JP2001288391A - インクセット - Google Patents
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Abstract
できるインクセットを提供する。 【解決手段】 イエローインク組成物、色濃度の異なる
二種のマゼンタインク組成物、および色濃度の異なる二
種のシアンインク組成物を含んでなるインクセットであ
って、イエローインク組成物が着色剤として一般式Iま
たはII、濃度の濃い方のマゼンタインク組成物および
濃度の薄い方のマゼンタインク組成物がそれぞれ着色剤
として一般式III、濃度の濃い方のシアンインク組成
物および濃度の薄い方のシアンインク組成物がそれぞれ
着色剤として一般式IVの化合物を含んでなるインクセ
ット。
Description
セットに関する。
間、屋内外の光線や外気等に曝されると、紫外線、可視
光もしくは大気中の様々なガス等の影響により、画像が
劣化してしまうことが多い。特に、複数のインク組成物
で形成されるカラー画像にあっては、一色でも耐光性に
劣るものが存在すると画像の色相が変わりカラー画像の
品質が極端に劣化することとなる。このため、長期保存
しても画像劣化が起こり難い、耐候性に優れた画像を形
成できるインク組成物が求められている。
目されている。インクジェット記録方法は、インク組成
物の小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷
を行う印刷方法である。この方法は、比較的安価な装置
で高解像度かつ高品位な画像を、高速で印刷可能である
という特徴を有する。そして、この方法を利用したイン
クジェット記録装置は、印字品質、低コスト、比較的静
かな動作、グラフィック形成能により、商業的に広く受
け入れられている。中でも、サーマル(バブルジェッ
ト)および圧電ドロップ・オン・デマンドプリンター
は、市場でとりわけ成功し、オフィスおよび家庭でのパ
ソコン用プリンターとして広く用いられてきている。
意し、インクジェット記録によってカラー画像を形成す
ることが行われている。一般に、カラー画像の形成は、
イエローインク組成物、マゼンタインク組成物、および
シアンインク組成物の三色、さらに場合によってブラッ
クインク組成物を加えた四色によって行われている。さ
らに、これらの四色にライトシアンインク組成物および
ライトマゼンタインク組成物を加えた六色によってカラ
ー画像形成を行う場合もある。このようなカラー画像の
形成に用いられるインク組成物には、それ自体が良好な
発色性を有していることに加え、複数のインク組成物と
組み合わせたときに、良好な中間色を発色することが求
められる。
に用いられるインクセットのインク組成物には、例え
ば、粘度、表面張力等の物性値が適当であること、光学
濃度が高く、鮮明な色調および画像を与えること、耐水
性、耐光性等の堅牢性に優れた画像を与えること、保存
安定性に優れること、ノズルの目詰まりを生じにくいこ
と、さらに臭気および消防上の危険性等における安全性
などの性能が要求される。これらの性能の多くを満たす
ために、水溶性染料を水または水と水溶性有機溶剤との
混合液に溶解した水性インクが使用される。このとき、
種々の色相のインク組成物が種々の色相の染料から調製
される。
特性は、インク組成物中の着色剤の性能に左右されると
ころが大きく、従来より様々な染料が検討されている。
ーインク組成物を組み合わせたインクセットが、極めて
色再現性に優れ、かつ耐光性にも優れた画像が実現でき
るとの知見を得た。本発明は、このような知見に基づく
ものである。よって、本発明は、色再現性優れた画像を
実現できるインクセットの提供をその目的としている。
ーインク組成物、色濃度の異なる二種のマゼンタインク
組成物、および色濃度の異なる二種のシアンインク組成
物を含んでなるものであって、それらの各インク組成物
が着色剤としてそれぞれ以下に示す特定の化合物を含ん
でなるものである。
エローインク組成物、色濃度の異なる二種のマゼンタイ
