JPH081451A - 圧入装置 - Google Patents

圧入装置

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JPH081451A
JPH081451A JP14048094A JP14048094A JPH081451A JP H081451 A JPH081451 A JP H081451A JP 14048094 A JP14048094 A JP 14048094A JP 14048094 A JP14048094 A JP 14048094A JP H081451 A JPH081451 A JP H081451A
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JP
Japan
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press
fitting
work
head
chuck
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Pending
Application number
JP14048094A
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English (en)
Inventor
Shinji Nakano
伸二 中野
Tsunehisa Inagaki
恒久 稲垣
Osamu Miura
治 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧入装置に圧入用ワーク1が逆方向を向いた
状態で供給されたときに、逆方向のまま圧入したり、圧
入装置が停止したりすることをなくす。 【構成】 圧入ヘッド60に圧入用ワーク1をセットす
る位置60b−1から圧入用ワーク1をワークに圧入す
る圧入位置6b−2にまで圧入ヘッド60が移動する経
路の途中に圧入用ワークのチャック手段53を設ける。
また圧入ヘッド60にセットされた圧入用ワーク1のセ
ット方向の正逆を判定する手段65を設ける。誤った方
向でセットされたときはチャック手段53で圧入用ワー
ク1をチャックし、圧入用ワークを圧入ヘッド60から
取り除く。これ以外は正常時と同様の動作を続ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばポンプハウジン
グ等のワークに、例えばメタル等の圧入用ワークを圧入
するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧入装置として、圧入ヘッド
と、その圧入ヘッドをセット位置と圧入位置との間で移
動させる移動制御手段と、前記セット位置に置かれた前
記圧入ヘッドに圧入用ワークをセットするセット手段と
を備えた形式のものが知られている。この形式の圧入装
置によると、セット位置で圧入ヘッドに圧入用ワークが
セットされ、この後に圧入ヘッドが圧入位置に移動して
圧入用ワークをワークに圧入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】圧入用ワークの中には
例えば一端に切欠きが設けられたスリーブ状のメタルの
ように、圧入方向が定められており、しかも例えばパー
ツフィーダで圧入装置に圧入用ワークを供給する際にそ
の方向が逆転しやすいものが存在する。圧入用ワークが
圧入装置に誤った方向を向いた状態で供給された場合、
従来の圧入装置では、誤った方向のまま圧入してしまう
か、あるいは圧入装置がエラーを検出して作動を停止す
るようにして誤った圧入が行われないようにしている。
前者が好ましくないことは言うまでもなく、後者の場合
でも作動が停止する毎に作業者が点検する必要があり、
決して望ましいものでない。本発明は、圧入用ワークが
圧入装置に誤った方向を向いた状態で供給された場合
に、誤った方向のまま圧入することなく、しかも圧入装
置の作動が停止することなく圧入作業を継続できる技術
を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる圧入装
置は、圧入ヘッドと、その圧入ヘッドをセット位置と圧
入位置との間で移動させる移動制御手段と、前記セット
