JPH08146961A - 波形メモリ型楽音発生装置 - Google Patents
波形メモリ型楽音発生装置Info
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- JPH08146961A JPH08146961A JP6286625A JP28662594A JPH08146961A JP H08146961 A JPH08146961 A JP H08146961A JP 6286625 A JP6286625 A JP 6286625A JP 28662594 A JP28662594 A JP 28662594A JP H08146961 A JPH08146961 A JP H08146961A
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Abstract
り換える波形メモリ型楽音発生装置において、波形デー
タのセットを多くした場合でもCPUの負担を軽減す
る。 【構成】楽音の音色と複数のピッチ範囲に応じた複数の
波形データを記憶しる。ピッチベンドホイールの操作に
応じたベンドデータBDを鍵盤からのキーコードに加算
して音源に設定する。整数のコントロールデータCDに
波形データを対応つける。ベンドデータBDの増減に対
してコントロールデータCDをヒステリシスループの特
性で変化させ、ベンドデータBDに対応するコントロー
ルデータCDの波形データのアドレスを音源に設定す
る。ベンドデータBDの揺らぎによる波形データの切換
えの多発を防止する。
Description
形メモリに記憶した波形データを読み出して楽音を発生
する波形メモリ型楽音発生装置に関する。
類毎に原音波形の振幅をサンプリングし、そのサンプリ
ング値を波形データとして波形メモリの連続するアドレ
スにサンプリング順に記憶している。そして、発生すべ
き楽音の音色に応じて波形データを選択し、発生すべき
楽音信号のピッチと選択した波形データの原音波形のピ
ッチとの比(ピッチ比)であるFナンバを定め、このF
ナンバの累算値を波形メモリの読出しアドレスとしてサ
ンプリング周波数と同じ周波数で波形メモリから波形デ
ータを順次読み出して楽音信号を再生するようにしてい
る。
は一般に小数値となり、この小数値の読出しアドレスに
対応する波形データは記憶されていないでの、実際には
この読出しアドレスの近傍の波形データに基づく補間に
より対応する波形データを生成するようにしている。
望のピッチの楽音信号が得られるようになり、一種類の
原音波形の波形データから複数のピッチの楽音信号を生
成できるので、必要なピッチの全ての波形データを記憶
する必要がなく、波形メモリの容量を小さくすることが
できる。
ピッチが異なれば波形も微妙に異なるので、例えば鍵盤
式電子楽器で1音色について複数の波形データを備え、
鍵域に応じて波形データを選択するものがある。
応じて楽音のピッチを連続的に変化させるピッチベンド
と称する技術がある。この場合、ピッチベンド操作子の
操作量に応じてFナンバを変化させることによりピッチ
変化が得られるが、一種類の原音波形の再生周波数をピ
ッチに応じて変化させただけでは音色が不自然な感じに
なってしまう。
自然な音色となるように、ピッチベンド操作子の操作に
応じて指定されるピッチがある範囲を越える毎に、波形
データを切り換えるようにしている。なお、ピッチに応
じて切り換える波形データのセットを多く用いる方がよ
り自然な音色となる。
形データの切換えはピッチベンド操作子等の操作量に基
づいてメインCPUが制御するので、例えばピッチベン
ドでビブラート等を付加する場合など、操作子の操作が
波形データを切り換える閾値付近で揺らぐとCPUの負
担が大きくなって、その他の動作、例えば発音開始処理
等に遅れが起こる原因となる。
波形データを切り換えるようにした波形メモリ型楽音発
生装置において、波形データのセットを多くしても、メ
インCPUの負荷を大きくすることなく波形データの切
換えを制御できるようにすることを課題とする。
めになした本発明の請求項1記載の波形メモリ型楽音発
生装置は、楽音の音色と複数のピッチ範囲に応じた複数
の波形データを記憶している波形メモリと、楽音のピッ
チの変調量を入力するピッチ変調操作手段と、指定され
たピッチに応じて前記波形データを選択するとともに、
上記ピッチ変調操作手段で入力される上記変調量に応じ
て前記波形メモリの波形データを選択する波形選択手段
と、上記波形選択手段で選択された波形データに基づい
て当該波形データに対応するピッチの楽音を発生する楽
音発生手段とを備え、前記波形選択手段が、前記変調量
の増減に対してヒステリシスループの特性で前記波形デ
ータを選択することを特徴とする。
型楽音発生装置は、ステート値に応じた複数の波形デー
タを記憶する波形メモリと、随時、制御パラメータを入
力するパラメータ入力手段と、入力した該制御パラメー
タの増減に対応してヒステリシスを有する特性で、随
時、該制御パラメータに応じたステート値を発生するス
テート値発生手段と、前記波形メモリより現在のステー
ト値に応じた前記波形データを読み出して楽音を発生す
る楽音発生手段と、を備えたことを特徴とする。
型楽音発生装置は、制御パラメータ値に応じた複数の波
形データを各アドレスに対応した記憶位置に順次記憶す
る波形メモリと、随時、制御パラメータを入力するパラ
メータ入力手段と、入力した該制御パラメータに応じて
選択データを発生する選択データ発生手段と、整数部お
よび小数部を含むアドレス信号を発生し、該アドレス信
号の整数部に基づいて前記波形メモリより前記選択デー
タに対応した波形データを選択的に読み出し、該読み出
された波形データに対応し該アドレス信号の小数部に基
づいて補間処理を行って楽音を生成する楽音発生手段と
を備え、該楽音発生手段は、該アドレス信号が小数部を
含む所定アドレスに一致するタイミングを検出し、該タ
イミングにて前記選択データに応じて読み出す波形デー
タを変更することを特徴とする。
型楽音発生装置は、同時に発音可能な少なくとも2つの
楽音生成チャンネルと、該楽音生成チャンネルの内の1
