JPH08142179A - ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置 - Google Patents

ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置

Info

Publication number
JPH08142179A
JPH08142179A JP28466594A JP28466594A JPH08142179A JP H08142179 A JPH08142179 A JP H08142179A JP 28466594 A JP28466594 A JP 28466594A JP 28466594 A JP28466594 A JP 28466594A JP H08142179 A JPH08142179 A JP H08142179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blank
rotating body
resin product
thermoforming
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28466594A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Fujii
淳司 藤井
Kosaburo Matsuzawa
幸三郎 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUZAWA SEISAKUSHO KK, Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical MATSUZAWA SEISAKUSHO KK
Priority to JP28466594A priority Critical patent/JPH08142179A/ja
Publication of JPH08142179A publication Critical patent/JPH08142179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブランクの脱落を防止することができ、また
ブランクの供給をスムーズに行うことができるブランク
保持機構及びこのブランク保持機構を備えた樹脂製品の
熱成形装置を提供する。 【構成】 樹脂製品の熱成形装置のブランク保持部41
は、ブランク16が挿入される凹形開口部46を有し、この
凹形開口部46の内周面にはブランク16の脱落を防止する
弾性係止部材47が設けられている。この弾性係止部材47
は、球状体49と、この球状体49を付勢するコイルばね51
とを有して構成される。また、成形用金型にも、ブラン
クが挿入される凹形開口部を有し、この凹形開口部の内
周面にブランクの脱落を防止する同じ弾性係止部材47が
設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブランク保持機構及び
このブランク保持機構を備えた樹脂製品の熱成形装置に
関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】例えば、
容器の熱成形技術において、多量のスクラップが発生す
るシートからの熱成形技術に対して、スクラップの発生
のない、ブランク(プレフォームドブランク又はプレカ
ットブランク)を用いる熱成形技術が既に多数提案され
ている。しかし、従来のブランクを用いた熱成形技術に
よれば、生産性、操作性、装置の規模、価格等の点で一
長一短があり、これらを同時に満足するものは未だ提案
されていない。
【0003】例えば、プレフォームドブランクを使用し
た熱成形技術は、射出成形によりプレフォームドブラン
クを成形した後、加圧成形するものであるが、装置の小
型化は図れるものの、生産性が極めて低く、かつ多層シ
ートよりなる容器の成形が困難である。プレカットブラ
ンクを使用した熱成形技術は、例えば特開平1−103424
号公報で提案されているように、従来の熱成形機にブラ
ンクの保持手段と移送手段を設け、ブランクを供給した
後、熱成形するようにしたものであるが、生産性を上げ
るには大型化は避けられず、高価格とならざるをえな
い。
【0004】また、特公昭57-1415 号公報に係るSFP
(スクラップレスフォーミングプロセス)のように、プ
レカットブランクを加圧し、プレフォームしたブランク
を使用する技術によれば、成形されたシートを角形にカ
ットし、これを加圧圧縮して所定のブランクに成形した
後、熱成形するものであるが、工程数が多くなり、装置
の複雑化、高価格化、操作の困難性が伴う。
【0005】一方、本出願人は、特願平5-211537におい
て、生産性が高くなると共に、熱成形操作も容易となる
