JPH08138035A - 画像データベース装置 - Google Patents

画像データベース装置

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JPH08138035A
JPH08138035A JP6295711A JP29571194A JPH08138035A JP H08138035 A JPH08138035 A JP H08138035A JP 6295711 A JP6295711 A JP 6295711A JP 29571194 A JP29571194 A JP 29571194A JP H08138035 A JPH08138035 A JP H08138035A
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Application number
JP6295711A
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English (en)
Inventor
Hiromi Chatani
博美 茶谷
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検索画像として用いる画像データの保存容量
が小さくて済み、表示形態に応じて表示すべき検索画像
の大きさを拡大したり縮小したりでき、検索画像の保存
作業に時間がかからないようにする。 【構成】 CPU110は入力ポート500を介して、
保存すべき実画像と切り抜きマスク情報のデータを入力
させて、オートチェンジャ装置200に保存させる。切
り抜きマスク情報からベクトル情報のみを取り出して輪
郭ベクトル図形を得てハードディスク装置130に保存
させる。CPU110は操作者からの指示や入力に応じ
てデータベース制御情報を作成し、ハードディスク装置
130に保存させる。CPU110は保存されているデ
ータベース制御情報に基づいて所望の実画像を検索し、
その検索の結果得られた実画像に対応する輪郭ベクトル
図形のデータを読み出し、そのデータに基づきモニタ3
00の画面上に検索画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された複数の印刷
・製版用実画像(以下、単に実画像という)のデータを
保存すると共に、保存された複数の実画像の中から、所
望の実画像を検索して出力する画像データベース装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像データベース装置において
は、数十万乃至数百万点もの保存された実画像の中か
ら、検索によって所望の実画像を得るようにしている
が、その際、検索結果を確認するために、検索結果とし
て得られた画像をモニタ画面上に表示する機能を通常有
している。
【0003】しかし、検索結果として得られた実画像を
そのまま表示したのでは、次のような点で問題がある。
すなわち、実画像を表わす実画像データの容量は、実画
像1点当たり数MB乃至数十MBと非常に大きいため、
これら実画像データが保存されている実画像保存装置か
ら、画像を表示するモニタまで、このような容量の大き
なデータを転送するにはかなりの時間がかかり、実用的
でない。
【0004】そこで、従来の画像データベース装置にお
いては、予め、実画像データを保存する際に、実画像か
ら或る一定の比率で画素を間引いて間引き画像を得、そ
の間引き画像データを保存すると共に、検索結果を確認
する際には、検索結果として得られた実画像の代わり
に、対応する間引き画像を検索画像としてモニタ画面上
に表示するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像データベース装置においては、上記したように、検
索結果を確認するために表示する検索画像として、間引
き画像を用いているため、次のような問題があった。
【0006】例えば、実画像が5cm角の画像であっ
て、そのデータがYMCK各8ビットであるとすると、
そのデータの容量は約5MBである。そして、この実画
像から画素を間引いて、モニタ画面上でも十分視認する
ことができる大きさの間引き画像を得た場合、そのデー
タがRGBの256色表示であるとすると、そのデータ
の容量は約100kBもの大きさになってしまい、間引
き画像といえども、そのデータの容量は非常に大きいも
のとなる。しかも、画像データベース装置では、前述し
たように、数十万乃至数百万点もの実画像を保存してお
り、その実画像1点1点に対して間引き画像1点ずつを
検索画像として保存する必要があるため、それら全ての
検索画像を保存するには、検索画像の保存装置として、
非常に大きい保存容量を持った装置を用意する必要があ
る(上記した例で、実画像を100万点保存していると
すると、全ての間引き画像のデータの容量は約100G
Bにもなる。)。また、保存容量を小さくするために、
間引き率を大きくして1点当たりの間引き画像のデータ
の容量を小さくするようにすることも考えられるが、間
引き率を大きくすると、その間引き画像を検索画像とし
てモニタ画面上に表示した際に、非常に小さくなってし
まって、認識が困難になる。
【0007】さらにまた、検索結果を確認するため
に、モニタ画面上に検索画像を表示する場合、その表示
形態として、例えば、最初に検索結果として得られた数
