JP2003221527A - インクセット - Google Patents

インクセット

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JP2003221527A
JP2003221527A JP2002021233A JP2002021233A JP2003221527A JP 2003221527 A JP2003221527 A JP 2003221527A JP 2002021233 A JP2002021233 A JP 2002021233A JP 2002021233 A JP2002021233 A JP 2002021233A JP 2003221527 A JP2003221527 A JP 2003221527A
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JP
Japan
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ink composition
ink
hue angle
saturation
degrees
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002021233A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Oki
木 康 弘 黄
Kazuhiko Kitamura
村 和 彦 北
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 良好な品質の画像、とりわけ広範囲な色およ
び画像再現性、耐候性に優れたカラー画像を実現できる
インクジェット記録用インクセットを提供する。 【解決手段】 本発明によるのインクセットは、水によ
るインク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算
出されるL表色系において、色相角が85〜
115度、彩度が50〜90の第1のインク組成物と、
色相角が215〜240度、彩度が40〜80の第2の
インク組成物と、色相角が340〜360度もしくは0
〜5度、彩度が50〜90の第3のインク組成物とを少
なくとも含んでなるものであって、さらに色相角が5〜
30度、彩度が45〜85の第4のインク組成物、色相
角が160〜205度、彩度が20〜60の第5のイン
ク組成物、および色相角が275〜300度、彩度が3
0〜70の第6のインク組成物からなる群より選択され
る少なくとも1種のインク組成物を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、所定の色特性を有する複数のインク組成物を
含んでなるインクセットに関する。
【0002】背景技術 インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔
させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法
である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度かつ
高品位な画像を、高速で印刷可能であるという特徴を有
する。そして、この方法を利用したインクジェット記録
装置は、印字品質、低コスト、比較的静かな動作、グラ
フィック形成能により、商業的に広く受け入れられてい
る。
【0003】最近では、複数のカラーインク組成物を用
意し、インクジェット記録によってカラー画像を形成す
ることが行われている。一般に、カラー画像の形成は、
イエローインク組成物(Y)、マゼンタインク組成物
(M)、およびシアンインク組成物(C)の三色、さら
に場合によってブラックインク組成物(K)を加えた四
色によって行われている。
【0004】これらのインク組成物を用いた記録方法に
おいては、色を表す指標である色相および明度を次のよ
うに制御して、幅広い自然色を含む画像の印刷を行って
いる。色相、すなわち赤や青などの所謂「色」は、イン
クヘッドから吐出するシアン、マゼンタ、イエローの各
色のドットの比率を変えることによって制御される。明
度、すなわち明るさは、形成するドットの密度を変える
ことによって制御される。このように記録媒体上に形成
される各色ドットの形成密度を制御することにより、幅
広い自然色の画像を印刷することが可能となる。
【0005】さらに最近では、前記した四色のインク組
成物の他に、色濃度の低い(ライト)シアンインク組成
物および色濃度の低い(ライト)マゼンタインク組成物
を加えた六色、さらに色濃度の低い(ライト)イエロー
インク組成物を加えた七色、によってカラー画像の形成
が行われることがある。あるいは、前記Y、M、Cのイ
ンク組成物に代えてR(レッド)、G(グリーン)、お
よびB(ブルー)のインク組成物を用いてカラー画像形
成が行うこともある。このような種々のインク組成物を
用意することによって、これらから選択した複数のイン
ク組成物を組み合わせて良好な中間色を発色させること
が期待されている。したがって、これらのインク組成物
を用いた記録画像には優れた画像再現性と広範な色再現
性とが望まれているのである。
【0006】また、インクジェット記録プリンタによっ
て印刷された画像は、様々な利用の形態が考えられ、特
に写真仕様の印刷物などはディスプレイとして長時間蛍
