JPH08134030A - ベンゾシクロアルケン類、その製造法および剤 - Google Patents

ベンゾシクロアルケン類、その製造法および剤

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JPH08134030A
JPH08134030A JP7232981A JP23298195A JPH08134030A JP H08134030 A JPH08134030 A JP H08134030A JP 7232981 A JP7232981 A JP 7232981A JP 23298195 A JP23298195 A JP 23298195A JP H08134030 A JPH08134030 A JP H08134030A
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滋紀 大川
Osamu Uchikawa
治 内川
Masaomi Miyamoto
政臣 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メラトニンの作用と関連した疾患の予防・治療
剤の提供。 【解決手段】式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたメラトニン
受容体親和性を有する新規なベンゾシクロアルケン誘導
体、その製造法および医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】メラトニン(N−アセチル−5−メトキ
シトリプタミン)は主に脳の松果体で合成、分泌される
ホルモンで、暗環境で増加し、明環境で減少する。メラ
トニンは色素細胞や女性生殖線に抑制的に働き、また光
周期情報伝達に関与して生物時計の同調因子として作用
している。それゆえメラトニンは、生殖及び内分泌障
害、睡眠−覚醒リズム障害、時差ボケ、老化に伴う各種
障害等のメラトニン活性と関連した疾患の治療に用いる
ことが考えられている。また、最近ではメラトニンの生
成量が老化とともに減少することが明らかになってお
り、 メラトニンの生成量を維持することにより、 老化そ
のものを防止できるとの報告〔アンナールズ オブ ザ
ニューヨーク アカデミー オブ サイエンスイズ
(Ann.N.Y.Acad.Sci.),719巻,456-460頁(199
4)〕もある。しかしながら、中枢神経系の作用を期待す
る場合、メラトニン自体は脳内移行性が良くないため、
末梢投与では有効に作用が発現しないこと〔バイオオー
ガニック アンド メディシナル ケミストリー レタ
ーズ (Bioorg. Med. Chem. Lett.),4巻,1485頁(1
994年)〕、また、生体内の代謝酵素により容易に代謝
されること〔臨床検査 38巻,11号,1994年〕がそれぞ
れ報告されている。メラトニン受容体親和性を有する物
質としては、テトラヒドロナフタレンの2位にアシルア
ミノ基を有する式
【化13】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素、アルコキシ等、
3およびR5は水素等、R4はアリール、C1-4アルキル
等を示す〕で表される化合物(EP-A-420064,特開平3-1
69840)、ナフタレンの1位にアシルアミノエチル基を
有する式
【化14】 〔式中、Rはプロピル、ブチル、シクロプロピル等を示
す〕で表される化合物〔ジャーナル オブ メディシナ
ル ケミストリー(J.Med.Chem.), 35巻, 第1484-1486
頁,1992年〕、または(ナフチルエチル)ウレア類(EP
-A-530087)等が知られている。また、ベンゾシクロア
ルケン構造を有する化合物として、アドレナリン活性を
有し、抗高血圧剤として有用な式
【化15】 〔式中、R、R1およびR2 はそれぞれ水素、低級アル
コキシ等、R3およびR4はそれぞれ水素、低級アシル
(−CO-R5)等、R5は低級アルキル、nは1〜4を示
す〕で表される化合物(GB 2093837,特開昭57-16794
5)、α2−アドレナリン受容体アゴニスト活性を有し、
抗高血圧剤として有用な式
【化16】 〔式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ水素、低級
アルキル等を示す〕で表される化合物(CA 1221639,特
開昭59-212430)、鎮痛作用を有するエプタゾシンハイ
ドロブロマイドの中間体として用いられる式
【化17】 で表される化合物(EP-A-384917,特開昭64-61447)、
ドーパミン作用を有するテトラリンの原料として用いら
れる式
【化18】 で表される化合物〔ジャーナル オブ メディシナル
ケミストリー(J.Med.Chem.), 26巻,813頁(1983)〕
が報告されている。しかしながら、これらの化合物とメ
ラトニン受容体との関係については全く報告されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】メラトニンと構造を異
にし、さらに強い活性を有し、脳内移行性および代謝安
定性にも優れたメラトニンアゴニストは、治療上メラト
ニンよりも優れた効果を期待することができる。現状で
は、メラトニン受容体活性、脳内移行性および代謝安定
性などの点で十分満足できるものが見出されていない。
そこで、上記の公知化合物とは化学構造が異なり、優れ
たメラトニン受容体作動活性および拮抗活性を有し、医
薬品として十分に満足できる化合物の開発が切望されて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、式
【化19】 (式中、各記号は下記と同意義を示す)のベンゾシクロ
アルケン類の1位にR3CO−アミノ−C2-5アルキル基
またはR3CO−アミノ−C2-5アルキリデン基(R3
下記と同意義を示す)を有することに化学構造上の特徴
を有する、式
【化20】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、置換基を有
していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
よい複素環基を示すか、あるいはR1とR2は隣接する炭