位置に置かれた前記圧入ヘッドに圧入用ワークをセット
するセット手段とを備えた従来の圧入装置に、前記セッ
ト手段で前記圧入ヘッドにセットされた前記圧入用ワー
クのセット方向の正逆を判定する正逆判定手段と、前記
圧入ヘッドが圧入作業を行う際の移動経路上に設けられ
たチャック位置で前記圧入用ワークをチャックするチャ
ック手段と、前記チャック手段のチャック・アンチャッ
クを制御するチャック制御手段とが付加されており、前
記正逆判定手段で逆方向と判定されたとき、前記移動制
御手段は前記圧入ヘッドを前記セット位置と前記チャッ
ク位置との間で移動させる制御態様で制御し、前記チャ
ック制御手段は前記圧入ヘッドが前記チャック位置に達
した後にチャックしかつ前記圧入ヘッドが前記チャック
位置を離脱した後にアンチャックする制御態様で制御す
ることを特徴としている。
【0005】
【作用】この圧入装置によると、圧入用ワークが誤った
方向を向いた状態で供給されたために圧入用ワークが圧
入ヘッドに誤った方向でセットされれば、そのことが正
逆判定装置で判定される。この場合も、圧入ヘッドは正
常時と同様に移動するが、その移動経路上のチャック位
置までで移動を終了し、圧入位置にまでは移動しない。
一方そのチャック位置にはチャック手段が設けられてお
り、そのチャック手段は圧入ヘッドがチャック位置に達
した後にチャックするために圧入用ワークは圧入ヘッド
上でチャックされる。チャックされた後に圧入ヘッドは
セット位置に戻るが、このとき圧入用ワークはチャック
手段でチャックされているために圧入ヘッドから離脱し
てチャック手段の側に取り残される。
【0006】セット位置に戻った圧入ヘッドにはセット
手段によって圧入用ワークがセットされ直す。一方チャ
ック手段に残った圧入用ワークは、圧入ヘッドが離脱し
た後にアンチャックされ、排除される。ここで新たに圧
入ヘッドにセットされた圧入用ワークのセット方向が正
しければ、圧入ヘッドはチャック位置を通り抜けて圧入
位置に移動し、正しい方向での圧入を行う。一方再び誤
った方向でセットされると、前述と同様にして、誤った
方向でセットされた圧入用ワークが圧入ヘッドから取り
外される。このときチャック手段は先にチャックしてい
た圧入用ワークをすでにアンチャックしているために、
誤った方向でセットされた新たなワークを再度チャック
することができる。
【0007】このようにして、本圧入装置によると、誤
った方向のまま圧入することなく、しかも圧入装置は停
止することなく圧入作動を続行する。なお誤った方向で
セットされてチャック手段によってチャック・アンチャ
ックされた圧入用ワークは、回収後再び使用に供するこ
とができる。
【0008】
【実施例】本発明を具体化した一実施例を図を参照して
具体的に説明する。図1はこの実施例の圧入装置で圧入
する圧入用ワークを示しており、具体的には軸受け用の
メタルである。この圧入用ワーク1は一端1aに切欠き
1bが設けられており、圧入方向が定められているが、
全体が略スリーブ状となっており、後述のパーツフィー
ダから供給される際にしばしば方向が逆転した状態で供
給される。
【0009】図3(A) はパーツフィーダと圧入装置間の
圧入用ワーク1の受け渡しの様子を示しており、パーツ
フィーダは供給筒2と回転体3と押圧ピン4を主体に構
成されている。供給筒2は圧入用ワーク1を回転体3の
側に連続的に送る。回転体3は外周上にポケット3aを
有し、図示R方向に回転する。回転体3のポケット3a
が供給筒2の延長線上に位置すると(3a−1の位
置)、1つのワークがポケット3aに入り込み、その1
つのワークが位置3a−2に送られる。押出ピン4は図
中3a−2に示す位置にあるポケット3a中に矢印4a
側に侵入し、ポケット3aから圧入用ワーク1を送り出
す。送り出された圧入用ワーク1は受け台5に載置され
る。この受け台5は圧入装置の一部である。なおポケッ
ト3aが供給筒2の延長線からずれた状態では供給筒2
中の圧入用ワーク1は回転体3の外周壁でストップされ
て落下しない。このようにして圧入用ワークは図示1−
1→1−4の位置を経て1つづつ受け台5の上に送り出
される。
【0010】図4〜6は、圧入装置を示している。図4
は図5のIV−IV線断面を示し、図5は図4のV−V線断
