JPH08145456A - 風向調整機構およびそれを用いた温風ファンヒータとエアコンディショナ - Google Patents

風向調整機構およびそれを用いた温風ファンヒータとエアコンディショナ

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JPH08145456A
JPH08145456A JP6315606A JP31560694A JPH08145456A JP H08145456 A JPH08145456 A JP H08145456A JP 6315606 A JP6315606 A JP 6315606A JP 31560694 A JP31560694 A JP 31560694A JP H08145456 A JPH08145456 A JP H08145456A
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slits
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Harumi Takeda
晴見 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温風ファンヒータのスリットやエアコンの空
気吹き出し部から吹き出される温風や空気を任意の風向
に調整する。 【構成】 一側面に空気吹き出し用の複数個のスリット
Sn(S1〜S10)が並設された筒状体21の一端側
には、空気を筒状体21内の流路に送り込むための軸流
ファン22が設けられ、一方、筒状体21の他端側は遮
蔽されている。この軸流ファン22によって筒状体21
内の流路に送り込まれた空気Fは、各スリットSnから
吹き出される。軸流ファン22によって送り込まれる空
気Fの流れに対して、各スリットSnの上流位置に、流
路内側に張り出すせき板Bn(B1〜B10)がそれぞ
れ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一端側に空気送り込み
部が設けられ、他端側は遮蔽され、かつ、一側面に空気
吹き出し用の複数個のスリットが並設された筒状体にお
ける、空気送り込み部から筒状体内の流路に送り込まれ
た空気が各スリットから吹き出される角度(風向)を調
整するための風向調整機構であって、例えば、温風ファ
ンヒータやエアコンディショナ(エアコン)などの風向
調整に利用可能な風向調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の温風ファンヒータは、図
16に示すように、一端側が開口され、他端側が遮蔽さ
れ、かつ、一側面に温風吹き出し用の複数個(図では1
0個)のスリット1が並設された筒状の本体2と、開口
された一端側に設けられ、そこから本体2内の流路に空
気を送り込む軸流ファン3と、本体2内に設けられ、流
路に送り込まれる空気を熱する棒状のヒータ4と、軸流
ファン3やヒータ4に電力を供給する制御等を行う制御
ユニット5などを備えて構成されている。軸流ファン3
で送り込まれ、ヒータ4で熱せられた空気(温風)Fは
各スリット1から吹き出される。なお、図16(a)
は、従来例に係る温風ファンヒータの正面図であり、図
16(b)は、その横断面図である。
【0003】この種の温風ファンヒータは、例えば、キ
ッチンの流し台の下部に設置され、炊事を行う者の足元
を各スリット1から吹き出される温風で温めたり、机の
下に設置され、デスクワークを行う者の足元を各スリッ
ト1から吹き出される温風で温めるように用いられる。
【0004】また、家庭用のエアコンは、例えば、図1
7に示すように、操作部11からの指示に基づき、所定
温度の空気を形成し送り出すための室外機12と室内機
13とからなる本体部と、本体部(室内機13)に設け
られ、本体部から送り出される所定温度の空気Fを室内
Rに吹き出させる空気吹き出し部14などを備えて構成
されている。この種のエアコンの空気吹き出し部14に
は、図のZ方向に揺動される風向板15が設けられ、こ
の風向板15の揺動により、空気吹き出し部14から吹
き出される所定温度の空気FをZ方向に振らせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。上記したような温風ファンヒータの場合、例え
ば、図18(a)に示すように、使用者の足元が温風フ
ァンヒータ(スリット1)の正面(図の一点鎖線で示す
範囲)に位置されるとき、使用者に対する暖房効果を高
めるためには、温風ファンヒータの各スリット1から吹
き出される温風Fは、図の実線で示すように吹き出され
ることが好ましい。また、同様に、同図(b)、(c)
に示すように、使用者の足元が温風ファンヒータの右側
や左側(各図の一点鎖線で示す範囲)にずれているとき
