JPH08134614A - 超塑性マグネシウム合金材の製造法 - Google Patents
超塑性マグネシウム合金材の製造法Info
- Publication number
- JPH08134614A JPH08134614A JP27952094A JP27952094A JPH08134614A JP H08134614 A JPH08134614 A JP H08134614A JP 27952094 A JP27952094 A JP 27952094A JP 27952094 A JP27952094 A JP 27952094A JP H08134614 A JPH08134614 A JP H08134614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- weight
- ingot
- superplastic
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
鉛及び銀の少なくとも1種を12重量%以下含有し、所
望により更に1重量%以下のカルシウム及び 重量%以
下の希土類金属元素の少なくとも1種を含有し、残部が
マグネシウムである合金の鋳塊又は該合金の溶湯を急冷
凝固させて得た、微細な初晶Mg2Siを有する合金の
鋳塊を熱間押出し加工する、超塑性マグネシウム合金材
の製造法。 【効果】 本発明の製造法で得られる超塑性マグネシウ
ム合金材は、熱間での加工特性に優れており、しかも室
温、473K付近の高温等においても引張強度及び伸び
特性に優れており、従って、自動車エンジン部品などに
活用することができる。
Description
するマグネシウム合金に関し、より詳しくは超塑性特性
における伸び、塑性変形速度を改善し、且つ室温及び必
要に応じて高温での強度を向上させた加工用超塑性マグ
ネシウム合金材の製造法に関する。
軽量化の流れの中でMg合金が注目されている。しか
し、一般のMg合金の欠点として塑性加工が困難である
ことが挙げられる。そのような合金の中ではMg−Li
合金は超塑性特性を有することで知られている(特開平
6−49576号公報)。一方、低コストで高温強度に
優れたMg−高Si系合金が開発されている(DE41
25014A)。
Li合金は一般に高コストであり,また溶解の困難さや
経時変化による強度の低下などの欠点が指摘されてい
る。また、DE4125014Aに開示されているMg
−高Si系合金については熱間加工時の割れなど塑性変
形能の不足が指摘されている。
題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、DE
4125014Aに開示されているMg−高Si系合金
の低コスト性及び優れた強度特性を維持しつつ、特定の
加工条件で超塑性を発現させることにより熱間での加工
を可能にしようとするものである。
開示されているMg−高Si系合金の塑性加工性能の不
足は、鋳造材においては初晶Mg2Siが粗大になるた
めである。従って、DE4125014Aに開示されて
いるMg−高Si系合金の初晶Mg2Si及び鋳造組織
を微細にするために種々研究検討の結果、熱間押出し加
工することにより初晶Mg2Si及び鋳造組織が微細に
なり、超塑性が発現することを見出し、本発明を完成し
た。
粒径が最終部材中の粒径に相関するので、Mg−高Si
系合金の溶湯を急冷凝固させて、例えば金型、アトマイ
ズ、水中滴下、メルトスピンなどの技術を利用して、微
細な初晶Mg2Siを有するMg−高Si系合金鋳塊を
得、これを用いることが好ましい。更に、DE4125
014Aに開示されているMg−高Si系合金に更に極
少量のカルシウム及び希土類金属元素からなるシリサイ
ド生成元素の少なくとも1種を含有させることにより初
晶Mg2Siを予め微細にしておくことが好ましいこと
も見出した。
の製造法は、ケイ素を1〜18重量%、アルミニウム、
亜鉛及び銀の少なくとも1種を12重量%以下含有し、
残部がマグネシウムである合金の鋳塊又は該合金の溶湯
を急冷凝固させて得た、微細な初晶Mg2Siを有する
合金の鋳塊を熱間押出し加工することを特徴とする。ま
た、本発明の超塑性マグネシウム合金材の製造法は、ケ
イ素を1〜18重量%、アルミニウム、亜鉛及び銀の少
なくとも1種を12重量%以下含有し、更に1重量%以
下のカルシウム及び1重量%以下の希土類金属元素の少
なくとも1種を含有し、残部がマグネシウムである合金
の鋳塊又は該合金の溶湯を急冷凝固させて得た、微細な
初晶Mg2Siを有する合金の鋳塊を熱間押出し加工す
ることを特徴とする。
の製造法は、上記の各合金組成に更に下記の(a)及び
(b)からなる群から選ばれた少なくとも一群の金属元
素を追加添加した合金を用いることを特徴とする: (a)単独又は合計で1重量%以下のジルコニウム及び
チタンの少なくとも1種、及び (b)単独又は合計で1重量%以下のマンガン、銅、コ
バルト、ニッケル及びクロムの少なくとも1種。
14Aに開示されたもの、並びに更にシリサイド生成元
素を追加含有するものである。本発明においてシリサイ
ド生成元素であるカルシウム及び基土類金属元素の添加
量をそれぞれ1重量%以下に限定している理由は、その
上限を超えると粒界にカルシウムシリサイド、基土類金
属元素シリサイドが優先的に晶出して粒界が脆化する傾
向があるためである。
度条件は、熱間押出し加工が可能な範囲内であれば特に
制限はないが、好ましくは500〜800Kである。ま
た、押出し比は1:2以上、一般的には1:5〜1:1
00である。
部はマグネシウムである)の合金となるように原材料を
装入し、溶解させた。坩堝としてSUS304材を使用
し、フラックス等は使用しなかった。その溶湯を内径5
0mm、長さ300mmの水冷金型中に鋳込んで鋳塊を作成
した。このようにして得た鋳塊を573K、押出し比
1:50で熱間押出し加工した。熱間押出し加工前の鋳
塊(比較例1)及び熱間押出し加工後の加工片(実施例
1〜6)から引張試験片を作成し、以下の試験を実施し
た。試験はいずれも圧延方向である: 引張試験:インストロン引張試験機による、 試験片:厚さ0.8mm、長さ20mm、幅20mm、標点間
距離10mm、標点間幅5mm、 室温及び473Kで、歪み速度=4×10-4/sでの引
張強度 (測定単位=MPa)及び伸び(測定単位=%) 超塑性特性試験:温度773K、標点間距離10mm、 歪み速度=10-2/sでの超塑性伸び(測定単位=%) 測定結果は表1に示す通りであった。
