JPH0814281B2 - 建設機械の速度制御回路 - Google Patents

建設機械の速度制御回路

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JPH0814281B2
JPH0814281B2 JP62335625A JP33562587A JPH0814281B2 JP H0814281 B2 JPH0814281 B2 JP H0814281B2 JP 62335625 A JP62335625 A JP 62335625A JP 33562587 A JP33562587 A JP 33562587A JP H0814281 B2 JPH0814281 B2 JP H0814281B2
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清 石村
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石川島建機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、クローラクレーン等、走行用・巻上用油圧
回路を有する建設機械の速度制御回路に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、建設機械では2個の油圧モータを同期又は個
々に駆動して行う作業があり、例えばクレーラクレーン
等に於いては、左右のクローラを、夫々に対応する2個
の油圧モータによって個別に駆動することにより走行を
行うようになっている。
従来、こうした走行用の油圧回路としては、第2図に
示されるようなものが一般に用いられている。エンジン
1により駆動される可変容量形の油圧ポンプ2a,2bの吐
出側に、夫々4ポート3位置のパイロット式方向切換弁
3a,3bを介して、油圧モータ4a,4bが接続されている。
前記方向切換弁3aの受圧部5a,6aには、夫々パイロッ
ト管路7a,8aが接続され、該管路7a,8aには、制御油圧ラ
イン9に接続したリモートコントロール弁10aが接続さ
れており、同様に、前記方向切換弁3bの受圧部5b,6bに
は、夫々パイロット管路7b,8bが接続され、該管路7b,8b
には、前記制御油圧ライン9に接続したリモートコント
ロール弁10bが接続されている。前記パイロット管路7a,
8a及び7b,8bの途中には、該パイロット管路7a,8aに入口
側を接続したチェックブロック11a及びパイロット管路7
b,8bに入口側を接続したチェックブロック11bが夫々設
けられており、該チェックブロック11a,11bの出口側
は、夫々ポジティブコントロール管路12a,12bを介して
ポンプレギュレータ13a,13bのポジティブコントロール
ポートに接続されている。該ポンプレギュレータ13a,13
bは、前記油圧ポンプ2a,2bの吐出量を調整するものであ
り、該油圧ポンプ2a,2bの吐出側管路14a,14bから分岐さ
せたネガティブコントロール管路15a,15bが、ポンプレ
ギュレータ13a,13bの両方のネガティブコントロールポ
ートに接続されている。更に、前記ポジティブコントロ
ール管路12a,12bの途中には、該ポジティブコントロー
ル管路12a,12bの圧力を個別に調整する減圧弁16a,16bが
夫々管路の途中に設けられている。
斯る構成の油圧回路を備えたクローラクレーン等を走
行させる場合には、運転者がリモートコントロール弁10
a,10bの各操作レバー17a,17bを例えば矢印方向に傾動さ
せると、パイロット管路7a,7bに夫々操作レバー17a,17b
の傾動量に応じた油圧が出力され、該油圧が受圧部5a,5
bに作用して方向切換弁3a,3bが夫々ポジションAに切換
わる。これと同時に、前記パイロット管路7a,7bに出力
された油圧は、チェックブロック11a,11bを介してポジ
ティブコントロール管路12a,12bを経てポンプレギュレ
ータ13a,13bに流入し、個別に調整される減圧弁16a,16b
の設定圧の範囲内でポンプレギュレータ13a,13bを駆動
し、該ポンプレギュレータ13a,13bによって油圧ポンプ2
a,2bの吐出量が調整され、該吐出量に応じた速度で油圧
モータ4a,4bが矢印方向に回転する。尚、前記油圧ポン
プ2a,2bの吐出圧は、ネガティブコントロール管路15a,1
5bを介してポンプレギュレータ13a,13bのネガティブコ
ントロールポートに導かれており、これにより油圧ポン
プ2a,2bの定馬力コントロールが行われている。
又、前記操作レバー17a,17bを反矢印方向に傾動させ
れば、方向切換弁3a,3bはポジションBに切換わり、前
記したと同様にリモートコントロール弁10a,10bの制御
油圧がポンプレギュレータ13a,13bのポジティブコント
