JP4092923B2 - インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は特にインクジェット記録方式に好適なインク及びインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方法は、周知のごとくインクの小滴を飛翔させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う方法である。この印刷方法は、安価な装置で高解像度、高品位な画像を高速且つ簡便に印刷をする事ができ、特にカラー印刷においては、近年写真に代わりうる画像形成方法として技術開発が行われている。
【0003】
インクジェット記録方法を用いてカラー画像を形成する場合、少なくともイエローインク、マゼンタインク、シアンインク及びブラックインクを用いるのが一般的である。従来よりこれらのインクジェットインクは、臭気及び消防上の危険性などの安全面から水性インクが主として使用されている。これらのインクには粘度、表面張力等の物性値が適正範囲内にあること、ノズルの目詰まり、保存安定性に優れ、かつ高い濃度の記録画像を与えること、また耐光性、耐水性、耐湿性に優れていること等の性質が要求される。
【0004】
これらの性能は、水または水と水溶性有機溶剤との混合液を主溶媒とする水性インクを用いることにより、多くが満足されるが、色調、鮮やかさ、耐光性、耐水性、耐湿性等は着色剤に左右されるところが大きく、従来よりさまざまな染料の研究がされてきている。
【0005】
特に複数色のインクを用いるカラー記録方法においては、それを構成するインク全てに均一な特性が要求される。なかでもマゼンタ染料に関しては、他の染料(シアン染料、イエロー染料)に比較し、光(太陽光、蛍光灯等)による退色、色調変化が著しく大きいという課題がある。従って、マゼンタインクの耐光性が他のインクよりも劣るという事は、マゼンタインクの退色によって印刷物の画像全体の色調が変化し、品位を損なう結果となる。
【0006】
従来より、インクジェット用マゼンタ染料としては発色性が良好で水溶性の高い酸性染料、例えばC.I.Acid Red 52、249、289等が知られているが、これらの染料を単独で用いた場合、水溶性が高いためノズルの目詰まりは生じにくいものの、耐光性の性能は非常に低いものであった。
【0007】
そこで、特開平6−228447、特開平8−90211、特開平8−73791、特開平10−306221号公報等に耐光性や耐水性、耐湿性、色調や鮮明性等に優れるマゼンタ染料インクが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来提案されているこれらのマゼンタ染料を使用したインクでは、耐光性、耐水性、及び鮮明な色調と色再現性、目詰まり信頼性等をすべて満足できるものではなかった。
【0009】
従って本発明の目的はこれらの耐光性、耐水性、色調、目詰まり信頼性等の課題を解決するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のマゼンタインクは少なくとも、水と、水溶性有機溶剤と、第1の染料と第2の染料と、を含むマゼンタインクであって、第1の染料は下記一般式[I]で示す構造を有する染料であり、第2の染料は下記一般式[II]で示す構造を有する染料および/またはC.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289から選ばれる一種または二種以上の染料であり、第1の染料:第2の染料=1:1〜1:5の重量比で含むことを特徴とする。
【0011】
【化3】
Figure 0004092923
【0012】
【化4】
Figure 0004092923
【0013】
また、本発明のマゼンタインクは、前記染料が水溶性染料であることを特徴とする。
また、本発明のマゼンタインクは前記インク中に含まれてなる染料の合計量が、インク全重量の0.5〜5重量%であることを特徴とする。
また、本発明のマゼンタインクは低級アルキルのグリコールエーテル類および/またはアセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする。
また、本発明のマゼンタインクは前記低級アルキルのグリコールエーテル類が、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる群から選ばれる、少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする。
また、本発明のマゼンタインクは前記グリコールエーテル類を、インク全重量の3〜30重量%含むことを特徴とする。
また、本発明のマゼンタインクは前記アセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤を、インク全重量の0.1〜3重量%含むことを特徴とする。
また、本発明はインクの液滴を吐出し記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インクとして上記マゼンタインクを用いる、インクジェット記録方法であることを特徴とする。