なように、熱間押出し加工の施されていない鋳造したま
まの鋳塊試験片は超塑性を持たず、また高温での伸びも
小さい。また、実施例1〜6のデータから明らかなよう
に、熱間押出し加工により室温及び高温での引張強度が
向上すると同時に伸びも向上し、更に773Kで220
%以上の超塑性伸びが、10-2/sの高歪み速度で達成
される。
シウム合金材は、熱間での加工特性に優れており、しか
も室温、473K付近の高温等においても引張強度及び
伸び特性に優れている。従って、本発明の製造法で得ら
れる超塑性マグネシウム合金材は、自動車エンジン部品
などに活用することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ケイ素を1〜18重量%、アルミニウ
ム、亜鉛及び銀の少なくとも1種を12重量%以下含有
し、残部がマグネシウムである合金の鋳塊又は該合金の
溶湯を急冷凝固させて得た、微細な初晶Mg2Siを有
する合金の鋳塊を熱間押出し加工することを特徴とする
超塑性マグネシウム合金材の製造法。 - 【請求項2】 ケイ素を1〜18重量%、アルミニウ
ム、亜鉛及び銀の少なくとも1種を12重量%以下含有
し、更に1重量%以下のカルシウム及び1重量%以下の
希土類金属元素の少なくとも1種を含有し、残部がマグ
ネシウムである合金の鋳塊又は該合金の溶湯を急冷凝固
させて得た、微細な初晶Mg2Siを有する合金の鋳塊
を熱間押出し加工することを特徴とする超塑性マグネシ
ウム合金材の製造法。 - 【請求項3】 下記の(a)及び(b)からなる群から
選ばれた少なくとも一群の金属元素を追加含有する合金
を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の超塑性
マグネシウム合金材の製造法: (a)単独又は合計で1重量%以下のジルコニウム及び
チタンの少なくとも1種、及び (b)単独又は合計で1重量%以下のマンガン、銅、コ
バルト、ニッケル及びクロムの少なくとも1種。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27952094A JP3719525B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 超塑性マグネシウム合金材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27952094A JP3719525B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 超塑性マグネシウム合金材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134614A true JPH08134614A (ja) | 1996-05-28 |
JP3719525B2 JP3719525B2 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=17612176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27952094A Expired - Fee Related JP3719525B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 超塑性マグネシウム合金材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3719525B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001300643A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-10-30 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | マグネシウム材製品の製造方法 |
WO2001055467A3 (de) * | 2000-01-25 | 2002-04-25 | Univ Clausthal Tech | Verfahren zur einstellung von superplastischen eigenschaften in magnesiumlegierungen |
KR100435325B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-06-10 | 현대자동차주식회사 | 마그네슘-아연 계 고강도 내열 마그네슘 합금 및 이의 제조방법 |
JP2004225080A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Center For Advanced Science & Technology Incubation Ltd | マグネシウムシリサイドを含むマグネシウム合金およびその製造方法ならびにマグネシウムシリサイドの生成方法 |
JP2005350808A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Hyogo Prefecture | ヘルメットおよびヘルメットの製造方法 |
JP2012197483A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Toyota Industries Corp | マグネシウム合金 |
CN113802075A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-12-17 | 成都大学 | 一种同时具有高强度和延展性的az31镁合金的制备方法 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27952094A patent/JP3719525B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001055467A3 (de) * | 2000-01-25 | 2002-04-25 | Univ Clausthal Tech | Verfahren zur einstellung von superplastischen eigenschaften in magnesiumlegierungen |