ロール管路12a,12bに作用し、油圧モータ4a,4bは反転す
る。
このようにして、減圧弁16a,16bの設定圧を運転者が
適宜個別に調整することにより、操作レバー17a,17bを
フルストローク傾動させた際の油圧ポンプ2a,2bの最大
吐出量を制限し、油圧モータ4a,4bの最高速設定を夫々
行い、該油圧モータ4a,4bによって左右のクローラを駆
動するようになっている。
又、バケット等の昇降及び開閉等を行う主巻ウイン
チ、補巻ウインチに関しても、第2図に示されるものと
同様の油圧回路が用いられている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前述の如く2個の減圧弁16a,16bの設
定圧を運転者が作業中に各々別々に調整するのでは、操
作がめんどうであると共に、減圧弁16a,16bの設定圧で
決定される油圧ポンプ2a,2bの吐出量を完全に一致させ
ることが困難で、吐出量に差が生じることがある。この
場合操作レバー17a,17bを両方フルストローク傾動させ
た状態での走行時に両油圧モータ4a,4bの速度周期がと
れず左右のクローラの速度差により蛇行が生じてしまう
という不具合がある。
又、上記した油圧回路で主巻ウインチ、補巻ウインチ
を駆動する場合、主巻、補巻ウインチの同時巻上作業
で、同期がとれなかった場合はワイヤロープの速度差と
なった現われ、巻上げ途中のバケットに開きが生じてし
まう等の不具合があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、2個1組の油圧ポンプ
の最大吐出量調整を同時に行うことができ、操作性の向
上を図れる建設機械の速度制御回路を提供しようとする
ものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、2個1組の可変容量形油圧ポンプと該各油
圧ポンプの吐出油にて夫々回転駆動される油圧モータを
備え、前記各油圧ポンプの吐出側の方向切換弁を夫々リ
モートコントロール弁の操作にて切換えると同時に、該
各リモートコントロール弁の操作により制御用圧油を前
記各油圧ポンプのポンプレギュレータのポジティブコン
トロール管路へ夫々導き、前記各油圧ポンプの吐出量を
調整し前記各油圧モータの回転速度を制御する建設機械
の速度制御回路に於いて、前記各ポジティブコントロー
ル管路を短絡管路にてシャトル機能弁により相互に逆流
不能に短絡せしめ、該短絡管路に於けるシャトル機能弁
間に調整可能な圧力調整器を設けた構成を有する。
[作用] 従って、1個の圧力調整器の圧力調整を行うだけで、
各油圧ポンプの最大吐出量が同時に調整され、各油圧モ
ータの最高速設定も同時に行われる。
[実 施 例] 以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
尚、第1図中、第2図と同一の符号を付したものにつ
いては、同一物を示している。
第1図に示す如く、ポジティブコントロール管路12a,
12bを、短絡管路18にて短絡させ、該短絡管路18の途中
に、前記ポジティブコントロール管路12a側からポジテ
ィブコントロール管路12b側への圧油の流れのみを許容
するチェック弁19aを設けると共に、該チェック弁19aの
下流側即ち前記ポジティブコントロール管路12b側に該
ポジティブコントロール管路12b側からポジティブコン
トロール管路12a側への圧油の流れのみを許容するチェ
ック弁19bを設ける。前記チェック弁19a,19b間に、油タ
ンクへ通じる流出管路20を、前記短絡管路18より分岐さ
せて設け、該流出管路20に、圧力調整可能なリリーフ弁
21を設ける。更に、前記ポジティブコントロール管路12
a,12bの各短絡箇所とチェックブロック11a,11bとの間
に、夫々オリフィス22a,22bを設ける。該各オリフィス2
2a,22bは、所要通過面積を有しており、前記ポンプレギ
ュレータ13a,13bのポジティブコントロールポートに流
入する圧油の油圧が、該ポンプレギュレータ13a,13bを
コントロールするに充分な値となるようになっている。
次に、該実施例の作動を説明する。
運転者がリモートコントロール弁10a,10bの各操作レ
バー17a,17bを矢印方向にフルストローク傾動させた場
合、パイロット管路7a,7bに夫々制御油圧ライン9の油
圧が最大限に作用し、方向切換弁3a,3bがポジションA
に切換わると共に、前記油圧がチェックブロック11a,11
bを介してポジティブコントロール管路12a,12bに作用す
る。この時、オリフィス22a,22bによってポジティブコ
ントロール管路12a,12bの管路抵抗が増大しているた
め、該ポジティブコントロール管路12a,12bに作用する
油圧は、ポンプレギュレータ13a,13bをコントロールす