樹脂製品の熱成形方法及びこの装置を提案した。図11〜
図17を参照してこの熱成形方法において使用する装置11
を説明する。図11に示すように、この熱成形装置11は、
ブランク加熱・移送手段12と、樹脂製品の成形手段13と
を有し、これら12,13 が分離して配置されている。前記
ブランク加熱・移送手段12は、第1の回転体14と、この
第1の回転体14の外周面に沿って設けられた複数のブラ
ンク保持部15及びブランク離脱部22と、前記ブランク保
持部15にブランク16を送るブランク供給部17と、ブラン
ク押込み部18と、前記ブランク16を加熱するためのブラ
ンク加熱部19等を備えて構成される。
【0006】前記第1の回転体14は、その中心にモータ
等の回転駆動手段に連結された回転軸21を有している。
図12にも示すように、前記ブランク保持部15は、ブラン
ク16が挿入される円形状の開口部15A を有し、この開口
部15A の内周面にはブランク16が係合するV字状の溝15
B が形成されている。また、開口部15A の上端近傍に
は、ブランク16が挿入されやすいように若干のテーパ15
C が形成されている。そして、前記ブランク保持部15
は、脚部15D を介して第1の回転体14に固定されてい
る。前記ブランク離脱部22は、前記開口部15A 内を挿通
してブランク16を押し上げる筒状部22A 、この筒状部22
A の基部22B 及びこの基部22B の下に設けられ、エアシ
リンダー等と連結した進退自在のロッド22C を備えてい
る。この基部22B には、前記ブランク保持部15が上下動
する際にガイドともなる前記脚部15D が挿通する孔部22
D が形成されている。
【0007】このブランク離脱部22の筒状部22A 内に
は、ブランク供給部17からブランク16を1個ずつブラン
ク保持部15に取るための吸引カップ23が設けられてい
る。この吸引カップ23は、エアシリンダ等により進退自
在に構成されている。前記基部22B には、この吸引カッ
プ23が進退する際に挿通する孔部22E が形成されてい
る。
【0008】前記ブランク供給部17は、ブランク16のガ
イド17A 、ガイド17A に沿って設けられたヒータ17B 等
が備えられたものである。前記ブランク押込み部18は、
エアシリンダ等により進退可能とされたロッド18A 及び
このロッド18A の先端に取り付けられたブランク押し込
み用リング18Bを備えている。前記ブランク加熱部19
は、赤外線ヒータ19A よりなり、前記ブランク保持部15
の回転軌跡の近傍に円形状に設けられたものである。
【0009】図11,17 に示すように、前記樹脂製品の成
形手段13は、第2の回転体24、この第2の回転体24の外
周面に等間隔に設けられた3個の成形用金型25、プラグ
26が設けられたクランプ(圧空チャンバー)27等を備え
て構成される。前記第2の回転体24は、中心に回転駆動
手段に連結された回転軸28を有している。この回転軸28
と前記第1の回転体14の回転軸21とは、平行の位置関係
であり、両回転軸21,28 は、図11に示すように、前記ブ
ランク離脱部22が伸長してブランク16を前記金型25に供
給できる程度に離れている。
【0010】前記各金型25は、図16に示すように、キャ
ビティ29が所定容器に対応した凹状に形成され、更にこ
のキャビティ29より若干大きな径で水平の周縁部31が形
成されたものである。この周縁部31には、例えば4本の
ピン32がブランク16を保持するために等間隔で立設され
ている。各金型25は、水冷式の冷却機能を有している。
そして、ブランク16を定位置に配置するためのガイド部
25A がこの周縁部31と連続して形成されている。各金型
25の底部には、複数の真空吸引孔33が形成され、各真空
吸引孔33は、第2の回転体24内部を通って真空ポンプと
連通している。
【0011】前記クランプ27は、図17に示すように、上
面部にプラグ26のロッド34が進退する孔35及び圧空口36
が形成されたものである。このクランプ27の外径は、ク
ランプ27が前記金型25に保持されたブランク16の端縁部
を押さえ付けられるように、前記金型25の周縁部31の径
より若干小さめとなっている。このプラグ26は、エアシ
リンダ等により進退自在となっており、絞り比の大きい
場合に使用される。
【0012】次に、この熱成形装置11を使用した樹脂製
品の熱成形方法を説明する。先ず、図13に示すように、
ブランク加熱・移送手段12において、吸引カップ23によ
りブランク供給部17からブランク16を1個ずつ取ってブ
ランク保持部15の開口部15A のテーパ15C 部分に載せ
る。次に、図14に示すように、第1の回転体14を若干回
転させて前記ブランク保持部15をブランク押込み部18の
位置に到らせ、ここでブランク押込み部18のロッド18A