EP1342805A2 (de) * | 2000-01-25 | 2003-09-10 | Technische Universität Clausthal | Verfahren zur Einstellung von superelastischen Eigenschaften in Magnesiumlegierungen |
EP1342805A3 (de) * | 2000-01-25 | 2004-03-17 | Technische Universität Clausthal | Verfahren zur Einstellung von superelastischen Eigenschaften in Magnesiumlegierungen |
JP2001300643A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-10-30 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | マグネシウム材製品の製造方法 |
KR100435325B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-06-10 | 현대자동차주식회사 | 마그네슘-아연 계 고강도 내열 마그네슘 합금 및 이의 제조방법 |
JP2004225080A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Center For Advanced Science & Technology Incubation Ltd | マグネシウムシリサイドを含むマグネシウム合金およびその製造方法ならびにマグネシウムシリサイドの生成方法 |
JP2005350808A (ja) * | 2004-06-11 | 2005-12-22 | Hyogo Prefecture | ヘルメットおよびヘルメットの製造方法 |
JP2012197483A (ja) * | 2011-03-22 | 2012-10-18 | Toyota Industries Corp | マグネシウム合金 |
CN113802075A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-12-17 | 成都大学 | 一种同时具有高强度和延展性的az31镁合金的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3719525B2 (ja) | 2005-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4500916B2 (ja) | マグネシウム合金及びその製造方法 | |
WO2010007484A1 (en) | Aluminum alloy, method of casting aluminum alloy, and method of producing aluminum alloy product | |
JPH07268528A (ja) | 高強度アルミニウム基合金 | |
JPH10324941A (ja) | 優れた高温特性とダイカスト鋳造性を有するマグネシウム合金 | |
JPH07109536A (ja) | 鍛造用アルミニウム合金及びその熱処理 | |
JPH07238336A (ja) | 高強度アルミニウム基合金 | |
JP2008231536A (ja) | マグネシウム合金及びマグネシウム合金部材の製造方法 | |
JP5356777B2 (ja) | マグネシウム合金の鍛造方法 | |
JPH08134614A (ja) | 超塑性マグネシウム合金材の製造法 | |
JP2865499B2 (ja) | 超塑性アルミニウム基合金材料及び超塑性合金材料の製造方法 | |
JPH06279905A (ja) | 超塑性マグネシウム合金 | |
JP3852915B2 (ja) | 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法 | |
JPH0748646A (ja) | 高強度マグネシウム基合金及びその製造方法 | |
JP3387548B2 (ja) | マグネシウム合金成形物の製造方法 | |
JPH07197164A (ja) | 高強度高加工性アルミニウム合金とその製造方法 | |
JP3840400B2 (ja) | 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法 | |
JP3283550B2 (ja) | 初晶シリコンの最大結晶粒径が10μm以下の過共晶アルミニウム−シリコン系合金粉末の製造方法 | |
JP3865430B2 (ja) | 耐熱・耐摩耗性マグネシウム合金 | |
JPH09296245A (ja) | 鋳物用アルミニウム合金 | |
JP3485961B2 (ja) | 高強度アルミニウム基合金 | |
JP4121266B2 (ja) | 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法 | |
JPH0649576A (ja) | 超塑性マグネシウム合金 | |
JP4152095B2 (ja) | 輸送機器用アルミニウム合金の半溶融成型ビレットの製造方法 | |
JP2002212692A (ja) | Al−Si系合金材の製造方法 | |
JPS60149751A (ja) | 金属組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050729 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20050831 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050901 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080916 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090916 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100916 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |