JPH08144898A - 燃料圧力制御弁 - Google Patents

燃料圧力制御弁

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JPH08144898A
JPH08144898A JP6309664A JP30966494A JPH08144898A JP H08144898 A JPH08144898 A JP H08144898A JP 6309664 A JP6309664 A JP 6309664A JP 30966494 A JP30966494 A JP 30966494A JP H08144898 A JPH08144898 A JP H08144898A
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ball valve
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retainer
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Isamu Sasao
勇 笹尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定圧力に対して正確な燃料圧力の調整を行
なうとともに耐久性の向上を図る。 【構成】 ハウジングHはダイヤフラムFにてスプリン
グ室1と燃料室2とに区分され、燃料室2には燃料リタ
ーン通路4に連なる弁座孔5が開口する。燃料室2内に
配置されるボール弁6は、弁座孔5とダイヤフラムFの
下面F2上に配置される下側リテーナ20との間に配置
され弁座孔5の開口を制御する。下側リテーナ20に
は、スプリング室1側に突出する環状凹部20Bが形成
され、ボール弁6と環状凹部20Aの端部20Bとの環
状当接面Pを、ボール弁6の中心Cより上方で且つボー
ル弁6の直径Dより内方の外周面にて当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料噴射装
置に用いられる燃料圧力制御弁に関するものであり、こ
の燃料圧力制御弁は、燃料噴射弁から噴射する燃料の量
をECUから出力される通電時間に比例させるために、
燃料配管内の燃料圧力を燃料噴射弁の噴射位置の吸気管
圧力に対し、一定にする圧力調整装置である。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料圧力制御弁は、図3に示され
る。ハウジングHは、ダイヤフラムFにてスプリング室
1と燃料室2とに区分される。燃料室2には燃料流入路
3が開口するとともに燃料リターン通路4に連なる弁座
孔5が開口し、該弁座孔5はダイヤフラムFとともに移
動するボール弁6によって開閉制御される。一方、スプ
リング室1にはダイヤフラムFを燃料室2側に押圧する
第1スプリング7を縮設するとともに吸気管内と連絡さ
れる負圧導入路8が開口される。
【0003】そして、ダイヤフラムFの上面F1上に上
側リテーナ9が配置され、ダイヤフラムFの下面F2上
に下側リテーナ10が配置される。この上側リテーナ9
は、その中央が平坦面をなす有底カップ形状をなし、第
1スプリング7のバネ力によってその平坦面がダイヤフ
ラムFの上面F1上に押圧されて当接する。
【0004】一方、下側リテーナ10は、その中央が平
坦状をなす有底逆カップ形状をなし、燃料リターン通路
4内に縮設された第2スプリング11のバネ力がボール
弁6を介して下側リテーナ10に向かって上方向に加え
られたことにより、下側リテーナ10の平坦面がダイヤ
フラムFの下面F2上に押圧されて当接し、ボール弁6
は下側リテーナ10の平坦面に当接する。尚、第1スプ
リング7のバネ力は、そのセット状態において、第2ス
プリング11より強いものであり、スプリング室1、燃
料室2内の圧力に差のない状態において、ボール弁6は
第1スプリング7のバネ力により弁座孔5を閉塞保持す
る。そして、燃料流入路3を介して燃料室2内へ作用す
る燃料配管内の燃料圧力及び負圧導入路8を介してスプ
リング室1内へ作用する吸気管内の負圧が変化すると、
その圧力変化に応じてダイヤフラムFが移動してボール
弁6をして弁座孔5の開口を制御して燃料リターン通路
4内への燃料リターン量を制御し、もって燃料配管内に
おける燃料圧力を制御したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の燃料圧力
制御弁によると、ボール弁6が弁座孔5を開放してその
