JPH08140526A - 水槽水冷却装置 - Google Patents

水槽水冷却装置

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JPH08140526A
JPH08140526A JP28698094A JP28698094A JPH08140526A JP H08140526 A JPH08140526 A JP H08140526A JP 28698094 A JP28698094 A JP 28698094A JP 28698094 A JP28698094 A JP 28698094A JP H08140526 A JPH08140526 A JP H08140526A
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water
heat
water tank
radiator
cooling element
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Application number
JP28698094A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Fujino
仁 藤野
Mitsuo Hirota
光雄 広田
Kazuya Sone
和哉 曽根
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Twinbird Corp
Original Assignee
Twinbird Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/025Removal of heat
    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換の効率を高める。 【構成】 水槽水が通る吸熱器21の水路28は、流入口31
に連通したU字状の水路を外周に沿って設け、このU字
状の水路の内側にほぼ相似形の水路を順に入れ子状に設
ける。その終端を互いに連結して連続した一本の水路と
なし、この水路を外部の流出口32に連通させる。ペルチ
ェ素子を含むサーモモジュール42は、吸熱器21において
水路28が沿っている側面の中央部に位置している。 【効果】 吸熱器21の水路28を通る水槽水は、はじめ徐
々に冷え、最後に最も強力に冷える。これにより、熱交
換の効率が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観賞魚などの魚類飼育
用水槽内の水を冷却する水槽水冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】観賞魚などの活魚を水槽で飼育する場
合、水槽内の水を適温に保つことが望ましい。例えば熱
帯魚では26〜28℃である。そこで、外気の温度が低い場
合には、例えば水槽内に入れた電熱ヒーターにより加熱
を行うようにしているが、夏季などにおいては、逆に水
槽内の水の温度が高くなりすぎることがある。この場
合、水槽内の水の冷却が必要になる。
【0003】従来の水槽水冷却装置としては、コンプレ
ッサー式のものがあるが、これには、さらに循環型のも
のと投入型のものとがある。コンプレッサー式の冷却装
置は、圧縮によって液化した冷媒を気化させることによ
り、そのときに気化潜熱が奪われることを利用して周囲
の熱を吸収する熱交換器と水槽水との間で熱交換を行わ
せることにより、水槽水を冷却するものである。そし
て、循環型のものは、水を水槽とその外部に配設された
水路との間で循環させ、この水路に熱交換器を設けたも
のである。一方、投入型のものは、冷媒が通るパイプな
どからなる熱交換器を直に水槽内に入れるものである。
【0004】しかし、コンプレッサー式の冷却装置、特
に循環型のものでは、動作音がうるさい、振動が大き
い、装置全体が大きく、重くなるなどの欠点がある。振
動が大きいことは、冷却装置を水槽と並べて設置するこ
とに対しても弊害となる。すなわち、冷却装置を水槽に
密着させると、振動が水槽に伝わり、魚に悪影響がある
からである。また、投入型のものでは、熱交換器を水槽
内に入れるため、水槽の実質的な容積が小さくなる欠点
がある。
【0005】これに対して、例えば特開平1-320949号公