ンク組成物、および色濃度の異なる二種のシアンインク
組成物を含んでなるインクセットであって、イエローイ
ンク組成物が着色剤として下記式(I)または(II):
CH3 またはOCH3 を表し、AおよびA’は、
Na、K、アンモニウム、または有機アミン類を表しn
は1または2の整数である。]で表される化合物を含ん
でなるものであり、
び濃度の薄い方のマゼンタインク組成物がそれぞれ着色
剤として下記式(III):
れる基を表し、
基、またはOH、SO 3M、またはCOOHを表し、R
2は、OH、COOM、またはNHR5を表し、R
3は、H、またはOHもしくはCOOHで置換されたC
1〜C4のアルキル基を表し、R4は、OH、OC
H3、OC2H5、SO3MまたはCOOMで置換され
たC1〜C4のアルキル基もしくはフェニル基を表し、
R5は、SO3MまたはCOOHで置換されたC1〜C
4のアルキル基を表し、Mは、H、Li、Na、K、ア
ンモニウム、または有機アミン類を表す)]で表される
化合物を含んでなるものであり、
濃度の薄い方のシアンインク組成物がそれぞれ着色剤と
して下記式(IV):
およびnは、それぞれ0〜4であり、かつ(l+m+
n)=4である]で表される化合物を含んでなるもので
ある。
各インク組成物の着色剤としてそれぞれ特定の化合物を
含むことにより、形成される画像の色再現性を顕著に向
上させることでき、かつその画像の耐光性の向上を図る
ことができる。
録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式と
は、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆
記具による記録方式、その他各種の印字方式が挙げられ
る。本発明によるインク組成物は、インクジェット記録
方法に好ましく用いらる。
イエローインク組成物、色濃度の異なる二種のマゼンタ
インク組成物、および色濃度の異なる二種のシアンイン
ク組成物を含んでなる。ここで、色濃度の異なる二種の
インク組成物は、濃度の濃いものと濃度の薄いものとに
分けることができる。
色剤として上記式(I)または(II)で表される化合物を含
んでなるものである。本発明において、着色剤として、
式(I)または(II)に表される化合物は、単独であっても
よく、また複数種混合し用いてもよい。
例としては、下記のものが挙げられる。
度は適宜選択することができるが、通常、該インク組成
物が式(I)または(II)で表される化合物を1.5〜6.
0重量%含むことが好ましい。このような範囲の濃度で
あることは、マゼンタインクおよびシアンインクとのバ
ランスの点からも好ましい。また、いわゆる普通紙にベ
タ印刷(100% Dutyの塗りつぶし印刷)したときにイエ
ローOD値が1.0〜1.5の範囲であることが好まし
いため、イエローインク組成物が式(I)または(II)で表
される化合物を1.5〜4.0重量%含むことがより好
ましい。
異なる二種のマゼンタインク組成物は、濃度の濃い方の
マゼンタインク組成物(以下において必要により濃マゼ
ンタインクともいう)と、濃度の薄い方のマゼンタイン
ク組成物(以下において必要により淡マゼンタインクと
もいう)とからなる。このように濃淡色のマゼンタイン
クを用いてインクジェット記録を行うことにより、鮮明
性が高く、耐光性に優れた記録画像を得ることができ
る。
マゼンタインク組成物および濃度の薄い方のマゼンタイ
ンク組成物はそれぞれ、着色剤として上記式(III)で表
される化合物を含んでなるものである。この化合物を含
むインク組成物は、単色での鮮明性、耐光性に優れたも
のである。
は、下記のものが挙げられる。
および淡マゼンタインク組成物にそれぞれ用いられる着
色剤としては、それぞれ式(III)に表される化合物を単
独で用いてもよく、また複数種混合して用いてもよい。
おける着色剤濃度は適宜選択することができるが、通
常、該インク組成物が式(III)で表される化合物を1.
