JPH08136651A - 超音波距離測定装置 - Google Patents

超音波距離測定装置

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Publication number
JPH08136651A
JPH08136651A JP6304266A JP30426694A JPH08136651A JP H08136651 A JPH08136651 A JP H08136651A JP 6304266 A JP6304266 A JP 6304266A JP 30426694 A JP30426694 A JP 30426694A JP H08136651 A JPH08136651 A JP H08136651A
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JP
Japan
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signal
reception
time
ultrasonic
signals
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Application number
JP6304266A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Muramatsu
克久 村松
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定精度を向上させる。 【構成】 超音波距離測定装置10は、位相変調点xを
含む電気的な送信信号aを出力する送信回路部12と、
送信信号aを超音波Uに変換すると共に超音波Uの被測
定物84からの反射波を電気的な受信信号bに変換する
超音波トランスデューサ86と、受信信号bを入力する
受信回路部14と、送信信号aが出力された時から受信
信号bの位相変調点xが入力された時までの時間tを測
定する時間測定部16と、時間tに基づき超音波トラン
スデューサ86と被測定物84との間の距離Dを算出す
る距離算出部18と、受信信号bの振幅に応じて受信回
路部14の増幅度Aを調整する可変利得調整部191と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波によって被測
定物までの距離を測定するための超音波距離測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の超音波距離測定装置を示す
ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0003】従来の超音波距離測定装置80は、電気的
な送信信号a1(バースト波)を出力する送信信号発生
回路82と、送信信号発生回路82から出力された送信
信号a1を超音波U1に変換すると共に超音波U1の被
測定物84からの反射波を電気的な受信信号b1に変換
する超音波トランスデューサ86と、超音波トランスデ
ューサ86で変換された受信信号b1を入力する受信信
号増幅回路88,検波回路90及びコンパレータ92
と、送信信号発生回路82から送信信号a1が出力され
た時から受信信号増幅回路88等で受信信号b1が入力
された時までの時間を測定するタイミング制御回路94
及び時間測定回路96と、時間測定回路96等で測定さ
れた時間t1に基づき超音波トランスデューサ86と被
測定物84との間の距離D1を算出するマイクロコンピ
ュータ98とを備えたものである。このような技術は、
例えば特開平2-292608号公報に開示されている。
【0004】図10及び図11は従来の超音波距離測定
装置の動作を示す波形図である。以下、図9乃至図11
に基づき説明する。
【0005】タイミング制御回路94からのタイミング
信号TSで送信信号発生回路82から送信信号a1(図
10(1))が発生する。送信信号a1で超音波トラン
スデューサ86が駆動され、超音波トランスデューサ8
6から超音波U1が出力される。超音波U1は、空気中
を伝播し、被測定物84で反射して、再び超音波トラン
スデューサ86に戻ってくる。超音波トランスデューサ
86に戻ってきた超音波U1は、受信信号b1(図10
(2))として受信信号増幅回路88で増幅された後、
