JP4075434B2 - 音楽・映像再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽・映像再生装置に関し、特に音楽と映像が別のデータになっているカラオケ装置に適用出来る音楽・映像再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、楽曲データを例えばデジタルデータ(MIDIデータ等)でハードディスク等に保持し、演奏時は楽曲データをMIDI音源に送って再生を実現する通信カラオケ再生装置が知られている。この場合、カラオケ再生装置に於ては歌詞などの映像を再生音楽に合わせて表示させる必要がある為、楽曲データ中には歌詞データも記録され、再生時は歌詞のデータも読み出して画面に表示させている。しかし、この状態では映像は歌詞のみとなり、非常に陳腐なものになる。かと言って動画(動く映像)データまで楽曲データに含めた場合、楽曲データは巨大なものになってしまう。そこで、音楽再生と歌詞表示だけを楽曲データとして持ち、背景映像はレーザーディスク(以後LD)やDVD等で再生したものを用い、歌詞が背景映像にスーパーインポーズされて画面に表示されるカラオケ再生装置が開発されている。また、カラオケの楽曲データを選択する方法としては、通常曲番号と呼ばれる楽曲データ一つ一つと1対1に対応した数値或いは文字を入力する事で行なわれるが、最近では歌手名や曲のジャンル等を入力する事で楽曲データを選択出来る検索装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記歌詞と背景映像を表示する方法では、楽曲データとLDやDVD上の背景映像データはリンクせず、歌詞の内容と全く合わない背景映像が表示されるという問題点があった。また、背景映像をユーザーが選択出来るようにした装置もあるが、この場合はユーザーに選択の手間の負荷を掛けることになるという問題点があった。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザーに負荷をかけないで楽曲データに合った背景映像を表示出来る音楽・映像再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1に係る発明の音楽・映像再生装置では、複数の楽曲データが記憶された楽曲データ記憶手段と、複数の映像データが記憶された映像データ記憶手段と、前記楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲データを、当該楽曲の分類に関するキー情報を用いて選択する楽曲データ選択手段と、その楽曲データ選択手段により選択された楽曲データを、前記楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲再生手段と、映像データを表示する表示手段と、当該表示手段に表示する映像データを前記キー情報を用いて前記映像データ記憶手段から選択する映像データ選択手段と、当該映像データ選択手段が選択した映像データを前記表示手段に表示する映像データ表示制御手段とを備え、前記楽曲データは、前記キー情報と、当該キー情報に対応して、映像の再生時に背景画像として使用する映像データのジャンルを示す背景ジャンルデータとを含み、前記楽曲データ選択手段は、ツリー構造からなるキー情報群における最上位のキー情報から順次下位のキー情報を選択して、最下流のキー情報に属する楽曲特定情報を得て、その楽曲特定情報に基づき楽曲データを選択し、前記映像データ選択手段は、前記楽曲データ選択手段により選択されたキー情報のうち最下位のものから順に、対応する背景ジャンルデータが存在するかを判定し、対応する背景ジャンルデータが存在する最も下位のキー情報に対応した背景ジャンルデータに基づいて映像データを選択することを特徴とする。
【0006】
上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、楽曲データ記憶手段が複数の楽曲データを記憶し、映像データ記憶手段が複数の映像データを記憶し、楽曲データ選択手段が、楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲データを、当該楽曲の分類に関するキー情報を用いて選択すると、その楽曲データ選択手段により選択された楽曲データを、楽曲再生手段が楽曲データ記憶手段から読み出して再生する。映像データ選択手段は表示手段に表示する映像データを前記キー情報を用いて映像データ記憶手段から選択し、映像データ表示制御手段は当該映像データ選択手段が選択した映像データを表示手段に表示する。従って、楽曲データ選択手段で使用した楽曲の分類に関するキー情報を元に映像データを表示させるので、楽曲データの特徴に合った背景映像を表示することができる。