0〜5重量%含むことが好ましい。また、いわゆる普通
紙にベタ印刷(100% Dutyの塗りつぶし印刷)したとき
にマゼンタOD値が1.0〜1.5の範囲であることが
好ましいため、濃度の濃い方のマゼンタインク組成物が
式(III)で表される化合物を1.5〜3.5重量%含む
ことがより好ましい。
濃度は、着色剤として使用される式(III)で表される化
合物と、前記の濃色マゼンタインクとを組み合わせたと
きのカラーバランスに従って適宜選択することができる
が、通常、該インク組成物が式(III)で表される化合物
を0.2〜0.9重量%含むことが好ましい。このよう
な濃度範囲にあることにより、濃色マゼンタインクと組
み合わせたときのバランスが良好となる。
異なる二種のシアンインク組成物は、濃度の濃い方のシ
アンインク組成物(以下において必要により濃シアンイ
ンクともいう)と、濃度の薄い方のシアンインク組成物
(以下において必要により淡シアンインクともいう)と
からなる。
組成物および淡シアンインク組成物は、それぞれ着色剤
として上記式(IV)で表される化合物を含んでなるもので
ある。
は、染料濃度の大小により生じさせてもよく、また用い
る着色剤の種類を適宜選択することで生じさせてもよ
い。
ては、下記のものが挙げられる。
よび淡シアンインク組成物にそれぞれ用いられる着色剤
としては、それぞれ式(IV)に表される化合物を単独で用
いてもよく、複数種混合して用いてもよい。
度は適宜選択することができるが、通常、該インク組成
物が式(IV)で表される化合物を2.0〜6.0重量%含
むことが好ましい。また、いわゆる普通紙にベタ印刷
(100% Dutyの塗りつぶし印刷)したときにシアンOD
値が1.0〜1.5の範囲であることが好ましいため、
濃度の濃い方のシアンインク組成物が式(IV)で表される
化合物を2.5〜4.5重量%含むことがより好まし
い。
度は、着色剤として使用される式(IV)で表される化合物
と、前記の濃シアンインクとを組み合わせたときのカラ
ーバランスに従って適宜選択することができるが、通
常、該インク組成物が式(IV)で表される化合物を0.4
〜1.5重量%含むことが好ましい。このような濃度範
囲にあることにより、濃シアンインクと組み合わせたと
きのバランスが良好となる。
なる二種のマゼンタインク組成物、および色濃度の異な
る二種のシアンインク組成物を含んでなるインクセット
に、さらにブラックインク組成物を包含させることがで
きる。本発明において使用可能なブラックインク組成物
に含まれる着色剤としては、黒色を印刷することができ
る染料または顔料であればいずれのものも使用可能であ
る。例えば、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染
料、反応性染料、分散染料、建染染料、可溶性建染染
料、反応分散染料、など通常インク組成物、とりわけイ
ンクジェット記録に使用される各種染料が使用可能であ
る。またこのような顔料としては、カーボンブラック等
の黒顔料が使用可能である。
組成物は、安全性等の問題から水性インクであることが
好ましい。本発明において、ブラックインク組成物に含
まれる染料は単独または複数種混合して用いることがで
きる。
の成分 本発明に用いられるインク組成物において、主溶媒は水
または水と水溶性有機溶媒の混合液が好適である。水
は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の
純水、または超純水を用いることができる。また、紫外
線照射、または過酸化水素添加などにより滅菌した水を
用いることにより、インク組成物を長期保存する場合に
カビやバクテリアの発生を防止することができるので好
適である。
は、主溶媒として使用される場合の水の含有量は、イン
ク組成物に対して50〜90重量%であるのが好まし
く、また、60〜80重量%であるのがさらに好まし
い。
用いられるインク組成物の溶媒は、水と水溶性有機溶媒
の混合液であり、高沸点有機溶媒からなる湿潤剤をさら
に含んでなることが好ましい。高沸点有機溶媒剤の好ま
しい例としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、チオグリコール、ヘキシレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン
などの多価アルコール類;エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロ
ピルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロ
ピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プ
ロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチル
エーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メ
チル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエー
テル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエー
テル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−iso−プロピルエーテルの多価アル
コールのアルキルエーテル類;尿素;2−ピロリドン、
N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン、ホルムアミド、アセトアミド、ジメ
チルスルホキシド、ソルビット、ソルビタン、アセチ
ン、ジアセチン、トリアセチン、スルホランなどが挙げ
られ、これら一種または二種以上の混合物として用いる
ことができる。
コール系界面活性剤の好ましい具体例としては、下記の
式(a)で表わされる化合物が挙げられる。
よびR4は独立してアルキル基(好ましくは炭素数1〜
6のアルキル基)を表す]
に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシ
ン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3−オールなどが挙げられる。上記の式(a)で表
されるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品
を利用することも可能であり、その具体例としてはサー
フィノール82、104、440、465、485、ま
たはTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.