光灯または屋外等の直射日光に暴露される場所に置かれ
ることが考えられる。このため、インクジェット記録物
において耐湿性および耐候性等の画像堅牢性は極めて重
要な要求性能となっている。
【0007】
【発明の概要】本発明者らは、今般、L表色
系により示される所定の色特性を有する複数のインク組
成物を含んでなるインクセットを用いることにより、良
好な品質の画像が実現できる、とりわけ形成される記録
画像中に粒状感のある状態が生ずることを防止でき、か
つ画像の色再現範囲を顕著に広げることができるとの知
見を得た。また、本発明によるインクセットによれば、
耐候性、耐湿性といった画像堅牢性に優れた印刷物を得
ることができるとの知見も得た。本発明はこれら知見に
基づくものである。
【0008】したがって、本発明は、良好な品質の画
像、とりわけ広範囲な色再現性および画像再現性に優
れ、かつ、耐候性にも優れたカラー画像を実現できるイ
ンクセットの提供をその目的としている。
【0009】そして、本発明によるインクジェット記録
用のインクセットは、水によるインク組成物の1000
倍希釈溶液の分光特性から算出されるL表色
系における、aより求められる色相角および彩度
について、色相角が85〜115度、かつ彩度が50〜
90の範囲にある第1のインク組成物と、色相角が21
5〜240度、かつ彩度が40〜80の範囲にある第2
のインク組成物と、色相角が340〜360度もしくは
0〜5度、かつ彩度が50〜90の範囲にある第3のイ
ンク組成物とを少なくとも含んでなるものであって、追
加のインク組成物として、色相角が5〜30度、かつ彩
度が45〜85の範囲にある第4のインク組成物、色相
角が160〜205度、かつ彩度が20〜60の範囲に
ある第5のインク組成物、および、色相角が275〜3
00度、かつ彩度が30〜70の範囲にある第6のイン
ク組成物からなる群より選択される少なくとも1種のイ
ンク組成物をさらに含んでなるものである。[ここで、
色相角は、 a≧0、かつb≧0の場合に、tan−1(b
)、 a≧0、かつb<0の場合に、360+tan−1
(b/a)、または a<0の場合に、180+tan−1(b
)、 として求められる角度(度)を表し、彩度は、((a)
+(b))1/2により算出されるものであって、
原点((a,b)=(0,0))からの距離を表す]。
【0010】
【発明の具体的説明】インクセット 本発明によるインクセットは、インク組成物を用いた記
録方式に用いられる。ここで、インク組成物を用いた記
録方式とは、例えば、インクジェット記録方式、ペン等
による筆記具による記録方式、その他各種の印字方式が
挙げられるが、本発明によるインクセットは詳しくはイ
ンクジェット記録方法に用いられる。
【0011】本発明によるインクセットは、第1のイン
ク組成物と、第2のインク組成物と、第3のインク組成
物とを少なくとも含んでなるものであって、追加のイン
ク組成物として、第4のインク組成物、第5のインク組
成物、および第6のインク組成物からなる群より選択さ
れる少なくとも1種のインク組成物をさらに含んでなる
ものである。本発明の好ましい態様によれば、該インク
セットにおいて、追加のインク組成物は、第4のインク
組成物、第5のインク組成物、および第6のインク組成
物からなる群より選択される少なくとも2種のインク組
成物を含んでなり、より好ましくは、追加のインク組成
物は、第4のインク組成物と、第5のインク組成物と、
第6のインク組成物とからなる。
【0012】ここで、第1のインク組成物とは、水によ
る該インク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から
算出されるL表色系におけるaより求
められる色相角および彩度が、色相角については85〜
115度、好ましくは90〜110度の範囲にあり、か
つ彩度については50〜90、好ましくは60〜85の
範囲にあるものである。
【0013】また、第2のインク組成物とは、水による
該インク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算
出されるL表色系におけるaより求め
られる色相角および彩度が、色相角については215〜
240度、好ましくは220〜235度の範囲にあり、
かつ彩度については40〜80、好ましくは45〜70
の範囲にあるものである。
【0014】第3のインク組成物とは、水による該イン
ク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算出され
るL表色系におけるaより求められる
色相角および彩度が、色相角については340〜360
度もしくは0〜5度、好ましくは345〜360度(ま
たは0度)の範囲にあり、かつ彩度については50〜9
0、好ましくは55〜85の範囲にあるものである。
【0015】第4のインク組成物とは、水による該イン
ク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算出され
るL表色系におけるaより求められる
色相角および彩度が、色相角については5〜30度、好
ましくは10〜25度の範囲にあり、かつ彩度について
は45〜85、好ましくは55〜85の範囲にあるもの
である。
【0016】第5のインク組成物とは、水による該イン
ク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算出され
るL表色系におけるaより求められる