つの楽音生成チャンネルにて生成中の楽音波形が所定の
位相になったタイミングを検出するタイミング検出手段
と、該検出されたタイミングで、該楽音生成チャンネル
の内の他の楽音生成チャンネルの発音開始指示を発生す
る発音接続手段と、を備えたことを特徴とする。
型楽音発生装置は、同時に発音可能な少なくとも2つの
楽音生成チャンネルと、該楽音生成チャンネルの内の1
つの楽音生成チャンネルにて生成中の楽音波形が所定の
位相になったタイミングを検出するタイミング検出手段
と、該検出されたタイミングで、該楽音生成チャンネル
の内の他の楽音生成チャンネルの発音開始指示を発生す
る発音接続手段と、各楽音生成チャンネルで生成する楽
音のエンベロープを発生するエンベロープ発生手段と、
該検出されたタイミングで、該1つの楽音生成チャンネ
ルのエンベロープの生成状態を該他の楽音生成チャンネ
ルのエンベロープに引き継ぐように制御するエンベロー
プ接続手段と、を備えたことを特徴とする。
型楽音発生装置は、複数の異なる波形データを記憶する
波形メモリと、複数の時分割チャンネルに対応する複数
の読出しアドレスを時分割で順次生成するアドレスカウ
ンタと、該複数の読出しアドレスに応じて波形メモリよ
り各時分割チャンネルにおける楽音生成のための波形デ
ータを順次読み出し、各時分割チャンネルの楽音信号を
生成する楽音発生手段と、楽音を生成中の1つの時分割
チャンネルの対応する読出しアドレスが所定のアドレス
になったタイミングを検出するタイミング検出手段と、
該検出されたタイミングで、該1つの楽音生成チャンネ
ルの楽音の現在値が、別の楽音生成チャンネルの楽音の
現在値に引き継がれるよう、該1つの楽音生成チャンネ
ルの読出しアドレス現在値に基づいて該別の楽音生成チ
ャンネルの読出しアドレスを設定するとともに、該別の
楽音生成チャンネルに発音開始を指示する発音接続手段
と、を備えたことを特徴とする。
型楽音発生装置は、制御パラメータ値に応じた、複数の
波形データを各アドレスに対応した記憶位置に順次記憶
する波形メモリと、随時、制御パラメータを入力するパ
ラメータ入力手段と、入力した該制御パラメータに応じ
て選択データを発生する選択データ発生手段と、該選択
データを保持する保持手段と、前記波形メモリより該保
持手段の保持する選択データに対応する波形データを選
択的に繰り返し読み出し、該読み出された波形データに
基づいて楽音を発生する楽音発生手段と、該楽音発生手
段が読出しを繰り返すタイミングを検出し、該タイミン
グにて前記保持手段の保持する選択データを選択択デー
タ発生手段の発生する選択データに書き換える更新手段
と、を備えたことを特徴とする。
装置において、波形メモリには楽音の音色と複数のピッ
チ範囲に応じた複数の波形データが記憶されている。波
形選択手段は、指定されたピッチに応じて波形メモリの
波形データを選択するとともに、ピッチ変調操作手段で
入力される変調量に応じて波形データを選択して切り換
え、楽音発生手段は、波形選択手段で選択された波形デ
ータに基づいて当該波形データに対応するピッチの楽音
を発生する。
段で入力される変調量の増減に対してヒステリシスルー
プの特性で波形データを選択する。したがって、ピッチ
変調手段で入力される変調量がどのピッチの付近で揺ら
いでも波形データの切換えが頻繁に発生することがな
い。
型楽音発生装置において、波形メモリにはステート値に
応じた複数の波形データが記憶されている。パラメータ
入力手段は制御パラメータを、随時、入力し、ステート
値発生手段は入力した該制御パラメータの増減に対応し
てヒステリシスを有する特性で、随時、該制御パラメー
タに応じたステート値を発生する。楽音発生手段は、波
形メモリより現在のステート値に応じた波形データを読
み出して楽音を発生する。したがって、パラメータ入力
手段で入力される制御パラメータがどのパラメータ値の
付近で揺らいでも波形データの切換えが頻繁に発生する
ことがない。
型楽音発生装置において、波形メモリには制御パラメー
タ値に応じた複数の波形データが各アドレスに対応した
記憶位置に順次記憶されている。パラメータ入力手段は
制御パラメータを、随時、入力し、選択データ発生手段
は入力した制御パラメータに応じて選択データを発生す
る。楽音発生手段は、整数部および小数部を含むアドレ
ス信号を発生し、該アドレス信号の整数部に基づいて前
記波形メモリより前記選択データに対応した波形データ
を選択的に読み出し、該読み出された波形データに対応
し該アドレス信号の小数部に基づいて補間処理を行って
楽音を生成する。そして、該楽音発生手段は、該アドレ
ス信号が小数部を含む所定アドレスに一致するタイミン
グを検出し、該タイミングにて前記選択データに応じて
読み出す波形データを変更する。
ータによる発音中の波形データの選択変更をする場合、
現在読出し中(再生中)の波形データの最終アドレスを
読み出したタイミングで次に読み出すべき波形データに
変更するようになっているので、異なる波形の接続を滑
らかに行うためには、該選択変更の前後で各波形データ
にぴったり一致するサンプルが有る必要があったが、本
発明の請求項5記載の波形メモリ型楽音発生装置におい
ては、選択変更の前後で各波形データにぴったり一致す
るサンプルが有る必要はなくなる。
型楽音発生装置において、少なくとも2つの楽音生成チ
ャンネルは同時に発音可能であり、タイミング検出手段
は該楽音生成チャンネルの内の1つの楽音生成チャンネ
ルにて生成中の楽音波形が所定の位相になったタイミン
グを検出する。発音接続手段は該検出されたタイミング
で、該楽音生成チャンネルの内の他の楽音生成チャンネ
ルの発音開始指示を発生する。
型楽音発生装置において、少なくとも2つの楽音生成チ
ャンネルは同時に発音可能であり、タイミング検出手段
は該楽音生成チャンネルの内の1つの楽音生成チャンネ
ルにて生成中の楽音波形が所定の位相になったタイミン
グを検出する。発音接続手段は該検出されたタイミング
で、該楽音生成チャンネルの内の他の楽音生成チャンネ
ルの発音開始指示を発生する。エンベロープ発生手段は
各楽音生成チャンネルで生成する楽音のエンベロープを