は、温風Fは各図の実線で示すように吹き出されること
が好ましい。
【0006】しかしながら、従来例に係る温風ファンヒ
ータの温風の吹き出し方向を調べると、各スリット1か
らの温風の吹き出し角度(風向)は、まちまちであるこ
とが判明した。また、この事実を裏付ける研究結果も
『日本機会学会論文集、20巻台93号、pp.314
〜320、1954(”管に沿って設けられた細げきか
らの流体の流出”、植松時雄、近江宗一郎他)に報告さ
れている。すなわち、従来例に係る温風ファンヒータに
よる暖房効果にはムラが生じ易いという問題がある。
【0007】また、使用者の足元と温風ファンヒータ
(の温風の風向)との位置関係は、一定しているとは限
らず、使用状況などに応じて、例えば、図18(a)で
あったり、同図(b)や(c)に変わることなどもあ
る。しかしながら、従来例に係る温風ファンヒータから
の温風の風向は、上記したように一様でないばかりでな
く、各スリット1から吹き出される温風の風向を任意に
変更調整できないので、上記した使用状況などに応じた
最適な温風の風向の調整が行えない。
【0008】また、従来例に係るエアコンの場合、空気
吹き出し部14から吹き出される所定温度の空気は、図
17に示すようにZ方向に振らせることができるが、X
方向(X方向は、図17のY、Z方向に直交する方向)
に振らせることができない。従って、例えば、エアコン
の室内機13を、図19(a)に示すように、部屋Rの
隅に設定された場合、部屋R全体の温度調整を一様に行
い難いという問題がある。
【0009】また、使用目的などに応じて、空気吹き出
し部14から吹き出される空気Fの風向を、図19
(b)の実線や点線などに変更調整したいような場合に
も、従来例に係るエアコンでは、X方向の風向調整が行
えないので、図19(b)の各方向への風向切替えを行
うことができない。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、温風ファンヒータのスリ
ットやエアコンの空気吹き出し部から吹き出される温風
や空気を所定の風向に調整することができる風向調整機
構とその風向調整機構を備えた温風ファンヒータとエア
コンを提供するものである。
【0011】また、本発明の別の目的は、使用状況や使
用目的などに応じて、温風ファンヒータのスリットやエ
アコンの空気吹き出し部から吹き出される温風や空気を
任意の風向に変更調整することができる風向調整機構と
その風向調整機構を備えた温風ファンヒータとエアコン
を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明に係る風向調整機構は、一端
側に空気送り込み部が設けられ、他端側は遮蔽され、か
つ、一側面に空気吹き出し用の複数個のスリットが並設
された筒状体における、前記空気送り込み部から前記筒
状体内の流路に送り込まれた空気の前記各スリットから
の吹き出し角度(風向)を調整するための風向調整機構
であって、前記複数個のスリットのうちの少なくとも一
部のスリットについて、前記送り込まれた空気の流れの
上流位置で、かつ、前記流路内側にせき板を突設させた
ものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明に係る風向調
整機構は、上記請求項1に記載の風向調整機構におい
て、前記せき板の高さ(前記流路内側へのせき板の張り
出し長さ)を、変更調整する高さ調整機構を設けたもの
である。
【0014】また、請求項3に記載の発明に係る温風フ
ァンヒータは、一端側が開口され、他端側が遮蔽され、
かつ、一側面に温風吹き出し用の複数個のスリットが並
設された筒状の本体と、前記開口された一端側に設けら
れ、そこから前記本体内の流路に空気を送り込むファン
と、前記流路に送り込まれる空気を熱するヒータとを備
え、前記ファンで送り込まれ、前記ヒータで熱せられた
空気(温風)を、前記各スリットから吹き出させる温風
ファンヒータに、上記請求項1または2のいずれかに記
載の風向調整機構を設けたものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明に係るエアコ
ンディショナは、所定温度の空気を形成して送り出す本
体部と、前記本体部から送り出される所定温度の空気を
外部に吹き出させる空気吹き出し部とを備えたエアコン
ディショナにおいて、前記空気吹き出し部を、一端側が
開口され、他端側が遮蔽され、かつ、一側面に空気吹き
出し用の複数個のスリットが並設された筒状体と、前記
開口された一端側から前記筒状内の流路に前記本体部か
らの所定温度の空気を送り込む空気送り込み手段とで構
成し、かつ、この空気吹き出し部に上記請求項1または
2のいずれかに記載の風向調整機構を設けたものであ