色相角および彩度が、色相角については160〜205
度、好ましくは165〜200度の範囲にあり、かつ彩
度については20〜60、好ましくは30〜55の範囲
にあるものである。
【0017】第6のインク組成物とは、水による該イン
ク組成物の1000倍希釈溶液の分光特性から算出され
るL表色系におけるaより求められる
色相角および彩度が、色相角については275〜300
度、好ましくは270〜295度の範囲にあり、かつ彩
度については30〜70、好ましくは35〜60の範囲
にあるものである。
【0018】これら第1〜第6のインク組成物は上記し
た所定の色相角および彩度を有するものである限り、使
用される着色剤の種類、およびその他の成分については
特に限定されない。
【0019】本発明においては、インク組成物の色相
角、彩度および明度は、CIE(Commission Internati
onal del'Eclairage)により規格化され、JIS(すな
わちJIS Z 8729)において採用されているL
表色系による色差表示法によって、規定するこ
とができる。
【0020】ここで、インク組成物の「水による100
0倍希釈溶液の分光特性から算出されるL
色系におけるaより求められる色相角および彩
度」とは、対象とするインク組成物を、水を用いて容積
基準で1000倍希釈し、得られた希釈溶液について分
光光度計(使用セル:光路長1cmの石英セル)を用い
てその分光分析を行い、その結果から、この希釈溶液の
表色系におけるL値、a値、およびb
値が算出され、これらa値およびb値より下記の
通りに求められる色相角および彩度のことを意味する。
なおこのとき、希釈用に使用される水としては、イオン
交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、また
は超純水を用いることができる。
【0021】ここで色相角は、上記のようにして求めら
れたa値およびb値が、 a≧0、かつb≧0の場合には、tan−1(b
/a)、 a≧0、かつb<0の場合には、360+tan
−1(b/a)、ま たは a<0の場合には、180+tan−1(b
)、 として求められる角度(度)を表す。
【0022】またここで彩度は、下記式(i)より算出
されるものであって、原点((a,b)=(0,0))から
の距離を表す。 [彩度]=((a)+(b))1/2 (i)
【0023】一般的に、明るい領域の(淡色領域)の画
像を、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、およびブラック(K)の四色インクのみを用い
て印刷する場合、C、M、Kのドットを疎らに形成させ
る必要が生ずる。このため、これらのドットが目立ち画
質が低下することがある。また一般的に、ドットを疎ら
に形成させることは、細部の画像情報を再現する点で不
利である。
【0024】そこで、前記の四色のインク組成物の他
に、ライトシアンインク(LC)およびライトマゼンタ
インク(LM)を加えた六色、さらにライトイエローイ
ンク(LY)を加えた七色のインクによってカラー画像
形成を行い、記録画像の画質向上を図ることが行われて
いる。これらのライト系のインクを使用することによ
り、淡色領域の画像を再現する際に、四色のみの場合よ
りも高い密度でドットを形成させることができ、またよ
り細部の画像情報を再現することも可能となる。
【0025】ところが、淡色領域とは異なり、明度の低
い領域(濃色領域)を含む画像の画質は、LC、LMさ
らにはLYの利用によって改善することは通常難しい。
それは、濃色領域の画像については、淡色領域の場合に
ようにインクドットを疎らに形成させる必要がほとんど
ないため、淡色領域の場合に採用された上記のような手
段では画質の改善が図れないからである。一方で、上記
のように淡色領域について画質の改善が図られると、そ
れに伴って、濃色領域における画像についても一層の画
質の向上が望まれることとなる。
【0026】インク記録方法において中間色を再現する
場合には、通常、前記したような四色または六色のイン
クを複数種組み合わせて使用して、その色を再現する。
この場合、所望される中間色によっては、その色を再現
するために必要なインクの種類および量が多くなり、記
録媒体への単位面積当たりのインク打ち込み量が増大し
てしまうことがある。特に、濃色領域において画像の画
質向上を図る場合には、インク打ち込み量を従来よりも
さらに増大させる必要が生じることがある。
【0027】ところが、記録媒体においては、単位面積
当たりの打ち込み可能なインクの総量に制限があり(以
下において「インクデューティ制限」ということがあ
る)、ドットの形成密度を無制限に高くすることはでき
ない。インクデューティ制限の量を超えて記録媒体にイ
ンク記録を行うと、記録物において、インクの滲みを生
じさせ、画質の低下を招くおそれがある。
【0028】このため、印字品質を確保するためにイン
ク打ち込み量をインクデューティ制限量の範囲内に制限
する必要があるが、このようにインク使用量が制限され
ると、記録画像の発色性および色再現範囲に関して制約
を受けざるを得なくなり、濃色領域において画像画質を
向上させることは困難となる。発色性の向上や色再現範
囲を広くするためにより濃度の高いインクを積極的に用
いることが考えられるが、色濃度の高いインクの使用
は、通常、記録画像において、吐出されたインクのドッ
トが視認できる状態、すなわち画像に粒状感のある状態