発生し、エンベロープ接続手段は該検出されたタイミン
グで、該1つの楽音生成チャンネルのエンベロープの生
成状態を該他の楽音生成チャンネルのエンベロープに引
き継ぐように制御する。
型楽音発生装置において、波形メモリには複数の異なる
波形データが記憶されている。アドレスカウンタは複数
の時分割チャンネルに対応する複数の読出しアドレスを
時分割で順次生成する。楽音発生手段は、該複数の読出
しアドレスに応じて波形メモリより各時分割チャンネル
における楽音生成のための波形データを順次読み出し、
各時分割チャンネルの楽音信号を生成する。タイミング
検出手段は楽音を生成中の1つの時分割チャンネルの対
応する読出しアドレスが所定のアドレスになったタイミ
ングを検出する。そして、発音接続手段は、該検出され
たタイミングで、該1つの楽音生成チャンネルの楽音の
現在値が、別の楽音生成チャンネルの楽音の現在値に引
き継がれるよう、該1つの楽音生成チャンネルの読出し
アドレス現在値に基づいて該別の楽音生成チャンネルの
読出しアドレスを設定するとともに、該別の楽音生成チ
ャンネルに発音開始を指示する。
(楽音生成チャンネル)を有する音源では、各発音チャ
ンネル間で生成する波形の位相の同期をとることができ
ないので、異なる2つの発音チャンネルで、1つの発音
チャンネルの生成する波形から別の発音チャンネルの生
成する波形へ滑らかに発音をつなげることができなかっ
たが、本発明の請求項6または請求項7または請求項8
記載の波形メモリ型楽音発生装置においては、1つの発
音チャンネルの生成する波形から別の発音チャンネルの
生成する波形へ滑らかに発音をつなげることができる。
型楽音発生装置において、波形メモリには制御パラメー
タ値に応じた、複数の波形データが各アドレスに対応し
た記憶位置に順次記憶されている。パラメータ入力手段
は、随時、制御パラメータを入力する。選択データ発生
手段は入力した該制御パラメータに応じて選択データを
発生し、保持手段は該選択データを保持する。楽音発生
手段は、前記波形メモリより該保持手段の保持する選択
データに対応する波形データを選択的に繰り返し読み出
し、該読み出された波形データに基づいて楽音を発生す
る。そして、更新手段は、楽音発生手段が読出しを繰り
返すタイミングを検出し、該タイミングにて前記保持手
段の保持する選択データを選択択データ発生手段の発生
する選択データに書き換える。
ータによる発音中の波形データの選択更新をする場合、
制御パラメータに応じて一方の波形から他方にクロスフ
ェードしながらクロスフェードが完了した時点で次の波
形を準備するようにしていたので、クロスフェードによ
り異なる波形の接続を滑らかに行うためには、該選択変
更の前後で各波形データの1周期にわたる位相を互いに
揃える必要があり、また、クロスフェード回路のために
構成が複雑化するという問題もあったが、本発明の請求
項9記載の波形メモリ型楽音発生装置においては、選択
変更の前後で各波形データの1周期にわたる位相を互い
に揃える必要もなく波形の接続を滑らかに行うことがで
きるとともに、構成が複雑化することがない。
生装置を適用した電子楽器のブロック図であり、CPU
1はROM2に格納されている制御プログラムに基づい
てRAM3のワーキングエリアを使用して電子楽器全体
の制御を行う。
離鍵のキーイベントに応じてキーコード、キーオン/キ
ーオフ、タッチデータ等の情報を取り込む。また、パネ
ルスイッチ5の操作で選択された音色の音色番号TCな
どの設定情報を取り込み、表示器6に選択された音色等
の表示を行う。
報に基づいて波形メモリ8から波形データを読み出し、
この波形データに基づいてデジタル楽音信号を発生す
る。そして、このデジタル楽音信号はD/A変換器9で
アナログ信号に変換されサウンドシステム10で楽音が
発生される。
作手段としての操作子であり、ホイールの回転角度に応
じたアナログ信号をA/D変換器12に出力する。A/
D変換器12は一定のサンプリング周期でピッチベンド
ホイール11からのアナログ信号をデジタル信号に変換
し、このデジタル信号の値が確定する毎にCPU1に割
込み信号を出力する。
の変換サイクルに相当する一定周期で割込み処理を行
い、A/D変換器12からピッチベンドホイール11の
回転角度に応じたデジタル信号をコントロールデータC
Dとして取り込み、後述説明するように、このコントロ
ールデータCDの変化に応じて楽音のピッチベンドと波
形切換えの制御を行う。
のメモリマップを示す図であり、波形メモリ8には多種
の音色に対応する波形データが図3のようなフォーマッ
トでそれぞれ記憶されている。各音色の波形データは、
楽音の立ち上がり部分に対応するアタック波形と発音持
続部分に対応するループ波形とで構成されており、各音
色の波形データにおいてこのアタック波形とループ波形
はそれぞれピッチに応じた複数パターンの波形データ
(アタック波形1〜アタック波形n、ループ波形1〜ル
ープ波形m)で構成されている。
形のスタートアドレス、記号LSはループ波形のスター
トアドレス、記号AEはアタック波形のエンドアドレ
ス、記号LEはループ波形のエンドアドレスを示してい
る。
ング値の時系列データで構成されているが、実際に波形
メモリ8に記録されている波形データは、図4に示した
ように、アタック波形のスタートアドレスAS(および
ループ波形のスタートアドレスLS)が各波形のゼロク
ロス点に一致し、さらに、エンドアドレスAE,LEが
各波形のゼロクロス点に一致するように加工されてい
る。
続するとき、ループ波形を繰り返すとき、および、ルー
プ波形を切り換えて別のループ波形に接続するときに、
この波形の接続部分での位相を一致させる必要がある。
ク波形の最初の波形データはスタートアドレスASから
読み出されるが、それ以後の波形データはFナンバに応
じて決まる一般に小数部を有する読出しアドレスに対応
する補間された波形データとなるので、各波形データの
最後は通常はゼロクロス点に一致しない波形データとな
る。
に移るときやループ波形の繰り返しおよびループ波形を
切り換えて新たなループ波形に移るとき、このループ波
形をスタートアドレスLSから読み出すとそれまでの波
