JPH08144055A - 成膜中にパ−ティクル発生の少ないスパッタリング用Niシリサイド焼結タ−ゲット材 - Google Patents

成膜中にパ−ティクル発生の少ないスパッタリング用Niシリサイド焼結タ−ゲット材

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JPH08144055A
JPH08144055A JP28999394A JP28999394A JPH08144055A JP H08144055 A JPH08144055 A JP H08144055A JP 28999394 A JP28999394 A JP 28999394A JP 28999394 A JP28999394 A JP 28999394A JP H08144055 A JPH08144055 A JP H08144055A
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JP
Japan
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nisi
phase
eutectic
compound
target material
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Withdrawn
Application number
JP28999394A
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English (en)
Inventor
Kenichi Hijikata
研一 土方
Takeshi Harada
剛 原田
Masayuki Koiwa
正幸 小岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成膜中にパ−ティクル発生の少ないスパッタ
リング用Niシリサイド焼結タ−ゲット材を提供する。 【構成】 スパッタリング用Niシリサイド焼結タ−ゲ
ット材が、NiSin(ただし、nはモル比で0.9〜
1.2)の組成式を満足し、かつNi−Si2元合金系
状態図で示されるNiSi化合物が反応生成相として存
在し、このNiSi反応生成相中に、同状態図における
Ni3Si2-NiSi 共晶の第1未反応共晶相とNiS
i−NiSi2共晶の第2未反応共晶相とが分散分布し
た組織を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体デバイスにお
ける電極や配線などを構成するNiシリサイド薄膜をス
パッタリングにより形成するのに用いた場合に、成膜中
に薄膜欠陥となるパ−ティクルの発生が著しく少ない焼
結タ−ゲット材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイスの製造に際して、
スパッタリングにより低抵抗のNiシリサイド薄膜を形
成することが行われる場合があり、これにNiシリサイ
ド焼結タ−ゲット材が用いられている。また、上記Ni
シリサイド焼結タ−ゲット材は、原料としてNi板材と
Si塊材を用い、これを所定の割合に秤量し、非酸化性
雰囲気中で電子ビ−ム溶解などにより溶解し、ついで、
粉砕し、ホットプレスすることにより製造されることも
知られている。さらに、この結果得られたNiシリサイ
ド焼結タ−ゲット材は、組成式:NiSin(nはモル
比で0.9〜1.0)を満足する場合、すなわち原料と
してNiSi0.9ー1.0の組成を有する粉砕粉末を用
いてホットプレスした場合には、Ni−Si2元合金系
状態図におけるNi3Si2化合物とNiSi化合物の2
相組織を有し、また、組成式:NiSin(nはモル比
で1.0〜1.2)を満足するすなわちNiSi1.0ー1.
2の組成を有する粉砕粉末を用いてホットプレスした場
合には、同じく同状態図におけるNiSi化合物とNi
Si2化合物の2相組織をもつようになることも知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】−方、近年のスパッタ
リング技術の進歩はめざましく、スパッタリング装置の
高出力化および大型化が可能となり、これに伴い、Ni
シリサイド薄膜の形成に際しても、成膜の高速化および
大面積化がはかられる傾向にあるが、上記の従来Niシ
リサイド焼結タ−ゲット材においては、これを用いて高
速成膜や大面積成膜をおこなうと、成膜中にパ−ティク
ル(微細粒子)が発生し易くなるという問題がある。
なお、薄膜中にパ−ティクルが多数存在すると、これが
例えば0.5〜4μmの線幅で形成された電極を断線さ
せたり、配線内を短絡させたりするなどの原因となり、
不良率が増大するようになるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、Niシリサイド薄膜のスパッタ
リングによる形成に際して、パ−ティクル発生の少ない
Niシリサイド焼結タ−ゲット材を開発すべく研究を行
なった結果、原料粉末として、予めNi板材とSi塊材
を所定の割合に秤量し、これを例えば電子ビ−ム溶解な
どにより溶解し、粉砕することにより調製した、Ni−
Si2元合金系状態図におけるNi3Si 2化合物とNi
Si化合物の共晶からなるNi3Si2-NiSi共晶粉末
と、同じく同状態図におけるNiSi化合物とNiSi
2化合物の共晶からなるNiSi−NiSi2共晶粉末を
用い、これら両原料粉末を所定の割合に配合し、混合し
た後、ホットプレスすることにより組成式:NiSin
(ただし、nはモル比で0.9〜1.2)を満足するN
iシリサイド焼結タ−ゲット材を製造すると、上記ホッ
トプレス時に、上記Ni3Si2-NiSi共晶粉末とNi
Si−NiSi2共晶粉末が反応して、これら両者間に
はNiSi化合物が形成されるようになり、したがって
この結果のNiシリサイド焼結タ−ゲット材は、NiS
i化合物の反応生成相中に、未反応のNi3Si2-NiS
i共晶相と同じく未反応のNiSi−NiSi2共晶相
が分散分布した組織をもつようになり、このような組織
を有するNiシリサイド焼結タ−ゲット材においては、
成膜中のパ−ティクル発生が著しく減少し、パ−ティク
