JPH09313068A - 鑑賞魚等の飼育用水槽 - Google Patents

鑑賞魚等の飼育用水槽

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JPH09313068A
JPH09313068A JP15603096A JP15603096A JPH09313068A JP H09313068 A JPH09313068 A JP H09313068A JP 15603096 A JP15603096 A JP 15603096A JP 15603096 A JP15603096 A JP 15603096A JP H09313068 A JPH09313068 A JP H09313068A
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JP
Japan
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water tank
cooling
water
aquarium
cooling device
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Application number
JP15603096A
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English (en)
Inventor
Shiro Nishimoto
士郎 西元
Hisashi Miyamoto
久士 宮本
Yasuhiko Nakano
康彦 中野
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AQUA GAADEN HIGHTECH KK
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Techno Ryowa Ltd
Original Assignee
AQUA GAADEN HIGHTECH KK
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Techno Ryowa Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夏などの室温が高いときなどでも、水槽内の
水温を所定温度に制御することができる鑑賞魚等の飼育
用水槽を提供する。そして冷却装置に性能劣化が少な
く、また海水の使用も可能にする。また、有効飼育面積
を減少させず、水槽内の美観を損ねないようにする。 【解決手段】 筐体2の開口面に冷却体3が配置し、そ
の内面に熱電モジュール4の吸熱面を固定し、熱電モジ
ュール4の放熱面に放熱体5を固定する。放熱体5に対
向する筐体2内には一対の放熱ファン6,7を設置し、
筐体壁の放熱ファン6,7部に吸気口8,9を形成し、
放熱体5が面する筐体壁に排気口10,11を形成す
る。上記の冷却装置1を、冷却体3が鑑賞魚の水槽20
の外側の側面に接触するようにして固定する。水槽内の
水を循環系統を介して水槽に戻すように構成した場合
は、冷却装置1を循環系統を構成する部材例えば濾過装
置や配管等の外面に取り付けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鑑賞魚等の飼育用
水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】鑑賞魚等の飼育最適温度は一般的に22
〜28℃であるため、その飼育用水槽は水温調節を行う
必要がある。このため、従来から、電気ヒータとサーモ
スタットによって水温を前記温度範囲に調節することが
一般的に行われている。しかし、夏は、室温が設定水温
よりも高い30℃以上になることから、水槽を冷却する
必要が生じる。鑑賞魚等の飼育用水槽は、容量が普及タ
イプで50l程度、大型のもので500l程度、表面積
は1〜5m2 程度であるから、冷却装置は比較的小さな
冷却能力のもので足りる。そこで、最近、熱電モジュー
ルを利用した冷却装置を取り付けた飼育用水槽が開発さ
れだしている。
【0003】そのうちの一つは、熱電モジュールとその
両面に固定されている冷却体と放熱体を備えている冷却
装置と、ポンプとを備えており、ポンプと水槽内とが配
管で接続されている。そして、冷却装置の冷却体が配管
の途中に接続されており、冷却体に形成されている貫通
孔を水が通過することによって、冷却されるようになっ