を生じ易くする。いきおい画質は低下する。
【0029】本発明によるインクセットによれば、従
来、数種のインク(例えばCMYから選択される複数の
インク)の組み合わせによって表現していた色を、本発
明によるインクセットに用いられる上記のいずれかのイ
ンク組成物をベースに他のインクを使用して表現できる
ので、同じ色をより少ないインク使用量で表現すること
ができる。このように、より少ないインク量によって色
再現が可能となると、インクデューティ制限の下で、別
途インクをさらに用いることが可能となるので、記録画
像の画質および色再現性をさらに向上させることができ
る。すなわち、本発明によるインクセットによれば、使
用するインク組成物を適宜選択することにより、濃色領
域においても広範な色再現性を達成することが可能とな
る。また、本発明によるインクセットによれば、前記し
たように同じ色をより少ないインク使用量で表現するこ
とができるので、インク組成物中に含まれる有機溶媒成
分の、記録媒体への単位当たりの打ち込み量を減少させ
ることができる。これにより、記録画像の耐候性、耐ガ
ス性および耐湿性を向上させることができる。
【0030】また、従来、色濃度の濃いインク、例えば
マゼンタインク(特に色濃度の濃い方のマゼンタイン
ク)、シアンインク(特に色濃度の濃い方のシアンイン
ク)およびブラックインクを使用することにより再現し
ていた色領域の色を、本発明によるインクセットに含ま
れる特定のインク組成物を代用することによって表現す
ることができる。このため、色濃度の濃いインクの多量
の使用が求められる色領域を減らすことができる。これ
により画像再現性を向上させることができるものと考え
られる。
【0031】したがって、本発明によるインクセットに
用いられる各インク組成物が、それぞれ上記のような条
件を満たす色相角および彩度を有するものであること
は、前記で説明したように、画質および色再現性に優
れ、かつ耐候性、耐ガス性および耐湿性にも優れた記録
画像を得る観点から有利である。
【0032】本発明の一つの好ましい態様によれば、水
による1000倍希釈溶液の分光特性から算出されるL
表色系について、第1のインク組成物の明度
(L 値)は、80〜100でであり、より好ましくは
90〜100である。同様に、第2のインク組成物の該
明度(L値)は、好ましくは55〜80であり、より
好ましくは60〜75である。第3のインク組成物の該
明度(L値)は、好ましくは55〜80であり、より
好ましくは60〜75である。第4のインク組成物の該
明度(L値)は、好ましくは60〜90であり、より
好ましくは65〜80である。第5のインク組成物の該
明度(L値)は、好ましくは50〜80であり、より
好ましくは60〜70である。第6のインク組成物の該
明度(L値)は、好ましくは55〜80であり、より
好ましくは60〜75である。
【0033】なおここで、「インク組成物の明度」と
は、インク組成物それ自体から求められる明度(L
値)のことをいい、例えば、前述したように、該イン
ク組成物を必要に応じて所定の溶媒により希釈した後、
分光光度計のような慣用の分析装置による測定によって
求めることができる。
【0034】本発明の好ましい態様によれば、インクセ
ットに用いられるインク組成物は、着色剤と、水溶性有
機溶媒と、水とを少なくとも含んでなる。したがって、
第1〜第6のインク組成物において、着色剤以外の他の
成分の組成は、それぞれのインク組成物について規定さ
れる色相角および彩度を維持できる限りにおいて、いず
れの組成を採用してもよい。すなわち、第1〜第6のイ
ンク組成物において、着色剤以外の他の成分が各インク
組成物についてすべて同一の組成かつ配合量であっても
よく、また、各インク組成物毎にその組成および配合量
が異なっていてもよい。
【0035】着色剤 本発明において、インクセットに含まれるインク組成物
に用いられる着色剤としては、第1〜第6の各インク組
成物について規定される色相角および彩度を示すことが
できるものであれば、特に限定されず、いずれの着色剤
であっても使用可能である。本発明の好ましい態様によ
れば、着色剤は染料である。
【0036】そのような染料としては、直接染料、酸性
染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、
建染染料、および可溶性建染染料などの通常インクジェ
ット記録に使用する各種染料を使用することができる。
【0037】したがって、使用される着色剤としては、
各インク組成物毎に規定される色相角および彩度を示す
ことができるものである限りにおいて、公知の染料を適
宜選択して使用することができ、また必要に応じてそれ
らを混合して使用することができる。さらには、前記し
た色相角および彩度を示すような染料を必要に応じて合
成して使用しても良い。
【0038】本発明において、インク組成物の着色剤と
して使用可能なものとしては、例えば、従来イエロー系
染料として知られているものとして、C.I.アシッド
イエロー1、3、11、17、19、23、25、2
9、36、38、40、42、44、49、59、6
1、70、72、75、76、78、79、98、9
9、110、111、127、131、135、14
2、162、164、165、C.I.ダイレクトイエ
ロー1、8、11、12、24、26、27、33、3
9、44、50、58、85、86、87、88、8
9、98、110、132、142、144、C.I.
