JP3129498B2 - 不織布の製造法 - Google Patents

不織布の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続フイラメントから
なる目付斑の少ない不織布及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フイラメント群を高速でエアサッ
カー等により牽引して延伸した後捕集面上に堆積して不
織布を製造する際に、目付斑の少ない不織布を製造する
ためにフイラメント群を開繊して均一に分散させる方法
が種々提案されている。例えば、紡糸口金から紡出され
た連続フイラメント群をエアサッカーにより牽引延伸し
て衝突板に衝突させて帯電させ、ついで2つ以上のフイ
ラメント群を夫々分離走行させながら堆積する方法が提
案されている(特開昭59−216963号公報)。ま
た、フイラメント群を延伸ロール群、コロナ放電装置例
えばロールターゲットと針状電極との間、スリット型エ
アーサッカーの順に通して開繊させてから不織布にする
方法も提案され(特開昭58−41960号公報)、さ
らに、針状電極と面状のターゲット電極よりなるコロナ
放電電界中に空気流と共に複数のフイラメントを導糸し
荷電するにあたり、針状電極先端面側に沿って該フイラ
メントを走行せしめて荷電する方法も提供されている
(特開昭58−174671号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−216963号公報に示される方法は、衝突板に
衝突させて帯電させてはいるもののその後に続く分離走
行によってフイラメントの幅方向の自由度を増し、開繊
と分離を向上させるものであるので、積極的開繊法とは
いいがたく、得られる不織布の目付斑は相変らず大きい
ものと考えられる。
【0004】次に、特開昭58−41960号公報に示
す方法は、エアサッカー上で針電極とロール又は平板の
ターゲットとの組合せのコロナ放電装置を用いており、
従って経過時間とともに空気中の塵埃やポリマーの不純
物等が付着して火花放電が発生し、開繊効果が低下し目
付斑が増大する。また、火花放電を防止しようとして、
針電極の印加電圧を下げると開繊効果が低下し、さらに
糸が切れた場合に針の先端に糸が引掛るという欠点があ
った。
【0005】さらに、特開昭58−174671号公報
に示す方法は、針状電極と面状のターゲット電極よりな
るコロナ放電電界中に空気流と共に複数のフイラメント
を導糸し荷電するに当り、針状電極先端面側に沿ってフ
イラメントを走行せしめる関係上、1000m/分程度
のフイラメント束を開繊させるものであり、現在500
0m/分程度で製造されるいわゆるスパンボンドの製造
分野では開繊が不充分で、目付斑が大きいものであっ
た。
【0006】本発明は、かかる従来方法では得られない
目付斑の少ない不織布、及び5000m/分の高速下に
おいて火花放電を起こさずに安定してフイラメント群を
開繊させて目付斑の少ない不織布の製造法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、連続フイラメントからなる不織布であって、
輝度標準偏差δで表示した目付斑が2.8以下であるこ
とを特徴とする不織布、フイラメント群を高速でエアサ
ッカーにより牽引し、移動する捕集ネット上に捕集して
不織布を製造する際に、該エアサッカー上方にナイフ状
印加電極と、アース電極とを対向して設け、さらに、該
アース電極の表面を移動可能にし、該印加電極と該アー
ス電極との間を、前記フイラメント群を通過させた後前
記エアサッカーに牽引することを特徴とする不織布の製
造法、また、アース電極の表面が一方向に移動するよう
になした不織布の製造法である。以下に本発明を詳細に
説明する。
【0008】本発明の製造法で得られる不織布の目付斑
は、輝度標準偏差δで表示した場合に2.8以下であ
る。δが2.8を超えると、目付斑が大きく、品質の高
いものが要求される分野には向かず好ましくない。輝度
標準偏差δは、対象物の輝度をテレビカメラに撮像して
インタフエースを介してビデオフレームメモリより輝度
むらを演算して表わされるもので、これによって不織布
表面の目付斑をあらわすものである。
【0009】次に、本発明の不織布の製造法について図
をまじえながら説明する。図1は、製造法に用いた装置
の斜視図であるが、図1において熱可塑性樹脂例えばポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステ
ル等を紡糸ノズル1から溶融紡糸してフイラメント群2
を高速のエアサッカー7で牽引して連続的に移動する捕
集ネット8の上に捕集して不織布を製造する際に、その
表面が移動するアース電極3とナイフ状印加電極5とが
互いに対向して設けられる。アース電極3は、図2にお
いて示されるように、駆動装置4によってパッケージ1
2から矢印方向に徐々に移動し、フイラメント群2に接
触するアース電極3の表面13は、綺麗な面を保持する
ようにコントロールされる。