が下に伸びてきてブランク16をブランク保持部15の溝15
B に押し込み、この溝15B にブランク16を係合させる。
【0013】引き続き、図15に示すように、第1の回転
体14を回転させ、この第1の回転体14の回転に伴ってブ
ランク保持部15に保持されたブランク16をブランク加熱
部19のヒータ19A により加熱する。次に、図11,16 に示
すように、第1の回転体14が回転してブランク保持部15
が樹脂製品の成形手段13に到った時点で回転が一旦停止
し、ここでブランク離脱部22が上に伸長してブランク保
持部15に保持されたブランク16を押し出して溝15Bから
離脱させ、引き続きブランク16をブランク離脱部22の上
端に載せた状態でブランク16を金型25のガイド部25A に
沿わせて周縁部31に押し当てる。そして、ブランク16
は、その端縁部が前記ピン32に突き刺さることにより金
型25に保持される。
【0014】次に、図17に示すように、第2の回転体24
が回転して金型25がクランプ27の位置に到った時点で回
転が一旦停止し、ここでクランプ27が降りてきてこのク
ランプ27によりブランク16を金型25の周縁部31に押さえ
付ける。引き続き、プラグアシスト圧空成形によりブラ
ンク16を金型25のキャビティ29形状に合わせて賦形す
る。次に、図11に示すように、第2の回転体14を120 度
回転させた後、成形された容器37を金型25から取り出
す。
【0015】上記熱成形装置11の場合、ブランク保持部
15において、開口部15A の内周面に形成されたV字状の
溝15B により、ブランク16の保持と離脱ができるように
なっている。しかし、このようなブランク16の装着と離
脱の操作は、V字状の溝15B に対して強制的に行うもの
であるため、これらの操作がスムーズに行われないこと
もある。また、ブランク16が溝15B に装着されたとして
も、下向き時の重力、回転途中の遠心力、ブランク16の
加熱膨張或いは収縮によって、ブランク16がブランク保
持部15から脱落する虞れもある。そして、ブランク16の
大きさと厚さが若干異なるものに対しても、それぞれ対
応する溝15B が形成されたブランク保持部15が必要とな
るため、多数のブランク保持部15を用意しなければなら
ない、という問題があった。
【0016】一方、金型25においては、キャビティ29の
周縁部31に立設されたピン32によってブランク16が保持
されるようになっているが、このようなピン32による保
持は必ずしも万全ではなく、ブランク16が脱落する虞れ
もある。
【0017】そこで、本発明は、ブランクの脱落を防止
することができ、またブランクの供給をスムーズに行う
ことができるブランク保持機構及びこのブランク保持機
構を備えた樹脂製品の熱成形装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の第1発
明に係るブランク保持機構は、ブランクが挿入される凹
形開口部を有し、この凹形開口部の内周面に前記ブラン
クの脱落を防止する弾性係止部材が設けられていること
を特徴とする。前記弾性係止部材の個数は任意である。
【0019】本発明の第2発明に係るブランク保持機構
は、前記第1発明において、前記弾性係止部材は、球状
体と、この球状体を付勢するばね部材とを有することを
特徴とする 前記ばね部材の種類は任意であり、コイルばね、板ばね
等を弾性係止部材の具体的構造に応じて任意に選ぶこと
ができる。
【0020】本発明の第3発明に係るブランク保持機構
は、前記第1発明において、前記弾性係止部材は、前記
開口部の中央側に突出した凸状部が形成された弾性金属
部材を有することを特徴とする。
【0021】本発明の第4発明は、ブランクの加熱・移
送手段と、樹脂製品の成形手段とが分離して設けられ、
前記ブランク加熱・移送手段は、第1の回転体と、この
第1の回転体の周囲に設けられてブランクを保持するブ
ランク保持部と、このブランクの保持状態からブランク
を離脱させるブランク離脱部と、前記ブランク保持部に
ブランクを送るブランク供給部と、前記ブランク保持部
の回転軌跡に沿って設けられたブランク加熱手段とを有
し、前記樹脂製品の成形手段は、第2の回転体と、この
第2の回転体の周囲に設けられた成形用金型とを有する
樹脂製品の熱成形装置において、前記第1〜第3発明の
ブランク保持機構が前記ブランク保持部に設けられてい
ることを特徴とする。
【0022】本発明の第5発明は、ブランクの加熱・移
送手段と、樹脂製品の成形手段とが分離して設けられ、
前記ブランク加熱・移送手段は、第1の回転体と、この
第1の回転体の周囲に設けられてブランクを保持するブ
ランク保持部と、このブランクの保持状態からブランク
を離脱させるブランク離脱部と、前記ブランク保持部に
ブランクを送るブランク供給部と、前記ブランク保持部
の回転軌跡に沿って設けられたブランク加熱手段とを有
