JPH08146318A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08146318A
JPH08146318A JP28089894A JP28089894A JPH08146318A JP H08146318 A JPH08146318 A JP H08146318A JP 28089894 A JP28089894 A JP 28089894A JP 28089894 A JP28089894 A JP 28089894A JP H08146318 A JPH08146318 A JP H08146318A
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JP
Japan
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mirror
light beam
pickup
photoconductor
image
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Application number
JP28089894A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Nakaya
勝彦 中家
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査光学系の主要光学部品を収容する光学ユ
ニットや光学系全体の所要サイズを小型化すると共に、
ピックアップミラーの調整を簡略化する。 【構成】 ベース板131Y上には、半導体レーザ12
1Y、ポリゴンミラー107Y、fθレンズ125Yを
収容した光学ユニット132Yと、これから出力される
レーザビームを反射する第1、第2のピックアップミラ
ー133Y、136Yと位置検出センサ127Yおよび
折り返しミラー108Yが配置されている。第1のピッ
クアップミラー133Yは折り返しミラー108Yと一
体的にブラケット134Yに固定されており、fθレン
ズ125Yに接近して配置されている。そして、第2の
ピックアップミラー136Yと光路を分担することと併
せて光学系のコンパクト化を達成し、一体化によって調
整を容易にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、レーザプリン
タ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に係わり、詳細
には感光体上を光ビームが走査する走査光学系におい
て、感光体上での画像の書き出し位置を設定するための
位置検出センサに対して光ビームを導く光学系部分に特
徴を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスや家庭における印刷物、コンピ
ュータ情報のカラー化に伴って、複写機に代表される画
像形成装置についても次第に多色記録あるいはカラー記
録に対する要求が高まっている。しかしながら、一方で
は単色記録を行う通常の画像形成装置の記録速度や解像
度が飛躍的に向上している現在では、多色記録あるいは
カラー記録(以下単にカラー記録という。)に記録方法
を切り換えると、記録速度の低下や解像度の低下を招来
することになり、これが特にオフィスにおける画像形成
装置のカラー化の進展にブレーキをかける大きな要因と
なっている。
【0003】図12は、従来のカラー記録用の画像形成
装置の典型的な構成を表わしたものである。この画像形
成装置では、単一の感光体ドラム11と、これに転接す
る転写ドラム12を備えている。感光体ドラム11の周
囲には、ドラム表面に電荷を一様に付与するためのチャ
ージコロトロン13と、黒(K)、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の順で静電潜像の現像を行
う4つの現像装置14K、14Y、14M、14Cと、
トナー像を順に転写ドラム12上の用紙15に転写する
ためのトランスファコロトロン16と、転写後にドラム
表面に残ったトナーを回収するためのクリーニング装置
17がこの順に配置されている。ここで感光体ドラム1
1はこれらの配置順としての図で時計方向18に定速で
回転するようになっている。また、転写ドラム12に
は、フィードローラ21を介して図示しない給紙トレイ
から用紙15が供給されるようになっており、この用紙
15をカラー画像の転写が終了するまで少なくともその
表面に保持していて、この状態で反時計方向22に感光
体ドラム11と同一の周速で定速回転するようになって
いる。
【0004】このような画像形成装置では、黒(K)、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順で
1色ずつ画像の形成と転写が行われる。まず第1の現像
サイクルでは、チャージコロトロン13によって帯電さ
れたドラム表面のレーザビーム照射位置23に、黒色の
画像の明暗に対応して変調されたレーザビーム24が照
射され、これに対応した静電潜像が形成される。この静
電潜像は、黒色のトナーを収容した黒色用現像装置14
Kによって現像され、黒色のトナー像がドラム表面に作
成される。このトナー像は転写ドラム12上に保持され
ている用紙15にトランスファコロトロン16によって
転写される。クリーニング装置17は感光体ドラム11
の表面を清掃し、チャージコロトロン13が再びその表
面に電荷を付与して第2サイクルに移行する。
【0005】第2サイクルでは、レーザビーム24がイ
エローの画像の形成のために照射される。そして、イエ
ロー色のトナーを収容したイエロー色用現像装置14Y
によって現像が行われ、イエロー色のトナー像がドラム
表面に作成される。このトナー像は転写ドラム12上に
保持されている用紙15に対して色ずれしないように位
置合わせされた状態でトランスファコロトロン16によ
って転写される。この後、クリーニング装置17によっ
てドラム表面が清掃される。以下同様にして、第3サイ
クルではマゼンタ用現像装置14Mによってマゼンタ色
のトナー像が同一の用紙15に転写され、第4サイクル
ではシアン色のトナー像がシアン色用現像装置14Cに
