JPH08137001A - 情報記録可能なカメラ - Google Patents

情報記録可能なカメラ

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JPH08137001A
JPH08137001A JP27905294A JP27905294A JPH08137001A JP H08137001 A JPH08137001 A JP H08137001A JP 27905294 A JP27905294 A JP 27905294A JP 27905294 A JP27905294 A JP 27905294A JP H08137001 A JPH08137001 A JP H08137001A
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JP
Japan
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film
track
magnetic head
magnetic
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JP27905294A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Okubo
光將 大久保
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で高密度記録や複数トラック記録を
可能とし、大容量のデータをフィルムに書込み可能とす
ること。 【構成】この情報記録可能なカメラは、モータによりフ
ィルムの巻き上げ、巻き戻しを行い、フィルムに設けら
れた複数の磁気トラッックにデータ記録可能なカメラで
あって、撮影コマ毎の撮影情報を記憶するEEPROM
4と、上記フィルム10上のトラック数よりも少ない数
の書き込みギャップを有しフィルム10上のトラック幅
方向に移動可能な磁気ヘッド8と、上記磁気ヘッド8を
磁気トラックの幅方向に所定量移動させて位置決め可能
なヘッド移動機構9とを具備し、フィルム10の巻き上
げ時と巻き戻し時とで上記磁気ヘッド8の位置を変え
て、1つの書き込みギャップが複数のトラックにデータ
記録を行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラなどの撮像装置
に係り、特に磁気記録によるフィルムへの情報書き込み
が可能な情報記録可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムの磁気記録層に撮影時の
種々の情報を磁気記録部により書き込み、当該情報を焼
き付け時に使用する種々の技術が開示されている。例え
ば、特開平4−3036号公報では、撮影時のデータな
どをフィルム巻き上げ時に磁気情報としてフィルムに書
込む技術が開示されている。
【0003】そして、特開平6−18978号公報で
は、1駒を撮影した際、カメラの記憶手段にフィルムに
書込むべき情報を記憶させておき、フィルム巻き戻し時
にこれらを記憶手段から情報を読み出してフィルムに書
込む技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−3036号公報により開示された技術では、2
トラックなど複数のトラックに情報書込みを行う場合に
は、複数の磁気書込み部やドライバ回路などが必要とな
り、コストアップや大型化を招いていた。また、高密度
の記録や幅狭トラックに情報を書込む場合においては、
コマ巻上げの加減速による速度不均一やフィルムの走行
方向に対して直交する方向のブレが起因して、当該書込
みが困難であった。
【0005】そして、上記特開平6−18978号公報
により開示された技術では、情報の全てを巻戻し時に書
込むためには、複数の磁気書込み部やドライバ回路等が
必要となるためコストアップや大型化を招いていた。そ
して、巻き戻し時にフィルムに書込むデータを記憶する
記憶手段が大型化し、これによりコストアップをもたら
していた。さらに、2列のトラックに同時に書込みを行
う場合には、制御系のCPU等にソフトウェアの負担も
