JPH0814316B2 - 閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法 - Google Patents
閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法Info
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- JPH0814316B2 JPH0814316B2 JP4248323A JP24832392A JPH0814316B2 JP H0814316 B2 JPH0814316 B2 JP H0814316B2 JP 4248323 A JP4248323 A JP 4248323A JP 24832392 A JP24832392 A JP 24832392A JP H0814316 B2 JPH0814316 B2 JP H0814316B2
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- hydraulic
- pump
- hydraulic motor
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
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- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーショベル等の油
圧モータを可変容量ポンプを備えた閉油圧回路で駆動す
る場合に適用される油圧モータの起動方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、第1図示のように、油圧モータa
を回路b,cを介して可変容量ポンプdと接続し、該ポ
ンプdの傾転角を制御してポンプ吐出量を制御すること
により油圧モータaの回転速度を制御することは行なわ
れている。また、こうした回路では、ブースタ用として
ポンプdの最大吐出量の20%〜25%の吐出量の低圧
ポンプeが設けられ、油圧モータaの起動時に於ける回
路b,dの流量不足を補うようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記のような閉油圧回
路で油圧モータaを駆動する場合、回路b,cが長いと
配管の膨脹や作動油の圧縮による圧縮ボリュームの変化
のために起動時に油圧モータaの応答遅れを生じ、戻り
側の回路が流量不足となって可変容量ポンプがキャビテ
ーションを起す不都合がある。また、油圧モータaが起
動する時点ではポンプdの吐出量は増大しており、油圧
モータaのショックレススタートが出来ない場合があ
る。 【0004】本発明は、こうした不都合を改善し可変容
量ポンプの吐出開始と同時に油圧モータをショックレス
に起動させ得る方法を提案することを目的とするもので
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明では、油圧モータ
と可変容量ポンプとを閉油圧回路で接続して該可変容量
ポンプの吐出量を変化させることにより該油圧モータの
回転速度を制御するようにしたものに於いて、該閉油圧
回路へチェック弁及び独立して開閉作動する開閉弁を介
して高圧小流量油圧ポンプを接続し、該油圧モータの起
動時に該閉回路内に高圧を該高圧小流量油圧ポンプで充
填したのち該可変容量ポンプから吐出させて該油圧モー
タを起動することにより、上記の目的を達成するように
した。 【0006】 【作用】該油圧モータの起動に先立ち開閉弁を開き、高
圧小流量ポンプからチェック弁を介して閉油圧回路へ高
圧小流量を供給し、該回路の作動油を予備圧縮する。そ
のまま次に可変容量ポンプから圧油を吐出させると油圧
モータが回転を開始するが、閉油圧回路内の作動油は予
備圧縮されており、回路の圧縮ボリュームの変化がない
ので、可変容量ポンプからの吐出開始と同時に油圧モー
タが回転し、応答遅れがなくなり、可変容量ポンプのキ
ャビテーションを防止でき、可変容量ポンプの傾転時間
を調節することにより油圧モータの起動時間を制御する
ことができて油圧モータがショックレスでスタートす
る。 【0007】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
第2図に於いて、符号(1)は油圧モータ、(2)は回転軸と
シリンダブロックとの傾転角即ちポンプ傾転角を変える
ことにより吐出量を変化させ得る可変容量斜軸ポンプ等
の可変容量ポンプ、(3)(4)は該油圧モータ(1)と可変容
量ポンプ(2)とを接続して閉油圧回路(5)を形成する回路
を示す。また(6)は該可変容量ポンプ(2)と共に原動機
(7)により駆動され、該ポンプ(2)の吐出量の20%〜2
5%程度を低圧で供給するブースタポンプである。 【0008】こうした構成は従来のものと同様であり、
可変容量ポンプ(2)のポンプ傾転角を制御することによ
りモータ(1)の回転速度を制御することが出来るが、該
モータ(1)の起動時にその流入側の回路が圧縮ボリュー
ムの変化を生じ、油圧モータ(1)の回転開始の遅れ即ち
応答遅れが発生する。この応答遅れは、ポンプ(2)への
戻り側の回路にブースタポンプ(6)では補充し得ない程
度の短時間の流量不足を招き、ポンプ(2)がキャビテー
ションを起すと同時に油圧モータのショックとなる。そ
こで本発明では該閉油圧回路(5)に更にチェック弁(8)
(8)及び独立して開閉作動する開閉弁(9)を介して高圧小
流量ポンプ(10)を接続し、油圧モータ(1)を回転させる
に先立ち閉油圧回路(5)の作動油を予備圧縮し、しかる
のち可変容量ポンプ(2)から流量を吐出させるようにし
た。 【0009】これを更に説明すると、該高圧小流量ポン
プ(10)は閉油圧回路(5)の通常使用圧力を発生させ得る