【0007】
【0008】
また、楽曲データは、前記キー情報と、当該キー情報に対応して、映像の再生時に背景画像として使用する映像データのジャンルを示す背景ジャンルデータとを含み、映像データ選択手段は、キー情報に対応した背景ジャンルデータに基づいて、表示手段に表示する映像データを選択する。
【0009】
【0010】
また、上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、楽曲データ選択手段は、ツリー構造からなるキー情報群における最上位のキー情報から順次下位のキー情報を選択して、最下流のキー情報に属する楽曲特定情報を得て、その楽曲特定情報に基づき楽曲データを選択し、映像データ選択手段は、楽曲データ選択手段により選択されたキー情報のうち最下位のものから順に、対応する背景ジャンルデータが存在するかを判定し、対応する背景ジャンルデータが存在する最も下位のキー情報に対応した背景ジャンルデータに基づいて映像データを選択する。
【0011】
また、請求項2に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記楽曲データ記憶手段と前記映像データ記憶手段とが同一の記憶手段であることを特徴とする。
【0012】
上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、楽曲データ記憶手段と映像データ記憶手段とが同一の記憶手段である。
【0013】
また、請求項3に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記楽曲データ選択手段が使用するキー情報が前記楽曲データに含まれることを特徴とする。
【0014】
上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、楽曲データ選択手段が使用するキー情報が楽曲データに含まれる。
【0015】
また、請求項4に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記楽曲データ選択手段が使用するキー情報を前記楽曲データとは別にキー情報データとして記憶するキー情報データ記憶手段を備えている。
【0016】
上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、キー情報データ記憶手段は、楽曲データ選択手段が使用するキー情報を楽曲データとは別にキー情報データとして記憶する。
【0017】
また、請求項5に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記楽曲データは文字データも有し、前記映像データの再生時に文字データを映像データにスーパーインポーズするスーパーインポーズ手段を備えている。
【0018】
上記の構成を有する音楽・映像再生装置では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加えて、楽曲データは文字データも有し、スーパーインポーズ手段は、映像データの再生時に文字データを映像データにスーパーインポーズする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
図1に示したのが、本発明を実施した具体例の全体の構成図である。この構成を説明すると、演奏端末1と、音量増幅用アンプ2と、音楽を発声するスピーカ3と、利用者が歌うときに使用するマイク4と、利用者が選曲するときに使用するリモコン5と、映像や文字データを表示するCRT6とから構成されている。
【0021】
次に、図2を参照して演奏端末1の電気的構造について説明する。本実施の形態の演奏端末1はCPU7の指令によって動作する。このCPU7にはプッシュボタン10と、7セグメントLED9と、リモコン受光部8が接続されている。
【0022】
また、CPU7には、楽曲データ20と楽曲データ検索用データ21とCPU7を動作させるソフトウェア22や背景映像管理データ24を記憶しておくハードディスクドライブ12と、楽曲データ20を再生する音楽演奏回路13と、背景映像データ25を記憶しておくDVD15を読み取るDVDドライブ14と、ハードディスクドライブ12から読み出した楽曲データ20を登録する曲予約エリア30や楽曲データ検索用データ21やCPU7を動作させるソフトウェア22や背景映像管理データ24等を一時的に記憶するメモリ11と、DVDドライブ14から出力される背景映像データ25を実際の映像信号に変換する背景映像信号生成回路16と、楽曲データ20に記憶されている歌詞情報を映像情報として生成すると共に背景映像信号生成回路から出力される映像信号をスーパーインポーズする映像処理回路17とが接続されている。