課せられていた。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、簡単な構成で高密度記録
や複数トラック記録を可能とし、大容量のデータをフィ
ルムに書込み可能とする小型且つ安価なカメラを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様による情報記録可能なカメラ
は、モータによりフィルムの巻き上げ、巻き戻しを行
い、フィルムに設けられた複数の磁気トラックにデータ
記録可能なカメラにおいて、撮影コマ毎の撮影情報を記
憶する記憶手段と、上記フィルム上のトラック数よりも
少ない数の書き込みギャップを有し、フィルム上のトラ
ック幅方向に移動可能な磁気ヘッドと、上記磁気ヘッド
を磁気トラックの幅方向に所定量移動させて位置決め可
能な磁気ヘッド移動手段と、を具備し、フィルムの巻き
上げ時と巻き戻し時とで上記磁気ヘッドの位置を変え
て、1つの書き込みギャップが複数のトラックにデータ
記録を行うようにしたことを特徴とする。
【0008】そして、第2の態様による情報記録可能な
カメラは、上記複数の磁気トラックは2本であり、それ
ぞれトラック幅が異なり、幅の広い方のトラックはフィ
ルム巻き上げ時に使用され、幅の狭い方のトラックはフ
ィルム巻き戻し時に使用されることを特徴とする。
【0009】さらに、第3の態様による情報記録可能な
カメラは、上記複数の磁気トラックは2本であり、それ
ぞれのトラックは磁気記録密度仕様が異なり、記録密度
の低い方のトラックがフィルム巻き上げ時に使用され、
記録密度の高い方のトラックがフィルム巻き戻し時に使
用されることを特徴とする。
【0010】
【作用】即ち、本発明の第1の態様による情報記録可能
なカメラでは、記憶手段は撮影コマ毎の撮影情報を記憶
し、磁気ヘッドは上記フィルム上のトラック数よりも少
ない数の書き込みギャップを有しフィルム上のトラック
幅方向に移動可能であり、磁気ヘッド移動手段は上記磁
気ヘッドを磁気トラックの幅方向に所定量移動して位置
決めする。そして、特にフィルムの巻き上げ時と巻き戻
し時とで上記磁気ヘッドの位置を変えて、1つの書き込
みギャップにより複数のトラックにデータ記録を行う。
【0011】そして、第2の態様による情報記録可能な
カメラでは、上記複数の磁気トラックが2本であり、各
トラック幅が異なり、幅の広い方のトラックはフィルム
巻き上げ時に使用され、幅の狭い方のトラックはフィル
ム巻き戻し時に使用される。
【0012】さらに、第3の態様による情報記録可能な
カメラでは、上記複数の磁気トラックが2本であり、各
トラックは磁気記録密度仕様が異なり、記録密度の低い
方のトラックはフィルム巻き上げ時に使用され、記録密
度の高い方のトラックはフィルム巻き戻し時に使用され
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。先ず、図1には本発明の第1の実施例に
係る情報記録可能なカメラの構成を示し説明する。この
図1に示されるように、本実施例の情報記録可能なカメ
ラはカメラボディ100に撮影レンズ鏡筒200が装着
自在に構成されている。
【0014】カメラボディ100においては、カメラボ
ディ内マイクロコンピュータ(以下、BCPUと略記す
る)1にレリーズ釦2と巻戻しスイッチ3、EEPRO
M4、シャッタユニット5、フィルム給送機構6、磁気
ヘッドドライバ7、ヘッド駆動機構9が接続されてお
り、磁気ヘッドドライバ7には磁気ヘッド8が接続され
ている。そして、この磁気ヘッド9はフィルム10面に
当接自在に配置されており、該磁気ヘッド9にはヘッド
駆動機構9も接続されている。さらに、BCPU1は撮
影レンズ鏡筒200内に配設された撮影レンズ内マイク
ロコンピュータ(以下、LCPUと略記する)11にも
通信可能に接続されている。そして、この撮影レンズ鏡
筒200においては、上記LCPU11に絞りユニット
12が接続されており、更に撮影レンズ13も配設され
ている。
【0015】このような構成において、BCPU1はカ
メラボディ100内の各デバイスを制御する他、撮影レ
ンズ鏡筒200内のLCPU11と通信を行う。このB
CPU1は、レリーズ釦2を押下されると露光を行い、