より入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE10
10(商品名)(以上、日信化学社製)が挙げられる。
て0.1〜3重量%程度の範囲が好ましく、より好まし
くは0.5〜2重量%程度の範囲である。なお、本発明
に用いられるインク組成物の表面張力は、45mN/m
以下であり、好ましくは25〜40mN/m範囲程度が
好ましい。
にノズルの目詰まり防止剤、防腐剤または防かび剤、酸
化防止剤、導電率調整剤、pH調整剤、溶解助剤、粘度
調整剤、浸透促進剤、表面張力調整剤、酸素吸収剤など
を必要に応じて添加することができる。
香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、
2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソ
ルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2
−ジベンジソチアゾリン−3−オン(Zeneca社の
プロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGX
L、プロキセルXL−2、プロキセルTN)などがあげ
れる。
化防止剤の例としては、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどの
アミン類およびそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化
アンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチ
ルアンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あ
るいはN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、
テトラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチル
アロハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメ
チルビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレ
ット類など、L−アスコルビン酸およびその塩を挙げる
ことができる。
の成分は、単独または各群内および各群間において複数
種選択して混合して用いることもできる。本発明におい
ては、インク組成物のすべての成分の量は、インク組成
物の粘度が20℃で10mPa・s未満であるように選
択されるのが好ましい。
て記録媒体に印字を行う記録方式に用いられる。
インクセットに含まれるインク組成物の液滴を吐出し記
録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法
が提供される。さらに本発明によれば、これらの記録方
法により記録された記録物も提供される。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
クセット1〜7を作成した。なお、表中に示すインクの
各成分量はインク全重量に対する各成分のwt%を示
し、残量はイオン交換水である。また、染料Y−1〜Y
−8、M−1〜M−10、およびC−1〜C−6は上記
した具体的な構造の染料を意味する。
体(1)〜(4)を用いて、以下の試験1〜3について
評価した。(1)はいわゆる普通紙であり、(2)〜
(4)はインクジェットプリンタ専用記録媒体である。 (記録媒体) (1)Xerox 4024 (米国 Xerox.Co.製) (2)EPSON スーパーファイン用紙 (エプソン販売株
式会社製) (3)EPSON 専用写真光沢紙 (エプソン販売株
式会社製) (4)EPSON 専用光沢フィルム (エプソン販売株
式会社製) また、評価試験においては、インクジェットプリンタP
M−770C(セイコーエプソン株式会社製)を用い
た。また、耐光性試験には、耐光性の加速試験機とし
て、キセノンフエザオメーターCi35W(アトラス・
エレクトリック・デバイス社製)を用い、評価を行っ
た。
L02 セイコーエプソン社製)に実施例および比較例
のインクセットを充填し、記録媒体(1)〜(4)に対
して、レツド、ブルー、グリーンと、コンボジットブラ
ツク70%濃度のベタ印刷を行った。
ゼンタ、イエローのインクで構成され、70%濃度のブ
ルーは濃マゼンタ、淡マゼンタ、濃シアン、淡シアンの
インクで構成され、70%濃度のグリーンはイエロー、
濃シアン、淡シアンのインクで構成され、70%濃度の
コンポジットブラックは濃マゼンタ、淡マゼンタ、濃シ
アン、淡シアン、イエロー、ブラックのインクで構成さ
れるよう、印刷方法を調整した。なお、ブラックインク
はPM−770C用のオリジナルインクを用いた。
ザオメーターCi35W(アトラス・エレクトリック・
デバイス社製)を用いて、60時間の耐光性試験を行