報に記載されているように、ペルチェ素子を用いた水槽
水冷却装置もある。この冷却装置では、水を水槽とその
外部に配設された水路との間で循環させ、この水路に臨
ませてペルチェ素子を設けている。
【0006】前記公報には、単に、水路中に設けた冷却
槽にペルチェ素子を臨ませることが開示されているのみ
であるが、この種の水槽水冷却装置に用いられる熱交換
器としては、従来、図8に示すようなものがある。図8
に示す熱交換器1は、複数のアルミニウム合金の板材を
組み合わせて構成されており、仕切板により、熱交換器
1の一側から他側へ向かって蛇行した水路2を形成して
いる。なお、3は流入口、4は流出口である。また、熱
交換器1の両面に取り付け台5を介してペルチェ素子を
含むサーモモジュール6を取り付けている。取り付け台
5は、熱交換器1とは別体であり、この熱交換器1との
熱的接続のために、グリースを介して熱交換器1に突き
合わせてある。そして、矢印で示すように、水槽水が流
入口3から水路2に流入し、この水路2を通って流出口
4から流出し、その間に冷却される。
【0007】しかし、図8に示す従来の熱交換器1は、
複数のアルミニウム合金の板材を組み合わせて構成して
あり、また、取り付け台5も熱交換器1と別体になって
いるため、熱伝導に対する抵抗が大きく、熱交換の効率
が悪いとともに、部品数が多いため、コストが高くな
る。また、熱交換器1の水路2が熱交換器1の一側から
他側へ向かって蛇行した形状であるため、熱交換の効率
が悪い。すなわち、熱交換器1には外部から熱が入って
くるが、水路2の流出側が熱交換器1の外側に位置して
いるため、せっかく冷却された水槽水が最後に再加熱さ
れることになってしまう。さらに、熱交換器1の両面に
サーモモジュール6が取り付けてあることもあって、ユ
ーザーが熱交換器1を容易に分解したりできない。すな
わち、熱交換器1の水路2中には、水槽水中の塵埃類が
溜まったりしやすいが、その掃除が容易にはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
ペルチェ素子を用いた水槽水冷却装置では、熱交換器の
水路を熱交換器の一側から他側へ向かって蛇行した形状
としていたため、熱交換の効率が悪い問題があった。さ
らに、複数の板材を組み合わせて熱交換器を構成すると
ともに、サーモモジュールの取り付け台も別体にしてい
たため、熱交換の効率が悪いとともに、製造上コストが
高くつく問題があった。また、熱交換器を容易に分解で
きず、掃除などのメンテナンスを容易にできない問題も
あった。
【0009】さらに、特にコンプレッサー式の水槽水冷
却装置では、振動が大きいために、水槽に密着して設置
するのには弊害がある問題があった。
【0010】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、熱交換の効率が高い水槽水冷却装置を提
供することを第1の目的とする。さらに、この水槽水冷
却装置において、製造上のコストを下げることを第2の
目的とする。さらに、この水槽水冷却装置を問題なく水
槽に密着して設置できるようにすることを第3の目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
第1の目的を達成するために、水槽から供給される水を
外殻ケース内に設けられる電子冷却素子によって冷却し
た後水槽に戻す水槽水冷却装置において、前記電子冷却
素子の放熱側に接して設けられる放熱器と、前記放熱器
を冷却するためのファンと、前記電子冷却素子の吸熱側
に接して設けられ内部に水の流路を形成したほぼ直方体
形状であって、一面のほぼ中央部にて電子冷却素子と接
しているとともに、前記一面とは反対側に位置する他面
に外部の流入口に連通したU字状の溝を前記電子冷却素
子と接する面とほぼ平行になるように外周に沿って設
け、このU字状の溝の内側にほぼ相似形の溝を順に入れ
子状に設け、その終端を互いに連結して連続した一本の
溝状水路となし、この溝状水路を外部の流出口に連通す
るよう形成した吸熱器と、前記吸熱器の溝を形成した面
を閉蓋する蓋体を設けたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の水槽
水冷却装置において、前記2の目的をも達成するため
に、前記ほぼ直方体形状の吸熱器は、一面のほぼ中央部
に前記電子冷却素子を取り付ける取り付け台を一体に突
出形成しているとともに、前記吸熱器と前記放熱器との
間に断熱領域を形成しており、かつ前記一面とは反対側
に位置する他面に連続した一本の溝状水路を形成してい
るものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の水槽水冷却装置において、前記第3の目的を達成す
るために、ものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明の水槽水冷却装置では、水槽か
ら供給される水を外殻ケース内に設けられる電子冷却素
子によって冷却した後水槽に戻す。このとき、電子冷却
素子により、吸熱器で吸熱がなされる一方、ファンによ
り冷却される放熱器で放熱がなされるが、吸熱器内の水
路を水槽水が通ることにより、この水槽水が冷却され
る。そして、吸熱器内の水路は、外部の流入口に連通し
たU字状の水路を電子冷却素子と接する一面とほぼ平行
になるように外周に沿って設け、このU字状の水路の内
側にほぼ相似形の水路を順に入れ子状に設け、その終端
を互いに連結して連続した一本の水路となし、この水路
を外部の流出口に連通するよう形成してあり、したがっ
て、吸熱器の前記一面のほぼ中央部に電子冷却素子が位
置していることもあって、水槽水は、吸熱器の水路を流
れるとき、はじめ徐々に冷却され、最後に最も強力に冷
却されることになり、この段階で、外部からの熱の侵入
も防止される。
【0015】さらに、請求項2の発明の水槽水冷却装置
では、吸熱器の水路から、吸熱器のブロックの一面に一
体に突出形成された取り付け台に取り付けられた電子冷
却素子へ良好に熱が伝わる。また、前記取り付け台によ
って、吸熱器と放熱器との間に断熱領域が確保される。
【0016】また、請求項3の発明の水槽水冷却装置で
は、ファンの駆動により、水槽と反対側の外面にある吸
気口から外殻ケース内に流入した外気がファンに対向し
た放熱器を通り、吸気口を設けた面と直交する外面にあ
る排気口から外殻ケース外へ排出されることにより、放
熱器での放熱が効率よくなされる。外殻ケースは、吸気
口および排気口のない外面を水槽に密着して置けるが、
電子冷却素子を利用しての冷却ではもとより振動も少な
く、振動が水槽内の魚などに悪影響を及ぼすこともな
い。
【0017】
【実施例】以下、本発明の水槽水冷却装置の第1実施例
について、図1から図5を参照しながら説明する。図3
および図4において、Aは水槽、Bはこの水槽A内の水
である。
【0018】11はほぼ直方体状の外殻ケースで、この外
殻ケース11は、一面(以下、この面を後面と称する)を
開口したケース本体12と、このケース本体12の後面の開
口を塞ぐケース蓋13とからなっており、これらケース本
体12とケース蓋13とは、ビス14により着脱自在に結合さ
れている。なお、ケース本体12内の後部には、断熱層を
なす断熱材15が充填されており、ケース蓋13内にも断熱
材16が充填されている。
【0019】21は熱交換器であるほぼ直方体状の吸熱器
で、この吸熱器21は、熱伝導性に優れた材質であるアル
ミニウム合金のダイカストによる一体成形品である吸熱
ブロック22と、断熱性に優れた合成樹脂からなる蓋体23
とにより構成されている。この蓋体23は、平板状で、吸
熱ブロック22の後面に複数のビス(図示していない)に
より着脱自在に取り付けられている。なお、吸熱ブロッ
ク22を示す図1において、25は前記ビスを螺着するねじ
孔である。また、吸熱ブロック22の後面周辺部には凹溝
26が全周にわたって形成されており、この凹溝26内に
は、蓋体23に液密に密着するシールパッキング27が嵌め
込まれている。
【0020】そして、前記吸熱ブロック22には、シール
パッキング27に囲まれた領域内で吸熱ブロック22の後面
へ開口した凹溝が形成されており、この凹溝の後面開口
が吸熱ブロック22に取り付けられた蓋体23により塞がれ
て、吸熱器21内に連続した一本の冷却用水路28が形成さ
れるようになっている。この水路28は、吸熱ブロック22
の後面のみに沿って多重に屈曲した形状になっている
が、全体として、ともに上部に位置した流入側端29から
流出側端30へ向かって順次吸熱器21の外側から内側へ向
かう形状になっている。また、吸熱ブロック22の上面に
は流入口31および流出口32が左右に並べて突設されてお
り、これら流入口31および流出口32は、吸熱ブロック22