燃料圧力を制御する際において、ボール弁6は、第2ス
プリング11によって上方に押圧されるもので、ボール
弁6の下方は、第2スプリング11によって支持され、
ボール弁6の上方は、下側リテーナ10の平坦面に当接
する。以上によると、ボール弁6の上方は、側方への移
動に対して機械的規制力を受けることがない。従って機
関に生起する大なる振動を燃料圧力制御弁が受けた際に
おいて、ボール弁6が側方へ移動し、ボール弁6の中心
と弁座孔5の中心との間に芯ズレが生じる恐れがあり、
これによるとボール弁6と弁座孔5とによる真円形の環
状の間隙を形成することができないもので、設定圧力に
対する調圧にバラツキの生ずる恐れがある。
【0006】又、ボール弁6が上述の如く、側方へ移動
することによると、ボール弁6は、下側リテーナ10の
平坦面上に当接した状態で側方へ移動するもので、これ
によると、前記当接部に摩耗が生ずる恐れがあり、摩耗
が生じることのないよう対策を講ずる必要がある。
【0007】更に、ボール弁6の側方への移動を抑止す
る為に、弁座孔5に弁案内筒を連設し、この弁案内筒に
てボール弁を支持することが有効なものであるが、ハウ
ジングを金属板材のプレス成形によって製作する際、こ
の弁案内筒を製作することは極めて困難となるものであ
った。
【0008】本発明になる燃料圧力制御弁は、前記課題
に鑑みなされたもので、設定圧力に対して正確な調圧を
行なうことのできる燃料圧力制御弁を提供するとともに
耐久性の優れた燃料圧力制御弁を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明になる燃料圧力制御
弁は、前記目的を達成する為に、ハウジングをダイヤフ
ラムにてスプリング室と燃料室とに区分し、燃料室に
は、燃料流入路とダイヤフラムと一体的に移動するボー
ル弁にて開閉され、燃料リターン通路に連なる弁座孔と
を開口し、一方、スプリング室には、ダイヤフラムを燃
料室側に押圧する第1スプリングを縮設するとともに吸
気管内と連絡される負圧導入路を開口した燃料圧力制御
弁において、前記ボール弁は、燃料リターン通路内に縮
設される第2スプリングのバネ力によって下側リテーナ
を介してダイヤフラムの下面に押圧配置され、一方、上
側リテーナは、スプリング室内に縮設され、第2スプリ
ングのバネ力より強いバネ力を有する第1スプリングに
てダイヤフラムの上面に押圧配置され、少なくとも下側
リテーナの中心部には、スプリング室側に突出する環状
凹部を形成し、ボール弁と環状凹部の端部との環状当接
面を、ボール弁の中心より上方であって且つボール弁の
直径より内方の外周面において当接したものである。
【0010】
【作用】ボール弁の下方は、第2スプリングによって係
止されて支持され、ボール弁の上方は、下側リテーナの
環状凹部の環状当接面にて係止されて支持され、更に環
状当接面をボール弁の中心より上方であって且つボール
弁の直径より内方の外周面に当接したので、ボール弁を
弁座孔に対して正確にセンタリング支持することができ
る。従ってボール弁と弁座孔とによって形成される環状
の間隙が片方に片寄ったりすることなく常に弁座孔に対
して同心に形成でき、設定圧力に対する正確な調整を行
なうことができる。又、ボール弁と下側リテーナとの当
接面における側方への移動を環状当接面にて抑止できる
ので、それら当接部における摩耗の発生を抑止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明になる燃料圧力制御弁の一実施
例を図1により説明する。尚、図3の構成と同一部分は
同一符号を使用する。ハウジングHはダイヤフラムFに
よってスプリング室1と燃料室2とに区分される。この
ダイヤフラムFはナイロンあるいは木綿等の基布の上側
に上側部が形成され、基布の下側に下側部が形成され
る。この上側部はニトリルゴムよりなり、下側部はフッ
素ゴムにて形成される。すなわち、ダイヤフラムFは基
布をはさんで下側部にフッ素ゴムを配置するとともに上
側部にニトリルゴムが配置され、それらフッ素ゴムとニ
トリルゴムは基布を介して合成されて一体的に形成され
る。20はダイヤフラムFの下面F2上に配置される下
側リテーナであり、21はダイヤフラムFの上面F1上
に配置される上側リテーナである。
【0012】ボール弁6は下側リテーナ20と弁座孔5
との間の燃料室2内に配置され、このボール弁6は第2
スプリング11のバネ力によって上方に押圧されて下側
リテーナ20に当接する。
【0013】又、上側リテーナ21は第1スプリング7
のバネ力によって下方に押圧されてダイヤフラムFの上
