JPH08138549A - 陰極線管用フィルミング液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法 - Google Patents

陰極線管用フィルミング液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法

Info

Publication number
JPH08138549A
JPH08138549A JP7080544A JP8054495A JPH08138549A JP H08138549 A JPH08138549 A JP H08138549A JP 7080544 A JP7080544 A JP 7080544A JP 8054495 A JP8054495 A JP 8054495A JP H08138549 A JPH08138549 A JP H08138549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filming
film
liquid composition
filming liquid
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP7080544A
Other languages
English (en)
Inventor
Hyeon-Sang Kim
現相 金
Jong-Ho Oh
鍾浩 呉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung SDI Co Ltd
Original Assignee
Samsung Display Devices Co Ltd
Samsung Electron Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung Display Devices Co Ltd, Samsung Electron Devices Co Ltd filed Critical Samsung Display Devices Co Ltd
Publication of JPH08138549A publication Critical patent/JPH08138549A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/10Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
    • H01J29/18Luminescent screens
    • H01J29/30Luminescent screens with luminescent material discontinuously arranged, e.g. in dots, in lines
    • H01J29/32Luminescent screens with luminescent material discontinuously arranged, e.g. in dots, in lines with adjacent dots or lines of different luminescent material, e.g. for colour television
    • H01J29/327Black matrix materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/10Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
    • H01J29/18Luminescent screens
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/10Screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored
    • H01J29/18Luminescent screens
    • H01J29/28Luminescent screens with protective, conductive or reflective layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31551Of polyamidoester [polyurethane, polyisocyanate, polycarbamate, etc.]
    • Y10T428/31565Next to polyester [polyethylene terephthalate, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31551Of polyamidoester [polyurethane, polyisocyanate, polycarbamate, etc.]
    • Y10T428/31573Next to addition polymer of ethylenically unsaturated monomer
    • Y10T428/31576Ester monomer type [polyvinylacetate, etc.]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルミング液組成物およびこれを使用した
スクリーン膜の製造方法を提供する。 【構成】 主成分としてゲル瀘過法による測定による分