巻戻しスイッチ3が操作されるとフィルムの巻戻しフィ
ルム給送機構6に指示する。この指示により、フィルム
給送機構6はフィルムの巻上げ・巻戻しを行う。EEP
ROM4は不揮発性メモリであり、撮影時の情報の一部
を記憶し、フィルム巻戻し時に当該記憶データをBCP
U1に出力する。この情報は、磁気ヘッド8によりフィ
ルム10に磁気記録される。
【0016】シャッタユニット5は、BCPU101に
よって制御され、所定時間シャッタをオープンすること
により露光を行う。ヘッド移動機構9は、磁気ヘッド8
と機械的に係合しており、磁気ヘッド8とフィルム10
と平行で且つフィルム10の走行方向と直角な方向に移
動可能に構成されている。絞りユニット12は、LCP
U11に制御され、絞りユニット12の開口口径を制御
する。撮影レンズ13は、被写体の像をフィルム面に結
像させる。
【0017】ここで、第1の実施例の情報記録可能なカ
メラにて使用するフィルム10の詳細な構成は図2に示
される通りである。即ち、フィルム10には、パーフォ
レーション10a,10bと露光範囲10c、磁気書込
み用の磁気トラックT1 ,T2 が設けられている。この
フィルム10はフィルム全面に磁性体が塗布されている
が、他の機器等で磁気書込み内容を読み取る場合等を考
慮し、その書込みは磁気トラックT1 ,T2 内でなくて
はならないと定義されているものとする。尚、上記磁気
トラックの幅はT1 がW1 ,T2 はW2 であり、W1
方がW2 よりも大きい。
【0018】次に図3(a),(b)を参照して、上記
磁気ヘッド8の保持構造について説明する。尚、図3
(a)にはトラックT1 へ情報を書込む状態を示し、図
3(b)には磁気トラックT2 へ情報を書込む状態を示
す。
【0019】図3に示されるように、カメラボディ10
0内に固定された台座14には、突出片15a,15b
とガイド板16a,16b、固定台18が固着されてい
る。さらに、フローティング台17は、ばねS1 ,S2
により突出片15a,15bの方向に付勢されており、
1 で示す方向に移動自在となっている。このフローテ
ィング台17には、突起17bと板ばね17aが固着さ
れている。そして、固定台18には、突起18bと板ば
ね18aが固着されている。また、磁気ヘッド台で8a
には磁気ヘッド8が固着されており、更に磁気ヘッド台
8aには凹部8c,8dとフィルムエッジ追従用のガイ
ド部材8bが設けられている。この磁気ヘッド8からは
2本の磁気発生用電流のリード線19が引き出されてお
り、これは磁気ヘッドドライバ7に接続されている。
【0020】このような構成において、不図示の機械的
係合を介して、ヘッド移動機構9により磁気ヘッド台8
aに、D2 方向の力が加えられると、図3(a)に示さ
れるように磁気ヘッド台8aはD2 方向にスライドし
て、凹部8dと突起18bが係合し、また磁気ヘッド台
8aは板ばね18aと固定台18の間に挟み込まれ、固
定される。このとき、磁気ヘッド8は実質的に固定状態
となり、当該磁気ヘッド8の先端は磁気トラックT1
エリアに当接する。
【0021】また、不図示の機械的係合を介して、ヘッ
ド移動機構9により磁気ヘッド台8aにD3 方向の力が
加えられると、図3(b)に示されるように磁気ヘッド
台8aはD3 方向にスライドして、凹部8bと突起17
bが係合し、磁気ヘッド台8aは板ばね17aとフロー
ティング台17の間に挟み込まれ、固定される。このと
き、磁気ヘッド8はD1 方向にのみフローティング状態
となる。ガイド部材8bはフィルムエッジに当接し、ま
た、ばねS1 ,S2 はその中立点がややD3 方向に寄っ
ており、上記当接はややD3 方向に付勢されている。こ
の為、フィルム10がD1 方向に動いたとしても、磁気
ヘッド8の先端は常時幅の狭いT2 のエリアに当接す
る。
【0022】次に図4を参照してフィルムに書込むデー
タについて説明する。データグループ1については、書
込みトラックはT1 である。このデータグループはコマ
撮影後の巻上げ時に書き込まれる。データの内容は日時
データ(年月日,時分秒など)、プリント時のトリミン
グアスペクト比データ、フィルム装填方向データ(カメ