【0010】アース電極3をこのように設けない場合に
は、空気中の塵埃やフイラメントの削カスが堆積した
り、ポリマーの不純物がアース電極3の表面13に堆積
して絶縁抵抗が高くなり、具体的にはその表面13の絶
縁抵抗が108 Ω・cm程度になって火花放電が発生し
てフイラメント群は均一に開繊しなくなり、不織布の目
付の均一性が低下する。それ故、アース電極3を移動す
るようにして表面13を綺麗な面に保持すれば、フイラ
メント群は均一放電を受けて開繊性が向上し、不織布の
目付斑が減少し、得られる不織布の品位が向上されるこ
とになる。なお、アース電極3の材質として薄い金属板
又は金属箔を用いることが好ましい。
【0011】ナイフ状印加電極5は、高圧発生器6によ
り印加され、均一な放電を図2に示す如く発生するもの
であるが、従来の如く針電極を用いるとフイラメント群
のフイラメント1本が何かの原因で切断した場合に針に
引掛る問題があり、他方、線状の電極では同様のトラブ
ルが発生したときに線状の電極そのものが切断する問題
がある。本発明の如くナイフ状印加電極5を用いること
により、かかる問題もなく連続運転が可能となる。な
お、10はサクションボックス、11は均一な放電電
場、12はパッケージである。
【0012】
【実施例】
実施例1 252個の紡糸孔を有する矩形の紡糸ノズルより252
g/min.の吐出量でポリエチレンテレフタレートを紡出
し、高速エアサッカーにより5000m/min.の速度で牽
引して1.8dの連続フイラメントからなる目付40g
/m2 の不織布を製造した。この工程において、図2に
示すようにナイフ状印加電極(22KVの高電圧)の先
端とアース電極3の表面13との距離を16mmにし、
アース電極3として幅300mm、厚さ30μmのステ
ンレスを2cm/時間の速度で移動するものを採用し
た。かかる装置で4日間(96時間)の連続運転を行な
い、その状況、得られた不織布(ウエブ)の目付斑を測
定し、表1に示した。96時間の間火花放電が発生せ
ず、目付斑δとして2.8(合格点)以下のものが終始
得られた。
【0013】比較例1 アース電極としてステンレス製の厚み5mm、高さ70
mmの固定式のものを使用し、実施例1と同じ実験を行
なった。この実験では表1に示す如く8時間で火花放電
が発生し、それ以降は目付斑δが3.5と不合格なウエ
ブが得られるにすぎなかった。 比較例2 印加電極としてタングステンワイヤー0.08φの線状
電極を用いて実施例1と同様の実験を行なった。0.5
件/日のスペースでワイヤーが切断する状況であった。
結果を表1に示した。
【0014】実施例2 銅の40μmの金属箔をアース電極として用い実施例1
と同じ実験を行なった。4日間火花放電が発生せず、合
格品として綺麗なウエブが得られた。その結果を表1に
示した。 実施例3 アース電極として鉄の30μm金属箔のものを用い、実
施例1と同じく実験をした。その結果、4日間連続運転
が火花放電の発生もなく可能であった。しかもウエブの
目付斑も2.7と合格点の基準内であった。その結果を
表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】なお、本明細書において記載されている目
付斑は、浜松ホトニクス製斑測定器(仕様No.S61−
00003−01)を用いて行なった。 測定条件 試料寸法 30cm×40cm 測定寸法 290mm×390mm データ数 113100(1データ=1mm2 ) 処理 8ビット(輝度値0〜255) 輝度標準偏差δ 試料を3枚採集して、夫々目付斑を測定し、平均値をも
って本明細書のδを求めた。
【0017】
【発明の効果】本発明の不織布は目付斑が小さく均一な
ウエブであり、また、本発明の製造法は5000m /mi
n.の高速下においても4日以上の長期間においてなんら
火花放電の発生もなく連続運転が可能であり、目付斑の
小さいものを得ることができる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる製造装置の斜視図で
ある。
【図2】図1の電極付近の側面図である。
【符号の説明】
1 紡糸ノズル 2 フイラメント群 3 アース電極 5 ナイフ状印加電極 7 エアサッカー 8 捕集ネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイラメント群を高速でエアサッカーに
    より牽引し、移動する捕集ネット上に捕集して不織布を
    製造する際に、該エアサッカー上方にナイフ状印加電極
    と、アース電極とを対向して設け、さらに、該アース電
    極の表面を移動可能にし、該印加電極と該アース電極と
    の間を、前記フイラメント群を通過させた後前記エアサ
    ッカーに牽引することを特徴とする不織布の製造法。
  2. 【請求項2】 アース電極の表面が一方向に移動する請
    求項に記載の不織布の製造法。
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