子量が150〜200万であり、熱分解開始温度が20
0〜220℃であるアクリルエマルジョンを含む本発明
のフィルミング液組成物は低い温度でも分解可能なので
既存の水系方法でのような別途の焼成工程がなくてもフ
リットシーリング段階で有機物をほとんど完全に分解、
除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管用フィルミン
グ液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方
法に係り、詳細には蛍光膜層と金属蒸着膜との間に中間
膜として形成され、その上部に金属蒸着膜を形成させた
後に加熱により分解される膜(本明細書中では、フィル
ミング膜とも称する)の形成のための組成物(本明細書
中では、フィルミング液組成物とも称する)およびこれ
を使用したスクリーン膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常的な陰極線管用スクリーン膜の構造
およびその製造工程を図1を参照して簡略に説明すると
次の通りである。
【0003】陰極線管用スクリーン膜は、パネル1の内
部にブラックマトリックス2層を形成し、その上部に感
光性樹脂を使用して写真食刻法で蛍光膜層3を形成した
後、前記蛍光膜層3の上部にフィルミング液を塗布また
はスプレーして中間膜であるフィルミング膜4を形成し
た後、金属膜5を蒸着、形成する工程を通じて製造され
る。
【0004】前記スクリーン膜の要素のうち中間膜であ
るフィルミング膜は以後高温加熱により取り除かれる。
【0005】電子銃から発射された電子が蛍光膜層の蛍
光体粒子と衝突して光が放射される時にはパネルの前面
と背面とを含んで四方に光が放射される。この際、主に
アルミニウムよりなる金属の蒸着膜はスクリーン膜の背
面に放射される光を前面に反射させてスクリーン膜の前
面での輝度を向上させる役割を果たす。しかしながら、
前記金属蒸着膜を蛍光膜層の上部に直接形成させると、
蛍光体粒子の間に金属が入るようになって均一で平坦な
反射膜として製造されない。したがって、正反射の量が
多くならないので蛍光体の発光輝度が十分に向上されな
い。この問題を解決するため、まず加熱により分解され
る有機物層(フィルミング膜)を蛍光膜層の上部に塗
布、スプレーなどの方法で形成させ、その上部に金属蒸
着膜を形成させた後、前記有機物層が分解される温度で
加熱して有機物を取り除くことにより蛍光膜層の上部に
所定間隔で離隔されるように平坦な金属膜を形成してい
る。
【0006】前記のように蛍光膜層と金属膜との間にフ
ィルミング膜を形成させる技術は、水系であるアクリル
エマルジョンを主成分とするフィルミング液組成物を使
用する方法と油性系であるラッカーを使用する方法の二
つに大別される。
【0007】水系ではフィルミング液組成物の主成分が
ポリビニルアルコール、アクリルエマルジョンなどであ
り、ここに湿潤剤としてグリセリン、焼成時の金属膜の
スエリング(swelling)防止のために水酸化アンモニウ
ム、過酸化水素などを添加したりする。この場合には金
属膜の形成が終了された後、パネル内部の蛍光膜層とフ
ィルミング膜にある有機物を分解、除去するために約4
00〜450℃の温度範囲で焼成する工程が必要であ
る。ところが、以後パネルとファンネルの結合のために
再び400〜450℃の温度範囲でフリットシーリング
する工程があるので、結局膜は二重焼成処理されるもの
である。
【0008】この際、既存のフィルミング液組成物にお
いて主成分として主に使用されたアクリルエマルジョン
B−74(ローム&ハース(Rohm & Haas)社製、商品
(モデル)名)は、分子量が約400万程度であり、分
解開始温度が300℃以上である。したがって、もし有
機物分解のための別途の焼成工程を経由せず、直ぐフリ
ットシーリングをするようになるとフィルミング膜有機
物の分解が遅いので、フリットの軟化点と結晶化温度で
ある400〜450℃でも有機物分解ガスが残存してフ
リットのシーリングを妨げるようになる。これは完全な
シーリングを困難にしたり、シーリングされるとしても
陰極線管内に有機物が完全に燃焼されないで残ったりガ
スが残留されるようになって陰極線管の寿命、輝度など
の特性に悪影響を及ぼす。従って、有機物分解、除去の
ための別途の焼成工程を省略し得ない。
【0009】別途の焼成を省略するためにフリットシー
リング時にファンネルのネック部に排気管を装着し、有
機物が分解される時に足りない酸素を供給することで分
解を助ける方法が使用されたりする。図2にパネル1と
ファンネル7のフリットシール部6を形成する際の排気
管8の位置を示したが、こうする場合にフィルミング膜
を含んだ有機物の分解、除去のための別途の焼成工程が
省略されうるが、シールする時排気管をネック部に挿入
すべきややこしさがあってこの方法はあまり使用されな
い。
【0010】油性系であるラッカー法は、アクリル樹脂
をトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンのような
溶媒に溶かして得られる組成物を水との表面張力を利用
したスプレー方式でフィルミング膜を薄く製造するもの
である。この場合に平坦な中間膜が得られ有機物の量が
少ないので有機物の除去のための焼成を省略しうる利点
はあるが、使用する溶媒が爆発の危険がある物質なの
で、この方法の遂行のための別途の設備を必要とし、工
程が複雑なので維持と管理が極めて困難だという短所が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、陰極
