JPH08143798A - インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

Info

Publication number
JPH08143798A
JPH08143798A JP28482694A JP28482694A JPH08143798A JP H08143798 A JPH08143798 A JP H08143798A JP 28482694 A JP28482694 A JP 28482694A JP 28482694 A JP28482694 A JP 28482694A JP H08143798 A JPH08143798 A JP H08143798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
jet recording
amines
ink jet
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28482694A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuko Yoshiike
悦子 吉池
Hiroko Hayashi
広子 林
Kiyohiko Takemoto
清彦 竹本
Yasuhiro Oki
康弘 黄木
Yoshiharu Yoshida
美春 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP28482694A priority Critical patent/JPH08143798A/ja
Publication of JPH08143798A publication Critical patent/JPH08143798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル詰まりを防止でき、かつ優れた耐水性
を持ち、更に印字用紙の性質によるインクの色調変化を
抑え一定の色再現性を確保できるインクジェット記録用
インクを提供することにある。 【構成】 カルボキシル基を持つ染料を含有するインク
に、少なくとも(a)沸点−40℃〜90℃のアミン
類、(b)沸点100℃以上のアミン類、(c)無機塩
基の中から選ばれた少なくとも2種類以上の物質を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
のインク配合物およびインクジェット記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット記録方式におい
ては様々な組成のインクが提案されている。最近の動向
として特に、オフィス等で一般に使用されている普通紙
に印刷したときの印刷物の耐水堅牢性(以下は単に「耐
水性」とする)に対する要望が高まっている。耐水性
は、特開平4−226175号公報で開示されているよ
うに、スルホン基の数と等しいかまたはそれより多く、
少なくとも2個のカルボキシル基を導入した染料をイン
クに用いることで実現できることが知られている。前記
染料は溶媒に対して溶解性が低く、pHによって安定性
に影響を受け易い。インクが蒸発した場合、溶媒に対す
る溶解性が低下するうえ、pHが低下して安定領域をは
ずれた前記染料が析出してノズル詰まりを起こし易いと
いう問題があり、特開平4−226175号公報ではp
H緩衝液の添加によってpHを安定領域に保持し、ノズ
ル詰まりを抑えようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれでは
ノズル詰まりの完全な防止には不充分であり、ノズル詰
まりを解決するためには染料を析出させない、または染
料析出物を溶解させる物質を添加すれば良いのだが、添
加量を多くするに従って耐水性が劣化するという二重の
問題を抱えていた。また、インクジェット記録には様々
な印字用紙が用いられているが、一般的に中性紙と酸性
紙では印字物の色調に差が見られ、印字用紙の性質によ
って一定の色再現性が得られないという問題もあった。
【0004】従って本発明の目的は、染料の析出による
ノズル詰まりを防止でき、かつ優れた耐水性を備え、さ
らに印字用紙の性質に関わらず一定の色再現性を持つイ
ンクジェット記録用インクおよび記録方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために様々な検討を行ったところ、ノズル詰ま
りを防止でき、かつ耐水性に優れ、更に印字用紙の性質
に関わらず一定の色再現性を持つインクおよび記録方法
を見いだし、以下の発明に至った。
【0006】すなわち本発明のインクジェット記録用イ
ンクは、少なくとも構造中にカルボキシル基を持つ染料
と、水溶性有機溶剤と、水から構成されるインクであっ
て、下記(a)〜(c)の3種のうち少なくとも2種類
の成分を含み、20℃でのインクのpHが8.5〜11
に調整されていることを特徴とする。 (a)沸点が−40℃〜90℃のアミン類、(b)沸点
が100℃以上のアミン類、(c)無機塩基。
【0007】また、前記(a)〜(c)の、(a)の中
から選択される成分を必須成分とし、さらに、(b)の
中から選択される成分(c)の中から選択される成分の
うち少なくとも1種類を含み、20℃でのインクのpH
が8.5〜11に調整されていることを特徴とする。
【0008】また、前記(a)(b)(c)の3種類の
成分を含有し、20℃でのインクのpHが8.5〜11
に調整されていることを特徴とする。
【0009】また、重量比で、前記(a)成分に対し、
(b)成分が0.2〜20倍含有される、または/かつ
(c)成分が0.1〜2倍含有されることを特徴とす
る。
【0010】本発明のインクジェット記録方法は、複数
色のインクを用いるカラーインクジェット記録方法であ
って、少なくとも1色のインクが上記成分を含むインク
であることを特徴とする。
【0011】本発明に用いられる染料は構造中にカルボ
キシル基を持つもので、アルカリ金属、アンモニウム塩
または置換アンモニウム塩等の形態で使用されることが
好ましい。また前記の染料は、ブラック、カラーのいず
