JPH08146835A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08146835A
JPH08146835A JP7089854A JP8985495A JPH08146835A JP H08146835 A JPH08146835 A JP H08146835A JP 7089854 A JP7089854 A JP 7089854A JP 8985495 A JP8985495 A JP 8985495A JP H08146835 A JPH08146835 A JP H08146835A
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JP7089854A
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English (en)
Inventor
Kunio Hayakawa
国男 早川
Masami Higuchi
正己 樋口
Yoko Fukui
葉子 福井
Nobuaki Tomidokoro
伸明 富所
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試しコピーの機能を両面コピー時にも可能な
ように拡張すると共に,両面トレイを介さずに表面と裏
面の試しコピーを実現し,試しコピーの処理時間を短縮
する。 【構成】 少なくとも設定された複写モードで原稿画像
を1回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピーモー
ドと両面モードの機能を有する画像形成装置において,
前記両面モードが設定されている場合,前記試しコピー
モードによるコピー処理を表面の複写条件と裏面の複写
条件とを続けて実行させるモードして入力する操作部1
05と,操作部105の入力設定に基づいてコピー処理
を実行するCPU1801とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,通常のコピー処理を開
始する前に,コピー条件やその仕上がり状態を確認する
ための試しコピーを両面コピーに拡張した画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,複写処理作業における効率化や高
品質化を図るために,多機能の画像形成装置(複写機)
が要求されている。例えば,画像濃度や倍率の設定およ
びその微調整,両面複写,ソート機能,ステイプル機
能,試しコピー機能等をシステム的に構築した画像形成
装置がある。特に,試しコピー機能は,大量に複写処理
を実行する場合,いきなりそのコピーを実行せず,試験
的に1枚のみコピーを実行し,その結果を確認し,所望
の品質であるかを確認した後,よければ必要量だけのコ
ピーを実行するものである。
【0003】また,この試しコピー機能に関連する参考
技術文献として以下のものが知られている。 特開昭58−1162号公報の「連続複写における
複写制御方式」には,プリントキーと試しコピーキーと
を備え,試しコピーは1枚コピー後,予め設定した時間
が経過すると以降のコピーを開始し,また,置数1の場
合は試しコピーを行わず,さらに,ADF使用時には1
枚目のみ試しコピーを実行すると共に,各原稿毎に試し
コピーを実行するものが開示されている。 特開昭63−253969号公報の「複写機」に
は,複数枚コピー時に通常のプリントキーでは1枚コピ
ーを実行し,確認キーの同時入力で複数枚コピーを実行
するものが開示されている。 特開平2−296262号公報の「画像形成装置」
には,両面コピーモードにおける試しコピー機能を備
え,試しコピー後,プリントキーを押下するだけでコピ
ー動作に自動的に移行し,また,試しコピー動作時に1
枚の記録紙に対して1回のみの作像を行い,さらに,片
面コピー時には試しコピーの1枚を差引いた枚数をコピ
ーし,両面コピー時は設定枚数のコピーを行って置数変
更を不要としたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の画像形成装置にあっては,試しコ
ピーの本来の目的が設定した複写条件を確認し微調整す
ることであるが,1枚コピー後に確認することに主眼が
おかれ,試しコピー後さらに微調整を行う場合に,その
操作が煩わしいという問題点があった。特に,両面コピ
ーを含む試しコピーを行う場合,以下に示すように,ユ
ーザーが要求する各モードに的確に対応することができ
ないといった問題点があった。
【0005】第1に,両面モードの試しコピーは,画像
濃度,倍率の状態を確認するだけで片面コピーのみの実
行で十分な場合があるが,裏面綴じ代などを確認したい
場合,実際に裏面コピーを行う必要がある。ところが,
裏面コピーを作成するには,片面コピーを実行した後,
その記録紙を両面トレイに一旦スタックさせ,再びコピ
ー処理を実行し,排紙するというプロセスを経らなけれ
ならず,片面コピーと比べ処理時間が長くなってしまう
といった問題点があった。
【0006】第2に,上記に加え,片面コピーにより十
分な試しコピーとなる場合には,両面コピーの試しコピ
ーを実行する必要がないが,両面コピーが必要な場合
は,両面コピーが不可欠となる。すなわち,目的に応じ
て片面/両面の試しコピーを使い分ける必要がある。し
かし,片面/両面の試しコピーを操作部上で選択的に実
行することができなかったり,選択したモードに対応し
た適切な表示が出力されないために,操作性の低下を招
来させていた。
【0007】第3に,試しコピーで使用する原稿を1枚
とすれば,試しコピー実行後,通常のコピーを行う場合
に原稿を戻す必要がないが,両面の試しコピーを実行し
た場合,排紙された記録紙は表裏の画像が同じであるた
め,判別しにくいという問題点があった。また,2枚の
原稿を使用した場合には,試しコピー実行後,原稿を再
度セットし直すという煩わしさも生じる。さらに,続け
て試しコピーを実行した場合は,原稿が変わり,同じ原
稿での確認ができないという問題点があった。すなわ
ち,目的に応じた使い分けができないといった問題点が
あった。
【0008】第4に,2枚の記録紙で表裏の試しコピー
を行った場合に,表裏ごとの画像形成状態が確認しずら
いという問題点があった。第5に,原稿が1枚で,両面
コピーを実行しようとすると,排出された状態だけで
は,表裏の判別ができないという問題点もあった。
【0009】また,特開平2−296262号公報に開
示されているような両面モードが選択された場合の試し
コピーにあっては,試しコピーが片面コピーにのみ対応
しており,裏面時の綴じ代や表裏の異なる画像編集を行
いたい場合に使用することができず,1枚コピーを実行
することになり,的確な試しコピーができないという問
題点があった。
【0010】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,試しコピーの機能を両面コピー時にも可能なよう
に拡張すると共に,両面トレイを介さずに表面と裏面の
試しコピーを実現し,試しコピーの処理時間を短縮する
ことを第1の目的とする。
【0011】また,表面のコピー状態をそのままの状態
で確認することを可能にする共に,裏面コピーの判別を
容易にすることを第2の目的とする。
【0012】また,両面試しコピー時に,片面コピーか
両面コピーかの目的に応じた設定表示および操作を可能
とさせ,その作業性を向上させることを第3の目的とす
る。
【0013】また,片面コピー/両面コピーの試しコピ
ーを選択状態を表示可能にさせ,効率よく,かつ,確実
に実行させることを第4の目的とする。
【0014】また,片面コピー/両面コピーの試しコピ
ーを効率よく使い分けさせることを第5の目的とする。
【0015】また,原稿1枚で両面試しコピーを行う場
合に,表と裏の判別を容易にすることを第6の目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像形成装置にあっては,少なく
とも設定された複写モードで原稿画像を1回形成し,所
定の排出先に排紙する試しコピーモードと両面モードの
機能を有する画像形成装置において,前記両面モードが
設定されている場合,前記試しコピーモードによるコピ
ー処理を表面の複写条件と裏面の複写条件とを続けて実
行させるモードとして入力する操作手段と,前記操作手
段の入力設定に基づいてコピー処理を実行する本体制御
手段とを具備するものである。
【0017】また,請求項2に係る画像形成装置にあっ
ては,少なくとも設定された複写モードで原稿画像を1
回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピーモードと
両面モードの機能,および記録紙の向きを反転する反転
排出手段を有する画像形成装置において,前記両面モー
ドが設定されている場合,その試しコピーを裏面コピ
ー,表面コピーの順序で実行し,該コピーの排出を前記
反転排出手段により逆向きに排出させる本体制御手段を
具備するものである。
【0018】また,請求項3に係る画像形成装置にあっ
ては,少なくとも設定された複写モードで原稿画像を1
回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピーモードと
両面モードの機能を有する画像形成装置において,両面
モード時の場合,試しコピー実行前に両面か片面かの試
しコピーの選択を行うための操作手段を具備するもので
ある。
【0019】また,請求項4に係る画像形成装置にあっ
ては,前記操作手段は,試しコピーで両面モードが選択
された場合に片面コピーを実行させる片面コピー入力手
段と,試しコピーで両面モードが選択された場合に両面
コピーを実行させる両面コピー入力手段とを設けて片面
コピーモードか両面コピーモードにより選択可能な試し
コピーの実行モードを表示するものである。
【0020】また,請求項5に係る画像形成装置にあっ
ては,少なくとも原稿自動搬送手段により原稿を自動搬
送し,設定された複写モードで原稿画像を1回形成し,
所定の排出先に排紙する試しコピーモードと両面モード
の機能を有する画像形成装置において,片面→両面モー
ド選択時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力する原稿
1枚入力手段と,片面→両面モード選択時,原稿2枚で
表裏コピーの実行を入力する原稿2枚入力手段とを構成
した操作手段を具備するものである。
【0021】また,請求項6に係る画像形成装置にあっ
ては,少なくとも原稿自動搬送手段により原稿を自動搬
送し,設定された複写モードで原稿画像を1回形成し,
所定の排出先に排紙する試しコピーモードと両面モード
の機能を有する画像形成装置において,片面→両面モー
ド選択時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力する原稿
1枚入力手段と,片面→両面モード選択時,原稿2枚で
表裏コピーの実行を入力する原稿2枚入力手段とを構成
した操作手段と,前記原稿1枚入力手段の入力設定後
に,表裏の画像形成条件を変更して画像形成を実行する
本体制御手段とを具備するものである。
【0022】
【作用】本発明の画像形成装置(請求項1)は,両面モ
ードが選択されている場合において,試しコピーを表面
の複写条件でのコピーと裏面の複写条件でのコピーとを
続けて実行させることにより,両面トレイを介さずに表
面と裏面の試しコピーを排紙させる。
【0023】また,本発明の画像形成装置(請求項2)
は,両面モードが設定されている場合,その試しコピー
を裏面コピー,表面コピーの順序で実行し,該コピーの
排出を反転排出手段により逆向きに排出させることによ
り,表面コピーと裏面コピーの判別を可能にする。
