JPH0814692A - 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット - Google Patents

電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット

Info

Publication number
JPH0814692A
JPH0814692A JP17199994A JP17199994A JPH0814692A JP H0814692 A JPH0814692 A JP H0814692A JP 17199994 A JP17199994 A JP 17199994A JP 17199994 A JP17199994 A JP 17199994A JP H0814692 A JPH0814692 A JP H0814692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cooling device
storage chamber
electronic cooling
water tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17199994A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Mizukami
勇夫 水上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Tokai Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Chemical Industries Ltd filed Critical Tokai Chemical Industries Ltd
Priority to JP17199994A priority Critical patent/JPH0814692A/ja
Publication of JPH0814692A publication Critical patent/JPH0814692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】観賞用水槽において、水温上昇防止のための冷
却装置を安価に且つコンパクトに構成し、且つ冷却装置
の付設によって水槽の外観が損なわれないようにする。 【構成】観賞用水槽10の蓋体14の内側に、容器本体
12内の水を蓋体14の内側に汲み上げる汲上装置26
と、汲み上げた水を流通させて容器本体12内に戻す通
路48と、通路48上に設けられた濾材44を含む濾過
装置及びペルチェ素子56における吸熱作用に基づいて
冷却する電子冷却装置58とを設ける。そして通路48
上にその一部を成す所定深さの貯溜室50を形成すると
ともに電子冷却装置58の、対をなす第一,第二熱授受
部のうち吸熱作用を行う第一熱授受部60を貯溜室50
内の水に浸漬させる状態で電子冷却装置58を蓋体14
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特に金魚,熱帯魚等の
観賞魚や水生植物等を観賞するための観賞用水槽として
好適な電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】水槽内に金魚,熱帯魚等の観賞魚や水生
植物等を飼育し、観賞することが家庭等において広く行
われている。この種目的で用いられる観賞用水槽は、家
庭の応接室等に置いた場合にもインテリアとして充分耐
えられるように近年その外観がすっきりとしたものとな
って来ている。
【0003】特に図7に一例を示すように、水槽200
が容器本体202と、容器本体202の上端開口を蓋す
る、内側が凹形状の不透明な蓋体204とから成り、そ
の蓋体204の内側に照明灯206や濾過装置208等
が内蔵されている形態のものについては、照明灯206
や濾過装置208等の機構部分が隠れた状態にあり、ま
た水槽200周辺に余分なものが付いていないことから
美観も良好である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特にこの種
の観賞用水槽は内部がほぼ密閉された状態となるため、
夏場に気温が上がったときに照明灯からの熱と相俟って
水槽内の水の温度が上昇してしまい、中で飼育している
魚,水草等に悪影響を与えてしまう問題がある。この種
水槽の場合、内部の水が蒸発し難く、従って気化熱によ
る冷却作用も殆ど無いことも水温上昇の要因となってい
る。
【0005】その対策として、水槽に冷却装置を取り付
けて水温の上昇を抑えることが行われるが、従来の冷却
装置の場合、フレオンガス等のガス媒体を圧縮し、気化
熱を奪うことによって冷却を行う圧縮方式の冷却装置で
あって、コンプレッサ,気化器等を含んだ大型のもので