検波回路90から包絡線c1(図10(3))として出
力される。包絡線c1は、コンパレータ92でコンパレ
ートレベルCLと比較され、コンパレートレベルCLを
越える部分が方形波d1(図10(4))として出力さ
れる。
【0006】一方、タイミング制御回路94は、タイミ
ング信号TSを送信信号発生回路82へ出力すると同時
に、クロック信号CKを時間測定回路96へ出力し始め
る。時間測定回路96は、クロック信号CKを積算し続
け、方形波d1を入力すると、クロック信号CKの積算
に基づく時間t1をマイクロコンピュータ98へ出力す
る。ここで、時間t1は、超音波U1が超音波トランス
デューサ86から被測定物84までを往復する時間であ
る。したがって、超音波トランスデューサ86から被測
定物84までの距離D1は、音速をvとすると、D1=
(t1×v)/2によって求められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超音波距離測定装置では次のような問題があった。
【0008】超音波トランスデューサ86の材質である
セラミックスと空気とは、音響インピーダンスが非常に
異なる。そのため、超音波トランスデューサ86は、空
気中に効率よく超音波を放射するために、その周波数帯
域幅が非常に狭くなっている。例えば、中心周波数400
[kHz]で帯域幅±20[kHz] 前後である。したがって、振
幅一定の送信信号a1(波数5〜20程度)で超音波トラ
ンスデューサ86を励振しても、被測定物84からの反
射波の立上がり時間が遅くなるので、図10(3)に示
すような山形の包絡線c1が形成される。
【0009】一方、被測定物84からの反射波の振幅
は、被測定物84の大きさ,材質,形状等によって、そ
の大小にバラツキが生じる。例えば、図11に実線で示
す包絡線c11は振幅が大きく、図11に一点鎖線で示
す包絡線c12は振幅が小さい。この例の場合、包絡線
c12は、包絡線c11に比べて、コンパレートレベル
CLに達する時間がΔtだけ遅れることになる。この遅
れ時間Δtは、そのまま方形波d11,d12の立上が
り時間の差となる結果、測定誤差となる。
【0010】
【発明の目的】そこで、この発明の目的は、反射波の振
幅のバラツキに起因した誤差を除去することにより、測
定精度を向上させた超音波距離測定装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波距離
測定装置は、上記目的を達成するためになされたもので
あり、図1に示す基本的構成を有するものである。すな
わち、超音波距離測定装置10は、位相変調点xを含む
電気的な送信信号aを出力する送信回路部12と、送信
回路部12から出力された送信信号aを超音波Uに変換
すると共に超音波Uの被測定物84からの反射波を電気
的な受信信号bに変換する超音波トランスデューサ86
と、超音波トランスデューサ86で変換された受信信号
bを入力する受信回路部14と、送信回路部12から送
信信号aが出力された時から受信回路部14で受信信号
bの位相変調点xが入力された時までの時間tを測定す
る時間測定部16と、時間測定部16で測定された時間
tに基づき超音波トランスデューサ86と被測定物84
との間の距離Dを算出する距離算出部18と、受信回路
部14で入力される受信信号bの振幅に応じて受信回路
部14の増幅度Aを調整する可変利得調整部191とを
備えている。
【0012】また、受信回路部14の増幅度Aが高い場
合に受信回路部14の受信禁止時間T1を長く設定する
とともに、増幅度Aが低い場合に受信禁止時間T1を短
く設定する、受信禁止時間設定部192を付設してもよ
い。
【0013】
【作用】位相変調点xを含む送信信号aは、送信回路部
12から出力され、超音波トランスデューサ86で超音
波Uに変換される。超音波Uは、被測定物84で反射し
て再び超音波トランスデューサ86に戻って受信信号b
に変換されて、受信回路部14に入力される。位相変調
点xは、受信信号bにも当然に含まれると共に、受信信
号bの振幅の大小の影響も本質的に受けない。
【0014】時間測定部16では、送信回路部12から
送信信号aが出力された時から、受信回路部14で受信
信号bの位相変調点xが入力された時までの時間tが測
定される。時間tは、超音波Uが超音波トランスデュー