よって同一の用紙15に転写される。このようにして4
色のトナー像が転写されると、用紙15は転写ドラム1
2から剥離され、図示しない定着装置でトナー像の定着
が行われる。そして、カラー画像の定着が終了した用紙
は図示しない排出トレイに排出されることになる。
【0006】このように図12に示した従来の画像形成
装置では、トナー像の形成と転写が4サイクル繰り返さ
れることになるので、黒色1色の記録あるいは単色記録
を行う画像形成装置と比べて画像の作成に何倍もの時間
を必要とするという問題がある。
【0007】図13は、このような問題を解決するため
にカラー画像の記録を単色記録とほぼ等しい時間で行う
ことのできる画像形成装置の要部を表わしたものであ
る。このような装置は、例えば特開平1−142671
号公報で開示されている。
【0008】この画像形成装置は、比較的長尺の無端の
搬送ベルト31を備えている。搬送ベルト31は図で矢
印32方向に定速で搬送されるようになっている。搬送
ベルト31の上側の平面状の部分には、4つの感光体ド
ラム34K、34Y、34M、34Cが所定の間隔を置
いてそれぞれ搬送ベルト31の搬送方向とこれらのドラ
ム軸が直角となる方向に並設されている。それぞれの感
光体ドラム34K、34Y、34M、34Cの周囲に
は、チャージコロトロン35K、35Y、35M、35
Cと、現像装置36K、36Y、36M、36Cと、ト
ランスファコロトロン37K、37Y、37M、37C
と、クリーニング装置38K、38Y、38M、38C
がこれらの順にそれぞれ配置されている。また、チャー
ジコロトロン35Kと黒色用現像装置36Kの間の所定
のドラム表面には、黒色記録用のレーザビーム39Kが
照射されるようになっている。同様にイエロー色記録用
のレーザビーム39Y、マゼンタ色記録用のレーザビー
ム39M、シアン色記録用のレーザビーム39Cがそれ
ぞれ対応する感光体ドラム34Y、34M、34Cの同
様の位置に照射されるようになっている。
【0009】図13に示したこの画像形成装置では、図
示しない給紙トレイからフィードローラ41によって用
紙42が搬送ベルト31の感光体ドラム34K側の端部
に供給されるようになっている。この用紙42は、搬送
ベルト31の移動と共に図で左方向に搬送され、順に感
光体ドラム34Kとトランスファコロトロン37Kの
間、感光体ドラム34Yとトランスファコロトロン37
Yの間、感光体ドラム34Mとトランスファコロトロン
37Mの間、および感光体ドラム34Cとトランスファ
コロトロン37Cの間を通過していく。そして、それぞ
れの場所で黒色トナー像、イエロー色トナー像、マゼン
タ色トナー像、シアン色トナー像を順に転写される。こ
のようにして4色のトナー像が重ねて転写された用紙4
2は、その後の所定位置で搬送ベルト31から剥離さ
れ、図示しない定着装置でトナー像の定着が行われて、
同じく図示しない排出トレイ上に排出されることにな
る。このように図13に示した画像形成装置では、4色
分の画像処理がほぼ時間的に並行して行われる結果とし
て、高速の画像処理が可能になる。
【0010】ところで、一般にカラー画像の記録を行う
画像形成装置では、複数色の画像を用紙の全面で精度よ
く位置合わせを行う必要がある。すでに説明したように
白黒画像に限らずカラー画像でも高精細な画質が求めら
れており、色ずれの防止が極めて高い精度で要求されて
いる。画像形成装置で問題となる色ずれの原因を大別す
ると、(イ)画像の傾き(以下単にスキューという。)
によるもの、(ロ)主走査倍率の違いによるもの、
(ハ)主走査位置の違いによるもの、(ニ)副走査位置
の違いによるもの、および(ホ)像の湾曲によるものに
分けることができる。
【0011】図14は、説明を簡単にするために2つの
色についての色ずれの状態を各原因別に表わしたもので
ある。この図では横軸方向が主走査方向であり、縦軸方
向が副走査方向となっている。同図(イ)はスキューに
よる色ずれの一例を示している。スキューによる色ずれ
は、感光体上における走査線の方向が各色によって微妙
にずれることによるものであり、A色のライン51Aと
これとは異なるB色のライン51Bは副走査方向が異な
るために色ずれを生じている。このような色ずれは、例
えば各色の記録部の光学系のミラーの傾きが微妙に異な
っているような場合に発生する。
【0012】同図(ロ)は主走査方向の倍率の違いによ
る色ずれの一例を示している。両者が同一ライン上に位
置決めされていたとしても、A色のライン52Aとこれ
とは異なるB色のライン52Bは主走査方向の倍率が異
なるために1ラインの長さが異なる。したがって、一般
に主走査方向の端の方ほど色ずれがひどくなる。このよ
うな色ずれは、例えば1ラインの走査に際しての光学系
における倍率が2つの記録部で異なっているときに発生
する。
【0013】同図(ハ)は主走査位置の違いによる色ず
れの一例を表わしたものである。A色のライン53Aと
B色のライン53Bはそれぞれのライン長は同じである
が、それぞれの始点がずれている。したがって、例えば
2色を重ね合わせたラインを記録すると、両端にそれぞ
れの色が1色ずつ色ずれとして現われることになる。こ
のような色ずれは、例えば画像の書き出し位置がずれた
ときに発生する。
【0014】同図(ニ)は副走査方向の位置の違いによ
る色ずれの一例を示している。A色のライン54AとB
色のライン54Bは、副走査方向の始点がずれている。
したがって、例えば2色を重ね合わせたラインを記録す
ると、この図のように色ずれとして現われることにな
る。このような色ずれは、例えば2つの感光体ドラムの
位置が微妙に異なる場合に発生する。
【0015】同図(ホ)は像の湾曲による色ずれの一例
を示している。A色のライン55Aは湾曲が発生してい
ないが、B色のライン55Bは湾曲が図で上向きに発生
している。このため、この例では2つのライン55A、
55Bのほぼ中央で色ずれが顕著になる。このような色
ずれは、例えば2つの記録部の光学レンズの少なくとも
一方に湾曲が発生している場合に生じる。
【0016】これらの色ずれは図12に示した画像形成
装置よりも図13に示した画像形成装置の方が遙に発生
しやすい。図12に示した装置では、感光体ドラム11
やレーザビーム24の光学系を共通して使用するのに対