れでも良い。さらにインクに単独で用いても良いし、2
種類以上を混合して用いても良い。
【0012】本発明に用いられる水溶性有機溶剤として
はエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等の多価アル
コール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノブチルエーテル等の多価アルコールのエーテル
類、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン、2−ピロリドン、N−
メチル−2−ピロリドン等の含窒素溶剤、チオジグリコ
ール、ジメチルスルホキシド等の含硫黄溶剤等があげら
れる。これらの溶剤は単独で用いても良いし、2種類以
上を併用しても良い。
【0013】本発明のインクに用いられる(a)沸点が
−40℃〜90℃のアミン類としては、アンモニア、メ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ブチルアミン、イソブチルアミン等があげられる。
また、(b)沸点100℃以上のアミン類としては、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、2ージメチルアミノエタノール、モルホリ
ン、アミノメチルプロパノール、モノイソプロピルアミ
ン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等があげられ
る。(c)無機塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化リチウム等があげられる。
【0014】本発明のインクとして好ましいものは、
(a)(b)(c)の3成分のうち(a)を必須成分と
して(b)または/かつ(c)成分を含み、その含有量
が重量比で(a)に対し(b)が0.2〜20倍、また
は/かつ(c)が0.1〜2倍で、20℃でのインクの
pHが8.5〜11に調整されているもので、さらに好
ましくは(a)(b)(c)3成分を前記重量比で含
み、20℃でのインクのpHが8.5〜11に調整され
ているものである。pHが8.5未満である場合は染料
の溶解性が低下してノズルが詰まり易く、11を越える
と耐水性が劣化する。
【0015】さらに本発明のインクには必要に応じて、
防腐剤、防錆剤、界面活性剤、キレート剤等の他の添加
剤が含まれていても良い。
【0016】本発明のインクはモノクロまたはカラーイ
ンクジェット記録方法のいずれにも使用できる。特にカ
ラーインクジェット記録方法では、用いられるインクの
うち本発明のインクは少なくとも1色でも良く、また用
いられる全てのインクが本発明によるものでも良い。
【0017】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0018】表1は、本発明の実施例1乃至9及び比較
例1乃至9の組成を示したものであり、表中染料I乃至
染料IVはそれぞれ以下に示す構造式で示される化合物
である。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】
【化4】
【0023】また、表1の組成で次の略語を使用する。
【0024】2−P=2−ピロリドン DEG=ジエチレングリコール NH3=アンモニア TEA1=トリエチルアミン MEA=モノエタノールアミン TEA2=トリエタノールアミン KOH=水酸化カリウム LiOH=水酸化リチウム なお、表1に示す組成物の量の単位は重量%であり、残
量はイオン交換水である。
【0025】
【表1】
【0026】表1の組成で混合したインクを充分攪拌し
た後、孔径0.8μmのメンブレンフィルターを用いて
ろ過し、試験用インクとした。前記のインクについて、
ノズル回復性、耐水性、pH、中性紙と酸性紙の色差に
ついて以下に記載した方法により試験を行った。印字を
必要とする試験にはプリンタ:MJ−700V2C(セ
イコーエプソン(株))を使用した。
【0027】試験(1)ノズル回復性 各インクをプリンタにセットし印字して、全ノズルから
吐出していることを確認後、ヘッドを取り外して、イン
ク供給およびキャップを行わないで40℃の環境に7日
間放置した。放置後ヘッドをプリンタに取り付け、イン
ク供給して全ノズルの吐出が可能となるまでに要するク
リーニング動作の回数を、次の基準に従って評価した。 ◎:1回、 ○:2〜3回、 △:4〜5回、 ×:6回以上。
【0028】試験(2)耐水性 中性紙:XEROX−P(ゼロックス(株))、酸性
紙:EPP(セイコーエプソン(株))にキャラクター
とベタのパターンを印字して、室温で24時間放置後、
印字部分に0.5mlの水を滴下して室温で自然乾燥さ
せて、にじみの状態を目視で判定した。 ◎:にじみが目立たない、 ○:少しにじみがある、 △:キャラクターは少しにじみがあり、ベタがパターン
の境界を越えてにじみ出している、 ×:キャラクターが読めず、ベタ部分の色が抜けてい
る。
【0029】試験(3)pH 各インクのpHを測定した。測定は堀場制作所製イオン
メーターN−8Fを用いて、20℃で行った。
【0030】試験(4)中性紙と酸性紙に印字したとき
の色差 中性紙:XEROX−P(ゼロックス(株))、酸性
紙:EPP(セイコーエプソン(株))に印字したベタ
部分について、CIEで規定されている色差表示法のL
***表色系をマクベスCE−7000分光光度計(M
acbeth社)を用いて測定し、2紙間の色差を求め、次の
基準で判定した。 ◎:5以内、 ○:5を越え10以内、 △:10を越え20以内、 ×:20を越える。
【0031】以上の試験結果を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】以上のように、本発明のインクを用いた場
合、ノズル詰まりを防止でき、かつ優れた耐水性を得る
ことができ、さらには印字用紙の性質によるインクの色
調変化が抑えられて一定の色再現性が得られていること
がわかる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ノズル詰まりを防止し