素原子と一緒になって置換基を有していてもよいスピロ
環を形成していてもよく、R3は置換基を有していても
よい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、
置換基を有する水酸基または置換基を有していてもよい
複素環基、R4は水素原子または置換基を有していても
よい低級アルキル基、A環は置換されたベンゼン環、m
およびnはそれぞれ1ないし4の整数、および
【化21】 で表される化合物(I)またはその塩の創製に初めて成
功し、さらにこの化合物を含む式
【化22】 〔式中、A1環は置換基を有していてもよいベンゼン
環、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物(Ia)またはその塩が予想外にもメラトニン受容体に
対する親和性、安定性などがメラトニンアゴニストまた
はメラトニンアンタゴニストとしての優れた性質を有し
ており、医薬として十分満足できるものであることを見
出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、(1)化合物(I)また
はその塩、(2)R1およびR2がそれぞれ水素原子また
は置換基を有していてもよい炭化水素基、あるいはR1
とR2が隣接する炭素原子と一緒になってスピロ環を形
成、およびR3が置換基を有していてもよい炭化水素
基、置換基を有していてもよいアミノ基または置換基を
有する水酸基である前記(1)記載の化合物、(3)炭
化水素基が、炭素数1ないし6個の脂肪族炭化水素基、
炭素数3ないし6の単環式飽和炭化水素基または炭素数
6ないし10個の芳香族炭化水素基である前記(1)記
載の化合物、(4)複素環基が、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を
1ないし3個含む5ないし7員複素環基である前記
(1)記載の化合物、(5)スピロ環が、3ないし8員
環である前記(1)記載の化合物、(6)アミノ基の置
換基が、置換基を有していてもよい低級アルキル基また
は置換基を有していてもよいアリール基である前記
(1)記載の化合物、(7)置換基を有する水酸基が、
置換基を有していてもよい低級アルコキシ基である前記
(1)記載の化合物、(8)R1およびR2がそれぞれ水
素原子、低級アルキル基またはアリール基である前記
(1)記載の化合物、(9)R1およびR2がそれぞれ水
素原子または低級アルキル基である前記(1)記載の化
合物、
【0006】(10)R3が(i)置換基を有していても
よい低級アルキル基、(ii)置換基を有していてもよい
低級シクロアルキル基、(iii)置換基を有していても
よい低級アルケニル基、(iv)置換基を有していてもよ
いアリール基、(v)置換基を有していてもよい低級ア
ルキルアミノ基、(vi)置換基を有していてもよいアリ
ールアミノ基、(vii)置換基を有していてもよい5ま
たは6員含窒素複素環基または(viii)置換基を有して
いてもよい低級アルコキシ基である前記(1)記載の化
合物、(11)R3がハロゲン化されていてもよいC1-3
アルキル基である前記(1)記載の化合物、(12)R
4が水素原子である前記(1)記載の化合物、(13)
【化23】 (14)nが1ないし3の整数である前記(1)記載の
化合物、(15)nが1である前記(1)記載の化合
物、(16)mが1または2である前記(1)記載の化
合物、
【0007】(17)A環が(i)ハロゲン原子、(i
i)低級アルキル基、(iii)アリール基を有していても
よい低級アルコキシ基、(iv)ヒドロキシル基および
(v)モノ−低級アルキルアミノ基から選ばれた1ない
し3個の置換基で置換されたベンゼン環である前記
(1)記載の化合物、(18)A環が
【化24】 〔R5は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を
示す。〕である前記(1)記載の化合物、
【0008】
【化25】 (23)R1、R2およびR4が水素原子である前記
(1)記載の化合物、(24)R3がハロゲン化されて
いてもよい低級アルキル基である前記(23)記載の化
合物、(25)R3が低級シクロアルキル基である前記
(23)記載の化合物、(26)R1、R2およびR4
水素原子、R3がハロゲン化されていてもよい低級アル
キル基、および、mおよびnがそれぞれ1である前記
(18)記載の化合物、(27)式
【化26】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物である前記(1)記載の化合物、(28)(S)−1
−〔2−(アセチルアミノ)エチル〕−6−メトキシイ
ンダン、(S)−1−〔2−(トリフルオロアセチルア
ミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、(S)−1−
〔2−(シクロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕−
6−メトキシインダン、(S)−1−〔2−(プロピオ
ニルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、(S)
−1−〔2−(イソブチリルアミノ)エチル〕−6−メ
トキシインダン、(S)−1−〔2−(アセチルアミ
ノ)エチル〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン、(S)−7−メトキシ−1−〔2−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル〕−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレンまたは(S)−1−〔2−
(シクロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕−7−メ
トキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンである
前記(1)記載の化合物、(29)(S)−1−〔2−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル〕−6−メトキ