【0023】
また、メモリ11には上記以外に、キー情報格納バッファ23がエリアとして確保されている。映像処理回路17は前述の通りCPU7と接続されると共に背景映像信号生成回路16とも直接接続されており、またDVDドライブ14もCPU7と接続されると共に背景映像信号生成回路16と接続されており、CPU7が再生スタートトリガーを発すると、以降CPU7の処理に依存する事無く自動的に背景映像が生成される様になっている。音楽演奏回路13には、音楽出力端子18が接続されている。音楽出力端子18は音量増幅用アンプ2と接続されている。また、映像処理回路17には、映像出力端子19が接続されている。映像出力端子19はCRT6と接続されている。
【0024】
音楽出力端子10を介して演奏端末1と接続されている音量増幅用アンプ2は既知のものであり、スピーカ3と、マイク4が接続されている。リモコン受光部8はリモコン5から出力された赤外線を受光する事が出来る。リモコン5から送出される赤外線にはデジタルデータを載せる事が可能であり、この仕組みは既知のものである。
【0025】
次に、図3を参照してプッシュボタン10及びリモコン5の外見について説明する。プッシュボタン10とリモコン5は同じボタンが装備されており、それは0〜9までの数字を入力する番号ボタン10a及び5a、方向ボタン10b及び5b、確定ボタン10c及び5cである。
【0026】
次に、図4を参照して楽曲データ20の構造を説明する。楽曲データ20は、その曲を管理するための曲番号が格納されている曲番号データ20aと、音楽演奏回路13で使用される音楽データ20bと、歌詞表示に使用される歌詞データ20cと、背景映像のジャンルを選択する背景ジャンルデータ20dと、その曲の情報が格納されている曲情報データ20eからなっている。曲番号20aは必ずある一つの楽曲データ20を示しており、重複する事はない。
【0027】
背景ジャンルデータ20dには、キー情報20fと背景ジャンル20gが一対となって複数個(曲によっては単数の場合もある)格納されている。キー情報20fには「未指定」という特殊なデータが必ず一つ存在する。背景ジャンル20gは背景映像管理データ24中のジャンル名がセットされている。曲情報データ20eには、曲名20h、歌手名20i、発表年20jが格納されている。楽曲データ20はハードディスクドライブ12に複数格納されている。
【0028】
次に、図5を参照して楽曲データ検索用データ21の構造を説明する。楽曲データ検索用データ21は、該当データそのものを表すキー情報21aと、該キー情報の更に下位に位置する子キー情報21b及び曲番号21cとから構成されている。子キー情報21bと曲番号21cとは、一つの楽曲データ検索用データ21に複数格納する事が出来る。
【0029】
キー情報の階層は2段階より大きい場合もある。本実施の形態ではキー情報は、曲ジャンル→J−POPS→女性ソロ→ウタダヒカリ→曲番号の階層では5階層、主題歌→ドラマ→○○ハート→曲番号の階層では4階層になっている。楽曲データ検索用データ21はハードディスクドライブ12に複数格納されている。
【0030】
次に、図6を参照して背景映像管理データ24の構造を説明する。背景映像管理データ24は、背景ジャンル名24aと、データ名24bとから構成されている。データ名24bは一つの背景映像管理データ中に複数存在する事が出来る。背景映像管理データ24はハードディスクドライブ12に複数格納されている。
【0031】
次に、図7を参照して背景映像データ25の構造を説明する。背景映像データ25はデータ名25aとデータ内容25bとから構成されている。データ内容25bの実体はMPEG1規格で規定される動画映像データである。
【0032】
次に、フローチャート図8を参照して、本カラオケ装置の基本動作を説明する。通常、カラオケ装置として動作する際は、カラオケ装置は選曲待ち状態であり、利用者がプッシュボタン10或いはリモコン5を使用して選曲行為を行なうと(S1)、CPU7は登録された曲に対応した楽曲データ20をハードディスクドライブ12から取り出してメモリに格納し(S2)、その曲に対応した背景映像を選択して再生を開始し(S3)、楽曲データ20中に存在する歌詞データ20cと音楽データ20bを同期を取りながら再生しつつ(S4)曲が終了したかどうか確認を行ない(S5)、曲が終了したら(S5:Yes)、選曲処理(S1)まで戻る。
【0033】