して、図13に示した装置では各色の記録部がそれぞれ
独立しているので、それぞれの感光体ドラム34K、3
4Y、34M、34Cの位置関係が微妙に異なり、ま
た、レーザビーム39K、39Y、39M、39Cのた
めの回転多面鏡、fθレンズ等からなる光学系の特性も
完全に同一となることはあり得ないからである。
【0017】図15は、このような色ずれのうちの主走
査位置の違いによる色ずれの補正あるいは主走査方向に
おける書き出し位置の設定を行うために提案された従来
の光学系として実願平1−136497号(実開平3−
75412号公報)に開示されたものを表わしている。
この光学系は、図13に示した4色の記録部のうちの1
つを示したものである。この光学系で、半導体レーザ6
1から射出されたレーザビーム62は、コリメータレン
ズ63で平行光にされ、ポリゴンミラー(回転多面鏡)
64に入射する。ここから反射されたレーザビームは、
fθレンズ65を経たのち、折り返しミラー66によっ
て反射され、感光体ドラム67上に到達する。ポリゴン
ミラー64は矢印69方向に高速回転を行っており、レ
ーザビーム62をその各面が回転しながら反射すること
によって感光体ドラム67上に画像の走査が行われる。
fθレンズ65は感光体ドラム67のドラム表面におけ
る走査速度の補正を行うためのものである。
【0018】ところで、この画像形成装置では、折り返
しミラー66から所定の間隔を置いた位置にピックアッ
プミラー71を配置している。ピックアップミラー71
は感光体ドラム67の走査を行う直前のレーザビーム6
2Aを入射し、これを位置検出センサ73に導くように
なっている。折り返しミラー66およびピックアップミ
ラー71を用いて光ビーム62、62Aを光学的に折り
返す経路を採用しているのは、折り返さないで光路を直
線的に設定する場合と比べて光学系の所要サイズを短く
するためである。通常は、図15に示した光学系のうち
感光体ドラム67を除いた部分は防塵のために密閉構造
とした光学ユニットに収容されることになっている。し
たがって、光学ユニットのサイズをコンパクトにするこ
とは、特にカラー記録で複数の光学ユニットが必要とな
るときに画像形成装置全体をコンパクトに設計する上で
極めて重要となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の画像
形成装置では、折り返しミラー66を光学ユニットに採
用することで光学ユニットのコンパクト化を図ってい
る。しかしながら、主走査方向における画像の位置を設
定するために位置検出センサを使用する場合には、この
検出面に焦点のあった光ビームを照射する必要があり、
光ビームを導くための光学系の光路長を感光体までの光
路長とほぼ等しく設定する必要がある。したがって、こ
の位置検出センサに至る光ビームの光学系にかなりのス
ペースを取られてしまい、光学ユニットを十分コンパク
トに設計することができないという問題があった。
【0020】また、従来のこのような画像形成装置で
は、ピックアップミラーの調整が不完全な場合には光ビ
ームが位置検出センサに入射しなくなるので、感光体ド
ラムに対する折り返しミラーの位置設定はもちろんのこ
と、ピックアップミラーの位置設定作業にかなりの時間
を必要とした。更に従来の画像形成装置では、画像のス
キュー補正を行ったとき、これによる影響で他の補正作
業も行う必要があり、補正作業に要する時間を長時間化
させるといった問題もあった。
【0021】そこで本発明の目的は、走査光学系の主要
光学部品を収容する光学ユニットや光学系全体の所要サ
イズを小型化することのできる画像形成装置を提供する
ことある。
【0022】本発明の他の目的は、ピックアップミラー
の調整を簡略化あるいは不要にすることのできる画像形
成装置を提供することにある。
【0023】本発明の更に他の目的は、走査線の傾きに
よるスキュー補正を行ったときこれに伴う他の画像補正
作業を不要化することのできる画像形成装置を提供する
ことにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)画像信号によって変調された光ビームを繰り
返し偏向させるポリゴンミラー等の偏向手段と、(ロ)
光ビームを繰り返し走査され画像の形成を行う感光体ド
ラムあるいは感光体ベルト等の感光体と、(ハ)偏向手
段と感光体の間に配置され偏向手段による偏向後の光ビ
ームを反射して感光体に導く折り返しミラーと、(ニ)
この折り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミ
ラーに入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で偏
向手段から出力される光ビームをピックアップして反射
させるピックアップミラーと、(ホ)このピックアップ
ミラーの反射光を入射する位置に配置され反射光の検出
を行うことで感光体上の光ビームの走査における画像の
書き出しタイミングを設定させるための位置検出センサ
とを画像形成装置に具備させる。
【0025】すなわち請求項1記載の発明では、折り返
しミラーとピックアップミラーを一体的に取り付けるこ
とにして、ピックアップミラーの調整を不要あるいは簡
略にすると共に、偏向手段等の上流側に配置された光学
部品により接近させてこれらのミラーの配置を行えるよ
うにして、光学系の小型化を実現している。
【0026】請求項2記載の発明では、(イ)光ビーム
を発生させる光ビーム発生手段と、(ロ)画像信号によ
って変調された光ビームを繰り返し偏向させるポリゴン
ミラー等の偏向手段と、(ハ)光ビーム発生手段および
この偏向手段を少なくとも防塵容器内に収容した光学ユ
ニットと、(ニ)光ビームを繰り返し走査され画像の形
成を行う感光体ドラムあるいは感光体ベルト等の感光体
と、(ホ)光学ユニットと感光体の間に配置され光学ユ
ニットから出力される偏向後の光ビームを反射して感光
体に導く折り返しミラーと、(ヘ)この折り返しミラー
と一体的に取り付けられ折り返しミラーに入射する光ビ
ームよりも時間的に手前の段階で光学ユニットから出力
される光ビームをピックアップして折り返しミラーの反
射面とほぼ平行に反射させる第1のピックアップミラー
