JPH08134172A - ポリウレタンエラストマー - Google Patents
ポリウレタンエラストマーInfo
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- JPH08134172A JPH08134172A JP6272750A JP27275094A JPH08134172A JP H08134172 A JPH08134172 A JP H08134172A JP 6272750 A JP6272750 A JP 6272750A JP 27275094 A JP27275094 A JP 27275094A JP H08134172 A JPH08134172 A JP H08134172A
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- JP
- Japan
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- polyol
- prepolymer
- polyurethane elastomer
- curing
- elastomer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性、機械的特性及び動特性に優れ、安価
に製造ができ、しかも成形加工性がよいポリウレタンエ
ラストマーを得る。 【構成】 p−キシリレンジイソシアネートを含むポリ
イソシアネートとポリマーポリオールとを反応させて分
子末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た
のち、このプレポリマーをジオールなどのポリオールを
硬化剤として、硬化させる。
に製造ができ、しかも成形加工性がよいポリウレタンエ
ラストマーを得る。 【構成】 p−キシリレンジイソシアネートを含むポリ
イソシアネートとポリマーポリオールとを反応させて分
子末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得た
のち、このプレポリマーをジオールなどのポリオールを
硬化剤として、硬化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐熱性、機械的特性
に優れ、かつ安価に製造することが可能なポリウレタン
エラストマーに関する。
に優れ、かつ安価に製造することが可能なポリウレタン
エラストマーに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンエラストマーとして、p−
キシリレンジイソシアネートをイソシアネート成分とす
るものは、既に公知であり、例えばp−キシリレンジイ
ソシアネート(以下、PXDIと略記する。)とポリ
(オキシテトラメチレン)グリコール(PTMG)とか
ら合成したプレポリマーを、アミン系硬化剤としてメチ
レンビス(O−クロルアニリン)(MOCA)で硬化し
たものが知られている。しかしながら、このようなアミ
ン系硬化剤を用いたエラストマーにあっては、ポットラ
イフが短く、成形加工性に劣り、応力軟化しやすく、動
的特性が劣るなどの不都合があった。
キシリレンジイソシアネートをイソシアネート成分とす
るものは、既に公知であり、例えばp−キシリレンジイ
ソシアネート(以下、PXDIと略記する。)とポリ
(オキシテトラメチレン)グリコール(PTMG)とか
ら合成したプレポリマーを、アミン系硬化剤としてメチ
レンビス(O−クロルアニリン)(MOCA)で硬化し
たものが知られている。しかしながら、このようなアミ
ン系硬化剤を用いたエラストマーにあっては、ポットラ
イフが短く、成形加工性に劣り、応力軟化しやすく、動
的特性が劣るなどの不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、耐熱性、機械的特性が優れ、安価であり、
かつ成形加工が容易であるポリウレタンエラストマーを
得ることにある。
ける課題は、耐熱性、機械的特性が優れ、安価であり、
かつ成形加工が容易であるポリウレタンエラストマーを
得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、PXDI
を含むポリイソシアネートとポリマーポリオールとから
なるプレポリマーをポリオールで硬化せしめることで解
決される。また、上記ポリオールの分子数とプレポリマ
ーのイソシアネート基数との比が0.1〜3.0の範囲
であることが好ましい。さらに、上記ポリイソシアネー
トのイソシアネート基とポリマーポリオールの水酸基と
の比が1.5〜15の範囲であるが好ましい。また、上
記ポリオールとしてはジオールが好ましく、特に1,4
−ブタンジオールが好ましい。
を含むポリイソシアネートとポリマーポリオールとから
なるプレポリマーをポリオールで硬化せしめることで解
決される。また、上記ポリオールの分子数とプレポリマ
ーのイソシアネート基数との比が0.1〜3.0の範囲
であることが好ましい。さらに、上記ポリイソシアネー
トのイソシアネート基とポリマーポリオールの水酸基と
の比が1.5〜15の範囲であるが好ましい。また、上
記ポリオールとしてはジオールが好ましく、特に1,4
−ブタンジオールが好ましい。
【0005】以下、本発明を詳しく説明する。本発明で
用いられるポリイソシアネートとしては、PXDI単独
あるいはPXDIを一成分として含む混合物が用いられ
る。PXDIを一成分として含む混合物に含まれるPX
DI以外のポリイソシアネートとしては、たとえば、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリ
ジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トランスシクロヘキ
サンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。ま
た、この混合物中のPXDIの含有率は少なくとも6重
量%以上、好ましくは12重量%以上とされる。
用いられるポリイソシアネートとしては、PXDI単独
あるいはPXDIを一成分として含む混合物が用いられ
る。PXDIを一成分として含む混合物に含まれるPX
DI以外のポリイソシアネートとしては、たとえば、ト
リレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリ
ジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トランスシクロヘキ
サンジイソシアネート、メタキシリレンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。ま
た、この混合物中のPXDIの含有率は少なくとも6重