【0024】また,本発明の画像形成装置(請求項3)
は,操作手段により,両面モード時の場合,試しコピー
実行前に両面か片面かの試しコピーの選択を行うことに
より,目的に応じた使い分けを可能にする。
【0025】また,本発明の画像形成装置(請求項4)
は,片面コピー入力手段により,試しコピーで両面モー
ドが選択された場合に片面コピーを実行させ,両面コピ
ー入力手段により,試しコピーで両面モードが選択され
た場合に両面コピーを実行させ,片面コピーモードか両
面コピーモードかを選択させる試しコピーの実行モード
を表示することにより,片面/両面の試しコピーの選択
を容易にする。
【0026】また,本発明の画像形成装置(請求項5)
は,原稿1枚入力手段により,片面→両面モード選択
時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力し,あるいは原
稿2枚入力手段により,片面→両面モード選択時,原稿
2枚で表裏コピーの実行を入力することにより,片面/
両面の試しコピーを使い分ける。
【0027】また,本発明の画像形成装置(請求項6)
は,片面→両面モード選択時,原稿2枚で表裏コピーの
実行を入力し,原稿1枚入力手段の入力設定後に,表裏
の画像形成条件を変更して画像形成を実行することによ
り,表面と裏面との判別をしやすくする。
【0028】
【実施例】以下,本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。 (複写機(1)の構成)図1は,本発明が適用される複
写機および周辺装置の構成例(1)を示す説明図であ
る。本装置は,大きくは原稿読取系,作像系,給紙搬送
系,定着・排紙系等からなる複写機本体100,操作手
段としての操作部105,オプションとして装着される
LCT(大量給紙トレイ)106,自動原稿搬送装置
(ADF)107,ステイプル機能付ソータ(S/S)
108とから構成されており,その他に電装制御系(図
示せず)等を備えている。
【0029】次に,上記原稿読取系,作像系,給紙搬送
系,および操作部105の構成について順に詳述する。
図2は,原稿読取系の細部構成を示す中央断面図であ
り,セットした原稿を自動搬送するADF(自動原稿搬
送装置)107,および原稿を照明して光学画像を形成
する光学ユニット202とから構成されている。ADF
101は原稿載置面に開閉可能に装着され,原稿載置
台,搬送ローラ,搬送ベルト等で構成されている(図7
参照)。また,光学ユニット202は,原稿が載置され
るコンタクトガラス203と,露光照明ユニット(蛍光
灯)204および第1ミラー205で一体構成する第1
スキャナ206と,第2ミラー207および第3ミラー
208とを一体構成する第2スキャナ209と,第4ミ
ラー210および第5ミラー211とを一体構成する第
3スキャナ212と,第6ミラー213と,レンズ21
4とを筐体内に収容している。
【0030】図3は,作像系の細部構成を示す中央断面
図である。本作像系は通常用いられている電子写真プロ
セスに基づいた各処理ユニットで構成されている。すな
わち,301は静電潜像を形成する感光体ドラム,30
2は感光体ドラム301面を一様にコロナ放電する帯電
チャージャ,303はトナーを収容して現像プロセスに
基づいてトナーを感光体ドラム301に付着して現像処
理する現像ユニット,304はコロナ放電により転写処
理を実行する転写チャージャ,305は感光体ドラム3
01に密着した記録紙をコロナ放電により分離処理する
分離チャージャ,306は感光体ドラム301面の転写
後の残留トナーをファーブラシ307およびクリーニン
グブレード308により除去して回収するクリーニング
ユニット,309は感光体ドラム301面の残留電荷を
消去するクエンチングランプ,310は原稿読取サイズ
外あるいは有効画像領域外の電荷を光学的に消去するイ
レーサ,311は感光体ドラム301面の表面電位を計
測してフィードバックする電位センサ,312は転写処
理前の除電をコロナ放電により行うPTC(転写前チャ
ージャ),313は転写処理前の除電を光学的に行うP
TL(転写前ランプ),314は記録紙を感光体ドラム
301上に形成した画像とタイミングを取って搬送する
レジストローラ,315は感光体ドラム301上に形成
したパターンの濃度を光学的に検知してトナー濃度とし
てフィードバックするPセンサ(トナー濃度センサ),
316は感光体ドラム301面に対して微圧力で当接し
て記録紙先端を分離(剥離)すると共に,巻き込みを防
止する分離爪である。
【0031】図4は,給紙搬送系の細部構成を示す中央
断面図であり,本複写機の下部分を構成している。図に
おいて,401〜404は記録紙を複数枚積載して手前
引出し可能な給紙トレイ,405は不定型サイズあるい
は割り込み複写時等に記録紙を1枚ずつセットするため
の手差しテーブル,406は手差し給紙ユニット,40
7は両面給紙ユニット,408は両面トレイである。す
なわち,給紙部は複数枚の記録紙を積載する給紙トレイ
401〜404を2段ずつ2列に並設すると共に,手差
し給紙ユニット406および両面給紙ユニット407か
ら構成されている。また,給紙トレイ401および40
2の出口側には右縦搬送部409を設け,一方,給紙ト
レイ403および404の出口側には左縦搬送部410
を各々設けている。また,右縦搬送部409の出口には
水平搬送部411が設けられており,これらの搬送経路
はレジストローラ314に通じるように配置されてい
る。また,各給紙トレイ401〜404には記録紙を一
枚ずつ分離して搬送する給紙ユニット412〜415を
備え,該給紙ユニット412〜415はピックアップロ
ーラ,フィードローラ,およびセパレートローラ等から
構成されている。また,416は転写および分離処理さ
れた記録紙を定着・排紙系104に導く搬送ベルトであ
る。
【0032】(複写機(1)の動作)次に,以上のよう
に構成された複写機の動作について説明する。感光体ド
ラム301はドラム軸(図示せず)に回転可能に支持さ
れて複写開始命令等を受けて反時計方向に回転する。ま
た,これとほぼ同時にADF107によってコンタクト
ガラス203上の所定位置に搬送された複写対象の原稿
は,第1スキャナ206により露光走査される。このと
き蛍光灯204の照明によって得られた原稿の反射光
(反射光像)は,第1ミラー205,第2ミラー20
7,第3ミラー208,レンズ214,第4ミラー21
0,第5ミラー211,および第6ミラー213を経て
感光体ドラム301上に結像する。一方,これに先立ち
感光体ドラム301面は,帯電チャージャ302によっ
て均一に帯電されているので,前記反射光像に対応した
電位の分布による静電潜像が形成され,さらに,このと
き感光体ドラム301面は,イレーサ310により不要
な部分に光が照射され,記録紙あるいは投影画像に適し
た静電潜像域に補正される。なお,このとき等倍の画像
を得る場合には,感光体ドラム301と第1スキャナ2
06は同一速度で駆動する。次に,感光体ドラム301
上の静電潜像は,現像ユニット303に収容したトナー
により顕像(トナー像)化される。また,このとき現像
ユニット303の現像バイアスラインに対して現像バイ
アス電圧を印加して,感光体ドラム301に対するトナ
ー付着量を制御することにより濃淡画像を調整する。
【0033】一方,上記作像処理とほぼ並行して記録紙
の給紙を開始する。すなわち,給紙トレイ401〜40
4,手差しテーブル405,LCT106,および両面
トレイ408の何れかからの給紙を選択し,所定の給紙
タイミングで給紙を実行する。例えば,給紙トレイ40
1から給紙する場合には給紙ユニット412の給紙動作
により給紙し,該給紙された記録紙は右縦搬送部409
および水平搬送部411を経てレジストローラ314に
送り込まれる。記録紙は,停止しているレジストローラ
314のニップ部分に当接することによる斜め送り補正
(スキュー補正)された後,感光体ドラム301上に形
成したトナー像と位置関係が合致するタイミングでレジ
ストローラ314の再起動により搬送される。
【0034】次に,感光体ドラム301に記録紙が搬送
されて密着し,感光体ドラム301上のトナー像は,P
TC312,PTL313,および転写チャージャ30
4の作用によって前記トナー像を記録紙に転写処理す
る。このとき,感光体ドラム301の表面は非常に滑ら
かであるので記録紙の密着力が大きくなっている。この
ため,分離チャージャ305のコロナ放電により記録紙
の電位を低下させて感光体ドラム301と記録紙の密着
力を小さくする。次いで,分離爪316により記録紙を
感光体ドラム301面から分離し,該分離した記録紙を
搬送ベルト416によって定着・排紙系(図5参照)に
送る。該定着・排紙系では,記録紙に対して定着ローラ
と加圧ローラによる熱および圧力を加えて記録紙上のト
ナー像を定着処理した後,機外に排紙するか,あるいは
両面コピーの場合には両面トレイ408側に搬送する。
【0035】転写処理後の感光体ドラム301面は,転
写後の残留トナーおよび紙粉等が付着している。このた
め,クリーニングユニット306はファーブラシ307
の回転およびクリーニングブレード308の当接により
残留トナー等の感光体ドラム301面の付着物を回収す
る。その後,クエチングランプ309をONして感光体
ドラム301の表面電位を均一化して,次のコピー処理
に備える。
【0036】(定着・排紙系の構成)図5は,定着・排
紙系104の細部構成を示す説明図である。図におい
て,501は表面が滑らかな離型性に優れた材料で構成
した定着ローラであり,その内部には2本の加熱用の定
着ヒータ502と表面にはローラ表面温度を検知するた
めの定着サーミスタ503とが設けられている。また,
定着ローラ501にはゴム材でなる加圧ローラ504が
所定の圧力で付勢されている。
【0037】また,排紙部には,反転分岐爪505と該
反転分岐爪505を作動させる反転分岐ソレノイド50
6と,排紙分岐爪507と,該排紙分岐爪507を作動
させる排紙分岐ソレノイド508と,反転戻しコロ50
9と,反転タタキソレノイド510とが設けられてい
る。
【0038】(定着・排紙系の動作)次に,以上の構成
における動作を説明する。感光体ドラム301から分離
された記録紙は,搬送ベルト416により定着ローラ5
01と加圧ローラ504とにより形成されるニップ部分
に搬送される。このとき定着ローラ501は定着サーミ
スタ503の検知温度に基づいて定着ヒータ502の点
灯により加熱されているため,記録紙上のトナー像はこ
の加熱および加圧ローラ504からの加圧力により定着
処理される。
【0039】上記において,定着処理後の記録紙は,排
紙部に搬送される。記録紙を反転しないで搬送する場合
は,反転分岐ソレノイド506をOFFし,反転分岐爪
505を記録紙がそのまま進行する位置にする。これに
より記録紙は,排紙分岐爪507へ向かう。一方,反転
搬送する場合は,反転分岐ソレノイド506がONし,
記録紙は反転戻しコロ509がある反転路に導かれる。
そして,記録紙後端が反転分岐爪505を通過した時点
で反転分岐ソレノイド506をOFFし,反転タタキソ
レノイド510をONすると反転戻しコロ509により
記録紙は進行方向が反転され,排紙分岐爪507へと向
かう。
【0040】次に,上記記録紙は,排紙分岐爪507に
よって機外に排出されて後処理装置に引き渡されるか,
あるいは両面トレイ408に排出されるかにより分岐さ
れる。ここで記録紙が機外に排出される場合,排紙分岐
ソレノイド508をOFFし,両面トレイ408に排出
される場合には排紙分岐ソレノイド508をONする。
【0041】なお,上記の作像処理および搬送処理にお
ける制御タイミングは,主として感光体ドラム301の
回転と同期して発生するパルス信号,あるいは感光体ド