点の画像を羅列して表示し、その後、その数点の画像の
中から所望の画像を選択して、その画像のみを拡大して
表示することが考えられる。しかしながら、検索画像が
間引き画像である場合、一旦間引いて得られた間引き画
像はその大きさを拡大したり、縮小したりすることが不
可能であるため、上記した表示形態に対応させるために
は、1点の実画像について、先に保存した間引き画像の
他に、大きさの異なる間引き画像を新たに保存して、検
索画像として用いる必要がある。しかし、数十万乃至数
百万点もの実画像について、新たに間引き画像を保存す
ること自体、その保存作業の手間を考えると実用的でな
い。
【0008】一方、他の従来の画像データベース装置と
しては、検索画像として間引き画像を用いる代わりに、
次のように得られる画像を用いるものもある。すなわ
ち、この画像データベース装置においては、保存した実
画像を一旦モニタ画面上に表示し、操作者が、その表示
された実画像を見ながら、その実画像の中から所望の画
像を選び(例えば、実画像が人物とその背景から成る画
像である場合において、その画像では人物が特徴である
とすると、その人物の画像を所望の画像として選ぶ)、
その選ばれた画像(選択画像)の輪郭またはその周囲を
操作者が指示装置によってなぞることにより、その選択
画像の輪郭を表わす線画像を得て、その線画像を保存
し、検索画像として用いていた。なお、この種の従来の
装置としては、例えば、特開昭60−83179号公報
や、特開昭62−93757号公報に記載のものが挙げ
られる。
【0009】しかしながら、このような従来の画像デー
タベース装置においては、次のような問題があった。 選択画像の輪郭を表わす線画像を検索画像として用い
るには、その線画像を保存する際に、操作者が表示され
た実画像を見ながら、選択画像の輪郭またはその周囲を
指示装置を用いて手作業で指示する(すなわち、指示装
置によってなぞる)必要がある。しかし、一般的に、印
刷・製版の分野では、画像データベース装置に1日当た
りに保存される実画像の点数は100乃至1000点に
も及ぶため、操作者が表示された画像を見ながら手作業
で指示していくこのような方法では、保存作業に時間が
かかり、実用的でない。
【0010】そこで、本発明の第1の目的は、上記した
従来技術の問題点を解決し、検索画像として用いる画像
のデータの保存容量が小さくて済み、検索画像の保存作
業に時間がかからない画像データベース装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、表示形態に応じ
て、表示すべき検索画像の大きさを拡大したり、縮小し
たりできる画像データベース装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記した第
1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
実画像を表わす実画像データを保存する保存手段と、前
記保存手段に保存されている実画像データの中から所望
の実画像データを検索する検索手段と、を備えた画像デ
ータベース装置であって、前記保存手段に保存された実
画像データに対応付けて、該実画像内の所望の画像を抜
き取るために用いるマスク情報を外部より入力する入力
手段と、前記マスク情報から前記所望の画像の輪郭を座
標で表わす輪郭図形データを作成する輪郭図形作成手段
と、保存された前記実画像データに対応付けて、作成さ
れた前記輪郭図形データを前記保存手段に書き込む書き
込み手段と、前記検索手段による検索の結果得られた実
画像データに対応する輪郭図形データを前記保存手段か
ら読み出す読み出し手段と、読み出した前記輪郭図形デ
ータに基づいて検索画像を表示する表示手段と、を備え
ることを特徴としている。
【0012】このように、請求項1に記載の発明では、
既に作成されているマスク情報から、所望の画像の輪郭
を表わす輪郭図形データを得て、該輪郭図形データを保
存手段に書き込んで保存させ、検索時に、その輪郭図形
データを保存手段から読み出して、その輪郭図形データ
に基づいて検索画像を表示させている。
【0013】上記した第2の目的を達成するために、請
求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像データベ
ース装置において、前記読み出し手段が、前記保存手段
から読み出した前記輪郭図形データに拡大または縮小の
ための座標変換処理を施す座標変換手段を備え、前記表
示手段は座標変換処理された輪郭図形データに基づいて
検索画像を表示することを特徴としている。
【0014】検索結果を確認するために、モニタ画面上
に検索画像を表示する場合、その表示形態として、前述
したように、数点の検索画像を羅列して表示する場合
と、一つの検索画像のみを拡大して表示する場合があ
り、前者の場合は、検索画像の大きさは小さくして表示
し、後者の場合は大きくして表示する。請求項2に記載
の発明では、この表示形態に対応するために、保存手段
から読み出した輪郭図形データに拡大または縮小のため
の座標変換処理を施している。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像データベース装置において、前記輪郭図
形データは、前記所望の画像の輪郭における所定の部分
を近似するパラメトリック近似曲線を表わすデータを含
むことを特徴としている。
【0016】このように、請求項3に記載の発明では、