ている。他の一つは、熱電モジュールを利用した冷却装
置の冷却体が水槽内の水面に接触するようにして取り付
けられ、冷却装置の冷却体が水槽内の水を直接冷却する
ように構成されているものもある。また、熱電モジュー
ルを利用した冷却装置の冷却体にヒートパイプを接続
し、このヒートパイプを水槽内に投げ込む方式のものも
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記冷却装置を有する
水槽の問題点としては下記の事柄が上げられる。 (1)冷却装置の使用初期の熱交換率は高いが、冷却体
あるいはヒートパイプが次第に水槽内の汚物で汚れ、熱
交換率が次第に低下する欠点がある。これを防ぐために
濾過装置を用いると、定期的にフィルタ交換が必要とな
り、手間がかかる。 (2)冷却装置の冷却体やヒートパイプを水槽内に入れ
る方式は、水槽内部への設置による美観喪失、有効飼育
面積の減少などが問題となる。 (3)海水を使用した場合、冷却装置の腐食が進みやす
いため、装置寿命が短い。
【0005】本発明の目的は、有効飼育面積を減少させ
ず、水槽内の美観を損ねず、海水の使用も可能であり、
冷却装置に性能劣化の少ない鑑賞魚等の飼育用水槽を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鑑賞魚等の飼育
用水槽は、熱電モジュールとその両面に固定されている
冷却体と放熱体とを備えている冷却装置が、冷却体を水
槽の外面に接触するようにして水槽に取り付けられてい
ることを特徴とする。
【0007】水槽内から排出した水が循環系統を構成す
る部材を介して水槽内に再び戻されるように構成されて
いる鑑賞魚等の飼育用水槽の場合には、上記冷却装置
を、冷却体を水槽の外面または循環系統を構成する部材
の外面に接触するようにして設ければよい。循環系統を
構成する部材は、通常、ポンプ、配管、濾過装置などで
構成されているので、冷却体を循環系統を構成する部材
に取り付ける場合は、例えば濾過装置や配管等の外面に
取り付けられる。
【0008】前記冷却装置において冷却体と放熱体との
間に断熱材が介装されるのが望ましく、さらに断熱材は
冷却体の露出している面の全部を覆うようにするのがよ
い。
【0009】また、熱電モジュールの電源の極切り換え
で、前記冷却装置を加熱装置として作用できるようにす
るのが望ましい。
【0010】夏には、室温が設定水温よりも高い30℃
以上になり、また、鑑賞魚等の飼育用水槽には鑑賞魚等
をライトアップするために螢光燈が一般的に取り付けら
れているので、螢光燈の輻射熱と室温とによって水温の
上昇が起こる。しかしながら、本発明においては、冷却
装置を作動させることによって、鑑賞魚等の飼育用水槽
に要求される例えば28℃付近の水温に容易に制御する
ことが可能になる。
【0011】そして、冷却装置は水槽外にあることによ
り、水槽内を汚染することがなく、また、有効飼育面積
を減少させず、水槽内の美観も損ねない。また、冷却体
が水に直接接触することがないため、冷却装置自体が水
槽内の汚物で汚染されることがなく、冷却装置の性能劣
化が少ない。また海水の使用も可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
により説明する。冷却装置1(図1(b)参照)は熱電
モジュールを利用した冷却装置であり、四角い筐体2は
一面が開口しており、その開口面に冷却体3が配置され
ている。
【0013】冷却体3は筐体2の開口面に相似の四角い
板で、筐体2よりも大きさが小さく、外側の面が筐体2
の開口面よりも少し外側に突出するようにして配置され
ている。冷却体3の内面における中央部分には熱電モジ
ュール4の吸熱面が伝熱的に固定されており、熱電モジ
ュール4の放熱面には放熱体5が伝熱的に固定されて筐
体2内に配置されている。熱電モジュール4には図示外
の電源によって通電できるように構成されている。
【0014】放熱体5は熱電モジュール4と略同じ大き
さの第1放熱板5aと、第1放熱板5aの外側に固定さ
れている第2放熱板5bと、第2放熱板5bの外側に突
出している複数列の放熱板フィン5cとから構成されて
いる。第2放熱板5bは筐体2の内部と略同じ大きさの
四角い板で、その外周は筐体2の内面に密着されてい
る。
【0015】筐体2の放熱体5に対向する内壁面には放
熱ファン6,7が一対取り付けられており、筐体壁の放
熱ファン6,7部分には、それぞれ吸気口8,9が開口
されている。また、両端の放熱板フィン5cが面してい
る筐体壁にはそれぞれ排気口10,11が開口されてい