リアクティブイエロー1、2、3、4、6、7、11、
12、13、14、15、16、17、18、22、2
3、24、25、26、27、37、42、C.I.フ
ードイエロー3、4、C.I.ソルベントイエロー1
5、19、21、30、109等が挙げられる。
【0039】また、従来マゼンタ系の染料として知られ
ているものとしては、例えば、C.I.アシッドレッド
1、6、8、9、13、14、18、26、27、3
2、35、37、42、51、52、57、75、7
7、80、82、85、87、88、89、92、9
4、97、106、111、114、115、117、
118、119、129、130、131、133、1
34、138、143、145、154、155、15
8、168、180、183、184、186、19
4、198、209、211、215、219、24
9、252、254、262、265、274、28
2、289、303、317、320、321、32
2、C.I.ダイレクトレッド1、2、4、9、11、
13、17、20、23、24、28、31、33、3
7、39、44、46、62、63、75、79、8
0、81、83、84、89、95、99、113、1
97、201、218、220、224、225、22
6、227、228、229、230、231、C.
I.リアクティブレッド1、2、3、4、5、6、7、
8、11、12、13、15、16、17、19、2
0、21、22、23、24、28、29、31、3
2、33、34、35、36、37、38、39、4
0、41、42、43、45、46、49、50、5
8、59、63、64、C.I.ソルビライズレッド
1、C.I.フードレッド7、9、14等が挙げられ
る。
【0040】さらに、従来、シアン系の染料として知ら
れているものとしては、例えば、C.I.アシッドブル
ー1、7、9、15、22、23、25、27、29、
40、41、43、45、54、59、60、62、7
2、74、78、80、82、83、90、92、9
3、100、102、103、104、112、11
3、117、120、126、127、129、13
0、131、138、140、142、143、15
1、154、158、161、166、167、16
8、170、171、182、183、184、18
7、192、199、203、204、205、22
9、234、236、249、C.I.ダイレクトブル
ー1、2、6、15、22、25、41、71、76、
77、78、80、86、87、90、98、106、
108、120、123、158、160、163、1
65、168、192、193、194、195、19
6、199、200、201、202、203、20
7、225、226、236、237、246、24
8、249、C.I.リアクティブブルー1、2、3、
4、5、7、8、9、13、14、15、17、18、
19、20、21、25、26、27、28、29、3
1、32、33、34、37、38、39、40、4
1、43、44、46、C.I.ソルビライズバットブ
ルー1、5、41、C.I.バットブルー4、29、6
0、C.I.フードブルー1、2、C.I.ベイシック
ブルー9、25、28、29、44等が挙げられる。
【0041】また、その他の色系統の染料として従来知
られているものとしては、例えば、C.I.アシッドグ
リーン7、12、25、27、35、36、40、4
3、44、65、79、C.I.ダイレクトグリーン
1、6、8、26、28、30、31、37、59、6
3、64、C.I.リアクティブグリーン6、7、C.
I.アシッドバイオレット15、43、66、78、1
06、C.I.ダイレクトバイオレット2、48、6
3、90、C.I.リアクティブバイオレット1、5、
9、10等が挙げられる。
【0042】これらの染料は、前記した各色の系の染料
の群内および各群間から複数選択して使用することがで
きる。
【0043】本発明の好ましい態様においては、第1の
インク組成物は、着色剤として、C.I.ダイレクトイ
エロー132を少なくとも含んでなることが好ましい。
また、第2のインク組成物は、着色剤として、C.I.
ダイレクトブルー199を少なくとも含んでなることが
好ましい。第3のインク組成物は、着色剤として、C.
