JPH08135066A - 壁パネル取付装置 - Google Patents
壁パネル取付装置Info
- Publication number
- JPH08135066A JPH08135066A JP27878294A JP27878294A JPH08135066A JP H08135066 A JPH08135066 A JP H08135066A JP 27878294 A JP27878294 A JP 27878294A JP 27878294 A JP27878294 A JP 27878294A JP H08135066 A JPH08135066 A JP H08135066A
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- wall panel
- block
- panel
- bracket
- fixed
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 壁パネルのアンカーボルト16がプレート2
6の開口32と切欠部30に挿通され、ナット38で固
定される。プレート26に固着されたスライドブロック
28の上下方向の凸条及び凹条が結合ブロック24の上
下方向の凸条及び凹条に係合し、該結合ブロック24の
水平方向の凸条及び凹条がスライドブロック50の水平
方向の凸条及び凹条に係合する。スライドブロック50
が連結ピース54に固着され、該連結ピース54が鉄骨
14にボルト留めされる。 【効果】 壁パネルの位置調節代が大きい。壁パネルの
取付作業性が良好である。地震時の壁パネルの変位を吸
収でき、耐震性が良好である。
6の開口32と切欠部30に挿通され、ナット38で固
定される。プレート26に固着されたスライドブロック
28の上下方向の凸条及び凹条が結合ブロック24の上
下方向の凸条及び凹条に係合し、該結合ブロック24の
水平方向の凸条及び凹条がスライドブロック50の水平
方向の凸条及び凹条に係合する。スライドブロック50
が連結ピース54に固着され、該連結ピース54が鉄骨
14にボルト留めされる。 【効果】 壁パネルの位置調節代が大きい。壁パネルの
取付作業性が良好である。地震時の壁パネルの変位を吸
収でき、耐震性が良好である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁パネルを建築物の躯体
の鉄骨に固定するための壁パネル取付装置に関する。
の鉄骨に固定するための壁パネル取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の壁パネル取付装置として、特開
昭57−112539号公報に記載のものがある。同号
公報の装置は、PCカーテンウォールの取付装置に関す
るものであり、PC壁板の上下接合部を、建物の鉄骨躯
体に固定した一個の取付金物で連結するものにおいて、
下部に設けた底面板とこれに平行する上部の支持板内端
より直立する縦板を各一体に形成した取付金物と、取付
金物の底面板に基部を固定し、直立板の中央に穿設した
縦長透孔を通してPC壁板上部の埋込ボルトを支持する
弾性板と、取付金物の縦板に固定し、中央部に穿設した
V底凹部をもつ透孔を通してPC壁板下部の埋込ボルト
を支持する固定板と、取付金物の支持板より上向きに螺
止し、PC壁板下部を支承する自重受ボルトとによる構
成を特徴とするものである。
昭57−112539号公報に記載のものがある。同号
公報の装置は、PCカーテンウォールの取付装置に関す
るものであり、PC壁板の上下接合部を、建物の鉄骨躯
体に固定した一個の取付金物で連結するものにおいて、
下部に設けた底面板とこれに平行する上部の支持板内端
より直立する縦板を各一体に形成した取付金物と、取付
金物の底面板に基部を固定し、直立板の中央に穿設した
縦長透孔を通してPC壁板上部の埋込ボルトを支持する
弾性板と、取付金物の縦板に固定し、中央部に穿設した
V底凹部をもつ透孔を通してPC壁板下部の埋込ボルト
を支持する固定板と、取付金物の支持板より上向きに螺
止し、PC壁板下部を支承する自重受ボルトとによる構
成を特徴とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の取付装置に
おいては、長孔とボルトとの組み合わせにより壁パネル
を固定しているため、壁パネル(位置調節)をある程度
許容しているが、この許容の程度が小さい。
おいては、長孔とボルトとの組み合わせにより壁パネル
を固定しているため、壁パネル(位置調節)をある程度
