JP3163937B2 - ポット - Google Patents

ポット

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JP3163937B2
JP3163937B2 JP08009695A JP8009695A JP3163937B2 JP 3163937 B2 JP3163937 B2 JP 3163937B2 JP 08009695 A JP08009695 A JP 08009695A JP 8009695 A JP8009695 A JP 8009695A JP 3163937 B2 JP3163937 B2 JP 3163937B2
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太 弘松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水などの液体の加熱およ
び冷却を行うポットに関する。
【0002】
【従来の技術】煎茶や玉露のように沸騰したお湯を所定
温度までさましてから使用する場合があり、よって、水
を沸騰させ、その沸騰させたお湯を使用目的の温度まで
冷却できるポットが望まれている。
【0003】従来、この種のポットは図6に示す構成で
あり、以下、その構成につき説明する。すなわち、本体
101内には水102を貯める容器103を配してい
る。容器103の底部にはヒータ104を取り付け、容
器103内の水を加熱する構成である。さらに吸入口側
が容器103の底部内と連通する導出ポンプ105を備
え、この導出ポンプ105により容器103内の水10
2を出水路106に導出し、出水路106の先端側を本
体101の前方上部に設けた導出口107に臨ませ、容
器103内の水を導出口107から導出する。導出ポン
プ105を動作させるために本体101の上面に設けた
操作つまみ108を操作する構成としている。
【0004】また、吸込口側が容器103の底部内と連
通する循環ポンプ109を備え、循環ポンプ109の吐
出口側には容器103の上部に連通する循環経路110
を接続し、容器103内の水が循環経路110の途中に
配した熱交換器111内を通過するようにしている。熱
交換器111には冷却ファン112からの冷却風により
冷却される構成である。また、循環経路110の容器1
03側の出口には活性炭などの水質浄化剤を収納した浄
水部113が取り付けられている。また、容器103の
底部には容器103内の水温を検知する温度センサー1
14を設けている。
【0005】上記構成のポットにおいて、容器102内
に水道水を入れて加熱する場合には、ヒータ104に通
電して容器103内の水を底部から加熱する。ヒータ1
04により容器103内の水が沸騰温度に到達するのを
温度センサー114で検知すると、沸騰状態を数分間持
続して水道水に含まれる不要成分(カルキ、カビ臭、ト
リハロメタン等)をある程度除去する。その後、ヒータ
104への通電を停止すると共に、循環ポンプ109お
よび冷却ファン112を動作させ、熱交換器111を循
環する水から熱を奪い容器103内の水102の温度を
強制的に冷却する。この冷却動作をしている間に容器1
03内の水102が循環し、さらに循環経路110の出
口に取り付けた浄水部113で循環している水の不要成
分(カルキ、カビ臭、トリハロメタン等)を除去する。
そして、温度センサー114で容器103内の水が所定
温度まで低下したのを検知すると、循環ポンプ109お
よび冷却ファン112の動作を停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のポットで
は、熱交換器111に冷却風を当てて冷却する構成であ
るので、熱交換器111を雰囲気温度(室内温度)以下
に冷却することができず、夏場のように室内温度が高い
場合には、おいしさを感じる温度(10℃〜16℃)ま
で水温を下げることができず、おいしい水を作り出すこ
とができなかった。また、室内温度以下で冷却すること
ができないので、冷却効率が悪く、冷却時間が長くなる
という課題を有していた。
【0007】また、容器103内の水102の温度が室
内温度以下になることはないので、容器103の外壁が
その周辺の雰囲気温度まで低下することがなく、容器1