と、(ト)折り返しミラーから独立して配置され、第1
のピックアップミラーによる反射光を光学ユニットの一
辺に沿って反射させる第2のピックアップミラーと、
(チ)光学ユニットの近傍でかつ第2のピックアップミ
ラーの反射光を入射する位置に配置され反射光の検出を
行うことで感光体上の光ビームの走査における画像の書
き出しタイミングを設定させるための位置検出センサと
を画像形成装置に具備させる。
【0027】すなわち請求項2記載の発明では、ピック
アップミラーを第1のピックアップミラーと第2のピッ
クアップミラーに分けることで光路の折り曲げを可能に
し、この分だけ光学系のサイズを小型化している。特
に、第1のピックアップミラーの反射光の方向を折り返
しミラーの反射面とほぼ平行にし、第2のピックアップ
ミラーは第1のピックアップミラーによる反射光を光学
ユニットの一辺に沿って反射させるようにして、光学系
全体の光路サイズを小型化している。また、第2のピッ
クアップミラーを折り返しミラーと独立して配置するこ
とで、位置検出センサに入射する光ビームの方向の調整
を可能にしている。
【0028】請求項3記載の発明では、(イ)光ビーム
を発生させる光ビーム発生手段と、(ロ)画像信号によ
って変調された光ビームを繰り返し偏向させるポリゴン
ミラー等の偏向手段と、(ハ)光ビーム発生手段および
この偏向手段を少なくとも防塵容器内に収容した光学ユ
ニットと、(ニ)光ビームを繰り返し走査され画像の形
成を行う感光体ドラムあるいは感光体ベルト等の感光体
と、(ホ)光学ユニットの近傍でかつ感光体との間に配
置され光学ユニットから出力される偏向後の光ビームを
反射して感光体に導く折り返しミラーと、(ヘ)この折
り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミラーに
入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で光学ユニ
ットから出力される光ビームをピックアップして折り返
しミラーの反射面とほぼ平行に反射させる第1のピック
アップミラーと、(ト)折り返しミラーと一体的に取り
付けられ第1のピックアップミラーによる反射光を光学
ユニットの一辺に沿って反射させる第2のピックアップ
ミラーと、(チ)光学ユニットの近傍でかつ第2のピッ
クアップミラーの反射光を入射する位置に配置され反射
光の検出を行うことで感光体上の光ビームの走査におけ
る画像の書き出しタイミングを設定させるための位置検
出センサとを画像形成装置に具備させる。
【0029】すなわち請求項3記載の発明では、折り返
しミラーに第1および第2のピックアップミラーを一体
的に取り付けることで、これらの取付誤差を減少させ、
ピックアップミラーの調整を不要にしている。また、折
り返しミラーを光学ユニットにできるだけ近づけて配置
することで、第1および第2のピックアップミラーの光
路の配置と共に、光学系の小型化を可能にしている。
【0030】請求項4記載の発明では、(イ)画像信号
によって変調された光ビームを繰り返し偏向させるポリ
ゴンミラー等の偏向手段と、(ロ)光ビームを繰り返し
走査され画像の形成を行う感光体ドラムあるいは感光体
ベルト等の感光体と、(ハ)偏向手段と感光体の間に配
置され偏向手段による偏向後の光ビームを反射して感光
体に導く折り返しミラーと、(ニ)この折り返しミラー
と一体的に取り付けられ折り返しミラーに入射する光ビ
ームよりも時間的に手前の段階で偏向手段から出力され
る光ビームをピックアップして反射させるピックアップ
ミラーと、(ホ)このピックアップミラーの反射光を入
射する位置に配置され反射光の検出を行うことで感光体
上の光ビームの走査における画像の書き出しタイミング
を設定させるための位置検出センサと、(ヘ)折り返し
ミラーの光ビームの走査終了側を回転中心として走査開
始側の位置を感光体上における走査線の傾きの補正量に
対応させて調整自在としたスキュー時位置調整手段とを
画像形成装置に具備させる。
【0031】すなわち請求項4記載の発明では、折り返
しミラーとピックアップミラーを一体的に取り付けると
共に、折り返しミラーをスキュー補正時に角度調整でき
るようにし、このとき生じる感光体上での走査線の書き
出し位置の狂いを、この角度調整に伴って折り返しミラ
ーと一体化したピックアップミラーが移動することによ
って相殺的に解消させるようにし、スキュー補正時の他
の補正作業を不要にしている。
【0032】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例における画像形成
装置の要部を示したものである。この画像形成装置は、
3本のローラ101、102、103にかけわたされた
透明な無端の転写ベルト104を備えている。転写ベル
ト104は、図示しない駆動モータによって図で矢印1
05方向に定速で搬送されるようになっている。転写ベ
ルト104の上側の面には、その搬送方向と直交する方
向にドラム軸を有する4つの感光体ドラム106K、1
06Y、106M、106Cがこれらの順に所定間隔で
配置されている。ここで、感光体ドラム106Kは黒色
記録用のドラムであり、感光体ドラム106Yはイエロ
ー色記録用のドラムであり、感光体ドラム106Mはマ
ゼンタ色記録用のドラムであり、感光体ドラム106C
はシアン色記録用のドラムである。それぞれの感光体ド
ラム106K、106Y、106M、106Cの上方に
は、対応する色の記録を行うためのポリゴンミラー10
7K、107Y、107M、107Cと、これらから反
射されたレーザビームを対応する感光体ドラム106
K、106Y、106M、106Cにそれぞれ照射する
ための折り返しミラー108K、108Y、108M、
108Cが配置されている。
【0034】転写ベルト104の上面の図で左端近傍に
は、ベルト面を挟むようにして2組の透過式の光学セン
サ1111 、1112 、1121 、1122 が配置され
ている。このうちの受光側の光学センサ1111 、11
1 はそれぞれCCD等の1次元イメージセンサによっ
て構成されている。これらの光学センサ1111 、11
1 は、画像の検査時のみに限って転写ベルト104上
に転写された各感光体ドラム106K、106Y、10