ラム301を駆動するための基準パルスに基づいて得て
いる。
【0042】(操作部の構成)図6は,操作部105の
構成を示す説明図である。図において,601は各々の
モードを標準モードに戻すためモードクリアキーであ
り,このキーの操作によりリピート枚数は1枚,濃度は
自動濃度,給紙は自動給紙選択,変倍率は等倍に設定さ
れ,両面等,その他の機能は全て解除される。また,6
02は割り込みコピーを行なう場合に選択する割込キ
ー,603は使用者が頻繁に使用するモードを登録,呼
び出しする場合に選択するプログラムキー,604は基
本操作や機能の説明を表示するときに使用するガイダン
スキー,605は複写動作開始時に押下するためのプリ
ントキー(スタートキー)であり,レディ/ウェイト表
示を兼ね,レディ時はグリーンのLEDが,ウェイト時
はレッドのLEDが点灯する。
【0043】また,606は待機中にはクリアキー,複
写動作中にはストップキーの機能を有するクリア/スト
ップキー,607は複写枚数を設定する場合,ズーム変
倍,綴じ代の数値を入力する場合に使用するテンキー,
608はCRTあるいはLCD等の表示手段を用いた表
示部であり,機能,状態,メッセージ等を表示するため
のディスプレイである。また,この表示部608は,表
面にタッチキーを配設し,機能の表示と共に選択キーに
もなっている。ここで選択されたモードキーは黒地に白
文字で表示され,未選択状態のモードは白地に黒文字で
表示される。
【0044】(ADFの構成)図7は,自動原稿搬送装
置(ADF)107の細部構成を示す説明図である。図
において,701は原稿束をセットするための原稿載置
台,702は原稿がセットされたことを検知するための
原稿セット検知センサ,703は最下部の原稿をピック
アップする呼び出しローラ,704は原稿を1枚毎に分
離するための分離ローラ,705は原稿を1枚毎に分離
するための分離ブレード,706は分離後の原稿を搬送
するプルアウトローラ,707は原稿をコンタクトガラ
ス203に搬送するための搬送ベルト,708は読取後
の原稿を排出する排紙ローラ,709は原稿の排出経路
を切り換えるための反転ソレノイド,710は反転ガイ
ド爪下,711は反転ガイド爪上,712は反転ロー
ラ,713は反転レジスト検知センサ,714は反転入
口検知センサ,715は反転カバー検知センサ,716
は反転排紙ソレノイド,717は反転排紙切換爪,71
8はシート入口ゲート爪,719は原稿をスイッチバッ
クするためのスイッチバック経路である。また,720
はコンタクトガラス203の右端に設けられた右スケー
ルである。
【0045】(ADFの動作)次に,自動原稿搬送装置
(ADF)107の動作を説明する。原稿載置台701
に画像面を下向きにセットされた原稿束は,分離ブレー
ド705により規制され最下面の原稿のみ分離ローラ7
04,呼び出しローラ703の搬送力により給紙され
る。給紙された原稿は,原稿の後端が右スケール720
を通過するタイミングで搬送ベルト707が停止し,コ
ンタクトガラス203上に停止される。コンタクトガラ
ス203上にセットされた原稿の排出は,片面原稿の場
合は,搬送ベルト707,排紙ローラ708をONす
る。
【0046】また,原稿の反転時には,反転ソレノイド
709をONさせて反転ガイド爪上711,反転ガイド
爪下710を開かせ(点線位置),反転ループの搬送路
を形成すると同時に,搬送ベルト707と反転ローラ7
12をONする。このとき搬送モータの逆転タイミング
は,反転入口検知センサ714が原稿先端を検知し,そ
の後,原稿先端が搬送ベルト707に到達する時間後に
なる。また,搬送モータの停止タイミングは,原稿先端
が右スケール720に到達した時点とする。
【0047】また,両面原稿の反転排紙時は,一旦,ス
イッチバック経路719内に原稿をガイドしてから排紙
する。まず,反転ソレノイド709をONさせて反転ガ
イド爪上711,反転ガイド爪下710を開かせ(点線
位置),反転排紙ソレノイド716をON(反転排紙切
換爪717が下がる)し,スイッチバック経路719内
への搬送路を形成すると同時に,搬送ベルト707と反
転ローラ712をONする。反転入口検知センサ714
が原稿の後端を検知すると,反転ローラ712が逆回転
を開始し,反転ソレノイド709はOFFし原稿は排紙
される。そして,以上の動作を原稿がなくなるまで,す
なわち,原稿セット検知センサ702がOFFするまで
実行する。
【0048】(トナー濃度制御)次に,本複写機のトナ
ー濃度制御について説明する。図8は,トナー濃度制御
の構成を示す説明図であり,コンタクトガラス203周
辺部分における平面図である。図8において,801は
コンタクトガラス203等を支持する光学テーブル,8
02はPセンサパターン,803はADS基準パター
ン,804はVLパターン,805はVDパターンであ
る。このPセンサパターン802,ADS基準パターン
803,VLパターン804,およびVDパターン80
5の4つのパターンは光学テーブル801の裏面(光学
系側)に設けられている。
【0049】また,図9は,以上の構成におけるトナー
濃度制御の構成を示す説明図である。図9において,第
1スキャナ206をPセンサパターン802の下に移動
させ,露光照明ユニット(蛍光灯)204の点灯により
Pセンサパターン802を照射し,その反射光像を感光
体ドラム301上に結像しトナー像(Pセンサトナー
像)を形成する。次に,図10のトナー濃度制御の動作
を示す説明図に基づいて本トナー濃度制御を説明する
と,上記Pセンサトナー像をPセンサ315で読み込
み,このときのPセンサ出力電圧をVspとし,感光体
ドラム301の地肌部のPセンサ出力電圧をVsgとす
る。このVspとVsgの比較値が1/13Vsgの値
を基準電圧とし,Vspが基準電圧のときを適正濃度と
する。この基準電圧とVspとを比較することによりト
ナー濃度制御を実行する。Vspが1/13Vsgに対
して高い場合には,トナー濃度が低いと判断しトナーを
補給する。
【0050】(露光量制御)次に,本複写機の露光ラン
プ光量制御について説明する。図11は,露光ランプ光
量制御の構成を示す説明図である。図において,110
1は制御系(図18参照)が実装されているメイン制御
板,1102は露光照明ユニット(蛍光灯)204の点
灯制御用の蛍光灯安定器,1817はランプ光量センサ
である。
【0051】以上の構成における動作を説明すると,感
光体ドラム301上に形成された静電潜像(画像)を作
像する上で,常に安定した状態を保つために,露光照明
ユニット(蛍光灯)204の光量を常に適正に保つ必要
がある。このため露光照明ユニット(蛍光灯)204が
点灯中に,その光量をランプ光量センサ1817(図1
8参照)により光量を検出し,この検出光量に基づいて
メイン制御板1101は,蛍光灯安定器1102に対し
てランプ出力信号を変化させて,光量の制御を実行す
る。
【0052】(自動濃度調整)次に,本複写機の自動濃
度調整(ADS)制御について説明する。この自動濃度
調整(ADS)制御は,図12に示す構成によって実行
する。すなわち,ADSセンサ1816(図18参照)
により原稿を照射して得た反射光を,第1スキャナ20
6の走査に連動してADSセンサ1816が読み込み,
電圧の最高値(VDE)を基準値と比較し,VDEが高
い(明るい)あるいは低い(暗い)に応じて,原稿地肌
濃度に応じたバイアス補正電圧VB(ADS)を求め
て,現像バイアス電圧VBにそれを加え,一定の濃度の
画像を保つようにして画像の安定化を図る。なお,上記
のADSセンサ1816の基準値は,ADS基準パター
ン803(図8参照)を,一定光量で露光した際におけ
るADSセンサ1816の出力値を基準としている。こ
こでバイアス補正電圧VB(ADS)は,例えば,以下
の式に基づいて求められる。すなわち, VB(ADS)=−KADS1(VDE−VD0)+K
ADS2 ただし,手動ノッチ時は0V,KADS1,KADS2
は定数である。
【0053】ところで,プロセスコントロールとは経時
的な,露光照明ユニット(蛍光灯)204の光量低下,
光学ユニット202を構成する光学部品の汚れ,帯電チ
ャージャ302の出力変動,感光体ドラム301の感度
や残留電位等による静電潜像の電位変動を,電位センサ
311で検知し,帯電,露光,現像の各プロセスにフィ
ードバックして,各特性値を制御して常に安定した画像
を得るシステムである。また,静電潜像が安定すること
により,Pセンサ315によるトナー濃度制御も安定す
る。
【0054】(プロセスコントロール)次に,この複写
機のプロセスコントロールについて説明する。図13
は,各プロセス毎における感光体ドラム表面の電位状態
を示す説明図,図14は,原稿濃度と感光体ドラム30
1の表面電位との関係を示すグラフである。感光体ドラ
ム301をクエンチングランプ(QL)309で照射し
た後,帯電チャージャ302で帯電させた直後の電位を
Vo(帯電後電位),VLパターン804(図8参照)
を露光した後の電位をVL (白部電位),VDパターン
805(図8参照)を露光した後の電位をVD (黒部電
位),感光体ドラム301をイレーサ310で照射した
後の電位をVR (残留電位)とする。
【0055】上記図14において,適正な画像を得るた
めには,VD (黒部電位)とVL (白部電位)との電位
差を常に一定に保つ必要がある。また,VR (残留電
位)は,露光出力を上昇させても電位を0にすることが
できないため,VD (黒部電位),VL (白部電位)の
目標値にVR (残留電位)を加えることで,VD (黒部
電位)とVL (白部電位)との電位差を一定にすること
が可能である。また,V R (残留電位)を加えることに
より感光体ドラム301の表面電位は一様にVR(残留
電位)分が上昇するが,現像バイアスにもVR (残留電
位)分を加えることで上昇分を補正する。
【0056】さらに,図14を用いて現像バイアス制御
を説明する。コピー中の現像バイアス電圧VBは以下の
式で表される。 VB=VB(L)+VB(ADS)+VB(ノッチ) ここでVB(L)はコピー毎に検知したVL(白部電
位)に定数KB(L)を加算した値で,コピー中の現像
バイアスの基準電圧となっている。このときの,VLは
感光体ドラム301の残留電位(VR)により変化する
ことから,使用条件による感光体ドラム301の電位変
動を補正するものである。ここでVB(L)は以下の式
に表される。 VB(L)=VL+KB(L)
【0057】また,VB(ADS)は前述の原稿地肌濃
度に応じた現像バイアス出力の補正値である。また,V
B(ノッチ)は手動ノッチ時の段階(例えば,1〜7)
に応じて現像バイアスを補正している。これを式に表す
と以下のようになる。 VB(ノッチ)=(Kn×(ノッチ数))−KB(ノッ
チ) (ADSコピー時は0V) Kn,KB(ノッチ)は定数
【0058】(ステイプル機能付ソータの構成)図15
は,ステイプル機能付ソータ108の細部構成を示す説
明図である。図において,1501は受入れ切換板,1
502は受入切換ソレノイド,1503は中継トレイ,
1504は斜向部,1505は第1ステイプル機能付ソ
ータ(S/S),1506は第2ステイプル機能付ソー
タ(S/S)である。この第1ステイプル機能付ソータ
1505と第2ステイプル機能付ソータ1506とはほ
ぼ同一構成であり,図示に如く,並設されている。した
がって,ここでは第1ステイプル機能付ソータ1505
の構成を説明する。
【0059】1507は分岐爪,1508はステイプル
処理を行うためのステイプルユニット,1509は偏向
爪,1510はビンであり,この場合,20段分が用意
されている。1511はビン1510毎に用意されたビ
ンソレノイド,1512は記録紙の側端を整列させるた
めのジョガー,1513は整列の基準となるサイドフェ
