JPH08142904A - 走行クローラの操向装置 - Google Patents

走行クローラの操向装置

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JPH08142904A
JPH08142904A JP6283689A JP28368994A JPH08142904A JP H08142904 A JPH08142904 A JP H08142904A JP 6283689 A JP6283689 A JP 6283689A JP 28368994 A JP28368994 A JP 28368994A JP H08142904 A JPH08142904 A JP H08142904A
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Shigemi Hidaka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右一対の走行クローラの速度及び回転方向
を任意に調節して、様々な旋回態様を実現させる。 【構成】 油圧ポンプ33にて回転駆動する油圧モータ
34からの動力を、太陽歯車40,40から左右一対の
遊星歯車機構31,31を介して左右一対の走行クロー
ラへの出力軸21a,21bに伝達させる一方、油圧モ
ータ34から左右一対のパワークラッチとパワーブレー
キとからなる旋回操作機構37とリングギヤ42,42
を介して一方の遊星歯車機構31と他方の遊星歯車機構
31との回転方向と回転速度とを変更調節し、左右の走
行クローラの駆動速度及び駆動方向を任意に調節可能に
構成すると、直進走行、緩旋回、急旋回の旋回態様を採
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取脱穀できるコンバ
インや、農作業用または土木用のトラクタ等、左右一対
の走行クローラを備えた走行車両における操向装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンバインやトラクタ等の走
行車両における走行部を、左右一対の走行クローラにて
構成し、左右各走行クローラを、一つの油圧ポンプと油
圧モータとの組により駆動する構成、換言すれば、左右
の走行クローラを左右独立の油圧駆動系統(2ポンプ、
2モータ形式)にて駆動させて、刈取作業時の作物列に
沿っての操向制御と、通常の直進走行制御とを実行する
ことは、例えば特公昭54−34972号公報や、実開
平3−116422号公報等に開示されている。
【0003】しかし、この構成では油圧駆動系統を2つ
必要とし、製造コストが高くなるという欠点があった。
この、欠点を解消する先行技術として、実開平4−10
77号公報では、左右走行クローラへの出力軸に動力伝
達する差動傘歯車機構として、前記左右各出力軸に太陽
傘歯車を固定し、一対の出力軸に対して自由回転するデ
フギヤケースに駆動源から傘歯車を介して入力し、デフ
ギヤケースには、前記左右両側の太陽傘歯車にそれぞれ
噛み合う遊星傘歯車を回転可能に装着するにあたり、そ
の一方の遊星傘歯車の回転方向及び速度をデフギヤケー
スに装着した油圧モータにて制御することを提案してい
る。
【0004】この構成においては、油圧モータにて回転
する遊星傘歯車の回転方向により、旋回外側の太陽歯車
の回転数を増加させる分だけ旋回内側の太陽歯車の回転
数を減少させて任意の旋回半径に無段階に変更させるこ
とができる。また、デフギヤケースの回転を停止した状
態で、油圧モータを回転させると、一方の出力軸の回転
方向と他方の出力の回転方向が逆であって、且つ同速度
になり、いわゆるスピンターンができるのものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記先
行技術の後者の構成では、旋回外側の走行クローラの走
行速度を一定にしたまま、旋回内側の走行クローラの走
行速度を減少させて旋回するという旋回態様や、前記ス
ピンターンの態様のうち、旋回内側の走行クローラの走
行速度(後進速度)を小さくした状態で、旋回外側の走
行クローラの走行速度(前進速度)を大きくするという
様々な旋回態様を採ることができなかった。
【0006】また、この先行技術の機構では、回転する
デフギヤケースに油圧モータを組み込む必要があり、こ
の油圧モータへの油圧伝達機構が複雑となり、油圧漏れ
の問題を抱えていた。本発明の目的は、これらの従来の
