JPH08137344A - 静電記録式画像形成装置の異常検知装置 - Google Patents

静電記録式画像形成装置の異常検知装置

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JPH08137344A
JPH08137344A JP6300320A JP30032094A JPH08137344A JP H08137344 A JPH08137344 A JP H08137344A JP 6300320 A JP6300320 A JP 6300320A JP 30032094 A JP30032094 A JP 30032094A JP H08137344 A JPH08137344 A JP H08137344A
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toner image
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Junichi Kimizuka
純一 君塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成の異常を簡単な機構により、広い範
囲で検出することができ、その結果メンテナンスを容易
にすると共に、無駄な白紙の出力を無くすことができ、
また転写ローラを汚さないようにして用紙の裏汚れを防
止するようにした静電記録式画像形成装置の異常検知装
置を提供する。 【構成】 感光ドラム3上にトナー像を形成し、このト
ナー像を転写ローラ10によって用紙上に転写する静電
記録式画像形成装置において、画像の記録開始前に感光
ドラム3上にトナー像によるチェックパターンを形成す
る信号を出力するチェックパターン発生回路19と、こ
のトナー像によるチェックパターンに光を照射しその反
射光を得ることでトナー像によるチェックパターンを検
出する反射型センサ9と、この反射型センサ9の検出出
力とチェックパターン発生回路19が形成しようとした
チェックパターンとを比較してトナー像が異常かどうか
を判断し、異常と判断した場合に、正規の記録動作を停
止させる信号を出力する制御装置20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光ドラム上に形成し
たトナー像をチェックすることにより、画像形成の異常
を検知する静電記録式画像形成装置の異常検知装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばレーザプリンタ等の静電記
録式画像形成装置において、記録画像の安定化を図るた
めに、正規の記録に先だって感光ドラム上に微小なトナ
ー像を形成し、そのトナー像に光を照射してその反射光
を受光素子で受光することにより、感光ドラム上のトナ
ー量を検出するものがある(特開平5−288677号
公報参照)。
【0003】また、画像形成の良否判断のために、画像
を書き込むレーザスキャナ光学系の故障を検出するもの
がある(特開昭54−160247号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者は受光
素子の受光量レベルによってトナー付着量つまりトナー
像の濃度を検出するものであるから、トナー像による画
像形成の良否判断まではできなかった。しかも、受光量
がそのまま検出結果となるから、光量変動や受光面の汚
れに対し細心の注意を払わなければならず、機構が複雑
となっていた。さらに、感光ドラム上に形成したトナー
像は、転写ローラに付着して転写ローラを汚染するた
め、汚染された転写ローラによって、次にプリントされ
る用紙の裏面にトナーが付着し、裏汚れの原因となって
いた。
【0005】また、後者は、レーザスキャナ光学系の異
常による画像形成異常は発見できるものの、それ以外の
理由による画像形成異常は発見できず、例えば感光ドラ
ムが回らないような異常事態が発生した場合には、正規
の画像が形成されずに、白紙が出力されるという問題が
あった。
【0006】本発明は、上記事情を考慮し、画像形成の
異常を簡単な機構により、広い範囲で検出することがで
き、その結果メンテナンスを容易にすると共に、無駄な
白紙の出力を無くすことができ、また転写ローラを汚さ
ないようにして用紙の裏汚れを防止するようにした静電
記録式画像形成装置の異常検知装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、感光
ドラム上にトナー像を形成し、このトナー像を転写ロー
ラによって用紙上に転写する静電記録式画像形成装置に
おいて、画像の記録開始前に前記感光ドラム上にトナー
像によるチェックパターンを形成するチェックパターン
形成手段と、このトナー像によるチェックパターンに光
を照射しその反射光を得ることで前記トナー像によるチ
ェックパターンを検出するチェックパターン検出手段
と、このチェックパターン検出手段の出力と前記チェッ
クパターン形成手段が形成しようとしたチェックパター