サ86から被測定物84までを往復する時間であり、受
信信号bの振幅の影響を受けない正確な値である。した
がって、超音波トランスデューサ86から被測定物84
までの距離Dは、音速をvとするとD=(t×v)/2
として、距離算出部18で正確に求められる。
【0015】可変利得調整部191では、受信信号bの
振幅に応じて受信回路部14の増幅度Aを調整する。例
えば、受信信号bの振幅が小さければ、その振幅が大き
くなるように増幅度Aを高くし、受信信号bの振幅が大
きければ、その振幅が小さくなるように増幅度Aを高く
する。これによっても、受信信号bの振幅の大小の影響
を低減できるが、増幅度Aの調整には限度があるので、
前述の位相変調点xの併用が有効である。
【0016】受信禁止時間設定部192では、増幅度A
が高い場合に受信禁止時間T1を長く、増幅度Aが低い
場合に受信禁止時間T1を短く設定する。増幅度Aが高
い場合とは、受信信号bの振幅が小さい、すなわち、距
離Dが長いために反射してくる超音波Uが弱くなってい
ることを示している。この場合は、超音波トランスデュ
ーサ86から被測定物84までの間の介在物による反射
波(ノイズ)を受信しやすいので、受信禁止時間T1を
長くしてノイズを除去する。逆に、増幅度Aが低い場合
とは、距離Dが短いことを示している。この場合は、受
信信号bを受信し損なうおそれがあるので、受信禁止時
間T1を短くする。
【0017】
【実施例】図2は本発明に係る超音波距離測定装置の一
実施例を示すブロック図である。この実施例では、図1
における各基本的要素が以下のように構成されている。
図1及び図2に基づき説明する。ただし、図9と同一部
分は同一符号を付して重複説明を省略する。
【0018】送信回路部12は、位相変調点xを含んだ
送信信号aを発生する時系列信号発生回路20と、送信
信号aを増幅する送信信号増幅回路22とから構成され
ている。
【0019】受信回路部14は、受信信号bを最初に入
力する受信信号増幅回路23と、受信信号bがコンパレ
ートレベルCLを越えている時に検知信号bbを出力す
るレベルコンパレータ24と、受信信号bが「0」より
も上がる時又は下がる時にゼロクロス信号ZCを出力す
るゼロクロスコンパレータ28と、三個のアンドゲート
291,292,293とから構成されている。アンド
ゲート291の一方の入力端子には、検知信号bbが入
力される。アンドゲート292の一方の入力端子には、
ゼロクロス信号ZCが入力される。アンドゲート29
1,292の他方の入力端子には、受信開始信号SRが
入力される。アンドゲート293の二つの入力端子に
は、それぞれアンドゲート291,292の出力端子が
接続されている。したがって、アンドゲート292は、
受信開始信号SR及び検知信号bbを入力すると、コン
パレート開始信号CSを出力する。アンドゲート293
は、コンパレート開始信号CSを入力すると、ゼロクロ
ス信号ZCと同期した立上り・立下り信号UDを出力す
る。また、アンドゲート292は、コンパレート開始信
号CSを一度出力すると、リセット信号RSを入力する
まで、コンパレート開始信号CSを出力し続ける出力保
持機能を有している。
【0020】時間測定部16は、タイミング信号TSを
時系列信号発生回路20へ出力すると同時にクロック信
号CKを出力し始めるタイミング制御回路94と、クロ
ック信号CKを積算すると共にアンドゲート293から
出力される立上り・立下り信号UDの時間に基づき位相
変調点xを検出する位相変調点検出手段30と、マイク
ロコンピュータ32の機能の一部とから構成されてい
る。位相変調点検出手段30は、クロック信号CKを積
算するカウンタ回路34と、立上り・立下り信号UDが
入力された時のクロック信号CKの積算値を出力するラ
ッチ回路36と、ラッチ回路36から出力されたクロッ
ク信号CKの積算値をマイクロコンピュータ32へ出力
するFIFOメモリ回路38とから構成されている。
【0021】距離算出部18は、周囲の温度を温度セン
サ40によって測定する温度測定回路42と、マイクロ
コンピュータ32の機能の一部とから構成されている。
また、レベルコンパレータ24の−入力端子には、マイ
クロコンピュータ32から出力されるコンパレートレベ
ルCLを入力するための、D/Aコンバータ44が接続
されている。
【0022】可変利得調整部191及び受信禁止時間設
