JPS6048669B2 - 低騒音弁 - Google Patents

低騒音弁

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JPS6048669B2
JPS6048669B2 JP52062370A JP6237077A JPS6048669B2 JP S6048669 B2 JPS6048669 B2 JP S6048669B2 JP 52062370 A JP52062370 A JP 52062370A JP 6237077 A JP6237077 A JP 6237077A JP S6048669 B2 JPS6048669 B2 JP S6048669B2
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JP
Japan
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slit
cage
noise
valve
valve body
Prior art date
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JP52062370A
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JPS53148029A (en
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幸三 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、騒音を低減して液体およびガスなどの減圧ま
たは流量制御を行なうための低騒音弁に関する。
流体を配管中に通過させるとき、流速が大きいほど流体
内でカルマン渦が発生し、特に絞り部、制御弁部の部分
て流速が増加されるため渦の発生が活発となり、この渦
が発生したり分解する時に渦の運動エネルギの一部が音
のエネルギに転換されるため騒音が発生する。
この騒音をできる限り少なくするために従来から低騒音
弁としてはいくつかの形式が実用化される或る程度の低
騒音弁は評価されているけれども、これらはいずれも構
造が複雑てあり、製作上特殊な技術または技能を要し、
高価であり、保守の観点からも問題がある。特に、円筒
状ケージと同心の筒状弁体を軸線方向に変位して多孔オ
リフィスを開閉することによつて流量を変化させる構造
の先行技術では、小流量時、したがつて高差圧時には、
開いている多孔オリフィスの数が少ないので、流れを細
分化して騒音の低減を図るという原理にもとることにな
つた。本発明は、このような問題点に鑑みてなされたも
のであつて、簡単な構造で小流量・高差圧時においても
騒音が低い低騒音弁を提供することを目的とする。
第1図は、本発明の一実施例の縦断面を示す。
この低騒音弁は、玉形弁などに類似した弁箱1と、スリ
ット2を有する円筒状ケージ3と、ケージ3の内周面に
同軸に摺接してスリット2の開口面積を変える弁体4と
、弁体4に固着された弁棒5とを含む。弁箱1において
、流入口6と流出口7とを連通する流路8が形成される
。流路8の途中にはその流路8の一部を成す受部9が形
成される。ケージ3は、その下端部(上下方向は第1図
において言う)の外径が段差状に小さく形成された嵌合
部10を有する。この嵌合部10は前記受部9に嵌合し
、かつ嵌合部10の肩と受部9の上面との間にパッキン
11が介在される。ケージ3の上端面はパッキン12を
介して端板13によつ−て閉じられる。端板13の上面
は、弁箱1に固着される蓋14の支持面15に当接する
。こうしてケージ3は弁箱1内に固着され、流入口6か
らの流体は、ケージ3の外方からスリット2を通つて内
方に流過して、流出口7に至る。第2図はケージ3の外
周面の展開図である。
ケージ3の周壁には一定の幅を有する1条のらせん状ス
リット2が穿設され、このスリット2の内側面16はケ
ージ3の軸線に垂直である。弁体4は、ケージ3内に密
に適合し、円柱体の外壁はケージ3のスリット2と同一
ピッチで同一幅て同一巻き方向を有する1条のらせん状
の条溝17が刻設されて成る。
条溝17の下部終端は、ケージ3の嵌合部10内したが
つて流出口に通じる流路8に連通する。流入口6から流
入された流体は、ケージ3のスリット2から弁体4の条
溝17をらせん状に下方へ通つて流出口7から排出され
る。
弁棒5をその軸線のまわりに回動すると、スリット2の
開口面積が変化する。たとえば第1図示のようにスリッ
ト2が全関している状態において、弁棒5したがつて弁
体4をスリット2の巻き方向とは逆方向(矢符18)に
回動すると、スリット2は弁体4によつて第2図の斜線
の部分だけ閉じられ、それによつて流量を小さく調節す
ることができる。スリット2および条溝17の幅aが、
スリット2相互間および条溝17相互間の幅bよりも少
