JPH08144171A - フィラメント群の開繊方法 - Google Patents

フィラメント群の開繊方法

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JPH08144171A
JPH08144171A JP6286485A JP28648594A JPH08144171A JP H08144171 A JPH08144171 A JP H08144171A JP 6286485 A JP6286485 A JP 6286485A JP 28648594 A JP28648594 A JP 28648594A JP H08144171 A JPH08144171 A JP H08144171A
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JP
Japan
Prior art keywords
filament group
filaments
nonwoven web
plate
uniform
Prior art date
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Pending
Application number
JP6286485A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Shimizu
文彦 清水
Yosuke Kudo
洋輔 工藤
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】広幅で均一な不織ウェブを製造するための開繊
方法 【構成】空気流と共に搬送されるすだれ状のフィラメン
ト群に静電気を与えて開繊させ均一な不織ウェブを製造
する方法において、空気流と共に搬送されるすだれ状の
フィラメント群を幅方向に50〜200本のフィラメン
ト本数に分割して板上を分離走行させた後、コロナ放電
電界中に通過させて開繊させ、広幅で均一な不織ウェブ
を製造するためのフィラメント群の開繊方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広幅で均一な不織ウェブ
を製造するためのフィラメント群の開繊方法に関する。
更に詳しくは、フィラメント群に高い帯電量を与えて該
フィラメント群を開繊させ、広幅で均一な不織ウェブを
製造するための開繊方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気流と共に搬送されるフィラメ
ント群をネットコンベア上に分散、堆積して均一な不織
ウェブを製造する方法において、均一な不織ウェブを得
るためにはフィラメント同士の開繊が完全になされる必
要がある。この方法としてフィラメント群に衝突、摩擦
による帯電やコロナ放電による強制帯電により静電気を
付与し、フィラメント間の相互反発によって各フィラメ
ントを開繊し、均一な不織ウェブを製造する技術が一般
に用いられている。一般には開繊はフィラメント間の静
電気による反発力の大小に大きく影響され、従って高い
帯電量を有するほど静電気による反発力が大きく開繊に
優れるといえる。また、フィラメントへの帯電が均一に
なされているかどうかも重要であり不均一な場合は開繊
も劣る。従って均一に帯電量を増加させることが開繊状
態を良好にする方法であるといえる。
【0003】本発明者らは、コロナ放電電界中にフィラ
メント群を通過させ、コロナ放電によってフィラメント
群を帯電させる方法が安定で、かつ比較的良好な開繊状
態が得られることに注目し、更に開繊を向上させる検討
を行ったが、高生産性を追求しようとすれば、フィラメ
ント本数の増加は避けて通ることができない問題であ
り、いかにフィラメント本数を多くしても開繊性を維持
できる技術を開発するかが重要であり、コロナ放電によ
る方法でもフィラメント本数の増加に伴い帯電量が減少
し、良好な開繊を得るために必要な帯電量が得られなく
なり、かつフィラメント群への帯電量も不均一となって
良好な開繊が得られなかった。そこで、フィラメント本
数が増加しても開繊が向上する方法として、例えば特公
平1−15615号のように連続フィラメント群を幅方
向に任意の間隔で2つ以上の方向に分離走行させる方法
により、開繊の優れた不織ウェブが製造できると考えら
れる。つまり開繊方法においては帯電後フィラメント群
をすだれ状となるように走行させていたものを、帯電後
フィラメント群を積極的に幅方向に分割して2つ以上の
方向に分離走行させることにより、フィラメント同士が
十分に開繊され、均一な不織ウェブを形成することがで
きるものである。しかし分離走行させるだけではフィラ
メント本数の増加に伴いフィラメント群の帯電量が減少
し、良好な開繊が得ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような状況を鑑
みて、本発明の目的はフィラメント同士の開繊を向上さ
せると共に広幅で均一な不織ウェブを有利に得るための
開繊方法を提供することにある。
【0005】
【課題が解決するための手段】本発明者らは、前述の点
に着目し、フィラメント群の開繊を更に向上させる方法
について検討した結果、フィラメント群を幅方向にフィ
ラメント本数を制限して分離走行させ、分離されたフィ
ラメント群をコロナ放電電界中を通過させることにより
開繊されたフィラメント群を幅方向により拡散させるこ
とができ、かつ均一な不織ウェブを製造することが可能
になることを見いだした。すなわち本発明は空気流と共
に搬送されるすだれ状のフィラメント群に静電気を与え
て開繊させ均一な不織ウェブを製造する方法において、
空気流と共に搬送されるすだれ状のフィラメント群を幅
方向に50〜200本のフィラメント本数に分割して板
上を分離走行させた後、コロナ放電電界中に通過させて
開繊させ、広幅で均一な不織ウェブを製造することを特
徴とするフィラメント群の開繊方法に関するものであ
る。
【0006】以下図面により本発明を更に詳細に説明す
る。図1は本発明におけるフィラメント群の開繊方法の
例を示す概略図であり、矩型状の紡糸口金1からすだれ
状に紡糸されたフィラメント群2を高速気流牽引装置3
で細化延伸された後、本発明におけるところの衝突分離
板4の平面板部にほぼ一直線上に衝突し、該衝突分離板
の該平面に連続して幅方向にある本数のフィラメント群
に分割して2方向に分離走行され、分離されたフィラメ
