JPH0814331A - トーショナルダンパー - Google Patents
トーショナルダンパーInfo
- Publication number
- JPH0814331A JPH0814331A JP17018294A JP17018294A JPH0814331A JP H0814331 A JPH0814331 A JP H0814331A JP 17018294 A JP17018294 A JP 17018294A JP 17018294 A JP17018294 A JP 17018294A JP H0814331 A JPH0814331 A JP H0814331A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- holding members
- pulley
- torsional damper
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレッティング摩耗を防止し、こじり方向の
入力に対する強度を増大し、プレートの耐久性を向上さ
せる。 【構成】 プレート１の側面部を軸方向の一方向に反ら
せ、対峙するプレート１の側面部とこのプレート１を挟
持する部材の一方とが、径方向外方側にて当接する。
入力に対する強度を増大し、プレートの耐久性を向上さ
せる。 【構成】 プレート１の側面部を軸方向の一方向に反ら
せ、対峙するプレート１の側面部とこのプレート１を挟
持する部材の一方とが、径方向外方側にて当接する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、クランク軸などの回
転軸に軸方向両側から挟まれて固定されるプレートと、
このプレートの外周に弾性材を介して加硫接着された慣
性リングとを備えたトーショナルダンパーに関する。
転軸に軸方向両側から挟まれて固定されるプレートと、
このプレートの外周に弾性材を介して加硫接着された慣
性リングとを備えたトーショナルダンパーに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のトーショナルダンパーとして
は、図４に示すものが知られている。これは、クランク
軸などの回転軸（図示せず）が挿通される中心孔１００
を有し、この回転軸に固定されるプレート１０１と、こ
のプレート１０１を軸方向両側から挟んで回転軸に固定
される挟持部材１０２と、挟持部材１０２の半径方向外
方へ延出するプレート１０１に弾性部材１０３を介して
加硫接着される慣性リング１０４とを備えたものであ
り、挟持部材１０２とプレート１０１とが接触する面は
平坦である。なお挟持部材１０２は、透孔１０５にてネ
ジ等によりプレート１０１と固定される。
は、図４に示すものが知られている。これは、クランク
軸などの回転軸（図示せず）が挿通される中心孔１００
を有し、この回転軸に固定されるプレート１０１と、こ
のプレート１０１を軸方向両側から挟んで回転軸に固定
される挟持部材１０２と、挟持部材１０２の半径方向外
方へ延出するプレート１０１に弾性部材１０３を介して
加硫接着される慣性リング１０４とを備えたものであ
り、挟持部材１０２とプレート１０１とが接触する面は
平坦である。なお挟持部材１０２は、透孔１０５にてネ
ジ等によりプレート１０１と固定される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のトーショナルダ
ンパーのプレート１０１には所定の平面度が要求されて
いたが、要求される平面度の範囲内では、部分的な凹凸
が許容され、このような凹凸の存在によりプレート１０
１の接触予定面中の外周部が挟持部材１０２に接触しな
いケースも生じていた。そのため接触面の最大径が直径
２ｒよりも小さくなることがあった。エンジンのクラン
ク軸に装着した際にプレート１０１には弾性部材１０３
を介して慣性リング１０４から主として回転方向の入力
があるが、上記接触面の径寸法が小さくなると挟持部材
１０２とプレート１０１との間の微少な動きが生じ易く
なり、プレート１０１のフレッティング摩耗（Fretting
Wear)が生ずる。フレッティング摩耗とは、巨視的に静
止状態で接触している接触面において、微小な接線方向
の振動が加わったときに生ずる摩耗をいう。また、プレ
ート１０１へのこじり方向（径方向の軸をプレート１０
１の両側左右に揺らす方向）の入力も実際には生ずるの
で、接触面の径寸法が小さいと曲げモーメントが大きく
なり、耐久性が悪化する。
ンパーのプレート１０１には所定の平面度が要求されて
いたが、要求される平面度の範囲内では、部分的な凹凸
が許容され、このような凹凸の存在によりプレート１０
１の接触予定面中の外周部が挟持部材１０２に接触しな
いケースも生じていた。そのため接触面の最大径が直径
２ｒよりも小さくなることがあった。エンジンのクラン
ク軸に装着した際にプレート１０１には弾性部材１０３
を介して慣性リング１０４から主として回転方向の入力