6M、106Cの色ずれ検査用パターン113を検出し
て、前記したような各種の色ずれを検出するようになっ
ている。
【0035】なお、このような画像の検査時以外の場合
には、図示しない供給トレイから送られてきた図示しな
い用紙は、図13で説明したように第3のローラ103
の近傍から転写ベルト104の上面に送り込まれ、各感
光体ドラム106K、106Y、106M、106Cの
下を順に通過して、このときそれぞれの色のトナー像を
転写されることになる。各色のトナー像の転写が行われ
た用紙は、第1のローラ101の近傍で転写ベルト10
4の表面から剥離され、図示しない定着装置で定着され
た後、同じく図示しない排紙トレイ上に排出されること
になる。各感光体ドラム106K、106Y、106
M、106Cによる画像の形成される原理は、すでに図
13で説明した各感光体ドラム34K、34Y、34
M、34Cの場合と同様であるので、ここではその説明
を省略する。
【0036】図2は、この画像形成装置の1つの光学系
としてイエロー色記録用の光学系の要部を装置の上方か
ら見たものであり、図3は同様に光学系の要部を正面か
ら見たものである。他の光学系の構成も同一であるので
それらの説明は省略する。図1に示した感光体ドラム1
06Yの上方に配置されたベース部材131Yには、光
学ユニット132Yと、第1のピックアップミラー13
3Yを同一ブラケット134Yに取り付けた反射ミラー
としての折り返しミラー108Yと、第1のピックアッ
プミラー133Yの反射したレーザビームを入射する第
2のピックアップミラー136Yと、第2のピックアッ
プミラー136Yの反射したレーザビームを入射する位
置検出センサ127Yとが配置されている。第1のピッ
クアップミラー133Yの反射面は、折り返しミラー1
08Yに入射するレーザビームの走査によって形成され
る面と直交しており、かつ第2のピックアップミラー1
36Yの反射面のほぼ中央位置にレーザビームが反射さ
れるように反射面の角度が調整されている。なお、折り
返しミラー108Yの他端は他のブラケット135によ
ってベース部材131Yに固定されている。
【0037】光学ユニット132Y内には、レーザビー
ムを射出する半導体レーザ121Yと、このレーザビー
ムを平行光にするコリメータレンズ124Yと、図示し
ないポリゴンミラー駆動モータによって高速で回転して
レーザビームを偏向させるポリゴンミラー107Yと、
ポリゴンミラー107Yによって反射されたレーザビー
ムが感光体ドラム106Yの表面で走査されるときその
走査速度の補正を行うためのfθレンズ125Yから構
成されている。fθレンズ125Yを経たレーザビーム
は折り返しミラー108Yによって反射され、最終的に
感光体ドラム106Y上に到達するようになっている。
【0038】この画像形成装置は、位置検出センサ12
7Yがレーザビームの検出を行ってからクロック信号の
カウントを行い、所定のカウント値のカウントが行われ
た段階で、感光体ドラム106Y上におけるその走査線
の画像の記録の開始を行うようになっている。
【0039】このように本実施例の画像形成装置では、
(a)図15に示した従来のピックアップミラー71を
第1のピックアップミラー133Yと第2のピックアッ
プミラー136Yの2つとし、これらによって光ビーム
を反射し光路長を稼ぐことにした。また、(b)第1の
ピックアップミラー133Yを折り返しミラー108Y
と同一ブラケット134Yに取り付けることで、光学系
のサイズを小さくしている。
【0040】すなわち、第1のピックアップミラー13
3Yはこれを感光体ドラム106Y側に近づけるほど、
レーザビームの走査される幅が増大する関係でベース部
材131Yのサイズが大型化する必要がある。そこで、
折り返しミラー108Yを可能な限りfθレンズ125
Yに近づけることにし、これにしたがって折り返しミラ
ー108Yと第1のピックアップミラー133Yの間隔
が狭まるので、これらの取り付けを一体化した。このよ
うに一体化することで、第1のピックアップミラー13
3Yが可能な限りfθレンズ125Yあるいは光学ユニ
ット132Yに近づける距離まで折り返しミラー108
Yをfθレンズ125Yに近づけることができる。
【0041】なお、第1のピックアップミラー133Y
をブラケット134Yに取り付けることによる製造公差
等によって第2のピックアップミラー136Yを反射し
たレーザビームが位置検出センサ127Yを外れてしま
い、主走査方向の書き出し位置の補正ができなくなると
いった事態を招くおそれがある。そこで本実施例の画像
形成装置では、第2のピックアップミラー136Yのミ
ラー台座をベース部材131Yに対して回転できるよう
にしており、光ビームが位置検出センサ127Yに入射
できるようにしている。光ビームが位置検出センサ12
7Yに入射できれば、あとは前記したクロックのカウン
ト値を調整することで主走査方向の書き出し位置を調整
することができるので、第2のピックアップミラー13
6Yの調整自体はさほど困難なものではない。
【0042】図4は、第2のピックアップミラーを斜め
上方から見たものであり、図5はこれを斜め下方から見
たものである。第2のピックアップミラー136Yは、
プラスチックで一体的に成形された座いす状のミラー台
座151を有しており、その背もたれに相当する部分は
4角形の枠151Aとなっている。この枠151Aの裏
側はちょうど正方形の板材が収容できる形状に窪んでお
り、その底部には2つの突起151D、151Eが設け
られている。この窪んだ部分に正方形をした平面ミラー
153がその下端部を2つの突起151D、151Eに
接触させた状態で収容されている。断面がほぼ3の字の
形をした帯状のスプリング板155は、その両端155
Aを枠151Aの対向する2辺に引っかけるようにし
て、その中央部分155Bが平面ミラー153の中央部
よりもやや下方の部分と接触しこの部分を枠151方向
に圧接している。
【0043】枠151Aの上部中央にはネジ穴が設けら
れており、調整ネジ157が螺合している。調整ネジ1
57の上端は平面ミラー153の上部中央の箇所と接触
している。調整ネジ157を所定の方向に回転させる
と、この調整ネジ157の先端がスプリング板155の