シインダンである前記(1)記載の化合物、(30)
(S)−1−〔2−(プロピオニルアミノ)エチル〕−
6−メトキシインダンである前記(1)記載の化合物、
(31)(S)−1−(2−アミノエチル)−6−メト
キシインダンまたはその塩、
【0009】(32)式
【化27】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物またはその塩と、式R3COOH〔式中の記号は前記
と同意義を示す。〕で表されるカルボン酸、その塩また
は反応性誘導体、あるいは式 R3'N=C=O〔式中の
記号は前記と同意義を示す。〕で表されるイソシアナー
ト類とを反応させることを特徴とする前記(1)記載の
化合物の製造法、(33)前記(1)記載の化合物また
はその塩を含有してなる医薬組成物、(34)メラトニ
ン受容体親和性組成物である前記(33)記載の組成
物、(35)生体リズム調節剤である前記(34)記載
の組成物、(36)睡眠覚醒リズム調節剤である前記
(35)記載の組成物、(37)時差ボケ調節剤である
前記(36)記載の組成物、(38)睡眠障害治療剤で
ある前記(35)記載の組成物、(39)化合物(Ia)
またはその塩を含有してなるメラトニン受容体親和性組
成物、および(40)メラトニン受容体作動組成物であ
る前記(39)記載の組成物などに関する。
【0010】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」として
は、例えば、脂肪族炭化水素基、単環式飽和炭化水素基
および芳香族炭化水素基などがあげられ、炭素数1ない
し16個のものが好ましい。具体的には、例えばアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基
およびアリール基などが用いられる。「アルキル基」
は、例えば低級アルキル基などが好ましく、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、ペンチル、ヘ
キシルなどのC1-6アルキル基などが汎用される。「ア
ルケニル基」は、例えば低級アルケニル基などが好まし
く、例えばビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロ
ペニル、ブテニルおよびイソブテニルなどのC2-6アル
ケニル基などが汎用される。「アルキニル基」は、例え
ば低級アルキニル基などが好ましく、例えばエチニル、
プロパルギルおよび1−プロピニルなどのC2-6アルキ
ニル基などが汎用される。「シクロアルキル基」は、例
えば低級シクロアルキル基などが好ましく、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシク
ロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基などが汎用さ
れる。「アリール基」は、例えばフェニル、キシリル、
1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、2−イン
デニルおよび2−アンスリルなどのC6-14アリール基な
どが好ましく、例えばフェニル基などが汎用される。
【0011】「置換基を有していてもよい炭化水素基」
の「炭化水素基」が有していてもよい置換基としては、
例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨ
ウ素など)、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、ハ
ロゲン化されていてもよい低級アルキル基(例えば、メ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエ
チル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロ
ペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル
などのハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル
基)、低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどのC1-6
ルコキシ基など)、アミノ基、モノ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノなどのモノ
−C1-6アルキルアミノ基など)、ジ−低級アルキルア
ミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど
のジ−C1-6アルキルアミノ基など)、カルボキシル
基、低級アルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、
プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニル基な
ど)、低級アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ−カ
ルボニル基など)、カルバモイル基、モノ−低級アルキ
ルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチ
ルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基など)、ジ−低級アルキルカルバモイル基(例え
ば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルなど
のジ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、アリール
カルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイル、ナフ
チルカルバモイルなどのC6-10アリール−カルバモイル
基)、アリール基(例えば、フェニル、ナフチルなどの
6-10アリール基)、アリールオキシ基(例えば、フェ
ニルオキシ、ナフチルオキシなどのC6-10アリールオキ
シ基)、ハロゲン化されていてもよい低級アルキルカル
ボニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、トリフルオ
ロアセチルアミノなどのハロゲン化されていてもよいC
1-6アルキル−カルボニルアミノ基など)などが用いら
れる。該「置換基を有していてもよい炭化水素基」の
「炭化水素基」は、前記の置換基を、炭化水素基の置換
可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有
していてもよく、置換基数が2個以上の場合は各置換基
は同一または異なっていてもよい。
【0012】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例
えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれた1種または2種1ないし4個(好ましくは
1ないし3個)のヘテロ原子を含む5ないし14員(好
ましくは5ないし10員)の(単環式ないし3環式、好
ましくは単環式または2環式)複素環基などがあげられ
る。例えば2−または3−チエニル、2−または3−フ
リル、1−、2−または3−ピロリル、1−、2−また
は3−ピロリジニル、2−、4−または5−オキサゾリ
ル、3−、4−または5−イソオキサゾリル、2−、4
−または5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチ
アゾリル、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、3
−または4−ピラゾリジニル、2−、4−または5−イ
ミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリ
アゾリル、1H−または2H−テトラゾリル等の炭素原
子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれた
ヘテロ原子を1ないし4個含む5員環基、例えば2−、
3−または4−ピリジル、N−オキシド−2−、3−ま
たは4−ピリジル、2−、4−または5−ピリミジニ
ル、N−オキシド−2−、4−または5−ピリミジニ
ル、チオモルホリニル、モルホリニル、ピペリジノ、2
−、3−または4−ピペリジル、チオピラニル、1,4
−オキサジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアジニ
ル、ピペラジニル、トリアジニル、3−または4−ピリ
ダジニル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−
ピリダジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、
窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む
6員環基、例えばインドリル、ベンゾフリル、ベンゾチ
アゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、
キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キナゾリニ
ル、キノキサリニル、インドリジニル、キノリジニル、
1,8−ナフチリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾ
リル、アクリジニル、フェナントリジニル、クロマニ
ル、フェノチアジニル、フェノキサジニル等の炭素原子
以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘ
テロ原子を1ないし4個含む2環性または3環性縮合環
基(好ましくは、上述の5ないし6員環が炭素原子以外
に酸素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれるヘテロ
原子を1ないし4個含んでいてもよい5ないし6員環基
1ないし2個と縮合して形成される基)等が用いられ
る。中でも、炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素
原子等から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含む5な
いし7員(好ましくは5または6員)の複素環基が好ま
しい。
【0013】該「置換基を有していてもよい複素環基」
の「複素環基」が有していてもよい置換基としては、例
えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC
1-6アルキル基など)、シクロアルキル基(例えば、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等のC3-6シクロアルキル基など)、低級アル
キニル基(例えば、エチニル、1-プロピニル、プロパル
ギル等のC2-6アルキニル基など)、低級アルケニル基
(例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニ
ル、イソブテニルなどのC2-6アルケニル基など)、ア
ラルキル基(例えばベンジル、α-メチルベンジル、フ
ェネチル等のC7-11アラルキル基など)、アリール基
(例えば、フェニル、ナフチルなどのC6-10アリール基
等、好ましくはフェニル基)、低級アルコキシ基(例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキ
シ等のC1-6アルコキシ基など)、アリールオキシ基
(例えば、フェノキシ等のC6-10アリールオキシ基
等)、低級アルカノイル基(例えば、ホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル等のC1-6
アルカノイル基など)、ベンゾイル基、ナフトイル基、
低級アルカノイルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ、
アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシ等のC1-6アルカノイルオキシ
基など)、アリールカルボニルオキシ基(例えば、ベン
ゾイルオキシ、ナフトイルオキシ等のC6-10アリールカ