あり、コストも高いとともに大きな振動や騒音を発生す
る問題がある外、この種冷却装置は水槽に対して外付け
されるために水槽の周辺が煩雑な感じとなり、せっかく
の水槽の美観が大きく損なわれてしまう問題がある。
【0006】尚従来の水槽の場合、図7に一例を示すよ
うに水槽200の底部にヒータ210が配置してあって
水槽200内の水を温めることもできるようになってい
るが、この場合水槽200内部を電気コード212が延
びた状態となり、またヒータ210がまる見えの状態で
あることから、これも水槽の美観を損ねる要因となって
いた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明の水槽は、容器本体と、該容器本体の上端開口部
を蓋する蓋体とを含んでいるとともに、該蓋体の内側
に、該容器本体内の水を該蓋体の内側に汲み上げる汲上
装置と、汲み上げた水を流通させて該容器本体内に戻す
還流通路と、該還流通路上に配置された濾材を含む濾過
装置及びペルチェ素子における吸熱作用に基づいて冷却
する電子冷却装置とが設けられており、且つ該還流通路
上にその一部を成す所定深さの貯溜室が形成されている
とともに該電子冷却装置が、対をなす第一,第二熱授受
部のうち吸熱作用を行う第一熱授受部を該貯溜室内の水
に浸漬させる状態で該蓋体に設けられていることを特徴
とする(請求項1)。
【0008】本願の別の発明の水槽は、請求項1の水槽
において、前記蓋体の少なくとも一部が下板と上板との
2重壁構造とされており、前記還流通路の床が該下板に
て構成されるとともに該下板上に突設された隔壁によっ
て前記貯溜室が形成され、且つ該貯溜室において該下板
を上下方向に貫通し、上端が該貯溜室内の所定高さに位
置する、前記還流通路の一部をなすオーバーフロー管が
該貯溜室に設けられていることを特徴とする(請求項
2)。
【0009】本願の別の発明は水槽用電子冷却装置ユニ
ットに係り、容器本体の上端開口部を蓋する蓋体と、該
蓋体の内側に設けられた、該容器本体内の水を該蓋体の
内側に汲み上げる汲上装置と、汲み上げた水を流通させ
て該容器本体内に戻す還流通路と、該還流通路上に配置
された濾材を含む濾過装置と、該還流通路上にその一部
を成すように形成された所定深さの貯溜室及びペルチェ
素子における吸熱作用に基づいて冷却する電子冷却装置
とを含んでおり、且つ該電子冷却装置が、対をなす第
一,第二熱授受部のうち吸熱作用を行う第一熱授受部を
前記貯溜室内の水に浸漬させる状態で設けられているこ
とを特徴とする(請求項3)。
【0010】本願の更に別の発明の水槽用電子冷却装置
ユニットは、請求項3の電子冷却装置ユニットにおい
て、前記蓋体の少なくとも一部が下板と上板との2重壁
構造とされ、前記還流通路の床が該下板にて構成される
とともに該下板上に突設された隔壁によって前記貯溜室
が形成され、且つ該貯溜室において該下板を上下方向に
貫通し、上端が該貯溜室内の所定高さに位置する、前記
還流通路の一部をなすオーバーフロー管が該貯溜室に設
けられていることを特徴とする(請求項4)。
【0011】
【作用及び発明の効果】以上のように本願の発明(請求
項1,3)は、ペルチェ素子における吸熱作用に基づい
て冷却を行う電子冷却装置を水槽に設けるようにしたも
ので、本発明によれば冷却装置を小型に且つ安価に構成
できるとともに、冷却装置の作動に基づく振動や騒音の
発生を無くすことができる。
【0012】ペルチェ効果に基いて冷却作用を行う電子
冷却装置にあっては、第一熱授受部と第二熱授受部とを
対として備え、第一熱授受部において吸熱作用を行うと
きには第二熱授受部において放熱作用を行う。また通電
方向を逆方向にすると第一熱授受部において放熱作用
を、また第二熱授受部において吸熱作用を行う。即ちか
かる電子冷却装置はヒータとして働かせることもでき、
従って本発明によれば従来水槽に備えられているヒータ
を省略することが可能である。
【0013】本発明は各種用途の水槽に適用可能である
が、特に観賞魚や水生植物等の観賞のための観賞用水槽
に適用して効果が大きい。これにより観賞用水槽におい
て水温の上昇を抑え、飼育している観賞魚や水生植物等
への悪影響を防止できるとともに、冷却装置を小型,安
価に構成でき、振動や騒音を発生させなくて済む利点の
ほか、とりわけインテリア用としても用いられる観賞用
水槽の外観,美観を良好に維持できる効果が得られる。
【0014】また電子冷却装置をヒータとして働かせた
場合、従来水槽中に投入されていたヒータの省略が可能
であり、この場合、ヒータ及びそのヒータへの通電用の
電気コードが水槽内にあって外部から見えてしまい、見
苦しくなる問題を解消できる。
【0015】本発明は、水槽内の水を蓋体の内側を通る
還流通路を通じて還流させるようにするとともに、この
還流通路を通る水を電子冷却装置により冷却するように
