JPH08135453A - 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置。 - Google Patents

4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置。

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JPH08135453A
JPH08135453A JP6329729A JP32972994A JPH08135453A JP H08135453 A JPH08135453 A JP H08135453A JP 6329729 A JP6329729 A JP 6329729A JP 32972994 A JP32972994 A JP 32972994A JP H08135453 A JPH08135453 A JP H08135453A
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air
fuel mixture
valve
intake
intake valve
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JP6329729A
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Osamu Nakada
治 中田
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 4サイクルガソリンエンジンにおいて、 圧縮比<膨張比 の工程を行なわせて、燃焼効率の向上を図る。 【構成】 混合気専用の吸気弁と、排気弁と、圧縮工程
に入っても開いている弁と、膨張工程の時に開く、空気
専用の吸気弁の、4種類の弁を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の、4サイクルガソリンエンジンで
は、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、4サイクルガ
ソリンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、燃焼効率が良くないと言う問題点があっ
た。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、同一排気量、同一回転数で、より多
くの、パワー、トルクを得る事と、膨張工程の時の対応
を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで、済ませる事が出
来る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長く取れる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1サイクル)×4(4サイクル)=720° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図2に示される、混合気の吸気工程
の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開き、圧
縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点の少し
手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付けてあ
る。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的に合った大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じ
る。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は上死点から3分の2ピストンが下
降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図で
ある。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回数、目的、又は、圧縮比
などに因って違うので、この4サイクルガソリンエンジ
ンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、圧縮工程に入って開いている弁は、
弁のリフト量なども考えなければならない。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料ならば爆発のエネルギー(パワー、
トルク)を、ピストン、そして、クランク・シャフトへ
と、多く受け取る事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなけて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転類ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなけて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関が
得れる。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また 上記4サイクルガソリンエンジンの
混合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパ
ー・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、
同一回転数、同一排気量で、より大きな、パワー、トル
クを得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】
1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンで
は、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、同一排気量、同一回転数で、より多
くの、パワー、トルクを得る事と、膨張工程の時の対応
を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで、済ませる事が出
来る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長く取れる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°×(1ストローク)×4(4サイクル)=72
0° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図2に示される、混合気の吸気工程
の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開き、圧
縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点の少し
手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付けてあ
る。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的に合った大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じ
る。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回数、目的、又は、圧縮比
などに因って違うので、この4サイクルガソリンエンジ
ンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、圧縮工程に入って開いている弁は、
弁のリフト量なども考えなければならない。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入っても下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合
気を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長
くとれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料ならば爆発のエネルギー(パワー、
トルク)を、ピストン、そして、クランク・シャフトへ
と、多く受け取る事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなけて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転類ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなけて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関が
得れる。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また 上記4サイクルガソリンエンジンの
混合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパ
ー・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、
同一回転数、同一排気量で、より大きな、パワー、トル
クを得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図8】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、同一排気量、同一回転数で、より多
くの、パワー、トルクを得る事と、膨張工程の時の対応