次に、フローチャート図9及び図10を参照して、図8中のS1の処理について詳述する。まず、選曲待ち状態ではキー情報格納バッファ23をクリアしてから(S6)、図12に示す様に「ルート」楽曲データ検索用データ21の持つ子キー情報21bがCRT6の画面に表示される(S7)。この表示手順は図10に示されている。この表示手順は後述する。
【0034】
この状態でプッシュボタンの方向ボタン10b或いはリモコン5の方向ボタン5bで利用者が望む曲が属するキー情報を選択して確定ボタン10c或いは5cを押下すると(S9:Yes)、選択されたキー情報をキー情報格納バッファ23に格納し(S10)、選択されたキー情報に対応した楽曲データ検索用データ21をハードディスクドライブ12より取得し(S11)、S7と同様の手順で該楽曲データ検索用データ21中の子キー情報21bを図13の様にCRT6の画面に表示し(S12)、再び利用者の入力待ちとなる。
【0035】
この状態で再び子キー情報21bが選択された場合(S14:キー情報選択)、再度キー情報をキー情報格納バッファ23に格納する(S10)。この場合、前回のデータが上書きされないよう、格納位置はメモリアドレス下位にずらされて格納される。これにより、図14に示す通り、「ルート」からの選択されたキー情報は全て残る事になる。以降、S10以下を繰り返し、S13にて曲名の選択があった場合(S14:曲名選択)、選択された曲の曲番号21cを取得し(S15)、該当曲に対応する楽曲データ20をハードディスクドライブ12より読み出して曲予約エリア30に登録し(S16)、選曲処理を終了する。
【0036】
一方、図12或いは図13等の画像を表示時にプッシュボタンの番号ボタン10a或いはリモコンの番号ボタン5aより直接曲番号が入力された場合(S8:Yes)(S13:Yes)、該当曲に対応する楽曲データ20をハードディスクドライブ12より読み出して曲予約エリア30に登録し(S16)、選曲処理を終了する。この場合、キー情報格納バッファ23には何も登録されない事になる。
【0037】
さて、S7或いはS12の実行時の処理についてフローチャート図10を用いて説明すると、まずS7の処理時には「ルート」、S12の処理時には選択された子キー情報21bデータに対応する楽曲データ検索用データ21をハードディスクドライブ12より読み出し(S17)、該データの子キー情報21b或いは曲番号21cをチェックする為の位置を先頭に合せ(S18)、チェック位置のデータを判定する(S19)。該位置のデータが子キー情報21bだった場合(S19:子キー情報)、その子キー情報名をそのまま画面に表示して(S20)、次のデータが存在するかどうかチェックする(S24)。最終データでは無かった場合(S24・No)、チェック位置を次に移動させ(S25)、次のデータのチェックに移る(S19)。
【0038】
もし、データチェック時に曲番号21cと判定された場合(S19:曲番号)、該当曲番号21cに対応した楽曲データ20をハードディスクドライブ12より読み出し(S21)、その楽曲データ20中の曲情報データ20eの、更に曲名20hより該当曲名を取得し(S22)、その曲名を表示(S23)した後、最終データかどうかの判定を行なう(S24)。もし最終データ判定で最終データだった場合(S24:Yes)、表示処理を終了する。
【0039】
次に、図8に示すフローチャートのS3の処理について、図11に示すフローチャートを参照して詳述する。まず曲予約エリア30に登録されている楽曲データ20より背景ジャンルデータ20dを読み出す(S26)。次にキー情報格納バッファ23中に格納されているキー情報をチェックする為のチェック位置をセットされたデータ中の最下位にセットする(S27)。次に、該当位置に格納されたキー情報が背景ジャンルデータ20d中にあるキー情報20fと一致した場合(S28:Yes)、一致したキー情報20fに対応した背景ジャンル20gを取得し(S31)、決定した背景ジャンル20gに対応した背景映像管理データ24より背景映像データ25を取得し(S33)、選択された背景映像データ25を背景映像信号生成回路16に送り込んで再生を開始する(S34)。S31時で背景映像管理データ24が複数のデータ名24bを保持していた場合、選択される背景映像データ25は保持された24b中からランダムで選択される。
【0040】
一方、キー情報格納バッファチェック時(S28)に於て該当位置に格納されたキー情報が背景ジャンルデータ20d中にあるキー情報20fと一致しなかった場合(S28:No)、次にチェック位置にキー情報が存在するかどうか確認し(S29)、キー情報が存在した場合(S29:No)はチェック位置を一つ上位に移動して(S30)、再度キー情報格納バッファチェック(S28)に戻る。チェック位置のキー情報の有無チェック時(S29)時に於てキー情報が存在しなかった場合(S29:Yes)、背景ジャンルデータ20d中のキー情報20f欄が「未設定」となっている対応する背景ジャンル20gを取得し(S32)、決定した決定した背景ジャンル20gに対応した背景映像管理データ24より背景映像データ25を取得し(S33)、選択された背景映像データ25を背景映像信号生成回路16に送り込んで再生を開始する(S34)。
