JPH08144087A - 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法 - Google Patents

金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法

Info

Publication number
JPH08144087A
JPH08144087A JP29333694A JP29333694A JPH08144087A JP H08144087 A JPH08144087 A JP H08144087A JP 29333694 A JP29333694 A JP 29333694A JP 29333694 A JP29333694 A JP 29333694A JP H08144087 A JPH08144087 A JP H08144087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
metal strip
difference
continuous electroplating
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29333694A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketoshi Watanabe
武敏 渡辺
Hirosato Yamane
弘郷 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP29333694A priority Critical patent/JPH08144087A/ja
Publication of JPH08144087A publication Critical patent/JPH08144087A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】連続電気めっき中に金属帯が電極に接触するこ
とにより発生するショート疵を未然に防止できる連続電
気めっき装置を提供する。 【構成】上電圧と下電圧の差を示す差電圧を演算する演
算装置52と、演算装置52で演算された差電圧が予め
設定された電圧範囲から外れているか否かを判断する判
断装置54と、差電圧がこの電圧範囲から外れている場
合、整流器24及び/又は整流器28に通電量を減少さ
せる信号を送信する通電減指令装置56とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続して供給される金
属帯の表裏両面にそれぞれ並行して設けられた上電極及
び下電極と前記金属帯の表面及び裏面との間に電圧を加
え、前記金属帯の表裏両面を同時にめっきする金属帯の
連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、上記した連続電気めっき装置が備
えられた連続電気めっきラインにおいては、電力原単位
を削減するために、鋼帯等の金属帯と電極との距離(極
間距離)を短くする傾向にある。このため、めっき液を
噴流中に鋼帯のばたつき等に起因する鋼帯と電極との接
触疵(ショート疵)が発生しやすい状況になっており、
このショート疵を防止することがめっき品質上重要な課
題とされている。
【0003】ショート疵を防止する技術としては、電極
と通電ロールとの間に流れる電流がショート発生時に急
変することを利用して、電流の微分値(差分値)からシ
ョート疵発生を検知する技術が知られている(特開平4
−191400号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
方法は、ショート疵が発生したことを発生後に検知する
ものであり、ショート疵の発生を未然に防止するもので
はない。従って、従来の方法では、ショート疵の発生を
未然に防止することはできない。本発明は、上記事情に
鑑み、連続電気めっき中に金属帯が電極に接触すること
により発生するショート疵を未然に防止できる金属帯の
連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、めっきセ
ル内で金属帯がばたつくと、金属帯と電極との距離(極
間距離)が変動し、その結果、金属帯に対する電極電圧
が変動して上電極と金属帯の間の電圧及び下電極と金属
帯の間の電圧のバランスがくずれることに着目した。
【0006】具体的には、上記目的を達成するための本
発明の金属帯の連続電気めっき装置は、連続して供給さ
れる金属帯の表裏両面にそれぞれ並行して設けられた上
電極及び下電極と前記金属帯の表面及び裏面との間に電
圧を加え、前記金属帯の表裏両面を同時にめっきする金
属帯の連続電気めっき装置において、前記上電極と前記
金属帯との間の第1の電圧及び前記下電極と前記金属帯
との間の第2の電圧を検出する電圧検出器と、前記第1
の電圧と前記第2の電圧の電圧差を演算する演算手段
と、予め設定された電圧範囲から前記電圧差が外れてい
るか否かを判断する判断手段と、前記電圧差が前記電圧
範囲から外れたときに、前記電圧差が前記電圧範囲内に
入るように前記第1の電圧及び/又は前記第2の電圧を
調整する調整手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】また、上記目的を達成するための本発明の
金属帯の連続電気めっき方法は、連続して供給される金
属帯の表裏両面にそれぞれ並行して設けられた上電極及
び下電極と前記金属帯の表面及び裏面との間に電圧を加
え、前記金属帯の表裏両面を同時にめっきする金属帯の
連続電気めっき方法において、前記上電極と前記金属帯
との間の第1の電圧及び前記下電極と前記金属帯との間
の第2の電圧を検出し、前記第1の電圧と前記第2の電