線管用スクリーン膜の中間膜であるフィルミング膜を形
成するにおいて、油性系であるラッカー法によることよ
り簡単ながらも安全に工程を遂行させる水系のフィルミ
ング液組成物を提供しようとするものである。
【0012】本発明の他の目的は、前記したフィルミン
グ液組成物を使用して製造することにより、製造が容易
で工程が単純化された陰極線管用スクリーン膜の製造方
法を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明者らは、陰極線管用フィルミング液組成物お
よびこれを使用したスクリーン膜の製造方法に関し鋭意
研究した結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0014】すなわち、本発明の目的は、(1) 陰極
線管用スクリーン膜の金属膜を形成するための中間膜と
してのフィルミング膜を形成するためのフィルミング液
組成物において、前記フィルミング液組成物が主成分と
してゲル瀘過法による測定による分子量が150〜25
0万であり、熱分解開始温度が200〜220℃である
アクリルエマルジョンを含むことを特徴とする陰極線管
用フィルミング液組成物により達成される。
【0015】前記した本発明の他の目的は、(2) 前
記アクリルエマルジョンがメタクリル酸メチル(MM
A、methyl metacrylate)、メタクリル酸ブチル(BM
A、buthyl metacrylate)、アクリル酸エチル(EA、
ethyl acrylate)およびメタクリル酸(MAA、methyl
acrylic acid)の少なくとも1種を用いてなる重合体よ
りなることを特徴とする上記(1)に示すフィルミング
液組成物によっても達成される。
【0016】また、前記した本発明の他の目的は、
(3) 前記フィルミング液組成物でアクリルエマルジ
ョンの含量が組成物総量を基準とする時、固形分の量と
して5.0〜30重量%であることを特徴とする上記
(1)に示すフィルミング液組成物によっても達成され
る。
【0017】さらに、前記した本発明の他の目的は、
(4) 前記フィルミング液組成物の液性が弱アルカリ
性であることを特徴とする上記(1)に示すフィルミン
グ液組成物によっても達成される。
【0018】さらにまた、前記した本発明の他の目的
は、(5) 前記フィルミング液組成物に増粘剤がさら
に含まれたことを特徴とする上記(1)に示すフィルミ
ング液組成物によっても達成される。
【0019】また、前記した本発明の他の目的は、
(6) 前記増粘剤がポリ(メタ)アクリル酸系溶液で
あって、組成物総量を基準とする時、固形分の量として
0.01〜2.0重量%含まれることを特徴とする上記
(5)に示すフィルミング液組成物によっても達成され
る。
【0020】次に、前記した本発明の他の目的は、
(7) ブラックマトリックスが形成されたパネルの内
面に蛍光膜層を形成する段階と、前記蛍光膜層の上部に
ゲル瀘過法による測定による分子量が150〜250万
であり、熱分解開始温度が200〜220℃であるアク
リルエマルジョンを主成分とするフィルミング液組成物
を塗布および乾燥してフィルミング膜を形成する段階
と、前記フィルミング膜の上部に金属膜を形成する段階
とを含むスクリーン膜の製造方法により達成される。
【0021】また、前記した本発明の他の目的は、
(8) 前記フィルミング液組成物に増粘剤としてポリ
(メタ)アクリル酸系溶液がさらに含まれたことを特徴
とする上記(7)に示すスクリーン膜の製造方法によっ
ても達成される。
【0022】さらに、前記した本発明の他の目的は、
(9) 前記蛍光膜層の上部にフィルミング液を塗布し
た後、微量のシュウ酸アンモニウム溶液をスプレーする
ことを特徴とする上記(7)に示すスクリーン膜の製造
方法によっても達成される。
【0023】さらにまた、前記した本発明の他の目的
は、(10) 前記フィルミング膜を別途の焼成工程な
しに以後フリットシーリング段階で分解、除去すること
を特徴とする上記(7)に示すスクリーン膜の製造方法
によっても達成される。
【0024】
【作用】主成分としてゲル瀘過法による測定による分子
量が150〜200万であり、熱分解開始温度が200
〜220℃であるアクリルエマルジョンを含むフィルミ
ング液組成物は低い温度でも分解可能なので、別途の焼
成工程がなくてもフリットシール段階で有機物を分解、
除去することができる。
【0025】
【実施例】以下、添付した図面に基づき本発明を詳細に
説明する。
【0026】前記アクリルエマルジョンは、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸エチルおよ
びメタクリル酸の少なくとも1種を用いてなる重合体、
さらにメタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、アク
リル酸エチルおよびメタクリル酸のいずれか2種以上を
用いてなる共重合体、特にメタクリル酸メチル、メタク
リル酸ブチル、アクリル酸エチルおよびメタクリル酸の
共重合体よりなることが望ましく、フィルミング液組成
物でこの含量が組成物総量を基準とする時、固形分の量
として0.5〜30重量%であることが望ましい。
【0027】本発明でフィルミング液の主成分として採
用するアクリルエマルジョンは分解開始点が約210℃
であって、既存のアクリルエマルジョンより約90℃程
度低い温度で分解が始まるので熱による分解、除去が容
易なものである。これにより、金属膜の形成後に遂行す