ラボディの右側装填か左側装填)の基本的且つ重要なも
のである。また、このときの磁気ヘッド8の先端位置
は、フィルム外辺寄りのT1 のエリアであり、磁気ヘッ
ド8はカメラボディ100に対して固定状態である。
【0023】そして、データグループ2については、書
込みトラックはT2 である。このデータグループはフィ
ルム巻戻し時に書き込まれる。データの内容は撮影の際
のシャッタスピード、絞り値、使用レンズ名、焦点距離
等、諸々の撮影情報が書き込まれる。また、このときの
磁気ヘッド8の先端位置は、T1 よりも内側となるT2
のエリアであり、磁気ヘッド8はカメラボディ100に
対して、フィルム10の走行方向と直角方向にフローテ
ィング状態となっている。尚、先に示したトラックT2
への書込み内容は多岐にわたり、データ量も多くなって
おり、その磁気記録のデータ密度はトラックT1 へのデ
ータよりも高くなっている。
【0024】次に図5を参照してBCPU101の動作
を説明する。先ず、図5(a)のフローチャートを参照
して、レリーズ時のシーケンスを説明する。使用者がレ
リーズ釦2を押下すると、BCPU1は本シーケンスを
開始し(ステップS101)、先ずLCPU11に対し
て絞りユニット12の絞り込みを指示し(ステップS1
02)、次にシャッタユニット5を所定時間オープンさ
せてフィルム10上に像を露光させる(ステップS10
3)。
【0025】次いで、BCPU1はLCPU11に対し
て絞りユニット12の開放を指示し(ステップS10
4)、一連の露光動作を終了する。続いて、BCPU1
はデータグループ2に相当するデータをEEPROM4
に書き込む(ステップS105)。そして、フィルム給
送機構6を起動させてフィルム巻上げを開始させ(ステ
ップS106)、フィルム巻上量をモニタしてデータを
書込む位置、つまり磁気ヘッド8がトラックT1 で示す
エリアに差し掛かったか否かをみる(ステップS10
7)。
【0026】そして、磁気ヘッド8がトラックT1 のエ
リアに達したと判断されれば、データグループ1のデー
タをフィルム10に磁気記録する(ステップS10
8)。そして、書込み終了後は1コマ分の巻上げが完了
したか否かをモニタし(ステップS109)、巻上げ量
が1コマ分になったら給送機構6の動作を停止させ、巻
上げを停止する(ステップS110)。こうして、本シ
ーケンスを終了する(ステップS111)。
【0027】次に図5(b)のフローチャートを参照し
て、フィルム巻戻し時のBCPU1の動作を説明する。
まず、使用者がフィルムの撮影可能コマ数を撮り終える
か又は巻戻しスイッチ3を操作すると、BCPU1は本
シーケンスを開始し(ステップS151)、通常はトラ
ックT1 に対応する位置にある磁気ヘッド8を、トラッ
クT2 に対応する位置に移動させるようにヘッド移動機
構9を制御する(ステップS152)。
【0028】次いで、給送機構6を制御してフィルム1
0の巻戻しを開始させ(ステップS153)、各コマの
書込み位置に差し掛かったか否かをみて(ステップS1
54)、書き込み位置に差し掛かっていればステップS
155へ進み、書込み位置に差し掛かっていなければス
テップS158へ移行する。
【0029】このステップS155へ進むと、EEPR
OM4から対応するコマのデータグループ2に相当する
データを読み出し(ステップS155)、データグルー
プ2をフィルム10のトラックT2 上に磁気記録する
(ステップS156)。そのコマのデータ書込みが終了
すると、書込んだ1コマ分の駆動が終了したか否かをみ
て(ステップS157)、終了したならばステップS1
58へ移行する。
【0030】このステップS158では、フィルム巻戻
しが完了したか否かを総合の巻戻し量から判別し、完了
していなければステップS154へ戻り、完了していれ
ばステップS159へ進む。そして、このステップS1
59では給送機構6を停止させることにより巻戻しを停
止させ、磁気ヘッド8をトラックT1 に対応する位置に
駆動させる(ステップS160)。こうして、BCPU
1は本シーケンスを終了する(ステップS161)。
【0031】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、2つのトラックT1 ,T2 を1つの磁気書込み部を