るに足りる必要最小限に制限される。
前記オリフィス22a,22bを通過した圧油は、短絡管路1
8へ分流しチェック弁19a,19bを通過後、流出管路20へ流
入する。ここで、運転者がリリーフ弁21の設定圧調整を
行うことにより、ポジティブコントロール管路12a,12b
内の圧力が前記設定圧に保持され、ポンプレギュレータ
13a,13bにて油圧ポンプ2a,2bの最大吐出量が制限され、
該最大吐出量に応じた速度で油圧モータ4a,4bが矢印方
向に回転する。尚、前記リリーフ弁21が設定圧で作動し
た場合にも、前記短絡管路18より上流側のポジティブコ
ントロール管路12a,12bに夫々オリフィス22a,22bが設け
られているため、前記パイロット管路7a,7b内の圧力
は、減圧されることなく操作レバー17a,17bの傾動量に
応じた油圧に保持される。又、例えば、一方のリモート
コントロール弁10aのみを操作した場合には、一方のチ
ェック弁19aを通過した圧油は、他方のチェック弁19bに
遮ぎられて他方のポジティブコントロール管路12b側へ
流入することはない。
又、油圧モータ4a,4bの反矢印方向の回転に関して
も、操作レバー17a,17bを反矢印方向に傾動させること
により、前述と同様に油圧モータ4a,4bの最高速設定が
行われる。
こうして、運転者が1個のリリーフ弁21の設定圧を調
整するだけで、操作レバー17a,17bをフルストローク傾
動させた時の油圧ポンプ2a,2bの最大吐出量が制限さ
れ、油圧モータ4a,4bの最高速設定を同時に行い得るた
め、前述の油圧回路で左右のクローラを駆動して走行を
行う場合、左右のクローラの速度差によって生じる蛇行
を防止できる。一方、前述の油圧回路を主巻、補巻ウイ
ンチの巻上げに使用する場合には、主巻、補巻ウインチ
の同時巻上時に各ワイヤロープの速度差によって生じる
巻上げ途中のバケットの開きを防止できる。
尚、前記リリーフ弁21に代え、減圧弁、シーケンス
弁、絞り弁等の圧力調整器を用いることも可能であり、
又、前記一対のチェック弁19a,19bに代え、各ポジティ
ブコントロール管路12a,12bを相互に逆流不能に短絡さ
せるシャトル機能弁を用いることも可能である。更に前
記実施例では、チェックブロック11a,11bとして、夫々
チェック弁を2個づつ対向させているが、1個のシャト
ル弁を夫々用いチェックブロック11a,11bとしてもよい
ことは勿論である。又、制御油圧ライン9の油圧をパイ
ロット圧として方向切換弁3a,3bを切換えるのではな
く、リモートコントロール弁10a,10bの操作レバー17a,1
7bの傾動操作をリンク機構等を用い機械的に或はマイク
ロスイッチ等を用い電気的に方向切換弁3a,3bに伝達
し、該方向切換弁3a,3bの切換を行うようにしてもよ
い。
[発明の効果] 以上述べた如く、本発明によれば、1個のリリーフ弁
の圧力調整のみで各油圧ポンプの最大吐出量調整即ち各
油圧モータの最高速設定が同時に行えるので、操作性が
向上すると共に、走行時の蛇行や巻上げ途中のバケット
の開き等を防止できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す油圧回路図、第2図は
従来例を示す油圧回路図である。 2a,2bは油圧ポンプ、3a,3bは方向切換弁、4a,4bは油圧
モータ、9は制御油圧ライン、10a,10bはリモートコン
トロール弁、12a,12bはポジティブコントロール管路、1
3a,13bはポンプレギュレータ、18は短絡管路、21はリリ
ーフ弁を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F15B 11/04 11/08 A 9026−3J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個1組の可変容量形油圧ポンプと該各油
    圧ポンプの吐出油にて夫々回転駆動される油圧モータを
    備え、前記各油圧ポンプの吐出側の方向切換弁を夫々リ
    モートコントロール弁の操作にて切換えると同時に、該
    各リモートコントロール弁の操作により制御用圧油を前
    記各油圧ポンプのポンプレギュレータのポジティブコン
    トロール管路へ夫々導き、前記各油圧ポンプの吐出量を
    調整し前記各油圧モータの回転速度を制御する建設機械
    の速度制御回路に於いて、前記各ポジティブコントロー
    ル管路を短絡管路にてシャトル機能弁により相互に逆流
    不能に短絡せしめ、該短絡管路に於けるシャトル機能弁
    間に調整可能な圧力調整器を設けたことを特徴とする建
    設機械の速度制御回路。
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