JPH08134907A - 付着伝達方式グラウンドアンカー - Google Patents

付着伝達方式グラウンドアンカー

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JPH08134907A
JPH08134907A JP28021094A JP28021094A JPH08134907A JP H08134907 A JPH08134907 A JP H08134907A JP 28021094 A JP28021094 A JP 28021094A JP 28021094 A JP28021094 A JP 28021094A JP H08134907 A JPH08134907 A JP H08134907A
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tensile
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期的に安定した引き抜き抵抗力をもち、特
に引張り材の付着長部上部でのグラウト材の割裂の発生
が防止された付着伝達方式グラウンドアンカーの提供。 【構成】 螺旋状に巻き紡錘形に加工した補強鉄筋を付
着長部上部に取付けた引張り材を地盤内のグラウト材中
に埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は付着伝達方式グラウンド
アンカーの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山留め壁や建造物を支持するグラウンド
アンカーは、引張り材に加わる引張り力を引張り材とグ
ラウト材との付着抵抗力によりアンカー定着体に伝達す
る付着伝達方式、引張り材に加わる引張り力を引張り材
先端に取付けた支圧板(耐荷体ともいう)による支圧抵
抗力によりアンカー定着体に伝達する支圧伝達方式、お
よび両者の併用方式に大別される。付着伝達方式におい
ては引張り材をその儘グラウト材中に埋設する方法、お
よび付着抵抗力を増加させるために引張り材の付着長部
全体に補強筋や鋼製またはプラスチック製のシースを巻
いたものをグラウト材中に埋設する方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の付着伝達方式の
アンカーにおいて、付着抵抗力を増加させようとして引
張り材の付着長部全体に補強筋などを巻くと、付着長部
へのグラウト材の充填性が悪くなり、期待する程付着抵
抗力は向上しない場合がある。
【0004】付着伝達方式のアンカーでは、(1)引張
り力の繰り返し負荷により、まず付着長部上部に付着切
れが発生し、それが順次付着長部下部に伝播して遂には
引張り材の抜け出しが生ずる。(2)大径の引張り材や
複数の引張り材を束ねた場合には、最も大きな引張り応
力が発生する付着長部上部周辺のグラウト材に割裂が発
生し、その割裂が急速に下部に伝播してアンカー支持力
を失う。という現象により、アンカーとしての機能を果
たさなくなる。従って、(1)の現象に対しては付着長
部を長くすることにより対処することが可能であるが、
(2)の現象に対しては付着長部上部周辺のグラウト材
による付着抵抗力を高めて、長時間の大きな引張り力の
負荷に対してもグラウト材に割裂を発生させないように
する必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、引張り材の付
着長部上部に螺旋状に巻き紡錘形に加工した補強鉄筋を
取付けて、グラウト材の割裂の発生を防止するとともに
引張り材とグラウト材との付着性能を向上させてアンカ
ー定着体の引張り抵抗力を高めるグラウンドアンカーの
構造に関するものである。
【0006】即ち、本発明は、螺旋状に巻き紡錘形に加
工した補強鉄筋を付着長部上部に取付けた引張り材を地
盤内のグラウト材中に埋設してなる付着伝達方式グラウ
ンドアンカーである。
【0007】本発明の引張り材としては、PC鋼棒やP
C鋼撚り線などのPC鋼材の他、繊維強化プラスチック
(FRP)製のロッドやストランドが使用される。この
引張り材は、一本をグラウト材(硬化してアンカー定着
体となる)中に埋設してもよいし複数本を束ねて埋設し
てもよい。この引張り材に取付けられ紡錘形補強鉄筋は
直径数mm〜10mm程度の鉄筋を螺旋状に巻くと同時に紡
錘形に加工して製造され、紡錘形の直径は引張り力の大
きさに対応した大きさとされ、紡錘形補強鉄筋内部への
グラウト材の充填を阻害しない形状とされる。紡錘形補
強鉄筋は、その一端もしくは両端を取付金物を介して引
張り材の外周にかしめ付けて固定される。
【0008】本発明において使用されるグラウト材は、