ンス,1514はジョガー1512の駆動源となるジョ
ガーモータである。
【0060】図16は,各ビン1510への分配機構を
示す説明図であり,各ビン1510毎に設けられてい
る。図において,1601は記録紙を搬送する駆動ロー
ラである。また,偏向爪1509には戻しスプリング1
602が掛けられ,該戻しスプリング1602の取付け
側と反対の偏向爪1509にはビンソレノイド1511
が取付けられている。
【0061】図17は,ジョガー1512の細部構成を
示す説明図である。図において,1701はジョガーモ
ータ1505の出力軸に取付けられたリンク,1702
はリンク1701に取付けられたジョガーポール,17
03はジョガープレートである。
【0062】(ステイプル機能付ソータの動作)次に,
ステイプル機能付ソータ108の動作を説明する。この
ステイプル機能付ソータ108は,ステイプル機能が付
加されたソータであり,ソートモード,スタックモード
に加えて,ステイプルが可能になっている。複写機本体
100より排出された記録紙は,受入れ切換板1501
の位置により中継トレイ1503か斜向部1504のど
ちらかに排紙されるか切り換えられる。受入れ切換板1
501は受入れ切換ソレノイド1502によって切り換
えられ,ONで中継トレイ1503に,OFFで斜向部
1504に排紙される。斜向部1504では,ステイプ
ル位置に記録紙の排出を合わせるために搬送位置が変更
される。このS/S108では,手前でステイプルする
ため記録紙は全て手前側に揃えられる。分岐爪1507
は記録紙を第1S/S1505に送るか,さらに第2S
/S1506に送るかにより切り換えられる。この切り
換え動作は,第1S/S1505と第2S/S1506
とで同じであるので,第1S/S1505を例にとって
説明する。
【0063】分配部に送られた記録紙は,各ビン151
0に1個ずつ設けられた偏向爪1509によりビン15
10内に収納される。すなわち,図16において,通
常,ビンソレノイド1511はOFFしているので偏向
爪1509は戻しスプリング1602により実線の位置
にあり,記録紙搬送の妨げにならないが,ビンソレノイ
ド1511がONすると偏向爪1509は点線の位置に
動くため記録紙はこの偏向爪1509のガイドに沿って
進行し,ビン1510に排紙される。
【0064】ビン1510内に排紙された記録紙は,ジ
ョガー1512によりその側端が以下の動作により揃え
られる。奥側のサイドフェンス1513が,本体からの
サイズ信号により各記録紙のサイズ位置に移動する。こ
の位置は記録紙の奥側よりさらに10mm程度奥であ
る。ビン1510内に排出された記録紙は,ビン151
0の傾斜により排出方向とは反対方向に移動し,記録紙
の後端をビン1510のフェンスに当接させて停止す
る。記録紙が停止した後,手前側のジョガーポール17
02により記録紙は奥側のサイドフェンス1513に押
し付けられ,記録紙が揃えられる。上記の動作は,ジョ
ガーモータ1515の回転をリンク1701,ジョガー
ポール1702を介して行なわれる。
【0065】次に,S/S108を利用した場合におけ
る下記3つモードについて説明する。 (1)ソートモード ソートモードにおけるコピー動作は,1枚の原稿から置
数分のコピーを作成し,1枚ずつS/S108のビン1
510に振り分けることで,1つの原稿から置数分のコ
ピーを作成することができる。したがって,この場合は
空きビン1510以上の置数はできないことになる。
【0066】(2)スタックモード スタックモードは置数分の記録紙を同一ビン1510に
排出するモードである。したがって,原稿交換でビン1
510は移動する。また,1つのビン1510での記録
紙のスタック枚数には限りがあるため,その最大スタッ
ク枚数を越えた場合もビン1510は移動する。この場
合,すなわち,置数が最大スタック枚数を越える場合
は,1枚の原稿であっても複数のビン1510を使用す
ることになる。
【0067】(3)ステイプル ステイプルは,ソートモード,スタックモードのどちら
でも可能であるが,同じビン1510に異なるサイズの
記録紙を排出した場合は,サイドフェンス1513の位
置が異なるため記録紙を揃えることができず,ステイプ
ル動作はできない。また,異なるビン1510であって
も,それより前のビン1510にサイズの大きい記録紙
が既に排出されている場合はサイドフェンス1513が
所定の位置に移動できないため,この場合もステイプル
は不可となる。しかし,記録紙のサイズが同じか,ある
いは大きいサイズの場合は可能である。
【0068】(複写機電装系の構成)図18は,本発明
に係る複写機の概略構成を示すブロック図である。図に
おいて,1801は制御プログラムやデータに基づいて
複写機本体100の全体制御を実行するCPU,180
2は制御プログラムが予め格納されているROM,18
03はバッテリーによりバックアップされ,CPU18
01の処理結果等を格納する不揮発性のRAMである。
【0069】また,CPU1801には,INポート1
804,OUTポート1805,タイマユニット180
6,シリアル通信ユニット1807,光学系制御ユニッ
ト1808,高圧電源ユニット1809,モータ制御ユ
ニット1810,ヒータ制御ユニット1811,センサ
感度制御ユニット1812,およびA/Dコンバータ1
813が各々接続されている。
【0070】また,上記INポート1804にはメモリ
クリア用DIPSW1824,人体検知センサ1825
が接続されている。また,OUTポート1805には各
種ソレノイド1815,各種ローラ駆動用クラッチ18
19が接続されている。また,シリアル通信ユニット1
807には操作部105,ADF107またはRDH1
901,S/S108またはステイプル装置1902が
接続されている。
【0071】また,上記光学系制御ユニット1808に
は露光照明ユニット(蛍光灯)204,スキャナ182
6,レンズ光軸モータ1827,スラストモータ182
8を接続し,高圧電源ユニット1809には帯電チャー
ジャ302,分離チャージャ305,転写チャージャ3
04,PTC312,および現像バイアス1820が接
続されている。また,モータ制御ユニット1810には
メインモータ1814,ヒータ制御ユニット1811に
は定着ヒータ1815,センサ感度制御ユニット181
2にはPセンサ315,ADSセンサ1816,ランプ
光量センサ1817が各々接続されている。また,A/
Dコンバータ1813には,ランプ電圧1821,Pセ
ンサ発光電圧1822,Pセンサ受光電圧1823,電
位センサ311,ADSセンサ1816,ランプ光量セ
ンサ1817,ドラム電流センサ1818,および定着
サーミスタ1819の各出力値が入力されるように接続
されている。
【0072】(複写機電装系の動作)以上のように構成
された複写機電装系の動作について説明すると,複写機
本体100の制御は,本体制御手段としてのCPU18
01を中心として,ROM1802に格納されている制
御プログラムやデータに基づいて実行される。また,C
PU1801による処理の中間結果はRAM1803に
蓄えられる。INポート1804はメモリクリアDIP
SW1824,人体検知センサ1825の入力を実行す
る。OUTポート1805は各種ソレノイド1815,
各種ローラ駆動用クラッチ1819への制御信号を出力
を実行する。タイマユニット1806は時刻を示し,ウ
ィークリータイマでのAC電源ON/OFF制御に用い
られる。なお,電源投入時,メモリクリア用DIPSW
1824がONされていた場合,不揮発性のRAM18
03の内容を予め設定された値に設定する。
【0073】また,A/Dコンバータ1813はランプ
電圧1821,Pセンサ発光電圧1822,Pセンサ受
光電圧1823,電位センサ311の出力,ADSセン
サ1816の出力,ランプ光量センサ1817の出力,
ドラム電流センサ1818の出力,および定着サーミス
タ503の電圧等のアナログデータをデジタルデータに
変換してCPU1801に出力する。また,高圧電源ユ
ニット1809は,帯電チャージャ302,分離チャー
ジャ305,転写チャージャ304,PTC(転写前チ
ャージャ)312,および現像バイアス1820に対し
て高圧電力を供給し,モータ制御ユニット1810はメ
インモータ1814の駆動制御を実行する。また,セン
サ感度制御ユニット1812は,ランプ光量センサ18
17の受光ゲイン,ADSセンサ1816の受光ゲイ
ン,Pセンサ315の受光ゲイン,およびPセンサ31
5の発光電圧を可変制御するために使用する。また,光
学系制御ユニット1808は露光照明ユニット204を
制御し,ヒータ制御ユニット1811は定着ヒータ50
2を制御する。また,シリアル通信ユニット1807
は,操作部105,ADF107またはRDH190
1,S/S108またはステイプル装置1902とのコ
マンドの送受信を実行する。
【0074】(複写機(2)の構成)図19は,本発明
が適用される複写機および周辺装置の構成例(2)を示
す説明図である。本装置は,大きくは原稿読取系,作像
系,給紙搬送系,定着・排紙系でなる複写機本体10
0,操作部105,オプションとして装着されるLCT
(大量給紙トレイ)106,循環型自動原稿搬送装置
(RDH)1901,ステイプル装置1902とから構
成されており,その他に電装制御系(図示せず)等を備
えている。
【0075】(RDHの構成)図20は,循環型自動原
稿搬送装置(RDH)1901の細部構成を示す説明図
である。図において,2001は複数枚の原稿をセット
するための原稿載置台,2002は原稿を吸引しながら
搬送するバキュームベルト,2003はバキュームベル
ト2002で搬送されてきた原稿を給紙する原稿給紙ロ
ーラ,2004は中間搬送路,2005はターンロー
ラ,2006は搬送ベルト,2007は排紙切換爪,2
008は原稿排紙ローラ,2009は原稿排紙路,20
10はスイッチバックローラ,2011は反転センサ,
2012は反転排出路,2013は正転排出路,201
4は原稿排紙ローラ,2015は原稿仕切爪,2016
は仕切爪検知センサである。
【0076】(RDHの動作)以上のように構成された
RDH1901の動作を説明する。原稿載置台2001
に下向きに載置された原稿束は,最下部の原稿1枚がバ
キュームベルト2002に吸引され,該バキュームベル
ト2002の移動により原稿給紙口に送られる。この原
稿給紙動作に先立ち,原稿仕切爪2005は,一旦,原
稿左上側に引き込まれ,再度出現することにより,原稿
束上にセットされる。その状態で給紙された原稿は,原
稿給紙ローラ2003により中間搬送路2004に送ら
れ,一旦停止する。該停止した原稿は,その後の再起動
によりターンローラ2005および原稿搬送ベルト20
06によりコンタクトガラス203上にセットされる。
【0077】また,上記において連続給紙する場合は,
同時に上記給紙動作を実行することで次の原稿を中間搬
送路2004にセットする。コンタクトガラス203上
にセットされた原稿の排出は,原稿搬送ベルト2006
と原稿排紙ローラ2008とで原稿排紙路2009に送
られるが,片面原稿と両面原稿とで排出処理が異なる。
以下,この2つの処理および最終原稿検知について説明
する。
【0078】(1)片面原稿の場合 片面原稿の排紙動作は次のように実行される。コンタク
トガラス203上の原稿は,原稿搬送ベルト2006に
より原稿排紙路2009に導かれ,一旦,排出路に進入
した原稿の後端が反転センサ2011で検知されたと
き,スイッチバックローラ2010が逆回転し,原稿が
逆方向に搬送される。このとき,排紙切換爪2007が
動作しているので,原稿は正転搬出路2013に導か
れ,原稿排紙ローラ2014により原稿載置台2001
の原稿束の上に同じ向きで排出される。