I.ダイレクトレッド83を少なくとも含んでなること
が好ましい。第4のインク組成物は、着色剤として、
C.I.ダイレクトレッド80を少なくとも含んでなる
ことが好ましい。第5のインク組成物は、着色剤とし
て、C.I.ダイレクトグリーン26を少なくとも含ん
でなることが好ましい。第6のインク組成物は、着色剤
として、C.I.ダイレクトバイオレット48を少なく
とも含んでなることが好ましい。
【0044】水、水溶性有機溶媒、およびその他の任意
の成分 本発明において、前記インクセットに用いられるインク
組成物の主溶媒としては、水または水と水溶性有機溶媒
の混合液が好適である。水は、イオン交換水、限外濾過
水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いる
ことができる。また、紫外線照射、または過酸化水素添
加などにより滅菌した水を用いることにより、インク組
成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防
止することができるので好適である。
【0045】本発明において、インク組成物に含まれて
も良い水溶性有機溶媒の例としては、高沸点有機溶媒が
挙げられる。高沸点有機溶媒は、インク組成物の乾燥を
防ぐことによりヘッドの目詰まりを防止することができ
る。高沸点有機溶媒の好ましい例としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘ
キシレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどの多価アルコールのアルキ
ルエーテル類、尿素、2−ピロリドン、N−メチル−2
−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。高沸点有
機溶媒の添加量は特に限定されないが、インク組成物に
対して好ましくは5〜50重量%程度であり、より好ま
しくは10〜40重量%程度である。
【0046】本発明によるインク組成物は、さらに浸透
促進剤を含んでなるものであってもよい。浸透促進剤の
好ましい例としては、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピル
エーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピル
エーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエー
テル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル
−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテ
ル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエー
テル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノ−iso−プロピルエーテルの多価アル
コールのアルキルエーテル類が挙げられる。
【0047】本発明において、インク組成物は、浸透促
進および吐出信頼性と良好な画像を得ることを目的とし
て、さらに界面活性剤を含有することができる。界面活
性剤の例としては、アニオン性界面活性剤(例えばドデ
シルベンゼルスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
トのアンモニウム塩など)、非イオン性界面活性剤(例
えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリオキシエチレンアルキルアミドなど)および、アセ
チレングリコール系界面活性剤が挙げられる。これらは
単独使用または二種以上を併用することができる。
【0048】本発明において用いられるアセチレングリ
コール系界面活性剤の好ましい具体例としては、下記の
式(a)で表わされる化合物が挙げられる。
【0049】
【化1】
【0050】上記の式(a)で表される化合物の中で特
に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシ
ン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシ
ン−3オールなどが挙げられる。上記の式(a)で表さ
れるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を
利用することも可能であり、その具体例としてはサーフ
ィノール82、104、440、465、485、また
はTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.よ
り入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE101
0(商品名)(以上、日信化学社製)が挙げられる。
【0051】界面活性剤の添加量はインク組成物に対し
て0.1〜5重量%程度の範囲が好ましく、より好まし
くは0.5〜2重量%程度の範囲である。なお本発明に
おいて、インク組成物の表面張力は、典型的には20〜
40mN/m範囲程度であり、好ましくは25〜35m
N/m範囲程度が好ましい。
【0052】本発明において、インク組成物は、さらに
ノズルの目詰まり防止剤、防腐剤、酸化防止剤、導電率
調整剤、pH調整剤、溶解助剤、粘度調整剤、酸素吸収
剤などを含んでいてもよい。
【0053】防腐剤の例としては、安息香酸ナトリウ
ム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジン
チオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナト
リウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソ
チアゾリン−3−オン(Avencia社のプロキセル
CRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキ
セルXL−2、プロキセルTN)などが挙げられる。
【0054】また、pH調整剤、溶解助剤、または酸化
防止剤の例としては、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、プロパノールアミン、モルホリンなどのア
ミン類およびそれらの変成物、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウムなどの無機塩類、水酸化ア
ンモニウム、四級アンモニウム水酸化物(テトラメチル