面を示している。また図6は図4のVI−VI線断面を示し
ている。圧入装置は底板9、側板10,11、上板12
の4辺で構成されるフレームを不動部としている。前記
した受け台5は図示6a,6b,6cで示される各ブロ
ックが一体化した受け取りスライダー6に固定されてお
り、受け取りスライダー6はガイドバー13,14にガ
イドされて上下動自在となっている。ガイドバー13,
14の上端は上板12に固定され、下端は底板9に固定
されている。受け取りスライダー6は上下動シリンダー
8のシリンダーロッド7の下端に固定されており、上下
動シリンダー8の作動で上下動する。上下動シリンダー
8は上板12に固定されている。図5において実線は受
け取りスライダー6が上昇端に位置した様子を示してお
り、この位置で図3(A) に示したパーツフィーダから圧
入用ワーク1が受け台5の上に送られる。
【0011】図5中、図示15は圧入用ワーク1の案内
部材を示し、図5の紙面垂直方向に切欠かれている案内
用切欠15aによってパーツフィーダから送られる圧入
用ワーク1を受け台5の上に導く。案内部材15の切欠
き15aの紙面手前にはストッパ板16が垂直方向に固
定されており、圧入用ワーク1が受け台5の上で静止す
るようにしている。この案内部材15はガイドバー1
3,14に固定されている。パーツフィーダから圧入用
ワーク1が受け台5の上に送られると、上下動シリンダ
ー8がロッド7を下降させ、受け取りスライダー6を図
5中一点鎖線に示す下降端位置に下降させる。
【0012】図5、特に図6によく示されているよう
に、底板9に垂直前板30が固定されており、この垂直
前板30に送り出しシリンダ31が水平方向に固定され
ている。送り出しシリンダ31のシリンダロッド32は
垂直前板30を貫通して伸び、その先端に当接材35が
シリンダロッド32に対してスライド可能となってい
る。すなわち当接材35には軸方向に長孔35aが設け
られ、シリンダロッド32にはピン32aが半径方向に
固定されている。ピン32aは長孔35a内を軸方向に
所定距離移動可能となっている。当接材35と垂直前板
30の間には圧縮ばね33が介装されており、当接材3
5を図6中右方に付勢している。
【0013】図4中図示60は圧入ヘッドを示し、図1
の圧入用ワーク1の内孔1c内に侵入する小径部60
b、端面1aに当接する段差部60c、ならびに切欠き
1bに係合する張出し片60aを有している。圧入へッ
ド60は図4中上下方向、即ち水平方向に可動となって
いるスライダ61によって水平方向に移動する。また送
り出しシリンダ62によって図示左右方向の水平方向に
移動される。
【0014】受け台5上に圧入用ワーク1が載置された
状態で上下動シリンダ8がシリンダロッド7を伸ばして
受け台5を下降端位置に位置されたとき、圧入ヘッド6
0はその先端の小径部60bが図4、図6で60b−1
に示される位置におかれる。すなわち小径部60bの軸
心と圧入用ワーク1の軸心とが同軸となる位置関係にお
かれる。圧入ヘッド60がこの位置にあることを以後セ
ット位置にあるという。この状態において、受け台5と
圧入ヘッド60間に圧入用ワークの回り止め用把持機構
が介装されている。
【0015】この回り止め用把持機構を説明するに先立
って図4によってこの圧入装置の全体構成を説明する。
図4の左方に示される参照番号68は圧入用ワーク1を
圧入するワーク、この場合ポンプハウジングを示してい
る。このポンプハウジングは図示しないクランプ手段
で、図4に示す位置で固定されている。図中68aはポ
ンプハウジング68の内孔を示し、ここに圧入用ワーク
1が圧入される。圧入時に圧入ヘッド60がその小径部
60bが図4中60b−2に示す位置に移動すること
で、圧入用ワーク1がワーク68に圧入される。以後こ
の位置を圧入位置という。なお図中67はガイド部材で
ある。
【0016】さてこの圧入装置は複数種類のワーク68
に対して2種類の圧入用ワークが圧入可能となってお
り、図4中xの添字のあるものは短い圧入用ワークのた
めの部材を示し、xの添字のないものは長い圧入用ワー
クのための部材を示している。そして添字前の番号が同
一の部材は共通の構造をもち、図4中の内孔68aの軸
線に対して線対称に配置されている。
【0017】2種類の圧入用ワークに対応して圧入ヘッ