【0079】(2)両面原稿の場合 両面原稿は,スイッチバックローラ2010の逆回転を
行わず,そのままの状態で反転排出路2012に進む。
したがって,原稿載置台2001に再度スタックされる
場合は,天地方向が逆になる。この状態で搬送されると
コンタクトガラス203上では裏面が露光されることに
なり,再度,反転排出路2012を通ることで元の状態
に戻される。
【0080】(3)最終原稿検知 最終原稿の検知動作は,最終原稿の上にセットされた原
稿仕切爪2015が最終原稿の給紙により仕切爪検知セ
ンサ2016内に落下することで行われる。
【0081】(ステイプルの構成)図21は,ステイプ
ル装置1902の細部構成を示す説明図である。図にお
いて,2101はシート受入口,2102はステイプル
切換爪,2103は排出路,2104はステイプル搬送
路,2105は揃えブラシ,2106はステイプルトレ
イ,2107はジョガー,2108はステイプルユニッ
ト,2109はリフトベルト,2110はリフトフッ
ク,2111はステイプル排出トレイである。
【0082】(ステイプルの動作)次に,上記ステイプ
ル装置1902の動作を説明する。ステイプル装置19
02に搬送される記録紙は,シート受入口2101を経
てステイプル装置1902内に搬送される。ステイプル
切換爪2102はモードにより搬送路を切り換え,ステ
イプルモードではない場合,ステイプル排出トレイ21
11に直ちに排出する。ステイプルモードの場合は,ス
テイプル搬送路2104側に送る。ステイプル搬送路2
104を通った記録紙は,揃えブラシ2105によりス
テイプルトレイ2106に送り出され,ジョガー210
7および揃えブラシ2105によりステイプルトレイ2
106内に揃え合わされる。その後,この記録紙は,ス
テイプルユニット2108によりステイプル処理され
る。また,ステイプル処理された記録紙束は,リフトベ
ルト2109に取付けられたリフトフック2110によ
りステイプルトレイ2106内で持ち上げられステイプ
ル排出トレイ2111に排出される。
【0083】(タッチパネル検出回路の構成)図22
は,本発明に係る操作部のタッチパネル検出回路の構成
を示す説明図である。図において,2200はタッチパ
ネルキー,2201は本回路全体を制御するコントロー
ラ,2202はアナログ信号をデジタル信号に変換する
A/Dコンバータである。
【0084】(タッチパネル検出回路の動作)上記タッ
チパネル検出回路は,コントローラ2201により検出
端子をHigh状態にし,X1,X2,Y1,Y2を図
23に示す組み合わせ表に基づいて設定され,Y1,Y
2の回路は抵抗によりプルアップされているので,タッ
チパネルがOFFのとき,Y1は+5(V)になリ,O
Nのときは0(V)となる。したがって,A/Dコンバ
ータ2202の出力からON/OFF状態を確認する。
また,コントローラ2201はタッチパネルがONの状
態を検知すると測定モードに切り換える。X方向のとき
はX1は+5(V),X2は0(V)になり,入力位置
の電位がY1を通してA/Dコンバータ2202に接続
され,座標が算出される。また,Y方向の座標も回路を
切り換えて同様に算出され,上記の如く検出回路によ
り,タッチパネルの押下位置が検出される。
【0085】(操作部制御系の構成)図24は,本発明
に係る操作部の制御系の構成を示すブロック図である。
図において,2401は操作部の全体を制御するCP
U,2402はアドレスラッチ,2403はROM,2
404はCPU2401に接続されたシステムリセット
部,2405はアドレスデコーダ,2406はLEDド
ライバ,2407はキーボード,2408はCRTコン
トローラである。該CRTコントローラ2408には,
CPU2401からのアドレスバス,データバスの他
に,LEDドライバ2406,キーボード2407,ア
ナログのタッチパネル2412,CRT2411,そし
て,多数のビットパターンが記憶されコードによりパタ
ーンを指定し読み出すための記憶装置のCGROM24
09,VRAM2410等が接続されている。また,C
PU2401にはホストPPC2414とシリアル通信
を実行する光トランシーバ2413が接続されている。
また,2415は不揮発性RAMである。
【0086】(操作部制御系の動作)以上の構成におい
て,操作部105は,コマンドのやりとりを行うための
シリアル通信でホストPPC2414と接続されてい
る。操作部105はホストPPC2414側からのコマ
ンドを受け取ると,CRT2411上に表示する内容を
決定し,予め記憶手段であるROM2403に記憶され
た画面データであるCGROM2409用コードをVR
AM2410上に展開し,CRTコントローラ2408
を介してビットパターンをCRT2411画面に表示す
る。VRAM2410内の画面データのビットパターン
展開エリアはいくつかに区切られており,現在表示され
ている画面とは別の画面のビットマップパターンを展開
しておくことができ,VRAM2410の表示エリアの
アドレスを操作することにより画面を一瞬で書き換える
ことができる。これによりCRT2411上での画面展
開が可能となる。
【0087】CRTコントローラ2408は,CPU2
401をはじめとして,CGROM2409,タッチパ
ネル2412,LEDドライバ2406で駆動されるキ
ーボード2407,アドレスデコーダ2405,アドレ
スラッチ2402等とデータの授受を実行する。CPU
2401は,アドレスラッチ2402,ROM240
3,不揮発性RAM2415,システムリセット部24
04を介してアドレスデーコーダ2405等とデータの
授受を行っている。さらに,CPU2401は,光トラ
ンシーバ2413等を介してデータの授受を実行する。
【0088】CPU2401からのアドレス信号はアド
レスラッチ2402に取り込まれ,CPU2401から
の信号により制御される。アドレスラッチ2402を出
たアドレス信号は,その一部がアドレスデコーダ240
5に入力され,ここで各ICへのチップセレクトを作り
メモリマップの作成に使用する。また,アドレスはRO
M,RAM等のメモリやCRTコントローラ2408に
入り,アドレス指定に使用される。
【0089】一方,CPU2401からのデータバスは
メモリやCRTコントローラ2408に接続され,デー
タの双方向通信が実行される。また,CRTコントロー
ラ2408は,キーボード2407からの信号やタッチ
パネル2412からの信号によりCGROM2409,
VRAM2410の格納データから表示データを作成
し,CRT2411への表示を制御する。
【0090】(表示部の構成)図25は,本発明に係る
操作部105の表示部の構成を示す説明図であり,各キ
ーの機能を順次説明する。メッセージディスプレイ25
00は,本装置に関する情報を表示するエリアであり,
例えば,「コピーできます」,「コピー中です」等のメ
ッセージを表示する。また,2501はセット表示エリ
ア,2502は試しコピースタートキーであり,仕上が
りを確認した場合に使用する。この試しコピースタート
キー2502は,試しコピー禁止状態では表示されずキ
ー入力も無効となる。2503は濃度調整キーであり,
複写濃度を手動で調整するときに使用する。2504は
自動濃度キーであり,原稿の地肌濃度レベルに応じて複
写濃度を自動的に調整するときに用いる。2505はト
レイ選択キーおよび記録紙サイズ,残量表示エリア,紙
種表示エリアであり,給紙段に応じて複数のキーおよび
表示エリアから構成される。2506は自動用紙選択キ
ーであり,この自動用紙選択キー2506の押下で原稿
と同じサイズの記録紙が収納されたトレイが自動選択さ
れる。
【0091】また,2507は用紙指定変倍キーであ
り,この用紙指定変倍キー2507の押下で指定した記
録紙のサイズに合わせて原稿の画像を自動選択する。2
508は等倍キーであり,等倍でコピーする場合に押下
する。2509は倍率表示エリアである。また,251
0は定型変倍キーであり,定型サイズの縮小/拡大を指
定するときに選択する。2511,2512はズームキ
ーであり,1%刻みで任意の倍率を指定する場合に選択
する。2513は寸法変倍キーであり,指定した寸法に
なるよう縮小/拡大したい場合に選択する。2514は
寸法変倍時の原稿寸法,コピー寸法表示エリアである。
【0092】また,2515は片面→両面キーであり,
片面原稿を両面に複写するときに選択する。2516は
両面→両面キーであり,両面原稿を両面に複写するとき
に選択する。2517は両面→片面キーであり,両面原
稿を片面に複写するときに選択する。2518は表面綴
じ代寸法表示エリア,2519は表面綴じ代キーであ
り,綴じ代が必要なときに21mm以下であれば左右ど
ちらか側にも設定することができる。また,2520は
裏面綴じ代寸法表示エリアである。2521は裏面綴じ
代キーであり,裏面原稿あるいは裏面コピーに対して表
面綴じ代キー2519と同様の設定が可能となる。25
22は編集モード外消去キーであり,原稿の一部分を指
定しその外側を消してコピーする場合に選択する。25
23は編集モード内消去キーであり,原稿の一部分を指
定しその内側を消してコピーする場合に選択する。25
24は編集モードセンター消去キーであり,原稿の中央
部分を消去してコピーする場合に選択する。2525は
消去用寸法表示エリアである。
【0093】また,2526は表表紙キーであり,原稿
1枚目を表紙専用紙でコピーする場合に選択する。25
27は両表紙キーであり,原稿の先頭と最終紙を表紙専
用紙でコピーする場合に選択する。2528はタブキー
であり,原稿の指定箇所をタブ専用紙でコピーする場合
に選択する。2529は合紙キーであり,原稿が変わる
毎に仕分け用の合紙専用紙1枚をコピーに挿入する場合
に選択する。
【0094】また,2530はソート機能選択キー,2
531は2倍ソートキーであり,大量の原稿をソート機
能を使用してコピーする場合に選択する。2532はス
タック機能選択キー,2533〜2536はステイプル
機能選択キーであり,ステイプルを行う位置を選択する
ときに用いる。ステイプル機能を選択すると,自動的に
ソートモードも選択され,その操作を簡略化している。
また,ステイプル機能には,オートステイプル機能とマ
ニュアルステイプル機能とが用意されている。オートス
テイプル機能は複写処理が完了した時点で自動的に綴じ
処理を実行する機能である。また,マニュアルステイプ
ル機能は使用者がステイプルキーを押下したときにその
綴じ処理を実行する機能である。
【0095】(試しコピー時の表示例)図26は,本発
明に係る試しコピー後の設定内容調整画面例を示す説明
図である。この画面は,試しコピー後に表示出力される
画面であり,試しコピーで選択されたモードのうち,調
整可能なモードのみを表示し,さらに,調整する際の入
力キーの表示形態,入力形態はどの項目も同一としたも
のである。例えば,濃度,変倍,綴じ代が該当モードで
ある場合,そのモードのみを表示する。そして,濃度調
整に関しては,現状の設定を薄くするキー2601,濃
くするキー2602を押下毎に1段階ずつ,薄くあるい
は濃く濃度調整値を変更する。また,倍率調整に関して
は,−キー2603,+キー2604を用い,その押下
毎に1%ずつ設定倍率を変更する。さらに綴じ代の調整
に関しては,−キー2605,+キー2606を用い,
押下毎に1mmずつ設定した綴じ代値を変更する。
【0096】図27は,本発明に係る試しコピーの両面
モード使用設定画面例を示す説明図である。この画面
は,試しコピーで両面モードが選択された場合にのみ試
しコピーモードの実行に先立って,試しコピーにおける
両面コピーの動作仕様を決定する画面である。図におい
て,片面モードのみで素早く簡単に確認したい場合に選
択する片面コピー入力手段としての片面コピーキー27