なしたもので、本発明に従って還流水を冷却し、これを
水槽内の水、厳密には容器本体内の水中に戻すようにし
た場合、冷却源を直接水槽内の水に投入して冷却する場
合と異なって水槽内の水を局部的に冷却してしまうこと
がなく、水槽内の水を全体的に均等に且つ効率的に冷却
できる。
【0016】しかも本発明では還流通路の水を一旦所定
深さの貯溜室に導いて一定量をそこに貯溜し、その貯溜
状態の水を冷却するようにしているため、更には吸熱作
用を行う第一熱授受部を直接貯溜室内の水に浸漬させて
冷却を行うようにしているため、還流水を効率的に冷却
することができる。
【0017】即ち本発明は還流水の一時的貯溜容器やそ
の通路を構成する管体等を冷却することによって間接的
に還流水を冷却するのでなく、還流水を直接的に冷却す
るようにしているのであり、吸熱作用を効果的に還流水
に及ぼし、冷却することができる。
【0018】加えて貯溜室内に水を一時貯溜した上で、
そこに吸熱作用を行う第一熱授受部を浸漬して冷却する
ものであることから、広い面積に亘って第一熱授受部を
水中に浸漬・接触させることができ、吸熱作用を有効に
及ぼすことができる。
【0019】また本発明では電子冷却装置を水槽の蓋体
に設けているため(これは冷却装置を電子冷却装置と
し、小型化し得たことにより実現可能となったものであ
る)、従来の圧縮式冷却装置を水槽に対して外付けした
場合と異なって、水槽のすっきりとした外観,美観を維
持することができ、冷却装置の取付けによって水槽のイ
ンテリア性が損なわれるのを防止できる。
【0020】本願の別の発明(請求項2,4)は、蓋体
における下板を上下方向に貫通するようにオーバーフロ
ー管を設け、貯溜室内の水をかかるオーバーフロー管を
通じて容器本体内に戻すようにしたもので、本発明によ
れば特別の弁を設けなくても確実に一定量の還流水を貯
溜室に貯溜でき且つ過剰となった水を自動的に容器本体
内に戻すことができる。
【0021】上記請求項1〜4の発明においては、前記
電子冷却装置に水温検知センサと、前記ペルチェ素子の
動作を制御する制御部とを具備させ、且つ該制御部が、
該水温検知センサによる検知温度が設定した上限温度以
上となったときに該ペルチェ素子を働かせるものとする
ことができる。このようにすれば、水槽内の水温を常に
一定温度以下に自動的に保つことができる。
【0022】前述のようにペルチェ素子による吸熱作用
を利用した電子冷却装置は、ペルチェ素子への通電方向
を逆方向としたとき、吸熱部が放熱部として作用する特
長を有する。
【0023】そこで前記電子冷却装置が前記ペルチェ素
子への通電方向を切り替える切替手段を含んでおり、且
つ前記制御部が、前記水温検知センサによる検知温度が
前記設定した上限温度以上となったときに前記第一熱授
受部に対して吸熱作用を行わせるための順方向通電を行
わせる一方、該検知温度が設定した下限温度以下となっ
たときに通電方向を逆向きとするように前記切替手段を
切替動作させて該第一熱授受部において放熱作用を行わ
せるものとしておいた場合、気温の高低に拘らず、即ち
環境温度の如何に拘らず、常に水槽内の水温を一定温度
範囲に自動的に保つことが可能となる。
【0024】このようにして電子冷却装置をヒータとし
ても作用させるようにした場合、水槽内にヒータを設置
するのを省略でき、従って同ヒータや電気コードが水槽
本体内を這っているのが外部から見え、見苦しさを感じ
させるといった不都合を無くすことができる。但しこの
ように電子冷却装置に加熱作用を行わせる場合にあって
も、別途にメインヒータを設けることは自由である。
【0025】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において10は金魚,熱帯魚等観賞魚や
水生植物等を観賞するための観賞用水槽で、容器本体1
2と、その上に載置され、容器本体12の上端開口部を
蓋する蓋体14とを備えている。容器本体12は、前面
12aと側面12bとが透明とされている。
【0026】一方、蓋体14は全体として不透明な部材
からなっている。蓋体14は内側が凹形状とされてお
り、そして前部側に照明灯15が内蔵され、また後部が
濾過装置及び電子冷却装置58(図1参照)の取付部と
されている。
【0027】これら濾過装置及び電子冷却装置58の取
付部は、図1に示しているように側枠16に固定された
下板18と、蓋体14における天板の一部を構成する上
板20とから成る内部中空の2重壁構造とされており、
その上板20が側枠16に対して脱着可能とされてい
る。
【0028】尚、側枠16の下端部は下板18よりも下
側に延び出していて同部が嵌合部22とされ、この嵌合
部22が容器本体12の上端の段付部24に嵌合されて
いる。
【0029】蓋体14の下板18上には、汲上装置26
における駆動源としてのモータ27が固設されている。