形と位相がずれてノイズの原因となる。
出しアドレスを生成しながらエンドアドレスAE(また
はLE)を越える読出しアドレスEoを検出し、この読
出しアドレスEoとエンドアドレスAE(またはLE)
との差分DIFを検出し、この差分DIFをループ波形
のスタートアドレスLSに加算し、この加算したアドレ
ス値Lsを次のループ波形の最初の読出しアドレスとす
ることにより位相合わせを行う。
切換えの手法について説明する。まず、ピッチベンドホ
イール11の操作感を音色に適したものとするために、
ピッチベンドホイール11の操作量とピッチの変調度合
との関係を音色に応じて適宜変更する方がの好ましいの
で、この実施例では、コントロールデータCDを選択さ
れている音色に応じた変換カーブ(変換テーブル)を用
いてベンドデータBDに変換する。
あり、鍵盤4のキーオンで発生されるキーコードKCD
にベンドデータBDを加算して音源7に出力することに
より、このベンドデータBDの分だけ楽音のピッチを変
調してピッチベンドを付加する。
に示したように、ベンドデータBDの変域において値域
が少しずつ重なるような複数の区間を閾値TL,THに
よって設定するとともに、この各区間に対して整数値で
あるコントロールステートCSを対応付ける。そして、
ベンドデータBDの区間に対応するコントロールステー
トCSを求め、このコントロールステートCSに応じた
波形データを選択して波形を切り換える。
ドデータBDの一つの値に対してコントロールステート
CSの値が2通り存在する部分)では、ベンドデータB
Dが1つの区間[TL,TH]内にある間はその区間に
対応するコントロールステートCSすなわち現在のコン
トロールステートCSを維持する。
ントロールステートCSの値はヒステリシスループの特
性で変化するので、ベンドデータBDがどの値の近辺で
微小に揺らいでもコントロールステートCSは安定し、
このようなベンドデータBDの揺らぎに対してCPU1
は波形切換えの処理を頻繁に行うことがなくなる。
を行った直後などベンドデータBDが最初に確定したと
きに区間の重なっている部分の値となった場合は、例え
ば絶対値の小さい方のコントロールステートCSを選択
するなど、何れか一方を選択する。
音色とキーコードに応じてそれぞれ記憶しており、この
閾値群は発音する楽音の音色とキーコードに応じて選択
される。
施例の音源7は32チャンネルの多重時分割処理を行う
ものであり、CPU1はこの音源7に対して、第0チャ
ンネルと第16チャンネル、第1チャンネルと第17チ
ャンネル、…第15チャンネルと第31チャンネルとい
うように2つのチャンネルを一組にして扱い、この一組
当たり一つの楽音を発生する。すなわち、最大で16の
楽音の同時発音が可能となっている。
PU1は音源7の空きチャンネルの検索またはトランケ
ート処理により一つのチャンネルを割り当ててそのチャ
ンネルに対して発音処理を行い、ピッチベンドにより波
形データの切換えが必要となると、そのチャンネルと組
になっているもう一つのチャンネルに対して発音処理を
行って波形の切換えを行う。
例えばCPU1が最初に割り当てたチャンネルを「表チ
ャンネル」、この表チャンネルと組になっているもう一
つのチャンネルを「裏チャンネル」というように、組に
なるチャンネルを、「表チャンネル」および「裏チャン
ネル」として表現する。
が各種パラメータや信号を設定するための各種のレジス
タを備えている。なお、各レジスタはそれぞれ32チャ
ンネルに対応するよう32個づつ設けられており、他の
回路も各チャンネルに対応して時分割動作を行う。
ッチベンドホイール11で決まる実際に発音すべき楽音
のピッチRPが格納され、波形ピッチレジスタ21bに
は波形メモリ8の現在選択されている波形データのサン
プリング時のピッチWPが格納される。
の波形データのスタートアドレスASが格納され、LS
レジスタ21dにはループ部の波形データのスタートア
ドレスLSが格納され、AEレジスタ21eにはアタッ
ク部の波形データのエンドアドレスAEが格納され、L
Eレジスタ21fにはループ部の波形データのエンドア
ドレスLEが格納される。
gには波形切換えを制御するためのカスケードオンCO
Nが格納され、ノートオンレジスタ21hには発音を指
示するノートオンNONが格納され、各種レートレジス
タ21iにはエンベロープのアタックレートAR、ディ
ケイレートD1R,D2R、リリースレートRRがそれ
ぞれ格納され、各種レベルレジスタ21jにはエンベロ
ープの初期レベルIL、アタックレベルAL、サスティ
ンレベルSLが格納される。
タ21aのピッチRPと波形ピッチレジスタ21bのピ
ッチWPとの比をFナンバFNとして発生し、アドレス
発生部23は後述説明するようにFナンバFN、スター
トアドレスAS,LS、ノートオンNON、カスケード
オンCON、エンド検出信号OVに基づいて、波形メモ
リ8の読み出しと波形の補間を行うアドレスデータを出
力する。
メモリ8の実際のアクセスアドレスとされ、小数部は補
間回路24に供給される。補間回路24は波形メモリ8
から読みだされた波形データと小数部とに基づいて波形
データを補間し、この補間済の波形データを乗算回路2
5に出力する。
ドレス発生部23からのアドレスに基づいて、アタック
波形およびループ波形のエンド検出を行い、このエンド
検出信号OVとアドレスの差分DIFをアドレス発生器
23に出力し、前述した位相合わせを行う。
23,エンベロープ発生器28にノートオン/ノートオ
フ信号を出力して、波形切換時のチャンネル間での発音
/消音の切換を制御する。
ジスタ21iおよび各種レベルレジスタ21jのデータ
に基づいてエンベロープ値を発生して乗算回路25に出
力し、このエンベロープ値が補間回路24からの波形デ
ータに乗算される。
ータはチャンネル累算器29に出力され、チャンネル累
算器29は、32チャンネルの各データを累算して、1
サイクル毎に累算データを楽音信号として出力する。
ク・ループエンド検出部26の詳細を示すブロック図で
あり、アドレス発生器23において、アタック波形のス
タートアドレスASはセレクタ(SEL)23aに入力