量%以上、好ましくは12重量%以上とされる。
【0006】また、本発明で用いられるポリマーポリオ
ールとしては、たとえば、分子量が200〜5000で
ある、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエステルポ
リオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオ
ールなどが挙げられる。これらのポリマーポリオール
は、単独あるいは混合して使用してもよい。これらのポ
リマーポリオールの分子量が200以下となると、エラ
ストマーのガラス転移温度は上昇し、硬度、強度は大き
くなり、伸び、弾性、溶解性は下がる。逆に、分子量が
5000より大きいと、エラストマーのガラス転移温度
は低下し、硬度、強度は小さくなり、伸び、弾性、溶解
性は上がる。また、ポリマーポリオールの分子量分布が
広くなると、強度、永久ひずみは大きくなる。
ールとしては、たとえば、分子量が200〜5000で
ある、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエステルポ
リオール、アクリルポリオール、ポリブタジエンポリオ
ールなどが挙げられる。これらのポリマーポリオール
は、単独あるいは混合して使用してもよい。これらのポ
リマーポリオールの分子量が200以下となると、エラ
ストマーのガラス転移温度は上昇し、硬度、強度は大き
くなり、伸び、弾性、溶解性は下がる。逆に、分子量が
5000より大きいと、エラストマーのガラス転移温度
は低下し、硬度、強度は小さくなり、伸び、弾性、溶解
性は上がる。また、ポリマーポリオールの分子量分布が
広くなると、強度、永久ひずみは大きくなる。
【0007】本発明におけるプレポリマーは、上述のポ
リイソシアネートとポリマーポリオールとを反応させて
得られたもので、その分子末端にイソシアネート基を持
つものである。この反応は、ポリイソシアネート中のイ
ソシアネート基とポリマーポリオール中の水酸基との
比、NCO基/OH基(当量比)が1.5〜15、好ま
しくは2〜6の範囲のイソシアネート基が過剰となるよ
うに配合し、温度40〜140℃、好ましくは60〜1
00℃で行われる。この際、錫系、鉛系、亜鉛系、鉄系
などの有機金属触媒を併用することができる。このプレ
ポリマーの分子量は340〜3400の範囲が好まし
く、またプレポリマー中のNCO基の含有率は0.05
〜2.9モル%の範囲が好ましい。
リイソシアネートとポリマーポリオールとを反応させて
得られたもので、その分子末端にイソシアネート基を持
つものである。この反応は、ポリイソシアネート中のイ
ソシアネート基とポリマーポリオール中の水酸基との
比、NCO基/OH基(当量比)が1.5〜15、好ま
しくは2〜6の範囲のイソシアネート基が過剰となるよ
うに配合し、温度40〜140℃、好ましくは60〜1
00℃で行われる。この際、錫系、鉛系、亜鉛系、鉄系
などの有機金属触媒を併用することができる。このプレ
ポリマーの分子量は340〜3400の範囲が好まし
く、またプレポリマー中のNCO基の含有率は0.05
〜2.9モル%の範囲が好ましい。
【0008】本発明のポリウレタンエラストマーは、上
述の分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマー
をポリオールを硬化剤として硬化せしめたものである。
このポリオールとしては、たとえば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、トリエチレングリコール、水添ビ
スフェノールA、キシリレングリコール、1,4−ブタ
ンジオールなどの2価アルコールが挙げられる。また、
プレポリマーとポリオールとの配合割合はポリオールの
分子数/プレポリマーのNCO基数が0.1〜3.0、
好ましくは0.2〜0.7の範囲となるように、その配
合量が調整される。
述の分子末端にイソシアネート基を有するプレポリマー
をポリオールを硬化剤として硬化せしめたものである。
このポリオールとしては、たとえば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、
1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、トリエチレングリコール、水添ビ
スフェノールA、キシリレングリコール、1,4−ブタ
ンジオールなどの2価アルコールが挙げられる。また、
プレポリマーとポリオールとの配合割合はポリオールの
分子数/プレポリマーのNCO基数が0.1〜3.0、
好ましくは0.2〜0.7の範囲となるように、その配
合量が調整される。
【0009】プレポリマーとポリオールとの反応は、両
者を混合撹拌し、ただちに成形型等に注型し、硬化温度
90〜130℃、硬化時間18〜30時間の条件で硬化
せしめることで行われる。この硬化に際しては、プレポ
リマーおよびポリオールの混合物に種々の着色顔料、炭
酸カルシウム、酸化チタンなどの体質顔料、シリコーン
系、アミン系、ポリエーテル系、ポリエステル系、ヒマ
シ油系、合成ワックス系、ベントナイト系などの分散
剤、消泡剤、レベリング剤、揺変剤、ベンゾトリアゾー
ル系、ヒンダートアミン系、ヒンダートフェノール系な
どの安定剤、錫系、鉛系、亜鉛系、鉄系などの反応触媒
を必要に応じて適宜添加することができる。
者を混合撹拌し、ただちに成形型等に注型し、硬化温度
90〜130℃、硬化時間18〜30時間の条件で硬化
せしめることで行われる。この硬化に際しては、プレポ
リマーおよびポリオールの混合物に種々の着色顔料、炭
酸カルシウム、酸化チタンなどの体質顔料、シリコーン
系、アミン系、ポリエーテル系、ポリエステル系、ヒマ
シ油系、合成ワックス系、ベントナイト系などの分散
剤、消泡剤、レベリング剤、揺変剤、ベンゾトリアゾー
ル系、ヒンダートアミン系、ヒンダートフェノール系な
どの安定剤、錫系、鉛系、亜鉛系、鉄系などの反応触媒
を必要に応じて適宜添加することができる。
【0010】かくして得られた本発明のポリウレタンエ
ラストマーは、種々の形状の成形品、合成皮革、弾性繊
維などとして使用することができ、耐熱性、機械的物
性、耐侯性、耐薬品性に優れたものとなる。また、ポリ
イソシアネート成分として、p−フェニレンジイソシア
ネート(以下、PPDIと略記する。)を用いたポリウ
レタンエラストマーとほぼ同等の物性を有し、しかもこ
れに比べて安価に製造することが可能である。さらに、
MOCAなどのアミン系硬化剤を用いて硬化したPXD
I系ポリウレタンエラストマーに比べて、成形加工性に
優れ、応力軟化が少なく、動的変形にともなう自己発熱
が少ないという点で優れている。
ラストマーは、種々の形状の成形品、合成皮革、弾性繊
維などとして使用することができ、耐熱性、機械的物
性、耐侯性、耐薬品性に優れたものとなる。また、ポリ