においてその後面に露出させずに形成された連通路33,
34により、前記水路28の流入側端29および流出側端30に
各々通じている。水路28についてより詳しく説明する
と、この水路28は、流入側端29を一端に有するU字状の
溝を吸熱器21の前面とほぼ平行になるように外周に沿っ
て設け、このU字状の溝の内側にほぼ相似形の溝を順に
入れ子状に設け、その終端を互いに連結して連続した一
本の溝状水路となし、この溝状水路を流出側端30に通じ
るように形成してある。
【0021】なお、蓋体23は、不透明であってもよい
が、透明にすれば、蓋体23を吸熱ブロック22に取り付け
たまま水路28内の汚れの度合を見ることができる。
【0022】また、前記吸熱ブロック22の前面のほぼ中
央部には、上下一対の取り付け台41が一体に突出形成さ
れている。そして、これら取り付け台41には、それぞ
れ、電子冷却素子としてのペルチェ素子を含むサーモモ
ジュール42を挟んで、アルミニウム合金などの熱伝導性
に優れた材質からなる放熱器43が取り付けられている。
吸熱器21はサーモモジュール42の吸熱側に位置し、放熱
器43はサーモモジュール42の放熱側に位置している。前
記放熱器43は、ビス44により、サーモモジュール42とと
もに吸熱ブロック22に固定されている。なお、ビス44に
よるねじ止めは、図2に図示のように放熱器43側から行
うこともできるが、吸熱ブロック22側から行うこともで
きる。また、放熱器43は、前方へ突出した多数のフィン
45を有している。
【0023】そして、前記吸熱器21、サーモモジュール
42および放熱器43のユニットが前記外殻ケース11のケー
ス本体12内に収納されている。そして、ケース本体12内
の断熱材15は、吸熱器21の吸熱ブロック22を覆っている
とともに、この吸熱ブロック22と放熱器43との間にも詰
まっているが、この放熱器43は、断熱材15から前方へ露
出している。一方、ケース蓋13内の断熱材16は、吸熱器
21の蓋体23を覆っており、したがって、ケース本体12か
らケース蓋13を外した状態で、吸熱器21の蓋体23は、後
方へ露出する。また、前記吸熱器21の流入口31および流
出口32に各々接続された流入管46および流出管47がケー
ス蓋13を貫通してその後方へ突出している。
【0024】また、前記外殻ケース11のケース本体12に
は、前面部に吸気口51が開口形成されているとともに、
左右両側面部に排気口52がそれぞれ開口形成されてい
る。そして、前記吸気口51に臨ませてケース本体12内に
は、両放熱器43にそれぞれ対向する上下一対の送風ファ
ン53が設けられている。こうして、外殻ケース11の前部
には、吸気口51から送風ファン53および放熱器43を経て
排気口52に至る通風路54が形成されている。なお、ケー
ス蓋13により形成される、外殻ケース11の一側面である
後面は、吸気口も排気口もなく、平面状になっている。
【0025】また、外殻ケース11には、制御装置61が内
部の前上部に設けられているとともに、操作パネル62が
前面上部に設けられている。この操作パネル62には、電
源スイッチ63および温度設定つまみ64が設けられてい
る。また、外殻ケース11の側面下部から、電源コード66
が出ているとともに、ドレン口67が突出している。さら
に、71は温度センサーで、この温度センサー71には、吸
盤72が設けられているとともに、プラグ73を一端に接続
したコード74の他端が接続されている。一方、前記外殻
ケース11のケース蓋13の上部には、前記プラグ73が接続
されるジャック75が設けられている。
【0026】81はポンプで、このポンプ81の吸入側には
吸入管82が接続されている。また、ポンプ81の吐出側に
は接続管83を介してフィルター84の流入側が接続されて
おり、このフィルター84の流出側が接続管85を介して前
記吸熱器21の流入管46に接続されている。一方、この吸
熱器21の流出管47には吐出管86が接続されている。
【0027】そして、設置にあたっては、図3および図
4に示すように、外殻ケース11を水槽Aの脇に置くが、
外殻ケース11は、ケース蓋13により形成される後面を水
槽Aの側面に密着して置ける。この外殻ケース11の後面
には吸気口も排気口もないからである。なお、流入管4
6、流出管47およびジャック75は、水槽Aよりも上方に
位置する。また、ポンプ81およびフィルター84を水槽A