また、本発明はインクとして上記マゼンタインクを用いて記録が行われた、記録物であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明によるインクを用いてインクジェット記録を行うことにより、耐光性が良好であり、さらに、色調やその他の特性に優れた画像を提供する事ができる。以下に本発明の好ましい実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
【0015】
本発明に用いるインクは、第1の染料として一般式[I]で示す構造を有する染料と、第2の染料として一般式[II]で示す構造を有する染料および/またはC.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289から選ばれる一種または二種以上の染料を含んでなる。
【0016】
本発明に用いられる一般式[I]で示す構造を有する染料、および一般式[II]で示す構造を有する染料、並びにC.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289は安全性等の問題から水性インク中に溶解する水溶性染料であることが好ましい。
【0017】
一般式[I]で示す染料は、具体的には以下のような染料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
【化5】
Figure 0004092923
【0019】
【化6】
Figure 0004092923
【0020】
【化7】
Figure 0004092923
【0021】
【化8】
Figure 0004092923
【0022】
【化9】
Figure 0004092923
【0023】
【化10】
Figure 0004092923
【0024】
【化11】
Figure 0004092923
【0025】
【化12】
Figure 0004092923
【0026】
【化13】
Figure 0004092923
【0027】
【化14】
Figure 0004092923
【0028】
【化15】
Figure 0004092923
【0029】
【化16】
Figure 0004092923
【0030】
また、一般式[II]で示す染料は、具体的には以下のような染料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
【化17】
Figure 0004092923
【0032】
【化18】
Figure 0004092923
【0033】
【化19】
Figure 0004092923
【0034】
【化20】
Figure 0004092923
【0035】
【化21】
Figure 0004092923
【0036】
【化22】
Figure 0004092923
【0037】
【化23】
Figure 0004092923
【0038】
【化24】
Figure 0004092923
【0039】
【化25】
Figure 0004092923
【0040】
【化26】
Figure 0004092923
【0041】
【化27】
Figure 0004092923
【0042】
【化28】
Figure 0004092923
【0043】
【化29】
Figure 0004092923
【0044】
【化30】
Figure 0004092923
【0045】
【化31】
Figure 0004092923
【0046】
さらに、第2の染料として、上記一般式[II]で示す構造を有する染料と混合で、または単独で用いることの出来る染料として、C.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289から選ばれるキサンテン染料が挙げられる。
【0047】
これらのキサンテン染料は単独で用いた場合、十分な耐光性は得られないが、一般式[II] で示す構造を有する染料と混合で、または単独で、且つ一般式[I]で示す構造を有する染料と混合することで優れた耐光性を得ることができ、マゼンタインクの発色性も向上する。
【0048】
染料の添加量は、第1の染料として一般式[I]で示す構造を有する染料と、第2の染料として一般式[II]で示す構造を有する染料および/またはC.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289から選ばれる一種または二種以上の染料を、第1の染料:第2の染料=1:1〜1:5の重量比で且つ、インク全重量の0.5〜5重量%の範囲であることが好ましい。即ち、この範囲内とすることで印刷濃度や鮮明性、インクの目詰まり性や吐出安定性等のインクジェット用インクの信頼性を確保する事ができる。更に水に対する溶解性に優れ、鮮明性、耐光性に優れたインクの提供をすることができる。
【0049】