許容しているが、この許容の程度が小さい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄骨に固定さ
れる躯体側ブラケットと、壁パネルに固定されるパネル
側ブラケットとを結合ブロックを介して連結し、該結合
ブロックと各ブラケットとの双方の界面に相互に係合す
る凹条又は凸条を設け、且つ一方の界面の条方向を上下
方向とし、他方の界面の条方向を水平方向としたもので
ある。
れる躯体側ブラケットと、壁パネルに固定されるパネル
側ブラケットとを結合ブロックを介して連結し、該結合
ブロックと各ブラケットとの双方の界面に相互に係合す
る凹条又は凸条を設け、且つ一方の界面の条方向を上下
方向とし、他方の界面の条方向を水平方向としたもので
ある。
【0005】具体的には、請求項1の壁パネル取付装置
は、壁パネル背面に固着されるパネル側ブラケットと、
建築物躯体の鉄骨に固着される躯体側ブラケットと、こ
れらのブラケットの間に介在され、両者を結合している
結合ブロックと、を備えた壁パネル取付装置であって、
該結合ブロックとパネル側ブラケットとの界面及び該結
合ブロックと躯体側ブラケットとの界面のうち一方の界
面には、一方のブラケットを上下動可能に保持する上下
方向の条部が該結合ブロック及び該一方のブロックにそ
れぞれ設けられており、他方の界面には、他方のブラケ
ットを水平動可能に保持する水平方向の条部が該結合ブ
ロック及び該他方のブロックにそれぞれ設けられている
ものである。
は、壁パネル背面に固着されるパネル側ブラケットと、
建築物躯体の鉄骨に固着される躯体側ブラケットと、こ
れらのブラケットの間に介在され、両者を結合している
結合ブロックと、を備えた壁パネル取付装置であって、
該結合ブロックとパネル側ブラケットとの界面及び該結
合ブロックと躯体側ブラケットとの界面のうち一方の界
面には、一方のブラケットを上下動可能に保持する上下
方向の条部が該結合ブロック及び該一方のブロックにそ
れぞれ設けられており、他方の界面には、他方のブラケ
ットを水平動可能に保持する水平方向の条部が該結合ブ
ロック及び該他方のブロックにそれぞれ設けられている
ものである。
【0006】請求項2の壁パネル取付装置は、請求項1
において、躯体側ブラケットは鉄骨の上面に重なる水平
片を備え、該水平片に該ブラケットを鉄骨に固定するボ
ルトの挿通孔が設けられており、該挿通孔は壁パネルの
面と垂直方向に長い長孔であることを特徴とするもので
ある。
において、躯体側ブラケットは鉄骨の上面に重なる水平
片を備え、該水平片に該ブラケットを鉄骨に固定するボ
ルトの挿通孔が設けられており、該挿通孔は壁パネルの
面と垂直方向に長い長孔であることを特徴とするもので
ある。
【0007】請求項3の壁パネル取付装置は、請求項1
において、前記結合ブロック及び双方のブラケットを1
本のボルトが貫通しており、該ボルトにナットが締め込
まれることにより該ブラケット及び結合ブロックが固定
されることを特徴とするものである。
において、前記結合ブロック及び双方のブラケットを1
本のボルトが貫通しており、該ボルトにナットが締め込
まれることにより該ブラケット及び結合ブロックが固定
されることを特徴とするものである。
【0008】請求項4の壁パネル取付装置は、請求項1
において、前記界面に臨むブロック面に凸条及び凹条の
双方が設けられ、該界面に臨むブラケット面には該凸条
及び凹条にそれぞれ係合する凹条及び凸条が設けられて
いることを特徴とするものである。
において、前記界面に臨むブロック面に凸条及び凹条の
双方が設けられ、該界面に臨むブラケット面には該凸条
及び凹条にそれぞれ係合する凹条及び凸条が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0009】請求項5の壁パネル取付装置は、請求項1
において、前記パネル側ブラケットは、壁パネル背面か
ら突設されたアンカーボルトによって該壁パネルに固着
されるものであり、該パネル側ブラケットの上部には該
アンカーボルトが挿通される、上方から切り込まれた形
状の切欠部が設けられており、該パネル側ブラケットの
下部には、該アンカーボルトが挿通される開口が設けら
れていることを特徴とするものである。
において、前記パネル側ブラケットは、壁パネル背面か
ら突設されたアンカーボルトによって該壁パネルに固着
されるものであり、該パネル側ブラケットの上部には該
アンカーボルトが挿通される、上方から切り込まれた形
状の切欠部が設けられており、該パネル側ブラケットの
下部には、該アンカーボルトが挿通される開口が設けら