圧の電圧差を演算し、予め設定された電圧範囲から前記
電圧差が外れているか否かを判断し、前記電圧差が前記
電圧範囲から外れたときに、前記電圧差が前記電圧範囲
内に入るように前記第1の電圧及び/又は前記第2の電
圧を調整することを特徴とするものである。
【0008】ここで、金属帯に接触する通電ロールと上
電極との間の電圧を第1の電圧とし、この通電ロールと
下電極との間の電圧を第2の電圧としてもよい。
【0009】
【作用】本発明によれば、第1の電圧と第2の電圧の電
圧差が、予め設定された電圧範囲から外れているか否か
を判断し、この電圧差が設定された電圧範囲から外れる
と、電圧差が電圧範囲内に入るように第1の電圧及び/
又は第2の電圧が調整される。従って、上下電極それぞ
れと金属帯との間の極間距離を短くしても、ショート疵
の発生を未然に防止できる。
【0010】ここで、第1の電圧及び/又は第2の電圧
を調整しても、電圧差が電圧範囲内に入らない場合は、
通電を停止して連続電気めっき装置を点検する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の金属帯の連続
電気めっき装置の一実施例を説明する。図1は、連続電
気めっき装置を示す模式図であり、連続めっきラインで
は、この連続めっき装置が複数台設置されている。ま
た、図2は図1の電圧検出器の概略構成を示すブロック
図である。
【0012】めっき前の鋼板10は、図の左側から連続
的に供給され、通電ロール12とバックアップロール1
4に挟まれて上電極16と下電極18との間に搬送され
る。上電極16と下電極18の付近に設けられためっき
液噴射口(図示せず)から、鋼板10の表裏両面に向け
てめっき液が噴射される。上電極16と下電極18との
間から出た鋼板10は、図の右側に備えられている通電
ロール20とバックアップロール22に挟まれて、隣接
する連続電気めっき装置(図示せず)に搬送される。整
流器24の一端は通電ロール12に接続され、他端は上
電極16に接続されており、これにより鋼板10と上電
極16との間に直流電圧が加えられる。この電圧は、電
圧検出器26で検出される。また、整流器28の一端は
通電ロール20に接続され、他端は下電極18に接続さ
れており、これにより鋼板10と下電極18との間に直
流電圧が加えられる。この電圧は、電圧検出器30で検
出される。電圧検出器26では、図2に示されるよう
に、鋼板10と上電極16との間に加えられた電圧(上
電圧)が、絶縁アンプ32及びフィルタ34を介してア
ナログデジタル(A/D)変換器36でデジタル値に変
換される。デジタル値に変換された上電圧を表す信号は
計算機50に入力される。電圧検出器30においても同
様に、鋼板10と下電極18との間に加えられた電圧
(下電圧)が、絶縁アンプ38及びフィルタ40を介し
てアナログデジタル(A/D)変換器42でデジタル値
に変換される。デジタル値に変換された下電圧を表す信
号は計算機50に入力される。計算機50は、図1に示
されるように、上電圧と下電圧からこれらの差を示す差
電圧を演算する演算装置52と、演算装置52で演算さ
れた差電圧が予め設定された電圧範囲から外れているか
否かを判断する判断装置54と、差電圧がこの電圧範囲
から外れている場合、整流器24及び/又は整流器28
に通電量を減少させる信号を送信する通電減指令装置5
6とを備えて構成されている。判断装置54には、最大
値をV2、最小値をV1とする予め設定した電圧範囲が
記憶されている。
【0013】次に、図3、図4を参照して上記の連続電
気めっき装置におけるショート疵を防止する方法を説明
する。図3は連続電気めっき装置においてショート疵を
防止する方法を示すフロー図、図4は上電圧と下電圧の
変動の一例を示すグラフである。図3に示されるフロー
は連続電気めっき装置に電源を入れるとスタートし、上
電圧と下電圧が取り込まれて検出され(ステップ10
0)、鋼板10(図1参照)のばたつきの有無を表す指
標として、検出された上電圧と下電圧から両者の差を示
す差電圧が演算される(ステップ102)。上述した最
大値をV2、最小値をV1とする予め設定した電圧範囲
から差電圧が外れているか否かを判断するために、先ず
最小値V1と差電圧を比較する(ステップ104)。差
電圧が最小値V1よりも大きいときは、差電圧と最大値
V2を比較する(ステップ106)。差電圧が最小値V
1よりも小さいときは、例えば図4に示されるように、
上電極16(図1参照)に鋼板10が接近していると判
断し(ステップ108)、整流器24に通電を減少させ
る信号を送信する(ステップ110)。一方、差電圧が
最大値V2よりも大きいときは、下電極18(図1参
照)に鋼板10が接近していると判断し(ステップ11
2)、整流器28に通電を減少させる信号を送信する
(ステップ114)。以上により、鋼板10が接近した
ほうの電極に接続された整流器からの通電が減少するの
で、ショート疵の発生を防止できる。尚、上記のフロー
では、整流器26,28に通電を減少させる信号を送信
した時点で処理を終了したが、この時点で処理を終了せ
ずに、再びステップ100に戻って処理を繰り返しても
よい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属板と電極とがショートする前に金属帯と電橋との接近
を検出し、金属板と電極との間の電圧を下げて両者の接
触を防止するので、スパーク疵のない良好な電気めっき
金属板を生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続電気めっき装置を示す模式図である。
【図2】図1の電圧検出器の概略構成を示すブロック図
である。
【図3】連続電気めっき装置におけるショート疵を防止
するための処理を示すフロー図である。