01と,裏面もコピーし,その内容を正確に確認したい
場合に選択する両面コピー入力手段としての両面コピー
キー2702とが用意されている。また,使用する原稿
の設定は,片面→両面モード選択時に原稿1枚で表裏コ
ピーを行う場合に選択する原稿1枚入力手段としての原
稿1枚キー2703と,原稿を戻す手間はあるが原稿2
枚を使って正確な内容を確認したい場合に選択する原稿
2枚入力手段としての原稿2枚キー2704とを使用し
て行う。また,設定が不要な場合にこの画面を終了する
終了キー2705が用意されている。
【0097】図28は,本発明に係るステイプル機能設
定およびステイプル位置調整の画面例を示す説明図であ
る。この画面は,試しコピーでステイプルモードが選択
された場合,試しコピーを実行した後,あるいは試しコ
ピー前に,ステイプル位置の微調整,ステイプル箇所の
選択を行うため画面である。ステイプル箇所は,記録紙
右上に1カ所ステイプルする奥キー2801,記録紙右
上に斜め向きに1か所ステイプルするななめキー280
2,記録紙右下に1ヵ所ステイプルする手前キー280
3,記録紙右側に2ヵ所ステイプルする2ヵ所キー28
04のうち1つのキーを選択する。この場合,選択内容
が表示エリア2805に表示され,そのステイプル位置
を上に移動する上へキー2806,下に移動する下へキ
ー2807,左へ移動する左へキー2808,右へ移動
する右へキー2809を用いてその押下毎に一定量ずつ
指定方向へステイプル位置を移動するように調整する。
また,2810は終了キーである。
【0098】図29は,本発明に係るステイプル機能を
使用した試しコピーにおいて,ビンの満杯状態が発生し
た場合の警告画面例を示す説明図である。ステイプル機
能を使用し,試しコピーを実行する場合,実行毎に排出
するビンを移動するが空きビンが置数に対し不足すると
きには,図に示すように,置数制限ではなく記録紙除去
用のメッセージを表示する。
【0099】(変倍機構部の構成)図30は,変倍機構
の細部構成を示す説明図であり,光軸方向とスラスト方
向との2つの方向にレンズ214を移動する構成となっ
ている。図において,3001はレンズ214の支持体
端に掛けたレンズ光軸ベルト,3002はレンズ光軸ベ
ルト3001に駆動力を与えるレンズ光軸モータ,30
03はレンズ光軸エンコーダ部,3004は光軸ホーム
検知部,3005はレンズスラストワイヤ,3006は
レンズスラストモータ,3007はレンズスラストエン
コーダ部,3008はレンズスラストホーム検知部であ
る。
【0100】(変倍機構の動作)上記構成における変倍
機構の動作を説明する。横倍率は,レンズ光軸方向の停
止位置により設定する。すなわち,光軸方向の駆動は,
レンズ光軸モータ3002の回転をレンズ光軸ベルト3
001に伝達することにより行われ,該レンズ光軸ベル
ト3001によりレンズ214が移動する。光軸ホーム
検知部3004はレンズ214の等倍位置検出に使用さ
れる。また,変倍時のレンズ光軸方向位置は,等倍位置
を基準として適当な距離だけレンズ214を移動して決
められ,この位置は,レンズ光軸エンコーダ部3002
により検出して求めるか,あるいはレンズ光軸モータ3
002がステッピングモータであれば,そのパルス数を
カウントして検出する。また,縦倍率はスキャナのスピ
ードによって変化させる。
【0101】また,原稿のセット性向上を図るため,原
稿セット位置はコンタクトガラス203の手前側,いわ
ゆる,手前基準となっている。これに対し記録紙の搬送
基準は中央基準となっている。このためレンズ214を
記録紙サイズや倍率の条件によりスラスト方向の停止位
置を変化させている。このスラスト方向の駆動は,レン
ズスラストモータ3006を使用し,レンズスラストワ
イヤ3005を介して行われる。また,レンズスラスト
ホーム検知部3008は,A4横の記録紙,等倍時の位
置検出に使用される。レンズスラスト方向位置は,A4
・等倍位置を基準として適当な距離だけ移動させる。そ
の際の距離検出はレンズスラストエンコーダ部3007
により検出するか,あるいはレンズスラストモータ30
06がステッピングモータであれば,そのパルス数をカ
ウントして検出する。
【0102】(ステイプル制御系の構成)図31は,ス
テイプル装置1902の制御系の構成を示すブロック図
である。図において,3101はCPUであり,RO
M,RAM,シリアル通信ポートが一体となったワンチ
ップマイコンで構成されている。このCPU3101に
は出力ポート3102,ステイプル制御入出力ポート3
103,および入力ポート3104を外付けで接続して
いる。また,出力ポート3102には各モータを駆動す
るためのモータドライバ3105が接続されている。
【0103】(ステイプル制御系の動作)以上の構成に
おいて,CPU3101は,複写機からのコマンドをシ
リアル通信ポートで受け,さらに,入力ポート3104
やステイプル入出力ポート3103からの各信号を受け
て,このコマンドおよび各信号に基づいて必要な制御信
号を出力ポート3102,ステイプル入出力ポート31
03に与えて制御処理を実行する。
【0104】次に,ステイプル位置調整およびステイプ
ル機能の試しコピーについて説明する。ステイプル動作
は,ステイプルトレイ2106内へ記録紙をスタック
し,最終原稿の画像が複写された記録紙がスタックされ
た時点で実行する。このステイプル動作は,記録紙が1
枚であっては意味がないばかりか取扱い上も煩わしいた
め,記録紙1枚時のステイプル動作は以下に示す如く禁
止されるように構成されている。
【0105】(1)ステイプル禁止解除 したがって,1枚時のステイプルを実行するためには,
ステイプル禁止解除手段によりステイプルの禁止を解除
する必要がある。この動作は次のようにして実行され
る。ステイプル禁止解除コマンドが送られた場合は,ス
テイプル禁止解除フラグをセットするため,1枚であっ
てもステイプルを実行し,記録紙を排出する。ステイプ
ルが実行されると,ステイプル禁止フラグはリセットさ
れ,それ以降はステイプル禁止解除コマンドが送られな
い限り,記録紙1枚時のステイプルは禁止されることに
なる。
【0106】(2)ステイプル位置調整時のステイプル
禁止解除 ステイプル位置を調整する場合,記録紙を1枚,ステイ
プル装置1902に排出後,ステイプル実行コマンドに
先立って,ステイプル禁止解除コマンドが送られるよう
に制御される。したがって,ステイプル位置調整の場合
は,記録紙が1枚であってもステイプルが可能となり,
記録紙を無駄にすることなくステイプル位置を確認し,
調整することが可能になる。
【0107】(3)試しコピー時のステイプル禁止解除 試しコピーモードとしてステイプルが選択され,その
後,試しコピースタートキー2502が押下された場合
は,ステイプル装置1902に記録紙を排出した後,ス
テイプル実行コマンドに先立って,ステイプル禁止解除
コマンドが送られるように制御される。したがって,試
しコピーの場合は,記録紙が1枚であってもステイプル
が可能となる。
【0108】(両面給紙ユニットの構成)図32は,両
面給紙ユニット407の細部構成を示す説明図である。
図において,3201は第1ゲート,3202は第2ゲ
ート,3203は第1ゲート3201用の第1ゲートソ
レノイド,3204は第2ゲート3202用の第2ゲー
トソレノイド,3205は中継ガイド板,3206はス
タックコロ,3207はスタックコロ3206を上下動
作させるスタックソレノイド,3208はペーパーエン
ド検知センサ,3209はストッパ爪,3210はスト
ッパ爪3209を動作させるストッパソレノイド,32
11はピックアップコロ,3212は給紙コロ,321
3は分離コロである。
【0109】(両面給紙ユニットの動作)以上のように
構成された両面給紙ユニット407の動作を説明する。
反転部(図5参照)より送られてきた記録紙は中継ガイ
ド板3205を通って,両面給紙ユニット407内に搬
送される。次に,この記録紙は,第1ゲートソレノイド
3203,第2ゲートソレノイド3204の動作で選択
された第1ゲート3201あるいは第2ゲート3202
を通り,さらに,スタックソレノイド3207,スタッ
クコロ3206の動作によりストッパ爪3209(スト
ッパソレノイド3210のOFFで下側にある)まで搬
送されて,両面トレイ408に一旦スタックされる。
【0110】さらに,両面給紙時は,ストッパソレノイ
ド3210をONしてストッパ爪3209を上昇して開
き,ピックアップコロ3211,給紙コロ3212,分
離コロ3213を回転させ,両面トレイ408から記録
紙を1枚給紙する。このとき,ペーパーエンド検知セン
サ3208にて両面トレイ408の記録紙の有無を検知
する。
【0111】(複写機のメイン制御動作)図33は,複
写機本体100のCPU1801によるメイン制御動作
を示すフローチャートである。CPU1801はROM
1802の制御プログラムがスタートすると,イニシャ
ライズおよび複写機本体100を初期モードにするため
初期設定を実行する(S3301)。この初期設定は,
具体的にはRAM1803の記憶内容をクリアしたり,
各種レジスタ(図示せず)の設定等により行われる。な
お,この状態においてADF107の原稿載置台701
には原稿がセットされているものとする。
【0112】上記ステップS3301において初期設定
が終了すると,操作部105の表示部608にソフトキ
ーを表示し(S3302),キー入力のサブルーチン
(図34参照)を実行する(S3303)。次いで,両
面モードであるか否かを判断する(S3304)。ここ
で両面モードである判断した場合,試しコピーモード選
択のサブルーチン(図35参照)を実行し(S330
5),さらに,試しコピースタートキー2502がON
されたか否かを判断する(S3306)。ここで試しコ
ピースタートキー2502がONされたことを判断する
と,試しコピーのサブルーチン(図36参照)を実行す
る(S3307)。次に,プリントキー605がONさ
れたか否かを判断する(S3308)。ここでプリント
キー605がONされたことを判断すると,普通複写の
サブルーチン(図41参照)を実行する(S330
9)。このステップS3309の処理を終了すると,複
写動作に伴う駆動処理判定用のフラグPを0(なお,0
の場合を駆動禁止とし,1の場合を駆動実行とする)に
設定すると共に,置数をK(設定コピー枚数に対応した
プログラム処理上の値)に設定し(S3310),上記
ステップS3302に戻る。また,上記ステップS33
08において,プリントキー605がONされていない
と判断したとき場合,上記ステップS3302に戻り,
引き続き,試しコピー動作を選択することができる。
【0113】(キー入力動作)図34は,キー入力のサ
ブルーチン処理を示すフローチャートである。図におい
て,この処理が開始されると,まず,オペレータのキー
操作(テンキー607による操作)による置数Kの入力
があったか否かを判断する(S3401)。ここで置数
Kの入力があったと判断した場合,置数をKに設定する
(S3402)。なお,上記ステップS3401におい
て,置数Kの入力がないと判断した場合,メインフロー
のステップS3301の初期設定においてK=1とす
る。さらに,その他の入力があったか否かを判断する
(S3403)。なお,このその他の入力とは,例え
ば,両面,合成あるいは片面モードの選択,複写倍率お
よび濃度の選択等の入力設定をいう。上記ステップS3
403において,該当する入力処理があったと判断した
場合,その他の入力処理を実行し(S3404),メイ
ンフローにリターンする。
【0114】次に,本実施例の特徴となるところの両面
モードにおける試しコピーの処理動作についてフローチ
ャートを用いて説明する。 (試しコピーモードの選択)図35は,試しコピーモー
