JPH08146976A - 通信カラオケシステム及び通信カラオケ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存の機材及び映像パターンを記録するソフ
トを有効活用できる通信カラオケシステム及び通信カラ
オケ方法を提供すること。また、映像パターンに富んだ
通信カラオケシステム及び通信カラオケ方法を提供する
ことにある。 【構成】 多数の映像パターンを格納する既存のＬＤオ
ートチェンジャー７を使用して映像を出力するようにし
た。これにより、通信カラオケシステムを新たに導入す
る際においても、既存のＬＤオートチェンジャー７を有
効活用でき、延いては大幅なコストの低減を図ることが
できる。また、既存のＬＤオートチェンジャー７は多数
の映像パターンを有していることから、その曲のイメー
ジに合った映像を出力できるとともに、曲が相違しても
出力される映像が重複する確率が極めて低い。その結
果、曲とマッチする映像の出力が可能となって、よりカ
ラオケの娯楽性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通信カラオケシステム
及び通信カラオケ方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からオートチェンジャー方式の映像
出力プレーヤー（ＣＤプレーヤーやレーザーディスク
等）を使用したカラオケシステムがある。このオートチ
ェンジャー方式の映像出力プレーヤーには数千〜１００
００パターンの映像パターンが格納されている。

【０００３】近年、このオートオートチェンジャー方式
の映像出力プレーヤーを使用したカラオケシステムに代
えて、ホストコンピュータと電話回線（ＩＳＤＮも含
む）を介して店舗側に備えた端末機とが交信する通信カ
ラオケシステムが普及してきている。この通信カラオケ
システムとしては、店舗側に専用の端末機、モニター画
面、スピーカー、アンプ及び映像出力プレーヤーを備え
ている。ホストコンピュータは電話回線を通じて店舗の
端末機に例えば、１ヵ月毎に数十曲まとめて送信する。
そして、ホストコンピュータから送信された曲は端末機
に記憶される。ユーザは端末機に記憶された曲の中から
自分が歌いたい曲を選曲する。これにより、スピーカー
から曲が出力され、モニター画面には映像出力プレーヤ
ーから出力された映像が映しだされる。また、このと
き、選曲された曲に対応する歌詞が映像と重ね合わせら
れてモニター画面に表示される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
通信カラオケシステムにおいては、次のような問題があ
った。

【０００５】（１）通信カラオケシステムを導入する場
合には、今まで使用していたソフト（コンパクトディス
ク及びレーザーディスク等）が無駄となってしまう。 （２）現在の通信カラオケシステムではモニター画面へ
の映像出力を、映像出力プレーヤーを使用して行ってい
る。すなわち、映像はホストコンピュータからは送信さ
れておらず、店舗に用意されている通信カラオケ専用ソ
フトの中から端末機が選曲された曲にマッチする映像を
随時選択している。この通信カラオケ専用ソフトには歌
詞字幕は記録されておらず、映像のみが記録され、この
映像にホストコンピュータから送信された歌詞字幕を重
ね合わせている。

【０００６】しかしながら、店舗に用意された通信カラ
オケ専用ソフトにはせいぜい１００〜３００パターンの
映像しか用意されていない。そのため、時には曲とマッ
チしない映像が出力されたり、また、違う曲であっても
同じ映像が重複されて出力される頻度が高かった。この
ことはカラオケを楽しむ上での重大な問題である。

【０００７】この問題を解消するために、店舗に備える
専用ソフトディスクの枚数を増加することが考えられる
が、この場合にはその分コストがかかることから、望ま
しい対策ではない。

【０００８】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、第１の目的は既存の映像パターン格
納手段及び映像パターン格納手段に格納された映像パタ
ーンを有効活用できる通信カラオケシステム及び通信カ
ラオケ方法を提供することにある。

【０００９】第２の目的は、映像パターンのバラエティ
に富んだ通信カラオケシステム及び通信カラオケ方法を
提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明では、データ送信手段から送
信されるデータに基づき、楽音及び映像パターンを出力
する通信カラオケシステムにおいて、歌詞字幕付きの多
数の映像パターンを格納する既設の映像パターン格納手
段からデータに対応する映像パターンを取り出し、その
取り出した映像パターンの歌詞字幕を消去するととも
に、データ中の歌詞字幕を重ね合わせ処理する制御手段
を備えたことをその要旨とする。