し、前記樹脂製品の成形手段は、第2の回転体と、この
第2の回転体の周囲に設けられた成形用金型とを有する
樹脂製品の熱成形装置において、前記第1〜第3発明の
ブランク保持機構が前記成形用金型に設けられているこ
とを特徴とする。
【0023】前記第1の回転体の回転軸と第2の回転体
の回転軸とは、平行に設けられていても、又は平行でな
い交差した状態で設けられていてもよい。前記ブランク
加熱手段は、赤外線ヒータ等の通常の間接加熱装置によ
り構成される。前記樹脂製品としては、各種の容器、部
品、家庭雑貨等がある。前記樹脂の種類としては、通常
使用される熱可塑性樹脂であればよく、例えばポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリ塩化ビニル等がある。
【0024】前記ブランクは、プレカットブランク又は
プレフォームドブランクのいずれでもよい。ブランクの
形状と厚さは、樹脂製品のフランジ形状、絞り比等によ
り決められる。プレカットブランクの場合、フィルム、
シート(単層、多層)を所定形状に打ち抜いたものを使
用する。シートからの熱成形と比べて、打ち抜きの際、
ブランク間隔等を最小にすることができ、効率良く採れ
ると同時に抜きロスのリサイクルに有利となる。
【0025】前記熱成形は、常法で行うことができる
が、成形する前にブランクの周縁部を押さえておく、い
わゆる先行クランプ方式とする必要がある。熱成形の際
の賦形力は、真空のみ、圧空のみ又は真空圧空併用のい
ずれでもよい。なお、プラグアシスト成形は、絞り比が
大きい場合に使用する。前記成形用金型は、必要に応じ
て温度調節する。
【0026】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例に係るブラ
ンク保持機構及びこのブランク保持機構を備えた樹脂製
品の熱成形装置を説明する。この実施例は、前記樹脂製
品の熱成形装置(特願平5-211537)におけるブランク保
持部15及び成形用金型25の改良に係るものである。従っ
て、ブランク保持部15及び成形用金型25以外の構成は、
前記背景技術で説明した構成と同様であるため、本実施
例ではそれらの説明を省略して、ブランク保持部41及び
成形用金型42の実施例を中心に説明する。また、前記背
景技術で説明した構成部材と同一の構成部材には同一の
符号を付して重複説明を省略する。
【0027】図1〜3に示すように、本実施例のブラン
ク保持部41は、第1の開口部43及び段部44を介してこの
第1の開口部43より幅広に形成された第2の開口部45を
有している。前記第1の開口部43は、ブランク離脱部22
の筒状部22A が挿入される開口部である。また、前記第
2の開口部45と段部44によって、ブランク16が挿入され
る凹形開口部46が形成されている。そして、この凹形開
口部46の内周面には、4個所に等間隔でこのブランク16
の脱落を防止する弾性係止部材47が設けられてブランク
保持機構が構成されている。なお、このブランク保持部
41は、脚部15Dを介して第1の回転体14に固定されてい
る(図12参照)。
【0028】図3に示すように、この弾性係止部材47
は、前記第2の開口部45の側面に形成された穴部48内に
配置された球状体49と、この球状体49を付勢するばね部
材であるコイルばね51とを有して構成される。前記穴部
48の開口部45側には、球状体49の球面に略沿った膨出部
52が形成され、この膨出部52の径は、球状体49が穴部48
から所要量s突出するように穴部48の径より小さくなっ
ている。この所要量sとは、第2の開口部45の径がブラ
ンク16の径と略同じとした場合、ブランク16の最大収縮
長さより大きい量である。具体的数値を例示すると、前
記球状体49の直径が3mm、sが1mmである。また、前記
コイルばね51の弾性力は、0.01〜2.00kgfである。
【0029】一方、図4に示すように、金型42において
も、前記ブランク保持部41における弾性係止部材47と同
様のブランク保持構造を有する弾性係止部材47が設けら
れている。即ち、この金型42では、周縁部31とガイド部
25A によって、ブランク16が挿入される凹形開口部53が
形成されている。そして、この凹形開口部53の内周面に
は、4個所に等間隔でブランク16の脱落を防止する弾性
係止部材47が設けられている。
【0030】図3に示すように、成形用金型42の弾性係
止部材47も、開口部53の内周面に形成された穴部48内に
配置された球状体49と、この球状体49を付勢するばね部
材であるコイルばね51とを有して構成される。穴部48、
膨出部52、球状体49の穴部48からの突出量等の構成は、
前記ブランク保持部41の場合と同じである。
【0031】次に、図1〜7及び図11を参照して、本実
施例に係るブランク保持部41及び金型42を有する熱成形