アンモニウムなど)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸リチウムなどの炭酸塩類その他燐酸塩など、あるい
はN−メチル−2−ピロリドン、尿素、チオ尿素、テト
ラメチル尿素などの尿素類、アロハネート、メチルアロ
ハネートなどのアロハネート類、ビウレット、ジメチル
ビウレット、テトラメチルビウレットなどのビウレット
類など、L−アスコルビン酸およびその塩を挙げること
ができる。本発明においてはまた、前記した他の任意の
成分は、単独または各群内および各群間において複数種
選択して混合して用いてもよい。
【0055】本発明において、インク組成物のすべての
成分の量は、インク組成物の粘度が20℃で5mPa・
s以下であるように選択されることが好ましい。
【0056】記録方法 本発明によるインクセットは、該インクセットを用いた
画像記録方法に用いることができる。該インクセットを
用いた記録方法には、例えば、インクジェット記録方
法、スクリーン印刷、ペン等による筆記具による記録方
法、その他各種の印刷方法が挙げられる。
【0057】本発明によれば、本発明によるインクセッ
トに含まれるインク組成物を記録媒体に付着させて印字
を行う記録方式、特に前記インク組成物の液滴を吐出し
該液滴を記録媒体に付着させて印刷を行うインクジェッ
ト記録方法が提供される。本発明によるインクセットを
用いた記録方法によれば、広範囲な色再現性と画像再現
性のよい画像形成を可能とすることができる。
【0058】さらに本発明によれば、前記の記録方法に
より記録された記録物も提供される。
【0059】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0060】インク組成物の調製 各インク組成物について、下記に示すような組成からな
る成分を用意し、これらをそれぞれ常温にて30分攪拌
した後、1μmのメンブランフィルターで濾過して、各
インク組成物を得た。
【0061】 インク組成物の組成 インク組成物C: C.I.ダイレクトブルー199 3重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 5重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0062】 インク組成物M: C.I.ダイレクトレッド83 2重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 8重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0063】 インク組成物Y: C.I.ダイレクトイエロー132 3重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 4重量% オルフィンSTG(日信化学(株)製) 1重量% 水 残量
【0064】 インク組成物R1: C.I.ダイレクトレッド80 2重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 6重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0065】 インク組成物G1: C.I.ダイレクトグリーン26 3重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 5重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0066】 インク組成物B1: C.I.ダイレクトバイオレット48 2重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 6重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0067】 インク組成物R2: C.I.ダイレクトレッド2 2重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 6重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0068】 インク組成物G2: C.I.ダイレクトグリーン63 3重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 5重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0069】 インク組成物B2: C.I.アシッドバイオレット102 2重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% グリセリン 10重量% トリエチレングリコール 6重量% オルフィンE1010(日信化学(株)製) 2重量% 水 残量
【0070】インクセットの調製 上記より得られたインク組成物を用いて、インクセット
1〜3を調製した。各インクセットを構成するインク組
成物は、それぞれ下記の通りであった。インクセット1(実施例): インク組成物 C、M、
Y、R1、G1およびB1インクセット2(比較例): インク組成物 C、M、Yインクセット3(比較例): インク組成物 C、M、
Y、R2、G2およびB2
【0071】インク組成物の分光特性の測定 各インク組成物の分光特性は、分光光度計U−3000
(日立製作所株式会社製)を用い測定した。測定に際し
てはインク1mlにイオン交換水を加えて1000ml
とし、これを光路長1cmの石英セルを用いて透過モー
ドで測定した。またインク組成物のL、a、b
は得られた分光特性から、色彩分析プログラム(U−3
000付属の色彩分析プログラム)を用い求めた。結果
は表1に示されるとおりであった。
【0072】
【表1】
【0073】評価試験 評価試験a: 色再現性 所定のL値に統一された種々の色相を含むパッチパタ
ーンを、インクジェットプリンターPM900C(セイ
コーエプソン株式会社製)を用いて、インクジェット専
用記録媒体(PM写真用紙およびPMマット紙(セイコ
ーエプソン株式会社製))に印刷し、これらを測色して
、b値を求めて、所定のLにおける色再現範囲
を求めた。なお、印刷物の測色は測色機Spectrolino(Gr
atag Macbeth社製)を用い測定した。具体的には、評価
値を30、40、および50とし、インクセット2
(比較例)における色再現面積を100%とした時の値
を求めて、得られた結果から色再現性を下記のようにし
て評価した。 評価A: 105%を越える 評価B: 100%を越え105%以下 評価C: 100%以下