所望の画像の輪郭における所定の部分をパラメトリック
近似曲線で近似して、前記輪郭を表わす輪郭図形データ
のうちの一部を、そのパラメトリック近似曲線を表わす
データとしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明の一実施例としての画像データ
ベース装置を示すブロック図である。本実施例の画像デ
ータベース装置は、図1に示すように、ホストコンピュ
ータ100と、オートチェンジャ装置200と、モニタ
300と、キーボード400と、入力ポート500と、
出力ポート600と、を備えている。このうち、ホスト
コンピュータ100は少なくともCPU(中央処理装
置)110とメモリ120とハードディスク装置130
とを備えている。
【0018】CPU110はメモリ120に記憶された
プログラムに従って、輪郭図形作成手段112,書き込
み手段114,検索手段116及び読み出し手段118
として動作する。すなわち、CPU110は請求項1に
記載の輪郭図形作成手段,書き込み手段,検索手段及び
読み出し手段に対応する。また、メモリ120は上記の
ようなプログラムを記憶する他に、ハードディスク装置
130に保存された情報等を一時的に記憶する。
【0019】ハードディスク装置130は後述するよう
なデータベース制御情報及び輪郭ベクトル図形の各デー
タを保存する。また、オートチェンジャ装置200は実
画像保存装置であって、後述するような実画像データ及
び切り抜きマスク情報を保存する。すなわち、これらハ
ードディスク装置130及びオートチェンジャ装置20
0は請求項1に記載の保存手段に対応する。
【0020】また、モニタ300は保存された輪郭ベク
トル図形データなどに基づいて検索画像等を表示する。
すなわち、モニタ300は請求項1に記載の表示手段に
対応する。キーボード400は操作者からの指示を入力
する。
【0021】入力ポート500はSCSI(Small Comp
uter System Interface)バスや光磁気ディスク装置な
どに接続されており、それらSCSIバスや光磁気ディ
スク装置などから、保存すべき実画像データを切り抜き
マスク情報と共に入力する。すなわち、入力ポート50
0は請求項1に記載の入力手段に対応する。
【0022】出力ポートは製版処理装置などに接続され
ており、その製版処理装置などに、保存していた実画像
データを切り抜きマスク情報と共に出力する。
【0023】では、本実施例の動作の概要について説明
する。印刷・製版における画像処理の一つとして、実画
像の中から所望の画像のみを切り抜く画像切り抜き処理
がある。この画像処理を行うために、各実画像に対して
は、それぞれ、予め、切り抜くべき所望の画像の領域を
指定するための切り抜きマスク情報が作成されている。
【0024】そこで、本発明では、この既に作成されて
いる切り抜きマスク情報を利用して輪郭ベクトル図形を
作成し、その作成された輪郭ベクトル図形データを保存
して、検索画像を表示するために用いるものである。
【0025】図2は実画像,切り抜きマスク及び輪郭ベ
クトル図形の一例を示す説明図であり、図3は図2
(b)のA部及び図2(c)のA’部をそれぞれ拡大し
て示した拡大図である。
【0026】図2において、(a)は実画像、(b)は
(a)の実画像を基に作成された切り抜きマスク、
(c)は(b)の切り抜きマスク情報を利用して作成さ
れた輪郭ベクトル図形である。また、図3において、
(a)は図2(b)のA部の拡大図であり、(b)は図
2(c)のA’部の拡大図である。
【0027】ここで、実画像とは写真画像やコンピュー
タグラフィック画像など、印刷・製版の対象となる画像
をいい、図2(a)に示す実画像は、皿の上に1個の赤
い林檎がのっている写真画像である。
【0028】また、切り抜きマスク情報とは、実画像の
中の所望の画像のみを抜き取るためのマスクを形成する
もので、その所望の画像の輪郭を表わすベクトル情報
と、ベクトル情報を構成するベクトル列により2分割し
て得られる2つの領域のうち、左側または右側(ベクト
ル列を構成する各ベクトルの向きを正面の向きとして、
左側,右側は決定される)の何れの側の領域をマスクす
るかを定義する定義情報と、で構成される情報をいう。
なお、ベクトル情報を構成するベクトル列とは、複数の
ベクトルが、隣接するベクトル同士の始点と終点が順次
結ばれてつながって成るものをいい、そのベクトル情報
が表わす輪郭が所望の画像の外側の輪郭である場合は、
ベクトル列を構成する各ベクトルの向きは時計回りの向
きとなり、内側の輪郭線である場合は反時計回りの向き
となる。ベクトル列は、実際には、各ベクトルの始点と
終点にそれぞれ対応する座標値によって表わされる。
【0029】図2(b)に示す切り抜きマスクは、図2
(a)の実画像中において1個の赤い林檎を所望の画像
としており、従って、切り抜きマスク情報は、図3
(a)に示すように、その林檎の輪郭を表わすベクトル
情報と、その林檎以外の領域をマスクするために「ベク
トル列に対して左側をマスクする」という定義情報と、
で構成されている。
【0030】また、輪郭ベクトル図形とは、上記した切
り抜きマスク情報からベクトル情報のみを取り出して、
そのベクトル情報によって構成される輪郭線のベクトル
図形をいい、図2(c)に示す輪郭ベクトル図形は、図
2(b)の切り抜きマスク情報から定義情報を除去し