モータ27からは回転軸28が下向きに延び出してお
り、この回転軸28が下板18の下面に垂設された筒状
のガイド30内に挿通されている。
【0030】ここで回転軸28の下端には回転羽根32
が固設されており、この回転羽根32が、ガイド30の
下端に連続して設けられた収容部34内に回転可能に収
容されている。また収容部34に連続するようにして、
水槽10内の水を汲み上げるための汲上口36が設けら
れている。収容部34からは、また、汲上管38が上向
きに延び出しており、その上端が蓋体14における中空
内部に位置している。
【0031】蓋体14の下板18には、隔壁40,42
が上方に突出する状態で設けられており、これら隔壁4
0,42にて囲まれた空間内に濾材44が収容されてい
る。而して上記汲上管38の上端開口46が、この濾材
44の一端側上方に位置させられている。
【0032】濾材44の下側には、還流通路の一部をな
す通路48が形成されており、また隔壁42の外側には
通路48に連通して通路48の水を内部に導く、還流通
路の一部をなす貯溜室50が形成されている。ここで貯
溜室50は隔壁42と側枠16との間に形成されている
【0033】蓋体14にはまた、下板18の上側空間と
下側空間とにまたがるようにしてオーバーフロー管(本
例では円筒部)52が形成されており、このオーバーフ
ロー管52の内側が、還流水を容器本体12に戻す戻し
通路54とされている。戻し通路54もまた還流通路の
一部を成すものである。
【0034】56は電子冷却装置58におけるペルチェ
素子(電子冷却素子)で、これより第一熱授受部として
の吸熱フィン60と、第二熱授受部としての放熱フィン
62とが下向き及び上向きにそれぞれ延び出している。
【0035】ここでペルチェ素子56は、ペルチェ効果
によって吸熱又は放熱作用をなすもので、図3の模式図
に示しているように正・負電極64,66間にN型半導
体68,中間電極72,P型半導体70を配した形態を
成し、正・負電極64,66を通じて直流電流を通電す
ると正・負電極64,66で吸熱を、また中間電極72
で放熱(発熱)を生じる
【0036】また通電方向を逆方向とすると正・負電極
64,66で放熱を、中間電極72で吸熱を生じる。而
して本例では、その正・負電極64,66から吸熱フィ
ン60が延び出し、また中間電極72から放熱フィン6
2が延び出している。
【0037】上記吸熱フィン60は、水平な板状の本体
部76と下向きのフィン78とを有し、貯溜室50内の
水の内部に浸漬されている。一方放熱フィン62は、水
平な板状の本体部80と上向きのフィン82とを有して
いる。
【0038】蓋体14の上板20には凹陥部84が形成
されており、その底部86に開口88が形成されてい
る。而して底部86の下面には前記吸熱フィン60の本
体部76がリング状パッキン89を介して当接されら
れ、以て同開口88が吸熱フィン60の本体部76を栓
体として水密に閉鎖されている。
【0039】蓋体14の上板20には、上端が開放形状
の筒状のケース90が設けられている。前記凹陥部84
はケース90の一部を成しており、そしてこのケース9
0内に前記放熱フィン62が収容されている。またこの
放熱フィン62の上側において、放熱ファン92が配設
されている。
【0040】一方、前記容器本体12内の水中には水温
検知センサ94が浸漬されている。この水温検知センサ
94及び上記ペルチェ素子56,放熱ファン92は、そ
れらの制御を行う制御部95に接続され、更にDC変換
器96,電源スイッチ98,商用電源コンセントへの差
込プラグ100に接続されている。
【0041】ここで制御部95は、水温検知センサ94
による検知温度が予め設定した上限値以上となったとき
にペルチェ素子56への通電を行わせ(具体的には本例
ではオン・オフ制御である)、水温を一定に保持すべく
制御作用を行う。
【0042】尚本例においては、電子冷却装置58と蓋
体14及び蓋体14に設けられてこれと一体に容器本体
12に対して着脱される汲上装置26その他の部材にて
電子冷却装置ユニット35が構成されている。
【0043】本例の電子冷却装置付観賞用水槽10にお
いては、容器本体12内の水が汲上装置26にて汲み上
げられた上、還流通路を流通させられる。その際、水が
濾材44を通過することで水中の汚れ,異物が取り除か
れ、清浄化される。そして清浄化された水が再び容器本
体12内へと戻される。
【0044】容器本体12内の水は水温検知センサ94
にて温度検知される。而してその水温が上昇して予め設
定した上限温度以上になろうとすると電子冷却装置58
が作動させられ、上記還流通路を通る還流水、具体的に
は貯溜室50内の水が冷却され、容器本体12内に戻さ
れる。即ち水槽10内の水が還流水を通じて冷却され、
更なる水温上昇が防止される。
【0045】一方これにより水温がある温度まで下がる