【0041】
よって、キー情報格納バッファ23が図14の様な場合、つまり図9に於ける選択時に「曲ジャンル→J−POP→女性ソロ→ウタダヒカリ」と選択していた場合、曲番号0001の曲を再生すると背景映像は図6よりfile_sut_001或いはfile_sut_002等、つまりウタダヒカリの映像となる。また、キー情報格納バッファ23が図15の様な場合、つまり図9に於ける選択時に「主題歌→ドラマ→○○ハート」と選択していた場合、曲番号0001の曲を再生すると背景映像は図6よりfile_tmm_001或いはfile_tmm_002等、つまりドラマ「○○ハート」の映像となる。また、図9に於ける選択時に番号ボタンによる直接選曲を行なった場合、キー情報格納バッファ23は図16の様な形となり、曲番号0001の曲を再生すると背景映像は図6よりfile_sut_001或いはfile_sut_002等、つまりウタダヒカリの映像となる。
【0042】
以上、本実施の形態の音楽・映像再生装置によれば、曲選択時のキー情報を利用する事で、利用者として望ましい楽曲データの特徴に合った背景映像を表示することができる。
【0043】
尚、本発明は、上記の実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、上記の実施の形態では、表示手段に表示する映像データをキー情報を用いて映像データ記憶手段から選択する映像データ選択手段は、演奏端末1内に内蔵したCPU7やメモリ11により実現しているが、映像データ選択手段は、必ずしも演奏端末1内に有るものに限られず、演奏端末1の外部装置により実現しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したことから明かなように、請求項1に係る発明の音楽・映像再生装置では、楽曲データ記憶手段が複数の楽曲データを記憶し、映像データ記憶手段が複数の映像データを記憶し、楽曲データ選択手段が、楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲データを、当該楽曲の分類に関するキー情報を用いて選択すると、その楽曲データ選択手段により選択された楽曲データを、楽曲再生手段が楽曲データ記憶手段から読み出して再生することができる。映像データ選択手段は表示手段に表示する映像データを前記キー情報を用いて映像データ記憶手段から選択し、映像データ表示制御手段は当該映像データ選択手段が選択した映像データを表示手段に表示することができる。従って、楽曲データ選択手段で使用した楽曲の分類に関するキー情報を元に映像データを表示させるので、楽曲データの特徴に合った背景映像を表示することができる。
【0045】
また、楽曲データは、前記キー情報と、当該キー情報に対応して、映像の再生時に背景画像として使用する映像データのジャンルを示す背景ジャンルデータとを含む。
【0046】
また、楽曲データ選択手段は、ツリー構造からなるキー情報群における最上位のキー情報から順次下位のキー情報を選択して、最下流のキー情報に属する楽曲特定情報を得て、その楽曲特定情報に基づき楽曲データを選択し、映像データ選択手段は、楽曲データ選択手段により選択されたキー情報のうち最下位のものから順に、対応する背景ジャンルデータが存在するかを判定し、対応する背景ジャンルデータが存在する最も下位のキー情報に対応した背景ジャンルデータに基づいて映像データを選択することができる。
【0047】
また、請求項2に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、楽曲データ記憶手段と映像データ記憶手段とに同一の記憶手段を用いることができる。
【0048】
また、請求項3に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、楽曲データ選択手段が使用するキー情報が楽曲データに含まれるので、楽曲データの特徴に合った背景映像を表示することができる。
【0049】
また、請求項4に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、キー情報データ記憶手段は、楽曲データ選択手段が使用するキー情報を楽曲データとは別にキー情報データとして記憶することができる。
【0050】