ルボニルオキシ基など)、カルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカル
ボニル、tert-ブトキシカルボニル等のC1-6アルコキシ
−カルボニル基など)、アラルキルオキシカルボニル
(例えば、ベンジルオキシカルボニル等のC7-11アラル
キルオキシカルボニル基など)、カルバモイル基、モノ
−、ジ−またはトリ−ハロゲノ−低級アルキル基(例え
ば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル等のモノ−、ジ−ま
たはトリ−ハロゲノ−C1-4アルキル基など)、オキソ
基、アミジノ基、イミノ基、アミノ基、モノ−低級アル
キルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ等
のモノ−C1-4アルキルアミノ基など)、ジ−低級アル
キルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチ
ルアミノ等のジ−C1-4アルキルアミノ基など)、炭素
原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素
原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし3個含んでい
てもよい3ないし6員の環状アミノ基(例えば、アジリ
ジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピ
ロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イミダゾリジニ
ル、ピペリジル、モルホリニル、ジヒドロピリジル、ピ
リジル、N-メチルピペラジニル、N-エチルピペラジニル
等の3ないし6員の環状アミノ基など)、アルキレンジ
オキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキ
シ等のC1-3アルキレンジオキシ基など)、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、スルホ基、
スルフィノ基、ホスホノ基、スルファモイル基、モノア
ルキルスルファモイル基(例えば、N-メチルスルファモ
イル、N-エチルスルファモイル、N-プロピルスルファモ
イル、N-イソプロピルスルファモイル、N-ブチルスルフ
ァモイル等のC1-6モノアルキルスルファモイル基な
ど)、ジアルキルスルファモイル基(例えば、N,N-ジメ
チルスルファモイル、N,N-ジエチルスルファモイル、N,
N-ジプロピルスルファモイル、N,N-ジブチルスルファモ
イル等のジ−C1-6アルキルスルファモイル基など)、
アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プ
ロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec-ブチ
ルチオ、tert-ブチルチオ等のC1-6アルキルチオ基な
ど)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチ
ルチオ等のC6-10アリールチオ基など)、低級アルキル
スルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチル
スルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィ
ニル等のC1-6アルキルスルフィニル基など)、アリー
ルスルフィニル基(例えば、フェニルスルフィニル、ナ
フチルスルフィニル等のC6-10アリールスルフィニル基
など)、低級アルキルスルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブ
チルスルホニル等のC1-6アルキルスルホニル基な
ど)、アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホ
ニル、ナフチルスルホニル等のC6-10アリールスルホニ
ル基など)などが用いられる。該「置換基を有していて
もよい複素環基」の「複素環基」は、前記の置換基を、
複素環基の置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは
1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の
場合は各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0014】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよいアミノ基」は、置換基として例えば前記
「置換基を有していてもよい炭化水素基」などを1また
は2個有していてもよいアミノ基などがあげられる。こ
の「アミノ基」が有していてもよい置換基の好ましいも
のとしては、例えば置換基を有していてもよいC1-6
ルキル基、置換基を有していてもよいC6-10アリール基
などである。該「C1-6アルキル基」、「C6-10アリー
ル基」が有していてもよい置換基としては、前記「炭化
水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用い
られる。本明細書中で用いられる用語「置換基を有する
水酸基」は、水酸基の水素原子の代わりに例えば前記
「置換基を有していてもよい炭化水素基」などを1個有
する水酸基を示す。「置換基を有する水酸基」として
は、例えば置換基を有していてもよい低級アルキル基な
どを1個有する水酸基などが好ましい。該「低級アルキ
ル基」としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびt
ert−ブチルなどのC1-6アルキル基などが用いられ、該
「低級アルキル基」が有していてもよい置換基として
は、例えば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換
基と同様のものが用いられる。
【0015】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい低級アルキル基」の「低級アルキル基」