ド選択のサブルーチン処理を示すフローチャートであ
る。図において,この処理が開始されると,まず,図2
7に示したような,試しコピーモードの選択画面を表示
し(S3501),試しコピーによる両面コピーモード
選択のキー入力を実行する(S3502)。次いで,片
面コピーモードであるか否かを判断する(S350
3)。ここで片面コピーモードであると判断した場合
に,コピー仕上がりモードフラグDに0を設定し(S3
504),片面コピーモードではないと判断した場合
に,コピー仕上がりモードフラグDに1を設定する(S
3505)。その後,片面/両面モードであるか否かを
判断する(S3506)。ここで片面/両面モードであ
ると判断した場合,試しコピーを原稿1枚か原稿2枚の
キー入力を実行し(S3507),試しコピーは原稿1
枚であるか否かを判断する(S3508)。ここで原稿
1枚であると判断した場合,原稿枚数フラグFに1をセ
ットし(S3509),原稿1枚ではないと判断した場
合,Fに2をセットする(S3510)。一方,上記ス
テップS3506において,片面/両面モードではない
と判断した場合,Fに0をセットする(S3511)。
そして,試しコピーモードの選択画面を消去して(S3
512),メインフローにリターンする。
【0115】(試しコピーの実行処理)図36は,試し
コピー実行のサブルーチン処理を示すフローチャートで
ある。図において,CPU1801は,処理が開始され
ると,まず,駆動処理判定用フラグPが0であるか否か
を判断する(S3601)。ここでフラグPが0である
と判断した場合,その他に駆動装置に所定の駆動指令信
号を出力し,プルアウトローラ706を駆動すると共に
搬送ベルト707を駆動して最上側の原稿をコンタクト
ガラス203に搬入する(S3602)。なお,このと
き,1回目の試しコピーでは初期設定でP=0に設定さ
れている。
【0116】次いで,フラグPを1に設定し(S360
3),コピーモードとして両面モードが選択されている
か否かを判断する(S3604)。このとき両面コピー
モードが選択されていないと判断した場合,すなわち,
片面コピーモードが選択されている場合,KをK−1に
設定する(S3605)。ここで片面コピーモードが選
択されている場合にKをK−1に設定することにしたの
は,片面コピー状態で試しコピーを実行したときのコピ
ー品質が良好である場合に,このコピー紙を無駄にする
必要がないので,コピー枚数に不可することによる。た
だし,両面および合成コピーモードが選択されていると
きに,試しコピーを実行する場合は,コピー状態が合致
せず,そのコピー紙を破棄する必要があるので,Kの変
更は行わない。また,合成コピーモードが選択されてい
るときに試しコピー動作も同様に行える。したがって,
説明が煩雑になるため以下合成コピーモードには言及せ
ず,コピーモードとして両面あるいは片面コピーモード
が選択可能になっている場合についてのみ説明する。
【0117】上記ステップS3605を実行した後,両
面コピーモードであるか否かを判断する(S360
6)。このとき両面コピーモードであると判断した場
合,試し両面複写制御のサブルーチンを実行し(S36
07),両面コピーモードではないと判断したとき場
合,片面複写制御を実行する(S3608)。その後,
試しステープル制御のサブルーチンを実行し(S360
9),調整モードの表示のサブルーチンを行い(S36
10),さらに原稿排出制御のサブルーチンを実行して
(S3611),メインフローにリターンする。
【0118】(試し両面複写制御)図37および図38
は,試し両面複写制御のサブルーチン処理を示すフロー
チャートである。図において,まず,コピー仕上がりモ
ードフラグDが1である(コピー仕上がりが両面コピー
モード)か否かを判断する(S3701)。ここでコピ
ー仕上がりモードフラグDが1ではないと判断した場
合,さらに,原稿枚数フラグFが0であるか否かを判断
する(S3702)。すなわち,片面/両面コピーモー
ドであるかを判断する。ここで原稿枚数フラグFが0で
あると判断した場合,原稿を裏面にし(S3703),
設定された複写モードにセンターイレース動作を追加
し,複写動作を実行する(S3704)。次に,反転排
出機構(図5参照)により画像面を下向きで排出し(S
3705),原稿を表面にし(S3706),設定され
た複写モードに基づいて複写動作を実行し(S370
7),さらに,反転排出機構により画像面を下向きで排
出して(S3708),メインフローにリターンする。
【0119】一方,上記ステップS3702において,
原稿枚数フラグFが0ではないと判断した場合,さら
に,F=1であるか否かを判断する(S3709)。こ
こでF=1であると判断した場合,設定された複写モー
ドにセンターイレース動作を追加し,複写動作を実行し
(S3710),反転排出機構により画像面を下向きで
排出し(S3711),上記ステップS3707に移行
する。また,上記ステップS3709において,F=1
ではないと判断した場合,設定された複写モードにセン
ターイレース動作を追加し,複写動作を実行し(S37
12),反転排出機構により画像面を下向きで排出する
(S3713)。そして,原稿を排出し(S371
4),さらに,次の原稿を搬入して(S3715),上
記ステップS3707に移行する。
【0120】一方,上記ステップ3701において,コ
ピー仕上がりモードフラグDが1であると判断した場
合,さらに,原稿枚数フラグFが0であるか否かを判断
する(S3716)。ここで原稿枚数フラグFが0であ
ると判断した場合,設定された複写モードにセンターイ
レース動作を追加し,複写動作を実行する(S371
7)。次に,複写した記録紙を両面トレイ408に搬送
し(S3718),原稿を裏面にする(S3719)。
その後,両面トレイ408から給紙し設定された複写モ
ードに基づいて複写動作を実行し(S3720),コピ
ー紙を排出して(S3721),メインフローにリター
ンする。
【0121】また,上記ステップS3716において,
原稿枚数フラグFが0ではないと判断した場合,さら
に,F=1であるか否かを判断する(S3722)。こ
こでF=1であると判断した場合,設定された複写モー
ドにセンターイレース動作を追加し,複写動作を実行し
(S3723),コピー紙を両面トレイ408へ搬送し
て(S3724),上記ステップS3720に移行す
る。一方,上記ステップS3722において,F=1で
はないと判断した場合,設定された複写モードにセンタ
ーイレース動作を追加し,複写動作を実行し(S372
6),コピー紙を両面トレイ408へ搬送する(S37
27)。次に,原稿を排出し(S3727),さらに,
次の原稿を搬入して(S3728),上記ステップS3
720に移行する。
【0122】(原稿排出制御)図39は,原稿排出制御
のサブルーチン処理を示すフローチャートである。図に
おいて,この処理が開始されると,まず,キー入力を受
け付け(S3901),クリアキー606が押下された
か否かを判断する(S3902)。ここでクリアキー6
06が押下されたことを判断すると,搬送ベルト707
を駆動してコンタクトガラス203上の原稿を排出する
(S3903)。そして,駆動処理判定用フラグPを0
にセットし(S3904),プリントキー605がON
されたか否かを判断する(S3905)。ここでプリン
トキー605がONされたと判断すると,さらに,置数
が1であるか否かを判断し(S3906),置数が1で
あると判断した場合,上記ステップS3903と同様に
して原稿を排出する(S3907)。そして,上記ステ
ップS3904と同様に駆動処理判定用フラグPを0に
セットして(S3908),メインフローにリターンす
る。
【0123】(調整モード)図40は,調整モード表示
のサブルーチン処理を示すフローチャートである。図に
おいて,この処理が開始されると,まず,設定された複
写モード,綴じ代,濃度,倍率の調整画面(図26参
照)を表示する(S4001)。そして,それぞれのキ
ー入力を受け付け,調整値を設定して(S4002),
メインフローにリターンする。
【0124】(普通複写動作)図41は,普通複写のサ
ブルーチン処理を示すフローチャートである。図におい
て,CPU1801は,この処理が開始されると,ま
ず,Kが0に設定されているか否かを判断する(S41
01)。すなわち,コピー動作を行う必要があることを
確認する。ここでKが0に設定されていると判断した場
合,さらに,原稿セット検知センサ702がOFFであ
るか否かを判断する(S4102)。ここで原稿セット
検知センサ702がOFFではないと判断したとき,原
稿を交換し(S4103),再び置数をKに設定して
(S4104),上記ステップS4101に戻る。
【0125】一方,上記ステップS4102において,
原稿セット検知センサ702がOFFであると判断した
場合,原稿を排出し(S4105),両面トレイ408
にコピー紙があるか否かを判断する(S4106)。こ
こで両面トレイ408にコピー紙があると判断した場
合,そのコピー紙を排出して(S4107),メインフ
ローにリターンする。また,上記ステップS4101に
おいて,Kが0に設定されていないと判断した場合,さ
らに,両面コピーモードであるか否かを判断する(S4
108)。ここで両面コピーモードであると判断する
と,両面複写のサブルーチン処理を実行し(S410
9),両面コピーモードではないと判断した場合,片面
複写のサブルーチン処理を実行する(S4110)。そ
の後,ステイプル制御のサブルーチン処理を実行し(S
4111),KにK−1をセットし(S4112),上
記ステップS4101に戻る。すなわち,以後置数K−
1分のコピー動作を再実行し,K−1分のコピーを終了
させる。
【0126】図42は,片面複写制御のサブルーチン処
理を示すフローチャートである。図において,この処理
が開始されると,まず,給紙ローラを回転し,さらに搬
送路切換ソレノイドをソータ側に作動させる(S420
1)。次に,その他の複写動作を実行して(S420
2),普通複写のサブルーチンにリターンする。
【0127】図43は,両面複写制御のサブルーチン処
理を示すフローチャートである。図において,この処理
が開始されると,まず,このコピーが裏面コピーである
か否かを判断する(S4301)。このとき裏面コピー
であると判断した場合,両面トレイ408内に片面コピ
ーのコピー紙が収納されているため,ピックアップコロ
3211,給紙コロ3212,分離コロ3213,搬送
路切換爪に各々駆動信号を発し(S4302),その他
の複写動作を実行して(S4303),普通複写のサブ
ルーチンにリターンする。一方,上記ステップS430
1において,裏面コピーではにと判断した場合,給紙ト
レイの給紙ローラをONすると共に,搬送路切換爪を両
面トレイ408側にし(S4304),普通複写のサブ
ルーチンにリターンする。
【0128】(実施例の効果)次に,以上説明してきた
実施例が奏する効果について列記する。第1に,両面モ
ードの試しコピーにおいて,表面の作像条件でのコピー
と裏面作像条件でのコピーを両面トレイ408を用いず
に行うことにより,裏面コピーを行った場合の試しコピ
ー実行時間を短縮することができる。
【0129】第2に,2枚の用紙で表裏のコピーを実現
する場合,両面コピー時と同じように排出することによ
り,画像形成状態が確認しやすくなる。すなわち,裏面
コピーから作成し,試しコピーの排紙完了時,表面のコ
ピー状態を上にして排紙することが可能となるので,見
やすくなると共に,裏面コピーは反対向きに排紙される
ので,表裏が判別しやすくなる。
【0130】第3に,両面コピーが設定されたときの試
しコピーの場合,選択表示により,両面とするか片面と
するかを容易に選択することでき,ユーザーの使用目的
に応じた使い分けが可能となる。