れていることを特徴とするものである。
【0010】請求項6の壁パネル取付装置は、請求項5
において、前記切欠部及び開口はアンカーボルトが遊挿
される大きさを有しており、該アンカーボルトはスリッ
プワッシャを介して該パネル側ブラケットに固定される
ことを特徴とするものである。
において、前記切欠部及び開口はアンカーボルトが遊挿
される大きさを有しており、該アンカーボルトはスリッ
プワッシャを介して該パネル側ブラケットに固定される
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項7の壁パネル取付装置は、請求項5
又は6において、前記パネル側ブロックは、上段側の壁
パネルの下部と下段側の壁パネルの上部とに跨がる上下
方向長さを有したプレートと、該プレートに固着された
パネル側スライドブロックを備えており、該パネル側ス
ライドブロックに前記条部が設けられ、該プレートに切
欠部及び開口が設けられており、前記躯体側ブラケット
は、躯体の鉄骨に固着される連結ピースと、該連結ピー
スに固着された躯体側スライドブロックとを備えてお
り、該躯体側スライドブロックに前記条部が設けられて
いることを特徴とするものである。
又は6において、前記パネル側ブロックは、上段側の壁
パネルの下部と下段側の壁パネルの上部とに跨がる上下
方向長さを有したプレートと、該プレートに固着された
パネル側スライドブロックを備えており、該パネル側ス
ライドブロックに前記条部が設けられ、該プレートに切
欠部及び開口が設けられており、前記躯体側ブラケット
は、躯体の鉄骨に固着される連結ピースと、該連結ピー
スに固着された躯体側スライドブロックとを備えてお
り、該躯体側スライドブロックに前記条部が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0012】請求項8の壁パネル取付装置は、請求項1
において、前記パネル側ブラケット及び躯体側ブラケッ
トは、それぞれ、前記条部の延在方向の端部に前記結合
ブロックの上端面又は側端面に被さるストッパ部が設け
られており、該ストッパ部に、先端が該結合ブロックの
端面に当接するアジャストボルトが螺着されていること
を特徴とするものである。
において、前記パネル側ブラケット及び躯体側ブラケッ
トは、それぞれ、前記条部の延在方向の端部に前記結合
ブロックの上端面又は側端面に被さるストッパ部が設け
られており、該ストッパ部に、先端が該結合ブロックの
端面に当接するアジャストボルトが螺着されていること
を特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1の壁パネル取付装置においては、結合
ブロックと各ブラケットとの界面の条部に案内されるこ
とにより壁パネルが上下及び水平方向に十分に大きく変
位することが可能であり、壁パネルの位置調節の許容代
が大きい。
ブロックと各ブラケットとの界面の条部に案内されるこ
とにより壁パネルが上下及び水平方向に十分に大きく変
位することが可能であり、壁パネルの位置調節の許容代
が大きい。
【0014】請求項2においては、壁パネルの面出入り
方向の位置調節が可能である。
方向の位置調節が可能である。
【0015】請求項3においては1本のボルトの締め込
みにより各ブラケットと結合ブロックとを固定できる。
みにより各ブラケットと結合ブロックとを固定できる。
【0016】請求項4においては、壁パネルのガタつき
が極めて少ないものとなる。
が極めて少ないものとなる。
【0017】請求項5においては取付済の壁パネル(下
段側の壁パネル)の上側に新たに壁パネル(上段側の壁
パネル)を取り付けるに際し、新たな壁パネルの下部の
アンカーボルトを、該下段側壁パネルの上部に固定され
たパネル側ブラケットの上部の切込に上方から落し込む
ようにして係合させることができる。
段側の壁パネル)の上側に新たに壁パネル(上段側の壁
パネル)を取り付けるに際し、新たな壁パネルの下部の
アンカーボルトを、該下段側壁パネルの上部に固定され
たパネル側ブラケットの上部の切込に上方から落し込む
ようにして係合させることができる。
【0018】請求項6においては、スリップワッシャの
滑りにより地震時における壁パネルの変位が許容され
る。
滑りにより地震時における壁パネルの変位が許容され
る。
【0019】請求項7においては、各ブラケットを複数
のパーツにて構成しており、該ブラケットの製作が容易
である。
のパーツにて構成しており、該ブラケットの製作が容易
である。
【0020】請求項8においては、アジャストボルトを
