JPH08145202A - 多孔可変オリフィス弁 - Google Patents
多孔可変オリフィス弁Info
- Publication number
- JPH08145202A JPH08145202A JP29024994A JP29024994A JPH08145202A JP H08145202 A JPH08145202 A JP H08145202A JP 29024994 A JP29024994 A JP 29024994A JP 29024994 A JP29024994 A JP 29024994A JP H08145202 A JPH08145202 A JP H08145202A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ports
- porous plate
- fixed porous
- port
- plate
- Prior art date
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- Pending
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- Details Of Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 流路断面に沿って複数のポートを形成する固
定多孔板と、この固定多孔板の各ポートに対応する複数
のオリフィスを有する可動オリフィス板とを備えた多孔
可変オリフィス弁において、キャビテーションの発生を
抑制し、低振動化および低騒音化を図る。 【構成】 固定多孔板10の各ポート11の内周面を凹
凸状に形成する。 【効果】 ポート内での凹凸状の内周面への接触によっ
て液体の流速が低下され、その低圧化が防止される。
定多孔板と、この固定多孔板の各ポートに対応する複数
のオリフィスを有する可動オリフィス板とを備えた多孔
可変オリフィス弁において、キャビテーションの発生を
抑制し、低振動化および低騒音化を図る。 【構成】 固定多孔板10の各ポート11の内周面を凹
凸状に形成する。 【効果】 ポート内での凹凸状の内周面への接触によっ
て液体の流速が低下され、その低圧化が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水道、農業用水道、
工業用水道等において用いられ、流路断面に分布した多
数のポートにより流れを分割して制御する多孔可変オリ
フィス弁に関する。
工業用水道等において用いられ、流路断面に分布した多
数のポートにより流れを分割して制御する多孔可変オリ
フィス弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多孔可変オリフィス弁として、た
とえば図2および図3に示すようなものがある。図2お
よび図3において、弁箱1は上水道、農業用水道、工業
用水道等の管路2の途中に介装されて流路の一部を形成
しており、弁箱1の内部に弁箱1に固定して設けた固定
多孔板3には、複数のポート4を流路断面に沿って均一
に分布して形成している。固定多孔板3の上流側には、
固定多孔板3の各ポート4に対応する複数のオリフィス
5を有する可動オリフィス板6を設けている。そして、
可動オリフィス板6を弁棒7に連結した電動機8および
減速機9により駆動して固定多孔板3に沿って移動さ
せ、この可動オリフィス板6で固定多孔板3の流路断面
を絞ることにより、各ポート4を流れる被制御液体の流
量や圧力などを制御するようにしている。
とえば図2および図3に示すようなものがある。図2お
よび図3において、弁箱1は上水道、農業用水道、工業
用水道等の管路2の途中に介装されて流路の一部を形成
しており、弁箱1の内部に弁箱1に固定して設けた固定
多孔板3には、複数のポート4を流路断面に沿って均一
に分布して形成している。固定多孔板3の上流側には、
固定多孔板3の各ポート4に対応する複数のオリフィス
5を有する可動オリフィス板6を設けている。そして、
可動オリフィス板6を弁棒7に連結した電動機8および
減速機9により駆動して固定多孔板3に沿って移動さ
せ、この可動オリフィス板6で固定多孔板3の流路断面
を絞ることにより、各ポート4を流れる被制御液体の流
量や圧力などを制御するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多孔可
変オリフィス弁は、上記したように液体の流路断面を絞
るようにしたものであるため、キャビテーションが発生
しやすいという問題がある。キャビテーションとは、液
体が流動しているときに、急激な流路変化のある箇所な
どで液体の圧力がその時の液温における蒸気圧より低下
し、液中の空気や水蒸気が気泡化して空洞をつくる現象
を言い、このような空気や水蒸気の気泡は、流動先の圧
力の高い箇所でつぶされて局部的に高圧・高温を発し、
振動や騒音の原因となる。
変オリフィス弁は、上記したように液体の流路断面を絞
るようにしたものであるため、キャビテーションが発生
しやすいという問題がある。キャビテーションとは、液