面F1に当接する。
【0014】そして下側リテーナ20は、その中心部に
スプリング室1側(いいかえると図1において上方)へ
突出する環状凹部20Aが形成されるとともに環状凹部
20Aの外周方向の端部20Bから円周外側方に向かっ
て平坦部20Cが形成される。本例における環状凹部2
0Aは円弧状の凹部に形成したもので、環状凹部20A
の端部20Bは環状をなす。
【0015】そして下側リテーナ20に押圧されて当接
するボール弁6は、環状凹部20Aの端部20Bと当接
するもので、ボール弁6と端部20Bとの当接は環状当
接面Pをなし、この環状当接面Pは、ボール弁6の中心
Cより上方(スプリング室1側)にあって、且つボール
弁6の直径Dより内方(いいかえると直径Dより小径)
にある。別なる言い方をすれば、環状当接面Pはボール
弁6の中心Cを通る水平線より上方位置にあってボール
弁6の外周面と当接する。又、ボール弁6は環状当接面
Pと当接するもので、環状当接面Pより内方に形成され
る環状凹部20Aの凹部内側面に当接させてはならな
い。
【0016】又、上側リテーナ21の中心部には、下側
リテーナ20の環状凹部20Aと相似形状をなす環状凹
部21Aが形成され、更に環状凹部20Aの円周外側方
に平坦部21Cが形成される。本例において、上側リテ
ーナ21の環状凹部21Aの形状は、下側リテーナ20
の環状凹部20Aに対してダイヤフラムFの板厚分大き
く形成した。
【0017】そして、ダイヤフラムFの上面F1上に上
側リテーナ21を配置し、ダイヤフラムFの下面F2上
に下側リテーナ20を配置し、上側リテーナ21上に第
1スプリング7を縮設するとともに下側リテーナ20に
は第2スプリング11にて押圧されたボール弁6を配置
する。
【0018】以上によると、ダイヤフラムFの中心部
は、下側リテーナ20の環状凹部20Aの上側面と、上
側リテーナ21の環状凹部21Aの下側面とによって挟
持され、ダイヤフラムFの中心部に近い外周部分は、下
側リテーナ20の平坦部20Cの上側面と、上側リテー
ナ21の平坦部21Cの下側面とによって挟持され、ダ
イヤフラムFのもっとも外周部分は、両ハウジングHの
鍔部に挟持されて固定される。
【0019】以上よりなる燃料圧力制御弁によると、ボ
ール弁6は、下側リテーナ20によって弁座孔5に対し
て正確にセンタリング支持される。これは、(1)ダイ
ヤフラムFの外周部分を基準としてその中心部の下面F
2に下側リテーナ20が治具によって位置決め配置さ
れ、これに対応するダイヤフラムFの中心部の上面F1
上に上側リテーナ21が位置決め配置され、このとき下
側リテーナ20の環状凹部20Aに上側リテーナ21の
環状凹部21AがダイヤフラムFをはさんで冠着され、
下側リテーナ20の側方移動が抑止されること。(2)
ダイヤフラムFの外周部分が、下側ハウジングHに、弁
座孔5と同心に形成された係止段部H1上に配置される
こと。から下側リテーナ20の環状当接面Pが弁座孔5
と同心に形成され、この環状当接面Pによってボール弁
6の上方部分が支持されたことによる。
【0020】そして、燃料流入路3を介して燃料室2内
へ作用する燃料配管内の燃料圧力及び負圧導入路8を介
してスプリング室1内へ作用する吸気管内の負圧、が変
化すると、その圧力変化に応じてダイヤフラムFが上方
に移動してボール弁6をして弁座孔5の開口を制御して
燃料リターン通路4内への燃料リターン量を制御し、も
って燃料配管内における燃料圧力を所定の燃料圧力に制
御するものである。
【0021】ここで、かかるボール弁6による弁座孔5
の開口が制御される燃料配管内における燃料圧力の調圧
時において、ボール弁6は弁座孔5に対して同心に配置
され、ボール弁6と弁座孔5とによって形成される環状
の間隙を弁座孔5に対して同心に形成できる。
【0022】すなわち、ボール弁6の下方部分は第2ス
プリング11によって上方に押圧されて支持され、ボー
ル弁6の上方部分は下側リテーナ20の環状当接面Pに
当接されて支持される。
【0023】そして、このときボール弁6の上方部分が
弁座孔5と同心位置に配置された下側リテーナ20の環
状当接面Pによって位置決めされるので、ボール弁6を
弁座孔5に対して同心状態に配置することができる。こ
のとき第2スプリング11がいくらか偏心してボール弁
6の下方部分を押圧してもボール弁6の上方部分が環状
当接面Pより脱出することがない。
【0024】而して、ボール弁6と弁座孔5とによって
形成される環状の間隙を弁座孔5に対して正確に同心状
態に形成できたものである。
【0025】以上によると、ダイヤフラムFの上面F1