螺進させることによりブラケットと結合ブロックとの相
対的な位置を微調節することができる。
螺進させることによりブラケットと結合ブロックとの相
対的な位置を微調節することができる。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して実施例について説明す
る。第1図は本発明の実施例に係る壁パネル取付装置に
よる壁パネル固定状態を示す斜視図、第2図は第1図の
要部拡大図である。第3図はこの取付装置による壁パネ
ル取付構造を示す分解斜視図、第4図は第3図の要部拡
大図である。第5図は複数枚の壁パネルを示す斜視図で
ある。
る。第1図は本発明の実施例に係る壁パネル取付装置に
よる壁パネル固定状態を示す斜視図、第2図は第1図の
要部拡大図である。第3図はこの取付装置による壁パネ
ル取付構造を示す分解斜視図、第4図は第3図の要部拡
大図である。第5図は複数枚の壁パネルを示す斜視図で
ある。
【0022】第1〜3図の通り、壁パネル10が取付装
置12によって建築物躯体の鉄骨14に対し取り付けら
れている。この取付装置12は、下段側壁パネル10a
の上部と上段側壁パネル10bの下部の双方に固着され
ている。
置12によって建築物躯体の鉄骨14に対し取り付けら
れている。この取付装置12は、下段側壁パネル10a
の上部と上段側壁パネル10bの下部の双方に固着され
ている。
【0023】第4図に示される通り、この取付装置12
は、壁パネル10に固着されるパネル側ブラケット20
と、鉄骨14に固定される躯体側ブラケット22と、こ
れらのブラケット20,22を結合している結合ブロッ
ク24とを備えている。
は、壁パネル10に固着されるパネル側ブラケット20
と、鉄骨14に固定される躯体側ブラケット22と、こ
れらのブラケット20,22を結合している結合ブロッ
ク24とを備えている。
【0024】パネル側ブラケット20は、上段側及び下
段側の壁パネル10に跨がる長さのプレート26と、該
プレート26に対しボルト28で固着されたスライドブ
ロック28とから主として構成されている。プレート2
6は、その上部にアンカーボルト16が挿通される切欠
部30を備え、下部には下段側壁パネル10aのアンカ
ーボルト16が挿通される開口32を備えている。
段側の壁パネル10に跨がる長さのプレート26と、該
プレート26に対しボルト28で固着されたスライドブ
ロック28とから主として構成されている。プレート2
6は、その上部にアンカーボルト16が挿通される切欠
部30を備え、下部には下段側壁パネル10aのアンカ
ーボルト16が挿通される開口32を備えている。
【0025】この切欠部30はプレート26の上縁部か
ら切り込まれた形状のものであり、開口32はアンカー
ボルト16よりも十分に大きいルーズホールとなってい
る。
ら切り込まれた形状のものであり、開口32はアンカー
ボルト16よりも十分に大きいルーズホールとなってい
る。
【0026】アンカーボルト16は、これら切欠部30
及び開口32に挿通され、その両側からスライドワッシ
ャ34及びスプリングワッシャ36を介してナット38
が締め込まれることによりプレート26に対し固定され
る。
及び開口32に挿通され、その両側からスライドワッシ
ャ34及びスプリングワッシャ36を介してナット38
が締め込まれることによりプレート26に対し固定され
る。
【0027】スライドブロック28は、その側面に上下
方向に延在する凸条40を備えると共に、中央部に上下
方向に延在する凹条42を備える。また、このスライド
ブロック28の上部には、結合ブロック24の上端面に
被さるようにストッパ部44が突設されており、このス
トッパ部44の雌螺子孔に対しアジャストボルト46が
上下方向に螺進可能に螺着されている。このスライドブ
ロック28は、上下方向に延在する長孔48がその中央
部に穿設されている。
方向に延在する凸条40を備えると共に、中央部に上下
方向に延在する凹条42を備える。また、このスライド
ブロック28の上部には、結合ブロック24の上端面に
被さるようにストッパ部44が突設されており、このス
トッパ部44の雌螺子孔に対しアジャストボルト46が
上下方向に螺進可能に螺着されている。このスライドブ
ロック28は、上下方向に延在する長孔48がその中央
部に穿設されている。
【0028】躯体側ブラケット22は、スライドブロッ
ク28と同一形状のスライドブロック50と、該スライ
ドブロック50が固着された連結ピース54とを備えて
いる。この連結ピース54は、スライドブロック50が