ンとを比較してトナー像が異常かどうかを判断する異常
判断手段と、この異常判断手段が異常と判断した場合、
正規の記録動作を停止させる信号を出力する停止信号出
力手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の静電記
録式画像形成装置の異常検知装置において、前記異常判
断手段が異常と判断した場合に、前記感光ドラム上に明
暗像を形成する光学系および前記感光ドラム上にトナー
を供給するトナー供給系の異常を検出する手段を設けた
ことを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2記載
の静電記録式画像形成装置の異常検知装置において、前
記トナー像によるチェックパターンを感光ドラム上に形
成したとき、前記転写ローラに、トナーの帯電極性と同
極性のバイアス電圧を印加するバイアス電源を設けたこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の静電記録式画像形成装置の異常検知装置にお
いて、前記チェックパターン形成手段は、前記トナー像
によるチェックパターンを主走査方向と平行な縞状パタ
ーンとするチェックパターン発生回路を備えていること
を特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項4記載の静電記
録式画像形成装置の異常検知装置において、前記チェッ
クパターン発生回路が、走査光学系のビームディテクト
信号をカウントするカウンタと、このカウンタに同期し
たタイマーとから構成されていることを特徴とする。
【0012】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の静電記録式画像形成装置の異常検知装置にお
いて、前記チェックパターン形成手段は、前記トナー像
によるチェックパターンを、前記転写ローラの端部より
外側の感光ドラム上に形成するものであることを特徴と
する。
【0013】
【作用】請求項1の発明では、画像の記録開始前に感光
ドラム上にトナー像によるチェックパターンを形成し、
このチェックパターンを検出手段により検出して、予定
したチェックパターンが感光ドラム上に正しく形成され
ているかどうかをチェックする。そして、予定されたチ
ェックパターンが感光ドラム上に正しく形成されていな
い場合は、画像形成異常と判断して、正規の記録を停止
させる信号を出力する。
【0014】請求項2の発明では、トナー像によるチェ
ックパターンが異常と判断された段階で、明暗像を形成
するための光学系とトナー供給系の異常を判断する。
【0015】請求項3の発明では、転写ローラにトナー
の帯電極性と同極性の電荷を与えることにより、トナー
を感光ドラム側に反発させることができる。よって、転
写ローラ側にトナー像が転写されなくなる。
【0016】請求項4の発明では、画像形成の良否判定
のためのチェックパターンとして、主走査方向と平行な
縞状のパターンを形成するので、トナー付着量が少なく
て済む。また、縞状パターンであるから、トナー像によ
るチェックパターンの検出信号を簡単にデジタル化する
ことができ、パターンの良否判断が容易にできるように
なる。
【0017】請求項5の発明では、ビームディテクト信
号のカウント値に応じてチェックパターンの縞のピッチ
を定めることができる。また、カウンタに同期したタイ
マーを用いることにより、縞状パターンのラインの長さ
を定めることができる。
【0018】請求項6の発明では、チェックパターンを
転写ローラの端部より外側の感光ドラム上に形成するの
で、転写ローラ側にトナー像が転写されなくなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例の静電記録式
画像形成装置の異常検知装置を含んだレーザプリンタの
概略構成を示す断面図である。図1において、1は画像
信号に基づいてレーザ光を走査するレーザ走査ユニット
(光学系)、2はレーザ光を反射する反射ミラー、3は
感光ドラム、4は感光ドラム3に電荷を与える帯電ロー
ラ、5は中にトナーが入った現像器(トナー供給系)、
6はトナーを感光ドラム3に付着させる現像スリーブ、
7は現像器5中のトナー量を検出するトナー検出用アン
テナ、8はトナー検出用アンテナ7の出力よりトナーの
有無を検出するトナー有無検出回路(トナー供給系の異
常を検出する手段)である。
【0020】また、9は感光ドラム3上に形成したトナ
ー像によるチェックパターン(後述)を検出する反射型
センサ(チェックパターン検出手段)であり、図3に示
すように、トナー像によるチェックパターン22に光を
照射する発光素子9aと、その反射光を受光する受光素
子9bとからなる。10は感光ドラム3と対向配置され
た転写ローラ、11は用紙の先端を揃えるレジストロー
ラ、12は排トナーを蓄えるクリーナ容器、13は排ト
ナーを感光ドラム3から掻き落とすクリーナブレード、
14は熱定着器、15、16は転写ローラ10に印加す