程度でポンプ(2)の吐出量の数%を吐出するものが用い
られ、その吐出量を油圧モータ(1)の停止中に閉油圧回
路(5)に開閉弁(9)を開いて予め供給することにより閉油
圧回路(5)の圧縮ボリュームが起動時と同状態になる。
そのあと開閉弁(9)を開いたまま可変容量ポンプ(2)から
流量を吐出させると、回路(5)の圧縮ボリュームがすで
に変化し、換言すれば油柱が発生しているので、直ちに
油圧モータ(1)が回転を開始し、またモータ(1)が回転す
ることでポンプ(2)への戻り側の流量不足を生じないの
でポンプ(2)がキャビテーションを発生することもな
い。更にポンプ(2)からの流量吐出と同時にモータ(1)を
回転出来るため、ポンプ傾転時間を調整してモータ(1)
の起動時間を正確に制御することが出来る。該開閉弁
(9)は高圧小流量ポンプ(10)から閉油圧回路(5)への高圧
充填が終えると閉弁することも可能である。 【0010】ブースタポンプ(6)は通常30kg/cm2
程度で回路(5)へ作動油を補充するが、高圧小流量ポン
プ(10)はその倍程度の高圧を供給する。また、該高圧小
流量ポンプ(10)からの流量は少ないので、開閉弁(9)及
びチェック弁(8)(8)にはサイズの小さいものが使用で
き、設置スペースを少なく出来る。 【0011】 【発明の効果】以上のように本発明では、油圧モータと
可変容量ポンプを設けた閉油圧回路に、チェック弁及び
独立して開閉作動する開閉弁を介して高圧小流量油圧ポ
ンプを接続し、該油圧モータの起動時に該閉回路内に高
圧を充填したのち該可変容量ポンプから吐出させて該油
圧モータを起動するようにしたので、起動時の閉油圧回
路の圧縮ボリュームの変化による油圧モータの応答遅れ
を防げ、これに伴い可変容量ポンプのキャビテーション
を防止でき、油圧モータの起動速度を正確に制御できる
等の効果がある。
圧モータを可変容量ポンプを備えた閉油圧回路で駆動す
る場合に適用される油圧モータの起動方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、第1図示のように、油圧モータa
を回路b,cを介して可変容量ポンプdと接続し、該ポ
ンプdの傾転角を制御してポンプ吐出量を制御すること
により油圧モータaの回転速度を制御することは行なわ
れている。また、こうした回路では、ブースタ用として
ポンプdの最大吐出量の20%〜25%の吐出量の低圧
ポンプeが設けられ、油圧モータaの起動時に於ける回
路b,dの流量不足を補うようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記のような閉油圧回
路で油圧モータaを駆動する場合、回路b,cが長いと
配管の膨脹や作動油の圧縮による圧縮ボリュームの変化
のために起動時に油圧モータaの応答遅れを生じ、戻り
側の回路が流量不足となって可変容量ポンプがキャビテ
ーションを起す不都合がある。また、油圧モータaが起
動する時点ではポンプdの吐出量は増大しており、油圧
モータaのショックレススタートが出来ない場合があ
る。 【0004】本発明は、こうした不都合を改善し可変容
量ポンプの吐出開始と同時に油圧モータをショックレス
に起動させ得る方法を提案することを目的とするもので
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明では、油圧モータ
と可変容量ポンプとを閉油圧回路で接続して該可変容量
ポンプの吐出量を変化させることにより該油圧モータの
回転速度を制御するようにしたものに於いて、該閉油圧
回路へチェック弁及び独立して開閉作動する開閉弁を介
して高圧小流量油圧ポンプを接続し、該油圧モータの起
動時に該閉回路内に高圧を該高圧小流量油圧ポンプで充
填したのち該可変容量ポンプから吐出させて該油圧モー
タを起動することにより、上記の目的を達成するように
した。 【0006】 【作用】該油圧モータの起動に先立ち開閉弁を開き、高
圧小流量ポンプからチェック弁を介して閉油圧回路へ高
圧小流量を供給し、該回路の作動油を予備圧縮する。そ
のまま次に可変容量ポンプから圧油を吐出させると油圧
モータが回転を開始するが、閉油圧回路内の作動油は予
備圧縮されており、回路の圧縮ボリュームの変化がない
ので、可変容量ポンプからの吐出開始と同時に油圧モー
タが回転し、応答遅れがなくなり、可変容量ポンプのキ
ャビテーションを防止でき、可変容量ポンプの傾転時間
を調節することにより油圧モータの起動時間を制御する
ことができて油圧モータがショックレスでスタートす
る。 【0007】 【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
第2図に於いて、符号(1)は油圧モータ、(2)は回転軸と
シリンダブロックとの傾転角即ちポンプ傾転角を変える
ことにより吐出量を変化させ得る可変容量斜軸ポンプ等
の可変容量ポンプ、(3)(4)は該油圧モータ(1)と可変容
量ポンプ(2)とを接続して閉油圧回路(5)を形成する回路
を示す。また(6)は該可変容量ポンプ(2)と共に原動機
(7)により駆動され、該ポンプ(2)の吐出量の20%〜2
5%程度を低圧で供給するブースタポンプである。 【0008】こうした構成は従来のものと同様であり、
可変容量ポンプ(2)のポンプ傾転角を制御することによ
りモータ(1)の回転速度を制御することが出来るが、該
モータ(1)の起動時にその流入側の回路が圧縮ボリュー
ムの変化を生じ、油圧モータ(1)の回転開始の遅れ即ち
応答遅れが発生する。この応答遅れは、ポンプ(2)への
戻り側の回路にブースタポンプ(6)では補充し得ない程
度の短時間の流量不足を招き、ポンプ(2)がキャビテー
ションを起すと同時に油圧モータのショックとなる。そ
こで本発明では該閉油圧回路(5)に更にチェック弁(8)
(8)及び独立して開閉作動する開閉弁(9)を介して高圧小
流量ポンプ(10)を接続し、油圧モータ(1)を回転させる
に先立ち閉油圧回路(5)の作動油を予備圧縮し、しかる
のち可変容量ポンプ(2)から流量を吐出させるようにし
た。 【0009】これを更に説明すると、該高圧小流量ポン
プ(10)は閉油圧回路(5)の通常使用圧力を発生させ得る
程度でポンプ(2)の吐出量の数%を吐出するものが用い
られ、その吐出量を油圧モータ(1)の停止中に閉油圧回
路(5)に開閉弁(9)を開いて予め供給することにより閉油
圧回路(5)の圧縮ボリュームが起動時と同状態になる。
そのあと開閉弁(9)を開いたまま可変容量ポンプ(2)から
流量を吐出させると、回路(5)の圧縮ボリュームがすで
に変化し、換言すれば油柱が発生しているので、直ちに
油圧モータ(1)が回転を開始し、またモータ(1)が回転す
ることでポンプ(2)への戻り側の流量不足を生じないの
でポンプ(2)がキャビテーションを発生することもな
い。更にポンプ(2)からの流量吐出と同時にモータ(1)を
回転出来るため、ポンプ傾転時間を調整してモータ(1)
の起動時間を正確に制御することが出来る。該開閉弁
(9)は高圧小流量ポンプ(10)から閉油圧回路(5)への高圧
充填が終えると閉弁することも可能である。 【0010】ブースタポンプ(6)は通常30kg/cm2
程度で回路(5)へ作動油を補充するが、高圧小流量ポン
プ(10)はその倍程度の高圧を供給する。また、該高圧小
流量ポンプ(10)からの流量は少ないので、開閉弁(9)及
びチェック弁(8)(8)にはサイズの小さいものが使用で
き、設置スペースを少なく出来る。 【0011】 【発明の効果】以上のように本発明では、油圧モータと
可変容量ポンプを設けた閉油圧回路に、チェック弁及び
独立して開閉作動する開閉弁を介して高圧小流量油圧ポ
ンプを接続し、該油圧モータの起動時に該閉回路内に高
圧を充填したのち該可変容量ポンプから吐出させて該油
圧モータを起動するようにしたので、起動時の閉油圧回
路の圧縮ボリュームの変化による油圧モータの応答遅れ
を防げ、これに伴い可変容量ポンプのキャビテーション
を防止でき、油圧モータの起動速度を正確に制御できる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の線図、
【図2】 本発明の実施例の線図である。
【符号の説明】
(1) 油圧モータ (2) 可変容量ポンプ
(5) 閉油圧回路 (8)(8) チェック弁
(9) 開閉弁 (10) 高圧小流量ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
F16H 61/40 S
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】油圧モータと可変容量ポンプとを閉
油圧回路で接続して該可変容量ポンプの吐出量を変化さ
せることにより該油圧モータの回転速度を制御するよう
にしたものに於いて、該閉油圧回路へチェック弁及び独
立して開閉作動する開閉弁を介して高圧小流量油圧ポン
プを接続し、該油圧モータの起動時に該閉回路内に高圧
を該高圧小流量油圧ポンプで充填したのち該可変容量ポ
ンプから吐出させて該油圧モータを起動することを特徴
とする閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248323A JPH0814316B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248323A JPH0814316B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05306769A JPH05306769A (ja) | 1993-11-19 |
JPH0814316B2 true JPH0814316B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=17176372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4248323A Expired - Fee Related JPH0814316B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-09-17 | 閉油圧回路に設けた油圧モータの起動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814316B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102009029840A1 (de) * | 2009-06-22 | 2011-01-27 | Liebherr-Werk Nenzing Gmbh | Hydrauliksystem |
JP5808128B2 (ja) | 2011-03-31 | 2015-11-10 | 三菱重工業株式会社 | ガス焚きエンジン |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4910789A (ja) * | 1972-05-27 | 1974-01-30 | ||
JPS6088270A (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-18 | Daikin Ind Ltd | 油圧回路 |
-
1992
- 1992-09-17 JP JP4248323A patent/JPH0814316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05306769A (ja) | 1993-11-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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