【図4】上電圧と下電圧の変動の一例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 鋼板 16 上電極 18 下電極 24,28 整流器 26,30 電圧検出器 50 計算機 52 演算装置 54 判断装置 56 通電減指令装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して供給される金属帯の表裏両面に
    それぞれ並行して設けられた上電極及び下電極と前記金
    属帯の表面及び裏面との間に電圧を加え、前記金属帯の
    表裏両面を同時にめっきする金属帯の連続電気めっき装
    置において、 前記上電極と前記金属帯との間の第1の電圧及び前記下
    電極と前記金属帯との間の第2の電圧を検出する電圧検
    出器と、 前記第1の電圧と前記第2の電圧の電圧差を演算する演
    算手段と、 予め設定された電圧範囲から前記電圧差が外れているか
    否かを判断する判断手段と、 前記電圧差が前記電圧範囲から外れたときに、前記電圧
    差が前記電圧範囲内に入るように前記第1の電圧及び/
    又は前記第2の電圧を調整する調整手段とを備えたこと
    を特徴とする金属帯の連続電気めっき装置。
  2. 【請求項2】 連続して供給される金属帯の表裏両面に
    それぞれ並行して設けられた上電極及び下電極と前記金
    属帯の表面及び裏面との間に電圧を加え、前記金属帯の
    表裏両面を同時にめっきする金属帯の連続電気めっき方
    法において、 前記上電極と前記金属帯との間の第1の電圧及び前記下
    電極と前記金属帯との間の第2の電圧を検出し、 前記第1の電圧と前記第2の電圧の電圧差を演算し、 予め設定された電圧範囲から前記電圧差が外れているか
    否かを判断し、 前記電圧差が前記電圧範囲から外れたときに、前記電圧
    差が前記電圧範囲内に入るように前記第1の電圧及び/
    又は前記第2の電圧を調整することを特徴とする金属帯
    の連続電気めっき方法。
JP29333694A 1994-11-28 1994-11-28 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法 Withdrawn JPH08144087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29333694A JPH08144087A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29333694A JPH08144087A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08144087A true JPH08144087A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17793499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29333694A Withdrawn JPH08144087A (ja) 1994-11-28 1994-11-28 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08144087A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cullen et al. Multisensor fusion for on line monitoring of the quality of spot welding in automotive industry
JP2006145492A (ja) カソード防食された埋設金属体に対する迷走電流腐食リスクの計測評価方法及び装置
JPH08144087A (ja) 金属帯の連続電気めっき装置及び連続電気めっき方法
JP2540433B2 (ja) ロ―ラヘッド溶接機における溶接継目間の電圧測定方法及び該方法の実施装置
JPH05288706A (ja) 金属部材の欠陥監視システム
JP7416020B2 (ja) スパーク検出装置及びスパーク検出方法
JPH07150398A (ja) スパーク疵検出装置
JPH01199727A (ja) ワイヤ放電加工装置
JP2511192B2 (ja) ショ―ト疵検出装置
JP2914792B2 (ja) スパーク検出装置
JPH0543989B2 (ja)
JP4075660B2 (ja) スパーク検出方法
JP2904892B2 (ja) 迷走電流抑制方法及びその装置
JP2004292841A (ja) 金属帯の連続電気めっき方法及び装置
JPH0544085A (ja) エツジオーバーコートの防止装置
TWI774502B (zh) 金屬被膜的成膜方法及金屬被膜的成膜裝置
JPH0537973U (ja) 電気めつき等の電解設備におけるアース電流抑制装置
JP7464208B1 (ja) 金属帯の欠陥検出装置、金属帯の冷間圧延装置、金属帯の欠陥検出方法及び、金属帯の冷間圧延方法
JP4706297B2 (ja) スパーク検出装置及び方法
JP3697578B2 (ja) 帯状材の割れ検出方法及び装置
JPH11181592A (ja) 電気めっきにおけるエッジマスク位置制御方法
JPS61180677A (ja) 片面溶接における裏ビ−ド制御方法
KR200278284Y1 (ko) 전해탱크내 스트립의 결함 방지장치
JP2005232571A (ja) 連続電気めっきラインの通電量制御装置
JPH0332474A (ja) フラッシュバット溶接機の溶接異常監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205