の上側に配置するとともに、ポンプ81へ水槽水Bを吸入
する吸入管82および吸熱器21からの吐出管86を水槽A内
に入れる。こうして、水槽Aの外部に、水槽水Bが循環
する冷却用水路87が形成される。さらに、外殻ケース11
のジャック75に、プラグ73に接続された温度センサー71
を接続し、この温度センサー71は吸盤72により水槽Aの
内面に取り付けられる。なお、図示していないが、本水
槽水冷却装置の他に、水槽A内には、加熱用の電熱ヒー
ターが配される。
【0028】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。ポンプ81の駆動により、水槽Aとその外部の
冷却用水路87との間で水Bが循環する。すなわち、水槽
A内の水Bは、図3および図4に矢印で示すように、吸
入管82に吸い込まれ、ポンプ81、接続管83、フィルター
84、接続管85、流入管46、吸熱器21内の水路28および流
出管47を順次通って、吐出管86から水槽A内に戻る。
【0029】また、サーモモジュール42のペルチェ素子
には直流電流が通電され、これにより、サーモモジュー
ル42が吸熱器21側から熱を奪って、放熱器43側へ放出す
る。したがって、水槽水Bは、吸熱器21内の水路28を通
る間に、熱交換により冷却される。また、送風ファン53
の駆動により、図3に矢印で示すように、外気が吸気口
51から外殻ケース11内の通風路54へ吸い込まれ、放熱器
43を通って、排気口52から外殻ケース11外へ排出され
る。これにより、放熱器43での放熱が効率よくなされ
る。
【0030】なお、温度設定つまみ64による設定と、温
度センサー71による温度検出とによって、冷却の度合が
制御される。
【0031】ところで、図1に矢印で示すように、水槽
水Bは、流入口31から吸熱器21内の水路28に入り、流出
口32から出ていく。このとき、水槽水Bは、概ね吸熱器
21の外側から内側へ向かって流れていく。吸熱器21は、
外部から熱が伝わることにより、外側より内側の方が冷
えているので、吸熱器21内の水路28を通る水Bは、はじ
め徐々に冷却され、最後に最も強力に冷却されることに
なる。しかも、水路28が吸熱器21の前面に沿って屈曲し
ているのに対して、サーモモジュール42は吸熱器21の前
面中央部に位置しているので、サーモモジュール42によ
る吸熱は、水路28の流出側に近付くほどより強く作用す
ることになる。こうして、吸熱器21における温度分布が
外側から内側に向かって次第に低くなるきれいなものと
なり、吸熱器21における熱交換の効率が高まる。
【0032】しかも、アルミニウム合金のダイカストの
一体成形品からなる吸熱ブロック22内に水路28を直接形
成するとともに、サーモモジュール42の取り付け台41を
吸熱ブロック22に一体に形成したので、水路28からサー
モモジュール42へ抵抗なく良好に熱が伝わる。したがっ
て、吸熱器21における熱交換の効率がいっそう高まる。
また、取り付け台41があるために、吸熱器21と放熱器43
との間に大きな断熱領域を確保でき、吸熱器21と放熱器
43との間の断熱材15による断熱効果もより高まる。した
がって、効率をさらに高くできる。
【0033】さらに、製造上も、吸熱ブロック22による
水路28や取り付け台41の一体化は、部品数が減り、コス
トを低下できる効果がある。
【0034】また、メンテナンスに際し、ビス14を外し
て、ケース本体12からケース蓋13を外せば、吸熱器21の
蓋体23が露出するが、この蓋体23は透明なので、吸熱器
21内の水路28の汚れ度合を見て確認できる。さらに、吸
熱器21の後側にはサーモモジュールなどが取り付けられ
ておらず、蓋体23があるのみなので、ビスを外して蓋体
23を吸熱ブロック22から外すだけで、吸熱器21を分解で
きる。これは、ユーザーでも容易にできる。こうして吸
熱器21を分解すれば、その内部の水路28が露出するの
で、この水路28内に付着して溜まった塵埃類を除去でき
る。このように、吸熱器21内の掃除などのメンテナンス
が容易にできる。
【0035】さらに、前述のように外殻ケース11は、そ
の後面を水槽Aに密着して置けるが、本水槽水冷却装置
は、ペルチェ素子を利用して冷却を行うものなので、も
とより振動も少なく、振動が水槽A内の魚などに悪影響
を及ぼすようなことがない。また、ペルチェ素子を利用