体が流動しているときに、急激な流路変化のある箇所な
どで液体の圧力がその時の液温における蒸気圧より低下
し、液中の空気や水蒸気が気泡化して空洞をつくる現象
を言い、このような空気や水蒸気の気泡は、流動先の圧
力の高い箇所でつぶされて局部的に高圧・高温を発し、
振動や騒音の原因となる。
【0004】本発明は上記問題を解決するもので、多孔
可変オリフィス弁をキャビテーションが発生しにくい構
造とし、低振動化および低騒音化を図ることを目的とす
るものである。
可変オリフィス弁をキャビテーションが発生しにくい構
造とし、低振動化および低騒音化を図ることを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の多孔可変オリフィス弁は、弁箱内に流路断
面に沿って複数のポートを形成する固定多孔板と、この
固定多孔板の各ポートに対応する複数のオリフィスを有
し、固定多孔板の上流側に配置されて、固定多孔板の各
ポートを閉塞する位置と開放する位置とにわたって流路
を横断する方向に移動する可動オリフィス板とを備えた
多孔可変オリフィス弁において、前記固定多孔板の各ポ
ートの内周面を凹凸状に形成したものである。
に、本発明の多孔可変オリフィス弁は、弁箱内に流路断
面に沿って複数のポートを形成する固定多孔板と、この
固定多孔板の各ポートに対応する複数のオリフィスを有
し、固定多孔板の上流側に配置されて、固定多孔板の各
ポートを閉塞する位置と開放する位置とにわたって流路
を横断する方向に移動する可動オリフィス板とを備えた
多孔可変オリフィス弁において、前記固定多孔板の各ポ
ートの内周面を凹凸状に形成したものである。
【0006】
【作用】上記構成により、流路を流れる液体は、可動オ
リフィス板のオリフィスを通過して固定多孔板のポート
に流入し、ポート内においてその凹凸状の内周面に接触
しつつ流下する。その際、凹凸状の内周面に接触するこ
とによって、液体の流速が低下され、その低圧化が防止
される。したがって、キャビテーションの発生は抑止さ
れ、振動および騒音の発生は低減される。
リフィス板のオリフィスを通過して固定多孔板のポート
に流入し、ポート内においてその凹凸状の内周面に接触
しつつ流下する。その際、凹凸状の内周面に接触するこ
とによって、液体の流速が低下され、その低圧化が防止
される。したがって、キャビテーションの発生は抑止さ
れ、振動および騒音の発生は低減される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施例の多孔可変オリフ
ィス弁の要部縦断面図である。この実施例の多孔可変オ
リフィス弁の全体構成は図2および図3を用いて説明し
た従来のものとほぼ同じなので、その図示および詳しい
説明を省略する。
ら説明する。図1は本発明の一実施例の多孔可変オリフ
ィス弁の要部縦断面図である。この実施例の多孔可変オ
リフィス弁の全体構成は図2および図3を用いて説明し
た従来のものとほぼ同じなので、その図示および詳しい
説明を省略する。
【0008】図1において、10は弁箱の内部に弁箱に
固定して設けた固定多孔板であり、この固定多孔板10
には、複数のポート11が流路断面に沿って均一に分布
して形成されている。各ポート11の内周面は、図示し
た雌ねじ切りの如く凹凸状に形成されている。矢印A
は、液体の流れる方向を示す。
固定して設けた固定多孔板であり、この固定多孔板10
には、複数のポート11が流路断面に沿って均一に分布
して形成されている。各ポート11の内周面は、図示し
た雌ねじ切りの如く凹凸状に形成されている。矢印A
は、液体の流れる方向を示す。
【0009】固定多孔板10の上流側には、固定多孔板
10の各ポート11に対応する複数のオリフィス12を
有し、弁棒により固定多孔板10の各ポート11を閉塞
する位置と開放する位置とにわたって流路を横断する方
向すなわち矢印Bで示した方向に移動自在に可動オリフ
ィス板16が設けられている。
10の各ポート11に対応する複数のオリフィス12を
有し、弁棒により固定多孔板10の各ポート11を閉塞
する位置と開放する位置とにわたって流路を横断する方
向すなわち矢印Bで示した方向に移動自在に可動オリフ
ィス板16が設けられている。
【0010】上記構成における作用を説明する。被制御
液体の流量や圧力などを制御するときは、弁棒によって
可動オリフィス板13を流路を横断する方向すなわち矢
印Bで示した方向に移動させ、そのオリフィス12によ
り固定多孔板10の各ポート11を開放するか、あるい
は図示したようにオリフィス12をずらした位置として
各ポート11を閉塞することにより、固定多孔板10の
流路断面を可動オリフィス板13で調節する。
液体の流量や圧力などを制御するときは、弁棒によって
可動オリフィス板13を流路を横断する方向すなわち矢
印Bで示した方向に移動させ、そのオリフィス12によ
り固定多孔板10の各ポート11を開放するか、あるい
は図示したようにオリフィス12をずらした位置として
各ポート11を閉塞することにより、固定多孔板10の
流路断面を可動オリフィス板13で調節する。