【００１１】請求項２に記載の発明では、歌詞字幕付き
の多数の映像パターンを格納する既設の映像パターン格
納手段と、曲を構成する楽音信号と、その曲の歌詞字幕
を構成する歌詞字幕信号及び映像アドレス信号からなる
データを送信するデータ送信手段と、前記データ送信手
段から送信されるデータから所望のデータを選択するデ
ータ選択手段と、前記データ選択手段にて選択されたデ
ータ中の楽音信号を楽音化する楽音化手段と、前記デー
タ選択手段にて選択されたデータ中の映像アドレス信号
に対応する映像パターンを前記映像パターン格納手段か
ら取り出す映像パターン取出手段と、前記映像パターン
取出手段により取り出された映像パターン中から歌詞字
幕を消去する消去手段と、データ選択手段にて選択され
たデータ中の歌詞字幕信号を文字化する文字化手段と、
前記消去手段にて歌詞字幕が消去された映像パターン上
に、前記文字化手段にて文字化された歌詞字幕を重ね合
わせ処理する映像化手段とからなることをその要旨とす
る。

【００１２】請求項３の発明では、データ送信手段から
送信されるデータに基づいて、歌詞字幕付きの多数の映
像パターンを格納する既設の映像パターン格納手段から
受信データに対応する映像パターンを取り出した後、そ
の取り出した映像パターンから歌詞字幕を消去して、受
信したデータ中の歌詞字幕を新たに重ね合わせて新規の
歌詞字幕付きの映像パターンとして出力することをその
要旨とする。

【００１３】

【作用】請求項１に記載の発明によれば、制御手段によ
り歌詞字幕付きの多数の映像パターンを格納する既設の
映像パターン格納手段からデータに対応する映像パター
ンが取り出される。そして、制御手段により取り出され
た映像パターンの歌詞字幕が消去されるとともに、デー
タ中の歌詞字幕を重ね合わせ処理される。

【００１４】請求項２に記載の発明によれば、図１に示
すように、データ送信手段により送信された多数のデー
タの中からデータ選択手段により所望のデータが選択さ
れると、データ選択手段は楽音信号を楽音化手段に、ま
た、歌詞字幕信号を文字化手段に、さらに映像アドレス
信号を映像パターン取出手段にそれぞれ出力する。楽音
信号は楽音化手段により楽音化され、外部（例えば、ア
ンプ）に出力される。また、歌詞字幕信号は文字化手段
により文字化されて映像化手段に出力される。さらに、
映像アドレス信号は映像パターン取出手段から映像パタ
ーン格納手段に出力され、映像パターン格納手段からそ
の映像アドレス信号に対応する映像パターンが取り出さ
れる。取り出された映像パターンは消去手段に出力さ
れ、同消去手段により映像パターン中の歌詞字幕が消去
される。歌詞字幕が消去された映像パターンは前記映像
化手段に出力される。そして、映像化手段により前記文
字化手段から出力された歌詞字幕と消去手段から出力さ
れた歌詞字幕なしの映像パターンとが重ね合わせ処理さ
れ、その映像パターンが外部（例えば、モータ画面）に
出力される。

【００１５】このように、本発明では、既存の歌詞字幕
付きの映像パターンを使用し、その映像パターンから歌
詞字幕を消去した後、新規の歌詞字幕を重ね合わせて出
力するようにした。これにより、通信カラオケシステム
を新たに導入する際においても、既存の映像パターン及
び映像出力プレーヤーを有効活用できる。また、既存の
映像出力プレーヤーは多数の映像パターンを有している
ことから、その曲のイメージに合った映像を出力できる
とともに、曲が相違しても出力される映像が重複する確
率が極めて低い。

【００１６】請求項３に記載の発明によれば、データ送
信手段から送信されるデータに基づいて、歌詞字幕付き
の多数の映像パターンを格納する既設の映像パターン格
納手段から受信データに対応する映像パターンが取り出
された後、その取り出された映像パターンから歌詞字幕
が消去され、受信したデータ中の歌詞字幕が新たに重ね
合わせられて新規の歌詞字幕付きの映像パターンとして
出力される。

【００１７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図２及
び図３に基づいて説明する。図２は通信カラオケシステ
ムの概略的な構成図である。データ送信手段としてのホ
ストコンピュータＨと店舗Ｓに設置された端末機Ｔとの
間は電話回線（ＩＳＤＮも含む）Ｌにより接続されてい
る。端末機ＴはＣＰＵ（中央処理装置）１、メモリ２、
ホストコンピュータＨとの通信を行うモデム３、及びＩ
／Ｏインターフェース４等から構成されている。ホスト
コンピュータＨは電話回線Ｌを介して端末機Ｔに楽音信
号、歌詞字幕信号及び映像アドレス信号をデータとして
送信する。

【００１８】端末機ＴはホストコンピュータＨから送信
されたデータをモデム３を介してＣＰＵ１に出力する。
ＣＰＵ１はモデムから入力したデータをメモリ２に記憶
する。前記ホストコンピュータＨから送信されるデータ
は、「楽音信号・歌詞字幕信号・映像アドレス信号」の
３つの組合せで１つのデータとして構成されている。前
記メモリ２はホストコンピュータＨから送信されるデー
タを、約１５０００データまで記憶できる。すなわち、
メモリ２には約１５０００曲が記憶できるようになって
いる。ホストコンピュータＨは定期的（例えば、１ヵ月
毎）に所定数データ（例えば、１００データずつ）を各
店舗Ｓに送信している。メモリ２はホストコンピュータ
Ｈから送信されたデータを記憶収容していく。メモリ２
に記憶されるデータには個々にデータナンバーが付与さ
れる。