03の外壁に結露が発生することはない。よって、上述
したようにおいしさを感じる温度まで容器103内の水
102の温度を低下させると、容器103の外壁に結露
が発生し、結露水が本体101外に流出したり、本体1
01内の各部品を濡らし、部品寿命を短くするという課
題を有していた。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、おいしさを感じ
る温度まで容器内の水等の液体を効率よく冷却するポッ
トを提供することを第1の目的とする。また、上記第1
の目的に加え、結露水が部品に悪影響を及ぼすことがな
く、部品寿命を長くすることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための本発明の第1の課題解決手段は、水などの液体
を収納する容器と、容器内の液体を浄水する浄水部と、
前記容器内の液体を冷却する熱電素子からなる冷却手段
と、前記容器内の液体を前記冷却手段に供給し、冷却さ
れた液体を前記容器内に戻す循環経路を備え、前記冷却
手段は循環経路内の液体を通過させる通水容器と、通水
容器に吸熱面側を取り付ける複数の熱電素子とから構成
し、前記複数の熱電素子を通水容器を挟むように取り付
けたものである。
【0010】本発明の第2の課題解決手段は、水などの
液体を収納する容器と、前記容器内の液体を加熱する加
熱手段と、容器内の液体を浄水する浄水部と、前記容器
内の液体を冷却する熱電素子からなる冷却手段と、前記
容器内の液体を前記冷却手段に供給し、冷却された液体
を前記容器内に戻す循環経路を備え、前記冷却手段は循
環経路内の液体を通過させる通水容器と、通水容器に吸
熱面側を取り付ける複数の熱電素子とから構成し、前記
複数の熱電素子を通水容器を挟むように取り付けたもの
である。
【0011】本発明の第3の課題解決手段は、上記第
1、2の課題解決手段における熱電素子の放熱面に配す
る放熱フィンを備え、前記熱電素子を通水容器と放熱フ
ィンとで挟持し、かつ熱交換素子の外周囲に位置ズレ防
止のスペーサーを配し、前記スペーサーには熱電素子と
当接する面側に複数の突起部を形成し、この突起部を熱
電素子の外周囲に当接させたものである。
【0012】第2の目的を達成するための本発明の第
の課題解決手段は、上記第1、2の課題解決手段におけ
る通水容器に取り付けた複数の熱電素子を外方から覆
い、密閉空間を形成する箱体を備え、この箱体の一部を
熱電素子の放熱面に取り付ける冷却フィンで構成すると
ともに、箱体内を外気と密閉状態としたものである。
【0013】本発明の第の課題解決手段は、上記第
1、2の課題解決手段における通水容器に取り付けた複
数の熱電素子を外方から覆い、密閉空間を形成する箱体
を備え、熱電素子に電力を供給する端子を箱体内から外
に突出させると共に、箱体に設けた端子の導出孔と端子
との隙間に密閉部材を配し、箱体内と外気とを遮断した
ものである。
【0014】
【作用】上記第1の課題解決手段によれば、容器内の液
体は循環経路を介して通水容器に流れ込み、この通水容
器を挟み込むように取り付けた熱電素子により吸熱、す
なわち冷却され、循環経路を介して再び容器内に戻る。
液体を冷却する通水容器は熱電素子で挟まれた状態であ
るので、両面側から効率よく液体を冷却することができ
る。
【0015】上記第2の課題解決手段によれば、容器内
の液体を加熱手段で加熱して沸騰浄水する。沸騰させた
液体は上記第1の課題解決手段のように冷却手段により
効率よく低下させることができる。
【0016】上記第3の課題解決手段によれば、通水容
器と放熱フィンで熱電素子を挟持しているが、熱電素子
はその外周方向にズレる危険性がある。この外周方向の
ズレはスペーサーにより阻止されるので、熱電素子の位
置を一定にすることができ、冷却効率が低下するのを抑
制でき、また熱電素子からスペーサへの熱伝導を抑え、
熱電素子の吸熱が効果的に通水容器側に作用する。
【0017】第の課題解決手段によれば、箱体により
通水容器に取り付けた熱電素子を外気と遮断するため、
湿度を含む外気が熱電素子の配している箱体内に侵入す
ることを防止し、熱電素子表面が結露することがない。
よって、熱電素子が結露水により劣化するのを防止で
き、また結露水による熱電素子のトラブルを防止でき
る。
【0018】第の課題解決手段によれば、熱電素子に