があるが、上記接触面の径寸法が小さくなると挟持部材
１０２とプレート１０１との間の微少な動きが生じ易く
なり、プレート１０１のフレッティング摩耗（Fretting
Wear)が生ずる。フレッティング摩耗とは、巨視的に静
止状態で接触している接触面において、微小な接線方向
の振動が加わったときに生ずる摩耗をいう。また、プレ
ート１０１へのこじり方向（径方向の軸をプレート１０
１の両側左右に揺らす方向）の入力も実際には生ずるの
で、接触面の径寸法が小さいと曲げモーメントが大きく
なり、耐久性が悪化する。
【０００４】そこで、この発明は、フレッティング摩耗
を防止し、こじり方向の入力に対する強度を増大し、プ
レートの耐久性を向上させたトーショナルダンパーを提
供することを目的とする。
を防止し、こじり方向の入力に対する強度を増大し、プ
レートの耐久性を向上させたトーショナルダンパーを提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、クランク軸などの回転軸に軸方向両側
から一対の挟持部材で側面部を挟まれて取付けられる円
板状のプレートと、このプレートの外周に弾性材を介し
て取着された慣性リングとを備えたトーショナルダンパ
ーにおいて、上記プレートの側面部を軸方向の一方向に
反らせ、対峙する上記プレートの側面部とこのプレート
を挟持する挟持部材の一方とが、径方向外方側にて当接
するように構成されたものである。
め、この発明は、クランク軸などの回転軸に軸方向両側
から一対の挟持部材で側面部を挟まれて取付けられる円
板状のプレートと、このプレートの外周に弾性材を介し
て取着された慣性リングとを備えたトーショナルダンパ
ーにおいて、上記プレートの側面部を軸方向の一方向に
反らせ、対峙する上記プレートの側面部とこのプレート
を挟持する挟持部材の一方とが、径方向外方側にて当接
するように構成されたものである。
【０００６】
【作用】互いに接触すべき面中の外周部が必ず接触する
こととなり、回転方向の入力によるフレッティング摩耗
を防止できる。こじり方向の入力に対しても接触面の径
寸法が大きいので強度を増すことができる。
こととなり、回転方向の入力によるフレッティング摩耗
を防止できる。こじり方向の入力に対しても接触面の径
寸法が大きいので強度を増すことができる。
【０００７】
【実施例】以下に、この発明の好適な実施例を図面を参
照にして説明する。
照にして説明する。
【０００８】図１ないし図３に示すように、プレート１
は、回転軸（図示せず）に固定されるために挟持部材２
及び挟持部材２としてのプーリ４で挟まれる側面部を挟
持部材２の方向に反らせて反り部１Ａを形成し、従っ
て、プレート１の外周部１Ｂはプーリ４側に反る形とな
る。そしてこの反り部１Ａの挟持部材２側の片面を挟持
部材２に当接させるとともに、プレート１の上記外周部
１Ｂのプーリ４側の面を回転軸に固定されたプーリ４に
当接させるようにしてある。図１および図２において２
ｒは挟持部材２とプレート１の接触する径寸法であり、
挟持部材２の径寸法でもある。またプレート１には回転
軸が挿通される中心孔３が形成してある。プレート１
は、図３に示すように軸方向両側から挟持部材２とプー
リ４とにより挟まれて固定される。このプーリ４と挟持
部材２とプレート１はボルト５により固着される。挟持
部材２の半径方向外方へ延出するプレート１には弾性材
６を介して加硫接着された慣性リング７が設けてある。
この実施例ではプレート１の両面に弾性材６を介して慣
性リング７を設けてある。
は、回転軸（図示せず）に固定されるために挟持部材２
及び挟持部材２としてのプーリ４で挟まれる側面部を挟
持部材２の方向に反らせて反り部１Ａを形成し、従っ
て、プレート１の外周部１Ｂはプーリ４側に反る形とな
る。そしてこの反り部１Ａの挟持部材２側の片面を挟持
部材２に当接させるとともに、プレート１の上記外周部
１Ｂのプーリ４側の面を回転軸に固定されたプーリ４に
当接させるようにしてある。図１および図２において２
ｒは挟持部材２とプレート１の接触する径寸法であり、
挟持部材２の径寸法でもある。またプレート１には回転
軸が挿通される中心孔３が形成してある。プレート１
は、図３に示すように軸方向両側から挟持部材２とプー
リ４とにより挟まれて固定される。このプーリ４と挟持
部材２とプレート１はボルト５により固着される。挟持
部材２の半径方向外方へ延出するプレート１には弾性材
６を介して加硫接着された慣性リング７が設けてある。
この実施例ではプレート１の両面に弾性材６を介して慣
性リング７を設けてある。
【０００９】図１に示すプレート１では反り部１Ａの左
側の面が左側の挟持部材の面に接触し、接触面となる径
方向の外周部１Ｂが右側の挟持部材の面（外周縁）と接
触する。
側の面が左側の挟持部材の面に接触し、接触面となる径
方向の外周部１Ｂが右側の挟持部材の面（外周縁）と接
触する。
【００１０】図２におけるプレート１は、反り部１Ａが
全体に緩やかな円弧状をなし、この反り部１Ａの左側の
面が左側の挟持部材の面に接触する。外周部１Ｂの右側