有する1つの磁気ヘッド8により、巻上げ時と巻戻し時
とに時分割して使用しているため、2つの磁気書込み部
や2つのドライバ回路が不要であり、カメラの小型化・
コスト低減に有効である。そして、トラック幅の狭い又
は磁気記録密度の高いトラックへの記録を巻戻し時に行
っているので、起動・停止を繰り返す巻上げ時よりもフ
ィルム10の走行速度や走行方向と直角方向のぶれが小
さく、書込みミスを防止することができる。
【0032】さらに、全てのデータを巻戻し時に記録し
てはいないため、書込みデータを巻戻し時まで記憶して
おくためのEEPROM4の容量が小さくて済み、カメ
ラの小型化・コストダウンに有利である。
【0033】また、日時データ、トリミングアスペクト
比データ、フィルム装填方向データ等の重要なデータを
撮影直後に書き込んでおくため、巻戻し時に万一、磁気
ヘッドドライバ7が故障したり、何らかの他のトラブル
があって書込みが不能となっても、全くデータがないと
いう事態が回避できる。
【0034】さらに、ガイド部材8bがフィルム10の
外辺方向に配置されており、トラックT1 への書込み時
はフィルムから離れるため巻上げ負荷を小さくでき、ま
たトラックT2 への書込み時には磁気ヘッド8が移動す
ると同時にガイド部材8bがフィルム10の外辺部に当
接するため、磁気ヘッド8の移動機構を簡単にでき且つ
確実なフィルム10への追従を可能にする。
【0035】次に本発明の第2実施例について説明す
る。第2の実施例の構成は、前述した第1実施例(図1
参照)とほぼ同様であるが、ヘッド移動機構9が備えら
れていない。また、磁気ヘッド8は図6に示すように固
定保持されており、磁気トラックT1 のみに書込み可能
となっている。
【0036】第2の実施例は、各コマ毎に書込みデータ
のデータ量をみて、これが少なければ巻上げ時に、また
データ量が多く記録密度が高ければ巻戻し時にフィルム
10にデータを磁気書込みすることを特徴とする。
【0037】ここで、図7は第2の実施例におけるBC
PU101の動作を示すフローチャートである。尚、こ
こでは第2の実施例の動作の特徴部分のみを説明し、図
5と同一動作を行うステップには同一符号を付し説明を
省略する。
【0038】先ず図7(a)のレリーズ時のフローで
は、ステップS104の後に、書込むべきデータ量が所
定量以上であるか否かをみて(ステップS121)、所
定量以上ならばそれをEEPROM4に書込む。また、
所定量以下であれば巻上げ開始し(ステップS12
3)、データ書込み位置か否かをみて(ステップS10
7)、書込み位置ならばデータをフィルム10に書込む
(ステップS108′)。
【0039】そして、図7(b)の巻戻し時の動作で
は、図5(b)に比べて磁気ヘッド8を移動させるステ
ップS152及びS160のステップはない。また、ス
テップS154で書込み位置を判別後、データがEEP
ROM4に記録されているか否かによって巻戻し時書込
みコマか否かを判別し(ステップS170)、巻戻し時
書込みコマならばステップS155へ、そうでなければ
ステップS157へ移行する。
【0040】以上説明したように、第2の実施例によれ
ば、第1実施例と比べて磁気ヘッド8の構成が簡単であ
る。また、コマ毎に、書込むデータ量によって巻上げ時
書込みか、巻戻し時書込みかを判別し、データの多いコ
マのみを巻戻し時に書込むため、巻上げ時のフィルムの
速度変化等により記録が不正確になることもなく、また
データが少ない時はステップS105′の時間を要する
ステップを省けるため、巻上終了までの時間を短縮でき
る。
【0041】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、その主旨を逸
脱しない範囲で、種々の改良・変更が可能であることは
勿論である。例えば、上記各実施例において、磁気ヘッ
ド8は磁気書込み部がトラックT1 用,トラックT2
と2種類並列に組み込まれ、トラックT1 を巻上げ時、
トラックT2 を巻戻し時に書いても、やや磁気ヘッド8
は大型・高価になるが、書込みが確実に行え、BCPU
1のソフトウェアもトラックT1 ,T2 を同時に書くよ