て、図3(b)に示すように、林檎の輪郭を表わすベク
トル情報を取り出し、その取り出したベクトル情報によ
って構成される輪郭線のベクトル図形である。
【0031】それでは、本実施例において、実画像デー
タを保存する際の動作と、保存した実画像データを検索
して出力する際の動作について、順次説明する。
【0032】図4は図1の実施例において実画像を保存
する際の動作の流れを示すフローチャートである。実画
像データの保存を行う際には、まず、CPU110がメ
モリ120に記憶されたデータベースソフトなどのプロ
グラムに従って、保存操作に必要な情報をモニタ300
に順次表示する。操作者はその表示された情報を見なが
らキーボード400を介して、保存すべき実画像データ
を指定し、その後、指定した実画像データを階層構造に
おけるどの場所に保存するかを指示すると共に、その実
画像データを検索する際に必要となるキーワードや、そ
の実画像データに関してのメモを入力する(ステップ
1)。なお、上記した階層構造やキーワードなどについ
ては後ほど詳しく述べる。
【0033】全ての指示や入力が終了したら、操作者
は、それらの内容を確認した後、キーボード400を介
して「実画像の保存」の指示を出す(ステップ2)。こ
れにより、CPU110は、書き込み手段114として
の働きにより、入力ポート500を介して、指定された
保存すべき実画像データとその実画像データに対応する
切り抜きマスク情報を入力させ(ステップ3)、それら
データをオートチェンジャ装置200内の指定された場
所に書き込んで保存させる(ステップ4)。
【0034】また、このとき、切り抜きマスク情報につ
いては、CPU110は、メモリ120にも一時的に書
き込んで、輪郭図形作成手段112としての働きによ
り、書き込んだ切り抜きマスク情報からベクトル情報の
みを取り出して輪郭ベクトル図形データを得る。そし
て、CPU110は、書き込み手段114としての働き
により、その得られた輪郭ベクトル図形データをハード
ディスク装置130内の指定された場所に書き込んで保
存させる(ステップ5)。
【0035】またさらに、CPU110は、操作者から
の指示や入力に応じて、後述するようなデータベース制
御情報を作成し、ハードディスク装置130内の指定さ
れた場所に書き込んで保存させる(ステップ6)。以上
により、実画像データの保存の処理を終了する。
【0036】ここでまず、上述した階層構造及びキーワ
ードについて説明する。図5は実画像を保存する際に用
いられる階層構造とキーワードについて説明するための
説明図である。
【0037】本実施例では、実画像データや切り抜きマ
スク情報や輪郭ベクトル図形データはそれぞれファイル
として保存されており、保存される全てのファイルは、
図5に示すように、5階層に分かれた階層構造によって
管理されている。各階層は上位から“キャビネット”,
“ドロア”,“ホルダ”,“クリップ”,“ファイル”
となっている。
【0038】このうち、上位4階層の“キャビネッ
ト”,“ドロア”,“ホルダ”,“クリップ”には、そ
れぞれ、実画像データのファイルを検索する際に用いる
キーワードが付される。例えば、図5においては、“キ
ャビネット”に「チラシ」というキーワードが付され、
その「チラシ」から枝分かれして“ドロア”には「食
品」,「電機製品」というキーワードが付され、前者の
「食品」から枝分かれして“ホルダ”には「果物」,
「魚」というキーワードが付され、さらに、前者の「果
物」から枝分かれして“クリップ”には「リンゴ1」,
「リンゴ2」,「ミカン」というキーワードが付されて
いる。
【0039】一方、最下層の“ファイル”には保存すべ
きファイルのファイル名が付される。本実施例では、実
画像データのファイルを保存する際、その実画像データ
のファイルと、その実画像に対応する切り抜きマスク情
報のファイル及び検索画像となる輪郭ベクトル図形デー
タのファイルと、は同一のキーワードのクリップの下
に、同一のファイル名にて保存するようにして、ファイ
ル管理が容易になるようにしている。但し、実画像デー
タのファイル名には「.CT」、切り抜きマスク情報のフ
ァイル名には「.MSK」、検索画像となる輪郭ベクトル図
形データのファイル名には「.S」のそれぞれ拡張子を付
けて、区別できるようにしている。例えば、図5では、
図2(a)に示した1個の赤い林檎についての実画像デ
ータのファイルをファイル名「リンコ゛1.CT」として、「リ
ンゴ1」のクリップの下に保存し、同時に、図2(b)
に示した切り抜きマスク情報のファイルをファイル名
「リンコ゛1.MSK」として、図2(c)に示した輪郭ベクト
ル図形データのファイルをファイル名「リンコ゛1.S」とし
て、それぞれ、実画像データのファイルと同じ「リンゴ
1」のクリップの下に保存している。但し、図5に示す
ような階層構造をモニタ300の画面上に表示する場合
には、実画像データと抜き取りマスク情報のファイル名
については表示するが、検索画像となる輪郭ベクトル図
形データのファイルのファイル名については表示しない
ようにしている。
【0040】さらに、上述したデータベース制御情報に
ついて説明する。図6は図1のハードディスク装置13
0内に保存されるデータベース制御情報を示す説明図で
ある。すなわち、データベース制御情報としては、各フ
ァイル毎に、図6の最上段に示す各項目に対応した情報
が保存される。
【0041】例えば、図5に示したファイル名「リンコ゛1.