さく形成されているとき、弁棒5の回動によつてスリッ
ト2を全閉することがてきる。スリット2の幅は上述の
ように弁体4の回動によつて変化され、しかるにそのス
リットの開口の長さは常にほぼ一定である。
したがつて小流量時においてもスリット2の開口長さは
一定であり、流体の流れが長く細分化されたままである
ので、.特に小流量時には前述の先行技術に比べて著し
く騒音低減が図られることになる。しかして本件発明者
の究明によれば、本発明では細長いスリットの幅が変え
られて開口面積が変わるので、同一面積したがつて同一
流量の多孔オ!リフイスを有する在来の低騒音弁に比べ
て騒音の発生がより低減されることが判かつた。
このことを明らかにする実験結果を、第6図〜第8図を
参照して述べる。第6図においては、ライン11は第1
図およびク第2図の実施例の音圧レベルである。
この実施例においてb=2.9Tnm)C=4.7TW
t,.d=127Wt)円筒状ケージ3の外径は41−
φであり、スリット2の第2図における上下方向の幅は
0.8−であり、このスリット2は3ターン形成されて
いる。流入口6と流出口7との差圧を変化したときにお
いて、本件実施例によればライン11のように音圧レベ
ルが低い値に維持されることが判つた。比較のために第
7図に示されている先行技術の実験結果を第6図のライ
ン12で示す。
第7図に示される先行技術では、弁箱21に設けられて
いる円筒状ケージ22内筒状弁体23が、軸線方向に変
位するように構成される。円筒状ケージ22フには、多
数の孔すなわち多孔オリフィスが形成される。円筒状ケ
ージ22の外径は41Tfgnφであり、その半径方向
の厚みは4.7wmであり、オリフィスの単一個の内径
は4Tnmφであり、このようなオリフィスが2洞点在
して形成される。このような構・成によれば、ガスの流
路断面積は第1図および第2図に関連して説明した上述
の低騒音弁の断面積とほぼ同一値となる。このような第
7図示の先行技術では、弁箱21の流入口24と流出口
25との間の差圧が上昇するにしたがつて、音圧レベル
・が上昇し、しかもその音圧レベルは前述のライン11
で示される値よりも大略的に5 〜10dB大きいこと
が判る。第6図に示されるライン13の特性は、第8図
に示される在来の開閉弁の特性てある。
弁箱26内に形成されている弁座27には、弁体28が
昇降して弁を開閉することができる。弁座27が形成さ
れている弁孔29の内径は■一φてある。このような第
8図に示される在来の開聞弁は、低騒音効果が全くなく
、弁箱26の流入口30と流出口31との間の差圧の増
大に応じて音圧レベルが上昇し、その音圧レベルが大き
い。このようにして第6図のグラフから、本発明に従う
低騒音弁の低騒音効果が優れていることが期待される。
本件発明者は、このような低騒音効果が達成される理由
を次のように考えた。本件低騒音弁におけるいわゆる気
体力学的騒音は、攪乱による運動エネルギーが絞りの下
流で熱に再転化するときの副産物であり、その基本的な
要因は2つある。その1つは高差圧時において、絞りの
縮流部から発生する超音速ジェットの前面の境界衝撃波
である。もう1つは、流体境界の一般攪乱から生じるも
のである。このような騒音の低減の原理は、騒音源を絞
りにおけるガスの吹出口付近に集中させ、次にその音の
伝搬を防ぎ、最終的な流速をできるだけ小さくするとい
うことである。本発明では、スリット2を比較的高い速
度で流体が半径方向内方へ吹き出し、その騒音源ができ
るだけ吹出口近くに留どまるように条溝17を形成して
いる。流体の流れを、細分混合することによつて、流れ
の発生騒音の減少を図ることができ、特に低周波成分の
減少が著しい。
上述の第6図におけるライン11,12に関連して述べ
たように、スリット2と第7図における多孔オリフィス
の流路断面積は同一であつても、流れの細分、混合のた
めには、スリット2が格段に優れている。スリット2は
、第6図のライン11の特性が得られるとき、0.87
7!771の幅を有し、全長386m771になる。こ
れに対してライン12の特性を得る第7図における各オ
リフィスは前述のように4Twtφであつて25@設け
られており、そのオリフィスの内径は比較的大きい。し
たがつて第7図においては流れを細分、混合することが
不十分であり、騒音が大きくなる結果となる。さらにま
た、本発明に従う低騒音弁においては、流れの攪乱を防
ぐように構成されていることによつて、低騒音効果が達
成される。弁体4の条溝17はらせん状であるので、ス
リット2を経て弁体4の中心へ向かう半径方向の流体の
流れは、条溝17において旋回される。そのため噴流が
相互に干渉し合つて破壊しやすく、また弁体4の下部す
なわち遊端側へ向かう流体の流れの方向が緩やかに変化
して層流にほぼ近い流れになるので、騒音の発生が低減
される。スリット2の内側面16の水平長さcを長くす