と電子冷却装置58の作動が停止され、必要以上に水温
が低下するのが防止される。従って本例の観賞用水槽1
0においては、水温上昇により内部の観賞魚や水生植物
等に悪影響が及ぶことがない。
【0046】上記電子冷却装置58は従来の圧縮式冷却
装置と異なって安価且つ小型であり、冷却作用に伴って
振動や騒音を発生させない。従って応接室等の静かな室
に設置した場合において、冷却装置の作動音が気になる
といった不都合を生じない。
【0047】また本例では小型の電子冷却装置58が水
槽10の蓋体14に装着してあって、従来の冷却装置付
水槽のように冷却装置が外部に大きく突出ないし露出し
た状態とならないので、水槽10の外観もすっきりとし
たものとなり、美観も良好で、インテリア性も損なわれ
ない。
【0048】更に本例の水槽10にあっては、容器本体
12から汲み上げられ、再び戻される還流水に対して冷
却作用を及ぼすようにしていることから、直接容器本体
12内の水に冷却源を投入して冷却を行う場合のよう
に、容器本体12内の水を局部的に冷却してしまうこと
がなく、容器本体12内の水を全体的に均等に且つ効率
良く冷却できる。
【0049】加えて、本例においては吸熱フィン60を
直接貯溜室50内の水に浸漬して冷却するようにしてい
るため、冷却対象である還流水を直接的に冷却でき、熱
効率に優れるとともに吸熱フィン60を広い面積に亘っ
て水中に浸漬でき、有効に還流水を冷却できる。
【0050】更に本例では電子冷却装置58における放
熱フィン62が蓋体14の開口88の外側に位置されて
いることから、水槽10の内部と外部とで良好に熱交換
が行われ、水槽10の水の冷却に際して発生した熱が水
槽10内に一部籠ってしまうといった不都合も生じな
い。しかも放熱フィン62は蓋体14に形成したケース
90内に納められているため、放熱フィン62が外部に
直接露出した状態となって外観を損ねるといったことも
ない。
【0051】因みに図4は本例の水槽10において電子
冷却装置58を働かせて温度コントロ−ルしたときの水
温の変化の一例(図中A)を、気温(図中B)及び電子
冷却装置58を備えないときの水温の変化(図中C)と
ともに示したものである。但し実験は気温の最も高くな
る夏期において行った。このときの気温の最高温度は3
2.3℃,最低温度は22.0℃であった。また水槽1
0内の水量は66リットル,水の循環量は毎分6リット
ルとした。この結果から、本例によれば水槽10内の水
の温度を適正温度(ここでは26±2℃の範囲)に保ち
得ることが分かる。
【0052】図5は本発明の他の実施例を示している。
同図において102は電子冷却装置58におけるペルチ
ェ素子56への通電の方向を切り替えるための切替スイ
ッチであって、冷却作用時には図中実線で示す状態にあ
り、通電方向を切り替えるときには図中破線で示す状態
に接点が切り替わる。
【0053】即ち本例では電子冷却装置58がヒータと
しても利用されるようになっている。この場合前記実施
例において第一熱授受部としての吸熱フィンが吸・放熱
フィン61となり、また同じく第二熱授受部としての放
熱フィンが放・吸熱フィン63となる。
【0054】而して制御部95は、上記切替スイッチ1
02の切替動作を次のように制御する。即ち容器本体1
2内の水の温度が設定した上限温度より高くなろうとし
たとき切替スイッチ102を、図5中実線で示す状態と
して吸・放熱フィン61に吸熱作用を行わせ還流水を冷
却させる。
【0055】一方水温が設定した下限温度より低くなろ
うとしたとき切替スイッチ102の接点を図中破線で示
す状態に切り替え、吸・放熱フィン61に放熱作用、即
ち加熱作用を行わせる。この結果容器本体12内の水の
温度が所定温度以上に保持される。
【0056】本例に従って電子冷却装置58をヒータと
しても利用するようにした場合、従来水槽内に配置され
ていたヒータの省略が可能となり、従ってヒータへの通
電のための電気コードを水槽内に這わせる必要もなくな
って水槽の美観が更に向上する。但し電気冷却装置58
をヒータとして利用する場合においても、これを補助ヒ
ータとして用い、メインヒータを別途に水槽内に配置す
るといったことは自由である。
【0057】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記蓋体14における凹陥
部を図6に示す凹陥部104のように深く形成し、かか
る凹陥部104のみにてケース90を構成し、その内部
に第二熱授受部を収容するように成すこともできる。更
に上例では濾材44を通った水を冷却又は加熱して容器
本体12内に戻すようにしているが、場合によって濾材
44の上流側に貯溜室を形成し、濾材44の前において
還流水を冷却又は加熱するようにすることも可能であ
る。また上例では第一熱授受部の一部が蓋体14の開口
を閉塞する栓体を兼用しているが、これとは別途の栓体