て、かつ優れた耐水性を備え、さらには印字用紙の性質
によるインクの色調変化を抑えて一定の色再現性を備え
たインクジェット記録用インクおよび記録方法を提供で
きる。
フロントページの続き (72)発明者 黄木 康弘 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 吉田 美春 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも構造中にカルボキシル基を持
    つ染料と、水溶性有機溶剤と、水から構成されるインク
    であって、下記(a)〜(c)の3種のうち少なくとも
    2種類の成分を含有し、20℃でのインクのpHが8.
    5〜11に調整されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録用インク。 (a)沸点が−40℃〜90℃のアミン類 (b)沸点が100℃以上のアミン類 (c)無機塩基
  2. 【請求項2】 前記(a)〜(c)の、(a)の中から
    選択される成分を必須成分とし、さらに、(b)の中か
    ら選択される成分(c)の中から選択される成分のうち
    少なくとも1種類を含有し、20℃でのインクのpHが
    8.5〜11に調整されていることを特徴とする請求項
    1記載のインクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 前記(a)(b)(c)の3種類の成分
    を含有し、20℃でのインクのpHが8.5〜11に調
    整されていることを特徴とするインクジェット記録用イ
    ンク。
  4. 【請求項4】 重量比で、前記(a)成分に対し、
    (b)成分が0.2〜20倍含有される、または/かつ
    (c)成分が0.1〜2倍含有されることを特徴とする
    請求項1、2および3記載のインクジェット記録用イン
    ク。
  5. 【請求項5】 複数色のインクを用いるカラーインクジ
    ェット記録方法であって、少なくとも1色のインクが請
    求項1乃至4記載のインク組成であることを特徴とする
    インクジェット記録方法。
JP28482694A 1994-11-18 1994-11-18 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 Pending JPH08143798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28482694A JPH08143798A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28482694A JPH08143798A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08143798A true JPH08143798A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17683516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28482694A Pending JPH08143798A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08143798A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3178200B2 (ja) 黒色再現性に優れた黒色インク組成物
JP4577265B2 (ja) 黒色インク組成物、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物
JP2015193792A (ja) インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法
JPH07228810A (ja) 水性インク及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP2001288392A (ja) インクセット
JPH09137091A (ja) 記録用水性マゼンタインク及びインクジェット記録方法
JP2861077B2 (ja) インクジェット記録方式を用いたカラー印刷方法
EP0659852B1 (en) Aqueous ink for ink-jet recording
US6511170B1 (en) Ink jet printing method
JP4420677B2 (ja) 非反応性インクビヒクル組成物
JPS598775A (ja) インクジエツトプリンタ−用黄色インク
JP2001288391A (ja) インクセット
EP0716133B1 (en) Ink composition and ink jet recording method using the same
JPH08143798A (ja) インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法
JP4852715B2 (ja) インクジェット用インク組成物
JPH09241555A (ja) インクジェット記録に好ましく用いられるインク組成物
JP2715534B2 (ja) インクジェット記録用水性インク
JPH10130554A (ja) インクジェットインキおよびインクジェットインキセット
JP2000327962A (ja) インクジェット記録用インク
JPH07122041B2 (ja) 水性インク組成物
JP4232237B2 (ja) インクジェット用水性インク及びインクジェット記録方法
JPH0797539A (ja) インクジェット記録用インク
JP2000290552A (ja) インクジェット記録用インク
KR100619048B1 (ko) 자가분산형 착색제 및 이를 포함하는 잉크 조성물
JP4092923B2 (ja) インク及びインクジェット記録方法