【0131】第4に,片面コピーか/両面コピーかを設
定したモードに対応して表示することにより選択可能に
したので,効率的な試しコピーが実現する。
【0132】第5に,原稿1枚,あるいは原稿2枚によ
る試しコピーを選択可能にしたので,片面/両面コピー
においても,試しコピーの目的に応じた使い分けを実現
することができる。
【0133】第6に,原稿1枚で両面試しコピーを実現
した場合,画像の表裏を変えることにより,表裏の区別
を容易となる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の画像形成
装置(請求項1)は,両面モードが選択されている場合
において,試しコピーを表面の複写条件でのコピーと裏
面の複写条件でのコピーとを続けて実行させるため,両
面トレイを介さずに表面と裏面とのコピーが排紙され,
試しコピーの処理時間を短縮することができる。
【0135】また,本発明の画像形成装置(請求項2)
は,両面モードが設定されている場合,その試しコピー
を裏面コピー,表面コピーの順序で実行し,該コピーの
排出を反転排出手段により逆向きに排出させるため,表
面のコピー状態をそのままの状態で確認することができ
ると共に,裏面コピーが反対に排出されるため,裏面コ
ピーの判別が容易になる。
【0136】また,本発明の画像形成装置(請求項3)
は,操作手段により,両面モード時の場合,試しコピー
実行前に両面か片面かの試しコピーの選択を行うため,
目的に応じて使い分けすることが可能となり,その作業
性を向上させることができる。
【0137】また,本発明の画像形成装置(請求項4)
は,片面コピー入力手段により,試しコピーで両面モー
ドが選択された場合に片面コピーを実行させ,両面コピ
ー入力手段により,試しコピーで両面モードが選択され
た場合に両面コピーを実行させて,片面コピーモードか
両面コピーモードかを選択させる試しコピーの実行モー
ドを表示するため,片面コピー/両面コピーの試しコピ
ーを選択的に効率よく,かつ,確実に実行することがで
きる。
【0138】また,本発明の画像形成装置(請求項5)
は,原稿1枚入力手段により,片面→両面モード選択
時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力し,あるいは原
稿2枚入力手段により,片面→両面モード選択時,原稿
2枚で表裏コピーの実行を入力するため,片面コピー/
両面コピーの試しコピーを効率よく使い分けすることが
できる。
【0139】また,本発明の画像形成装置(請求項6)
は,片面→両面モード選択時,原稿2枚で表裏コピーの
実行を入力し,原稿1枚入力手段の入力設定後に,表裏
の画像形成条件を変更して画像形成を実行するため,表
と裏の判別を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される複写機および周辺装置の構
成例(1)を示す説明図である。
【図2】原稿読取系の細部構成を示す中央断面図であ
る。
【図3】作像系の細部構成を示す中央断面図である。
【図4】給紙搬送系の細部構成を示す中央断面図であ
る。
【図5】定着・排紙系の細部構成を示す説明図である。
【図6】操作部の構成を示す説明図である。
【図7】自動原稿搬送装置(ADF)の細部構成を示す
説明図である。
【図8】トナー濃度制御の構成を示す説明図である。
【図9】トナー濃度制御の構成を示す平面図である。
【図10】トナー濃度制御の動作を示す横断面図であ
る。
【図11】露光ランプ光量制御の構成を示す説明図であ
る。
【図12】自動濃度調整(ADS)制御の構成を示す説
明図である。
【図13】各プロセス毎における感光体ドラム表面の電
位状態を示す説明図である。
【図14】原稿濃度と感光体ドラムの表面電位との関係
を示すグラフである。
【図15】ステイプル機能付ソータの細部構成を示す説
明図である。
【図16】ステイプル機能付ソータにおける各ビンへの
分配機構を示す説明図である。
【図17】ステイプル機能付ソータにおけるジョガーの
細部構成を示す説明図である。
【図18】本発明に係る複写機の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】本発明が適用される複写機および周辺装置の
構成例(2)を示す説明図である。
【図20】循環型自動原稿搬送装置(RDH)の細部構
成を示す説明図である。
【図21】ステイプル装置の細部構成を示す説明図であ
る。
【図22】本発明に係る操作部のタッチパネル検出回路
の構成を示す説明図である。
【図23】タッチパネル検出回路の入出力組み合わせを
示す図表である。
【図24】本発明に係る操作部の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図25】本発明に係る操作部の表示部の構成を示す説
明図である。
【図26】本発明に係る試しコピー後の設定内容調整画
面例を示す説明図である。
【図27】本発明に係る試しコピーの両面モード使用設
定画面例を示す説明図である。
【図28】本発明に係るステイプル機能設定およびステ
イプル位置調整の画面例を示す説明図である。
【図29】本発明に係るステイプル機能を使用した試し
コピーにおいて,ビンの満杯状態が発生した場合の警告
画面例を示す説明図である。
【図30】変倍機構の細部構成を示す説明図である。
【図31】ステイプル装置の制御系の構成を示すブロッ
ク図である。
【図32】両面給紙ユニットの細部構成を示す説明図で
ある。
【図33】複写機本体のCPUによるメイン制御動作を
示すフローチャートである。
【図34】キー入力のサブルーチン処理を示すフローチ
ャートである。
【図35】試しコピーモード選択のサブルーチン処理を
示すフローチャートである。
【図36】試しコピー実行のサブルーチン処理を示すフ
ローチャートである。
【図37】試し両面複写制御のサブルーチン処理を示す
フローチャートである。
【図38】試し両面複写制御のサブルーチン処理を示す
フローチャートである。
【図39】原稿排出制御のサブルーチン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図40】調整モード表示のサブルーチン処理を示すフ
ローチャートである。
【図41】普通複写のサブルーチン処理を示すフローチ
ャートである。
【図42】片面複写制御のサブルーチン処理を示すフロ
ーチャートである。
【図43】両面複写制御のサブルーチン処理を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
100 複写機本体 105 操作部 107 ADF 1801 CPU 1901 RDH 2502 試しコピ
ースタートキー 2701 片面コピーキー 2702 両面コピ
ーキー 2703 原稿1枚キー 2704 原稿2枚
キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富所 伸明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも設定された複写モードで原稿
    画像を1回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピー
    モードと両面モードの機能を有する画像形成装置におい
    て,前記両面モードが設定されている場合,前記試しコ
    ピーモードによるコピー処理を表面の複写条件と裏面の
    複写条件とを続けて実行させるモードとして入力する操
    作手段と,前記操作手段の入力設定に基づいてコピー処
    理を実行する本体制御手段とを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも設定された複写モードで原稿
    画像を1回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピー
    モードと両面モードの機能,および記録紙の向きを反転
    する反転排出手段を有する画像形成装置において,前記
    両面モードが設定されている場合,その試しコピーを裏
    面コピー,表面コピーの順序で実行し,該コピーの排出
    を前記反転排出手段により逆向きに排出させる本体制御
    手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも設定された複写モードで原稿
    画像を1回形成し,所定の排出先に排紙する試しコピー
    モードと両面モードの機能を有する画像形成装置におい
    て,両面モード時の場合,試しコピー実行前に両面か片
    面かの試しコピーの選択を行うための操作手段を具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記操作手段は,試しコピーで両面モー
    ドが選択された場合に片面コピーを実行させる片面コピ
    ー入力手段と,試しコピーで両面モードが選択された場
    合に両面コピーを実行させる両面コピー入力手段とを設
    けて片面コピーモードか両面コピーモードにより選択可
    能な試しコピーの実行モードを表示することを特徴とす
    る請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも原稿自動搬送手段により原稿
    を自動搬送し,設定された複写モードで原稿画像を1回
    形成し,所定の排出先に排紙する試しコピーモードと両
    面モードの機能を有する画像形成装置において,片面→
    両面モード選択時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力
    する原稿1枚入力手段と,片面→両面モード選択時,原
    稿2枚で表裏コピーの実行を入力する原稿2枚入力手段
    とを構成した操作手段を具備することを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも原稿自動搬送手段により原稿
    を自動搬送し,設定された複写モードで原稿画像を1回
    形成し,所定の排出先に排紙する試しコピーモードと両
    面モードの機能を有する画像形成装置において,片面→
    両面モード選択時,原稿1枚で表裏コピーの実行を入力
    する原稿1枚入力手段と,片面→両面モード選択時,原
    稿2枚で表裏コピーの実行を入力する原稿2枚入力手段
    とを構成した操作手段と,前記原稿1枚入力手段の入力
    設定後に,表裏の画像形成条件を変更して画像形成を実
    行する本体制御手段とを具備することを特徴とする画像
    形成装置。
JP7089854A 1994-09-20 1995-04-14 画像形成装置 Pending JPH08146835A (ja)

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JP22537894 1994-09-20
JP6-225378 1994-09-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229935A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム、プログラムおよび記録媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008229935A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム、プログラムおよび記録媒体
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