電力を供給する端子を箱体の導出孔から外部に導出し、
この導出孔と端子との隙間から侵入する外気を密閉部材
で遮断し、箱体内に外気が侵入するのを確実に防止でき
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すポットの全体構
成を図1に基づいて説明する。図において、1は本体
で、この本体1内には上面を開口した容器2が収納され
ている。容器2の上面開口部は蓋体3で開閉自在に覆わ
れている。容器2の底部には容器2内の液体(一般的に
は水道水を入れる)を容器外へ導出する電動式のポンプ
(以下導出ポンプと称す)4が配設されており、導出ポ
ンプ4は第1のモータ5により駆動される。
【0020】導出ポンプ4の吸込口6は、容器2の底部
と連通しており、また、その吐出口7は導出経路8を介
して本体1の上部前面側に設けた導出口9に連通してい
る。導出口9の上方には第1のモーター5の運転を制御
するスイッチ10が設けられ、このスイッチ10は本体
1の前面側の上面に突出して配された外部操作つまみ1
1と連動している。外部操作つまみ11を回すことによ
りスイッチ10を作動し、第1のポンプの回転数を制御
して導出ポンプ4から導出口9に導出する液体の量を調
整することができ、上述したスイッチ10と外部操作つ
まみ11等で容器2内から導出する液体量を制御する導
出操作部12を構成している。
【0021】また、導出経路8の上部は導出口9側に連
通する導出パイプ13と容器2内の上部側に連通する還
流パイプ14とに分岐しており、この分岐点に導出側切
り換え弁15を配し、導出経路8からの液体を導出口9
側と容器2内側とに選択的に切り換えて流す構成であ
る。
【0022】容器2の底部には容器2内の液体を循環さ
せる電動式のポンプ(以下循環ポンプと称す)16を配
しており、循環ポンプ16は第2のモータ17により駆
動される。循環ポンプ16の吸込口18は容器2の底部
と連通しており、また、その吐出口19は第1の水路2
0を介して循環側切り換え弁21と連通している。
【0023】循環側切り換え弁21から第2の水路(加
熱側の循環経路)22と、第3の水路(冷却側の循環経
路)23に分岐し、各水路22、23は各々容器2の上
部に連通し、容器2内の上部に取り付けた浄水部24に
注ぎ込む構成である。
【0024】第2の水路22の途中に配された加熱容器
25の外壁には電気式のヒーター26を巻回し、加熱容
器25内を通過する液体を加熱する構成としている。こ
のヒーター26と加熱容器25により液体の加熱手段2
7(以下ボイラと称す)が構成されている。
【0025】第3の水路23の途中には液体を冷却する
冷却手段が配されており、この冷却手段は具体的に熱交
換器28で構成されている。熱交換器28は通水容器2
9、ペルチェ効果による熱電素子30、放熱部材31等
で構成されており、熱電素子30は吸熱側を通水容器2
9に、放熱側を放熱部材31に圧接して取り付けられて
いる。熱電素子30に取り付けた放熱部材31はその下
方に配した送風機32により冷却されるもので、送風機
32は本体1外から本体1内に導入した外気を放熱部材
31に当て、放熱部材31から熱を奪い、再び本体1外
に排気する構成である。
【0026】容器2内に配した浄水部24内には、活性
炭等の水質浄化剤33と、炭酸カルシウムおよび炭酸マ
グネシウムを主成分とするミネラル添加剤とが収納して
あり、加熱した液体が流出する第2の水路22の出口下
方には水質浄化剤33が位置し、冷却した液体が流出す
る第3の水路23の出口は第2の水路22の出口と水平
方向に並設し、この出口は図面では図示していない。こ
の第3の水路23の出口下方の浄水部24内にはミネラ
ル添加剤が位置しており、加熱した液体は浄化剤33に
より浄化され、また、冷却して温度が低下した液体はミ
ネラル添加剤を通過し、通過した液体内にミネラルが溶
け出す構成である。特に、ミネラルは液体温度が高いと
液体内に流出しにくいので、冷却した液体が流出する出
口に配して効率よくミネラル分を液体内に溶け出すよう
にしている。
【0027】容器2内の液体を第2の水路22を循環さ
せることで加熱を行い、第3の水路23を循環させるこ
とで冷却を行い、容器2内の液体の加熱あるいは冷却を
行う構成であるが、容器2の外底面には、容器2内の液
体の温度を検知する温度センサー35を取り付け、加熱