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル
などのC1-6アルキル基などを示し、置換基として、例
えば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基など
を1ないし3個有していてもよい。本明細書中で用いら
れる用語「置換基を有していてもよいスピロ環」の「ス
ピロ環」は、例えばR1とR2が一緒になって隣接する炭
素原子をスピロ原子として形成される3ないし8員の環
などを示し、例えば低級シクロアルカン(例えば、シク
ロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘ
キサンなどのC3-8シクロアルカンなど)、低級シクロ
アルケン(例えば、シクロプロペン、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘキセンなどのC3-8シクロアル
ケンなど)などが汎用される。好ましくは、C3-8シク
ロアルカンなどである。該「スピロ環」が有していても
よい置換基としては、例えば前記「複素環基」が有して
いてもよい置換基と同様のものが同様の個数用いられ
る。さらに、該「スピロ環」は芳香環(例えば、ベンゼ
ン環、ピリジン環などの6員の芳香環等)と縮合してい
てもよい。
【0016】本明細書中で用いられる用語「置換された
ベンゼン環」としては、例えばハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、置換基を有してい
てもよい炭化水素基、置換基を有する水酸基(好ましく
は、置換基を有していてもよい低級アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
などのC1-6アルコキシ基など))、水酸基、置換基を
有していてもよいアミノ基、アミド基(例えば、アセト
アミドなどのC1-6アシルアミノ基など)、低級アルキ
レンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシなどのC1-6アルキレンジオキシ基など)など
から選ばれる1ないし3個の置換基を置換可能な位置に
有するベンゼン環を示す。これらの「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」、「置換基を有する水酸基」、
「置換基を有していてもよいアミノ基」としては、例え
ば前記で詳述したものと同様のものが用いられる。これ
らの「炭化水素基」、「水酸基」、「アミノ基」が有す
る置換基の数が2個以上の場合、各置換基は同一または
異なっていてもよい。該「置換されたベンゼン環」は、
例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素など)、C
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチルなど)、C
6-10アリール基を有していてもよいC1-6アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシなど)、水酸基およびモ
ノ−C1-6アルキルアミノ基から選ばれた1ないし3個
の置換基で置換されたベンゼン環などが好ましく、特
に、1個の例えばC1-6アルコキシ基(例えば、メトキ
シなど)で置換されたベンゼン環などが好ましい。本明
細書中で用いられる用語「置換基を有していてもよいベ
ンゼン環」は、例えば前記「置換されたベンゼン環」が
有する置換基などを1ないし3個有していてもよいベン
ゼン環を示す。
【0017】前記式中、R1およびR2はそれぞれ水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよい複素環基を示す。またR1とR2は隣
接する炭素原子と一緒になって置換基を有していてもよ
いスピロ環を形成していてもよい。R1およびR2はそれ
ぞれ例えば水素原子、低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピルなどのC1-6アル
キル基など)またはアリール基(例えば、フェニル、1
−ナフチル、2−ナフチルなどのC6-10アリール基な
ど)などであるときが好ましく、特に水素原子または低
級アルキル基などが汎用される。またR1とR2が隣接す
る炭素原子と一緒になって、例えば、芳香環(例、ベン
ゼン環など)と縮合していてもよい
【化28】 などで表されるスピロ環を形成しているときなどが好ま
しい。中でも、R1およびR2はそれぞれ水素原子が好ま
しい。
【0018】前記式中、R3は置換基を有していてもよ
い炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、置
換基を有する水酸基または置換基を有していてもよい複
素環基を示す。R3で示される「置換基を有していても
よい炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいものは、
例えばアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピルなどのC1-6アルキル基など)、アル
ケニル基(例えば、ビニルなどのC2-6アルケニル基な
ど)、アルキニル基(例えば、エチニルなどのC2-6
ルキニル基など)、シクロアルキル基(例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどのC3-6シクロアルキル基など)およびアリー
ル基(例えば、フェニルなどのC6-14アリール基など)
など、特にアルキル基(例えば、メチルなどのC1-6
ルキル基など)およびシクロアルキル基(例えば、シク
ロプロピルなどのC3-6シクロプロピルなど)などが汎
用される。該「アルキル基」、「アルケニル基」、「ア
ルキニル基」、「シクロアルキル基」、「アリール基」
は、例えば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換
基(好ましくは、フッ素などのハロゲン原子など)など
を1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していても