【００１９】前記ＣＰＵ１にはＩ／Ｏインターフェース
４を介してデータ選択手段としての操作パネル５及びリ
モコン受光部６、既設の映像パターン格納手段としての
映像出力プレーヤー（以下、ＬＤオートチェンジャーと
いう）７、モニター画面８、アンプ９が接続されてい
る。前記操作パネル５は歌いたい曲のコードナンバーを
入力する際や演奏停止等を行う際に操作される。また、
リモコン受光部６は端末機Ｔから離間した位置よりコー
ドナンバーを入力する際や演奏停止等を行う際に操作さ
れるリモコン（図示せず）の光を受光して端末機Ｔに出
力する。既設のＬＤオートチェンジャー７は店舗Ｓに以
前から使用されている既存のものであって、ＬＤオート
チェンジャー７内には以前から使用されている光ディス
ク（レーザーディスク等）の映像ソフトが多数枚（映像
パターンとして数千〜１００００パターン）内蔵されて
いる。

【００２０】また、各映像パターンには各々の曲に対応
する歌詞字幕が記録されている。モニター画面８はＬＤ
オートチェンジャー７から出力される映像を表示する。
アンプ９にはマイク１０及びスピーカー１１が接続され
ている。なお、モニター画面８及びアンプ９等も店舗Ｓ
に以前から設置されているものである。前記多数の映像
パターンには個々に映像アドレスナンバーが付与されて
いる。

【００２１】前記ＣＰＵ１は操作パネル５又はリモコン
受光部６より出力された信号に基づき、ＬＤオートチェ
ンジャー７、モニター画面８、アンプ９を制御する。前
記操作パネル５又はリモコン受光部６から入力される曲
のコードナンバーと、前記メモリ２に記憶されているデ
ータのデータナンバーとは対応している。すなわち、歌
いたい曲のコードナンバーを端末機Ｔに入力すること
で、ＣＰＵ１はそのコードナンバーに対応するデータナ
ンバーが付与されたデータをメモリ２から読み出す。Ｃ
ＰＵ１は読み出してきたデータ中の楽音信号を楽音化し
てアンプ９に出力するとともに、データ中の映像アドレ
ス信号をＬＤオートチェンジャー７に出力する。

【００２２】ＬＤオートチェンジャー７はＣＰＵ１から
映像アドレス信号を入力した際、多数ある映像パターン
の中から、その映像アドレス信号に対応する映像アドレ
スナンバーが付与された映像パターンを取り出して端末
機Ｔに出力する。そして、ＣＰＵ１はＬＤオートチェン
ジャー７から出力された映像パターン中の歌詞字幕を消
去した後、その映像パターン上に読み出したデータ中の
歌詞字幕信号を文字化して重ね合わせ処理する（スーパ
ーインポーズ）。ＣＰＵ１は新規の歌詞字幕と映像パタ
ーンとを重ね合わせた映像をモニター画面８に出力す
る。

【００２３】本実施例では、データ選択手段、楽音化手
段、文字化手段、映像パターン取出手段、消去手段及び
映像化手段をＣＰＵ１により構成している。次に、上記
のように構成された端末機Ｔの作用を説明する。図３は
本実施例における端末機ＴのＣＰＵ１によって実行され
る制御の処理ルーチンを示すフローチャートである。

【００２４】まず、ステップ１０１においては、操作パ
ネル５又はリモコン受光部６からの出力信号を待機す
る。すなわち、曲（曲のコードナンバー）の入力を待機
する。コードナンバーの入力があると、ＣＰＵ１はステ
ップ１０２に移行して入力された曲のコードナンバーに
対応するデータナンバーが付与されたデータをメモリ２
から読み出してくる。ステップ１０３においてＣＰＵ１
は、読み出してきたデータ中の映像アドレス信号をＬＤ
オートチェンジャー７に出力する。このとき、ＬＤオー
トチェンジャー７ではＣＰＵ１から出力された映像アド
レス信号に対応する映像アドレスナンバーが付与された
映像パターン（歌詞字幕付き映像パターン）を取り出し
てＣＰＵ１に出力する。