と下面F2との圧力差に応じてダイヤフラムFが移動
し、これと同期してボール弁6が移動し、ボール弁6と
弁座孔5とによって形成される環状の間隙の有効面積を
変化させ、もって燃料室2から燃料リターン通路4への
リターン燃料量を制御するものである。
【0026】ここで、環状の間隙は、その有効面積がダ
イヤフラムFの位置変化に応じて変化するものである
が、環状の間隙は常に弁座孔5に対して同心に形成され
るので、ダイヤフラムFの位置変化に応じた正確な燃料
リターン量の制御を行なうことができ、もって設定圧力
に対する正確な燃料配管内の調圧を行なうことができ
る。
【0027】又、ボール弁6の上方部分は、常に下側リ
テーナ20の環状当接面Pに押圧され、且つ環状当接面
Pとボール弁6との当接位置をボール弁6の中心Cより
上方であって、且つボール弁6の直径Dより内方の外周
面としたことによると、ボール弁6の側方移動を完全に
抑止することができたものである。以上によると、下側
リテーナ20とボール弁6との当接部における摩耗を完
全に抑止することができたもので、耐久性の優れた燃料
圧力制御弁を提供することができたものである。
【0028】又、ボール弁6の側方移動が、上述したよ
うに下側リテーナ20の環状当接面Pによって抑止され
たことによると、弁座孔5に連ねて弁案内筒を形成する
必要がないものであり、これによると、ハウジングを金
属板材のプレス成形によって製作することができる。
【0029】図2は、本発明の燃料圧力制御弁の第二実
施例を示すもので、第一実施例と異なる構造について説
明する。30は下側リテーナであり、その中心部にスプ
リング室1側(いいかえると図2において上方)へ突出
する環状凹部30Aが形成されるとともに環状凹部30
Aの外周方向の端部30Bから円周外側方に向かって平
坦部30Cが形成される。本例における環状凹部30A
はその上底部30Dが平坦をなした円弧状の凹部に形成
したもので、環状凹部30Aの端部30Bは環状をな
す。
【0030】そして、下側リテーナ30に押圧されて当
接するボール弁6は環状凹部30Aの端部30Bと当接
するもので、ボール弁6と端部30Bとの当接は環状当
接面Pをなし、この環状当接面Pは、ボール弁6の中心
Cより上方(スプリング室1側)にあって、且つボール
弁6の直径Dより内方(いいかえると直径Dより小径)
にある。
【0031】31は上側リテーナであり、その中心部に
は、下側リテーナ30の環状凹部30Aと相似形状をな
す環状凹部31Aが形成され、更に環状凹部31Aの円
周外側方に平坦部31Cが形成される。本例において、
上側リテーナ31の環状凹部31Aは、その上底部31
Dが平坦をなし下側リテーナ30の環状凹部30Aに対
してダイヤフラムの板厚分大きく形成した。尚、下側リ
テーナ30の上底部30D及び上側リテーナ31の上底
部31Dの中心にはそれぞれリベット挿通孔が貫通して
穿設される。
【0032】又、ダイヤフラムFはニトリルゴムよりな
る上側のダイヤフラムFaとフッ素ゴムよりなる下側の
ダイヤフラムFbとが用意され、それぞれのダイヤフラ
ムFa、Fbの中心にはリベット挿通孔が貫通して穿設
される。
【0033】そして、上側ダイヤフラムFaと下側ダイ
ヤフラムFbとを対接して配置し、下側ダイヤフラムF
bの下面F2上に下側リテーナ30を配置し、上側ダイ
ヤフラムFaの上面F1上に上側リテーナ31を配置す
る。
【0034】以上によると、ダイヤフラムFの中心部
は、下側リテーナ30の環状凹部30Aの上側面と、上
側リテーナ31の環状凹部31Aの下側面とによって挟
持され、ダイヤフラムFの中心部に近い外周部分は、下
側リテーナ30の平坦部30Cの上側面と、上側リテー
ナ31の平坦部31Cの下側面とによって挟持され、さ
らに、上側リテーナ31、上側ダイヤフラムFa、下側
ダイヤフラムFb、下側リテーナ30の中心部に穿設し
たリベット挿通孔は貫通状態に配置され、かかる状態に
おいて鍔部32Aを有するリベット32が下側リテーナ
30のリベット挿通孔内に挿通され、上側リテーナ31
のリベット挿通孔より上方に向かって突出するリベット
32の上端を、上側リテーナ31の上底部31D上にお
いて側方へ拡大カシメする。而して、下側リテーナ3
0、下側ダイヤフラムFb、上側ダイヤフラムFa、上
側リテーナ31が一体的にカシメられるものであり、こ
のとき、リベット32の鍔部32Aは下側リテーナ30
の環状凹部30Aの上底部30D上に配置される。
【0035】そして、第2スプリング11によって上方
に押圧されるボール弁6は、下側リテーナ30の環状当