押圧力に逆らって平面ミラー153の上端を矢印158
方向に移動させる。このとき、ミラー面が下端部を回転
中心として調整ネジ157の移動する方向に回転するこ
とになる。すなわち、調整ネジ157を調整すること
で、平面ミラー153のあおり角を調整することができ
る。これを更に詳細に説明する。
【0044】図6は、平面ミラーを側部から見たもので
ある。平面ミラー153の図で左側の面が反射面であ
り、レーザビーム123はこの反射面に入射して反射す
る。反射面と反対側の面は、スプリング板155が押圧
している。また、平面ミラー153の下端は2つの突起
151D、151Eと接触している。また、平面ミラー
153の上端近傍の反射面には調整ネジ157が1点で
接触している。したがって、この調整ネジ157をねじ
込むと、反射面の下端部162を回転中心として平面ミ
ラー153が回転する。
【0045】図7は平面ミラーに作用する点を表わした
ものである。突起151D、151Eに対応する平面ミ
ラー153の2点162、162を結ぶ直線を底辺とす
ると、調整ネジ157の作用する点は2等辺3角形の頂
点に相当する。また、スプリング板155の押圧する箇
所は、この2等辺3角形のほぼ重心の位置に相当する。
したがって、1本の調整ネジ157を調整するだけで平
面ミラー153は安定してそのあおり角を調整すること
ができる。しかもこの調整は、ミラー台座151(図4
参照)の他の部分に何らの変形も与えることのない独立
した調整となる。
【0046】ところで、図5に示されているように、ミ
ラー台座151の底面で平面ミラー153のレーザビー
ム反射位置のほぼ下方には、円柱状の軸171が突出し
ている。また、この軸171側の2つの隅にはそれぞれ
支持部151G、151Hが突設されている。更に、こ
れらの支持部151G、151Hの中心点をそれぞれ2
等辺3角形の一辺の両端としたときの頂点に相当する位
置には楕円形の長穴151Jが開けられており、底面の
その周囲は突出して支持部151G、151Hと同一の
面を構成する支持部151Kを構成している。これら支
持部151G、151H、151Kは3点でミラー台座
151を支持するようになっている。
【0047】図8は、第2のピックアップミラーをベー
ス部材上に取り付けた状態を表わしたものである。ベー
ス部材131Yには、軸171に対応する位置に軸受長
穴181が開けられており、また、ミラー台座の長穴1
51Jに対応する位置に雌ねじが刻まれた穴182が設
けられている。第2のピックアップミラー136Yは、
その軸171をベース部材の軸受長穴181に差し込ん
だ状態で、第2のピックアップミラー側の長穴151J
側から固定スクリュー183を雌ねじが刻まれた穴18
2にさし込み、ベース部材131Yに締め付けて固定す
る。第2のピックアップミラー136Yの水平方向の回
転は、長穴151Jの範囲内で行うことになる。
【0048】第1の変形例
【0049】図9は本発明の変形例として光学系の要部
を表わしたものであり、図2に対応するものである。こ
の変形例で図2と同一部分には同一の符号を付してお
り、これらの説明を適宜省略する。この変形例では、一
体成型されたブラケット201Yに折り返しミラー10
8Yと第1および第2のピックアップミラー133Y、
202Yを取り付けている。これらのピックアップミラ
ー133Y、202Yの調整手段は設けられていない。
組み立て作業者は、fθレンズ125Yを通過したレー
ザビームが第1のピックアップミラー133Yと第2の
ピックアップミラー202Yを順に反射されて位置検出
センサ127Yに入射するような位置で、2か所の取付
ネジ204Y、205Yを用いてブラケット201Yを
ベース部材131Yに締め付けて固定すればよい。
【0050】この変形例の画像形成装置では、ポリゴン
ミラー107Yによって反射されたレーザビームがどの
偏向角で位置検出センサ127Yによって検出されるか
によって、位置検出センサ127Yの検出時点から感光
体ドラム106Yにおける主走査方向の画像の書き出し
位置までの時間が狂うことになる。しかしながら、前記
したように位置検出センサ127Yの検出時点から画像
転送のためのクロックの転送開始までのカウント数を、
これに応じて電気的に調整することで画像の書き出しを
所望の位置に設定することができる。
【0051】図10は、この変形例の画像形成装置のイ
エロー色記録用の光学系で走査線の傾きを補正する様子
を表わしたものである。他の光学系の構成も同一である
のでそれらの説明は省略する。
【0052】図14(イ)で説明したようにスキューに
よって走査線の方向が図10の点線211で示すように
狂っているものとする。これを実線212に示すように
補正する。矢印213で示す方向がレーザビームの主走
査方向であるとすると、この補正によって画像の書き出
しの時間差がtだけ発生することになる。図11に参考
的に示した第1のピックアップミラー133Y′を位置
的に固定した画像形成装置で、このスキュー補正を折り
返しミラー108Yの角度を変えることによって行うこ
とを考える。この場合には、折り返しミラー108Yの
角度調整に伴って、クロック214における画像の書き
出し開始タイミングを時刻t1 から時間tだけ後の時刻
2 に変更することで、書き出し位置の調整を行う必要
がある。すなわち、スキューの調整には画像の書き出し
位置の調整が必要となる。
【0053】図10に示した変形例の画像形成装置でも
スキューの補正を折り返しミラー108Yの角度を変え
ることによって行うものとする。図で破線216は補正
前の折り返しミラー108Yの位置を示し、実線217
は補正後の折り返しミラー108Yの位置を示してい
る。この変形例では折り返しミラー108Yと第1およ
び第2のピックアップミラー133Y、202Yが一体
化されている。したがって、取付ネジ204Yの調整に
よって折り返しミラー108Yの走査開始側の取付位置
が調整されると、第1のピックアップミラー133Yも
破線218で示した位置から実線219で示した位置に
移動することになる。
【0054】第1のピックアップミラー133Yのこの
移動によって、位置検出センサ127Yに入射するポリ
ゴンミラー107Yからの反射光の時刻は、時刻t2
らこれよりも時間tだけ早い時刻t1 に変化する。すな