あるいは冷却により容器2内の液体を所定の温度に加熱
・冷却できるようにしている。なお、容器2の外壁には
硬質発泡ウレタンからなる容器側断熱材34を取り付
け、容器2の外壁に結露が発生するのを防止している。
【0028】また、容器2の底部側に配した導出ポンプ
4および循環ポンプ16を覆うように硬質発泡ウレンタ
ンからなるポンプ側断熱材36を取り付け、各ポンプ
4、16の外壁に結露が発生するのを防止している。蓋
体3の内部にも硬質発泡ウレンタンからなる蓋体側断熱
材37を充填し、蓋体3の外壁に結露が発生するのを防
止している。さらに、冷却側の第3水路23は冷たい液
体が流れるので、その外壁が結露し易くなるが、第3の
水路23は容器2の外壁を覆う容器側断熱材34内に一
緒に埋設しているので、結露の発生を極力抑えることが
できる。
【0029】次に、上記構成のポットの動作を簡単に説
明する。まず、容器2内の液体を一旦沸騰させて、液体
に含まれるカルキ成分を除去する場合には、循環側切り
換え弁21を第2の水路22側に切り換え、循環ポンプ
16を運転するとともにヒーター26に通電して、容器
2内の液体をボイラー25で加熱しつつ第2の水路2
2、容器2内を循環させる。つまり、容器2内の液体は
循環ポンプ16の吸込口18より吸い込まれ、吐出口1
9より圧送されて第1の水路20、第2の水路22を経
て、容器2内に還流する。この時、液体は加熱容器21
を通過する際にヒーター20により加熱され、この動作
を続けることにより、容器2内の液体の温度が上昇して
沸騰に至る。また、この時、液体は水質浄化剤33を通
過するので、カルキ、カビ臭、トリハロメタン成分の除
去が助長される。
【0030】沸騰した液体を保冷温度まで冷却するに
は、循環側切り換え弁21を第3の水路23側に切り換
え、循環ポンプ16を運転するとともに、熱電素子30
に通電し、送風機32を運転する。つまり、熱電素子3
0に通電すると、ペルチェ効果により通水容器29に圧
接した吸熱側の温度が下がり、通水容器29内を通過す
る液体の熱を奪い、これを放熱側に圧接した放熱部材3
1に導き、送風機32の送風により、その熱を強制的に
本体1外へ排気する。この動作を続け、第3の水路23
の途中に配した熱交換器28内を通過する液体を冷却し
て容器2内に還流させることで、液体を設定した温度ま
で速やかに冷却するのである。上記冷却動作は温度セン
サー35で検知する温度が設定した保冷温度(例えば、
おいしさを感じる10℃、16℃)になるまで続行す
る。
【0031】湯沸かした液体を高温、例えば95℃前後
で保温するためには、容器2内の液体の温度の下降に応
じて、沸騰動作時と同様の動作を所定の保温温度になる
まで行えばよく、また、冷却した液体を低温、例えば1
0℃前後で保冷するためには、容器2内の液体の温度の
上昇に応じて、冷却動作時と同様の動作を所定の保冷温
度になるまで行えばよい。
【0032】さらに、導出側の動作を簡単に説明する。
容器2内の液体を加熱する場合、導出側切り換え弁15
を還流パイプ14側に切り換えて、容器2の底部と上部
との間の経路を連通にした状態、即ち循環経路を形成し
た状態で、導出ポンプ4を動作させれば、導出経路8内
の液体が循環して入れ代わり、導出経路8内に加熱され
ないままになっている液体中の不要成分も除去できるの
である。
【0033】外部操作つまみ11により容器2内の液体
を導出口9から導出する場合、その導出前に導出側切り
換え弁15を上述と同様に還流パイプ側に切り換えて、
導出ポンプ4を動作させれば、導出経路8内の液体が循
環して入れ代わり、導出経路8内の液体の温度を容器2
内の温度とほぼ等しくする。この循環動作を終了した
後、導出側切り換え弁15を導出パイプ13側に切り換
え、導出口9から液体を導出する。上述した導出側切り
換え弁15の操作を行うことにより、少量の液体を導出
する場合に、つまり、導出経路8内の液体が導出される
ような場合でも、高温で保温していた液体あるいは雰囲
気温度(外気温度)以下の低温で保冷していた液体が導
出されないこともない。
【0034】また、ボイラ27の位置は、容器2内の満
水位(図中のA水位)よりも高い位置に配されているの
で、液体を雰囲気温度以下の低温まで冷却・保冷する時
でも、容器2内の液体がボイラ27側に流れ込んでボイ