ドも2組用意されており、2組の圧入ヘッド60,60
xは共通のスライダ61によって一体となって図面上上
下動する。これに対して各圧入ヘッド60,60xごと
に圧入用シリンダ62,62xが用意されており、実際
の圧入作動時には一方の圧入ヘッドのみが圧入位置に進
出する。
【0018】図5に示されている圧入用ワーク1の回り
止め用把持機構は短い圧入用ワークのためのものが示さ
れており、図6には長い圧入用ワークのためのものが示
されている。以下の説明は両方に共通するために、添字
xを省略して説明を進める。
【0019】上板12と底板9との間に2本のガイドロ
ッド21,22が平行に固定されている。この2本のガ
イドロッド21,22に対して下部スライダ18がスラ
イド可能となっている。下部スライダ18は3つのブロ
ック18a,18b,18cが一体化されている。ブロ
ック18aの上面に把持ブロック17が固定されてお
り、ブロック18cにシリンダ20のロッド19の下端
が固定されている。シリンダ20は上板12に固定され
ている。またガイドロッド21,22に対して上部スラ
イダ24がスライド可能となっている。上部スライダ2
4の下面に把持ブロック23が固定されてあり、上部ス
ライダ24はばね25を介してシリンダ27のロッド2
6に接続されている。シリンダ27は上板12に固定さ
れている。
【0020】把持ブロック23,17には溝が切られて
おり、スリーブ状の圧入用ワーク1を把持可能となって
いる。シリンダ27,20がロッド26,19を下降端
位置に位置させた状態において、受け台5の上におかれ
た圧入用ワーク1の軸心と、把持ブロック23,17の
溝の中心軸と、セット位置にある圧入ヘッド60の小径
部60bの軸心とは同軸に一致する位置関係におかれて
いる。上部スライダ24はばね25を介してロッド26
に接続されており、圧入用ワーク1はばね25の力によ
って把持ブロック17,23間に把持される。この把持
力はさほど強大でなく、圧入用ワーク1の回り止めには
充分であるが、圧入用ワーク1が把持ブロック17,2
3間を軸方向にスライドすることを許容する。
【0021】図4に示すように、ワーク68の内孔68
aの軸心の延長線上の位置(小径部60bが図示60b
−3の位置にあることをいい、以下チャック位置とい
う)で圧入ヘッド60にセットされている圧入用ワーク
1をチャックするように、チャック手段が設けらてい
る。このチャック手段はチャック手段の上下動用シリン
ダ50によって上下動可能となっており、この上下動用
シリンダ50は底板9に固定されている。上下動用シリ
ンダ50のシリンダロッド51にフランジ52が固定さ
れており、このフランジ52に開閉用シリンダ53が固
定されている。この開閉用シリンダ53は一対のチャッ
ク爪54,55を開閉させる。このチャック爪54,5
5はワーク68の内孔68aと同軸位置にある圧入用ワ
ーク1を水平方向からチャックすることができる。この
チャック爪54,55の直下に圧入用ワーク投入用のシ
ュート56が固定されており、チャック爪54,55で
チャックされた圧入用ワークがアンチャックされるとシ
ュート56に投下されて回収箱57に回収される。
【0022】図6によく示されているように、当接材3
5にはフランジ36を介してスライドロッド37が固定
されている。スライドロッド37は垂直前板30を貫通
しており、ドグ38が固定されている。スライドロッド
37の側方にはリミットスイッチ39,40が固定され
ている。リミットスイッチ39はシリンダ31がロッド
32を後退させたときにオンする。リミットスイッチ4
0はシリンダ31がロッド32を伸長させたときにオン
する。リミットスイッチ40は、当接材35が図6に示
す長孔35aの範囲内でロッド32に対して相対的に前
進していても後進してもそれらと無関係に、シリンダ3
1がロッド32を伸長させていればオンする。図6中4
1は第3のリミットスイッチであり、シリンダ31がロ
ッド32を伸長させ、しかも当接材35がロッド32に
対して長孔35aの範囲内で最も前進したとき、すなわ
ちドグ38が最も前進したときにオンする。
【0023】シリンダ31がロッド32を伸長させる
と、通常は圧入用ワーク1の切欠き1bとセット位置に
おかれた圧入ヘッド60の張出し片60aの位相があわ