され、ループ波形のスタートアドレスLSは加算器23
bに入力され、FナンバFNは加算器23cに入力され
る。加算器23bは位相合わせのための前記差分DIF
をループアドレスLSに加算し、この加算されたアドレ
スがセレクタ23aに入力される。また、加算器23c
は生成された読出しアドレスにFナンバFNを加算し、
この加算値(累算値)がセレクタ23aに入力される。
より、アタック・ループエンド検出部26からのエンド
検出信号OV、カスケードオンCONおよびノートオン
NONに基づいて切換制御され、ノートオン時にアタッ
クス波形のタートアドレスASを選択して出力し、エン
ド検出またはカスケードオンのときに加算器23bの出
力を選択して出力し、それ以外のときに加算器23cの
出力を選択して出力する。
ネル切換に同期してシフト動作を行い32チャンネル遅
延する遅延回路(32D)23eに入力され、この遅延
回路23eの遅延出力は加算器23cに入力されるとと
もに読出しアドレスとして出力される。
て、アタック波形およびループ波形のエンドアドレスA
E,LEはセレクタ26aに入力され、セレクタ26a
はノートオンでアタック波形のエンドアドレスAEを選
択的に出力するとともに、エンド検出信号OVでループ
波形のエンドアドレスLEを選択的に出力する。このセ
レクタ26aの出力はアドレス発生器23の加算器23
cの出力が入力される比較器26bに入力される。
わちFナンバの累算により得られた読出しアドレスと、
アタック波形のエンドアドレスAEまたはループ波形の
エンドアドレスLEとを比較し、読出しアドレスがエン
ドアドレスAEまたはLEを越えるとエンド検出信号O
Vを出力するとともに、そのときのエンドアドレスAE
またはエンドアドレスLEから読出しアドレスを減算
し、差分DIFを出力する。
タ26cと16チャンネル遅延する遅延回路(16D)
26dに入力され、この遅延回路26cの遅延出力はセ
レクタ26cに入力される。
PU1から設定されるカスケードオンCONの後の最初
のエンド検出信号(OV=1)によりカスケード制御信
号CC(CC=1)を出力し、このカスケード制御信号
CCは16チャンネル遅延する遅延回路(16D)26
fで遅延されてセレクタ26cに切換信号として入力さ
れる。
比較器26bの出力を選択的に出力し、CC=1のとき
遅延回路26d出力を選択的に出力し、このセレクタ2
6cの出力は差分DIFとしてアドレス発生器23の加
算器23bに入力される。
ンが設定されたチャンネルにおいて(ただし、カスケー
ドはオフ)、先ず、セレクタ23aでスタートアドレス
ASが選択されて遅延回路23eに入力され、次回のタ
イムスロットで読出しアドレスとして出力されるととも
に、加算器23cでFナンバFNが加算されてセレクタ
23aから遅延回路23eに入力される。
成し、その間に、アタック・ループエンド検出部26の
比較器26bでアタック波形のエンドアドレスAEと次
の読出しアドレス(加算器23cの出力)とが比較さ
れ、この次の読出しアドレスがエンドアドレスAEを越
えるとエンド検出信号OV=1が出力され、このときの
差分DIFがセレクタ26cからアドレス発生器23の
加算器23bに入力される。
ートアドレスLSに差分DIFが加算され、この加算値
がエンド検出信号OVによりセレクタ23aで選択され
て遅延回路23eに入力される。これにより、読出しア
ドレスの生成がアタック波形からループ波形へと移行す
る。
成され、遅延回路23eから出力される読出しアドレス
にFナンバFNを加算したものがループ波形のエンドア
ドレスLEを越えると、同様にその差分DIFがループ
波形のスタートアドレスLSに加算されて読出しアドレ
スの生成が繰り返される。
ネルにおいて、CPU1からカスケードオンが設定され
ると、その後にループエンドとなってカスケード信号制
御部26eでカスケードオン後の最初のエンド検出信号
(OV=1)が検出され、カスケード制御信号CC(C
C=1)が出力される。
6fで16チャンネル遅延されるとともに、比較器26
bから出力される差分DIFは遅延回路26dで16チ
ャンネル遅延されるので、元の表チャンネルに対して1
6チャンネル遅延した裏チャンネルのときにこの差分D
IFがセレクタ26cを介してアドレス発生器23の加
算器23bに入力される。
切り換えられるので、加算器23bに入力されるループ
波形のスタートアドレスLSも切り換えられた波形のも
のとなっており、この波形についての読出しアドレスが
表チャンネルの場合と同様に裏チャンネルで生成され
る。
すブロック図であり、ステート制御部28aはノートオ
ンおよびカスケードオンに基づいてセレクタ28b、レ
ベル制御部28cおよびレート制御部28dを制御す
る。また、ステート制御部28aは、レベル制御部28
cの出力と生成したエンベロープ値とについての比較器
28eでの比較結果に基づいてエンベロープの現在の状
態を示すエンベロープステートESを生成する。
アタック部の立ち上がり部分でES=0、アタック部の
立ち下がり部分でES=1、サスティン部分でES=2
およびリリース部分でES=3となり、このエンベロー
プステートESはそれぞれ16チャンネル遅延する遅延
回路28f,28gによってそれぞれ16チャンネルの
遅延、32チャンネルの遅延が施されて、それぞれ入力
端子s2 ,s1 に入力される。
aの制御によりエンベロープの各部のレベルを選択的に
出力し、レート制御部28dはステート制御部28aの
制御によりエンベロープの各部のレートを選択的に出力
する。このレートは加算器28hで遅延回路28iの遅
延出力と加算されてセレクタ28bに入力され、このセ
レクタ28bの出力は遅延回路28jを介して遅延回路
28iと比較器28eに入力される。
ンが設定されたチャンネルにおいて、ノートオンにより
セレクタ28bは先ず初期レベルILを選択して出力
し、次に加算器28hの出力を選択する。
ャンネル遅延して加算器28hでレート制御部28dの
出力(AR,DR,RR)を累算することにより、エン
ベロープ値を遅延回路28jから出力する。このとき、
アタックレートARから累算を開始してエンベロープ値