ることによつて、流動摩擦が大きくなり、騒音の吸収が
良好となる。
スリット2の断面形状をV字形または波形にして流動摩
擦を大きくしてもよく、あるいはよどみができるだけ生
じないように イ流線形にしてもよい。また条溝17の
深さdは、全開時のスリット2から流入してくる大流量
の流体をらせん状に導くことができるように、充分な長
さに選はれ、それによつて乱流の発生を抑えて騒音の低
減が図られる。 ι第1図および第2図に関連して説明
した実施例では、ケージ3のスリット2は1条であつた
けれども、本発明の他の実施例として、第3図のように
2条であつてもよく、第4図のように3条であつてもよ
く、あるいは第5図のように4条てあつてもよく、応じ
て弁体4の条溝17の条数が変えられる。
ケージ3および弁体4は、流体の圧力、流速に応じて、
機械的強度を必要とするが、条数が少ないと、構造上強
度が保ちにくく、また機械加工上、工作法によつては条
数が少ない程、難しい面がある。本件ては軸線方向に対
する角度をo〜90度もたせる実施例を述べているが、
その角度のもたせ方に適した条数は、上記強度と工作の
容易性から選択される。なお場合によつては、補強のた
めにスリットの長さ方向に間隔をあけて挾在物(スペー
サー)を挾んでもよい。以上のように本発明はスリット
2を有するケージ3に弁体4を密に適合させて角変位し
、スリット2の開口幅をそのスリット2の長手方向の全
長にわたつて変化させるものであるので、特に小流量時
においても、噴流の分散が充分に行なわれることになり
、騒音の発生が低く抑えられる。
弁体4の条溝17はらせん状であるので、スリット2を
経て弁体4の中心へ向かう半径方向の流体の流・れは条
溝17において旋回される。そのため噴流が相互に干渉
しあつて破壊しやすく、また弁体4の遊端側へ向かう流
体の流れの方向が緩やかに変化して層流にほぼ近い流れ
になるので、騒音の発生が低減される。フ図面の簡単な
説明 第1図は本発明の一実施例の縦断面図、第2図は第1図
のケージ3の展開図、第3図ないし第5図は本発明のそ
れぞれ他の実施例におけるケージ3の展開図、第6図は
本発明者の実験結果を示すダグラフ、第7図は先行技術
の断面図、第8図は在来の開閉弁の断面図てある。
1 ・・・・・・弁箱、2 ・・・・・・スリット、3
・・・・・・ケージ、4・・・・・・弁体、5・・・・
・・弁棒、6・・・・・・流入口、7・・・・・・流出
口、8・・・・・・流路、17・・・・・・条溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 らせん状に連続した細幅のスリット2が形成された
    有底中筒状のケージ3、ケージ3の外周に連通する流入
    口6と、ケージ3の開口端側に連通する流出口7とを有
    する弁箱1、およびケージ3内に密に適合し、スリット
    2と同一ピッチのらせん状の条溝17を有する弁体4を
    有し、弁体4をその軸線まわりにケージ3と同軸に角変
    位してスリット2と条溝17との間の間隙を変えること
    を特徴とする低騒音弁。
JP52062370A 1977-05-27 1977-05-27 低騒音弁 Expired JPS6048669B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP52062370A JPS6048669B2 (ja) 1977-05-27 1977-05-27 低騒音弁

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JP52062370A JPS6048669B2 (ja) 1977-05-27 1977-05-27 低騒音弁

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JPS53148029A JPS53148029A (en) 1978-12-23
JPS6048669B2 true JPS6048669B2 (ja) 1985-10-29

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023791A1 (fr) * 1999-09-28 2001-04-05 Fukuda Industrial Co., Ltd. Soupape de commande de chaleur a coefficient de frottement reduit

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DE2554455A1 (de) * 1975-12-04 1977-06-08 Bayer Ag Chloroprenpolymerisate

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