ないために端面1cが圧入ヘッド60の張出し片60a
に当接する(図3(C) 参照)。このときは当接材35が
長孔35aの範囲内でロッド32に対して相対的に後退
し、リミットスイッチ40がオンしてもリミットスイッ
チ41はオンしない。この状態で圧入ヘッド60が軸心
まわりに回転されると、切欠き1bと張出し片60aの
位相が一致し、切欠き1bが張出し片60aにはまりこ
む(図3(D) 参照)。このとき当接材35は長孔35a
の範囲内で前進し、リミットスイッチ41がオンする。
【0024】すなわちリミットスイッチ40がオンした
あと、圧入ヘッド60を少なくとも1回転させたとき
に、圧入用ワーク1の切欠き1bが図4、図6中の右側
にあればリミットスイッチ41はオンしており、一方切
欠き1bが左側にあればリミットスイッチ41はオンし
ない(図2参照)。なおシリンダ31が圧入用ワーク1
を圧入ヘッド60側に押したときに、たまたま切欠き1
bと張出し片60aの位相が一致していた場合にも当然
に上記の説明が適用される。このようにしてリミットス
イッチ41のオン・オフによって圧入ヘッド60に圧入
用ワーク1が正しい方向でセットされたか正しくない方
向(逆方向)にセットされたかが判別可能となってい
る。
【0025】図4中、65は圧入装置の制御を司どるC
PUを示し、64はメモリを示している。図中66は前
述した多くのシリンダ類をCPU64で制御するための
油圧制御装置を示している。また63は圧入ヘッド60
のスライダ61を図4中上下動させたり、圧入用シリン
ダ62で進退させたり、あるいは前述した軸まわりの回
転を実行させたりする圧入装置用のサーボユニットであ
る。これらのものはCPU65によって制御される。
【0026】次に図7〜9のフローチャートを参照して
CPU65によって実行される制御態様を説明する。図
7の処理手順は、パーツフィーダから圧入装置に圧入用
ワークが送り込まれるタイミング以後の処理手順を示し
ており、このときは受け台5が上昇している(S2)。
この状態で図3(A) 図を参照して説明したパーツフィー
ダの作動によって、1つの圧入用ワークが受け台5の上
に送り出される(S3)。その後受け台5は下降する
(S4)。また圧入ヘッド60がセット位置(小径部6
0bが図4中、60b−1に示す位置にあることをい
う)におかれる(S5)。このとき受け台5上の圧入用
ワーク1と小径部60bは同軸位置におかれる。なお圧
入用ワークの種類は予めCPU65に入力されており、
これに対応する圧入ヘッド(60または60xのいづれ
かが)セット位置に移動される。
【0027】この状態でシリンダ31がシリンダロッド
32を伸長して圧入用ワーク1をセット位置にある圧入
ヘッドの側に送り出す(S6及び図3(C) 参照)。この
結果圧入用ワーク1の内孔1cに小径部60bがはまり
こみ、張出し片60aに端面1aが押圧される。シリン
ダ31が伸長したことはリミットスイッチ40で検出さ
れ、そのときから計時され始める(S7)。この状態で
シリンダ20,27が作動し、圧入用ワーク1は把持ブ
ロック17,23間で挟まれ回り止めされる(S8)。
なお前述したように把持ブロック17,23間の把持力
は回り止めには充分であるが圧入用ワーク1が軸方向に
スライドすることを禁止するほどは強くない。さてこの
状態で圧入ヘッド60は小径部60bの軸心を中心にし
て回転し始める(S9)。圧入用ワーク1が回り止めさ
れた状態で小径部60bが回転すると、少なくとも1回
転するうちに、切欠き1bと張出し片60aの位相が一
致するタイミングがあるはずであり、そのとき当接材3
5はばね33によって圧入用ワーク1をさらに深く圧入
ヘッド60にセットする。すなわち端面1aが段差部6
0cに当接するまで当接材35が進出する(図3(D) 参
照)。このためリミットスイッチ41がオンする。
【0028】リミットスイッチ41がタイムアップ前に
オンすると(S10でイエスとなると)、次に図8に示
す処理手順によって圧入が実行される。一方パーツフィ
ーダから圧入装置に圧入用ワークが逆転した方向で供給
されていると、圧入ヘッドを回転させ続けても切欠き1
bと張出し片60aの位相が一致することがなく、リミ
ットスイッチ41がオンとなることはない(図2参
照)。そこで所定の時間以上リミットスイッチ41がオ