装置を使用した樹脂製品の熱成形方法を説明する。図5
に示すように、ブランク保持部41内にブランク16を球状
体49上に載せられるように配置した後、ブランク押込み
部18において、ロッド18A によりブランク16を球状体49
の下方に押し込んでブランク16をブランク保持部41に装
着する。引き続き、第1の回転体14を回転させ、図6に
示すように、ブランク保持部41が下方を向いていても、
弾性係止部材47によってブランク16が保持された状態で
ブランク16を加熱する。
【0032】この後、ブランク保持部41が樹脂製品の成
形手段13に到った時点で回転が一旦停止し、図7に示す
ように、ここでブランク離脱部22が上に伸長してブラン
ク16を弾性係止部材47の球状体49から離脱させ、引き続
きブランク16をブランク離脱部22の筒状部22A に載せた
状態で金型42の球状体49の上方に押し込んでブランク16
を金型42に保持させる。次に、第2の回転体24が回転し
て金型25がクランプ27の位置に到った時点で回転を一旦
停止させ、ここでプラグアシスト圧空成形によりブラン
ク16を賦形した後、成形された容器37を金型42から取り
出す(図11参照)。
【0033】本実施例のブランク保持機構及び樹脂製品
の熱成形装置によれば、ブランク保持部41に、球状体49
とコイルばね51とを備えた弾性係止部材47が設けられて
いるため、ブランク16のブランク保持部41への装着及び
このブランク保持部41からの離脱をスムーズに行うこと
ができる。また、ブランク保持部41のブランク16が前記
弾性係止部材47で保持されているため、ブランク16の加
熱膨張或いは収縮が起き、しかも第1の回転体14の回転
に伴ってブランク保持部41が下向きの状態になってもブ
ランク16のブランク保持部41からの脱落を確実に防止で
きる。
【0034】また、成形用金型42においても、前記弾性
係止部材47を有する本実施例のブランク保持機構が設け
られているため、ブランク保持部41から金型42へのブラ
ンク16の供給をスムーズに行うことができ、しかも金型
42の回転途中でブランク16が金型42から脱落することは
ない。更に、ブランク16が前記弾性係止部材47で保持さ
れる構造となっているため、ブランク16の大きさと厚さ
が若干異なるものに対してもブランク16を同じように安
定して保持することができ、ブランク16が脱落する虞れ
がない。
【0035】なお、上記実施例のブランク保持機構にお
いて、図3に示すように、前記弾性係止部材47のコイル
ばね51にねじ54を連結し、このねじ54によってコイルば
ね51の弾性力を調整できるようにしてもよい。
【0036】また、本発明において、ブランク保持部41
及び金型42における弾性係止部材の構造は、上記実施例
以外の任意の構造とすることができる。例えば、図8に
示すように、前記ブランク保持機構において、前記球状
体49の代わりに、穴部48内に配置される円板状の基部55
及び凹状開口部46の中央側に突出する半球状体56を有す
るものを使用できる。
【0037】また、図9に示すように、弾性係止部材57
は、コイル状に巻かれた金属線58の一端部59をブランク
保持部41の上面の凹形開口部46近傍にピン61で固定する
と共に、その他端部62を凹形開口部46内に臨ませてこの
他端部62に開口部46の中央側に突出する凸状部63を形成
することにより構成することができる。更に、図10に示
すように、弾性係止部材64は、凹形開口部46の内周面に
形成された凹部65内に板ばね66を配置すると共に、その
中央に形成された凸状部67を開口部46の中央側に突出さ
せることにより構成することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るブランク保持機構によれ
ば、凹形開口部の内周面に弾性係止部材が設けられてい
るため、ブランクの脱落を確実に防止することができ
る。本発明のブランク保持機構を備えた樹脂製品の熱成
形装置によれば、ブランク保持部に弾性係止部材が設け
られているため、ブランクのブランク保持部への装着及
びこのブランク保持部からの離脱をスムーズに行うこと
ができる。
【0039】また、本熱成形装置のブランク保持部にお
いて、ブランクが弾性係止部材で保持されているため、
ブランクの加熱膨張或いは収縮が起き、しかも第1の回
転体の回転に伴ってブランク保持部が下向きの状態にな
ってもブランクのブランク保持部からの脱落を防止でき
る。更に、本熱成形装置の金型においても、弾性係止部
材が設けられているため、ブランク保持部から金型への
ブランクの供給をスムーズに行うことができ、しかも金
型の回転途中でブランクが金型から脱落することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る樹脂製品の熱成形装置