イソシアネート成分として、p−フェニレンジイソシア
ネート(以下、PPDIと略記する。)を用いたポリウ
レタンエラストマーとほぼ同等の物性を有し、しかもこ
れに比べて安価に製造することが可能である。さらに、
MOCAなどのアミン系硬化剤を用いて硬化したPXD
I系ポリウレタンエラストマーに比べて、成形加工性に
優れ、応力軟化が少なく、動的変形にともなう自己発熱
が少ないという点で優れている。
【0011】以下、実施例ならびに比較例をあげ、本発
明を更に具体的に説明する。 参考例1 プレポリマーの製造 PXDI−ポリテトラメチレングリコール(以下、
PTMGと略す:分子量1000,三洋化成製)プレポ
リマーの製造 PXDI49g,PTMG133gを80℃で150分
間窒素雰囲気下で反応させた。 PXDI−ポリプロピレングリコール(以下、PP
Gと略す:分子量1000,三洋化成製)プレポリマー
の製造 PXDI43g,PPG119gを80℃で300分間
窒素雰囲気下で反応させた。 PPDI−PTMGプレポリマーの製造 PPDI41g,PTMG125gを80℃で180分
間窒素雰囲気下で反応させた。
明を更に具体的に説明する。 参考例1 プレポリマーの製造 PXDI−ポリテトラメチレングリコール(以下、
PTMGと略す:分子量1000,三洋化成製)プレポ
リマーの製造 PXDI49g,PTMG133gを80℃で150分
間窒素雰囲気下で反応させた。 PXDI−ポリプロピレングリコール(以下、PP
Gと略す:分子量1000,三洋化成製)プレポリマー
の製造 PXDI43g,PPG119gを80℃で300分間
窒素雰囲気下で反応させた。 PPDI−PTMGプレポリマーの製造 PPDI41g,PTMG125gを80℃で180分
間窒素雰囲気下で反応させた。
【0012】(実施例1)参考例1ので得られたプレ
ポリマー78gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.0gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−71.2℃、融点165℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー78gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.0gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−71.2℃、融点165℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0013】(実施例2)参考例1ので得られたプレ
ポリマー63gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.9gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−70.3℃、融点163℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー63gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.9gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−70.3℃、融点163℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0014】(実施例3)参考例1ので得られたプレ
ポリマー63gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.7gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−43.5℃、融点160℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー63gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.7gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−43.5℃、融点160℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0015】(実施例4)参考例1ので得られたプレ
ポリマー69gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.8gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−42.6℃、融点148℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー69gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール3.8gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−42.6℃、融点148℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0016】(比較例1)参考例1ので得られたプレ
ポリマー69gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール2.7gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−64.0℃、融点178℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー69gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール2.7gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−64.0℃、融点178℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0017】(比較例2)参考例1ので得られたプレ
ポリマー76gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール4.8gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−42.6℃、融点148℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
ポリマー76gを減圧脱泡した後、1,4−ブタンジオ
ール4.8gを添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌に