【0074】評価試験b: 耐光性 上記と同様のパッチパターンを印刷したものを用意し、
これを、常温下、室内にて3日間放置した後、キセノン
ウェザーメーター(型番「Ci5000」、アトラス・
エレクトリック・デバイス社製)を用いて、温度24
℃、相対湿度60%RH、ブラックパネル温度35℃、
60000lux、340nmでの照度0.18W/m
の条件において、該印刷物の光曝露処理を288時間
行った。前記光曝露処理前後の前記印刷物のODを、測
色機Spectrolino(Gratag Macbeth社製)を用い測定し、
次式により光学濃度残存率(ROD)を求めた。具体的
には、インクセット2(比較例)を用いて作成された印
刷物の初期サンプルの種々の色相のうち、初期のL
が50以下に該当する色相を選抜して、それらの光曝露
前後の光学濃度残存率(ROD)を求め、それらの平均
値を導き出した。次いで、インクセット1(実施例)と
インクセット3(比較例)において、これと相対する色
相のものについて同様にRODおよびそれらの平均値を
求め、下記評価基準により評価した。 ROD(%)=(D/D)×100 [ここで、Dは、光曝露処理後のODを表し、Dは、
光曝露処理前のODを表す]評価基準 評価A: インクセット2のRODと比べ、10ポイン
ト以上高い 評価B: インクセット2のRODと比べ、5〜10ポ
イント高い。 評価C: インクセット2のRODと比べ、0〜5ポイ
ント高い。 評価D: インクセット2のRODと比べ、低い。
【0075】これら評価試験の結果は表2に示されると
おりであった。
【0076】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EA11 EA13 EE18 FC02 2H086 BA52 BA53 BA56 BA60 4J039 BE12 CA03 CA06 EA15 EA16 EA17 EA20 EA21 EA34 EA38 GA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水によるインク組成物の1000倍希釈溶
    液の分光特性から算出されるL 表色系におけ
    る、aより求められる色相角および彩度につい
    て、 色相角が85〜115度、かつ彩度が50〜90の範囲
    にある第1のインク組成物と、 色相角が215〜240度、かつ彩度が40〜80の範
    囲にある第2のインク組成物と、 色相角が340〜360度もしくは0〜5度、かつ彩度
    が50〜90の範囲にある第3のインク組成物とを少な
    くとも含んでなるインクジェット記録用インクセットで
    あって、 追加のインク組成物として、 色相角が5〜30度、かつ彩度が45〜85の範囲にあ
    る第4のインク組成物、 色相角が160〜205度、かつ彩度が20〜60の範
    囲にある第5のインク組成物、および、 色相角が275〜300度、かつ彩度が30〜70の範
    囲にある第6のインク組成物からなる群より選択される
    少なくとも1種のインク組成物をさらに含んでなる、イ
    ンクジェット記録用インクセット。[ここで、色相角
    は、 a≧0、かつb≧0の場合に、tan−1(b
    )、 a≧0、かつb<0の場合に、360+tan−1
    (b/a)、または a<0の場合に、180+tan−1(b
    )、 として求められる角度(度)を表し、 彩度は、((a)+(b))1/2により算出される
    ものであって、原点((a,b)=(0,0))からの距離
    を表す]。
  2. 【請求項2】追加のインク組成物が、第4のインク組成
    物、第5のインク組成物、および第6のインク組成物か
    らなる群より選択される少なくとも2種のインク組成物
    を含んでなるものである、請求項1に記載のインクセッ
    ト。
  3. 【請求項3】追加のインク組成物が、第4のインク組成
    物と、第5のインク組成物と、第6のインク組成物とか
    らなる、請求項1に記載のインクセット。
  4. 【請求項4】インク組成物が着色剤と、水溶性有機溶媒
    と、水とを少なくとも含んでなるものである、請求項1
    〜3のいずれか一項に記載のインクセット。
  5. 【請求項5】着色剤が染料である、請求項4に記載のイ
    ンクセット。
  6. 【請求項6】第1のインク組成物が着色剤として、C.
    I.ダイレクトイエロー132を少なくとも含んでなる
    ものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のイン
    クセット。
  7. 【請求項7】第2のインク組成物が着色剤として、C.
    I.ダイレクトブルー199を少なくとも含んでなるも
    のである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク
    セット。
  8. 【請求項8】第3のインク組成物が着色剤として、C.
    I.ダイレクトレッド83を少なくとも含んでなるもの
    である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクセ
    ット。
  9. 【請求項9】第4のインク組成物が着色剤として、C.
    I.ダイレクトレッド80を少なくとも含んでなるもの
    である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のインクセ
    ット。
  10. 【請求項10】第5のインク組成物が着色剤として、
    C.I.ダイレクトグリーン26を少なくとも含んでな
    るものである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のイ
    ンクセット。
  11. 【請求項11】第6のインク組成物が着色剤として、
    C.I.ダイレクトバイオレット48を少なくとも含ん
    でなるものである、請求項1〜10のいずれか一項に記
    載のインクセット。
  12. 【請求項12】インク組成物の液滴を吐出し記録媒体に
    付着させて印字を行うインクジェット記録方法であっ
    て、インク組成物として請求項1〜11のいずれか一項
    に記載のインクセットのインク組成物を用いる、インク
    ジェット記録方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の記録方法によって記
    録された、記録物。
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