接面Pに当接するもので、かかる状態において、リベッ
ト32の鍔部32Aは、環状凹部30Aのもっとも上方
に位置する上底部30D上に配置されるので、鍔部32
Aがボール弁6の上面に当接することが回避される。而
して、ボール弁6は、第一実施例と同様なる燃料圧力の
調圧作用を行なうことができる。
【0036】このように、ダイヤフラムFを、上側ダイ
ヤフラムFaと下側ダイヤフラムFbと2枚格別に用意
し、それらをリベット32によって一体的にカシメ形成
する方法は、一般的によく用いられるもので、本発明の
燃料圧力制御弁のごとく、環状凹部を有することのない
下側リテーナを用いた場合、リベット32の鍔部32A
がボール弁6の上面に当接し、ボール弁6を弁座孔5に
対して同心に配置することができないものであるが、本
第二実施例によれば、上記不具合は解消される。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる燃料圧力制御
弁によると、ダイヤフラムの下側であって、燃料室内に
臨んで配置される下側リテーナの中心部には、スプリン
グ室側に突出する環状凹部を形成し、ボール弁と環状凹
部の端部との環状当接面を、ボール弁の中心より上方で
あって且つボール弁の直径より内方の外周面において当
接したので、常にボール弁と弁座孔とを同心状態に保持
することができ、これによってボール弁と弁座孔とによ
って形成される環状の間隙をボール弁の動作時において
常に弁座孔に対して同心に形成することができたので、
設定圧力に対して正確な燃料配管内の調圧を行なうこと
ができたものである。又、ボール弁の側方への移動が下
側リテーナの環状当接面によって抑止されたことによる
と、下側リテーナとボール弁の当接部の摩耗を抑止でき
たものである。更に又、ボール弁の側方への移動が環状
当接面によって抑止されたことによると、弁座孔に連設
して弁案内筒を設ける必要がなくハウジング形成の自由
度を高めることができたものである。例えば、金属板材
によるプレス成形でハウジングを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料圧力制御弁の第一実施例を示
す縦断面図。
【図2】本発明になる燃料圧力制御弁の第二実施例を示
す縦断面図。
【図3】従来の燃料圧力制御弁を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 スプリング室 4 燃料リターン通路 6 ボール弁 7 第1スプリング 11 第2スプリング 20 下側リテーナ 20A 環状凹部 20B 環状凹部20Aの端部 21 上側リテーナ F ダイヤフラム F1 ダイヤフラムの上面 F2 ダイヤフラムの下面 P 環状当接面 C ボール弁6の中心 D ボール弁6の直径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングをダイヤフラムにてスプリン
    グ室と燃料室とに区分し、燃料室には、燃料流入路とダ
    イヤフラムと一体的に移動するボール弁にて開閉され、
    燃料リターン通路に連なる弁座孔とを開口し、一方、ス
    プリング室には、ダイヤフラムを燃料室側に押圧する第
    1スプリングを縮設するとともに吸気管内と連絡される
    負圧導入路を開口した燃料圧力制御弁において、前記ボ
    ール弁6は、燃料リターン通路4内に縮設される第2ス
    プリング11のバネ力によって下側リテーナ20を介し
    てダイヤフラムFの下面F2に押圧配置され、一方、上
    側リテーナ21は、スプリング室1内に縮設され、第2
    スプリング11のバネ力より強いバネ力を有する第1ス
    プリング7にてダイヤフラムFの上面F1に押圧配置さ
    れ、少なくとも下側リテーナ20の中心部には、スプリ
    ング室1側に突出する環状凹部20Aを形成し、ボール
    弁6と環状凹部20Aの端部20Bとの環状当接面P
    を、ボール弁6の中心Cより上方であって且つボール弁
    6の直径Dより内方の外周面において当接したことを特
    徴とする燃料圧力制御弁。
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WO1998009070A1 (de) * 1996-08-31 1998-03-05 Robert Bosch Gmbh Druckreglerventil
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