定部192は、マイクロコンピュータ32の機能の一部
となっている。
【0023】図3は超音波距離測定装置10の動作を示
す波形図である。以下、図1乃至図3に基づき超音波距
離測定装置10の動作を説明する。
【0024】タイミング制御回路94からタイミング信
号TSが出力されると、位相変調点xを含んだ送信信号
a(図3(1))が時系列信号発生回路20から発生し
て送信信号増幅回路22で増幅される。送信信号aは、
バースト波形を5〜20個繰り返した後に続けて、二倍の
周期の波形を挿入する。すなわち、位相を反転すること
により位相変調点xを形成する。さらに続けて、バース
ト波形を5〜20個繰り返す。これらにより、送信信号a
が構成される。
【0025】送信信号aで超音波トランスデューサ86
が駆動されると、超音波トランスデューサ86から超音
波Uが出力される。超音波Uは、空気中を伝播し、被測
定物84で反射して、再び超音波トランスデューサ86
に戻ってくる。超音波トランスデューサ86に戻ってき
た超音波Uは、受信信号b(図3(2))として受信信
号増幅回路23で増幅される。受信信号bは、位相変調
点xでくびれた,蝶型の波形となっている。そして、受
信信号bは、レベルコンパレータ24でコンパレートレ
ベルCLと比較されると共に、ゼロクロスコンパレータ
28で「0」レベルと比較される。受信信号bがコンパ
レートレベルCLを越えると、レベルコンパレータ24
から検知信号bbが出力される(図3(3))。コンパ
レートレベルCLは、ノイズ信号には感応せずに受信信
号bを安定して検知できるレベルに設定され、受信信号
bのピーク値の80%程度である。検知信号bbが出力さ
れると、アンドゲート291からコンパレート開始信号
CSが出力される(図3(4))。このとき、マイクロ
コンピュータ32からアンドゲート291,292へ受
信開始信号SRが出力されていれば、アンドゲート29
3は、受信信号bが「0」よりも上がる時又は下がる時
に、立上り・立下り信号UDを出力する(図3
(5))。
【0026】一方、タイミング制御回路94は、タイミ
ング信号TSを時系列信号発生回路20へ出力すると同
時に、クロック信号CKをカウンタ回路34へ出力し始
める。カウンタ回路34はクロック信号CKを積算し続
ける。また、ラッチ回路36に立上り・立下り信号UD
が入力されると、その都度、クロック信号CKの積算値
がFIFOメモリ回路38に蓄積される。クロック信号
CKの積算値に基づく時間t1 ,t2 ,t3 ,・・・
は、FIFOメモリ回路38からマイクロコンピュータ
32へ逐次出力される。
【0027】ここで、図3(5)に示すように、位相変
調点x近傍の立上り・立下り信号UDの立ち上がり時に
おける時間をt1 ,t2 ,t3 ,・・・とする。時間t
1 ,t2 の間隔Δt12、時間t2 ,t3 の間隔Δt23
時間t3 ,t4 の間隔Δt34、・・・を求めてみる。す
ると、最も大きい間隔Δtxが位相変調点xを入力した
時に対応している。したがって、マイクロコンピュータ
32は、間隔Δt12,間隔Δt23,間隔Δt34,・・・
を算出して間隔Δtxを見いだす。そして、間隔Δtx
の中間における時間を、送信回路部12から送信信号a
が出力された時から受信回路部14で受信信号bの位相
変調点xが入力された時までの時間tとする。時間t
は、超音波Uが超音波トランスデューサ86から被測定
物84までを往復する時間である。したがって、超音波
トランスデューサ86から被測定物84までの距離D
は、音速をvとするとD=(t×v)/2で与えられ
る。
【0028】図4は、マイクロコンピュータ32の受信
信号bを得る動作を示すフローチャートである。以下、
図1乃至図4に基づきマイクロコンピュータ32の動作
を説明する。
【0029】まず、増幅度Aを最小値にする(ステップ
101)。増幅度A及びコンパレートレベルCLを、そ
れぞれD/Aコンバータ44を介して、受信信号増幅回
路23及びレベルコンパレータ24へ出力する(ステッ
プ102)。タイミング信号TSをタイミング制御回路
94を介して時系列信号発生回路20へ出力する(ステ
ップ103)。受信禁止時間T1経過後、受信開始信号
SRをアンドゲート291,292へ出力する(ステッ
プ104)。その後、一定時間T2以内に、コンパレー