りも簡単にでき、上記実施例と類似の効果がある。
【0042】また、第2実施例において、同一コマの同
一トラック中に、低密度記録部分と高密度記録部分を定
め、それぞれ巻上げ時・巻戻し時に書き込んでもよい。
さらに、カメラはカメラボディと撮影レンズ鏡筒が一体
となった一体型カメラでもよい。また、書込みデータ
も、上記実施例に示した内容や、組み合せでなくともよ
いものである。
【0043】尚、本発明の上記実施態様によれば、以下
のごとき構成が得られる。 (1)情報書き込み可能な、少なくとも第1、及び第2
の2列の磁気トラックが定義されたフィルムを用いて撮
影および情報書き込みを行うカメラにおいて、フィルム
の給送方向と直交する方向で、かつフィルム面と平行な
方向に移動可能であり、情報書き込み部が1つである磁
気ヘッドユニットと、フィルムの巻き上げ及び巻き戻し
が可能なフィルム給送機構と、上記第1トラックにはフ
ィルム巻き上げ時に、上記磁気ヘッドユニットを第1の
位置に設定して情報を書き込み、上記第2トラックには
フィルム巻き戻し時に、上記磁気ヘッドを第2の位置に
設定して情報を書き込むように上記磁気ヘッドユニット
及び上記給送機構を制御する制御手段と、を具備したこ
とを特徴とする情報記録可能なカメラ。 (2)上記第1の磁気トラックは、上記第2の磁気トラ
ックよりもフィルム外辺に近いことを特徴とする上記
(1)に記載の情報記録可能なカメラ。 (3)上記第1の磁気トラックよりも上記第2の磁気ト
ラックの方が該トラック幅が小なることを特徴とする上
記(1)に記載の情報記録可能なカメラ。 (4)上記第1のトラックよりも上記第2のトラックの
方が記録密度が大(密)であることを特徴とする上記
(1)に記載の情報記録可能なカメラ。 (5)上記第1の磁気トラックは、上記第2の磁気トラ
ックよりもフィルム外辺に近く、かつトラック幅が大で
あり、上記磁気ヘッドユニットは、フィルム外辺に対し
てヘッドを追従させる追従ガイド部材を備え、巻き上げ
時は、上記磁気ヘッドユニットは実質的に固定され、ま
た巻き戻し時は上記磁気ヘッドユニットはフィルム中央
方向へ移動させられると共に、上記追従ガイドがフィル
ム外辺に当接し、上記磁気ヘッドがフィルム外辺の振れ
に追従することを特徴とする上記(1)に記載の情報記
録可能なカメラ。 (6)情報書き込み可能な磁気トラックが定義されたフ
ィルムを用いて、撮影及び情報書き込みを行うカメラに
おいて、情報書き込み部が単一である磁気ヘッドユニッ
トと、フィルムを巻き上げ及び巻き戻し可能なフィルム
給送機構と、上記磁気トラックに低密度で情報を書き込
む場合はフィルム巻き上げ時に、高密度で情報を書き込
む場合はフィルム巻き戻し時に、上記磁気ヘッド及び給
送機構を制御して情報書き込みを行わせる制御手段と、
を具備したことを特徴とする情報記録可能なカメラ。 (7)情報書き込み可能な第1の幅の第1磁気トラック
部と、これよりも幅広の第2の幅の第2磁気トラック部
とが定義されたフィルムを用いて撮影及び情報書き込み
を行うカメラにおいて、情報書き込み部が単一である磁
気ヘッドユニットと、フィルムを巻き上げ、及び巻き戻
し可能なフィルム給送機構と、上記第1トラック部には
フィルム巻き上げ時に、上記第2トラック部にはフィル
ム巻き戻し時に、上記磁気ヘッド及び給送機構を制御し
て情報書き込みを行わせる制御手段と、を具備したこと
を特徴とする情報記録可能なカメラ。 (8)情報書き込みが可能な磁気トラックが定義された
フィルムを用いて、撮影及び情報書き込みを行うカメラ
において、フィルムに情報書き込みを行う磁気ヘッドユ
ニットと、上記磁気ヘッドユニットをフィルム上端また
は下端から一定量ずれた位置に上記磁気ヘッドの情報書
き込み部をガイドするガイド手段と、上記磁気トラック
のトラック幅が所定値以下か、または上記トラックへの
記録密度が所定値以上であるとき、上記ガイド手段をフ
ィルムの上端または下端に当接させて動作状態となし、
所定値以下のときは、上記ガイド手段をフィルムに当接
させず、不作動状態となす制御手段と、を具備したこと
を特徴とする情報記録可能なカメラ。 (9)情報書き込み可能な磁気トラックが定義されたフ
ィルムを用いて、撮影及び情報か書き込みを行うカメラ