る。したがって、各放熱ファン6,7によって各吸気口
8,9から筐体2内に取り入れられた外気は第2放熱板
5bおよび放熱板フィン5cを冷却した後、各排気口1
0,11から排出されるようになっている。
【0016】冷却体3と放熱体5との間における筐体2
内には断熱材12が装填されている。断熱材12は筐体
2の開口面から僅かに突出して冷却体2の外面と面一に
なる位置まで設けられており、冷却体2の露出している
面すなわち内面および外周囲を覆うようにされている。
【0017】上記冷却装置1が、鑑賞魚の飼育用水槽2
0の外側の側面に、冷却体3の外面を接触するようにし
て取り付けられている。水槽20の上面には水槽20内
をライトアップするように螢光燈21が設けられてお
り、また、水槽20内には水温を所定温度に保持するた
めにサーモスタット22とヒータ23が設けられてい
る。
【0018】以下、作用を説明する。水槽20内の水温
は鑑賞魚に必要とされる所定温度にサーモスタット22
とヒータ23によって維持される。しかし、夏などに
は、室温が30℃以上と設定水温よりも高くなり、ま
た、螢光燈21の輻射熱で水槽20の水は温められるた
め、水温が所定温度以上になってしまう。そこで、冷却
装置1を作動させる。
【0019】図示外の電源によって熱電モジュール4に
通電されると、冷却体2が冷却されて低温度になり、こ
の冷却体2が水槽20のガラス壁を介して水槽20内の
水を冷却する。冷却装置1は室温による水温の上昇と螢
光燈21の輻射熱による水温の上昇とを打ち消す程度の
能力に設定されているため、冷却装置1の作動により、
水槽20内の水温は鑑賞魚に必要とされる所定温度に保
持される。
【0020】なお、上記実施形態では、冷却装置1を水
槽20の側面に取り付けたが、冷却装置1は水槽20の
底部の外面に取り付けるようにしてもよい。
【0021】また、熱電モジュール4の電源の極を切り
換え可能に構成することによって、前記冷却装置1を水
槽20に対して加熱装置として作用できるように構成す
ることができる。このようにすれば、必要なときは、前
記冷却装置1を加熱装置として作用させ、水槽20内を
温めることが可能となる。
【0022】また、上記実施形態では、冷却装置1を水
槽20の外面に取り付けたが、水槽内から排出した水が
循環系統を構成する部材を介して水槽内に再び戻される
ように構成されている場合、例えば、ポンプと水槽内と
が配管で接続され、配管の途中に濾過装置が設けられ、
水槽内から排出された水が配管を通じて濾過装置を通っ
て清浄にされ、水槽内に再び戻されるように構成されて
いる場合、冷却装置1を上記と同じように水槽20の外
面に取り付けてもよいが、これに限ることはなく、例え
ば濾過装置の外面に水槽20の外面に取り付けたと同じ
ようにして冷却装置1を取り付けることによって、水槽
内の水を冷却するようにしてもよい。
【0023】以下、上記冷却装置1を取り付けた水槽2
0と冷却装置1を取り付けていない水槽について行った
実験を説明する。
【0024】図2および図3に実験に使用した装置を示
す。上記で説明した冷却装置1付きの水槽20と、冷却
装置1を取り付けていない水槽20Aとを、温度変化の
少ないビニールハウス30内に間隔をおいて配置する。
冷却装置1の水槽20への取り付けは、吸盤24が水槽
20の側壁外面に固定され、吸盤24の後ろ部分にひも
25を結び付け、ひも25の他端を冷却装置1の冷却体
2に取り付けたねじに結び付けている。
【0025】ビニールハウス30内には両水槽20,2
0A間の中央部にビニールハウス30内を温めるヒータ
31と空気攪拌機32とが設置されている。両水槽2
0,20A内には上下に等間隔をおいてそれぞれ3個の
水温測定センサ33が設けられている。34は両水槽2
0,20Aに設けられている濾過装置である。両水槽2
0,20Aの容積は50l、冷却装置1の冷却能力は4
0Wであり、螢光燈21は18Wを4本使用している。
【0026】実験は、ビニールハウス30内を約35
℃、両水槽20,20A内の水温を約28℃にし、螢光
燈21を点灯し、水槽20の冷却装置1を作動させた状
態で、所定時間後の両水槽20,20A内の水温を測定
した。実験は2回に分け、螢光燈21と水槽20,20
Aのガラス蓋上面との間の間隔を0mmとした場合と、
30mmとした場合とで行った。そして前記間隔を0m
mとした時の実験時間は15時間、30mmとした時の
実験時間は20時間とした。実験結果を表1に示す。水
温は3個の水温測定センサ33で測定した値の平均値で