したことにより、装置全体をコンパクトにでき、水槽A
に密着して置けることにより、いっそうコンパクトに配
置できる。
【0036】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
吸熱器21において、水路28を流入側から流出側へ向かっ
て吸熱器21の外側から内側へ向かわせるための形状は、
前記第1実施例のものに限らず、図6に示す第2実施例
あるいは図7に示す第3実施例のように、様々な形状が
可能である。
【0037】また、サーモモジュール42の数は、前記実
施例のような2つに限るものではなく、1つあるいは3
つ以上でもよい。
【0038】また、吸熱ブロック22の材質は、アルミニ
ウム合金に限らず、熱伝導性に優れたものであればよ
い。
【0039】また、前記実施例では、吸熱器21を互いに
着脱自在に結合される吸熱ブロック22と蓋体23とにより
構成して、これら両者間に水路28を形成したが、吸熱器
21は、全体を一体のブロックにより構成してもよく、ま
た、2つ程度の部材を溶接などにより一体化して構成し
てもよい。
【0040】また、吸熱器21の吸熱ブロック22と蓋体23
とを着脱自在とするための構成は、前記実施例のような
ねじ止めに限るものではなく、フックおよびバックルを
利用したものなど、適宜のものとできる。外殻ケース11
のケース本体12とケース蓋13とを着脱自在とするための
構成も同様である。
【0041】また、吸熱器21、サーモモジュール42およ
び放熱器43をユニット化するための構成も、前記実施例
のようなねじ止めには限らない。
【0042】さらに、外殻ケース11の吸気口51および排
気口52の位置も、前記実施例のものには限らない。例え
ば、外殻ケースの左右側面部の一方にのみ排気口を設け
たり、外殻ケースの同じ側面部に吸気口および排気口の
両方を設けたり、外殻ケースの上面部に吸気口または排
気口を設けるなど、様々な配置が可能である。また、吸
気口および排気口の配置とともに、吸熱器、サーモモジ
ュールおよび放熱器の配置も、様々に設定できる。ただ
し、外殻ケースの鉛直な側面の少なくとも1つは、吸気
口も排気口もないものとして、水槽に密着できるように
するとよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、水槽から供給
される水を外殻ケース内に設けられる電子冷却素子によ
って冷却した後水槽に戻す水槽水冷却装置において、前
記電子冷却素子の放熱側に接して設けられる放熱器と、
前記放熱器を冷却するためのファンと、前記電子冷却素
子の吸熱側に接して設けられ内部に水の流路を形成した
ほぼ直方体形状であって、一面のほぼ中央部にて電子冷
却素子と接しているとともに、前記一面とは反対側に位
置する他面に外部の流入口に連通したU字状の溝を前記
電子冷却素子と接する面とほぼ平行になるように外周に
沿って設け、このU字状の溝の内側にほぼ相似形の溝を
順に入れ子状に設け、その終端を互いに連結して連続し
た一本の溝状水路となし、この溝状水路を外部の流出口
に連通するよう形成した吸熱器と、前記吸熱器の溝を形
成した面を閉蓋する蓋体を設けたので、水槽水は、吸熱
器の水路を流れるとき、はじめ徐々に冷却され、最後に
最も強力に冷却されることになり、効率よく熱交換がで
きる。
【0044】さらに、請求項2の発明によれば、前記ほ
ぼ直方体形状の吸熱器は、一面のほぼ中央部に前記電子
冷却素子を取り付ける取り付け台を一体に突出形成して
いるとともに、前記吸熱器と前記放熱器との間に断熱領
域を形成しており、かつ前記一面とは反対側に位置する
他面に連続した一本の溝状水路を形成しているので、水
路から電子冷却素子へ熱が良好に伝わるとともに、吸熱
側と放熱側との断熱も良好にでき、したがって、効率よ
く熱交換ができるとともに、製造上、部品数が減ること
により、コストを低下できる。
【0045】また、請求項3の発明によれば、前記外殻
ケースは、ほぼ直方体をなし、内部に前記吸熱器、電子
冷却素子、放熱器およびファンを設けるとともに、前記
放熱器に外気を供給する吸気口を水槽とは反対側の外面
にかつ排気口を吸気口を設けた面と直交する外面に設
け、前記吸熱器は、溝形成面を水槽側にかつ電子冷却素
子取り付け面を水槽とは反対側になすとともに、断熱層
を外殻ケースとの間に設け、前記電子冷却素子は、その
吸熱側を吸熱器の電子冷却素子取り付け面に取り付ける