CT」という実画像データのファイルに対しては図6にお
いて上から2段目に記載されているような情報が、ま
た、ファイル名「リンコ゛1.MSK」という切り抜きマスク情
報のファイルに対しては上から3段目に記載されている
ような情報が、さらに、ファイル名「リンコ゛1.S」という
検索画像データのファイルに対しては上から4段目に記
載されているような情報が、それぞれ保存される。な
お、ここでいう検索画像データとは、輪郭ベクトル図形
データのことである。
【0042】すなわち、左の項目から見ていくと、‘キ
ャビネット’,‘ドロア’,‘ホルダ’,‘クリッ
プ’,‘ファイル’の項目には、それぞれ前述したキー
ワードやファイル名が保存され、‘パスワード’の項目
には上記3つのファイルに対し共通の所望の暗証番号が
保存されている。また、ファイルメモの項目には実画像
データのファイルに対し、その実画像に関しての「赤い
林檎,1個」というメモが保存されている。‘ファイル
タイプ’の項目には、上記3つのファイルに対し「実画
像」,「マスク情報」,「検索画像」という具合にそれ
ぞれのタイプが保存されている。
【0043】‘ファイル番号’の項目には上記3つのフ
ァイルに対し連続した番号がファイル番号として保存さ
れている。また、実画像データのファイルに対しては
‘マスク情報番号’の項目に切り抜きマスク情報のファ
イルのファイル番号が、‘検索画像番号’の項目に検索
画像データのファイルのファイル番号が、それぞれ保存
されており、それに対応するように、切り抜きマスク情
報,検索画像データの各ファイルに対しては‘関連ファ
イル’の項目にそれぞれ実画像データのファイルのファ
イル番号が保存されている。
【0044】‘ファイル容量’の項目には上記3つのフ
ァイルに対しそれぞれデータの容量値が保存され、‘登
録日’の項目にはそれぞれファイルを保存した年月日が
保存され、‘実画像の保存先または実体’,‘検索画像
の保存先または実体’の各項目には実画像,検索画像の
各データの指定された保存場所が保存されている。
【0045】次に、保存した実画像データを検索して出
力する際の動作について図7を用いて説明する。図7は
図1の実施例において実画像データを検索して出力する
際の動作の流れを示すフローチャートである。
【0046】保存した実画像データの検索及び出力を行
う際には、まず、CPU110がメモリ120に記憶さ
れたデータベースソフトなどのプログラムに従って、検
索・出力操作に必要な情報をモニタ300に順次表示す
る。操作者はその表示された情報を見ながらキーボード
400を介して、検索したい実画像データについてのキ
ーワードを入力し、「実画像の検索」の指示を出す(ス
テップ11)。
【0047】これにより、CPU110は、検索手段1
16としての働きにより、ハードディスク装置130に
保存されているデータベース制御情報のデータを読み出
し、このデータベース制御情報に基づいて、入力された
上記キーワードに対応する実画像データを検索する(ス
テップ12)。そして、検索の結果、上記キーワードに
対応する実画像データ(ファイル)が複数存在する場合
(ステップ13)は、CPU110は、読み出し手段1
18としての働きにより、それら実画像データの各々に
対応する輪郭ベクトル図形データをハードディスク装置
130よりそれぞれ読み出して、それら輪郭ベクトル図
形データに基づいてモニタ300の画面上に複数の検索
画像を羅列して表示する(ステップ14)。
【0048】図8は図1のモニタ300の画面上に表示
される検索画像の例を示す説明図である。例えば、キー
ワードとして「果物」を入力した場合、その「果物」に
対応する実画像データが12点得られたとすると、図8
(a)に示すように、それら12点の実画像データの各
々に対応する検索画像が、モニタ300の画面上にファ
イル名と共に羅列して表示される。
【0049】次に、操作者は、その表示された複数の検
索画像の中から、出力したい実画像データを確認するた
めに、拡大して表示すべき検索画像(すなわち、出力し
たい実画像データに対応する検索画像)を選択し(ステ
ップ15)、キーボード400を介して指示する。な
お、指示の方法としては、表示されている検索画像の部
分をクリックする方法や、表示されているファイル名の
部分をクリックする方法がある。CPU110は、読み
出し手段118としての働きにより、指示された検索画
像の基になる輪郭ベクトル図形データを再びハードディ
スク装置130より読み出して、拡大処理を施すことに
より、モニタ300の画面上に指示された検索画像を拡
大して表示させる(ステップ16)。
【0050】例えば、図8(a)において、ファイル名
「リンコ゛1」の検索画像を選択し指示したとすると、その
検索画像に基になる輪郭ベクトル図形データに対し拡大
処理が施され、図8(b)に示すように、ファイル名
「リンコ゛1」の検索画像が拡大して表示される。
【0051】また、上記した検索の結果、キーワードに
対応する実画像データが一つしか存在しない場合は(ス
テップ13)、CPU110は、読み出し手段118と
しての働きにより、その実画像データに対応する輪郭ベ
クトル図形データのみをハードディスク装置130より
読み出し、拡大処理を施すことにより、モニタ300の
画面上に検索画像を拡大して表示させる(ステップ1
6)。
【0052】なお、モニタ300の画面上に表示される
検索画像は、図8(a),(b)に示すように、所望の
画像(図8では1個の林檎)の輪郭線だけで構成されて
いるが、輪郭線の内及び外を所定の色で塗っても良い。
【0053】操作者は、表示された検索画像が、出力し
たい実画像データに対応するものであることを確認した
後、キーボード400を介して「実画像の出力」の指示
を出す(ステップ17)。これにより、CPU110