ント群を直流高電圧電源5に接続された針状電極6と平
板状電極7からなるコロナ放電電界領域を通過させて開
繊し、捕集コンベア8上に堆積された不織ウェブ9を製
造するものである。
【0007】図2は本発明における衝突分離板、コロナ
放電の好適な実施態様の一例を示した概略図である。紡
糸されたフィラメント群2が衝突分離板4の平板にある
角度をつけた突起板を設けることにより突起板の面に沿
って走行するフィラメント群と衝突板の平板に沿って走
行するフィラメント群とに分離走行させることができ、
分離されたフィラメント群をコロナ放電電界領域を通過
させることにより、フィラメント同士が十分に開繊する
ことができ、均一な不織ウェブを製造することが可能と
なるものである。
【0008】本発明の衝突分離板は平板の衝突板にある
角度をつけた突起板を設けることにより突起板の面にそ
って走行するフィラメント群と衝突板の平面にそって走
行するフィラメント群とに分離走行させ、紡糸本数に応
じて突起板の幅を変えることによってフィラメント本数
が制限でき、分割されるフィラメント本数が50〜20
0本とすることが可能である。フィラメント本数が50
本未満であると分離される間隔が狭くなって空気流が乱
れ、ある場所によってはフィラメント本数の多い場所と
少ない場所が発生し、均一な不織ウェブが得られない。
またフィラメント本数が200本を超えるとコロナ放電
で良好な開繊を得るために必要な帯電量が得られなくな
り、かつフィラメントの帯電量も不均一となって良好な
開繊が得られない。
【0009】衝突分離板の分離角度はフィラメントを分
離走行させることができ、かつその後にコロナ放電装置
が設置できるのであれば特に限定されるものではない。
本発明に用いられるコロナ放電方法は、従来公知の任意
の方法を用いてよく、針状電極と平面状や曲面状電極と
からなるコロナ放電方法が一般的に好ましく、適当な間
隔を有する電極間に通常10〜60KVの電圧を印加
し、コロナ放電が発生する状態をつくり、その両電極の
間隔にフィラメント群を通過させる。本発明の場合、針
状電極の配列や、面状電極の形状は、特に限定されるも
のではない。コロナ放電の電極としては、このような針
状電極と面状電極との組み合わせの他に針状電極と針状
電極、面状電極と面状電極との組み合わせてもよく、各
ユニットのコロナ放電電極が針状電極であり、ターゲッ
ト電極が平板状電極であるのが特に好ましい。また各ユ
ニットの針状電極はフィラメント群の帯電を有利に行う
ために、複数本から構成されるのが好ましく、構成本
数、針配列等は特に限定されるものではない。
【0010】実施例1 図1に示すような装置を用い、矩型状の一体紡糸口から
ポリプロピレンを紡糸し、矩型スリットを有する高速気
流牽引装置により細化延伸した。得られたフィラメント
の単糸デニールは2デニールであった。その後分離角度
30度の衝突分離板を用いてフィラメント群を120本
ずつ分割して分離走行させ、衝突分離板の下方に針間隔
が5mmの針状電極とSUS製の平状電極よりなり、電極
間距離が10mmのコロナ放電ユニットを設置し、この両
電極間にコロナ放電電圧15KVで印加して、分離され
たフィラメント群を通過させて開繊させ、捕集コンベア
上に堆積された24g/m2の不織ウェブを製造した。 実施例2 フィラメント本数を50本にする以外は実施例1と同様
の方法で不織ウェブを製造した。 実施例3 フィラメント本数を200本にする以外は実施例1と同
様の方法で不織ウェブを製造した。
【0011】比較例1 コロナ放電を使用しない以外は実施例1と同様の方法で
不織ウェブを製造した。 比較例2 フィラメント本数を20本にする以外は実施例1と同様
の方法で不織ウェブを製造した。 比較例3 フィラメント本数を300本にする以外は実施例1と同
様の方法で不織ウェブを製造した。実施例1〜3、比較
例1〜3で得られた不織ウェブの開繊状態は目視で観察
した。また開繊幅は紡糸幅に対する得られた不織ウェブ
の幅の比率で表し、これらの得られた不織ウェブについ
て開繊状態、開繊幅を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】以上の結果から明かなように実施例1〜3
で得られた不織ウェブは開繊状態も良好であり、特に実
施例1は極めて開繊状態が良好であり、開繊幅も広いも
のであった。一方、比較例1はフィラメント群に帯電さ
れないため開繊状態が悪く、開繊幅も小さいものであっ
た。比較例2は分離されるフィラメント本数に片寄りが
生じ、均一な不織ウェブが得られなかった。比較例3は
フィラメント群に付与する電荷量は不均一で開繊状態が
悪く、開繊幅も小さいものであった。
【0014】
【発明の効果】空気流と共に搬送されるすだれ状のフィ
ラメント群に静電気を与えて開繊させ不織ウェブを製造
するに際し、空気流と共に搬送されるすだれ状のフィラ
メント群を幅方向に50〜200本のフィラメント本数
に分割して板上を分離走行させた後、コロナ放電電界中
に通過させて開繊され、このため得られた不織ウェブは
広幅で均一であることを有する。
【0015】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィラメント群の開繊方法を用いた不
織布製造工程を示す説明図である。
【図2】本発明のフィラメント群の開繊方法の衝突分離
板とコロナ放電装置の説明図である。
【符号の説明】
1 紡糸口金 2 連続フィラメント群 3 高速気流牽引装置 4 衝突分離板 5 直流高電圧電源 6 針状電極 7 平板状電極 8 捕集コンベア 9 不織ウェブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流と共に搬送されるすだれ状のフィ
    ラメント群に静電気を与えて開繊させ均一な不織ウェブ
    を製造する方法において、空気流と共に搬送されるすだ
    れ状のフィラメント群を幅方向に50〜200本のフィ
    ラメント本数に分割して板上を分離走行させた後、コロ
    ナ放電電界中に通過させて開繊させ、広幅で均一な不織
    ウェブを製造することを特徴とするフィラメント群の開
    繊方法。
JP6286485A 1994-11-21 1994-11-21 フィラメント群の開繊方法 Pending JPH08144171A (ja)

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