ルのきわめて少ないNiシリサイド薄膜の形成が可能に
なるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであつて、NiSin(ただし、nはモル
比で0.9〜1.2)の組成式を満足し、かつNi−S
i2元合金系状態図で示されるNiSi化合物が反応生
成相として存在し、このNiSi化合物反応生成相中
に、同状態図におけるNi3Si2化合物とNiSi化合
物の共晶からなる第1未反応共晶相と、同じく同状態図
におけるNiSi化合物とNiSi2化合物の共晶から
なる第2未反応共晶相とが分散分布した組織を有するス
パッタリング用Niシリサイド焼結タ−ゲット材に特徴
を有するものである。なお、組成式におけるnの値を
0.9〜1.2としたのは、nの値が0.9未満でも、
また1.2を越えても所望の低抵抗をもったNiシリサ
イド薄膜の形成を行うことができないという理由による
ものである。
【0006】
【実施例】つぎに、この発明のNiシリサイド焼結タ−
ゲット材を実施例により具体的に説明する。 まず、5
N(ナイン)の高純度Ni板材と7Nの高純度Si塊材
を用い、これらを所定の割合に秤量し、真空度:10-5
torrの雰囲気中、水冷銅ハ−スにて電子ビ−ム溶解
を行ない、ついでジョ−クラッシャ−にて粗粉砕し、さ
らにボ−ルミルで微粉砕して、それぞれNi−Si2元
合金系状態図におけるNi3Si2化合物とNiSi化合
物の共晶からなるNi3Si2-NiSi共晶粉末と、同じ
く同状態図におけるNiSi化合物とNiSi2化合物
の共晶からなるNiSi−NiSi2共晶粉末を調製
し、ついでこれら両共晶粉末を原料粉末として用い、2
0〜100μmの範囲内の所定の平均粒径に調整した状
態で、表1に示される割合に配合し、V型ミキサ−にて
30分間混合した後、温度:960℃、圧力:20MP
a、保持時間:30分の条件でホットプレスすることに
より組成式:NiSinのnの値がそれぞれ表1に示さ
れる値をもち、かついずれもNiSi化合物反応生成相
中に、Ni3Si2-NiSi共晶の第1未反応共晶相とN
iSi−NiSi2共晶の第2未反応共晶相が分散分布
した組織を有し、さらに直径:250mmφ×厚さ:1
0mmの寸法をもった本発明Niシリサイド焼結タ−ゲ
ット材(以下、本発明タ−ゲット材という)1〜8をそ
れぞれ製造した。
【0007】また、比較の目的で、上記の高純度Ni板
材と高純度Si塊材の秤量割合をかえて組成式:NiS
nのnが表2に示される値のNiSin粉末を調製し、
これを原料粉末として用いる以外は同一の条件で従来N
iシリサイド焼結タ−ゲット材(以下、従来タ−ゲット
材という)1〜8をそれぞれ製造した。さらに表2には
この結果得られた従来タ−ゲット材1〜8の構成相(組
織)を示した。
【0008】つぎに、この結果得られた各種タ−ゲット
材を、スパッタリング装置に組み込み、 基板:直径152mmのSiウェハ 基板温度:160℃ 基板とタ−ゲツト材間の距離:60mm 雰囲気:3×10-3torrのArガス 直流出力:1.9kW スパツタ時間:1.5分 の条件でSiウェハの表面にNiシリサイド薄膜を形成
し、Siウェハ表面の薄膜における直径:0.3μm以
上のパ−ティクル発生数を測定した。この測定結果をそ
れぞれ表1,2に示した。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】表1,2に示される結果から、NiSi
反応生成相中に、Ni3Si2-NiSi共晶の第1未反応
共晶相と、NiSi−NiSi2共晶の第2未反応共晶
相が分散分布する3相組織を有する本発明タ−ゲット材
1〜8で形成されたNiシリサイド薄膜中には、NiS
i相とNiSi2相、またはNi3Si2相とNiSi相の
2相組織を有する従来タ−ゲット材1〜8に比してパ−
ティクル発生が著しく少ないことが明らかである。上述
のように、この発明のスパッタリング用Niシリサイド
焼結タ−ゲット材は、成膜中のパ−ティクル発生がきわ
めて少なく、これは成膜速度を上げても、また成膜面積
を大きくしても変わらないので、スパッタリング装置の
高出力化および大型化に十分満足に対応することができ
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NiSin(ただし、nはモル比で0.
    9〜1.2)の組成式を満足し、かつNi−Si2元合
    金系状態図で示されるNiSi化合物が反応生成相とし
    て存在し、このNiSi化合物反応生成相中に、同状態
    図におけるNi3Si2化合物とNiSi化合物の共晶か
    らなる第1未反応共晶相と、同じく同状態図におけるN
    iSi化合物とNiSi2化合物の共晶からなる第2未
    反応共晶相とが分散分布した組織を有することを特徴と
    する成膜中にパ−ティクル発生の少ないスパッタリング
    用Niシリサイド焼結タ−ゲット材。
JP28999394A 1994-11-24 1994-11-24 成膜中にパ−ティクル発生の少ないスパッタリング用Niシリサイド焼結タ−ゲット材 Withdrawn JPH08144055A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011115259A1 (ja) 2010-03-19 2011-09-22 Jx日鉱日石金属株式会社 ニッケル合金スパッタリングターゲット、Ni合金薄膜及びニッケルシリサイド膜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011115259A1 (ja) 2010-03-19 2011-09-22 Jx日鉱日石金属株式会社 ニッケル合金スパッタリングターゲット、Ni合金薄膜及びニッケルシリサイド膜
US9249497B2 (en) 2010-03-19 2016-02-02 Jx Nippon Mining & Metals Corporation Ni alloy sputtering target, Ni alloy thin film and Ni silicide film

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