る。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。すなわち、せき板の高さ(流路内側へのせき板の張
り出し長さ)を所定の高さにすることで、スリットから
の空気は任意の風向に吹き出される。なお、せき板を設
けるスリットは、全スリットであってもよいし、一部の
スリットであってもよい。
【0017】また、請求項2に記載の発明によれば、高
さ調整機構でせき板の高さを変更調整することで、スリ
ットからの空気の風向は任意に変更調整される。なお、
せき板の高さの変更調整は、全せき板を同じ高さに変更
調整してもよいし、全せき板の高さを任意の高さに変更
調整してもよいし、任意のせき板のみの高さを同じ高
さ、または、任意の高さに変更調整してもよい。
【0018】また、請求項3に記載に発明によれば、温
風ファンヒータにおいて、スリットから吹き出される温
風は、せき板により任意の風向に吹き出され、さらに、
高さ調整機構でせき板の高さを変更調整することで、ス
リットからの温風の風向は任意に変更調整される。
【0019】また、請求項4に記載に発明によれば、エ
アコンディショナにおいて、空気送り込み手段で本体部
から送り込まれ、空気吹き出し部のスリットから吹き出
される所定温度の空気は、せき板により任意の風向に吹
き出され、さらに、高さ調整機構でせき板の高さを変更
調整することで、空気吹き出し口のスリットからの所定
温度の空気の風向は任意に変更調整される。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は、本発明に係る風向調整機構の一実施例
の概略構成を示す斜視図であり、図2(a)は、その正
面図、図2(b)は、その横断面図、図1(c)は、図
2(b)のA−A矢視断面図である。
【0021】この実施例装置は、図に示すように、一側
面に空気吹き出し用の複数個(図では10個)のスリッ
トSn(図ではS1〜S10)が並設された筒状体(中
空の直方体)21を備えている。この筒状体21の一端
側には、筒状体21外の空気を筒状体21内の流路に送
り込むための、請求項1の発明の空気送り込み部に相当
する軸流ファン22が設けられ、一方、筒状体21の他
端側は遮蔽されている。この軸流ファン22によって筒
状体21内の流路に送り込まれた空気Fは、図の矢印で
示すように、各スリットSnから吹き出される。
【0022】また、上記軸流ファン22によって送り込
まれる空気Fの流れに対して、各スリットSnの上流位
置に、上記流路内側に張り出すせき板Bn(図ではB1
〜B10)をそれぞれ設けている。
【0023】この実施例装置を用いて、せき板Bnの高
さとスリットSnからの空気の吹き出し角度との関係を
以下のように調べた。
【0024】すなわち、この実施例装置による各スリッ
トSnからの空気の吹き出し角度(風向)の測定は、ド
ライアイスの煙をトレーサとする流れの可視化法(『流
れの可視化ハンドブック』浅沼強、朝倉書店、1954
参照)で行うものとする。つまり、軸流ファン22の空
気吸い込み口付近でドライアイスの煙を発生させ、空気
と一緒に筒状体21内の流路にその煙を送り込み、各ス
リットSnから吹き出される煙に、市販のレーザライト
シート可視化装置(例えば、理化精機工業社製)により
厚さ10mmのシート状の赤色レーザ光線を照射し、暗室
内で、市販のスチルカメラ(例えば、ミノルタ製X−7
00)により撮影する。そして、撮影したフィルムを、
市販の万能投影機(例えば、ミツトヨ製PJ−300)
を用いて、吹き出し広がった煙の中央部と流路との角度
を測り、同じ作業を6回行い、6回の平均を求めて吹き
出し角度θとした。なお、吹き出し角度θは、図2
(b)に示すように決めている。
【0025】実験条件は次のとおりである。 1)筒状体21の幅W=52mm、高さH=52mm、長さ
L=600mm、各スリットSnの高さw=52mm(=
H)、長さd=5mm、各スリットSnの間隔b=50mm
とした。なお、W、H、L、w、d、bは図1、図2参
照。
【0026】2)軸流ファン22は定格電圧12Vで
0.27m3/minの風量があり、各スリットSnから平均
1.5〜2.0m/s 程度の空気が吹き出されるようにし
た。
【0027】3)各せき板Bnの高さ(流路内側に張り
出すせき板Bnの長さ)hと、各スリットSnからの空
気の吹き出し角度θとの関係を調べるために、スリット
長さdを一定(5mm) とし、各せき板Bnの高さhとの
比h/dを0〜1.0の範囲で0.2刻み(hを0mm〜
5mmの範囲で1mm刻み)で変えたときの吹き出し角度θ
を測定した。
【0028】上記条件における測定結果を図3に示す。
図3は、各スリットSn(S1〜S10)を横軸、吹き
出し角度θを縦軸にとって、h/d=0、0.2、0.