は、読み出し手段118としての働きによって、オート
チェンジャ装置200より、該当する実画像データとそ
の実画像データに対応する切り抜きマスク情報とを読み
出し、出力ポート600を介して外部に出力する(ステ
ップ18)。
【0054】以上説明したように、本実施例では、既に
作成されている切り抜きマスク情報を利用して輪郭ベク
トル図形データを作成し、その輪郭ベクトル図形データ
を保存して、検索画像を表示するために用いているた
め、以下に述べるような効果がある。
【0055】輪郭ベクトル図形は、前述したように、
所望の画像の輪郭を表わすベクトル情報、すなわち座標
データにより構成されるため、そのデータの容量は、間
引き画像の場合に比べて、非常に小さくなる。
【0056】すなわち、切り抜きマスク情報のデータ容
量は、実画像の内容の複雑さによっても変動するが、実
画像データの容量の数百分の1乃至数千分の1であり、
その切り抜きマスク情報を利用して作成される輪郭ベク
トル図形データの容量は、その切り抜きマスク情報のデ
ータ容量より、さらに幾分小さくなる。例えば、実画像
が5cm角の画像である場合、その実画像についての切
り抜きマスク情報のデータ容量は約2kBであり、その
切り抜きマスク情報を利用して作成される輪郭ベクトル
図形データの容量は上記2kBよりも幾分小さくなるの
で、間引き画像のデータ容量が約100kBであるのに
比べれば、50分の1以下と非常に小さくなる。
【0057】従って、数十万乃至数百万点も保存される
実画像データ(ファイル)に対し、その1点1点につい
て輪郭ベクトル図形データを保存しても、それら全ての
輪郭ベクトル図形データを保存するのに、それ程大きな
保存容量を持った装置を用意する必要はなく、本実施例
のように、ハードディスク装置130などで十分対応で
きる(上記した例で、実画像データを100万点保存し
ているとすると、全ての輪郭ベクトル図形データの容量
は約2GB以下となる。)。また、輪郭ベクトル図形
は、そのようにデータの容量が小さくても、検索画像と
してモニタ画面上に表示した際に形状としての認識が容
易である。
【0058】検索結果を確認するために、モニタ画面
上に検索画像を表示する場合、その表示形態として、前
述したように、数点の検索画像を羅列して表示する場合
(すなわち、目的の画像を捜すために、大きさは小さく
てもよいが、多く表示させたい場合)と、一つの検索画
像のみを拡大して表示する場合(目的の画像はほぼ分か
っているが、確認の意味で表示させたい場合)と、があ
り、前者の場合は、検索画像の大きさは小さくして表示
し、後者の場合は大きくして表示する。本実施例では、
検索画像を表示するために保存される輪郭ベクトル図形
データは、ベクトル情報により構成され、そのベクトル
情報は各ベクトルの始点と終点にそれぞれ対応する座標
値によって表わされるため、座標変換を施す(具体的に
は、各点の座標に所望の拡大率または縮小率を掛ける)
だけで、容易に画像の大きさを拡大,縮小することがで
きる。
【0059】従って、一つの実画像データについて輪郭
ベクトル図形データが一つ保存されていさえすれば、上
記した座標変換を施すことにより、検索画像を所望の大
きさでモニタ画面上に表示することができるので、間引
き画像の場合のように、一つの実画像データに対し大き
さの異なる画像データを複数保存する必要はない。ま
た、このように表示される検索画像の大きさを自由に変
えることができるため、表示したい検索画像の表示点数
も自由に変えることが可能となる。
【0060】検索画像を表示するために保存される輪
郭ベクトル図形データは、実画像から作成するのではな
く、切り抜きマスク情報を利用して作成される。前述し
たように、切り抜きマスク情報自体は、画像切り抜き処
理を行うために、予め、実画像を基に必ず作成されてい
るものであり、しかも、所望の画像の輪郭を表わすベク
トル情報と、何れの側の領域をマスクするかを定義する
定義情報と、で構成されている。従って、従来のよう
に、検索画像を保存する際に、操作者が表示された実画
像を見ながら、所望の画像(選択画像)の輪郭またはそ
の周囲を指示装置を用いて手作業で指示する必要がな
く、そのため、検索画像の保存作業を短時間で行うこと
ができる。
【0061】さて、以上説明した実施例においては、切
り抜きマスク情報を利用して作成された輪郭ベクトル図
形データをそのままハードディスク装置130に保存し
ていた。しかし、作成された輪郭ベクトル図形データを
以下に述べるように近似輪郭ベクトル図形データに変換
して保存するようにしても良い。
【0062】上述の輪郭ベクトル図形は、図2に示すよ
うに、正確に画像の輪郭を表しているが、検索画像の認
識性を考慮した場合、実用上は、輪郭ベクトル図形に必
ずしも正確性は要求されない。そこで、検索画像として
の認識性を失わない程度の所定の条件を満たすベクトル
情報を輪郭ベクトル図形データから削除することによっ
て、近似輪郭ベクトル図形データを作成し、そのデータ
を検索画像として保存すれば、検索画像用のデータ容量
をさらに削減できる。なお、検索画像としての認識性を
失わない程度の所定の条件としては、例えば、輪郭ベク
トル図形のある部分が直線と見なせるか否か、を採用す
ることができ、直線と見なせる場合には、その部分を構
成するベクトル情報をその部分の両端を結ぶ1のベクト
ル情報に置換すれば良い。また、上記においては、ベク
トル情報のみから構成される輪郭ベクトル図形データを
検索画像表示用のデータとしたが、ベジェ曲線やスプラ
イン曲線などのパラメトリック近似曲線を表すデータ
(曲線情報という)を含ませても良い。
【0063】図9は輪郭ベクトル図形とベクトル情報と
曲線情報とから構成される曲線近似輪郭図形を示す説明