る焼成工程を省略することができる。即ち、以後パネル
とファンネルの封着時に適用されるフリットの軟化、結
晶化温度で残留ガスや不完全燃焼された炭がほとんどな
い完全な分解、除去がなされうる。
【0028】図3には各フィルミング液組成物の原料成
分による熱分解特性をグラフと示した。グラフでaは従
来のアクリルエマルジョンB−74(ローム&ハース社
製)に対するものであり、bは従来のフィルミング液組
成物の主要成分であるポリビニルアルコールに対するも
のであり、cは本発明のフィルミング液組成物で主成分
として使用するアクリルエマルジョンの一例であるEC
A(ローム&ハス社製)に対するものである。図面から
本発明で使用するアクリルエマルジョンが既存のアクリ
ルエマルジョンおよびポリビニルアルコールよりはるか
に低い分解温度を有するということが確認できた。
【0029】本発明のフィルミング液組成物には分解温
度が高いポリビニルアルコールの代わりに、分解温度が
比較的低い増粘剤をさらに含むことが望ましい。該増粘
剤として、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸系溶液を含
むことができる。該増粘剤の添加量は組成物総量を基準
とする時、固形分の量として0.01〜2.0重量%と
なるようにする。
【0030】増粘剤を添加すれば、フィルミング液組成
物の粘度がある程度高い状態に維持される。これによ
り、組成物の塗布性が良好になり塗布後表面の状態が荒
いので有機物の加熱分解時、金属膜のスエリング現象を
除去しうるようになる。
【0031】増粘剤の添加は選択的になされうる。しか
しながら、増粘剤を添加しない場合、フィルミング液組
成物の粘度が低くて蛍光膜層の上部にこれを塗布した後
に形成される中間膜が非常に滑らかになる。この滑らか
な膜の上部に金属を蒸着すれば金属膜に小さい孔(pin
hole) が形成されなくて以後有機物の分解される時、分
解ガスが出て行く孔がないので金属膜がスエリングされ
る現象が起きるおそれがある。増粘剤を添加しない場合
にはフィルミング液組成物を塗布した後、その上部にシ
ュウ酸アンモニウム水溶液((NH4 2 2 4 ・H
2 O)を少量スプレーし、以後に形成される金属膜上に
小さい孔を形成させることが望ましい。
【0032】もちろん、増粘剤とシュウ酸アンモニウム
水溶液を同時に使用することもできる。
【0033】以下、本発明を具体的な実施例を通じて詳
細に説明する。但し、下記の実施例では金属膜の形成後
に有機物の分解のための別途の焼成工程を省略した。各
成分の望ましい添加量の範囲を示すために各成分が限界
値を有するフィルミング液組成物を使用してスクリーン
膜を製造したので、多少望ましくない結果が得られる場
合もあるが、これは全部本発明の範疇に属することが理
解されるべきである。また、本発明が下記の実施例での
み限定されることではない。比較例は本発明の各実施例
に従って製造されるスクリーン膜の輝度と比較するため
に遂行したのである。
【0034】比較例1 アクリルエマルジョンB−74(ローム&ハース社製)
35重量%、ポリビニルアルコール20重量%、微量の
シュウ酸アンモニウムおよび残量の水を混合し攪拌し
た。2%塩化アンモニウム水溶液を加えて液のpHを6
と調節して従来のフィルミング液組成物を製造した。
【0035】前記フィルミング液組成物を蛍光膜層の上
部に塗布および乾燥してフィルミング膜を形成し、その
上部にアルミニウム蒸着膜を形成した。約450℃の温
度で膜を加熱して有機物を分解、除去し以後フリットシ
ーリング工程を遂行した。得られたスクリーン膜の輝度
を測定して100%とした。
【0036】実施例1 38.9%ECA(ローム&ハース社製)水溶液を固形
分量として計算して5重量%を純水95重量%と混合し
攪拌した。水酸化アンモニウムを加えて液のpHを8と
調節して本発明によるフィルミング液組成物を製造し
た。パネルの上部にブラックマトリックス層と蛍光膜層
を形成し、その上部に前記フィルミング液組成物を塗布
したのち乾燥した。得られたフィルミング膜の上部にア
ルミニウムを蒸着してアルミニウム蒸着膜を形成した。
【0037】以後、別途の組成工程は省略し、パネルと
ファンネルのフリットシーリング工程中に形成されたフ
ィルミング膜の有機物を分解、除去した。
【0038】シーリング中に有機物がほとんど完全に取
り除かれてフリットシーリング状態は良好だったが、フ
ィルミング液の粘度が低くてアルミニウムのスエリング
現象が若干現れた。本実施例に従って製造されたスクリ
ーン膜の輝度は75%だった。
【0039】実施例2〜4 実施例1と同一な方法で遂行するが、38.9%ECA
水溶液を固形分の量で15重量%使用し純水を85重量
%とし、液のpHをそれぞれ4(実施例2)、6(実施
例3)および9(実施例4)としてフィルミング液組成
物を製造した。
【0040】以後、実施例1と同一な方法でフィルミン
グ膜、アルミニウム蒸着膜を形成しフリットシーリング
を遂行した。
【0041】フリットシーリング状態は全部良好だった
が、アルミニウムスエリング現象は以然として若干現れ
た。液のpHを9と調節して製造したフィルミング液組
成物を使用した場合に得られるスクリーン膜の輝度が最
も高いことから該組成物が弱アルカリ性液性である時に
優秀な特性を有するスクリーン膜が形成されることが分
かった。
【0042】得られた各スクリーン膜の輝度は80%
(実施例2)、90%(実施例3)および100%(実
施例4)だった。
【0043】本発明者は前記フィルミング膜形成後、膜