において、フィルムに情報書き込みを行う磁気ヘッドユ
ニットと、フィルムの巻き上げ、及び巻き戻しが可能な
フィルム給送機構と、上記磁気トラック幅が所定値より
も狭いか、または記録密度が所定値よりも高いとき、フ
ィルム巻き戻し時に情報書き込みを行い、上記以外のと
きはフィルム巻き上げ時に情報書き込みを行うように上
記磁気ヘッドユニット及びフィルム給送機構を制御する
制御手段と、を具備したことを特徴とする情報記録可能
なカメラ。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で高密度記
録や複数トラック記録を可能とし、大容量のデータをフ
ィルムに書込み可能とする小型且つ安価なカメラを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る情報記録可能なカ
メラの構成を示す図である。
【図2】第1の実施例におけるフィルム10の詳細な構
成を示す図である。
【図3】第1の実施例における磁気ヘッド8の保持構造
について示した図である。
【図4】フィルム10に書込むデータグループを示す図
である。
【図5】(a)は第1の実施例によるレリーズ時のBC
U1の動作を示すフローチャートであり、(b)は第1
の実施例によるフィルム巻き戻し時のBCPU1の動作
を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施例における磁気ヘッド8の保持構造
について示した図である。
【図7】(a)は第2の実施例によるレリーズ時のBC
U1の動作を示すフローチャートであり、(b)は第2
の実施例によるフィルム巻き戻し時のBCPU1の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…BCPU、2…レリーズ釦、3…巻戻しスイッチ、
4…EEPROM、5…シャッタユニット、6…フィル
ム給送機構、7…磁気ヘッドドライバ、8…磁気ヘッ
ド、9…ヘッド移動機構、10…フィルム、11…LC
PU、12…絞りユニット、13…撮影レンズ、14…
固定台座、15…突出片、16…ガイド板、17…フロ
ーティング台、18…固定台、19…リード線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによりフィルムの巻き上げ、巻き
    戻しを行い、フィルムに設けられた複数の磁気トラック
    にデータ記録可能なカメラにおいて、 撮影コマ毎の撮影情報を記憶する記憶手段と、 上記フィルム上のトラック数よりも少ない数の書き込み
    ギャップを有し、フィルム上のトラック幅方向に移動可
    能な磁気ヘッドと、 上記磁気ヘッドを磁気トラックの幅方向に所定量移動さ
    せて位置決め可能な磁気ヘッド移動手段と、 を具備し、フィルムの巻き上げ時と巻き戻し時とで上記
    磁気ヘッドの位置を変えて、1つの書き込みギャップが
    複数のトラックにデータ記録を行うようにしたことを特
    徴とする情報記録可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 上記複数の磁気トラックは2本であり、
    それぞれトラック幅が異なり、幅の広い方のトラックは
    フィルム巻き上げ時に使用され、幅の狭い方のトラック
    はフィルム巻き戻し時に使用されることを特徴とする請
    求項1に記載の情報記録可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 上記複数の磁気トラックは2本であり、
    それぞれのトラックは磁気記録密度仕様が異なり、記録
    密度の低い方のトラックがフィルム巻き上げ時に使用さ
    れ、記録密度の高い方のトラックがフィルム巻き戻し時
    に使用されることを特徴とする請求項1に記載の情報記
    録可能なカメラ。
JP27905294A 1994-11-14 1994-11-14 情報記録可能なカメラ Withdrawn JPH08137001A (ja)

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