【0011】流路を流れる液体は可動オリフィス板13
のオリフィス12、次に固定多孔板10のポート11に
流入するが、図示したように流路断面が絞られている場
合、通常、ポート11内に流入した液体の流速が増大す
るとともにその圧力は低下する。しかるに、この実施例
の多孔可変オリフィス弁では、ポート11の内周面が凹
凸状に形成されているので、液体は凹凸状の内周面に接
触しつつ流下することになり、この間に、特にポート内
周面付近を流れる液体の流速は低下され、その低圧化は
防止される。これにより、キャビテーションの発生は抑
止され、振動および騒音の発生は低減される。
のオリフィス12、次に固定多孔板10のポート11に
流入するが、図示したように流路断面が絞られている場
合、通常、ポート11内に流入した液体の流速が増大す
るとともにその圧力は低下する。しかるに、この実施例
の多孔可変オリフィス弁では、ポート11の内周面が凹
凸状に形成されているので、液体は凹凸状の内周面に接
触しつつ流下することになり、この間に、特にポート内
周面付近を流れる液体の流速は低下され、その低圧化は
防止される。これにより、キャビテーションの発生は抑
止され、振動および騒音の発生は低減される。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定多孔
板の各ポートの内周面を凹凸状に形成することによっ
て、ポート内に流入した液体の流速低下を生ぜしめ、そ
の低圧化を防止できるので、キャビテーションの発生を
抑止し、低振動化および低騒音化を実現できる。
板の各ポートの内周面を凹凸状に形成することによっ
て、ポート内に流入した液体の流速低下を生ぜしめ、そ
の低圧化を防止できるので、キャビテーションの発生を
抑止し、低振動化および低騒音化を実現できる。
【図1】本発明の一実施例の多孔可変オリフィス弁の要
部縦断面図である。
部縦断面図である。
【図2】従来の多孔可変オリフィス弁の全体構成図であ
る。
る。
【図3】図2の多孔可変オリフィス弁の要部縦断面図で
ある。
ある。
1 弁箱 3 固定多孔板 4 ポート 5 オリフィス 6 可動オリフィス板 10 固定多孔板 11 ポート 12 オリフィス 13 可動オリフィス板
Claims (1)
- 【請求項1】 弁箱内に流路断面に沿って複数のポート
を形成する固定多孔板と、この固定多孔板の各ポートに
対応する複数のオリフィスを有し、固定多孔板の上流側
に配置されて、固定多孔板の各ポートを閉塞する位置と
開放する位置とにわたって流路を横断する方向に移動す
る可動オリフィス板とを備えた多孔可変オリフィス弁に
おいて、前記固定多孔板の各ポートの内周面を凹凸状に
形成したことを特徴とする多孔可変オリフィス弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29024994A JPH08145202A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 多孔可変オリフィス弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29024994A JPH08145202A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 多孔可変オリフィス弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08145202A true JPH08145202A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17753696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29024994A Pending JPH08145202A (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 多孔可変オリフィス弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08145202A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106545666A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-03-29 | 苏州安特威阀门有限公司 | 直通式滑板调节阀 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP29024994A patent/JPH08145202A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106545666A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-03-29 | 苏州安特威阀门有限公司 | 直通式滑板调节阀 |
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