ラ27が冷水にさらされることがないので、その温度が
下がりにくく、ボイラ27に結露防止のための断熱材を
取り付けることを簡略化できる。さらに、ボイラ27は
熱交換器28より上方に位置するので、熱交換器28の
動作時にもその冷却影響を小さくすることができる。
【0035】次に、冷却手段である熱交換器の構成を図
2〜図5により詳細に説明する。図において、通水容器
29は枠体40の両面を熱交換板41で覆って構成して
いる。枠体40と熱交換板41との合わせ面には水密性
を得るため、パッキングであるOリング43を配してい
る。2枚の熱交換板41には2つの熱交換素子30の吸
熱側30aが接触して取り付けられている。熱交換素子
30の放熱側30bには放熱部材31が取り付けられて
おり、具体的には複数のフィン31aを有する放熱フィ
ンを取り付ける構成である。このように、熱交換素子3
0は通水容器29の一部を構成する熱交換板41と放熱
フィン31とで挟持されている。
【0036】通水容器29を構成する枠体40の外周囲
には大枠体42を配し、この大枠体42に放熱フィン3
1を取り付け、熱電素子30を外気と遮断する箱体を構
成している。特に、大枠体42と放熱フィン31とを気
密状態に取り付けるため、それら部材の合わせ面にパッ
キングであるOリング44を配し、放熱フィン31を大
枠体42にねじ45で締め付け固定している。
【0037】通水容器29には液体流入パイプ46と液
体流出パイプ47を接続し、図2に示す2点鎖線のよう
に通水容器29を配している。通水容器29の内部には
仕切板48を設け、通水容器29内を流れる液体の流路
をU字状としている。よって、通水容器29の液体流入
口49から流入した液体は仕切板48により液体流出口
50まで迂回して流れることとなり、熱電素子30との
接触時間を長くとる。よって、液体の冷却効率を高める
ことができる。
【0038】また、熱電素子30には直流電力を供給す
る必要があるため、熱電素子30にはリード線53を接
続し、そのリード線53の他端側に端子51を接続して
いる。さらに大枠体42には端子51を導出する導出孔
を設け、この導出孔に端子51を挿通している。端子5
1と導出孔との隙間を塞ぐ、すなわち密閉部材であるO
リング52を端子51の周囲に配し、端子51の導出孔
から外気が熱電素子30を配した空間に侵入するのを防
止している。
【0039】さらに、熱電素子30の外周囲には外周囲
を囲むようにスペーサー54を配し、熱電素子30が外
周囲方向にずれるのを防止している。このスペーサー5
4は図3および図5に示すように、熱電素子30の外周
囲と接触する面に複数の突起部55を設け、熱電素子3
0との接触部分をなるべく少なくし、熱電素子30とス
ペーサー54との熱伝導を極力抑制している。この突起
部55の働きによりスペーサー54からの熱伝導が熱電
素子30の吸熱作用を低下させることを防止でき、効率
よく熱電素子30の吸熱作用を通水容器29の液体に与
えられる。なおスペーサー54は図2に示すようにねじ
56により枠体40にネジ締め固定すれば良い。
【0040】上述した熱交換器では、熱電素子30を大
枠体42と放熱フィン31とOリング44とにより気密
状態に外気と仕切られた空間内に配しているので、熱電
素子30の吸熱側が外気と直接接触し、熱電素子30に
結露水が発生することを防止できる。よって、熱電素子
の導電部分に結露水がかかりショートしたり、あるいは
熱電素子30の寿命を短くさせることを防止できる。ま
た、通水路を構成する熱交換板40は液体側を耐食性に
優れたステンレス板、熱交換素子30側を熱伝導に優れ
たアルミ板とし、これらステンレス板とアルミ板とのク
ラッド板を用いると、熱伝導性と耐食性の両方を満足す
ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなとおり、本発明
の第1の課題解決手段によれば、液体を冷却する通水容
器は熱電素子で挟まれた状態であるので、両面側から効
率よく液体を冷却することができ、冷却時間の短縮化を
実現することができる。
【0042】本発明の第2の課題解決手段によれば、容
器内の液体を加熱手段で加熱して沸騰浄水するので安全
な水を作り出すことができるとともに、沸騰させた液体
を冷却手段により効率よく低下させることができる。
【0043】本発明の第3の課題解決手段によれば、通