重ね合わされる鉛直片56と、該鉛直片56から水平に
突設され、前記鉄骨14の上面に被さる水平片58とを
備えている。スライドブロック50は、ボルト60によ
って連結ピース54に固着されている。
ク28と同一形状のスライドブロック50と、該スライ
ドブロック50が固着された連結ピース54とを備えて
いる。この連結ピース54は、スライドブロック50が
重ね合わされる鉛直片56と、該鉛直片56から水平に
突設され、前記鉄骨14の上面に被さる水平片58とを
備えている。スライドブロック50は、ボルト60によ
って連結ピース54に固着されている。
【0029】スライドブロック50は、前記の通りスラ
イドブロック28の同一形状のものであるが、側辺部の
凸条62が上面及び下面に配置されるように横向きに設
置されている。このスライドブロック50の結合ブロッ
ク24に対面する面には前記凹条42と同一形状の凹条
64が設けられると共に、該スライドブロック50の端
部には結合ブロック24の側端面に被さるストッパ部6
6が設けられ、このストッパ部66にアジャストボルト
68が螺着されている。スライドブロック50の中央部
には水平方向に長い長孔70が穿設されている。
イドブロック28の同一形状のものであるが、側辺部の
凸条62が上面及び下面に配置されるように横向きに設
置されている。このスライドブロック50の結合ブロッ
ク24に対面する面には前記凹条42と同一形状の凹条
64が設けられると共に、該スライドブロック50の端
部には結合ブロック24の側端面に被さるストッパ部6
6が設けられ、このストッパ部66にアジャストボルト
68が螺着されている。スライドブロック50の中央部
には水平方向に長い長孔70が穿設されている。
【0030】連結ピース54の水平片58には、壁パネ
ル10の面出入り方向(パネル面と垂直方向)に延在す
る長孔72が穿設されており、第1図の通り、この長孔
72に挿通されたボルト74に対しナット76を締め込
むことにより該連結ピース54が鉄骨14に固着され
る。
ル10の面出入り方向(パネル面と垂直方向)に延在す
る長孔72が穿設されており、第1図の通り、この長孔
72に挿通されたボルト74に対しナット76を締め込
むことにより該連結ピース54が鉄骨14に固着され
る。
【0031】第4図の通り、前記結合ブロック24は、
壁パネル10側に上下方向の溝80が穿設され、躯体側
に水平方向に延在する溝82が穿設されている。溝80
はスライドブロック28が嵌合するものであり、その側
部には前記凸条40と係合する凹条84が設けられ、中
央部には前記凹条42が係合する凸条86が設けられて
いる。
壁パネル10側に上下方向の溝80が穿設され、躯体側
に水平方向に延在する溝82が穿設されている。溝80
はスライドブロック28が嵌合するものであり、その側
部には前記凸条40と係合する凹条84が設けられ、中
央部には前記凹条42が係合する凸条86が設けられて
いる。
【0032】なお、この結合ブロック24の上端面及び
下端面には肉落しのために浅い凹みが設けられ、軽量化
と材料節約が図られている。
下端面には肉落しのために浅い凹みが設けられ、軽量化
と材料節約が図られている。
【0033】溝82はスライドブロック50が嵌合する
ものであり、その上辺部及び下辺部には凸条62が係合
する凹条88が水平方向に延設され、中央部には凹条6
4が係合する凸条90が水平方向に延設されている。
ものであり、その上辺部及び下辺部には凸条62が係合
する凹条88が水平方向に延設され、中央部には凹条6
4が係合する凸条90が水平方向に延設されている。
【0034】なお、本実施例では、スライドブロック2
8,50及び結合ブロック24は精密鋳造されており、
切削加工を施すことなくスライドに適した表面が形成さ
れている。
8,50及び結合ブロック24は精密鋳造されており、
切削加工を施すことなくスライドに適した表面が形成さ
れている。
【0035】この取付装置12においては、パネル側ブ
ラケット20が壁パネル10に固着され、躯体側ブラケ
ット22が鉄骨14に固着され、これらのブラケット2
0,22が結合ブロック24を介して結合される。そし
て、プレート26のボルト挿通孔94、スライドブロッ
ク24の長孔48、結合ブロック24の丸孔92、スラ
イドブロック50の長孔70及び連結ピース54の長孔
96に固定ボルト98が挿通され、この固定ボルト98
の先端にナット100が締め込まれることにより各ブラ
ケット20,22及び結合ブロック24が一体化され
る。
ラケット20が壁パネル10に固着され、躯体側ブラケ