技術の問題を解決した走行クローラの操向装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の走行クローラの操向装置は、
油圧ポンプと油圧モータとから成る走行用の油圧式駆動
手段からの動力を、左右一対の遊星歯車機構の太陽歯車
に入力して、走行車両における左右一対の走行クローラ
への出力軸に伝達させるように構成すると共に左右一対
のパワークラッチ・パワーブレーキ機構に伝達し、該一
対のパワークラッチ・パワーブレーキ機構から、前記左
右一対の遊星歯車機構における各リングギヤに互いに逆
方向の回転力を付与するように動力伝達させ、パワーク
ラッチ及び/又はパワーブレーキのON・OFF切換操
作にて前記左右の走行クローラの駆動速度及び駆動方向
を任意に調節可能に構成したものである。
【0008】請求項2記載の発明の走行クローラの操向
装置は、請求項1記載の発明の太陽歯車とリングギヤと
の関係を逆にしたもの、即ち、油圧ポンプと油圧モータ
とから成る走行用の油圧式駆動手段からの動力を、左右
一対の遊星歯車機構のリングギヤに入力して、走行車両
における左右一対の走行クローラへの出力軸に伝達させ
るように構成すると共に左右一対のパワークラッチ・パ
ワーブレーキ機構に伝達し、該一対のパワークラッチ・
パワーブレーキ機構から、前記左右一対の遊星歯車機構
における各太陽歯車に互いに逆方向の回転力を付与する
ように動力伝達させ、パワークラッチ及び/又はパワー
ブレーキのON・OFF切換操作にて前記左右の走行ク
ローラの駆動速度及び駆動方向を任意に調節可能に構成
したものである。
【0009】
【発明の作用・効果】請求項1及び請求項2の構成によ
れば、旋回外側の走行クローラに対応するパワークラッ
チをOFF、パワーブレーキをON、旋回内側の走行ク
ローラに対応するパワークラッチ及びパワーブレーキを
共にOFFにすれば、旋回外側の走行クローラは直進時
と同じ速度で前進し、旋回内側の走行クローラは序序の
前進速度を低下させるスローターンを実行し、次に旋回
内側の走行クローラに対応するパワークラッチをON、
パワーブレーキをOFFにすれば、旋回外側の走行クロ
ーラの走行速度を一定にしたまま、旋回内側の走行クロ
ーラの走行速度を減少させて急旋回できる。そのとき後
退速度を採れば、スピンターンに類似した旋回態様を採
ることができる。
【0010】さらに、旋回内側の走行クローラに対応す
るパワークラッチをON、パワーブレーキをOFFにし
た状態で、旋回外側の走行クローラに対応するパワーク
ラッチをON、パワーブレーキをOFFにすれば、後進
する旋回内側の走行クローラに対して旋回外側の走行ク
ローラの前進速度を増大させてスピンターン類似の急旋
回を実行するというように、様々な旋回態様を採り、且
つ任意の走行速度で且つ任意の旋回半径にて旋回作業に
移行でき、その移行が極めて滑らかに実行できるという
効果を奏する。
【0011】また、走行用の油圧式駆動手段は制止した
油圧モータから動力を伝達させるものであるから、構造
が簡単で油漏れなどの問題も少なくできるという効果を
奏する。
【0012】
【実施例】次に、本発明をコンバインに適用した実施例
について説明すると、図1は左右一対の走行クローラ2
a,2bを有する走行車両である汎用コンバインの走行
機体1の側面図であり、該走行機体1上には脱穀装置3
を搭載し、該脱穀装置3における扱室内の扱胴4をその
軸線が走行機体1の進行方向に沿うように配設し、その
下方には受け網とシーブ等による揺動選別装置5と唐箕
フアン6の風による風選別装置とを備え、脱穀装置3の
側方に脱穀済みの穀粒を貯留する籾タンクを搭載してあ
る。
【0013】刈取前処理装置7は、前記脱穀装置3の前
部に開口し、昇降用油圧シリンダ8にて昇降自在な角筒
状のフイーダハウス9(内部にチエンスコンベヤ9aを
備える)と、該フイーダハウス9の前端に連設した横長
のバケット状のプラットホーム10と、該プラットホー
ム10内に横設した横長の掻き込みオーガ11と、その
前方上部位置のタインバー付きリール12と、プラット
ホーム10下面側に左右長手に配設したバリカン状の刈
刃14とから成る。また、刈取前処理装置7の前部左右
両端には、前向きに突出する左右一対の分草体15を備
えている。
【0014】左右の走行クローラ2a,2bは、それぞ
れ、後述する操向装置20の左右の出力軸21a,21
bから出力される動力にて回転駆動する起動輪22,2
2と、走行機体1の後端側に後向き付勢された誘導輪2
3,23とに巻掛けられた履帯24,24と、各履帯2