4、0.6、0.8、1.0の場合の測定結果をグラフ
化している。なお、図3中のG0がh/d=0の結果を
示し、同じく、G02、G04、G06、G08、G1
0が、それぞれh/d=0.2、h/d=0.4、h/
d=0.6、h/d=0.8、h/d=1.0の結果を
示している。
【0029】また、図3の結果を、h/dを横軸、吹き
出し角度θを縦軸として各スリットS1〜S10からの
空気の吹き出し角度の変化をグラフ化したものを図4に
示す。なお、図4中gn(n=1〜10)が、スリット
Snからの空気の吹き出し角度の変化を示すグラフであ
る。
【0030】この実験結果より、スリットS1〜S10
からの空気の吹き出し角度θ(風向)は次の表のように
調整可能であることがわかる。
【0031】 スリット θの調整範囲 スリット θの調整範囲 S1 約40°〜約150 ° S6 約70°〜約130 ° S2 約50°〜約155 ° S7 約70°〜約130 ° S3 約60°〜約160 ° S8 約80°〜約130 ° S4 約60°〜約150 ° S9 約85°〜約125 ° S5 約65°〜約130 ° S10 約90°〜約120 °
【0032】例えば、スリットS1〜S7に対するせき
板B1〜B7のh/dを0.35〜0.4、スリットS
8〜S10に対するせき板B8〜B10のh/dをそれ
ぞれ0.25、0.1、0にすることで、各スリットS
1〜S10からの空気の吹き出し角度θを略90°に揃
えることができる。なお、h/d=0は、せき板を設け
ないことを意味する。
【0033】すなわち、上記実施例装置のように、一端
側に空気送り込み部(軸流ファン22)が設けられ、他
端側は遮蔽され、かつ、一側面に空気吹き出し用の複数
個のスリットSnが並設された筒状体において、各スリ
ットSnの送り込まれた空気Fの流れの上流位置で、か
つ、流路内側にそれぞれせき板Bnを突設させ、各スリ
ットSnに対する各せき板Bnの高さを適宜調整するこ
とで(場合によっては、せき板を設けないことで)、各
スリットSnからの空気の吹き出し角度θを適当な角度
に揃えることができ、また、例えば、図5(a)に示す
ように、各スリットSnからの空気の吹き出しを扇状に
調整することや、図5(b)に示すように、各スリット
Snからの空気の吹き出しを収束させるように調整する
ことなども可能である。
【0034】なお、上記実験結果より、スリットからの
空気の吹き出し角度θの調整範囲は、筒状体21の遮蔽
された端部に近いほど狭くなっている。これは、遮蔽さ
れた端部で反射された空気の流れが影響しているものと
推測される。従って、スリットS10と遮蔽された端部
との間の長さE(図1、図2参照)を長くすることで、
スリットS10、S9、S8、…からの空気の吹き出し
角度θの調整範囲を広げることができる。具体的に実験
したところ、E=2mmや45mmのとき、例えば、スリッ
トS10からの空気の吹き出し角度θの調整範囲は約9
0°〜約120°であったが、E=60mmのとき、スリ
ットS10からの空気の吹き出し角度θの調整範囲は約
80°〜約140°であった。なお、スリットS9、S
8、…からの空気の吹き出し角度θの調整範囲について
もスリットS10の場合と同様に吹き出し角度θの調整
範囲が広げられることが確認できた。
【0035】また、上記のような実験を、W=30、5
2、70、90、152、265、350(mm)、H=
30、52、70、265(mm)、L=600mm、w=
52mm、d=5mm、b=45mmについても行ったとこ
ろ、上述と略同様な結果を得ることができた。
【0036】さらに、スリットの数は10個に限定され
ず、それよりも少なくても多くても同様の作用効果が得
られる。例えば、スリットを6個で実験したところ、ス
リットS1、S6からの空気の吹き出し角度θの調整範
囲はそれぞれ約90°〜約120°(S1)、約85°
〜約120°(S6)であった。また、スリットを12
個にした実験では、スリットS1、S12からの空気の
吹き出し角度θの調整範囲はそれぞれ約40°〜約15
0°(S1)、約90°〜約120°(S12)であっ
た。
【0037】ところで、上記実施例装置のような風向調
整機構を、後述するように、温風ファンヒータやエアコ
ンディショナ(エアコン)に適用した場合、温風ファン