図である。図9において、(a)は図3(b)に示す輪
郭ベクトル図形であり、(b)は(a)の輪郭ベクトル
図形を変換して得られる曲線近似輪郭図形である。図9
(a)に示すベクトルのうち、図9(b)に示すよう
に、点P1とP2との間、及び、点P2とP3との間が
それぞれパラメトリック近似曲線によって近似されてい
る。
【0064】図10はパラメトリック近似曲線を説明す
るための説明図である。図10ではパラメトリック近似
曲線としてベジェ曲線を例に挙げている。図10に示す
ように、輪郭ベクトル図形が2つの白丸の点と8つの黒
丸の点から成る点列によって構成されている場合におい
て、8つの黒丸の点を、白丸の点PaとPbとの間を結
ぶベジェ曲線によって近似するとすると、このベジェ曲
線は白丸の点Pa,Pbと×印の点Pc,Pdの計4つ
の制御点によって定義付けられるため、曲線情報は2つ
の白丸の点と2つの×印の点(計4つの制御点)から成
る点列の座標値により構成されることになる。
【0065】すなわち、パラメトリック近似曲線は所定
の複数個の制御点(図10では4つの制御点)によって
定義付けられるため、その制御点の数より近似される点
(図10では8つの黒丸の点)の数が多くなれば、曲線
近似輪郭図形を構成する点列の数は輪郭ベクトル図形を
構成する点列の数より少なくすることができる(図10
では輪郭ベクトル図形を構成する点列の数は10個であ
るが、曲線近似輪郭図形を構成する点列の数は4つであ
る)。
【0066】つまり、輪郭ベクトル図形データを曲線近
似輪郭図形データに変換することによって、構成する点
列の数を少なくすることができるので、データの容量を
さらに小さくすることができる。すなわち、曲線近似輪
郭図形データの容量は、切り抜きマスク情報のデータ容
量の十分の1乃至百分の1程度であり、実画像データの
容量の数万分の1程度になってしまう。例えば、実画像
が5cm角の画像である場合、その実画像についての輪
郭ベクトル図形データの容量は、前述したように2kB
程度であるのに対し、曲線近似輪郭図形データの容量
は、100Bとなり、輪郭ベクトル図形データの場合に
比べて、20分の1以下と非常に小さくなる。
【0067】従って、このように輪郭ベクトル図形デー
タをそのまま保存するのでなく、曲線近似輪郭図形デー
タに変換してから保存することによって、検索画像を保
存する装置の保存容量はさらに小さくても良くなる。例
えば、上記した例で、実画像データを100万点保存し
ているとすると、曲線近似輪郭図形データの全容量は約
100kBとなり、保存容量は非常に小さくて済む。
【0068】なお、検索画像をモニタ画面上に表示する
際は、ハードディスク装置130に保存された曲線近似
輪郭図形データを読み出し、その曲線近似輪郭図形デー
タのうち、パラメトリック近似曲線の部分をそれぞれ細
分割して、各細分割部分をそれぞれベクトルに置き換え
た上で、モニタ画面上に表示するようにする。
【0069】また、上記した説明では、曲線近似輪郭図
形データは輪郭ベクトル図形データから得ていたが、輪
郭ベクトル図形データを介さずに、直接、切り抜きマス
ク情報から得るようにしても良い。
【0070】また、前述した実施例においては、切り抜
きマスク情報は、所望の画像の輪郭を表わすベクトル情
報と、何れの側の領域をマスクするかを定義する定義情
報と、で構成されるものとして説明したが、切り抜きマ
スク情報は、ランレングスの情報によって構成される場
合もある。ここで、ランレングスとは、画像を、例え
ば、白あるいは黒の画素の継続する長さによって表わす
場合において、その継続長をいう。
【0071】このように、切り抜きマスク情報がランレ
ングスの情報によって構成される場合は、そのランレン
グスの情報を一旦ビットマップの情報に変換し、そのビ
ットマップの情報に基づいて、所望の画像の輪郭を表わ
すベクトル情報を求めて、輪郭図形データを得るように
する。このようにすることにより、切り抜きマスク情報
がランレングスの情報によって構成される場合にも、十
分対応することができる。
【0072】なお、輪郭図形データとは、切り抜きマス
ク情報に基づいて実画像から抜き取られる画像の輪郭を
座標で表すデータの総称であり、上述の輪郭ベクトル図
形データ、近似輪郭ベクトル図形データ及び曲線近似輪
郭図形データを含むものである。
【0073】また、前述した実施例においては、実画像
及び切り抜きマスク情報を保存する装置としてオートチ
ェンジャ装置200を用いているが、このオートチェン
ジャ装置200としては光磁気ディスクを使用するオー
トチェンジャ装置であっても良いし、8mmテープを使
用するオートチェンジャ装置であっても良い。また、オ
ートチェンジャ装置200の代わりに、ハードディスク
を利用するディスクアレイ装置を用いても良い。
【0074】また、ホストコンピュータ100として
は、通常のワークステーションやパーソナルコンピュー
タが用いられる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、既に作成されているマスク情報から、所望の
画像の輪郭を座標で表わす輪郭図形データを得て、該輪
郭図形データを保存手段に書き込んで保存させ、検索時
に、その輪郭図形データを保存手段から読み出して、そ
の輪郭図形データに基づいて検索画像を表示させてい
る。
【0076】従って、輪郭図形データは所望の画像の輪
郭を表わす座標により構成されるため、そのデータ容量
は、間引き画像の場合に比べて、非常に小さくなる。す
なわち、数十万乃至数百万点も保存される実画像に対
し、その1点1点について輪郭図形データを保存して
も、それら全てを保存するのに、それ程大きな保存容量
を持った装置を用意する必要はなく、検索画像用データ