の上部にシュウ酸アンモニウム水溶液を少量スプレーし
アルミニウム膜を形成した結果アルミニウムスエリング
現象が除去されることが確認できた。
【0044】実施例5 実施例1と同一な方法で遂行するが、38.9%ECA
水溶液を固形分の量で30重量%使用し純水を70重量
%としてフィルミング液組成物を製造した。
【0045】以後、フィルミング膜、アルミニウム蒸着
膜を形成しフリットシーリングを遂行した。
【0046】フリットシーリングを遂行した結果、固形
分の量が多くてシーリング状態が若干不良でクラックが
発生しアルミニウムスエリング現象も観察された。
【0047】実施例6〜8 実施例2と同一な方法で遂行するが、増粘剤としてポリ
(メタ)アクリル酸系溶液の1種であるG110(ロー
ム&ハース社製)を固形分量としてそれぞれ0.01重
量%(実施例6)、0.2重量(実施例7)および2.
0重量%(実施例8)を加えてpHは全部8と調節して
フィルミング液組成物を製造した。
【0048】以後、フィルミング膜、アルミニウム蒸着
膜を形成しフリットシーリングを遂行した。
【0049】フリットシーリングを遂行した結果、増粘
剤の量が0.01重量%である場合にはフィルミング液
の粘度が約2cpsとなり、増粘効果が微弱でアルミニ
ウムスエリング現象が大いに改善されなかったことが分
る。一方、増粘剤の量2.0重量%とした場合にはフィ
ルミング液の粘度が高すぎて(約10cps)フィルミ
ング液の塗布特性が大きく満足できず、フィルミング膜
の均一度が劣り、これによりスクリーン膜の輝度が若干
劣化されることが確認できた。
【0050】増粘剤の添加量を0.2重量%とした場合
が最も適当で塗布性が優秀であり、輝度が105%とし
て5%向上され、フリットシーリング状態も良好であ
り、アルミニウムスエリング現象もないことが観察でき
た。
【0051】得られた各スクリーン膜の輝度はそれぞれ
95%(実施例6)、105%(実施例7)および80
%(実施例9)だった。
【0052】前記各実施例で使用した原料物質の成分比
および製造されたフィルミング液組成物のpH、スクリ
ーン膜の輝度測定結果を次の表1に示した。
【0053】
【表1】
【0054】前記各実施例から本発明のフィルミング液
組成物はアクリルエマルジョン固形分の量が約15重量
%であり、液性が弱アルカリ性である時優秀な効果を示
すことが分る。また、増粘剤および/またはシュウ酸ア
ンモニウムを添加して製造した時膜の平坦度が向上され
アルミニウムのスエリング現象が減少されて一層優秀な
効果を示すことが分る。
【0055】本発明のフィルミング液組成物を使用して
スクリーン膜を製造する方法を既存の組成物を使用して
スクリーン膜を製造する場合と比較すれば次のような利
点がある。
【0056】まず、従来の水系フィルミング液組成物を
使用する場合と比較した時、本発明の方法によればフィ
ルミング膜を形成した後これを分解、除去するための別
途の焼成工程を同様に省略することができ、これによる
工程時間を2時間以上短縮しうるだけでなく、焼成炉が
不要なので経費も多く節減することができるようにな
る。
【0057】また、従来の油性系組成物を使用してスク
リーン膜を製造する場合と比較すると、焼成工程の省略
は二つの方法で同様に可能である。しかしながら、既存
のラッカー使用時最も大きい短所と指摘された危険な溶
媒の使用がなく、これにより高価の設備が必要でないと
いう利点がある。また、ラッカー法によれば、温度、湿
度などの雰囲気による収率バラツキが大きいが、本発明
の組成物は温度、湿度などに鈍感なので収率バラツキが
小さい。だけでなく、工程区間が短くなるので工程の管
理が容易で設備費も約1/100程度に節減することが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明のフィルミング液組成物を
使用してスクリーン膜を製造するようになると従来の水
系および油性系組成物を使用する場合、それぞれ発生さ
れる問題点が全部解決されて容易な方法で優秀な特性を
有するスクリーン膜を製造しうるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 通常的な陰極線管用スクリーン膜の構造を簡
略に示した図面である。
【図2】 パネルとファンネルの封着時の排気管の位置
を示すための図面である。
【図3】 各フィルミング液の組成物の原料成分による
熱分解特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…パネル、 2…ブラックマトリックス、 3…蛍光膜層、 4…フィルミング膜、 5…金属膜、 6…ファンネル、 7…フリットシール部、 8…排気管。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 133/06 PFX

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管用スクリーン膜の金属膜を形成
    するための中間膜としてのフィルミング膜を形成するた
    めのフィルミング液組成物において、 前記フィルミング液組成物が主成分としてゲル瀘過法に
    よる測定による分子量が150〜250万であり、熱分
    解開始温度が200〜220℃であるアクリルエマルジ
    ョンを含むことを特徴とする陰極線管用フィルミング液
    組成物。
  2. 【請求項2】 前記アクリルエマルジョンがメタクリル
    酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸エチルおよ
    びメタクリル酸の少なくとも1種を用いてなる重合体よ
    りなることを特徴とする請求項1記載のフィルミング液
    組成物。
  3. 【請求項3】 前記フィルミング液組成物でアクリルエ
    マルジョンの含量が組成物総量を基準とする時、固形分
    の量として5.0〜30重量%であることを特徴とする
    請求項1記載のフィルミング液組成物。
  4. 【請求項4】 前記フィルミング液組成物の液性が弱ア
    ルカリ性であることを特徴とする請求項1記載のフィル
    ミング液組成物。
  5. 【請求項5】 前記フィルミング液組成物に増粘剤がさ
    らに含まれたことを特徴とする請求項1記載のフィルミ
    ング液組成物。
  6. 【請求項6】 前記増粘剤がポリ(メタ)アクリル酸系
    溶液であって、組成物総量を基準とする時、固形分の量
    として0.01〜2.0重量%含まれることを特徴とす
    る請求項5記載のフィルミング液組成物。
  7. 【請求項7】 ブラックマトリックスが形成されたパネ
    ルの内面に蛍光膜層を形成する段階と、 前記蛍光膜層の上部にゲル瀘過法による測定による分子
    量が150〜250万であり、熱分解開始温度が200
    〜220℃であるアクリルエマルジョンを主成分とする
    フィルミング液組成物を塗布および乾燥してフィルミン
    グ膜を形成する段階と、 前記フィルミング膜の上部に金属膜を形成する段階とを
    含むスクリーン膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記フィルミング液組成物に増粘剤とし
    てポリ(メタ)アクリル酸系溶液がさらに含まれたこと
    を特徴とする請求項7記載のスクリーン膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記蛍光膜層の上部にフィルミング液を
    塗布した後、微量のシュウ酸アンモニウム溶液をスプレ
    ーすることを特徴とする請求項7記載のスクリーン膜の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記フィルミング膜を別途の焼成工程
    なしに以後フリットシーリング段階で分解、除去するこ
    とを特徴とする請求項7記載のスクリーン膜の製造方
    法。
JP7080544A 1994-10-25 1995-04-05 陰極線管用フィルミング液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法 Ceased JPH08138549A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR94P27272 1994-10-25
KR1019940027272A KR100313102B1 (ko) 1994-10-25 1994-10-25 음극선관용필르밍액조성물및이를사용한스크린막의제조방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08138549A true JPH08138549A (ja) 1996-05-31

Family

ID=19395815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7080544A Ceased JPH08138549A (ja) 1994-10-25 1995-04-05 陰極線管用フィルミング液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (2) US5717032A (ja)
JP (1) JPH08138549A (ja)
KR (1) KR100313102B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100496271B1 (ko) * 1997-06-18 2005-09-08 삼성에스디아이 주식회사 보호수지막용조성물및이를이용한음극선관용형광막의제조방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6126988A (en) * 1997-02-28 2000-10-03 Candescent Technologies Corporation Method for creating a planar aluminum layer in a flat panel display structure
ITMI991155A1 (it) * 1999-05-25 2000-11-25 Videocolor Spa Metodo per metallizzare uno schermo luminescente
US7514149B2 (en) 2003-04-04 2009-04-07 Corning Incorporated High-strength laminated sheet for optical applications
KR100716764B1 (ko) * 2005-02-28 2007-05-14 주식회사 디에프씨 컬러 브라운관용 필르밍액 조성물

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4327123A (en) * 1981-02-20 1982-04-27 Rca Corporation Method of metallizing a phosphor screen