におけるブランク保持部の断面図である。
【図2】同ブランク保持部の断面図である。
【図3】同ブランク保持部の要部断面図である。
【図4】本実施例に係る金型の断面図である。
【図5】本実施例におけるブランクの装着工程を示す断
面図である。
【図6】本実施例におけるブランク保持部の回転途中を
示す断面図である。
【図7】本実施例におけるブランクの離脱工程を示す断
面図である。
【図8】本発明に係る弾性係止部材の第2実施例を示す
断面図である。
【図9】本発明に係る弾性係止部材の第3実施例を示す
断面図である。
【図10】本発明に係る弾性係止部材の第4実施例を示す
断面図である。
【図11】先願の実施例及び一部本発明の実施例において
使用する装置の正面図である。
【図12】同実施例に係るブランク保持部とブランク離脱
部の断面図である。
【図13】ブランクのブランク保持部への供給方法を示す
断面図である。
【図14】ブランク保持部とブランク押込み部の断面図で
ある。
【図15】ブランク保持部とブランク加熱部の断面図であ
る。
【図16】ブランク離脱部と金型の断面図である。
【図17】金型とクランプの断面図である。
【符号の説明】
11 熱成形装置 12 ブランク加熱・移送手段 13 樹脂製品の成形手段 14 第1の回転体 16 ブランク 17 ブランク供給部 18 ブランク押込み部 19 ブランク加熱手段であるブランク加熱部 19A ヒータ 22 ブランク離脱部 23 吸引カップ 24 第2の回転体 26 プラグ 27 クランプ 29 キャビティ 31 周縁部 37 樹脂製品である容器 41 ブランク保持部 42 成形用金型 46,53 凹形開口部 47,57,64 弾性係止部材 49 球状体 51 ばね部材であるコイルばね 56 半球状体 58 ばね部材である金属線 66 弾性金属部材である板ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランクが挿入される凹形開口部を有
    し、この凹形開口部の内周面に前記ブランクの脱落を防
    止する弾性係止部材が設けられていることを特徴とする
    ブランク保持機構。
  2. 【請求項2】 前記弾性係止部材は、球状体と、この球
    状体を付勢するばね部材とを有することを特徴とする請
    求項1記載のブランク保持機構。
  3. 【請求項3】 前記弾性係止部材は、前記開口部の中央
    側に突出した凸状部が形成された弾性金属部材を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のブランク保持機構。
  4. 【請求項4】 ブランクの加熱・移送手段と、樹脂製品
    の成形手段とが分離して設けられ、前記ブランク加熱・
    移送手段は、第1の回転体と、この第1の回転体の周囲
    に設けられてブランクを保持するブランク保持部と、こ
    のブランクの保持状態からブランクを離脱させるブラン
    ク離脱部と、前記ブランク保持部にブランクを送るブラ
    ンク供給部と、前記ブランク保持部の回転軌跡に沿って
    設けられたブランク加熱手段とを有し、前記樹脂製品の
    成形手段は、第2の回転体と、この第2の回転体の周囲
    に設けられた成形用金型とを有する樹脂製品の熱成形装
    置において、 請求項1〜3のいずれかに記載のブランク保持機構が前
    記ブランク保持部に設けられていることを特徴とする樹
    脂製品の熱成形装置。
  5. 【請求項5】 ブランクの加熱・移送手段と、樹脂製品
    の成形手段とが分離して設けられ、前記ブランク加熱・
    移送手段は、第1の回転体と、この第1の回転体の周囲
    に設けられてブランクを保持するブランク保持部と、こ
    のブランクの保持状態からブランクを離脱させるブラン
    ク離脱部と、前記ブランク保持部にブランクを送るブラ
    ンク供給部と、前記ブランク保持部の回転軌跡に沿って
    設けられたブランク加熱手段とを有し、前記樹脂製品の
    成形手段は、第2の回転体と、この第2の回転体の周囲
    に設けられた成形用金型とを有する樹脂製品の熱成形装
    置において、 請求項1〜3のいずれかに記載のブランク保持機構が前
    記成形用金型に設けられていることを特徴とする樹脂製
    品の熱成形装置。