を出力するが、比較器28eで、このエンベロープ値と
レベル制御部28cから出力されるレベルとを比較する
ことにより、アタック部、ディケイ部、サスティン部、
リリース部の切換タイミングを検出する。
ミングを検出して、レベル制御部28c、レート制御部
28dの出力切換を行うとともにエンベロープステート
ESを切り換える。
っているときに、カスケードオンが設定されると、ステ
ート制御部28aは、入力端子s2 ,s1 の入力切換を
行うとともに、セレクタ28bで遅延回路28jの出力
を選択して動作を16チャンネル分シフトさせる。すな
わち、エンベロープ値の生成と出力を、表チャンネルか
ら裏チャンネルへ、または裏チャンネルから表チャンネ
ルへと切換える。
例を示す図である。この例は、ピッチベンドによりコン
トロールステートCSが“2”→“3”→“4”→
“3”と変化した場合を示し、このコントロールステー
トCSの変化に対応してエンベロープ値の出力チャンネ
ルが表チャンネル(ich)と裏チャンネル(i+16c
h)に交互に切換えられる。なお、エンベロープステー
トESは、アタック部、、ディレイ部、サスティン部お
よびリリース部にそれぞれ対応している。
源7のチャンネル割り当てを行って、割り当てたチャン
ネルの各レジスタ21a〜21jに各データを設定する
ことにより、音源7は発音、消音および波形の切換えを
行う。
ラムのメインルーチンのフローチャート、図12〜図1
5はサブルーチンおよび割込み処理ルーチンのフローチ
ャートであり、各フローチャートに基づいて実施例の動
作を説明する。なお、以下の説明および各フローチャー
トにおいて各レジスタ等を下記のラベルで表記し、それ
らの記憶内容は特に断らない限り同一のラベルで表す。
タ
ンの処理を開始すると、ステップS1で各レジスタのリ
セット等の初期設定を行い、ステップS2でパネルスイ
ッチ5の操作検出により図12の音色番号スイッチオン
イベント処理などのパネルスイッチ処理を行い、ステッ
プS3で鍵盤4の鍵イベントの検出により図13の押鍵
イベント処理などの鍵処理を行い、ステップS2に戻
る。
理では、ステップS11で入力された音色番号をレジス
タTCに格納し、ステップS12で表示器6に音色番号
TCを表示し、元のルーチンに復帰する。
S21でイベントキーのキーコードをレジスタKCDに
格納し、ステップS22で発音チャンネルの割り当てを
行って、割り当てたチャンネル番号をレジスタkに格納
する(0≦k≦15)。
ャンネルkのレジスタTCkに格納するとともにキーコ
ードKCDをチャンネルkのレジスタKCDkに格納
し、ステップS24に進む。
CDを音色TCに応じた変換テーブルでベンドデータB
Dに変換し、ステップS25でキーコードKCDにベン
ドデータBDを加算してチャンネルkのレジスタRPk
に格納する。
ベンドデータBDに基づいてアタック波形を選択し、そ
のアタック波形のスタートアドレスASとエンドアドレ
スAEをチャンネルkのASレジスタ21cおよびLS
レジスタ21dに設定し、ステップS27で図1につい
て説明した音色TC、キーコードKCDに応じた閾値群
THGに基づいてベンドデータBDのステート判定を行
って、判定結果で得られたコントロールステートCS
(ステート26で選択したアタック波形と対応)をチャ
ンネルkのレジスタCSkに格納する。
ントロールステートCSkに応じた音色データとピッチ
RPkを音源7のチャンネルkに設定し、ノートオンを
送出し、元のルーチンに復帰する。
換器12の変換サイクルで起動され、ステップS31で
A/D変換器12のデータを取り込んでコントロールデ
ータのレジスタCDに格納し、ステップS32でコント
ロールデータCDの変化の有無を判定する。そして、コ
ントロールデータに変化がなければ、ピッチベンドホイ
ール11に変化がないので、そのまま元のルーチンに復
帰し、変化があればピッチベンドホイール11の操作に
変化があったのでステップS33以降の処理を行う。
チャンネル番号レジスタiを“0”にセットし、ステッ
プS302でのレジスタiのインクリメントとステップ
S301の判定処理により、表チャンネルおよび裏チャ
ンネルの16組についてステップS34〜ステップS3
9の処理を繰り返す。
たは(i+16)チャンネルが発音中であるか否かを判定
し、何れも発音中でなければステップS301に進み、
何れかが発音中であれば、ステップS35で発音中のチ
ャンネルのチャンネル番号をレジスタkに格納するとと
もに、その裏チャンネルのチャンネル番号をk′に格納
する。
ータCDを音色TCiの変換カーブでベンドデータBD
に変換し、ステップS37で図15の波形更新処理を行
う。そして、ステップS38でキーコードKCDiにベ
ンドデータBDを加算してレジスタRPに格納し、ステ
ップS39でkチャンネルおよびk′チャンネルの再生
ピッチRPを更新してステップS301に進む。
について波形更新処理が終了し、ステップS301でi
=16となると、元のルーチンに復帰する。
示したような閾値TL,THを音色およびキーコードに
応じて設定した閾値群に基づいて、ベンドデータBDに
よりコントロールステートCSを変化させるか否かを判
定する。
=TH(TCi ,KCi ,CSi )および各区間の下限
TLi =TL(TCi ,KCi ,CSi )で構成されて
いる。
音色TCi 、キーコードKCi およびコントロールステ
ートCSi で選択された区間の上限THi とベンドデー
タBDを比較し、BD>THi であるか否かを判定す
る。BD>THi であればステップS41でコントロー
ルステートCSi を“1”インクリメントしてステップ
S45に進む。
ば、ステップS43で、iチャンネルの音色TCi 、キ
ーコードKCi およびコントロールステートCSi で選
択された区間の下限TLi とベンドデータBDを比較
し、BD<TLi であるか否かを判定する。BD<TL
i であればステップS44でコントロールステートCS
iを“1”デクリメントしてステップS45に進み、B
D<TLi でなければ元のルーチンに復帰する。
ネルに、TCi の音色のコントロールステートCSi に