【００２５】ステップ１０４においては、ＬＤオートチ
ェンジャー７から映像パターンを入力すると、ステップ
１０５においてＬＤオートチェンジャー７から入力した
歌詞字幕付き映像パターン中の、歌詞字幕のみを消去す
る。次のステップ１０６においては、読み出したデータ
中の歌詞字幕信号を文字化する。そして、ステップ１０
７においては、ステップ１０５において歌詞字幕を消去
した映像パターンに、ステップ１０６において文字化し
た歌詞字幕を重ね合わせ処理する。そして、ステップ１
０８においてＣＰＵ１は歌詞字幕が重ね合わせ処理され
た映像パターンを、新規の歌詞字幕付きの映像パターン
としてモニター画面８に出力するとともに、読み出した
データ中の楽音信号を楽音化してアンプ９に出力する。

【００２６】上記のように、本実施例の通信カラオケシ
ステムによれば、次のような効果を得ることができる。
多数の映像パターンを格納する既存のＬＤオートチェン
ジャー７を使用して映像を出力するようにした。これに
より、通信カラオケシステムを新たに導入する際におい
ても、既存のＬＤオートチェンジャー７を有効活用で
き、延いては大幅なコストの低減を図ることができる。
また、既存のＬＤオートチェンジャー７は多数の映像パ
ターンを有していることから、その曲のイメージに合っ
た映像を出力できるとともに、曲が相違しても出力され
る映像が重複する確率が極めて低い。その結果、曲とマ
ッチする映像の出力が可能となって、よりカラオケの娯
楽性を向上できる。

【００２７】また、本実施例では新曲が登場し、その新
曲に対応する映像パターンを必要としても、その新曲に
対応する映像パターンが収録された映像ソフトのみを購
入するだけでよい。

【００２８】なお、本発明は次のように構成することも
できる。 （１）歌詞字幕部分をベタ塗りでつぶし、その上に新規
の歌詞字幕を重ね合わせ処理するようにしてもよい。

【００２９】（２）上記実施例では、既存の映像パター
ン格納手段としてＬＤオートチェンジャー７で具体化し
たが、ＣＤオートチェンジャーで具体化してもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上、詳述したように、各請求項に記載
の発明によれば、既存の映像パターン格納手段及び映像
パターン格納手段に格納された映像パターンを有効活用
できるので、コストを大幅に抑えることができる。ま
た、既存の映像パターン格納手段には映像パターンが多
数用意されていることから、より映像パターンのバラエ
ティに富んだ通信カラオケを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の概念構成図。

【図２】本発明を具体化した通信カラオケシステムの概
略的なブロック図。

【図３】フローチャート。

【符号の説明】

１…制御手段、データ選択手段、楽音化手段、映像パタ
ーン取出手段、消去手段、文字化手段、映像化手段とし
てのＣＰＵ、５…データ選択手段としての操作パネル、
６…データ選択手段としてのリモコン受光部、７…既設
の映像出力プレーヤーとしてのＬＤオートチェンジャー
Ｔ…端末機、Ｈ…データ送信手段としてのホストコンピ
ュータ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ送信手段から送信されるデータに
   基づき、楽音及び映像パターンを出力する通信カラオケ
   システムにおいて、 歌詞字幕付きの多数の映像パターンを格納する既設の映
   像パターン格納手段からデータに対応する映像パターン
   を取り出し、その取り出した映像パターンの歌詞字幕を
   消去するとともに、データ中の歌詞字幕を重ね合わせ処
   理する制御手段を備えた通信カラオケシステム。
2. 【請求項２】 歌詞字幕付きの多数の映像パターンを格
   納する既設の映像パターン格納手段と、 曲を構成する楽音信号と、その曲の歌詞字幕を構成する
   歌詞字幕信号及び映像アドレス信号からなるデータを送
   信するデータ送信手段と、 前記データ送信手段から送信されるデータから所望のデ
   ータを選択するデータ選択手段と、 前記データ選択手段にて選択されたデータ中の楽音信号
   を楽音化する楽音化手段と、 前記データ選択手段にて選択されたデータ中の映像アド
   レス信号に対応する映像パターンを前記映像パターン格
   納手段から取り出す映像パターン取出手段と、 前記映像パターン取出手段により取り出された映像パタ
   ーン中から歌詞字幕を消去する消去手段と、 データ選択手段にて選択されたデータ中の歌詞字幕信号
   を文字化する文字化手段と、 前記消去手段にて歌詞字幕が消去された映像パターン上
   に、前記文字化手段にて文字化された歌詞字幕を重ね合
   わせ処理する映像化手段とからなる通信カラオケシステ
   ム。
3. 【請求項３】 データ送信手段から送信されるデータに
   基づいて、歌詞字幕付きの多数の映像パターンを格納す
   る既設の映像パターン格納手段から受信データに対応す
   る映像パターンを取り出した後、その取り出した映像パ
   ターンから歌詞字幕を消去して、受信したデータ中の歌
   詞字幕を新たに重ね合わせて新規の歌詞字幕付きの映像
   パターンとして出力する通信カラオケ方法。