ット22が鉄骨14に固着され、これらのブラケット2
0,22が結合ブロック24を介して結合される。そし
て、プレート26のボルト挿通孔94、スライドブロッ
ク24の長孔48、結合ブロック24の丸孔92、スラ
イドブロック50の長孔70及び連結ピース54の長孔
96に固定ボルト98が挿通され、この固定ボルト98
の先端にナット100が締め込まれることにより各ブラ
ケット20,22及び結合ブロック24が一体化され
る。
【0036】この取付装置12によって壁パネル10を
鉄骨14に固定する場合、ナット100を緩めておく
と、スライドブロック28は結合ブロック24に対し上
下動可能であり、スライドブロック50は結合ブロック
24に対し水平方向に移動可能である。従って、壁パネ
ル10の上下及び左右の位置調節を行うことができ、し
かもこの調節代が十分に大きい。
鉄骨14に固定する場合、ナット100を緩めておく
と、スライドブロック28は結合ブロック24に対し上
下動可能であり、スライドブロック50は結合ブロック
24に対し水平方向に移動可能である。従って、壁パネ
ル10の上下及び左右の位置調節を行うことができ、し
かもこの調節代が十分に大きい。
【0037】しかも、本実施例にあっては、アジャスト
ボルト46,68を螺進させることにより、各ブロック
24,28,50の相対的な位置関係を微調節すること
ができる。なお、このような位置調整の後、ナット10
0をボルト98に強く締め込んで各ブラケット20,2
0と結合ブロック24とを固定する。
ボルト46,68を螺進させることにより、各ブロック
24,28,50の相対的な位置関係を微調節すること
ができる。なお、このような位置調整の後、ナット10
0をボルト98に強く締め込んで各ブラケット20,2
0と結合ブロック24とを固定する。
【0038】本実施例にあっては、スライドブロック2
8が結合ブロック24に対し、凸条40と凹条84との
係合及び凹条42と凸条86との係合により案内される
ため、上下移動が極めてスムーズであり、ガタつきが殆
どない。また、凹条42と凸条86とがテーパ状(台形
断面形状)となっている。このため、固定ボルト98に
ナット100を締め込むと、スライドブロック28と結
合ブロック24とのテーパ面同士が押し付けられること
になり、両ブロック24,28が堅固に連結、固定され
る。同様に、スライドブロック50も結合ブロック24
に対して極めてスムーズに移動することができ、両者の
間のガタつきも殆どないと共に、固定ボルト98により
堅固に連結、固定される。
8が結合ブロック24に対し、凸条40と凹条84との
係合及び凹条42と凸条86との係合により案内される
ため、上下移動が極めてスムーズであり、ガタつきが殆
どない。また、凹条42と凸条86とがテーパ状(台形
断面形状)となっている。このため、固定ボルト98に
ナット100を締め込むと、スライドブロック28と結
合ブロック24とのテーパ面同士が押し付けられること
になり、両ブロック24,28が堅固に連結、固定され
る。同様に、スライドブロック50も結合ブロック24
に対して極めてスムーズに移動することができ、両者の
間のガタつきも殆どないと共に、固定ボルト98により
堅固に連結、固定される。
【0039】この取付装置12を介して壁パネル10を
鉄骨14に固定した場合、地震荷重が壁パネル10に加
えられた時には、スリップワッシャ34とプレート26
との間ですべりが生じ、壁パネル10の変位が許容され
る。そのため、耐震性も極めて良好である。
鉄骨14に固定した場合、地震荷重が壁パネル10に加
えられた時には、スリップワッシャ34とプレート26
との間ですべりが生じ、壁パネル10の変位が許容され
る。そのため、耐震性も極めて良好である。
【0040】この取付装置12によって壁パネル10同
士を連結する場合、下段側壁パネル10aのアンカーボ
ルト16を開口32に通した後、上段側の壁パネル10
bをクレーン等で吊り下げ、そのアンカーボルト16を
プレート26の切欠部30に対し上方から落とし込むよ
うにして係合させることができる。従って、壁パネル1
0の施工作業が極めて容易である。
士を連結する場合、下段側壁パネル10aのアンカーボ
ルト16を開口32に通した後、上段側の壁パネル10
bをクレーン等で吊り下げ、そのアンカーボルト16を
プレート26の切欠部30に対し上方から落とし込むよ
うにして係合させることができる。従って、壁パネル1
0の施工作業が極めて容易である。
【0041】本実施例では、パネル側ブラケット20が
プレート26とスライドブロック28とをボルト28で