JP28466594A 1994-11-18 1994-11-18 ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置 Pending JPH08142179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28466594A JPH08142179A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28466594A JPH08142179A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08142179A true JPH08142179A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17681399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28466594A Pending JPH08142179A (ja) 1994-11-18 1994-11-18 ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08142179A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115213383A (zh) * 2022-07-05 2022-10-21 重庆桥丰五金制造有限公司 一种剪刀生产的铸造模具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115213383A (zh) * 2022-07-05 2022-10-21 重庆桥丰五金制造有限公司 一种剪刀生产的铸造模具
CN115213383B (zh) * 2022-07-05 2023-08-22 重庆桥丰五金制造有限公司 一种剪刀生产的铸造模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7658882B2 (en) Forming containers
US5791183A (en) Apparatus and method for cold forming a ring on a lead alloy battery terminal including an anti-torque structure
EP0584042A1 (en) Process and apparatus for forming a color coated article
EP0395585B1 (en) Method of manufacturing labeled objects. method of manufacturing labelled containers utilizing said method, and labeling preformer apparatus for use in carrying out the method
US5632173A (en) Apparatus and method for cold forming a ring on a lead alloy battery terminal
JP4355464B2 (ja) 熱成形プロセス後のアンダーカット付き成形容器の離型
EP0333589A2 (en) Gasket holding and feeding magazine
JPH08132520A (ja) 熱可塑性樹脂製インモールドラベル容器の製造方法およびその装置
JPH08142179A (ja) ブランク保持機構及び樹脂製品の熱成形装置
JP3835994B2 (ja) シールリングの製造方法および製造装置
JP2863417B2 (ja) 樹脂製品の熱成形方法及びこの装置
JP3754026B2 (ja) Ptpシートの製造装置
JPH0999482A (ja) ブランクの保持方法及び保持機構
US3375551A (en) Apparatus for making an open-end container having a curled rim
JP3574190B2 (ja) 熱可塑性樹脂製容器の製造方法およびその装置
CN112264520A (zh) 一种丝圈的加工工艺
US20070052135A1 (en) Magnetic articulated sliding undercut mechanism
JP7441781B2 (ja) キャップ付きキャリア部材およびその製造方法
JPS61179720A (ja) サ−モフオ−ミング成形方法および金型装置
JP4331994B2 (ja) Ptpシート成形装置
JP2551863B2 (ja) 熱可塑性発泡樹脂容器の成形用型およびこれを用いた成形方法
JPH03159714A (ja) 加飾シートで被覆された合成樹脂製品の成形方法及びその装置
JP2000126828A (ja) バリ抜き方法及びバリ抜き装置
JPH04105920A (ja) 薄肉樹脂製品の熱成形方法および装置
JP2586290Y2 (ja) プレス成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010807