ヒータやエアコンの空気吹き出し部に設けたせき板の高
さを製作時のまま固定し、各スリットからの空気の吹き
出し角度が固定されているよりも、使用状況や使用目的
などに応じて各スリットからの空気の吹き出し角度を任
意に変更調整できる方が便利である。
【0038】そこで、これを実現するために、各せき板
の高さを任意に調整できる図6に示すような高さ調整機
構を設けてもよい。図6は、高さ調整機構が設けられた
風向調整機構をスリット内側から見た斜視図である。
【0039】各せき板Bnは、それぞれ下部がレール3
1上にY方向に摺動自在に支持されている。また、各せ
き板Bnには、2本の軸32a、32bが貫通されてい
る。各軸32a、32bの一端側には、円盤状の部材3
3が回動自在に取り付けられ、それら部材33が筒状体
21に固設された板状部材34の溝35にY方向に摺動
自在に嵌め付けられている。なお、図示を省略している
が、軸32a、32bの他端側も同様に構成され、筒状
体21に対してY方向に移動自在に構成されている。こ
れら軸32a、32bは、連結部材36で連結され、こ
の連結部材36の中央部には、部材37の一端側が回動
自在に連結されている。部材37の他端側は楕円部材3
8に回動自在に連結されている。楕円部材38は、モー
タ39の回転軸39aが連結され、偏心されて回転され
るように構成されている。この構成によると、モータ3
9の回転軸39aを正逆方向に回転させることにより、
楕円部材38、部材37を介して、連結部材36、各軸
32a、32bが、Y方向に移動され、各せき板Bn
が、同時にY方向に移動する。これにより、全せき板B
nの高さhを、同じ高さで任意に変更調整することがで
きる。なお、連結部材36をその他の構成で、または、
手動でY方向に移動できるように構成されていてもよ
い。
【0040】また、図7に示すような高さ調整機構を設
けて、各せき板の高さを個別に調整できるようにしても
よい。図7(a)は、各せき板の高さ調整機構の概略構
成を示す図であり、図7(b)は、その平面図である。
なお、図中のX、Y、Z方向は、図6のものと同じであ
る。また、図では、1個のせき板の高さ調整機構の構成
を示しているが、その他のせき板もそれぞれ同じ高さ調
整機構を備えている
【0041】せき板Bnは、下部がレール31上にY方
向に摺動自在に支持され、上部にラック41が設けられ
ている。このラックは、筒状体21の上面に設けられた
溝42から突出され、その溝42に沿ってY方向に移動
可能である。筒上体21の上面には、ラック41に噛合
するピニオン43とピニオン43を正逆方向に回転され
るモータ44が設置されている。モータ44を正逆方向
に回転させることにより、1個のせき板BnをY方向に
移動させることができ、そのせき板Bnの高さhを個別
に変更調整することができる。この図7の高さ調整機構
によれば、全てのせき板の高さをそれぞれ任意に調整調
整することもできるし、任意のせき板の高さを同じ高
さ、または、それそれ任意の高さに調整することができ
る。
【0042】なお、ラック41、ピニオン43、モータ
44を設ける代わりに、図8に示すように、せき板Bn
の上部につまみ45を設け、このつまみ45を手動でY
方向に移動させることにより、せき板Bnの高さhを変
更調整するように構成してもよい。図8中の、筒状体2
1上面の目盛りは、せき板Bnの高さに対する風向を示
している。
【0043】また、高さ調整機構は、図6ないし図8の
構成以外の構成で実現することも可能である。
【0044】次に、上述したような構成の風向調整機構
を備えた温風ファンヒータの実施例を図9を参照して説
明する。図9(a)は、本発明の一実施例に係る温風フ
ァンヒータの概略構成を示す正面図であり、図9(b)
は、その横断面図である。
【0045】この実施例装置は、一端側が開口され、他
端側が遮蔽され、かつ、一側面に温風吹き出し用の複数
個のスリット1が並設された筒状の本体2と、開口され
た一端側に設けられ、そこから本体2内の流路に空気を
送り込む軸流ファン3と、本体2内に設けられ、流路に
送り込まれる空気を熱するPCTヒータ(正特性サーミ
スタヒータ)50と、軸流ファン3やPCTヒータ50
に電力を供給する制御等を行う制御ユニット5などを備
えて構成されている。軸流ファン3で送り込まれ、PC