また、請求項5に係る発明の音楽・映像再生装置では、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加えて、楽曲データは文字データも有し、スーパーインポーズ手段は、映像データの再生時に文字データを映像データにスーパーインポーズすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した具体例の全体の構成図である。
【図2】 本発明を実施した具体例の電気的構造図である。
【図3】 本発明を実施した具体例の入力ボタン部の詳細図である。
【図4】 本発明を実施した具体例の楽曲データ構造図である。
【図5】 本発明を実施した具体例の楽曲データ検索用データ構造図である。
【図6】 本発明を実施した具体例の背景映像管理データの構造図である。
【図7】 本発明を実施した具体例の背景映像データの構造図である。
【図8】 本発明を実施した具体例の演奏端末の演奏時の動作フローチャートである。
【図9】 本発明を実施した具体例の演奏端末の演奏曲選択時の動作フローチャートである。
【図10】 本発明を実施した具体例の演奏端末の演奏曲選択情報表示時の動作フローチャートである。
【図11】 本発明を実施した具体例の演奏端末の背景映像選択・再生時の動作フローチャートである。
【図12】 本発明を実施した具体例の演奏端末の演奏曲選択情報初期画面の例である。
【図13】 本発明を実施した具体例の演奏端末の演奏曲選択情報2画面目画面の例である。
【図14】 本発明を実施した具体例の演奏端末内のキー情報格納バッファ中のデータの例である。
【図15】 本発明を実施した具体例の演奏端末内のキー情報格納バッファ中のデータの例である。
【図16】 本発明を実施した具体例の演奏端末内のキー情報格納バッファ中のデータの例である。
【符号の説明】
1 演奏端末
2 音量増幅アンプ
3 スピーカ
4 マイク
5 リモコン
6 CRT
7 CPU
11 メモリ
13 音楽演奏回路
15 DVD
16 背景映像信号生成回路
17 映像処理回路
20 ハードディスクドライブ
Claims (5)
- 複数の楽曲データが記憶された楽曲データ記憶手段と、
複数の映像データが記憶された映像データ記憶手段と、
前記楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲データを、当該楽曲の分類に関するキー情報を用いて選択する楽曲データ選択手段と、
その楽曲データ選択手段により選択された楽曲データを、前記楽曲データ記憶手段から読み出して再生する楽曲再生手段と、
映像データを表示する表示手段と、
当該表示手段に表示する映像データを前記キー情報を用いて前記映像データ記憶手段から選択する映像データ選択手段と、
当該映像データ選択手段が選択した映像データを前記表示手段に表示する映像データ表示制御手段と
を備え、
前記楽曲データは、前記キー情報と、当該キー情報に対応して、映像の再生時に背景画像として使用する映像データのジャンルを示す背景ジャンルデータとを含み、
前記楽曲データ選択手段は、ツリー構造からなるキー情報群における最上位のキー情報から順次下位のキー情報を選択して、最下流のキー情報に属する楽曲特定情報を得て、その楽曲特定情報に基づき楽曲データを選択し、
前記映像データ選択手段は、前記楽曲データ選択手段により選択されたキー情報のうち最下位のものから順に、対応する背景ジャンルデータが存在するかを判定し、対応する背景ジャンルデータが存在する最も下位のキー情報に対応した背景ジャンルデータに基づいて映像データを選択することを特徴とする音楽・映像再生装置。 - 前記楽曲データ記憶手段と前記映像データ記憶手段とが同一の記憶手段であることを特徴とする請求項1に記載の音楽・映像再生装置。
- 前記楽曲データ選択手段が使用するキー情報が前記楽曲データに含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽・映像再生装置。
- 前記楽曲データ選択手段が使用するキー情報を前記楽曲データとは別にキー情報データとして記憶するキー情報データ記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の音楽・映像再生装置。
- 前記楽曲データは文字データも有し、前記映像データの再生時に文字データを映像データにスーパーインポーズするスーパーインポーズ手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の音楽・映像再生装置。
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