JPS5912537A (ja) * 1982-07-12 1984-01-23 Hitachi Ltd 陰極線管けい光面の形成方法
JPH0625346B2 (ja) * 1983-12-28 1994-04-06 ソニー株式会社 表示管の製造方法
JPS6180237A (ja) * 1984-09-28 1986-04-23 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真感光乳剤
JPH02247954A (ja) * 1989-03-20 1990-10-03 Hitachi Ltd 陰極線管螢光面用フィルミング材料
JP2983585B2 (ja) * 1990-07-19 1999-11-29 三菱レイヨン株式会社 Crtアルミバック用アンダーコート被膜の形成方法
JPH04138639A (ja) * 1990-09-28 1992-05-13 Nec Kansai Ltd 蛍光面形成方法
KR940001495B1 (ko) * 1990-11-01 1994-02-23 삼성전관 주식회사 필르밍액 조성물 및 이를 사용한 음극선관의 제조방법
JPH04249831A (ja) * 1990-12-28 1992-09-04 Ise Electronics Corp 光源用表示管の製造方法
KR960025949A (ko) * 1994-12-07 1996-07-20 윤종용 음극선관용 필르밍액 조성물 및 이를 사용한 스크린막의 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100496271B1 (ko) * 1997-06-18 2005-09-08 삼성에스디아이 주식회사 보호수지막용조성물및이를이용한음극선관용형광막의제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US5717032A (en) 1998-02-10
KR960015674A (ko) 1996-05-22
KR100313102B1 (ko) 2001-12-28
US5853796A (en) 1998-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3067055A (en) Metallized phosphor screens and method of making same
US4339475A (en) Method of forming a fluorescent screen for cathode-ray tube
US3966474A (en) Method for improving adherence of phosphor-photobinder layer during luminescent-screen making
US3821009A (en) Method of aluminizing a cathode-ray tube screen
US4651053A (en) Display tube having printed copolymer film layer
JP2804980B2 (ja) 蛍光体スクリーンの金属化方法
JPH08138549A (ja) 陰極線管用フィルミング液組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法
JPH08162020A (ja) 陰極線管用フィルミング液の組成物およびこれを使用したスクリーン膜の製造方法
CN1023163C (zh) 在荧光屏上涂敷金属的方法
JPS6215988B2 (ja)
US5039551A (en) Method of manufacturing a phosphor screen of a cathode ray tube
JPS6337930B2 (ja)
US3579367A (en) Method of metallizing a luminescent screen
JPH04322037A (ja) 陰極線管の製造方法
US6410639B1 (en) Filming solution and method for forming a filming layer on a cathode ray tube
US4331752A (en) Method of forming fluorescent screens of color picture tubes
JP3436338B2 (ja) ブラウン管用金属化発光スクリーンの製造方法
KR100300408B1 (ko) 컬러브라운관의필르밍막형성용필르밍액
KR830001724B1 (ko) 음극선관의 형광면 형성방법
KR940007646B1 (ko) 필르밍액 조성물 및 이를 사용한 음극선관의 형광면 제조방법
JP4420236B2 (ja) 蛍光面の形成方法及び表示デバイス
KR930008615B1 (ko) 필르밍액 조성물 및 그 제조방법
KR19990010441A (ko) 음극선관용 필르밍액 조성물 및 이를 이용한 스크린막의 제조방법
JP3025079B2 (ja) カラー画像管の蛍光層のラッカー塗装方法
KR20000034870A (ko) 컬러브라운관의 필르밍액 및 이를 이용한 필르밍막의 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20050628