を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる事が出来
る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長くとれる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°×(1ストローク)×4(4サイクル)=72
0° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回数、目的、又は、圧縮比
などに因って違うので、この4サイクルガソリンエンジ
ンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、圧縮工程に入って開いている弁は、
弁のリフト量なども考えなければならない。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料ならば爆発のエネルギー(パワー、
トルク)を、ピストン、そして、クランク・シャフトへ
と、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなけて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転類ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また 上記4サイクルガソリンエンジンの
混合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパ
ー・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、
同一回転数、同一排気量で、より大きな、パワー、トル
クを得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、同一排気量、同一回転数で、より多
くの、パワー、トルクを得る事と、膨張工程の時の対応
を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる事が出来
る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長くとれる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°×(1ストローク)×4(4サイクル)=72
0° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回数、目的、又は、圧縮比
などに因って違うので、この4サイクルガソリンエンジ
ンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、、図3から図8の、混合気専用の吸
気弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直
前、閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸
気弁は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものであ
る。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなけて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転類ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きな、パワー、トルク
を得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【図4】
【図5】
【図1】
【図2】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、同一排気量、同一回転数で、より多
くの、パワー、トルクを得る事と、膨張工程の時の対応
を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる事が出来
る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長くとれる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°×(1ストローク)×4(4サイクル)=72
0° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、、図3から図8の、混合気専用の吸
気弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直
前、閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸
気弁は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものであ
る。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなけて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きな、パワー、トルク
を得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる事が出来
る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が、長くとれる
ので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°×(1ストローク)×4(4サイクル)=72
0° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる事が出来
る。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が長くとれるの
で、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1ストローク)×4(4サイクル)=720
° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きが好
ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が長くとれるの
で、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1ストローク)×4(4サイクル)=720
° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きさが
好ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が長くとれるの
で、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1ストローク)×4(4サイクル)=720
° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きさが
好ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が長くとれるの
で、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1ストローク)×4(4サイクル)=720
° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きさが
好ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関並びに該機関の補助装置の実施例を示す、縦断面図で
ある。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置。
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルガソリンエ
ンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の4サイクルガソリンエンジンにお
いては、 圧縮比=膨張比 であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4サイクルガソ
リンエンジンにあっては、 圧縮比=膨張比 の為、混合気が爆発に因って膨張しきる前に、排気弁が
開いてしまい、エネルギー(パワー、トルク)を多く排
出する、と言う問題点があった。
【0004】本発明は、4サイクルガソリンエンジンの
燃焼効率向上機関を得る事を目的としており、さらに、
該機関を用いた時、膨張工程の時の対応と、回転数に因
っては、同一排気量、同一回転数で、より多くのエネル
ギー(パワー、トルク)を得る事を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の4サイクルガソリンエンジンにおいては、
混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少
し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所
から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を設ける。
【0006】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける。
【0007】また、2気筒以上の時、何も無い空間を1
つにつなげる。
【0008】さらに、4気筒以上の時、何も無い空間を
無くせ、上記弁と弁をつなぐ物だけで済ませる。
【0009】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過きた時の対策として、膨張工程の時、混合気が爆