るバイアス電圧を切り換える切り換えスイッチ、17、
18は転写ローラ10に負正のバイアス電圧を供給する
バイアス電源回路部、19はトナー像チェック用のパタ
ーン形成信号を発生するチェックパターン発生回路(チ
ェックパターン形成手段)、20はCPU、ROM、R
AM、I/Oポート、A/Dコンバータ等を内蔵するワ
ンチップマイクロプロセッサからなる制御装置である。
なお、図1においては、バイアス電源回路部17、18
を簡略化して示してある。
【0021】図2は、バイアス電源回路部17、18お
よび切り換えスイッチ15、16を含むバイアス電源7
0の詳細を示す。このバイアス電源70は、2つの昇圧
トランス23、24と、パルス波形発生器25と、スイ
ッチングトランジスタ26、27と、整流ダイオード2
8、29と、平滑コンデンサ30、31と、バイパス抵
抗32、33とを備えている。スイッチングトランジス
タ26、27は、昇圧トランス23、24の駆動スイッ
チとして設けられ、各スイッチングトランジスタ26、
27のベースには、パルス波形発生器25が接続される
と共に、切り換えスイッチとしてのトランジスタ15、
16(切り換えスイッチと同符号で示す)が接続されて
いる。
【0022】これらトランジスタ15、16は正負の出
力を切り換えるためのものであり、制御装置20の出力
ポートO2、O3からの駆動信号でそれぞれ制御され
る。そして、切り換え用のトランジスタ15、16がオ
ンすると、スイッチングトランジスタ26、27がオフ
となり、切り換え用のトランジスタ15、16がオフす
ると、スイッチングトランジスタ26、27がオンし、
昇圧トランス23、24が駆動されて、2次側に電圧が
発生するようになっている。この場合、2次側からの出
力は、ダイオード28、29で整流され、コンデンサ3
0、31で平滑され、それぞれ正負の直流電圧として転
写ローラ10へ印加される。なお、抵抗32、33は正
負いずれの出力も発生しないとき、転写ローラ10の電
荷をアースまで流す。
【0023】次に、レーザ走査ユニット1とチェックパ
ターン発生回路19の構成を説明する。図4はその構成
を示す回路図である。図4において、34はレーザユニ
ットであり、レーザ駆動回路とコリメータレンズを含ん
でいる。35はポリゴンミラー、36はf・θレンズ、
37は微小反射ミラー、38はフォトディテクタであ
る。このフォトディテクタ38は、走査ビームの主走査
開始タイミングを検出するためのもので、その出力はビ
ームディテクト信号(BD信号)と呼ばれる。40はB
D信号をカウントするカウンタ、41はタイマーであ
り、これらが縞状のチェックパターンを形成するための
チェックパターン発生回路19を構成している。チェッ
クパターン発生回路19中のタイマー41からの信号b
は、ビデオ(VIDEO)信号と共に、オア回路39を
介してレーザユニット34に入力されており、レーザユ
ニット34が、オア回路39の出力に基づいてレーザ光
を発生するようになっている。
【0024】次に動作を説明する。図5はチェックパタ
ーン発生回路19の動作を示すタイムチャートである。
まず、BD信号を得るには、非画像域でレーザ34を発
光させる。このための信号をアンブランキング信号と呼
ぶ(特開昭54−160247号公報参照)。ポリゴン
ミラー35で反射されたレーザ光は、微小反射ミラー3
7で反射され、フォトディテクタ38に入射され、BD
信号を発生する。
【0025】BD信号はカウンタ40で分周される。図
5では説明を簡単にするため、1/2分周の場合を示
す。カウンタ40の出力aがタイマー41に印加される
と、タイマー41はBD信号入力後、微小時間(縞の長
さ相当分)レーザユニットをオンする信号bを出力す
る。この信号bは、カウンタ40が1/2分周の時は走
査線2本に1回の割合で発生し、縞状のパターンを形成
する。図3はトナー像によるチェックパターン22を形
成した状態を示している。ここでは、ビームディテクト
信号のカウント値に応じてチェックパターンの縞のピッ
チを定めることができ、またカウンタ40に同期したタ
イマー41を用いることにより、縞状パターンのライン
の長さを定めることができる。
【0026】ここでトナー像によるチェックパターンを
縞状にするのは、次の3つの利点があるからである。第
1は、このチェックパターン22に付着するトナーは単
にチェックのためだけに消費されるものであるから、縞
状にすることで、べた黒にするよりもトナー量を減らせ
ることである。第2は、転写ローラ10に逆バイアス電
圧を印加しても少量のトナーは転写ローラ10に付着す
るが、縞状にすることにより、トナーの絶対量を減ら
し、転写ローラ10側への付着を減らせることである。
第3は、縞状のパターンにすると、反射型センサ9の出
力が周期的パルスとなり、バンドパスフィルタによるノ
イズ除去がやりやすくなることである。
【0027】次に制御装置20による制御動作について
説明する。図6は制御装置20の動作を示すフローチャ
ートであり、図6および図1を参照しながら説明する。