Tヒータ50で熱せられた空気(温風)Fは各スリット
1から吹き出される。また、上記軸流ファン3によって
送り込まれ、PCTヒータ50で熱せられた温風Fの流
れに対して、各スリット1の上流位置に、上記流路内側
に張り出すせき板Bをそれぞれ設けている。
【0046】PCTヒータ50は、市販(例えば、松下
電子部品社製、正特性サーミスタ温風ヒータ)されてい
るが、その構成の概略を図10を参照して説明する。図
10は、PCTヒータ50のユニットの概略構成を示す
図であり、本実施例では、この図示されたPCTヒータ
50が、上下左右に連結されて本体2内に取り付けられ
ている。
【0047】図10に示すように、このヒータは、2個
のアルミニウムフィン51がPCTサーミスタ素子52
を挟んで電気的に接続され、各アルミニウムフィン51
間に所定の電圧(100V)が印加される。周知のよう
に、PCTサーミスタ素子52は所定温度以上になる
と、抵抗値が急激に大きくなり、各フィン51に流れる
電流量が減少し、フィン51の温度上昇が抑えられる。
また、フィン51の温度が低下し、PCTサーミスタ素
子52の温度が低下すると、抵抗値が小さくなり、フィ
ン51の温度を上昇させる。すなわち、フィン51の温
度制御が自動で行われる。軸流ファン3で送り込まれた
空気Fは、各フィン51の貫通路53を通過し、このと
きフィン51で熱せられて本体2内の流路に送り込まれ
る。なお、PCTサーミスタ素子52の抵抗値が変化す
る温度(スイッチング温度、キュリー点)は、任意に設
定することができる。
【0048】この実施例によれば、装置製作時に各せき
板Bの高さを調整することで、例えば、図11(a)〜
(e)に示すような風向に調整された温風ファンヒータ
を実現できる。これら各風向に調整するための各せき板
Bの高さは、例えば、上記図3、図4のように実験的に
求めることができる。
【0049】また、上記図6や図7、図8などの高さ調
整機構を備えることにより、使用状況などに応じて、例
えば、図11(a)〜(e)に示すような風向に任意に
変更調整することも可能である。なお、図ではスリット
の数を10個で描いているが、スリットの数は10個に
限定されない。このことは、後述するエアコンの実施例
でも同様である。
【0050】なお、温風ファンヒータのヒータは、PC
Tヒータ50に限らず、従来例に係る図16に示す棒状
のヒータ3であってもよい。すなわち、従来例に係る図
16の温風ファンヒータの各スリット1にそれぞれ上述
したようなせき板Bを設けてもよい。
【0051】次に、上述したような構成の風向調整機構
を備えたエアコンの実施例を図12、図13を参照して
説明する。図12(a)は、本発明の一実施例に係るエ
アコンの概略構成を示す側面図であり、図12(b)
は、室内機の正面図、図13(a)は、実施例装置に取
り付けられる空気吹き出し部の概略構成を示す正面図、
図13(b)は、その横断面図である。
【0052】このエアコンは、図12に示すように、操
作部11からの指示に基づき、所定温度の空気を形成し
送り出すための室外機12と室内機13とからなる本体
部と、本体部(室内機13)に設けられ、本体部から送
り出される所定温度の空気Fを室内Rに吹き出させる空
気吹き出し部60などを備えて構成されている。
【0053】また、この空気吹き出し部60は、図13
に示すように、一端側が開口され、他端側が遮蔽され、
かつ、一側面に空気吹き出し用の複数個のスリット1が
並設された筒状体61で構成され、また、前記開口され
た一端側から筒状体61内の流路に上記本体部からの所
定温度の空気Fを管62で送り込むように構成されてい
る。管62を介して本体部から筒状体61内の流路に送
り込まれる所定温度の空気Fは各スリット1から吹き出
される。また、上記管62を介して送り込まれる所定温
度の空気Fの流れに対して、各スリット1の上流位置
に、上記流路内側に張り出すせき板Bをそれぞれ設けて
いる。
【0054】このように構成することで、例えば、図1
9(a)に示すように、エアコンの室内機13が部屋R
の隅に設定された場合にも、空気吹き出し部60からの
空気の吹き出し角度を、図の左方向や左広がりに調整す
るにより、部屋R全体の温度調整を一様に行うことが可
能となる。