4の下側内周面を支持する懸下輪(下部転輪)25等か
らなる。
【0015】次に、操向装置20の構成について説明す
る。ミッションケース30内に、後述する左右一対の遊
星歯車機構31,31と、油圧ポンプ33及び油圧モー
タ34からなる走行用の油圧式駆動手段32と、旋回操
作のための左右一対のパワークラッチ35a,35b及
びパワーブレーキ36a,36bを備えた旋回操作機構
37を備える。
【0016】左右一対の遊星歯車機構31,31は左右
対称状であって、同一半径上に複数(実施例では3つ)
の遊星歯車39,39,39がそれぞれ回転自在に軸支
された左右一対の腕輪38,38をミッションケース3
0内にて同軸線上にて適宜隔てて相対向させて配置す
る。前記各遊星歯車39にそれぞれ噛み合う太陽歯車4
0,40を固着した太陽軸41の左右両端は、両腕輪3
8,38の内側にてその回転中心部に位置する軸受に回
転自在に軸支されている。
【0017】内周面の内歯と外周面の外歯とを備えたリ
ングギヤ42は、その内歯が前記3つの39,39,3
9にそれぞれ噛み合うように、太陽軸41と同心状に配
置されており、このリングギヤ42は、前記太陽軸41
上または、前記腕輪38の外側面から外向きに突出する
中心軸43上に軸受を介して回転自在に軸支される。前
記走行用の油圧式駆動手段32における容量可変式の油
圧ポンプ33の回転斜板の角度を変更調節することによ
り、油圧モータ34への圧油の吐出方向と吐出量とを変
更して、当該油圧モータ34の回転方向及び回転数が調
節可能に構成されている。油圧モータ34からの回転動
力は、入力軸44の入力歯車45から副変速機構の歯車
46,47,48を介して、太陽軸41に固定したセン
ター歯車49に伝達される。
【0018】そして、前記走行用の油圧式駆動手段32
からの回転動力は、前記太陽軸41上に固定した前記セ
ンター歯車49を介して、前記左右一対の遊星歯車機構
31,31に伝達され、前記左側の腕輪38の中心軸4
3に固着した伝動歯車53を、左側の出力軸21aに固
着した伝動歯車54に噛み合わせて出力する。同様に、
右側の腕輪38の中心軸43に固着した伝動歯車53
を、右側の出力軸21bに固着した伝動歯車54に噛み
合わせて出力する(図2参照)。
【0019】なお、歯車48が取付くブレーキ軸50に
は図示しないブレーキ機構が設けられている。また、歯
車46に噛み合う歯車51を介して作業機等への回転力
を伝達するPTO軸52に出力する。図2に示すよう
に、旋回操作機構37は、左右一対のパワークラッチ3
5a,35bを内装した回転外筒55と、この回転外筒
55の外側左右に配置した左右一対のパワーブレーキ3
6a,36bと、前記回転外筒55の左右のパワークラ
ッチ35a,35bと、その左右のパワーブレーキ36
a,36bとに跨がって配置された回転内筒58,58
に固着した伝動歯車59,59と、前記左右両回転内筒
58,58内で回転自在で且つ付勢ばねに抗して摺動自
在な操作軸57,57と、この各操作軸57,57を進
退駆動する油圧式等のアクチュエータ56とから構成さ
れている。
【0020】そして、この左アクチュエータ56の作動
により、左パワーブレーキ36aと左パワークラッチ3
5aとのON・OFFを切替え、同様に右アクチュエー
タ56の作動により、右パワーブレーキ36bと右パワ
ークラッチ35bとのON・OFFを切替える。その切
替えパターンは図4に示す。また、図2では左側の伝動
歯車59は前記左側の遊星歯車機構31におけるリング
ギヤ42の外歯に直接噛み合い、右側の伝動歯車59は
逆転歯車60を介して前記右側の遊星歯車機構31にお
けるリングギヤ42の外歯に噛み合う。そして、前記回
転外筒55と一体的に回転する伝動歯車61には、前記
PTO軸52に固着された歯車62から入力される。
【0021】走行機体1の操縦部における座席に設けた
一本の操作レバー(図示せず)は、平面視で前後方向と
左右方向との互いに直交する2つの方向に動かすことが
可能で、走行速度の調節と操向操作を同時に実行できる
ようにしたものである。実施例では、前記操作レバーを
略垂直状に上向きに立てた時を中立位置とし、前方向に
回動すると走行機体1を前進させ、後方向に回動させる
と後退させ、且つその走行速度は操作レバーの前後傾斜
角度(垂直に対する傾き角度)が大きくなる程速くなる
ように設定するものであり、操作レバーを左右に傾動す
るときはその方向に走行機体1を旋回させ、左右傾斜角
度が大きくなる程旋回半径を小さくする(小廻りさせ
る)ように、走行用の油圧式駆動手段32及び旋回用の