の面は右側の挟持部材の外周縁に接触することとなる。
全体に緩やかな円弧状をなし、この反り部１Ａの左側の
面が左側の挟持部材の面に接触する。外周部１Ｂの右側
の面は右側の挟持部材の外周縁に接触することとなる。
【００１１】図１および図２に示すプレート１は反り部
１Ａの反り具合を大きく描いてあるが、実際には、反り
巾は０．１mm〜０．４mm程度に形成されており、取付け
られた状態では直線に近い形状に観える。
１Ａの反り具合を大きく描いてあるが、実際には、反り
巾は０．１mm〜０．４mm程度に形成されており、取付け
られた状態では直線に近い形状に観える。
【００１２】なお、挟持部材２とプーリ４とでプレート
１を挟んで回転軸に固定したが、挟持部材２とプーリ４
でなくてはならないというものではなく、他の部材でプ
レート１を回転軸に固定することもできる。いずれにし
ろ、プレート１は他の部材で挟圧され、この部材に面接
触する。
１を挟んで回転軸に固定したが、挟持部材２とプーリ４
でなくてはならないというものではなく、他の部材でプ
レート１を回転軸に固定することもできる。いずれにし
ろ、プレート１は他の部材で挟圧され、この部材に面接
触する。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、プレートの挟持部材で挟まれる面を軸方向の一方向
に反らせて反り部を形成してあるので、プレートを回転
軸に固定する部材との接触面の径寸法が大きくなり、回
転方向の入力による微小変動を抑制し、またこじり方向
の入力に対する強度も高めることができ、プレートの耐
久性を向上させる。
ば、プレートの挟持部材で挟まれる面を軸方向の一方向
に反らせて反り部を形成してあるので、プレートを回転
軸に固定する部材との接触面の径寸法が大きくなり、回
転方向の入力による微小変動を抑制し、またこじり方向
の入力に対する強度も高めることができ、プレートの耐
久性を向上させる。
【図１】この発明に使用されるプレートの断面図。
【図２】プレートの変形例を示す断面図。
【図３】トーショナルダンパーの断面図。
【図４】従来例を示す断面図。
１ プレート １Ａ 反り部 １Ｂ 外周部 ６ 弾性材 ７ 慣性リング
Claims (1)
- 【請求項１】 クランク軸などの回転軸に軸方向両側か
ら一対の挟持部材で側面部を挟まれて取付けられる円板
状のプレートと、このプレートの外周に弾性材を介して
取着された慣性リングとを備えたトーショナルダンパー
において、 上記プレートの側面部を軸方向の一方向に反らせ、対峙
する上記プレートの側面部とこのプレートを挟持する挟
持部材の一方とが、径方向外方側にて当接するように構
成されたことを特徴とするトーショナルダンパー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17018294A JPH0814331A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | トーショナルダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17018294A JPH0814331A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | トーショナルダンパー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814331A true JPH0814331A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15900212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17018294A Pending JPH0814331A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | トーショナルダンパー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814331A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006153107A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関のプレート取付構造 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP17018294A patent/JPH0814331A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006153107A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関のプレート取付構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040824 |