まず、制御装置20は、電源がオンされた時、レーザプ
リンタのドアが閉められたとき、または外部装置から記
録開始信号PRNTが入力端子I1に入力されたとき、
レーザプリンタの本体を記録状態にし、チェックパター
ン発生回路19に指令を送り、微小な縞状のチェックパ
ターンを感光ドラム3上に形成するための信号を出力さ
せる。
【0028】このチェックパターン発生回路19からの
出力信号は、レーザ走査ユニット1に入力され、レーザ
走査ユニット1は、その信号に基づいてレーザ光を点灯
させて感光ドラム3上に潜像を形成する(ステップS
1)。この潜像は現像器5に到達することでトナー像に
変わる。即ち、現像器5では、現像スリーブ6により潜
像にトナーを付着させて可視像(トナー像)を造る。こ
れが、図3に示したトナー像によるチェックパターン2
2である。
【0029】次に、ステップS2で制御装置20に内蔵
されたタイマー(図4のタイマー41とは別のもの)を
動作させ、レーザ光で書き込まれ、現像器5で現像され
たトナー像によるチェックパターン22が、反射型セン
サ9に到達するのを待つ(ステップS3)。そして、反
射型センサ9にトナー像によるチェックパターン22が
到達した時点で、反射型センサ9の出力を取り込み、チ
ェックする(ステップS4)。即ち、反射型センサ9の
出力が、最初に入力した縞状のチェックパターン通りに
変化すれば、トナー像によるチェックパターン22に異
常がない(OK)と判定し、そうでない場合は異常あり
(NG)と判定する。このステップS4が、トナー像に
よるチェックパターンの異常判断手段に相当する。
【0030】ステップS4で異常なし(OK)と判断し
た場合は、チェックを終了する。もし、反射型センサ9
の出力が予め入力したチェックパターン通りに変化せ
ず、ステップS4で異常あり(NG)と判断された場合
は、ステップS5に進み、ここでレーザ走査ユニット
(光学系)1が正常かどうかを判断する。このステップ
S5は光学系の異常検出手段に相当する。なお、レーザ
走査ユニット1のチェックは、ビームディテクトBDの
周期をチェックすることで行う。この方法は、例えば特
開昭54−160247号公報において公知の方法であ
るので、ここでは詳述しない。
【0031】レーザ走査ユニット1が故障(NG)であ
れば、ステップS6で走査光学系の故障表示を行う。こ
の表示は、装置の操作パネル上で行ってもよいし、外部
装置へステータス信号として出力してもよい。次に、ス
テップS7で画像形成の動作を停止させる。この停止動
作は、帯電ローラ4、現像スリーブ6、転写ローラ10
に印加される高圧バイアス電源を切り、感光ドラム3を
駆動するモータを停止させ、レーザ走査ユニット1のレ
ーザ発光を停止させるというものである。このステップ
S7は停止信号出力手段に相当する。
【0032】もし、ステップS5でレーザ走査ユニット
1が故障でない(OK)と判断されたときは、ステップ
S8で現像器5内のトナーの有無を、トナー検出用アン
テナ7およびトナー有無検出回路8を用いてチェックす
る。トナー有無検出回路8の出力は、制御装置20のA
/Dコンバータ入力端子に入力されており、この入力信
号により制御装置20で判断する。このステップS8が
トナー供給系の異常を検出する手段に相当する。
【0033】トナー有無検知のためのステップS5で、
トナー無し(YES)と判断された場合は、ステップS
9でトナー無し表示を行い、トナー有り(NO)と判断
された場合は、帯電系、現像系及び感光ドラム3自体の
故障と判断し、ステップS10で画像形成異常の表示を
行い、ステップS7に進んで装置を停止させる。
【0034】ところで、反射型センサ9でチェックされ
たトナー像によるチェックパターン22は、転写ローラ
10に対面すると、転写ローラ10側に付着し、転写ロ
ーラ10を汚染する可能性がある。そこで、このトナー
像のチェックを行っている間は、トナー像の極性と反対
の極性の電圧を転写ローラ10に印加する。
【0035】いま、トナー像がマイナス帯電していると
した場合、負のバイアス電源回路部17から負のバイア
ス電圧を転写ローラ10に印加し、転写ローラ10が、
トナーを感光ドラム3側に押し返すようにする。そうす
ると、転写ローラ10側にトナーが付着しなくなり、転
写ローラ10の汚染が防止される。従って、用紙の裏汚
れを防ぐことができる。感光ドラム3側に押し返された
トナーは、クリーナブレード13で掻き落とされ、クリ
ーナ容器12に溜まる。通常の記録時には、転写ローラ
10にトナーと逆極性のバイアス電圧(正電圧)を印加
する。それにより、実際の記録中は用紙にトナーが付着
することになる。
【0036】以上のように、この実施例では、感光ドラ
ム3上に形成したトナー像によるチェックパターンを反
射型センサ9で検出して、それが異常かどうかを直接判
断するので、画像形成不良を生じる故障原因を、広い範
囲で発見することができる。したがって、レーザ走査ユ
ニット1が故障した場合や、トナーが無くなった場合に