一対の油圧式のアクチュエータ56、56の進退動量を
調節して前記左右のパワークラッチ及びパワーブレーキ
のON・OFF操作するものである。
【0022】この構成により、走行用の油圧式駆動機構
32を作動し、油圧モータ34を回転駆動させると、伝
動歯車48からセンター歯車49に入力した回転駆動力
は、左右両側の遊星歯車機構31,31の太陽歯車4
0,40、遊星歯車39,39、腕輪38,38を介し
て左右両側の中心軸43,43を回転させると共に、伝
動歯車62から旋回操作機構37における伝動歯車61
により回転外筒55が回転させられる。
【0023】このとき、図4に示すように、左右両側の
パワーブレーキ36a,36bを共にONとし、左右両
側のパワークラッチ35a,35bを共にOFFにする
と、パワークラッチ35a,35bがOFFでは、強制
的に回転させられている回転外筒55に対して回転内筒
58は自由である一方、パワーブレーキ36a,36b
のONでは回転内筒58がミッションケースの固定部に
押しつけられて停止するから、左右両側の伝動歯車5
9,59、逆転歯車60は固定状態となり、これら伝動
歯車59と逆転歯車60に噛み合うリングギヤ42,4
2は固定状態となる。この状態では、前述のようにセン
ター歯車49から入力された回転動力は、左右両側の太
陽歯車40,40に同一回転数にて伝達され、左右両側
の遊星歯車機構の遊星歯車39、腕歯車38を介して左
右両側の出力軸21a,21bに平等に同方向回転力が
出力されるので、直進走行ができる。
【0024】次に、図4及び図5のA区間について説明
すると、図5は縦軸に左右の走行クローラの走行速度
(m/s)、横軸に操作レバーの左右傾斜角度(旋回程
度の大小に比例するもの)を採る。A区間の状態は、直
進時におけると同様に左走行クローラ2aに対応するパ
ワークラッチ35aはOFFで且つパワーブレーキ36
aがONであるので、前記のように左のリングギヤ42
は固定状態となるから、例えば、直進時の走行速度1.
5m/sであれば、その速度を保持する(図5のβ線参
照)。
【0025】他方、右走行クローラ2bに対応するパワ
ークラッチ35b及びパワーブレーキ36bを共にOF
Fとすれば、回転外筒55からの動力は、左の回転内筒
58ひいては伝動歯車59、逆点歯車60に伝達されず
自由回転可能状態となる。この状態では、右走行クロー
ラ2bに路面(圃場面)の走行抵抗が作用すると、右出
力軸21bに減速方向の抵抗力が働き、右の太陽歯車4
0からの正回転に対して腕輪38、遊星歯車39及び前
記右リングギヤ42の作用にて序序に右走行クローラ2
bの前進走行速度は低下して、図5のA区間のα線のよ
うに低下する。従って、この状態ではスローターンが実
現できる。
【0026】次に、図4及び図5のB区間に示すよう
に、左走行クローラ2aに対応する左パワークラッチ3
5aはOFFで且つ左パワーブレーキ36aがONであ
る一方、右走行クローラ2bに対応する右パワークラッ
チ35bをONで且つ右パワーブレーキ36bをOFF
に切り換える。とすれば、左走行クローラ2aの走行状
態はA区間のβ線の+1.5m/sで一定状態を保持す
る一方、右走行クローラ2bに対応する右パワークラッ
チ35bをONにすることで、伝動歯車61から回転外
筒55に伝達された回転は、右回転内筒58に伝達さ
れ、右伝動歯車59、逆転歯車60を介して右リングギ
ヤ42に逆回転力が伝達されるから、右遊星歯車機構3
1による右走行クローラ2bには、前記左走行クローラ
2aとは逆回転力が付与されて、後進する(または前進
減速する)ことになり、例えば図5のα線(−0.5m
/s)となって、右方向への急旋回(スピンターンに類
似した旋回)を実現できる。
【0027】なお、旋回操作機構37側への入力用の伝
動歯車51,52,61のギヤ比率を工夫することで、
右走行クローラ2bを後進させるのではなく前進状態で
減速させるようにすることもできる。さらに、図4及び
図5のC区間では、右走行クローラ2bに対応する右パ
ワークラッチ35bをONで且つ右パワーブレーキ36
bをOFFの状態を保持する(B区間の状態と同一)一
方、左走行クローラ2aに対応する左パワークラッチ3
5aはONで且つ左パワーブレーキ36aをOFFに切
り換える。
【0028】この状態では、右走行クローラ2bは前記
B区間と同一の状態(例えば図5のα線(−0.5m/
s)となって後進する一方、左走行クローラ2aでは、
伝動歯車61から回転外筒55に伝達された回転は、左