引張り材を設置後地盤中に注入するセメントミルクやモ
ルタルの硬化体の他、引張り材の設置前に地盤中に注入
あるいは打設したセメントミルクやモルタル、コンクリ
ートなどの硬化体を含むものであり、簡便のため、グラ
ウト材と総称する。グラウト材を引張り材の設置前に地
盤中に注入あるいは打設する場合にはグラウト材の硬化
しないうちに引張り材をグラウト材中に埋設する必要が
あるのは勿論である。
【0009】本発明のグラウンドアンカーでは引張り材
の付着長部上部に紡錘形補強鉄筋が取付けられていて、
その拘束効果によりグラウト材の割裂の発生が防止され
るとともに、引張り材とグラウト材との付着性能が向上
しているので、引張り材の付着長部の長さを短くするこ
とが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の付着伝達
方式グラウンドアンカーの例について説明する。
【0011】図1(a)は本発明の付着伝達方式グラウ
ンドアンカーを山留め壁の支持に用いた例の縦断面図で
あり、図1(b)は引張り材に取付けられる紡錘形補強
鉄筋の1例の斜視図である。
【0012】図2は、付着伝達方式グラウンドアンカー
の引張り材に発生する引張り応力分布図の一例であり、
本発明のもの(a)と従来のもの(b)とを対比して図
示してある。
【0013】図1(b)に示すように、紡錘形補強鉄筋
1は直径数mm〜10mm程度の鉄筋を螺旋状に巻くと同時
に長さ1m 程度の紡錘形に加工して製造されている。図
1(a)に示すように、引張り材2は地表部側のシース
3を被せた自由長部Mとアンカー定着体側の付着長部L
とから構成され、引張り材2の付着長部Lの上部の外周
に紡錘形補強鉄筋1が取付けられている。山留め壁5の
構築後、通常のアンカー定着工法に従って地山の削孔、
グラウト材4の注入を行い、グラウト材4が硬化しない
間に引張り材2を削孔に挿入設置する。グラウト材4の
硬化後、引張り材2に緊張力を導入しながら引張り材2
の自由長部Mの上端を定着具8、支圧板7、台座6を介
して山留め壁5に固定する。これで山留め壁5は付着伝
達方式グラウンドアンカーで支持される。
【0014】図2(a)に示されるように、本発明の構
造のグラウンドアンカーでは引張り力Pが増大するにつ
れて引張り材2に発生する引張り応力fは当然増大する
が、紡錘形補強鉄筋1取付け部での付着抵抗力が向上し
ているので、紡錘形補強鉄筋1取付け部のみで増加する
引張り力Pに抵抗することが可能となり、引張り応力分
布は下方へは余り拡がらない。
【0015】これに対して、紡錘形補強鉄筋1を取付け
ていない従来のグラウンドアンカーでは引張り力Pが増
大するにつれて引張り材2に発生する引張り応力fが増
大するとともに、引張り材2の付着長部Lの上部のグラ
ウト材の割裂などによる付着力の低下のため、付着長部
Lの上部の付着抵抗力では増加する引張り力Pに抵抗す
ることができなくなり、引張り力Pの増大につれて引張
り応力分布は急速に下方に拡がっていき、付着長部Lの
全長でやっと引張り力Pに抵抗する状態になる。
【0016】
【発明の効果】本発明のグラウンドアンカーでは引張り
材の付着長部上部に紡錘形補強鉄筋が取付けられてい
て、その拘束効果によりグラウト材の割裂の発生が防止
されるとともに、引張り材とグラウト材との付着性能が
向上しているので、引張り材の付着長部の長さを短くす
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の付着伝達方式グラウンドアン
カーを山留め壁の支持に用いた例の縦断面図であり、
(b)は引張り材に取付けられる紡錘形補強鉄筋の1例
の斜視図である。
【図2】付着伝達方式グラウンドアンカーの引張り材に
発生する引張り応力分布図の一例であり、本発明のもの
(a)と従来のもの(b)とを対比して図示してある。
【符号の説明】
1・・紡錘形補強鉄筋、2・・引張り材、3・・シー
ス、4・・グラウト材、5・・山留め壁、6・・台座、
7・・支圧板、8・・定着具、P・・引張り力、f・・
引張り応力、L・・引張り材の付着長部、M・・引張り
材の自由長部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状に巻き紡錘形に加工した補強鉄筋
    を付着長部上部に取付けた引張り材を地盤内のグラウト
    材中に埋設してなる付着伝達方式グラウンドアンカー。
JP28021094A 1994-11-15 1994-11-15 付着伝達方式グラウンドアンカー Expired - Fee Related JP2894223B2 (ja)

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