い、試験前後における色差(ΔE*ab)を式(i)から求
め、以下の基準で判定した。 ΔE*ab=[(ΔL*)2 + (Δa*)2 + (Δb*)2]1/2 (i)
セットを充填し、記録媒体(3)に対して、実施例およ
び比較例のインクセットからなるイエロー、マゼンタ、
シアン、レッド、ブルー、グリーンの各色の100階調
濃度のパッチパターンを印刷した。得られたパッチのそ
れぞれの明度(L*)、色相(a*,b*)を測定し、X軸にa
*、Y軸にb*、Z軸にL*をプロットすることで、色の立
体空間(色再現範囲)を求めた。PM−770Cのオリ
ジナルインクセツトの色再現範囲を100%とし、前記
各インクセットの色再現範囲と比較した。
に充填し、キャップをしない状態で40℃の環境に1ケ
月間放置し、放置後、全ノズルが正常と吐出するまでに
要するクリーニングの動作回数行った。以下の基準でそ
の評価した。 評価A:2回以内で復帰する 評価B:3〜5回で復帰する 評価C:6〜10回で復帰する 評価D :10回の操作でも復帰しない
される通りであった。
Claims (10)
- 【請求項1】イエローインク組成物、色濃度の異なる二
種のマゼンタインク組成物、および色濃度の異なる二種
のシアンインク組成物を含んでなるインクセットであっ
て、 イエローインク組成物が着色剤として下記式(I)または
(II): 【化1】 【化2】 [式中、 R1、R1’、R2、およびR2’は独立してCH3
またはOCH3 を表し、 AおよびA’は、 【化3】 のいずれかの構造を有する基であり、 Mは、H、Li、Na、K、アンモニウムまたは有機ア
ミン類を表しnは1または2の整数である。]で表され
る化合物を含んでなるものであり、 濃度の濃い方のマゼンタインク組成物および濃度の薄い
方のマゼンタインク組成物がそれぞれ着色剤として下記
式(III): 【化4】 [式中、 BおよびB’は、独立してHまたは次式で表される基を
表し、 【化5】 (ただし、BおよびB’は同時にHではない)R1は、
C1〜C4のアルキル基もしくはアルコキシ基、または
OH、SO 3M、またはCOOHを表し、 R2は、OH、COOM、またはNHR5を表し、 R3は、H、またはOHもしくはCOOHで置換された
C1〜C4のアルキル基を表し、 R4は、OH、OCH3、OC2H5、SO3Mまたは
COOMで置換されたC1〜C4のアルキル基もしくは
フェニル基を表し、 R5は、SO3MまたはCOOHで置換されたC1〜C
4のアルキル基を表し、 Mは、H、Li、Na、K、アンモニウムまたは有機ア
ミン類を表す)]で表される化合物を含んでなるもので
あり、 濃度の濃い方のシアンインク組成物および濃度の薄い方
のシアンインク組成物がそれぞれ着色剤として下記式(I
V): 【化6】 [式中、 R6は、OH、またはCOOMを表し、 l、m、およびnは、それぞれ0〜4であり、かつ(l
+m+n)=4である]で表される化合物を含んでなる
ものである、インクセット。 - 【請求項2】イエローインク組成物が、式(I)または(I
I)で表される化合物を1.5〜4重量%含んでなる、請
求項1に記載のインクセット。 - 【請求項3】濃度の濃い方のマゼンタインク組成物が、
式(III)で表される化合物を1.5〜3.5重量%含ん
でなり、かつ濃度の薄い方のマゼンタインク組成物が、
式(III)で表される化合物を0.2〜0.9重量%含ん
でなる、請求項1または2に記載のインクセット。 - 【請求項4】濃度の濃い方のシアンインク組成物が、式
(IV)で表される化合物を2.5〜4.5重量%含んでな
り、かつ濃度の薄い方のシアンインク組成物が、式(IV)
で表される化合物を0.4〜1.5重量%含んでなる、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセット。 - 【請求項5】ブラックインク組成物を更に含んでなる、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。 - 【請求項6】インク組成物が界面活性剤をさらに含んで
なる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクセッ
ト。 - 【請求項7】インクジェット記録方法に用いられる、請
求項1〜6のいずれか一項に記載のインクセット。 - 【請求項8】インク組成物を付着させて記録媒体に印字
を行う記録方法であって、インク組成物として請求項1
〜7のいずれか一項に記載のインクセットのインク組成
物を用いる、方法。 - 【請求項9】インク組成物の液滴を吐出し記録媒体に付
着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、
インク組成物として請求項1〜7のいずれか一項に記載
のインクセットのインク組成物を用いる、インクジェッ
ト記録方法。 - 【請求項10】請求項8または9のいずれか一項に記載
の方法によって記録が行われた、記録物。
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