応じたループ波形のスタートアドレスLSを含む音色デ
ータを設定するとともに、カスケードオンを送出し、元
のルーチンに復帰する。
化に対して図1に示したようなヒステリシスループの特
性でコントロールステートCSの値を変化させることが
できる。
り、コントロールステートCSが“2”→“1”→
“0”→“−1”→“0”→“1”→“2”→“3”→
…と変化した場合を示している。先ず、ノートオンによ
り、CS=2に対応するアタック波形が選択され、この
アタック波形が終わるとその時点でのCS=1の値に対
応するループ波形w1に切り換えられる。
のCS=0の値に対応するループ波形w1に切り換えら
れ、順次、w0 →w-1→w0 →w0 →w2 →w3 →…と
ループ波形が切り換えられる。このようにコントロール
ステートCSの値が変化すると波形は切換えられるが、
コントロールステートCSの値は、ピッチベンドホイー
ル11の操作が僅かであれば変化しない。
ロールステートCSがベンドデータBDの変化に対して
ヒステリシスループの特性で変化するので、ピッチベン
ドホイール11がどの位置で微妙に揺らいでも、波形の
切換えが頻繁に発生することがなくCPU1の負担が軽
減できる。
キーコードに応じて複数種類の波形データを備えてお
り、押鍵処理のステップS26において、音色番号T
C、ベンドデータBDに基づいてアタック波形を選択す
るようにしているので、より自然か感じの楽音を発生す
ることができる。
波形から後の波形へカスケードオンのタイミングでいき
なり切り換えるようにしているが、クロスフェードしな
がら後の波形に切り換えるようにしてもよい。この場合
には、後の波形がスタートするカスケードオン信号の発
生以降、所定の期間は前の波形もノートオンを継続する
ようにして、前後の波形が両方とも再生される期間を設
け、その所定の期間にわたって前の波形から後の波形へ
クロスフェードが行われるようにする。クロスフェード
のための波形の重みづけはエンベロープ発生器と乗算器
が利用できるので、ハード的には僅かな増加で実現でき
る。
m個のループ波形を用意するようにしているが、このよ
うな組み合わせは実施例に限らず、例えばアタック波形
とループ波形のセットをn組用意するようにしてもよ
い。
てピッチベンドホイールを用いているが、このピッチ変
調操作手段としてはピッチを変調するためのものであれ
ば何でもよい。
説明したが、例えば管楽器モデルの電子楽器など、ピッ
チに応じて波形を切り換える電子楽器であれば本発明を
適用できることはいうまでもない。
音指示に対応し発音開始時より2つの発音チャンネルを
割当て確保するようにしているが、発音開始時に確保す
るのをやめて、発音開始後、ピッチベンドデータの変化
により実際に波形切換が必要になった時点で新たな波形
の発音のためのチャンネルを割り当てて確保するように
してもよい。前記実施例では、音源の全発音チャンネル
数の半分の数しか同時発音できないが、このようにすれ
ば、それより多くの発音をさせることができる。
生する楽音のピッチに応じて波形データを切り換えるよ
うにした波形メモリ型楽音発生装置において、ピッチ変
調操作手段で入力される変調量に応じて波形データを切
換選択する際に、ピッチ変調操作手段で入力される変調
量に対して波形データをヒステリシス特性で選択するよ
うにしたので、ピッチ変調手段で入力される変調量がど
のピッチの付近で揺らいでも波形データの切換えが頻繁
に発生することがない。したがって、波形データのセッ
トを多くしても、メインCPUの負荷を大きくすること
なく波形データの切換えを制御できる。
コントロールステートのヒステリシスループの特性を示
す図である。
適用した電子楽器のブロック図である。
色についてのメモリマップを示す図である。
アドレスおよびエンドアドレスとゼロクロス点の関係を
示す図である。
せを説明する図である。
る。
アタック・ループエンド検出部の詳細を示すブロック図
である。
詳細を示すブロック図である。
ネル切換えの例を示す図である。
示す図である。
インルーチンのフローチャートである。
ンイベント処理のフローチャートである。
フローチャートである。
のフローチャートである。
ーチャートである。
Claims (9)
- 【請求項1】 楽音の音色と複数のピッチ範囲に応じた
複数の波形データを記憶している波形メモリと、 楽音のピッチの変調量を入力するピッチ変調操作手段
と、 指定されたピッチに応じて前記波形データを選択すると
ともに、上記ピッチ変調操作手段で入力される上記変調
量に応じて前記波形メモリの波形データを選択する波形
選択手段と、 上記波形選択手段で選択された波形データに基づいて当
該波形データに対応するピッチの楽音を発生する楽音発
生手段とを備え、 前記波形選択手段が、前記変調量の増減に対してヒステ
リシスループの特性で前記波形データを選択することを
特徴とする波形メモリ型楽音発生装置。 - 【請求項2】 前記複数の波形データが、楽音の立ち上
がり部に対応するアタック部と楽音の持続部に対応する
ループ部とを備え、該アタック部と該ループ部がそれぞ
れ複数の波形データで構成されていることを特徴とする
請求項1記載の波形メモリ型楽音発生装置。 - 【請求項3】 前記楽音発生手段が、前記波形選択手段
で選択して切り換えられる波形データについて前の波形
データと後の波形データとの位相合わせを行うものであ
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の波形
メモリ型楽音発生装置。 - 【請求項4】 ステート値に応じた複数の波形データを
記憶する波形メモリと、 随時、制御パラメータを入力するパラメータ入力手段
と、 入力した該制御パラメータの増減に対応してヒステリシ
スを有する特性で、随時、該制御パラメータに応じたス
テート値を発生するステート値発生手段と、 前記波形メモリより現在のステート値に応じた前記波形
データを読み出して楽音を発生する楽音発生手段と、を
備えたことを特徴とする波形メモリ型楽音発生装置。 - 【請求項5】 制御パラメータ値に応じた複数の波形デ
ータを各アドレスに対応した記憶位置に順次記憶する波