も画像形成不良が生じるが、それ以外の原因で画像形成
不良が生じた場合(例えば感光ドラム3の回転不良、帯
電系の不良、現像系の不良の場合)にも、その異常を発
見することができる。しかも、故障箇所を区別して表示
するので、メンテナンスが容易になる。また、異常時に
は記録動作を停止するので、白紙を出力するような無駄
も生じない。また、転写ローラ10へトナーと同極性の
バイアス電圧を印加することで、転写ローラ10の汚染
を防止しているので、用紙の裏汚れもない。
【0037】また、異常検知の仕方は、トナー像による
チェックパターンが異常かどうかを検出して判断するだ
けであるから、反射型センサ9の信号の変化のパターン
をとらえるだけでよく、受光量レベルをそのまま直接判
断材料として利用する必要がない。このため、光量変動
を抑えたり、受光素子の汚れを防止したりする複雑な機
構を設けずに、反射型センサ9の構造を簡略にすること
ができる。
【0038】〔第2実施例〕図3を用いて本発明の第2
実施例を説明する。第1実施例では、転写ローラ10が
トナー像のチェックパターンで汚染されるのを防ぐた
め、転写ローラ10に逆バイアス電圧を印加したが、こ
の第2実施例では、転写ローラ10の端部よりも外側の
感光ドラム3上に、トナー像パターンを形成するように
している。転写ローラ10の長さをlt、クリーナブレ
ード13の長さをlbとすると、lb>ltとし、チェ
ックパターン22を形成しているトナーが、転写ローラ
10には触れず、クリーナブレード13で掻き落とされ
るようにする。即ち、トナー像によるチェックパターン
22の幅lpをlp<lb−ltとする。
【0039】このようにすれば、転写ローラ10側への
トナーの付着をより有効に防止することができ、前記第
1実施例のバイアス電源70と組み合わせることで、転
写ローラ10の汚れ防止効果を、より一層促進すること
ができる。なお、この第2実施例のように、トナーによ
るチェックパターンの形成位置を設定した場合には、転
写ローラ10の汚染防止効果を期待できるので、前記第
1実施例のように、トナーと同極性のバイアス電圧を印
加する手段を必ずしも設けなくてもよくなる。
【0040】〔第3実施例〕前記第1実施例では、反射
型センサ9の受光素子9bの出力を直接、制御装置20
のA/Dコンバータ端子に入力していたが、記録速度が
速くなってくると、反射型センサ9の受光素子9bの出
力信号周波数が高くなり、A/Dコンバータの応答が追
い付かなくなる可能性がある。そのような場合、この第
3実施例のように、反射型センサ9の受光素子9bと制
御装置20との間に、図7に示すような回路を挿入す
る。これによれば、発光素子(LED光源)9aの出し
た光ビームを受光素子9bで受け、増幅器42で増幅
し、バンドパスフィルタ43を通した後、スライサー4
4で波形整形し、ローパスフィルタ45を通して直流化
し、この出力を制御装置20に入力する。よって、制御
装置20は容易にトナー像チェックパターンを検知でき
るようになる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、感光ドラム上に形成したトナー像によるチェッ
クパターンが異常かどうかを直接判断することにより、
正しい画像を形成できるかどうかを、予め広い範囲にわ
たって調べることができる。よって、メンテナンスが容
易になる。また、この場合、トナー像によるチェックパ
ターンが異常かどうかを検出して判断するだけであるか
ら、検出手段の受光量レベルが直接判断結果に影響を及
ぼすことはほとんどなく、したがって光量変動を抑えた
り、受光素子の汚れを防止したりする複雑な機構を設け
ずに、構造を簡略化することができる。また、異常と判
断した場合は停止信号を出力するので、記録動作を事前
に停止し、無駄な白紙の出力を防ぐことができる。
【0042】請求項2の発明によれば、トナー像による
画像形成異常を発見してから、光学系とトナー供給系の
異常を判断するので、もし光学系とトナー供給系に異常
がない場合には、それ以外の原因によって画像形成異常
が発生したと判定することができる。このため、広い範
囲にわたり画像形成異常の原因を探し出すことができ
る。
【0043】請求項3の発明によれば、転写ローラ側に
チェックパターンのトナー像が転写されないので、転写
ローラが汚染されず、用紙の裏汚れが防止される。
【0044】請求項4の発明によれば、トナーの付着量
を減らすことができるので、転写ロータ側へのトナーの
付着を極力減らすことができる上、無駄なトナーを減ら
せてクリーナーによる掻き取りも楽になる。
【0045】請求項5の発明によれば、ビームディテク
ト信号をカウントするカウンタと、それに同期するタイ
マーとで縞状のチェックパターンを形成することができ
るので、構成が簡単である。
【0046】請求項6の発明によれば、転写ローラ側に
チェックパターンのトナー像が転写されないので、転写
ローラが汚染されず、用紙の裏汚れが防止される。特
に、この場合は、請求項3の発明のように、転写ローラ
にトナーと同極性のバイアス電圧を印加する機構を設け