トレベルCL以上の受信信号bを受信したか否かを判断
する(ステップ105)。これは、アンドゲート291
からのコンパレート開始信号CSが入力されたか否かで
判断できる。そのような受信信号bを受信していれば、
これが連続して五回受信できるか否かを判断する(ステ
ップ106)。五回受信できれば終了する。一方、ステ
ップ105でコンパレートレベルCL以上の受信信号b
を受信しなかった場合、又は、ステップ106でコンパ
レートレベルCL以上の受信信号bを連続して五回受信
しなかった場合は、受信信号bの振幅が小さすぎると判
断して、増幅度Aを少し上げ(ステップ107)、ステ
ップ102へ戻る。
【0030】なお、ステップ105において、所定の回
数、コンパレートレベルCL以上の受信信号bを受信し
なかった場合は、「エラー」として終了する。
【0031】図5は、超音波距離測定装置10により、
被測定物84として試験管内の溶液の液面を測定する場
合を示す断面図である。以下、図1乃至図5に基づき説
明する。
【0032】試験管70には、溶液72が満たされてい
る。超音波トランスデューサ86は、導波管74にパッ
キング76を介して挿入されている。導波管74は超音
波Uに指向性を持たせ、パッキング76は振動を吸収す
る。ここで、溶液72の液面72aのレベルを測定する
場合に、マイクロコンピュータ32に受信禁止時間設定
部192としての機能を付加する。この機能は、増幅度
Aが高い場合に受信禁止時間T1を長く、増幅度Aが低
い場合に受信禁止時間T1を短く設定するものである。
増幅度Aが高い場合とは、受信信号bの振幅が小さい、
すなわち、液面72aのレベルが試験管70の底面70
bに近いために、反射してくる超音波Uが減衰している
ことを示している。この場合は、試験管70の開口端7
0aからの反射波であるノイズUnを受信しやすいの
で、受信禁止時間T1を長くしてノイズを除去する。逆
に、増幅度Aが低い場合とは、液面72aのレベルが試
験管70の開口端70aに近いことを示している。この
場合は、受信信号bを受信し損なうおそれがあるので、
受信禁止時間T1を短くする。
【0033】従来技術では超音波の波長以下の精度の確
保は困難であったが、本実施例では超音波の波長の1/10
0 程度までは安定した測定が可能である。
【0034】また、音速v[m/sec] は、温度T〔℃〕の
関数となっており、v=331.5 +0.607 Tで与えられ
る。温度Tは温度測定回路42で得られるので、本実施
例によれば、温度の影響をマイクロコンピュータ32で
補正することにより正確な測定が可能である。
【0035】次に、時系列信号発生回路の具体的な構成
例を説明する。
【0036】図6は時系列信号発生回路の第一構成例を
示すブロック図であり、図7は本構成例の動作を示す波
形図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0037】時系列信号発生回路201は、前述のマイ
クロコンピュータ32の一部の機能と、分周器50と、
E−OR回路52と、AND回路54とから構成されて
いる。マイクロコンピュータ32はクロック信号S1を
出力し、分周器50はクロック信号S1の周波数を整数
分の一に低減した分周信号S2を出力する。分周信号S
2は再びマイクロコンピュータ32に入力される。マイ
クロコンピュータ32は、内蔵されているタイマ機能を
用いて、制御信号S3,S4を出力する。制御信号S3
は、分周信号S2の8番目のパルスP8 で立ち上がり、
16番目のパルスP16で立ち下がる波形である。制御信号
S4は、分周信号S2の1番目のパルスP1 で立ち上が
り、16番目のパルスP16で立ち下がる波形である。E−
OR回路52は、分周信号S2と制御信号S3とを入力
するので、8番目のパルスP8 までは分周信号S2に同
期した信号を出力し、8番目のパルスP8 以降は分周信
号S2に反転した信号を出力する。これにより、8番目
のパルスP8 で位相変調点xが生ずる。
【0038】図8は時系列信号発生回路の第二構成例を
示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明す
る。
【0039】時系列信号発生回路202は、前述のマイ
クロコンピュータ32の一部の機能と、シフトレジスタ
62とから構成されている。シフトレジスタ62には、