とともに、その放熱側を前記放熱器に取り付け、前記フ
ァンは放熱器と対向するように設けられているので、外
殻ケースは、水槽に密着させて置くことができ、しか
も、電子冷却素子を利用しての冷却なので、もとより振
動が少なく、振動が水槽内の魚などに悪影響を及ぼすこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水槽水冷却装置の第1実施例を示すも
ので、吸熱器の吸熱ブロックの背面図である。
【図2】同上全体の断面図である。
【図3】同上全体の前方斜視図である。
【図4】同上全体の側面図である。
【図5】同上全体の後方斜視図である。
【図6】本発明の水槽水冷却装置の第2実施例を示すも
ので、吸熱器の吸熱ブロックの背面図である。
【図7】本発明の水槽水冷却装置の第3実施例を示すも
ので、吸熱器の吸熱ブロックの背面図である。
【図8】従来の水槽水冷却装置の熱交換器の一例を示す
もので、(a)は背面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
11 外殻ケース 16 断熱材(断熱層) 21 吸熱器 22 吸熱ブロック 23 蓋体 28 吸熱器内の水路 31 流入口 32 流出口 41 取り付け台 42 サーモモジュール(電子冷却素子) 43 放熱器 51 吸気口 52 排気口 54 通風路 81 ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽から供給される水を外殻ケース内に
    設けられる電子冷却素子によって冷却した後水槽に戻す
    水槽水冷却装置において、 前記電子冷却素子の放熱側に接して設けられる放熱器
    と、 前記放熱器を冷却するためのファンと、 前記電子冷却素子の吸熱側に接して設けられ内部に水の
    流路を形成したほぼ直方体形状であって、一面のほぼ中
    央部にて電子冷却素子と接しているとともに、前記一面
    とは反対側に位置する他面に外部の流入口に連通したU
    字状の溝を前記電子冷却素子と接する面とほぼ平行にな
    るように外周に沿って設け、このU字状の溝の内側にほ
    ぼ相似形の溝を順に入れ子状に設け、その終端を互いに
    連結して連続した一本の溝状水路となし、この溝状水路
    を外部の流出口に連通するよう形成した吸熱器と、 前記吸熱器の溝を形成した面を閉蓋する蓋体を設けたこ
    とを特徴とする水槽水冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ほぼ直方体形状の吸熱器は、一面の
    ほぼ中央部に前記電子冷却素子を取り付ける取り付け台
    を一体に突出形成しているとともに、前記吸熱器と前記
    放熱器との間に断熱領域を形成しており、かつ前記一面
    とは反対側に位置する他面に連続した一本の溝状水路を
    形成していることを特徴とする請求項1記載の水槽水冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 前記外殻ケースは、ほぼ直方体をなし、
    内部に前記吸熱器、電子冷却素子、放熱器およびファン
    を設けるとともに、前記放熱器に外気を供給する吸気口
    を水槽とは反対側の外面にかつ排気口を吸気口を設けた
    面と直交する外面に設け、前記吸熱器は、溝形成面を水
    槽側にかつ電子冷却素子取り付け面を水槽とは反対側に
    なすとともに、断熱層を外殻ケースとの間に設け、前記
    電子冷却素子は、その吸熱側を吸熱器の電子冷却素子取
    り付け面に取り付けるとともに、その放熱側を前記放熱
    器に取り付け、前記ファンは放熱器と対向するように設
    けられていることを特徴とする請求項1または2記載の
    水槽水冷却装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105519480A (zh) * 2015-12-25 2016-04-27 苏州市相城区太平蟹业专业合作社 一种室内水产养殖箱
KR20210050654A (ko) * 2019-10-29 2021-05-10 엔티큐 주식회사 양식장 고수온 및 적조 방재 시스템

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