形メモリと、 随時、制御パラメータを入力するパラメータ入力手段
と、 入力した該制御パラメータに応じて選択データを発生す
る選択データ発生手段と、 整数部および小数部を含むアドレス信号を発生し、該ア
ドレス信号の整数部に基づいて前記波形メモリより前記
選択データに対応した波形データを選択的に読み出し、
該読み出された波形データに対応し該アドレス信号の小
数部に基づいて補間処理を行って楽音を生成する楽音発
生手段とを備え、 該楽音発生手段は、該アドレス信号が小数部を含む所定
アドレスに一致するタイミングを検出し、該タイミング
にて前記選択データに応じて読み出す波形データを変更
することを特徴とする波形メモリ型楽音発生装置。 - 【請求項6】 同時に発音可能な少なくとも2つの楽音
生成チャンネルと、 該楽音生成チャンネルの内の1つの楽音生成チャンネル
にて生成中の楽音波形が所定の位相になったタイミング
を検出するタイミング検出手段と、 該検出されたタイミングで、該楽音生成チャンネルの内
の他の楽音生成チャンネルの発音開始指示を発生する発
音接続手段と、を備えたことを特徴とする波形メモリ型
楽音発生装置。 - 【請求項7】 同時に発音可能な少なくとも2つの楽音
生成チャンネルと、 該楽音生成チャンネルの内の1つの楽音生成チャンネル
にて生成中の楽音波形が所定の位相になったタイミング
を検出するタイミング検出手段と、 該検出されたタイミングで、該楽音生成チャンネルの内
の他の楽音生成チャンネルの発音開始指示を発生する発
音接続手段と、 各楽音生成チャンネルで生成する楽音のエンベロープを
発生するエンベロープ発生手段と、 該検出されたタイミングで、該1つの楽音生成チャンネ
ルのエンベロープの生成状態を該他の楽音生成チャンネ
ルのエンベロープに引き継ぐように制御するエンベロー
プ接続手段と、を備えたことを特徴とする波形メモリ型
楽音発生装置。 - 【請求項8】 複数の異なる波形データを記憶する波形
メモリと、 複数の時分割チャンネルに対応する複数の読出しアドレ
スを時分割で順次生成するアドレスカウンタと、 該複数の読出しアドレスに応じて波形メモリより各時分
割チャンネルにおける楽音生成のための波形データを順
次読み出し、各時分割チャンネルの楽音信号を生成する
楽音発生手段と、 楽音を生成中の1つの時分割チャンネルの対応する読出
しアドレスが所定のアドレスになったタイミングを検出
するタイミング検出手段と、 該検出されたタイミングで、該1つの楽音生成チャンネ
ルの楽音の現在値が、別の楽音生成チャンネルの楽音の
現在値に引き継がれるよう、該1つの楽音生成チャンネ
ルの読出しアドレス現在値に基づいて該別の楽音生成チ
ャンネルの読出しアドレスを設定するとともに、該別の
楽音生成チャンネルに発音開始を指示する発音接続手段
と、を備えたことを特徴とする波形メモリ型楽音発生装
置。 - 【請求項9】 制御パラメータ値に応じた、複数の波形
データを各アドレスに対応した記憶位置に順次記憶する
波形メモリと、 随時、制御パラメータを入力するパラメータ入力手段
と、 入力した該制御パラメータに応じて選択データを発生す
る選択データ発生手段と、 該選択データを保持する保持手段と、 前記波形メモリより該保持手段の保持する選択データに
対応する波形データを選択的に繰り返し読み出し、該読
み出された波形データに基づいて楽音を発生する楽音発
生手段と、 該楽音発生手段が読出しを繰り返すタイミングを検出
し、該タイミングにて前記保持手段の保持する選択デー
タを選択択データ発生手段の発生する選択データに書き
換える更新手段と、を備えたことを特徴とする波形メモ
リ型楽音発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6286625A JP2970438B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 波形メモリ型楽音発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6286625A JP2970438B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 波形メモリ型楽音発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08146961A true JPH08146961A (ja) | 1996-06-07 |
JP2970438B2 JP2970438B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17706839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6286625A Expired - Fee Related JP2970438B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 波形メモリ型楽音発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2970438B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008158214A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Yamaha Corp | 楽音合成装置及びプログラム |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP6286625A patent/JP2970438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008158214A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Yamaha Corp | 楽音合成装置及びプログラム |
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