は、泡を巻き込まないように、アジター(90゜往復回
転式SV型:島崎製作所製)を使用した。混合後、ただ
ちに、110℃に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を
塗布しておいた縦形モールドに注型し、硬化温度110
℃で24時間硬化させた。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−42.6℃、融点148℃であった。密
度、ゲル分率、硬度を表1に示す。また、熱的性質を示
すDSCサーモグラムを図1に示す。力学特性を示す応
力−ひずみ図を図2に示す。
【0018】(比較例3)参考例1ので得られたプレ
ポリマー70gを減圧脱泡した後、約120℃で融解し
たメチレンビスクロロアニリン(MOCA)を8.0g
を添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌には、泡を巻き込
まないように、アジター(90゜往復回転式SV型:島
崎製作所製)を使用した。混合後、ただちに、110℃
に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を塗布しておいた
縦形モールドに注型し、硬化温度110℃で1時間モー
ルド内硬化を行ったのち、離型し、アフターキュアを1
10℃で12時間行った。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−61℃、融点225℃であった。密度、ゲ
ル分率、硬度を表1に示す。
ポリマー70gを減圧脱泡した後、約120℃で融解し
たメチレンビスクロロアニリン(MOCA)を8.0g
を添加し2〜3分撹拌混合した。撹拌には、泡を巻き込
まないように、アジター(90゜往復回転式SV型:島
崎製作所製)を使用した。混合後、ただちに、110℃
に予熱し、あらかじめフッ素系離型剤を塗布しておいた
縦形モールドに注型し、硬化温度110℃で1時間モー
ルド内硬化を行ったのち、離型し、アフターキュアを1
10℃で12時間行った。得られたエラストマーは、ガ
ラス転移点−61℃、融点225℃であった。密度、ゲ
ル分率、硬度を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリウレ
タンエラストマーは、PPDIをイソシアネート成分と
するポリウレタンエラストマーとほぼ同程度の耐熱性、
機械的特性等を有し、かつ安価に製造でき、成形品、合
成皮革、弾性繊維などに好適に用いられる。
タンエラストマーは、PPDIをイソシアネート成分と
するポリウレタンエラストマーとほぼ同程度の耐熱性、
機械的特性等を有し、かつ安価に製造でき、成形品、合
成皮革、弾性繊維などに好適に用いられる。
【図1】実施例および比較例の結果を示すグラフであ
る。
る。
【図2】実施例および比較例の結果を示すグラフであ
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 p−キシリレンジイソシアネートを含む
ポリイソシアネートとポリマーポリオールとからなるプ
レポリマーをポリオールで硬化せしめてなるポリウレタ
ンエラストマー。 - 【請求項2】 ポリオールの分子数とプレポリマーのイ
ソシアネート基数との比が0.1〜3.0である請求項
1記載のポリウレタンエラストマー。 - 【請求項3】 ポリイソシアネートのイソシアネート基
とポリマーポリオールの水酸基との比が1.5〜15で
ある請求項1記載のポリウレタンエラストマー。 - 【請求項4】 ポリオールが1,4−ブタンジオールで
ある請求項1記載のポリウレタンエラストマー。 - 【請求項5】 ポリイソシアネート中のp−キシリレン
ジイソシアネートの含有率が6〜100重量%である請
求項1記載のポリウレタンエラストマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272750A JPH08134172A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ポリウレタンエラストマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272750A JPH08134172A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ポリウレタンエラストマー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08134172A true JPH08134172A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17518241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6272750A Withdrawn JPH08134172A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | ポリウレタンエラストマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08134172A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005342906A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 鉛筆軸の塗膜形成方法及び鉛筆 |
WO2021212358A1 (zh) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 北京理工大学 | 一种热熔反应型聚氨酯材料及其制备方法和应用 |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP6272750A patent/JPH08134172A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005342906A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 鉛筆軸の塗膜形成方法及び鉛筆 |
WO2021212358A1 (zh) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 北京理工大学 | 一种热熔反应型聚氨酯材料及其制备方法和应用 |
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Legal Events
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