を以て同開口を閉鎖するようにしても良い。
【0058】また上例の汲上装置26はあくまで1つの
例を示したものであって、他の形態のポンプを用いるこ
とも勿論可能である。その他場合によって蓋体14の側
面に開口を形成し、その開口において水槽内外の熱の授
受を行うようにすることもできるなど、本発明はその主
旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構
成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子冷却装置付水槽の
要部断面図である。
【図2】その電子冷却装置付水槽の全体斜視図である。
【図3】図1において用いられているペルチェ素子の作
用説明図である。
【図4】図1,図2に示す電子冷却装置付水槽の効果を
確認するための実験の結果を表す図である。
【図5】本発明の他の実施例における電子冷却装置の要
部の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例における蓋体の要部の図で
ある。
【図7】従来の水槽とその不具合を説明するための説明
図である。
【符号の説明】
10 観賞用水槽 12 容器本体 14 蓋体 26 汲上装置 35 電子冷却装置ユニット 44 濾材 50 貯溜室 56 ペルチェ素子 58 電子冷却装置 60 吸熱フィン 61 吸・放熱フィン 62 放熱フィン 63 放・吸熱フィン 94 水温検知センサ 95 制御部 102 切替スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、該容器本体の上端開口部を
    蓋する蓋体とを含んでいるとともに、該蓋体の内側に、
    該容器本体内の水を該蓋体の内側に汲み上げる汲上装置
    と、汲み上げた水を流通させて該容器本体内に戻す還流
    通路と、該還流通路上に配置された濾材を含む濾過装置
    及びペルチェ素子における吸熱作用に基づいて冷却する
    電子冷却装置とが設けられており、且つ該還流通路上に
    その一部を成す所定深さの貯溜室が形成されているとと
    もに該電子冷却装置が、対をなす第一,第二熱授受部の
    うち吸熱作用を行う第一熱授受部を該貯溜室内の水に浸
    漬させる状態で該蓋体に設けられていることを特徴とす
    る電子冷却装置付水槽。
  2. 【請求項2】 請求項1の水槽において、前記蓋体の少
    なくとも一部が下板と上板との2重壁構造とされてお
    り、前記還流通路の床が該下板にて構成されるとともに
    該下板上に突設された隔壁によって前記貯溜室が形成さ
    れ、且つ該貯溜室において該下板を上下方向に貫通し、
    上端が該貯溜室内の所定高さに位置する、前記還流通路
    の一部をなすオーバーフロー管が該貯溜室に設けられて
    いることを特徴とする電子冷却装置付水槽。
  3. 【請求項3】 容器本体の上端開口部を蓋する蓋体と、
    該蓋体の内側に設けられた、該容器本体内の水を該蓋体
    の内側に汲み上げる汲上装置と、汲み上げた水を流通さ
    せて該容器本体内に戻す還流通路と、該還流通路上に配
    置された濾材を含む濾過装置と、該還流通路上にその一
    部を成すように形成された所定深さの貯溜室及びペルチ
    ェ素子における吸熱作用に基づいて冷却する電子冷却装
    置とを含んでおり、且つ該電子冷却装置が、対をなす第
    一,第二熱授受部のうち吸熱作用を行う第一熱授受部を
    前記貯溜室内の水に浸漬させる状態で設けられているこ
    とを特徴とする水槽用電子冷却装置ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項3の電子冷却装置ユニットにおい
    て、前記蓋体の少なくとも一部が下板と上板との2重壁
    構造とされ、前記還流通路の床が該下板にて構成される
    とともに該下板上に突設された隔壁によって前記貯溜室
    が形成され、且つ該貯溜室において該下板を上下方向に
    貫通し、上端が該貯溜室内の所定高さに位置する、前記
    還流通路の一部をなすオーバーフロー管が該貯溜室に設
    けられていることを特徴とする水槽用電子冷却装置ユニ
    ット。