次に本発明において上記に挙げた染料を溶解させる液媒体として、水と水溶性有機溶剤との混合液を用いる事が好ましい。水は種々のイオンを含む一般の水ではなく脱イオン水が好ましく、水溶性有機溶剤としては目詰まりを抑制する観点から低揮発性の溶剤が好ましい。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等の含窒素溶剤、チオジグリコール、ジメチルスルホキシド等の含硫黄溶剤等が挙げられる。しかし、本発明ではこれらの化合物に限定されるものではなく、複数種の水溶性有機溶剤を含有しても良い。その含有量はインク全重量に対し3〜50重量%の範囲がインクジェット用インクとしては適当である。含有量が3重量%未満の場合、ノズル先端での目詰まりが起こりやすく、50重量%を超える場合は、記録画像の乾燥性の低下や画像が滲みを起こし印刷品質の低下を招く等の現象が発生するためである。
【0050】
インクの乾燥性や滲みに対しては、低級アルキルのグリコールエーテル類を含むことが有効である。特に好適なものとしてジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルが挙げられ、その添加量は、3〜30wt%の範囲で選択されることが望ましい。3wt%未満では乾燥性や滲みに対して効果が殆ど得られず、30wt%以上ではかえって滲みが大きくなり、逆に印刷品質を低下させてしまう為、記載の範囲内で用いることが好ましい。
【0051】
また、インクの乾燥性や滲みに対しては、アセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤も有効である。具体的には、オルフィンE1010、オルフィンSTG、サーフィノール104E(以上、日信化学(株)製品)等が挙げられる。その添加量は、インク全重量に対して0.1〜3重量%の範囲が好ましい。
【0052】
さらに好ましくは、上記のアセチレングリコール系ノニオン性界面活性剤とグリコールエーテル類を併用することにより、より滲みのない鮮明な画像を得る事が出来る。
【0053】
この時の水の含有量は、上記溶剤成分の種類、その組成あるいは所望される記録液の特性に依存して広い範囲内で決定されるが、インク全重量中で一般的に10〜70重量%を占める範囲内とされる。
【0054】
この他、本発明のインクには上記成分の他必要に応じてインクに所望の性能を与えるための、アルギン酸ナトリウムやポリビニルアルコール等の粘度調整剤、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物やりん酸アンモニウム等のpH緩衝剤等のpH調整剤、防腐剤、防錆剤、酸化防止剤、防カビ剤及びキレート化剤等の添加剤を配合しても良い。
【0055】
インクジェット記録方法としては、従来公知の方式はいずれも使用できるが、特に圧電素子を利用してインクを吐出させる方法や熱エネルギーを利用する方法においては、優れた画像記録を行う事が出来る。
【0056】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。実施例及び比較例のインクを表1に示す配合比で混合溶解し、孔径1μmメンブランフィルターにて加圧ろ過、真空ポンプを用いて脱気処理をして本実施例及び比較例のインクを調製した。尚、表中に示すインクの各成分はインク全量に対する各成分の重量%を示し、残量は水である。また、実施例1〜6には本発明の染料を用い、比較例1〜4には本発明の染料の代わりに従来検討されているマゼンタ染料として、C.I.Direct Red 227、 C.I.Acid Red 52、 C.I.Acid Red 249をそれぞれ単独で、または本発明の染料との混合で、用いて評価した。
【0057】
【表1】
Figure 0004092923
【0058】
また、表1については以下のように補足する。
TEGmBE トリエチレングリコールモノブチルエーテル
DEGmBE ジエチレングリコールモノブチルエーテル
DPGmBE ジプロピレングリコールモノブチルエーテル
TEG トリエチレングリコール
DEG ジエチレングリコール
GL グリセリン
TEA トリエタノールアミン
KOH 水酸化カリウム
EDTA エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム、キレート剤
オルフィンE1010、オルフィンSTGは日信化学(株)の商品、アセチレングリコール系界面活性剤
プロキセルXL−2はゼネカ(株)の商品、防腐剤
上記の実施例1〜6と比較例1〜4で得られたインクを用いて、インクジェットプリンター、EM−930C(セイコーエプソン製)で印字を行った。記録媒体として、インクジェット専用紙のPMマット紙、フォトプリント紙2、PM写真用紙(以上セイコーエプソン製)、普通紙のXerox 4024(ゼロックス製)の4種を使用して印字を行い、得られたサンプルを用いて下記に示す試験1〜5について評価をした。
<試験1:耐光性>
実施例及び比較例の各インクについて、上記記録媒体に対してベタ印刷(塗りつぶし印刷)をして、キセノンウエザオメーター Ci5000(アトラスエレクトリックデバイス社製)を用いて、60時間の耐光性試験を行い、グレタグ濃度計(グレタグ社製)で測定をした。また、試験前後における色差△E*abを次の式(i)から求め、その結果から下記評価基準に基づき判定をした。