の保存容量は小さくて済む。また、画像の輪郭は、その
ようにデータの容量が小さくても、検索画像として表示
手段に表示した際に形状としての認識が容易である。
【0077】また、検索画像を表示するために保存され
る輪郭図形データは、実画像から得られるのではなく、
マスク情報から得られる。マスク情報自体は、画像切り
抜き処理を行うために、予め、実画像を基に必ず作成さ
れているものであり、従来のように、検索画像を保存す
る際に、操作者が表示された実画像を見ながら、所望の
画像の輪郭またはその周囲を手作業で指示する必要がな
く、そのため、検索画像の保存作業を短時間で行うこと
ができる。
【0078】また、請求項2に記載の発明では、検索画
像を表示するために保存される輪郭図形データは座標に
より構成されるため、表示手段に検索画像を表示する
際、表示形態に応じて、座標変換手段により、輪郭図形
データに拡大または縮小のための座標変換処理を施すだ
けで、容易に検索画像の大きさを拡大したり、縮小した
りすることができる。従って、一つの実画像について輪
郭図形データが一つ保存されていさえすれば、上記した
座標変換処理を施すことにより、検索画像を所望の大き
さで表示手段に表示することができるので、間引き画像
の場合のように、一つの実画像に対し大きさの異なる画
像を複数保存する必要はない。
【0079】また、請求項3に記載の発明では、所望の
画像の輪郭における所定の部分をパラメトリック近似曲
線で近似している。このようにすることにより、輪郭図
形データを構成する座標の数は少なくなるため、輪郭図
形データの容量をさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像データベース装
置を示すブロック図である。
【図2】実画像,切り抜きマスク及び輪郭ベクトル図形
の一例を示す説明図である。
【図3】図2(b)のA部及び図2(c)のA’部をそ
れぞれ拡大して示した拡大図である。
【図4】図1の実施例において実画像データを保存する
際の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】実画像データを保存する際に用いられる階層構
造とキーワードについて説明するための説明図である。
【図6】図1のハードディスク装置130内に保存され
るデータベース制御情報を示す説明図である。
【図7】図1の実施例において実画像データを検索して
出力する際の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】図1のモニタ300の画面上に表示される検索
画像の例を示す説明図である。
【図9】輪郭ベクトル図形と変換により得られた曲線近
似輪郭図形を示す説明図である。
【図10】パラメトリック近似曲線を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
100…ホストコンピュータ 112…輪郭図形作成手段 114…書き込み手段 116…検索手段 118…読み出し手段 110…CPU 120…メモリ 130…ハードディスク装置 200…オートチェンジャ装置 300…モニタ 400…キーボード 500…入力ポート 600…出力ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実画像を表わす実画像データを保存する
    保存手段と、前記保存手段に保存されている実画像デー
    タの中から所望の実画像データを検索する検索手段と、
    を備えた画像データベース装置であって、 前記保存手段に保存された実画像データに対応付けて、
    該実画像内の所望の画像を抜き取るために用いるマスク
    情報を外部より入力する入力手段と、 前記マスク情報から前記所望の画像の輪郭を座標で表わ
    す輪郭図形データを作成する輪郭図形作成手段と、 保存された前記実画像データに対応付けて、作成された
    前記輪郭図形データを前記保存手段に書き込む書き込み
    手段と、 前記検索手段による検索の結果得られた実画像データに
    対応する輪郭図形データを前記保存手段から読み出す読
    み出し手段と、 読み出した前記輪郭図形データに基づいて検索画像を表
    示する表示手段と、 を備えることを特徴とする画像データベース装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データベース装置
    において、 前記読み出し手段が、前記保存手段から読み出した前記
    輪郭図形データに拡大または縮小のための座標変換処理
    を施す座標変換手段を備え、前記表示手段は座標変換処
    理された輪郭図形データに基づいて検索画像を表示する
    ことを特徴とする画像データベース装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像データベ
    ース装置において、 前記輪郭図形データは、前記所望の画像の輪郭における
    所定の部分を近似するパラメトリック近似曲線を表わす
    データを含むことを特徴とする画像データベース装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112965A (ja) * 1998-10-01 2000-04-21 Toshiba Corp 情報管理参照システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000112965A (ja) * 1998-10-01 2000-04-21 Toshiba Corp 情報管理参照システム

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