発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開
き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁、を設ける。
【0010】そして、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器
を取り付ける。
【0011】また、空気専用の吸気弁に、ターボ・チャ
ージャー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取
り付ける。
【0012】
【作用】上記の様に構成された4サイクルガソリンエン
ジンでは、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁
と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少
し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁、を
設ける事に因り、混合気を本当に圧縮する工程よりも、
混合気が爆発に因って膨張する工程の方が長くとれるの
で、 圧縮比<膨張比 の式が成り立つ。
【0013】そして、上記の弁に、何も無い空間を取り
付ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は圧縮されて何
も無い空間へ入るが、次の混合気の吸気工程で吸気され
る。
【0014】また、2気筒以上の時、各気筒の何も無い
空間をつなげて1つにする事に因り、圧縮工程の時、混
合気は圧縮されて何も無い空間へ入るが、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0015】さらに、4気筒以上の時、吸気工程は18
0°であるので、 180°(吸気工程)×4(4気筒)=720° 4サイクルガソリンエンジンの周期は、 180°(1ストローク)×4(4サイクル)=720
° つまり、4気筒以上の4サイクルガソリンエンジンで
は、絶えず、いずれかの気筒に混合気の吸気工程を行な
わせる事が出来るので、混合気の吸気工程の時、混合気
専用の吸気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を
少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、弁と
弁をつなぐ事に因り、圧縮工程に入って下死点を少し過
ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気
は吸気される様に、各気筒の工程を組める。
【0016】また、圧縮工程に入っても開いている弁を
開け過ぎた時の対策として、混合気か爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁を設ければ、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高く取れる。
【0017】さらに、混合気専用の吸気弁に、ターボ・
チャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を
取り付ける事に因り、同一排気量、同一回転数で、より
多くの、パワー、トルクを得る事が出来る。
【0018】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉の、タイミングが容易に取れる。
【0019】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1においては、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効
率向上機関並びに該機関の補助装置を示した、縦断面図
である。
【0020】図2に示される実施例では、図1を横に区
切って上から見た横断面図であり、混合気専用の吸気弁
と、排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁
と、圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、
回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用
の吸気弁の、4種類の弁の配置を分る様にした図であ
る。
【0021】また、図1、図2に示される、混合気の吸
気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて開
き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死点
の少し手前の間で閉じる弁に、何も無い空間、を取り付
けてある。
【0022】そして、何も無い空間は、大きければ大き
いほど、混合気が圧縮工程の時に圧縮されて入る抵抗は
少ないが、場所を取るのと、混合気がガソリンと空気に
多く分離し易いので、エンジンの目的にあった大きさが
好ましい。
【0023】また、何も無い空間は、シリンダーより高
い所へあるのと、底がうす型形状になっているものが好
ましい。
【0024】さらに、図2に示される、混合気専用の吸
気弁と、空気専用の吸気弁には、ターボ・チャージャ
ー、スーパー・チャージャーなどの、過給器を取り付け
てある。
【0025】また、図2に示される、空気専用の吸気弁
は、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎる
前に、排気弁が開くのであれば、必要としない。
【0026】図3から図8に示される実施例では、4サ
イクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の工程を示
した縦断面図であり、図3から図8は、 図3 混合気の吸気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁(混合気
の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れ
て開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上
死点の少し手前の間で閉じる弁)は開き、空気専用の吸
気弁(圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時
の対策として、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆
に、回逆の抵抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気
専用の吸気弁)と、排気弁は閉じている。 図4 圧縮工程−1 混合気専用の吸気弁は閉じ、何も無い空間からの弁は、
下死点を少し過ぎぎた所から上死点の少し手前の間で閉
じる。そして、空気専用の吸気弁と、排気弁は閉じてい
る。(図4は、下死点から3分の2ピストンが上昇した
時点で、何も無い空間からの弁を閉じると仮定した図で
ある。) 図5 圧縮工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁と、排気弁は、全部閉じている。 図6 膨張工程−1 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁は、混合気が爆発に因って膨張し過ぎ
て逆に、回転の抵抗になる前に開く。そして、排気弁は
閉じている。(図6は、上死点から3分の2ピストンが
下降した時点で、空気専用の吸気弁は開くと仮定した図
である。) 図7 膨張工程−2 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁は閉じ、
空気専用の吸気弁も下死点で閉じる。そして、排気弁も
閉じている。 図8 排気工程 混合気専用の吸気弁と、何も無い空間からの弁と、空気
専用の吸気弁は閉じ、排気弁は開いている。を示す図で
ある。
【0027】そして、図3から図8に示されるバルブタ
イミングは、エンジンの爆発回転数、目的、又は、圧縮
比などに因って違うので、この4サイクルガソリンエン
ジンの燃焼効率向上機関の工程の図には、含まれていな
い。
【0028】また、図3から図8の、混合気専用の吸気
弁と、何も無い空間からの弁と、排気弁は、開く直前、
閉る直前の状態を示したものであり、空気専用の吸気弁
は、開いた直後、閉った直後の状態を示すものである。
【0029】図9に示される実施例では、断面A−Aの
方向から見たと仮定した、直列型2気筒4サイクルガソ
リンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、各
気筒の何も無い空間をつなげて1つにする事に因り、何
も無い空間へ圧縮されて入った混合気は、次の混合気の
吸気工程を待たずに、他の気筒の混合気の吸気工程の時
に吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図
である。
【0030】図10に示される実施例では、断面A−A
の方向から見たと仮定した、直列型4気筒4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関の縦断面図であり、
圧縮工程に入っても開いている弁と弁をつなげて1つに
する事に因り、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁に、混合気は
吸気される様に、各気筒の工程を組める事を示した図で
ある。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明した様に構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0032】4サイクルガソリンエンジンに、混合気の
吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時か少し遅れて
開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から上死
点の少し手前の間で閉じる弁を設ける事に因り、混合気
を本当に圧縮する工程よりも、膨張する工程の方が長く
とれるので、 圧縮比<膨張比 の式が成り立ち、従来の4サイクルガソリンエンジンよ
りも、同じ量の燃料を消費する時、爆発のエネルギー
(パワー、トルク)を、ピストン、そして、クランク・
シャフトへと、多く伝える事が出来る。
【0033】また、上記弁に、何も無い空間、を取り付
ける事に因り、圧縮工程の時、混合気は何も無い空間へ
圧縮されて入るが、次の混合気の吸気工程の時に吸気さ
れるので、燃料の無駄を省ける。
【0034】また、何も無い空間を、シリンダーより上
に取り付け、底をうす型形状にする事に因り、混合気が
何も無い空間へ入ってガソリンと空気に分離しても、ガ
ソリンが何も無い空間へ付着以外は、溜らない。
【0035】そして、2気筒以上の時、何も無い空間を
つなげて1つにする事に因り、何も無い空間へ圧縮され
て入った混合気は、次の混合気の吸気工程を待たずに、
他の気筒の混合気の吸気工程の時に吸気される様に、各
気筒の工程を組めるので、同じ回転数ならば、何も無い
空間へ圧縮されて入っている混合気の時間を、短縮出来
る。
【0036】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁と弁をつなげて1つにするものだけで、
圧縮工程に入っても開いている弁に、混合気は吸気され
る様に各気筒の工程を組めるので、なお一層簡素な機関
で、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関の
工程が行える。
【0037】また、4気筒以上の時、圧縮工程に入って
も開いている弁に、混合気は吸気されるので、エンジン
が回転する時の抵抗を、少なく出来る。
【0038】さらに、圧縮工程に入っても開いている弁
を開け過ぎた時の対策として、混合気が爆発に因って膨
張し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で
閉じる、空気専用の吸気弁を用いれば、さらに、 圧縮比<膨張比 の比率の割合が高くとれる。
【0039】また上記4サイクルガソリンエンジンの混
合気専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー
・チャージャーなどの過給器を取り付ける事に因り、同
一回転数、同一排気量で、より大きなパワー、トルクを
得る事が出来る。
【0040】また、ターボ・チャージャー、スーパー・
チャージャーなどの過給器を用いる事に因り、低回転で
は燃焼効率重視、高回転ではパワー、トルク重視のエン
ジンも出来る。
【0041】さらに、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の開閉のタイミングを、容易に取る事が出来る。
【0042】そして、空気専用の吸気弁に、ターボ・チ
ャージャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取
り付ける事に因り、空気を加圧するので、空気専用の吸
気弁の閉まるタイミングを遅らせれば、より多くの排気
ガスの除去も出来る。
【0043】また、より多くの排気ガスの除去が出来る
と言う事は、次の爆発で完全燃焼に近付き、燃焼効率が
良くなる。
【0044】また、燃焼効率が良くなった以上に、空気
専用の吸気弁に、ターボ・チャージャー、スーパー・チ
ャージャーなどの過給器を取り付けて、それを動かす為
にエネルギーが使われても、完全燃焼に近付くと言う事
は、低公害につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関並びに該機関の補助装置の実施例を示す、縦断面図で
ある。
【図2】図1を横に区切って上から見た、4サイクルガ
ソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助
装置の実施例を示す、横断面図である。
【図3】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(混合気の
吸気工程)
【図4】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−1)
【図5】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(圧縮工程
−2)
【図6】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−1)
【図7】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(膨張工程
−2)
【図8】4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の工程の実施例を示す、縦断面図である。(排気工
程)
【図9】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列型
2気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機
関の実施例を示す、縦断面図である。
【図10】断面A−Aの方向から見たと仮定した、直列
型4気筒、4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上
機関の実施例を示す、縦断面図である。
【符号の説明】 1 混合気専用の吸気弁と、膨張工程の時、圧縮工程に
入っても開いている弁を開け過ぎた時の対策として、混
合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵抗にな
る前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁 2 排気弁と、混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 3 ピストン 4 プラグ 5 排気管 6 何も無い空間 7 圧縮工程に入っても開いている弁を開け過ぎた時の
対策として、膨張工程の時、混合気が爆発に因って膨張
し過ぎて逆に、回転の抵抗になる前に開き、下死点で閉
じる、空気専用の吸気弁 8 混合気専用の吸気弁 9 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同時
か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎ
た所から上死点の少し手前の間で閉じる弁 10 排気弁 11 気化器 12 ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャー
などの過給器 13 混合気の吸気工程完了 14 圧縮工程完了 15 膨張工程完了 16 排気工程完了 17 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる、弁と弁をつなぐもの 18 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸気弁と同
時に開き、圧縮工程に入って下死点を少し過ぎた所から
上死点の少し手前の間で閉じる弁 A−A 断面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合気の吸気工程の時、混合気専用の吸
    気弁と同時か少し遅れて開き、圧縮工程に入って下死点
    を少し過ぎた所から上死点の少し手前の間で閉じる、
    弁、を設けた、4サイクルガソリンエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の、弁、に、何も無い空間
    を取り付けた、4サイクルガソリンエンジン。
  3. 【請求項3】 2気筒以上の時、請求項2記載の各気筒
    に取り付けてある何も無い空間を1つにつなげた、4サ
    イクルガソリンエンジン。
  4. 【請求項4】 4気筒以上の時、請求項1記載の弁と弁
    をつなぐものだけで済ませた、4サイクルガソリンエン
    ジン。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の、圧縮工程に入っても開
    いている弁を開け過ぎた時の対策として、膨張工程の
    時、混合気が爆発に因って膨張し過ぎて逆に、回転の抵
    抗になる前に開き、下死点で閉じる、空気専用の吸気弁
    を設けた、4サイクルガソリンエンジン。
  6. 【請求項6】 混合気専用の吸気弁に、ターボ・チャー
    ジャー、スーパー・チャージャーなどの過給器を取り付
    けた、請求項1記載の、4サイクルガソリンエンジン。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の、空気専用の吸気弁に、
    ターボ・チャージャー、スーパー・チャージャーなどの
    過給器を取り付けた、4サイクルガソリンエンジン。
JP6329729A 1994-11-11 1994-11-11 4サイクルガソリンエンジンの燃焼効率向上機関並びに該機関の補助装置。 Pending JPH08135453A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7587898B2 (en) * 2004-01-14 2009-09-15 Lotus Cars Limited Internal combustion engine

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