【0059】
△E*ab=[(△L*)+(△a*)+(△b*)]1/2 (i)
(評価基準)
A:色差△E*が5以下である場合
B:色差△E*が5を越え10以下である場合
C:色差△E*が10を越え20以下である場合
D:色差△E*が20を越える場合
<試験2:耐水性>
実施例及び比較例の各インクについて、上記記録媒体に対してベタ印刷(塗りつぶし印刷)をして乾燥させた後、その印刷物に純水を滴下し、5分間後の印刷物の水滴の痕跡を調べた。その結果から下記評価基準に基づき判定をした。
【0060】
(評価基準)
A:水滴の痕跡が全く残らない場合
B:水滴の痕跡が殆ど残らない場合
C:水滴の痕跡が少し残る場合
D:水滴の痕跡がかなり残る場合
<試験3:耐湿性>
実施例及び比較例の各インクについて、上記記録媒体に対して白抜き文字印刷をして乾燥させた後、40℃、85%RHの環境下に1日放置した。放置後、インクの滲み具合について下記評価基準に基づき判定をした。
【0061】
(評価基準)
A:白抜き部分が全く滲んでない場合
B:白抜き部分が少し滲んでいる場合
C:白抜き部分がかなり滲んでいる場合
<試験4:インク保存安定性>
実施例及び比較例の各インクをガラスサンプル瓶に密閉し、70゜Cで6日間放置した。放置後、各インクを10μm金属フィルター上に滴下し析出の有無を確認。また各物性を評価し、その結果から下記評価基準に基づき判定をした。
【0062】
(評価基準)
A: 析出なく、インクの物性や色調にも変化なし
B: 析出はないが、インクの物性や色調にやや変化がある
C: 析出があり、インクの物性や色調にも変化がある
<試験5:ノズル目詰まり回復性>
実施例及び比較例の各インクをクリーニングを繰り返すことでヘッドに充填し、各ノズルからインクが吐出している事を印字で確認後、キャップをしない状態で40℃の環境に1ヶ月放置した。放置後、プリンターの電源を投入して全ノズルの吐出が可能となるまでに要するクリーニングの動作回数から、下記の評価基準に基づき判定をした。
【0063】
(評価基準)
A: クリーニング 1回
B: クリーニング 2〜4回
C: クリーニング 5回以上
D: 復帰しない
以上の試験結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
Figure 0004092923
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、インクジェット記録方法において耐光性に優れ、耐水性、耐湿性、更には色調も良いインク、また保存安定性や目詰まり性等の信頼性も良好であるインクを提供する事ができる。

Claims (9)

  1. 少なくとも、水と、水溶性有機溶剤と、第1の染料と第2の染料と、を含むマゼンタインクであって、第1の染料は下記一般式[I]で示す構造を有する染料であり、第2の染料は下記一般式[II]で示す構造を有する染料および/またはC.I.Acid Violet 9、30、C.I.Acid Red 50、52、289から選ばれる一種または二種以上の染料であり、第1の染料:第2の染料=1:1〜1:5の重量比で含むことを特徴とするマゼンタインク。
    Figure 0004092923
    Figure 0004092923
  2. 前記染料が、水溶性染料であることを特徴とする請求項1記載のインク。
  3. 前記インク中に含まれてなる染料の合計量が、インク全重量の0.5〜5重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載のインク。
  4. 低級アルキルのグリコールエーテル類および/またはアセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク。
  5. 前記低級アルキルのグリコールエーテル類が、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルからなる群から選ばれる、少なくとも1種の化合物を含むことを特徴とする請求項4記載のインク。
  6. 前記グリコールエーテル類を、インク全重量の3〜30重量%含むことを特徴とする請求項4または5記載のインク。
  7. 前記アセチレングリコール系のノニオン性界面活性剤を、インク全重量の0.1〜3重量%含むことを特徴とする請求項4記載のインク。
  8. インクの液滴を吐出し記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インクとして請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクを用いる、インクジェット記録方法。
  9. インクとして請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクを用いて記録が行われた、記録物。
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