JPH081441U - 鞄類における掛金のロック解除構造 - Google Patents

鞄類における掛金のロック解除構造

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JPH081441U
JPH081441U JP1435595U JP1435595U JPH081441U JP H081441 U JPH081441 U JP H081441U JP 1435595 U JP1435595 U JP 1435595U JP 1435595 U JP1435595 U JP 1435595U JP H081441 U JPH081441 U JP H081441U
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JP
Japan
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latch
lock
damper mechanism
damper
unlocking
Prior art date
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Pending
Application number
JP1435595U
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English (en)
Inventor
睦雄 黒崎
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掛金の急激な回動を防止し、衝撃による破損
や音の発生をなくした靴類における掛金のロック解除構
造を提供する。 【解決手段】 蓋10aとケース本体10bとを互いに
閉じ合わせられる鞄類の一方側に回動可能に設けられる
とともに、付勢手段26により常時アンロック方向に付
勢された掛金16を有し、掛金16が、靴類の他方側に
設けられた錠前18に対し係脱可能にロックされ、かつ
前記ロックを解除すると付勢手段26の付勢力によりア
ンロック方向へ回動される鞄類における掛金16のロッ
ク解除構造であって、掛金16に連携されて、掛金16
のアンロック方向への付勢力を減衰するダンパー機構2
8を備え、掛金16をダンパー機構28の作動によりア
ンロック方向へ制動された速さで回動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鞄類の掛金が錠前に係脱可能にロックされるものの内、特に掛金が アンロック方向に常に付勢されている鞄類における掛金のロック解除構造に関す る。
【0002】
【従来の技術】
この種の掛金は、蓋とケース本体とを互いに閉じ合わせられる鞄類の一方側に 回動可能に設けられるとともに、付勢手段により常時アンロック方向に付勢され ており、靴類の他方側に設けられた錠前に対し係脱可能にロックされ、かつ前記 ロックを解除すると付勢手段の付勢力によりアンロック方向へ回動されるもので ある。 図6は前記掛金の従来例を示している。この掛金1は、蓋側にリベット締めさ れるベースプレート2に突設された一対のブラケット部3にヒンジ軸4を介して 回動可能に連結されている。また、この掛金1はヒンジ軸4の外周に介在された 巻バネ5の一端側に係合し、巻バネ5のバネ圧により常に跳ね上げ方向、すなわ ちアンロック方向に付勢されている。そして、蓋を閉じた状態で、指先などで掛 金1をロック側に回動操作すると、掛金1の回動端に設けられた略コ字形のスト ライカ1aがケース本体側に設けられた図示しないロック用錠前に係合し、その 状態でロック状態で保持される。また、蓋を開く場合には、前記錠前に設けたロ ック解除用ボタンを指先で引けば、ストライカ1aが掛外され、掛金1はバネ圧 によってアンロック方向に急速に回動する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような、従来の掛金構造にあっては、ロック解除時において、掛金1は 巻バネ5のバネ圧により急速に回動して、前記ブラケット部3の背面側に形成さ れた段部に強い衝撃およびパチンという音をともなって衝突する。そして、この 種の掛金1は一般に鋳造でできており、また手との馴染みを考慮した大きさにし かできないため、この種の衝突の繰返しで壊れ易く、また衝撃の繰り返しで巻バ ネ5の耐久性も低いものとなっている。さらに、蓋を開けるたびにパチンという 衝撃音が発生することは異和感を与えるばかりでなく、指などに当たって痛い思 いをする場合もあった。