JP17199994A 1994-06-29 1994-06-29 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット Pending JPH0814692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17199994A JPH0814692A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17199994A JPH0814692A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0814692A true JPH0814692A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15933653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17199994A Pending JPH0814692A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0814692A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003033973A1 (fr) * 2001-10-10 2003-04-24 Tokyo Electron Limited Dispositif de circulation de fluide chauffant et equipement de traitement thermique faisant appel audit dispositif
KR101306573B1 (ko) * 2011-10-21 2013-09-10 (주) 피에이에스 자동 수온조절기능을 갖는 수족관용 히터냉각 외부 여과기
CN107182890A (zh) * 2017-06-24 2017-09-22 塔里木大学 充氧避沙降低叶尔羌高原鳅出膜幼体死亡率的繁殖洄游驯化装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003033973A1 (fr) * 2001-10-10 2003-04-24 Tokyo Electron Limited Dispositif de circulation de fluide chauffant et equipement de traitement thermique faisant appel audit dispositif
US7216496B2 (en) 2001-10-10 2007-05-15 Tokyo Electron Limited Heating medium circulating device and thermal, treatment equipment using the device
KR101306573B1 (ko) * 2011-10-21 2013-09-10 (주) 피에이에스 자동 수온조절기능을 갖는 수족관용 히터냉각 외부 여과기
CN107182890A (zh) * 2017-06-24 2017-09-22 塔里木大学 充氧避沙降低叶尔羌高原鳅出膜幼体死亡率的繁殖洄游驯化装置
CN107182890B (zh) * 2017-06-24 2020-12-29 塔里木大学 充氧避沙降低叶尔羌高原鳅出膜幼体死亡率的繁殖洄游驯化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0814692A (ja) 電子冷却装置付水槽及び水槽用電子冷却装置ユニット
CA1052641A (en) Integrated aquarium
CN215190942U (zh) 上水器
JP3013248B1 (ja) 水槽水の濾過冷却装置
KR200272893Y1 (ko) 냉온겸용침대매트열교환장치
CN212057889U (zh) 一种双循环水冷装置
CN215015871U (zh) 一种冷暖一体杯
JP2007040671A (ja) システムキッチン組み込み式冷蔵庫
JP2007006828A (ja) 水槽内の水の冷却装置
JP3207828U (ja) 水温制御装置
JPH08140526A (ja) 水槽水冷却装置
RU2001113527A (ru) Воздухозаборник для системы вентиляции и отопления автомобиля
JP2003028453A (ja) 冷温風装置
KR200306472Y1 (ko) 냉풍기
JPH09313068A (ja) 鑑賞魚等の飼育用水槽
CN212015384U (zh) 一种智能浴室柜
CN217659298U (zh) 一种一体式制冷即热杀菌烘干饮水机
CN220430848U (zh) 一种多功能的食品存储箱
CN210866771U (zh) 一种用于激光器的防结露装置
JP3163937B2 (ja) ポット
CN212929838U (zh) 一种防蚊虫进入的太阳能灯具
CN213959439U (zh) 水上光伏变电站及其变电站箱体
JPH0713491Y2 (ja) 観賞魚用水槽
JP3791650B2 (ja) エアクリーナの空気加温装置
JPH1175618A (ja) 水槽装置