回転内筒58に伝達され、左リングギヤ42には正回転
力が付与されて前進速度が増大する。従って、例えば左
走行クローラ2aは、図5のC区間のβ線の(3.5m
/s)の速度で保持される。この状態では、スピンター
ンに類似した急旋回であって、旋回外側の走行クローラ
2aが増速された状態となる。
【0029】前述のように、操作レバーの左右方向への
傾斜角度の大小に応じて、左右のパワークラッチ及びパ
ワーブレーキのON・OFFの切替え操作を制御すれ
ば、緩旋回(スローターン)から急旋回まで任意に切替
えすることができるのである。なお、前記図2の実施例
に代えて、走行用の油圧式駆動手段32からの伝動歯車
48を介して、左右両側のリングギヤ42,42に同一
方向、同一回転数にて動力伝達する一方、前記センター
歯車49を省略し、且つ左右の太陽歯車40,40が互
いに独立的に回転可能とするように、太陽軸41を左右
に分割し、旋回操作機構37における左の伝動歯車59
を左の太陽軸41に固着した歯車(図示せず)に噛み合
わせ、右の伝動歯車59に噛み合う逆転歯車60を、右
の太陽軸41に固着した歯車(図示せず)に噛み合わせ
る構成であっても、旋回・直進の作用、機能は図2の実
施例と変わらない。
【0030】本発明は、農作業機ばかりでなく、ブルド
ーザ等の土木用の走行車両にも適用できることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】操向装置の動力伝達ブロック図である。
【図3】操向装置の側面図である。
【図4】パワークラッチ及びパワーブレーキの切替えの
態様を示す図である。
【図5】パワークラッチ及びパワーブレーキの切替えの
態様による左右走行クローラの走行速度の変化を示す説
明図である。
【符号の説明】
20 操向装置 21a,21b 出力軸 30 ミッションケース 31,31 遊星歯車機構 32 走行用の油圧式駆動手段 33 油圧ポンプ 34 油圧モータ 35a,35b パワークラッチ 36a,36b パワーブレーキ 37 旋回操作機構 38 腕輪 39 遊星歯車 40 太陽歯車 42 リングギヤ 49 センター歯車 55 回転外筒 56 アクチュエータ 58 回転内筒 59,60,61,62 伝動歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと油圧モータとから成る走行
    用の油圧式駆動手段からの動力を、左右一対の遊星歯車
    機構の太陽歯車に入力して、走行車両における左右一対
    の走行クローラへの出力軸に伝達させるように構成する
    と共に左右一対のパワークラッチ・パワーブレーキ機構
    に伝達し、該一対のパワークラッチ・パワーブレーキ機
    構から、前記左右一対の遊星歯車機構における各リング
    ギヤに互いに逆方向の回転力を付与するように動力伝達
    させ、パワークラッチ及び/又はパワーブレーキのON
    ・OFF切換操作にて前記左右の走行クローラの駆動速
    度及び駆動方向を任意に調節可能に構成したことを特長
    とする走行クローラの操向装置。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプと油圧モータとから成る走行
    用の油圧式駆動手段からの動力を、左右一対の遊星歯車
    機構のリングギヤに入力して、走行車両における左右一
    対の走行クローラへの出力軸に伝達させるように構成す
    ると共に左右一対のパワークラッチ・パワーブレーキ機
    構に伝達し、該一対のパワークラッチ・パワーブレーキ
    機構から、前記左右一対の遊星歯車機構における各太陽
    歯車に互いに逆方向の回転力を付与するように動力伝達
    させ、パワークラッチ及び/又はパワーブレーキのON
    ・OFF切換操作にて前記左右の走行クローラの駆動速
    度及び駆動方向を任意に調節可能に構成したことを特長
    とする走行クローラの操向装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109625090A (zh) * 2019-01-14 2019-04-16 德阳市川收农业机械制造有限公司 一种行走助转驱动装置
WO2021063236A1 (zh) * 2019-09-30 2021-04-08 比亚迪股份有限公司 车辆的驱动桥组件

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