ンとならなければ(S11がイエスなれば)、図9の処
理手順が実行される。
【0029】この発明の場合、ステップS8〜S11ま
での処理手順と、その処理手順を実行するCPU65、
ならびにその実行に関与するメモリ64やリミットスイ
ッチ等によって、セット位置にある圧入ヘッドに圧入用
ワークが正しい方向でセットされたか、逆の方向でセッ
トされたかを判別する正逆判定手段が構成されている。
また受け台5やシリンダ31や当接材35等によって、
セット位置に置かれた圧入ヘッド60に圧入用ワーク1
をセットするセット手段が構成されている。
【0030】図8は正逆判定手段で正しい方向でセット
されたことが確認された後に実行される処理手順を示し
ている。まず最初に圧入用ワークを回り止めするために
把持していた把持ブロック17,23間の距離を開けて
把持を開放する(S12)。次にワーク68に対応した
位置に圧入用ワーク1の位相を位置させるために圧入ヘ
ッド60の張出し片60aを所定位相に回転させて、圧
入用ワーク1の切欠き1bを所定の位相とする(S1
3)。次にシリンダ31を後退させて、次の圧入用ワー
ク1のセットに備える(S14)。次に圧入ヘッド60
を図4の60b−2に示される圧入位置に移動する(S
15)。圧入ヘッドが圧入位置にまで移動すると、圧入
用ワーク1は内孔68a内に圧入される。その後圧入ヘ
ッドはセット位置に移動する(S16)。なお圧入ヘッ
ドの移動はCPU65と圧入装置用のサーボユニット6
3とスライダ61と圧入シリンダ62等によって制御さ
れ、セット位置と圧入位置間で移動する。本実施例では
CPU65やサーボユニット63やスライダ61や圧入
シリンダ62等で移動制御手段が構成されている。
【0031】図9は、セット位置で圧入ヘッドに圧入用
ワークが逆方向を向いた状態でセットされたことが判別
された後に実行される処理手順を示している。図中S1
7とS18は図8中のS12とS14に相当する。次に
圧入ヘッド60がセット位置からチャック位置へ移動さ
れる(S19)。チャック位置は、圧入ヘッドがセット
位置から圧入位置に移動するときの経路上に存在してい
る。すなわちスライダ61がまず所定の位置に動き、次
に圧入シリンダ62が圧入ヘッド60を圧入位置に向け
て前進させてゆく途中にチャック位置が設けられてい
る。この場合CPU65が圧入シリンダ62に対して圧
入ヘッド60を圧入位置にまで送り出す以前に、すなわ
ち圧入ヘッド60がチャック位置にまで送り出された際
に圧入シリンダ62の作動を停止させてしまう。すなわ
ち図9の処理によるときは、圧入ヘッドの移動制御手段
が圧入ヘッドをセット位置とチャック位置との間で移動
させる制御態様で圧入ヘッドの移動を制御する。さて圧
入ヘッド60に誤った方向で圧入用ワークがセットされ
た状態で圧入ヘッドがチャック位置に停止すると、チャ
ック手段がチャック爪54,55を開放した状態でシリ
ンダ50によって下降される(S20)。
【0032】次にチャック爪54,55がシリンダ50
で閉じられる(S21)。その後圧入ヘッド60はセッ
ト位置に戻る(S22)。この結果誤った方向でセット
された圧入用ワークはチャック爪54,55でチャック
された状態で圧入ヘッド60から取り除かれる。圧入ヘ
ッドから圧入用ワークが取り除かれた後にチャック爪5
4,55はシリンダ53で開放される(S23)。する
と圧入用ワークはシュート56に投入されて回収箱57
に回収される。その後チャック手段はシリンダ50によ
って上昇される(S24)。チャック手段が上昇するた
めに、圧力用ワークが正常に圧入ヘッドにセットされた
ときに実行される圧入作業(図8)と干渉することはな
い。以上の処理の終了後、図7の処理が続けられる。再
セットされた圧入用ワークのセット方向が正しい場合に
は、図8の処理によって圧入作業が実行される。
【0033】このようにして、本実施例によると、誤っ
た方向のまま圧入することがなく、また誤った方向でセ
ットされた圧入用ワークを圧入ヘッドから取り除いたう
えで次の圧入用ワークを用いた圧入作業が続けて実行さ
れる。なお作業者は回収箱57に多数の圧入用ワークが
回収されたときに点検すればよく、作業者の負担も軽減
する。
【0034】本実施例では、チャック爪54,55とこ