ある。
【0027】
【0028】上記のように、水温よりも高い室温による
水温上昇や、螢光燈の輻射熱による水温上昇(螢光燈の
輻射熱による水温上昇は一般的に0.5℃/hr未満)
によって、冷却装置を取り付けていない水槽20Aの場
合は、室温である35℃近くまで水温が上昇してしま
う。これに対して、冷却装置を取り付けた本発明の水槽
20は、水温上昇が極めて少なく、所定温度に近い値に
維持される。特に、螢光燈による輻射熱の影響が少ない
場合(水槽上面と螢光燈との間隔:30mm)には略所
定温度に維持できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の鑑賞魚等の
飼育用水槽によれば、夏などの室温が高いときなどで
も、水槽内の水温を所定温度に制御することができる。
そして、冷却装置の性能劣化が少なく、また海水の使用
も可能である。また、水槽内を汚染することもなく、有
効飼育面積を減少させず、水槽内の美観を損ねない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は冷却装置
付き水槽の正面図、(b)は冷却装置の縦断面図であ
る。
【図2】実験に使用した装置を示す平面断面図である。
【図3】同正面断面図である。
【符号の説明】
1 冷却装置 2 筐体 3 冷却体 4 熱電モジュール 5 放熱体 6,7 放熱ファン 8,9 吸気口 10,11 排気口 12 断熱材 20 水槽 21 螢光燈 22 サーモスタット 23 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西元 士郎 東京都中央区八重洲一丁目9番9号 帝国 ピストンリング株式会社内 (72)発明者 宮本 久士 大阪府大阪狭山市東茱▲みの▼木一丁目 613番地の9 有限会社アクアガーデン・ ハイテック内 (72)発明者 中野 康彦 東京都港区南青山二丁目3番6号 株式会 社テクノ菱和内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電モジュールとその両面に固定されて
    いる冷却体と放熱体とを備えている冷却装置が、冷却体
    を水槽の外面に接触するようにして設けられていること
    を特徴とする鑑賞魚等の飼育用水槽。
  2. 【請求項2】 水槽内から排出した水が循環系統を構成
    する部材を介して水槽内に再び戻されるように構成され
    ている鑑賞魚等の飼育用水槽において、 熱電モジュールとその両面に固定されている冷却体と放
    熱体とを備えている冷却装置が、冷却体を水槽の外面ま
    たは循環系統を構成する部材の外面に接触するようにし
    て設けられていることを特徴とする鑑賞魚等の飼育用水
    槽。
  3. 【請求項3】 前記冷却装置において冷却体と放熱体と
    の間に断熱材が介装されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の鑑賞魚等の飼育用水槽。
  4. 【請求項4】 前記断熱材が冷却体の露出している面の
    全部を覆っていることを特徴とする請求項3記載の鑑賞
    魚等の飼育用水槽。
  5. 【請求項5】 熱電モジュールの電源の極切り換えで、
    前記冷却装置を加熱装置として作用できるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1、2、3、または4
    記載の鑑賞魚等の飼育用水槽。
JP15603096A 1996-05-28 1996-05-28 鑑賞魚等の飼育用水槽 Pending JPH09313068A (ja)

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JP15603096A JPH09313068A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 鑑賞魚等の飼育用水槽

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A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050322

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20050809

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