連結した構成のものとなっており、その製作が極めて容
易である。同様に、躯体側ブラケット22もスライドブ
ロック50と連結ピース54とをボルト60で連結した
構成のものであり、製作が容易である。
プレート26とスライドブロック28とをボルト28で
連結した構成のものとなっており、その製作が極めて容
易である。同様に、躯体側ブラケット22もスライドブ
ロック50と連結ピース54とをボルト60で連結した
構成のものであり、製作が容易である。
【0042】なお、本発明では、第5図の如く上下左右
に複数の壁パネルを配設する場合に好適に採用される。
に複数の壁パネルを配設する場合に好適に採用される。
【0043】
【発明の効果】以上の通り、本発明の壁パネル取付装置
によると、壁パネルの水平方向及び上下方向の位置の調
節代が大きく、施工作業性が良い。
によると、壁パネルの水平方向及び上下方向の位置の調
節代が大きく、施工作業性が良い。
【0044】なお、請求項2によると、壁パネルの面出
入り方向の位置調節も可能とされる。
入り方向の位置調節も可能とされる。
【0045】請求項3にあっては、一本のボルトの締め
込みによってパネル側ブラケット、結合ブロック及び躯
体側ブラケットを固定することができ、固定作業が容易
である。
込みによってパネル側ブラケット、結合ブロック及び躯
体側ブラケットを固定することができ、固定作業が容易
である。
【0046】請求項4においては、複数組の凸条及び凹
条によってブラケットが結合ブロックに対し案内される
ため、両者の間のガタつきが極めて少ない。
条によってブラケットが結合ブロックに対し案内される
ため、両者の間のガタつきが極めて少ない。
【0047】請求項5においては、下段側の壁パネルに
連結されたパネル側ブラケットの切欠部に対し上方から
上段側壁パネルのアンカーボルトを落とし込むようにし
て係合させることができ、壁パネルの構築作業が極めて
良好である。
連結されたパネル側ブラケットの切欠部に対し上方から
上段側壁パネルのアンカーボルトを落とし込むようにし
て係合させることができ、壁パネルの構築作業が極めて
良好である。
【0048】請求項6においては、地震時における壁パ
ネルの変位が許容され、耐震性が良好である。
ネルの変位が許容され、耐震性が良好である。
【0049】請求項7の取付装置は、各ブラケットの製
作が容易であり、製造コストが低廉である。
作が容易であり、製造コストが低廉である。
【0050】請求項8においては、各ブラケットと結合
ブロックとの相対的な位置を微調節することができ、壁
パネルの位置精度を極めて高いものとすることができ
る。
ブロックとの相対的な位置を微調節することができ、壁
パネルの位置精度を極めて高いものとすることができ
る。
【図1】実施例装置による壁パネルの設置状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の要部斜視図である。
【図3】実施例装置による取付構造を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】複数枚の壁パネルを示す斜視図である。
10,10a,10b 壁パネル 12 取付装置 14 鉄骨 16 アンカーボルト 20 パネル側ブラケット 22 躯体側ブラケット 24 結合ブロック 26 プレート 28 スライドブロック 40,62 凸条 42,64 凹条 44,66 ストッパ部 46,68 アジャストボルト 50 スライドブロック 54 連結ピース 80,82 溝 84,88 凹条 86,90 凸条 98 固定ボルト
Claims (8)
- 【請求項1】 壁パネル背面に固着されるパネル側ブラ
ケットと、建築物躯体の鉄骨に固着される躯体側ブラケ
ットと、 これらのブラケットの間に介在され、両者を結合してい
る結合ブロックと、を備えた壁パネル取付装置であっ
て、 該結合ブロックとパネル側ブラケットとの界面及び該結
合ブロックと躯体側ブラケットとの界面のうち一方の界
面には、一方のブラケットを上下動可能に保持する上下
方向の条部が該結合ブロック及び該一方のブロックにそ
れぞれ設けられており、 他方の界面には、他方のブラケットを水平動可能に保持
する水平方向の条部が該結合ブロック及び該他方のブロ
ックにそれぞれ設けられている壁パネル取付装置。 - 【請求項2】 請求項1において、躯体側ブラケットは
鉄骨の上面に重なる水平片を備え、該水平片に該ブラケ
ットを鉄骨に固定するボルトの挿通孔が設けられてお
り、該挿通孔は壁パネルの面と垂直方向に長い長孔であ