マイクロコンピュータ32の16ビットのデータバス62
が接続されている。マイクロコンピュータ32は、クロ
ック信号S10の立ち上がりに同期して、データバス6
2を介して「1010101001010101」というパターンをシフ
トレジスタ62書き込み、シフトレジスタ62からこの
パターンを順次出力させる。これにより、位相変調点x
「…00…」を含んだ送信信号aが発生する
【0040】
【発明の効果】送信信号に位相変調点を形成すると共に
受信信号の位相変調点に基づき距離を算出することによ
り、受信信号の振幅の大小の影響を排除できるので、受
信信号の振幅のしきい値に基づき距離を算出する従来技
術に比べて、測定精度を向上できる。また、可変利得調
整部を設けたことにより、測定可能な受信信号の振幅の
範囲を大幅に広げることができる。
【0041】さらに、受信禁止時間設定部を設けること
により、ノイズを的確に除去できるので、測定精度をよ
り向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波距離測定装置の基本的構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る超音波距離測定装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図3】図2の超音波距離測定装置の動作を示す波形図
であり、図3(1)乃至図3(6)は各構成要素におけ
る信号波形である。
【図4】図2のマイクロコンピュータにおける受信信号
を得る動作を示すフローチャートである。
【図5】図2の超音波距離測定装置を用いて、被測定物
として試験管内の溶液の液面を測定する場合を示す断面
図である。
【図6】図2の超音波距離測定装置における時系列信号
発生回路の第一構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の時系列信号発生回路の動作を示す波形図
である。
【図8】図2の超音波距離測定装置における時系列信号
発生回路の第二構成例を示すブロック図である。
【図9】従来の超音波距離測定装置を示すブロック図で
ある。
【図10】図9の超音波距離測定装置の動作を示す波形
図であり、図10(1)乃至図10(4)は各構成要素
における信号波形である。
【図11】図9の超音波距離測定装置の測定誤差を説明
するための波形図である。
【符号の説明】
10 超音波距離測定装置 12 送信回路部 14 受信回路部 16 時間測定部 18 距離算出部 28 ゼロクロスコンパレータ 30 位相変調点検出手段 84 被測定物 86 超音波トランスデューサ 191 可変利得調整部 192 受信禁止時間設定部 a 送信信号 b 受信信号 x 位相変調点 U 超音波 A 増幅度 T1 受信禁止時間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相変調点を含む電気的な送信信号を出
    力する送信回路部と、この送信回路部から出力された前
    記送信信号を超音波に変換すると共にこの超音波の被測
    定物からの反射波を電気的な受信信号に変換する超音波
    トランスデューサと、この超音波トランスデューサで変
    換された前記受信信号を入力する受信回路部と、前記送
    信回路部から前記送信信号が出力された時から前記受信
    回路部で前記受信信号の位相変調点が入力された時まで
    の時間を測定する時間測定部と、この時間測定部で測定
    された前記時間に基づき前記超音波トランスデューサと
    前記被測定物との間の距離を算出する距離算出部と、前
    記受信回路部で入力される前記受信信号の振幅に応じて
    前記受信回路部の増幅度を調整する可変利得調整部とを
    備えた超音波距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記受信回路部の増幅度が高い場合に前
    記受信回路部の受信禁止時間を長く設定するとともに当
    該増幅度が低い場合に当該受信禁止時間を短く設定する
    受信禁止時間設定部を付設した請求項1記載の超音波距
    離測定装置。
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