よい。R3で示される「置換基を有していてもよいアミ
ノ基」の置換基の好ましいものとしては、例えば置換基
を有していてもよい低級アルキル基および置換基を有し
ていてもよいアリール基などが1または2個用いられ、
特に置換基を有していてもよい低級アルキル基などが1
個用いられる。該「低級アルキル基」は、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチルおよびtert−ブチルなどのC1-6アル
キル基などが用いられる。該「低級アルキル基」は、例
えば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基など
を1ないし3個有していてもよい。該「アリール基」
は、例えばフェニル基などのC6-10アリール基などが用
いられる。該「アリール基」は、例えば前記「炭化水素
基」が有していてもよい置換基(好ましくは、フッ素、
塩素などのハロゲン原子、メトキシ、エトキシなどのC
1-6アルコキシ基など)を1ないし5個、好ましくは1
ないし3個有していてもよい。該「置換基を有していて
もよいアミノ基」としては、例えば1ないし3個の低級
アルコキシ基(例、メトキシなどのC1-4アルコキシ基
など)で置換されたフェニルアミノ基、または低級アル
キル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル、tert
-ブチルなどのC1-4アルキル基など)でモノ置換された
アミノ基などが汎用される。
【0019】R3で示される「置換基を有する水酸基」
が有する置換基の好ましいものとしては、例えば置換基
を有していてもよい低級アルキル基などが用いられる。
該「低級アルキル基」は、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ルおよびtert−ブチルなどのC1-6アルキル基などが用
いられる。該「低級アルキル基」は、例えば前記「炭化
水素基」が有していてもよい置換基などを1ないし3個
有していてもよい。「置換基を有する水酸基」の好まし
いものとしては、例えば置換基を有していてもよい低級
アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシなどのC1-6アルコキシ
基など)などが汎用される。該「低級アルコキシ基」の
置換基としては、例えば前記「炭化水素基」が有してい
てもよい置換基などが用いられる。
【0020】R3で示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」の好ましいものとしては、
例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原
子から選ばれた1ないし3個のヘテロ原子を含む5また
は6員複素環基などが用いられる。具体的には、例えば
1−,2−または3−ピロリジニル、2−または4−イ
ミダゾリニル、2−、3−または4−ピラゾリジニル、
ピペリジノ、2−、3−または4−ピペリジル、1−ま
たは2−ピペラジニル、モルホリニル、2−または3−
チエニル、2−、3−または4−ピリジル、2−フリル
または3−フリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3
−ピロリル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、
3−イソオキサゾリルなどがあげられる。特に好ましく
は、6員含窒素複素環基(例、ピリジル等)などが用い
られる。R3で示される「置換基を有していてもよい複
素環基」の置換基の好ましいものとしては、例えばハロ
ゲン原子(例えばクロロ、ブロム等)、C1-6アルキル
基(例えばメチル、エチル等)、C1-6アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ等)、アラルキルオキシカ
ルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル等のC
7-12アラルキルオキシ−カルボニル等)等などが用いら
れる。
【0021】R3は、例えば(i)置換基を有していても
よい低級アルキル基、(ii)置換基を有していてもよい
低級シクロアルキル基、(iii)置換基を有していてもよ
い低級アルケニル基、(iv)置換基を有していてもよい
アリール基、(v)置換基を有していてもよい低級アルキ
ルアミノ基、(vi)置換基を有していてもよいアリール
アミノ基、(vii)置換基を有していてもよい5または6
員含窒素複素環基または(viii)置換基を有していても
よい低級アルコキシ基などが好ましい。前記「低級アル
キル基」は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1-6アル
キル基などが好ましい。「低級シクロアルキル基」は、
例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキル基など
が好ましい。「低級アルケニル基」は、例えばビニル、
1−プロペニル、ブテニルなどのC2-6アルケニル基な
どが好ましい。「アリール基」は、例えばフェニル、1
−ナフチル、2−ナフチルなどのC6-10アリール基など
が好ましい。「低級アルキルアミノ基」は、例えばメチ
ルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピ
ルアミノ、ブチルアミノ、tert-ブチルアミノ、ジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノなどの
モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ基などが好まし
い。「アリールアミノ基」は、例えばフェニルアミノな
どのC6-10アリールアミノ基などが好ましい。「5また
は6員含窒素複素環基」は、例えば2−、3−または4
−ピリジルなどの5または6員含窒素複素環基などが好
ましい。「低級アルコキシ基」は、例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどのC1-6アル