ることを特徴とする壁パネル取付装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記結合ブロック及
び双方のブラケットを1本のボルトが貫通しており、該
ボルトにナットが締め込まれることにより該ブラケット
及び結合ブロックが固定されることを特徴とする壁パネ
ル取付装置。 - 【請求項4】 請求項1において、前記界面に臨むブロ
ック面に凸条及び凹条の双方が設けられ、該界面に臨む
ブラケット面には該凸条及び凹条にそれぞれ係合する凹
条及び凸条が設けられていることを特徴とする壁パネル
取付装置。 - 【請求項5】 請求項1において、前記パネル側ブラケ
ットは、壁パネル背面から突設されたアンカーボルトに
よって該壁パネルに固着されるものであり、 該パネル側ブラケットの上部には該アンカーボルトが挿
通される、上方から切り込まれた形状の切欠部が設けら
れており、 該パネル側ブラケットの下部には、該アンカーボルトが
挿通される開口が設けられていることを特徴とする壁パ
ネル取付装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記切欠部及び開口
はアンカーボルトが遊挿される大きさを有しており、該
アンカーボルトはスリップワッシャを介して該パネル側
ブラケットに固定されることを特徴とする壁パネル取付
装置。 - 【請求項7】 請求項5又は6において、 前記パネル側ブロックは、上段側の壁パネルの下部と下
段側の壁パネルの上部とに跨がる上下方向長さを有した
プレートと、該プレートに固着されたパネル側スライド
ブロックを備えており、 該パネル側スライドブロックに前記条部が設けられ、該
プレートに切欠部及び開口が設けられており、 前記躯体側ブラケットは、躯体の鉄骨に固着される連結
ピースと、該連結ピースに固着された躯体側スライドブ
ロックとを備えており、 該躯体側スライドブロックに前記条部が設けられている
ことを特徴とする壁パネル取付装置。 - 【請求項8】 請求項1において、前記パネル側ブラケ
ット及び躯体側ブラケットは、それぞれ、前記条部の延
在方向の端部に前記結合ブロックの上端面又は側端面に
被さるストッパ部が設けられており、該ストッパ部に、
先端が該結合ブロックの端面に当接するアジャストボル
トが螺着されていることを特徴とする壁パネル取付装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27878294A JPH08135066A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 壁パネル取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27878294A JPH08135066A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 壁パネル取付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135066A true JPH08135066A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17602107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27878294A Pending JPH08135066A (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 壁パネル取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08135066A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102518240A (zh) * | 2011-12-30 | 2012-06-27 | 邵忠炎 | 一种锚板连接结构 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27878294A patent/JPH08135066A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102518240A (zh) * | 2011-12-30 | 2012-06-27 | 邵忠炎 | 一种锚板连接结构 |
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