水容器と放熱フィンで熱電素子を挟持しているが、熱電
素子はその外周方向にズレる危険性がある。この外周方
向のズレはスペーサーにより阻止されるので、熱電素子
の位置を一定にすることができ、冷却効率が低下するの
を抑制できる。また熱電素子からスペーサへの熱伝導を
抑え、熱電素子の吸熱が効果的に通水容器側に作用す
る。
【0044】本発明の第4の課題解決手段によれば、箱
体により通水容器に取り付けた熱電素子を外気と遮断す
るため、湿度を含む外気が熱電素子の配している箱体内
に侵入することを防止し、熱電素子表面が結露すること
がない。よって、熱電素子が結露水により劣化するのを
防止でき、また結露水による熱電素子のトラブルを防止
できる。
【0045】本発明の第5の課題解決手段によれば、熱
電素子に電力を供給する端子を箱体の導出孔から外部に
導出し、この導出孔と端子との隙間から侵入する外気を
密閉部材で遮断し、箱体内に外気が侵入するのを確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すポットの断面図
【図2】同ポットの熱交換器の一部破断正面図
【図3】図2のB−B断面図
【図4】同熱交換器の端子部周辺の断面図
【図5】同スペーサーの平面図
【図6】従来のポットの断面図
【符号の説明】
2 容器 3 蓋体 23 第3の水路(循環経路) 24 浄水部 27 ボイラー(加熱手段) 28 熱交換器(冷却手段) 29 通水容器 30 熱電素子 31 放熱フィン 52 Oリング(密閉部材) 54 スペーサー 55 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−154087(JP,A) 特開 平7−59655(JP,A) 特開 平6−154086(JP,A) 実開 昭63−87484(JP,U) 実開 平6−52810(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水などの液体を収納する容器と、前記容
    器内の液体を浄水する浄水部と、前記容器内の液体を冷
    却する熱電素子からなる冷却手段と、前記容器内の液体
    を前記冷却手段に供給し、冷却された液体を前記容器内
    に戻す循環経路を備え、前記冷却手段は循環経路内の液
    体を通過させる通水容器と、通水容器に吸熱面側を取り
    付ける複数の熱電素子とから構成し、前記複数の熱電素
    子を通水容器を挟むように取り付けたポット。
  2. 【請求項2】 水などの液体を収納する容器と、前記容
    器内の液体を加熱する加熱手段と、容器内の液体を浄水
    する浄水部と、前記容器内の液体を冷却する熱電素子か
    らなる冷却手段と、前記容器内の液体を前記冷却手段に
    供給し、冷却された液体を前記容器内に戻す循環経路を
    備え、前記冷却手段は循環経路内の液体を通過させる通
    水容器と、通水容器に吸熱面側を取り付ける複数の熱電
    素子とから構成し、前記複数の熱電素子を通水容器を挟
    むように取り付けたポット。
  3. 【請求項3】 熱電素子の放熱面に配する放熱フィンを
    備え、前記熱電素子を通水容器と放熱フィンとで挟持
    し、かつ熱電素子の外周囲に位置ズレ防止のスペーサー
    を配し、前記スペーサーには熱電素子と当接する面側に
    複数の突起部を形成し、この突起部を熱電素子の外周囲
    に当接させた請求項1または2記載のポット。
  4. 【請求項4】 通水容器に取り付けた複数の熱電素子を
    外方から覆い、密閉空間を形成する箱体を備え、この箱
    体の一部を熱電素子の放熱面に取り付ける冷却フィンで
    構成するとともに、箱体内を外気と密閉状態とした請求
    項1または2記載のポット。
  5. 【請求項5】 通水容器に取り付けた複数の熱電素子を
    外方から覆い、密閉空間を形成する箱体を備え、熱電素
    子に電力を供給する端子を箱体内から外に突出させると
    共に、箱体に設けた端子の導出孔と端子との隙間に密閉
    部材を配し、箱体内と外気とを遮断した請求項1または
    2記載のポット。
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