わち、スキュー補正のために折り返しミラー108Yの
角度を調整しても、これによる走査線の書き出し位置の
変動を相殺するように第1のピックアップミラー133
Yが移動する。したがって、書き出し位置のずれは少な
く、これを実質的に補正する必要がないことになる。
【0055】なお、以上説明した実施例および変形例で
は折り返しミラーおよび第1のピックアップミラーをf
θレンズの後方にこれとなるべく接近した形で配置した
が、ポリゴンミラー等の偏向手段の後であればfθレン
ズの手前にこれらのミラーを配置することも可能であ
る。
【0056】また、実施例ではミラー台座151の底部
から突出した軸171をミラー台座151とは異なる金
属等の材質で構成したが、ミラー台座151の一部とし
て例えばプラスチックにより一体的に成形するようにし
てもよい。更に実施例ではポリゴンミラー107を偏向
手段として使用したが、これに限るものではない。ま
た、実施例では感光体ドラムをトナー像の形成される感
光体として使用したが、感光体ベルト等の他の感光体で
あってもよいことは当然である。
【0057】更に、実施例では第2のピックアップミラ
ー136Yを走査の開始時点を設定するための位置検出
センサのタイミング検出用として使用したが、感光体に
対する走査終了を検出するための他の位置検知センサに
本発明を同様に適用してもよいことは当然である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、折り返しミラーとピックアップミラーを一体
的に取り付けることにして、部品の取付誤差の累積によ
る誤差の増大を防止してピックアップミラーの調整を不
要あるいは簡略にすると共に、偏向手段等の上流側に配
置された光学部品により接近させてこれらのミラーの配
置を行えるようにして、光学系の小型化を実現してい
る。したがって、カラー記録装置のように複数の画像形
成部を有する画像形成装置では、装置のコストダウンと
小型化に大いに寄与することになる。
【0059】また請求項2記載の発明によれば、ピック
アップミラーを第1のピックアップミラーと第2のピッ
クアップミラーに分けることで光路の折り曲げを可能に
し、この分だけ光学系のサイズを小型化している。特
に、第1のピックアップミラーの反射光の方向を折り返
しミラーの反射面とほぼ平行にし、第2のピックアップ
ミラーは第1のピックアップミラーによる反射光を光学
ユニットの一辺に沿って反射させるようにしているの
で、光ビームが光学ユニットの近傍を回りながら位置検
出センサによって検出されることになり、光学系全体の
占めるサイズを小型化することができる。また、第2の
ピックアップミラーを折り返しミラーと独立して配置す
ることにしたので、位置検出センサに入射する光ビーム
の方向の調整を可能にすることができ、部品の調整の自
由度があるという効果もある。
【0060】更に請求項3記載の発明によれば、折り返
しミラーに第1および第2のピックアップミラーを一体
的に取り付けることで、これらの取付誤差を減少させ、
ピックアップミラーの調整を不要にしている。また、折
り返しミラーを光学ユニットにできるだけ近づけて配置
することで、第1および第2のピックアップミラーから
位置検出センサに至る光路が光学ユニットの周囲に設定
されている光路上の工夫と共に、光学系の所要サイズの
小型化を実現している。
【0061】また請求項4記載の発明によれば、折り返
しミラーとピックアップミラーを一体的に取り付けると
共に、折り返しミラーをスキュー補正時に角度調整でき
るようにし、このとき生じる感光体上での走査線の書き
出し位置の狂いを、この角度調整に伴って折り返しミラ
ーと一体化したピックアップミラーが移動することによ
って相殺的に解消させるようにしたので、他の補正が終
了した後にスキューによる補正を行っても、これによる
他の補正の必要性を実質的になくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における画像形成装置の要
部を示した斜視図である。
【図2】 本実施例におけるイエロー色記録用の光学系
の要部を示す平面図である。
【図3】 図2に示した画像形成装置のイエロー色記録
用の光学系の要部を示す正面図である。
【図4】 本実施例の第2のピックアップミラーを斜め
上方から見た斜視図である。
【図5】 本実施例の第2のピックアップミラーを斜め
下方から見た斜視図である。
【図6】 本実施例で第2のピックアップミラーの平面
ミラーのあおり角の調整の原理を示した原理図である。
【図7】 本実施例の第2のピックアップミラーの平面
ミラーに作用する点を示した説明図である。
【図8】 本実施例で第2のピックアップミラーをベー
ス部材上に取り付けた状態を表わした断面図である。
【図9】 本発明の変形例におけるイエロー色記録用の
光学系の要部を示す正面図である。
【図10】 本発明の変形例における折り返しミラーの
角度を調整してスキューの補正を行う際の調整の様子を
示した説明図である。
【図11】 図10のスキュー調整と対比するためにピ
ックアップミラーを固定した光学系による調整の様子を
示した説明図である。
【図12】 従来のカラー記録用の画像形成装置の要部
を示した側面図である。
【図13】 カラー画像の記録を高速で行うことのでき
る従来の画像形成装置の要部を示す側面図である。
【図14】 2つの色についての色ずれの状態を各原因
別に表わした説明図である。
【図15】 従来提案された他の画像形成装置の光学系
の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
104…転写ベルト、106K、106Y、106M、
106C…感光体ドラム、107、107K、107
Y、107M、107C…ポリゴンミラー、108K、
108Y、108M、108C…反射ミラー、111、
112…光学センサ、113…色ずれ検査用パターン、
121Y…半導体レーザ、123Y…レーザビーム、1
25Y…fθレンズ、127Y…位置検出センサ、13
1Y…ベース部材、132Y…光学ユニット、133Y
…第1のピックアップミラー、134Y、201Y…ブ
ラケット、136Y、202Y…第2のピックアップミ