【0055】また、上記図6や図7、図8などの高さ調
整機構を備えることにより、使用目的などに応じて、上
記温風ファンヒータの場合と同様に、例えば、図11
(a)〜(e)に示すような風向に任意に変更調整する
ことも可能である。
【0056】なお、例えば、図14(a)に示すよう
に、筒状体61の遮蔽された端部に回転軸63を取り付
け、この回転軸63を室内機13の固定フレーム13a
に回動自在に取り付け、一方、管62の端部を筒状体6
1に回動自在に嵌め付け、管62が嵌め付けられた側の
筒状体61の端部に、円盤状のラック64を取り付け、
このラック64に噛合するピニオン65をモータ66で
回転可能に構成する。モータ66を正逆方向に回転させ
れば、空気吹き出し部60をX軸に平行な軸回りに回動
可能になる。従って、図14(b)に示すように、空気
吹き出し部60の各スリット1から吹き出される空気F
を、X方向以外にZ方向にも振らせることができる。
【0057】ところで、家庭用エアコンは、上記図12
のような構成のもの以外にも、例えば、図15に示すよ
うな構成のものもある。図15のエアコンは、床置きタ
イプであり、その空気吹き出し部70は、従来、図15
(b)に示すように、X方向に同時に揺動される風向板
71が設けられている。この風向板71をX方向に揺動
させることにより、空気吹き出し部70から吹き出され
る空気の風向を切替えている。しかしながら、このよう
な構成の場合、例えば、図11(d)や図11(e)の
ような風向の調整が行えない。そこで、この種のエアコ
ンの空気吹き出し部70を、図13のように構成するこ
とにより、簡単な構成で任意な風向の調整が可能とな
る。
【0058】なお、その他の構成の家庭用エアコンであ
っても、空気吹き出し部を図13のように構成すること
により、簡単な構成で任意な風向の調整が可能となる。
【0059】また、家庭用のエアコンに限らず、業務用
のエアコンや自動車用のエアコンなどの空気吹き出し部
を図13のように構成することにより、簡単な構成で任
意な風向の調整が可能となる。
【0060】なお、エアコンは、冷暖房可能であるもの
であってもよいし、冷房のみ、または、暖房のみ可能な
ものであってもよい。さらに、本発明は、送風が行なえ
るエアコンの風向調整にも適用できるし、送風機の風向
調整にも同様に適用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、スリットの送り込まれた空気
の流れの上流位置で、かつ、流路内側にせき板を突設さ
れたので、スリットからの空気の吹き出し角度を任意に
調整することができる。
【0062】また、請求項2に記載の発明によれば、せ
き板の高さを高さ調整機構で変更調整できるように構成
したので、スリットからの空気の吹き出し角度を任意に
変更調整することができる。
【0063】また、請求項3に記載の発明によれば、ス
リットからの温風の吹き出し角度が任意に調整された温
風ファンヒータを実現することができ、さらに、それに
高さ調整機構を備えることで、使用状況などに応じてス
リットからの温風の吹き出し角度を任意に変更調整する
ことができる温風ファンヒータを実現できる。
【0064】また、請求項4に記載の発明によれば、空
気吹き出し部のスリットからの所定温度の空気の吹き出
し角度が任意に調整されたエアコンディショナを実現す
ることができ、さらに、それに高さ調整機構を備えるこ
とで、使用目的などに応じて空気吹き出し部のスリット
からの所定温度の空気の吹き出し角度を任意に変更調整
することができるエアコンディショナを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風向調整機構の一実施例の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】同じく、風向調整機構の一実施例の概略構成を
示す図である。
【図3】実験結果を示す図である。
【図4】同じく、実験結果を示す図である。
【図5】風向調整の例を示す図である。
【図6】高さ調整機構の概略構成を示す図である。
【図7】高さ調整機構の変形例の概略構成を示す図であ
る。
【図8】同じく、高さ調整機構の変形例の概略構成を示
す図である。
【図9】本発明の温風ファンヒータの実施例の概略構成
を示す図である。