【0004】 そこで、本考案は、特に、掛金の急激な回動を防止し、衝撃による破損や音の 発生をなくした靴類における掛金のロック解除構造を提供することを目的として いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案は、蓋とケース本体とを互いに閉じ合わせら れる鞄類の一方側に回動可能に設けられるとともに、付勢手段により常時アンロ ック方向に付勢された掛金を有し、前記掛金が、前記靴類の他方側に設けられた 錠前に対し係脱可能にロックされ、かつ前記ロックを解除すると前記付勢手段の 付勢力によりアンロック方向へ回動される鞄類における掛金のロック解除構造で あって、前記掛金に連携されて、前記掛金のアンロック方向への付勢力を減衰す るダンパー機構を備え、前記掛金を前記ダンパー機構の作動により前記アンロッ ク方向へ制動された速さで回動するようにしたものである。 前記本考案構成において、前記ダンパー機構が、前記掛金の基部側を回動可能 に支持しているベースプレートおよび前記ベースプレートに被せられるカバー体 の間に設けられて、目視不能になっていることが好ましい。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態例を図面を用いて詳細に説明する。図1は本考案の 掛金を装備した鞄類であるアタッシュケースの斜視図、図2は前記掛金の構成を 示す分解斜視図、図3は前記掛金構成を組立状態で示す一部断面斜視図、図4は その正断面図、図5はその側面図である。
【0007】 図1乃至図5において、本考案を適用したアタッシュケース10には、把持部 12を挟む左右に一対のロック装置14が設けられている。各ロック装置14は 、蓋10aの開閉端側に設けられた掛金16と、ケース本体10b側に設けられ た錠前18と、錠前18に付設されたロック解除ボタン20とを備えている。
【0008】 前記掛金16は、ベースプレート22の先端に一体化された一対のヒンジブラ ケット22aに対しヒンジ軸24を介して回動可能に支持されている。ベースプ レート22は、プレス成形体からなっていて、蓋10a側にリベットなどを介し て固着されている。
【0009】 ここで、ヒンジブラケット22aの一方の側面において、前記ヒンジ軸24の 外周には掛金16をアンロック方向に付勢する付勢手段としての巻バネ26が配 置されている。これに対し、ヒンジブラケット22aの他方側側面にはダンパー 機構としてのオイルダンパー28が配置されている。
【0010】 そして、前記巻バネ26,オイルダンパー28およびベースプレート22はカ バー30によって覆われ、このカバー30を前記ベースプレート22とともにリ ベットなどを介して蓋10aに固定している。
【0011】 前記カバー30の前部中央には前記掛金16を露出するとともに、ストッパを 兼用した切欠き30aが形成されている。前記掛金16は、鋳造成形品であって 、前記ヒンジ軸24を中心に挿通した筒状スペーサー32を嵌合する回動基部と しての筒状部16aと、筒状部16aの外周に一体的に延長された掛金本体部1 6bと、本体部16bの回動先端に一体化された略コ字形のストライカ16cと からなっている。そして、前記本体部16bと筒状部16aの接合端両側には切 欠き16dが形成されている。
【0012】 前記巻バネ26は、その一端側26aが対応する前記切欠き16dを通じて前 記掛金16の本体部16bに係止され、他端側26bがベースプレート22の面 上に係止されて、掛金16を常時、アンロック方向に付勢している。
【0013】 また、前記オイルダンパー28は、ごく小さなものであって、前記ヒンジ軸2 4の延長軸24aを中心に挿通したダンパーロータ28aと、ダンパーロータ2 8aを回転可能に支持するダンパーハウジング28bと、ダンパーロータ28a のロータ軸とダンパーハウジング28bの回動接触面とに介在されるシリコンオ イルなどの粘性油28c、およびダンパーハウジング28bの開口端内周に介在 されるシール用の0−リング28dとからなっている。
【0014】 また、ダンパーロータ28aの回動先端には、係止突起28a−1が一体に突 出形成されている。この係止突起28a−1は、前記掛金16に形成された対応 する切欠き16dに係合している。さらに、ダンパーハウジング28bの後端に は、前記蓋10aの対応外面に着座する回り止め用の突起28b−1が一体に突 設されている。そして、以上のオイルダンパー28は、前記カバー30を被せる ことによって、他部品に対する各部の結合関係を保持する構造である。