ラー、204Y、205Y…取付ネジ、214…クロッ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号によって変調された光ビームを
    繰り返し偏向させる偏向手段と、 光ビームを繰り返し走査され画像の形成を行う感光体
    と、 前記偏向手段と感光体の間に配置され偏向手段による偏
    向後の光ビームを反射して感光体に導く折り返しミラー
    と、 この折り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミ
    ラーに入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で前
    記偏向手段から出力される光ビームをピックアップして
    反射させるピックアップミラーと、 このピックアップミラーの反射光を入射する位置に配置
    され反射光の検出を行うことで前記感光体上の光ビーム
    の走査における画像の書き出しタイミングを設定させる
    ための位置検出センサとを具備することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 光ビームを発生させる光ビーム発生手段
    と、 画像信号によって変調された前記光ビームを繰り返し偏
    向させる偏向手段と、 前記光ビーム発生手段およびこの偏向手段を少なくとも
    防塵容器内に収容した光学ユニットと、 光ビームを繰り返し走査され画像の形成を行う感光体
    と、 前記光学ユニットと感光体の間に配置され光学ユニット
    から出力される偏向後の光ビームを反射して感光体に導
    く折り返しミラーと、 この折り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミ
    ラーに入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で前
    記光学ユニットから出力される光ビームをピックアップ
    して折り返しミラーの反射面とほぼ平行に反射させる第
    1のピックアップミラーと、 前記折り返しミラーから独立して配置され、第1のピッ
    クアップミラーによる反射光を前記光学ユニットの一辺
    に沿って反射させる第2のピックアップミラーと、 前記光学ユニットの近傍でかつ第2のピックアップミラ
    ーの反射光を入射する位置に配置され反射光の検出を行
    うことで前記感光体上の光ビームの走査における画像の
    書き出しタイミングを設定させるための位置検出センサ
    とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを発生させる光ビーム発生手段
    と、 画像信号によって変調された前記光ビームを繰り返し偏
    向させる偏向手段と、 前記光ビーム発生手段およびこの偏向手段を少なくとも
    防塵容器内に収容した光学ユニットと、 光ビームを繰り返し走査され画像の形成を行う感光体
    と、 前記光学ユニットの近傍でかつ感光体との間に配置され
    光学ユニットから出力される偏向後の光ビームを反射し
    て感光体に導く折り返しミラーと、 この折り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミ
    ラーに入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で前
    記光学ユニットから出力される光ビームをピックアップ
    して折り返しミラーの反射面とほぼ平行に反射させる第
    1のピックアップミラーと、 前記折り返しミラーと一体的に取り付けられ第1のピッ
    クアップミラーによる反射光を前記光学ユニットの一辺
    に沿って反射させる第2のピックアップミラーと、 前記光学ユニットの近傍でかつ第2のピックアップミラ
    ーの反射光を入射する位置に配置され反射光の検出を行
    うことで前記感光体上の光ビームの走査における画像の
    書き出しタイミングを設定させるための位置検出センサ
    とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像信号によって変調された光ビームを
    繰り返し偏向させる偏向手段と、 光ビームを繰り返し走査され画像の形成を行う感光体
    と、 前記偏向手段と感光体の間に配置され偏向手段による偏
    向後の光ビームを反射して感光体に導く折り返しミラー
    と、 この折り返しミラーと一体的に取り付けられ折り返しミ
    ラーに入射する光ビームよりも時間的に手前の段階で前
    記偏向手段から出力される光ビームをピックアップして
    反射させるピックアップミラーと、 このピックアップミラーの反射光を入射する位置に配置
    され反射光の検出を行うことで前記感光体上の光ビーム
    の走査における画像の書き出しタイミングを設定させる
    ための位置検出センサと、 前記折り返しミラーの光ビームの走査終了側を回転中心
    として走査開始側の位置を前記感光体上における走査線
    の傾きの補正量に対応させて調整自在としたスキュー時
    位置調整手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008203499A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Kyocera Mita Corp 光走査装置およびそれを備える画像形成装置
US7646520B2 (en) 2006-02-17 2010-01-12 Kyocera Mita Corporation Optical element holder, light scanning unit, and image forming apparatus with accommodation for heat-related dimensional changes of optical element

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