の爪を開閉するシリンダ53でチャック手段が構成さ
れ、CPU65や油圧制御装置66等でチャック制御手
段が構成されている。このチャック制御手段は、圧入用
ワークが逆方向でセットされたことが判別されたとき、
圧入ヘッド60がチャック位置に達したあとにチャック
し(S21)、チャック位置から離脱したあとにアンチ
ャックする(S23)制御態様でチャック手段を制御し
ている。
【0035】
【発明の効果】本発明によると、圧入ヘッドに圧入用ワ
ークが誤った方向でセットされると、チャック手段によ
って誤った方向でセットされた圧入用ワークが圧入ヘッ
ドから取り除かれ、次の圧入用ワークを用いた圧入が続
行できる。しかも誤った方向のまま圧入することも防止
される。また誤った方向を向いた圧入用ワークは圧入用
ヘッドが正常な圧入作動のために移動する経路上で圧入
ヘッドから取り除かれるために、異常が生じたときで
も、正常な時とほぼ同じ時間で排除処理ができるため、
圧入用ワーク1個当りの所用時間を一定に保つことがで
きる。また誤った方向の圧入用ワークを圧入ヘッドから
取り除くための余分のスペースを必要とすることもな
い。さらに正常時でも異常時でも、ほぼ同一の経路で加
工が行なわれるために、作業者による保守・点検も容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いられる圧入用ワークの斜視図。
【図2】圧入ヘッドに圧入用ワークをセットする様子を
示す図(逆方向セット時)。
【図3】圧入ヘッドに圧入用ワークをセットした後に圧
入するまでの作動の様子を模式的に示す図。
【図4】圧入装置の平断面図(図5のIV−IV線断面
図)。
【図5】圧入装置の縦断面図(図4のVI−VI線断面
図)。
【図6】圧入装置の他の縦断面図(図4のVII −VII 線
断面図)。
【図7】処理手順図 その1
【図8】処理手順図 その2(正常時)
【図9】処理手順図 その3(逆方向時)
【符号の説明】
60 圧入ヘッド 60b−1 セット位置 60b−2 圧入位置 60b−3 チャック位置 65,64,63,61,62 移動制御手段 31,32,33,35 セット手段 65,S9〜S11 正逆判定手段 53,54,55 チャック手段 65,66 チャック制御手段 S19,S22 セット位置とチャック位置間の制御態
様 S21 チャックする制御態様 S23 アンチャックする制御態様

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧入ヘッドと、その圧入ヘッドをセット
    位置と圧入位置との間で移動させる移動制御手段と、前
    記セット位置に置かれた前記圧入ヘッドに圧入用ワーク
    をセットするセット手段とを備えた圧入装置において、 前記セット手段で前記圧入ヘッドにセットされた前記圧
    入用ワークのセット方向の正逆を判定する正逆判定手段
    と、 前記圧入ヘッドが圧入作業を行う際の移動経路上に設け
    られたチャック位置で前記圧入用ワークをチャックする
    チャック手段と、 前記チャック手段のチャック・アンチャックを制御する
    チャック制御手段とが付加されており、 前記正逆判定手段で逆方向と判定されたとき、前記移動
    制御手段は前記圧入ヘッドを前記セット位置と前記チャ
    ック位置との間で移動させる制御態様で制御し、前記チ
    ャック制御手段は前記圧入ヘッドが前記チャック位置に
    達した後にチャックしかつ前記圧入ヘッドが前記チャッ
    ク位置を離脱した後にアンチャックする制御態様で制御
    することを特徴とする圧入装置。
JP14048094A 1994-06-22 1994-06-22 圧入装置 Pending JPH081451A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104029011A (zh) * 2014-06-10 2014-09-10 安徽吉斯通自动化装备有限公司 一种小位移高精度变距机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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