ないでも、転写ローラの汚染を防止できるから、構造を
単純化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の静電記録式画像形成装置
として示すレーザプリンタの概略構成を示す側面図であ
る。
【図2】図1のレーザプリンタのバイアス電源の詳細を
示す回路図である。
【図3】図1のレーザプリンタにおいて、トナー像によ
るチェックパターンを形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図1のレーザプリンタにおけるレーザ走査ユニ
ットとチェックパターン発生回路の詳細を示す構成図で
ある。
【図5】図1のレーザプリンタにおけるチェックパター
ンの発生回路の動作を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図6】図1のレーザプリンタにおける制御装置の動作
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例の要部構成を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 レーザ走査ユニット(光学系) 3 感光ドラム 5 現像器(トナー供給系) 9 反射型センサ(チェックパターン検出手段) 10 転写ローラ 17,18 バイアス電源回路部 19 チェックパターン発生回路(チェックパターン形
成手段) 20 制御装置(異常判断手段、停止信号出力手段) 22 トナー像によるチェックパターン 40 カウンタ 41 タイマー 70 バイアス電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光ドラム上にトナー像を形成し、この
    トナー像を転写ローラによって用紙上に転写する静電記
    録式画像形成装置の異常検知装置において、 画像の記録開始前に前記感光ドラム上にトナー像による
    チェックパターンを形成するチェックパターン形成手段
    と、 このトナー像によるチェックパターンに光を照射しその
    反射光を得ることで前記トナー像によるチェックパター
    ンを検出するチェックパターン検出手段と、 このチェックパターン検出手段の出力と前記チェックパ
    ターン形成手段が形成しようとしたチェックパターンと
    を比較してトナー像が異常かどうかを判断する異常判断
    手段と、 この異常判断手段が異常と判断した場合、正規の記録動
    作を停止させる信号を出力する停止信号出力手段とを備
    えたことを特徴とする静電記録式画像形成装置の異常検
    知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の静電記録式画像形成装置
    の異常検知装置において、 前記異常判断手段が異常と判断した場合に、前記感光ド
    ラム上に明暗像を形成する光学系および前記感光ドラム
    上にトナーを供給するトナー供給系の異常を検出する手
    段を設けたことを特徴とする静電記録式画像形成装置の
    異常検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の静電記録式画像
    形成装置の異常検知装置において、 前記トナー像によるチェックパターンを感光ドラム上に
    形成したとき、前記転写ローラに、トナーの帯電極性と
    同極性のバイアス電圧を印加するバイアス電源を設けた
    ことを特徴とする静電記録式画像形成装置の異常検知装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の静電記
    録式画像形成装置の異常検知装置において、 前記チェックパターン形成手段は、前記トナー像による
    チェックパターンを主走査方向と平行な縞状パターンと
    するチェックパターン発生回路を備えていることを特徴
    とする静電記録式画像形成装置の異常検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の静電記録式画像形成装置
    の異常検知装置において、 前記チェックパターン発生回路が、走査光学系のビーム
    ディテクト信号をカウントするカウンタと、このカウン
    タに同期したタイマーとから構成されていることを特徴
    とする静電記録式画像形成装置の異常検知装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の静電記
    録式画像形成装置の異常検知装置において、 前記チェックパターン形成手段は、前記トナー像による
    チェックパターンを、前記転写ローラの端部より外側の
    感光ドラム上に形成するものであることを特徴とする静
    電記録式画像形成装置の異常検知装置。
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