【図10】PCTヒータの概略構成を示す図である。
【図11】実施例に係る温風ファンヒータなどの温風の
風向の調整例を示す図である。
【図12】本発明のエアコンの実施例の概略構成を示す
図である。
【図13】エアコンの空気吹き出し部の概略構成を示す
図である。
【図14】エアコンの空気吹き出し部の変形例の概略構
成を示す図である。
【図15】本発明のエアコンの別実施例の概略構成を示
す図である。
【図16】従来例に係る温風ファンヒータの概略構成を
示す図である。
【図17】従来例に係るエアコンの全体の概略構成を示
す側面図である。
【図18】従来例に係る温風ファンヒータの問題点を説
明するための図である。
【図19】従来例に係るエアコンの問題点を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1、Sn(S1〜S10) … スリット 2 … 温風ファンヒータの本体 3、22 … 軸流ファン F … 空気、温風 Bn(B1〜B10)、B … せき板 12 … エアコンの室外機 13 … エアコンの室内機 21、61 … 筒状体 50 … PCTヒータ 60、70 … エアコンの空気吹き出し部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に空気送り込み部が設けられ、他
    端側は遮蔽され、かつ、一側面に空気吹き出し用の複数
    個のスリットが並設された筒状体における、前記空気送
    り込み部から前記筒状体内の流路に送り込まれた空気の
    前記各スリットからの吹き出し角度(風向)を調整する
    ための風向調整機構であって、 前記複数個のスリットのうちの少なくとも一部のスリッ
    トについて、前記送り込まれた空気の流れの上流位置
    で、かつ、前記流路内側にせき板を突設させたことを特
    徴とする風向調整機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の風向調整機構におい
    て、 前記せき板の高さ(前記流路内側へのせき板の張り出し
    長さ)を、変更調整する高さ調整機構を設けたことを特
    徴とする風向調整機構。
  3. 【請求項3】 一端側が開口され、他端側が遮蔽され、
    かつ、一側面に温風吹き出し用の複数個のスリットが並
    設された筒状の本体と、前記開口された一端側に設けら
    れ、そこから前記本体内の流路に空気を送り込むファン
    と、前記流路に送り込まれる空気を熱するヒータとを備
    え、前記ファンで送り込まれ、前記ヒータで熱せられた
    空気(温風)を、前記各スリットから吹き出させる温風
    ファンヒータに、請求項1または2のいずれかに記載の
    風向調整機構を設けたことを特徴とする温風ファンヒー
    タ。
  4. 【請求項4】 所定温度の空気を形成して送り出す本体
    部と、前記本体部から送り出される所定温度の空気を外
    部に吹き出させる空気吹き出し部とを備えたエアコンデ
    ィショナにおいて、 前記空気吹き出し部を、一端側が開口され、他端側が遮
    蔽され、かつ、一側面に空気吹き出し用の複数個のスリ
    ットが並設された筒状体と、前記開口された一端側から
    前記筒状内の流路に前記本体部からの所定温度の空気を
    送り込む空気送り込み手段とで構成し、かつ、この空気
    吹き出し部に請求項1または2のいずれかに記載の風向
    調整機構を設けたことを特徴とするエアコンディショ
    ナ。
JP6315606A 1994-11-24 1994-11-24 風向調整機構およびそれを用いた温風ファンヒータとエアコンディショナ Pending JPH08145456A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104595975A (zh) * 2015-01-05 2015-05-06 美的集团武汉制冷设备有限公司 具有轴流风机的空调器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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