【0015】 以上の本考案の形態例構成において、掛金16が閉じ、ロックされている状態 からロック解除ボタン20を引くと、ストライカ16cが錠前18から掛外され 、掛金16は巻バネ26のバネ圧によってアンロック方向に急速に回動しようと するが、これと係合したダンパーロータ28aも回動される。したがって、この ダンパーロータ28aのロータ軸とダンパーハウジング28b間の粘性抵抗によ ってその回動は緩慢となり、ゆっくりした動作で回動し、掛金16の本体部16 bの背面が前記カバー30に形成された切欠き30aの縁に当接することで停止 する。
【0016】 なお、以上の形態例では、ダンパー機構をオイルダンパーで構成したが、シリ ンダピストン形のエアーダンパーを採用することもできる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る鞄類における掛金のロック解除構造にあっ ては、掛金がダンパー機構により制動されたゆっくりとした速さでアンロック方 向に回動するため、以下の効果を有している。 掛金は、従来の如く衝突による衝撃がないため、掛金自体または付勢手段 を痛めることがなく、耐久性を向上できる。同様に、衝撃音による不快感をなく し、動作に高級感をもたらすことができる。 また、付勢圧が比較的高い巻バネなどの付勢手段を適用することも可能と なり、長期にわたって安定した付勢圧を維持できる。 しかも、既存掛金の基本構造を大幅に変更することなく、以上のようなダ ンパー機構による緩衝ないしは制動効果をもたらすことができるので、最小経費 で品質を大きく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した掛金構造例を示す要部分解斜
視図である。
【図2】前記掛金構造を適用した鞄類であるアタッシュ
ケースの斜視図である。
【図3】前記掛金構成を組立状態で示す一部断面斜視図
である。
【図4】前記掛金構成を示す正断面図である。
【図5】前記掛金構成を示す側面図である。
【図6】前記ロック装置のロータ部材を示す正面および
側面図である。
【図7】従来の掛金構成を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 アタッシュケース 10a 蓋 10b ケース本体 14 ロック装置 16 掛金 18 錠前 20 ロック解除ボタン 22 ベースプレート 22a ヒンジブラケット 24 ヒンジ軸 26 巻バネ(付勢手段) 28 オイルダンパー(ダンパー機構) 28c 粘性油(流体)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した掛金構造例を示す要部分解斜
視図である。
【図2】前記掛金構造を適用した鞄類であるアタッシュ
ケースの斜視図である。
【図3】前記掛金構成を組立状態で示す一部断面斜視図
である。
【図4】前記掛金構成を示す正断面図である。
【図5】前記掛金構成を示す側面図である。
【図6】従来の掛金構成を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 アタッシュケース 10a 蓋 10b ケース本体 14 ロック装置 16 掛金 18 錠前 20 ロック解除ボタン 22 ベースプレート 22a ヒンジブラケット 24 ヒンジ軸 26 巻バネ(付勢手段) 28 オイルダンパー(ダンパー機構) 28c 粘性油(流体)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋とケース本体とを互いに閉じ合わせら
    れる鞄類の一方側に回動可能に設けられるとともに、付
    勢手段により常時アンロック方向に付勢された掛金を有
    し、前記掛金が、前記靴類の他方側に設けられた錠前に
    対し係脱可能にロックされ、かつ前記ロックを解除する
    と前記付勢手段の付勢力によりアンロック方向へ回動さ
    れる鞄類における掛金のロック解除構造であって、 前記掛金に連携されて、前記掛金のアンロック方向への
    付勢力を減衰するダンパー機構を備え、前記掛金を前記
    ダンパー機構の作動により前記アンロック方向へ制動さ
    れた速さで回動することを特徴とした鞄類における掛金
    のロック解除構造。
  2. 【請求項2】 前記ダンパー機構が、前記掛金の基部側
    を回動可能に支持しているベースプレートおよび前記ベ
    ースプレートに被せられるカバー体の間に設けられてい
    る請求項1に記載の鞄類における掛金のロック解除構
    造。
JP1435595U 1995-12-22 1995-12-22 鞄類における掛金のロック解除構造 Pending JPH081441U (ja)

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