コキシ基など好ましい。これらの基が有していてもよい
置換基としては、例えば前記「炭化水素基」が有してい
てもよい置換基などが1〜5個用いられる。
【0022】R3 のさらに好ましい例は、i)ハロゲン
またはC1-6アルコキシ基でそれぞれ1〜4個置換され
ていてもよいC1-6アルキル基、ii)C3-6シクロアルキ
ル基、iii)C2-6アルケニル基、iv)C1-6アルコキ
シ、ニトロ、ハロゲノC1-6アルキル−カルボニルアミ
ノまたはハロゲン原子でそれぞれ1〜4個置換されてい
てもよいC6-10アリール基、v)モノ−またはジ−C1-6
アルキルアミノ基、vi)1〜3個のC1-6アルコキシ基
で置換されていてもよいC6-10アリールアミノ基、vi
i)C7-11アラルキルオキシカルボニル基で1〜2個置
換されていてもよい6員含窒素複素環基、またはviii)
1-6アルコキシ基などである。特に、例えばハロゲン
化されていてもよいC1-6アルキル基(例えば、メチ
ル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチ
ル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチ
ル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペ
ンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルな
ど)、C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
ど)またはモノ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロ
ピルアミノ、ブチルアミノ、tert-ブチルアミノなど)
などであるときが汎用される。中でも、ハロゲン化され
ていてもよいC1-6アルキル基またはモノ−C1-6アルキ
ルアミノ基、特にハロゲノC1-3アルキル基(例えばク
ロロメチルなど)が好ましい。前記式中、R4は水素原
子または置換基を有していてもよい低級アルキル基を示
す。R4は水素原子またはC1-4アルキル基(例えば、メ
チルなど)などが好ましく、特に水素原子であるときが
汎用される。
【0023】前記式中、A環は置換されたベンゼン環
を、A1環は置換基を有していてもよいベンゼン環を示
す。A環およびA1環は、例えば
【化29】 〔R5は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基
(例えば、メトキシ、エトキシなどのC1-6アルコキシ
基など)を示す。〕などが好ましい。R5は、例えばC
6-10アリール基などを有していてもよいC1-6アルコキ
シ基が好ましい。中でもC1-6アルコキシ基(例えば、
メトキシなど)などが好ましい。
【化30】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕などである。
nは1のときが特に好ましい。mは1ないし4の整数を
示す。mは1ないし3の整数が好ましい。さらに、mは
1または2が好ましく、特に、mは1のときが好まし
い。式中、nは1ないし4の整数を示す。nは1ないし
3の整数が好ましい。さらに、nは1または2が好まし
く、特に、nは1のときが好ましい。
【化31】
【0024】本発明の化合物(I)は、例えば以下の構
造式を有するものなどが特に汎用される。
【化32】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕
【0025】化合物(I)の好ましい例として、例え
ば、式
【化33】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す。〕で表される化
合物などがあげられる。また、化合物(I)の好ましい
例としては、
【化34】
【0026】化合物(I)または(Ia)として、好まし
くは、R1およびR2がそれぞれ水素原子、低級アルキル
基、C6-10アリール基またはR1とR2が隣接する炭素原
子と一緒になって、6員の芳香環と縮合していてもよい
3-8スピロ環、R3が(i)置換基を有していてもよい
低級アルキル基、(ii)置換基を有していてもよい低級
シクロアルキル基、(iii)置換基を有していてもよい低
級アルケニル基、(iv)置換基を有していてもよいアリ
ール基、(v)置換基を有していてもよい低級アルキルア
ミノ基、(vi)置換基を有していてもよいアリールアミ
ノ基、(vii)置換基を有していてもよい5または6員含
窒素複素環基または(viii)置換基を有していてもよい
低級アルコキシ基で、これらの基が有していてもよい置
換基が1〜5個の前記「炭化水素基」が有していてもよ
い置換基、R4が水素原子または置換基を有していても
よい低級アルキル基、A環またはA1環が置換されたベ
ンゼン環 mが1または2、およびnが1ないし3の整数である化
合物などがある。さらに好ましくは、R1およびR2がそ
れぞれ水素原子、C1-3アルキル基またはC6-10アリー
ル基、R3 がi)ハロゲンまたはC1-6アルコキシ基でそ
れぞれ置換されていてもよいC1-6アルキル基、ii)C
3-6シクロアルキル基、iii)C2-6アルケニル基、iv)
1-6アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲノC1-6アルキル
−カルボニルアミノ基またはハロゲン原子でそれぞれ置
換されていてもよいC6-10アリール基、v)モノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ基、vi)1〜3個のC1-6
ルコキシ基で置換されていてもよいC6-10アリールアミ
ノ基、vii)C7-11アラルキルオキシカルボニル基で置
換されていてもよい6員含窒素複素環基またはviii)C
1-6アルコキシ基、R4が水素原子またはC1-4アルキル
基 A環またはA1環がC6-10アリール基を有していてもよ
いC1-6アルコキシ基で置換されたベンゼン環、および
mおよびnがそれぞれ1である化合物などが用いられ
る。特に好ましくは、R1、R2およびR4がそれぞれ水
素原子、R3 がハロゲン化されていてもよいC1-6アル
キル基またはモノ−C1-6アルキルアミノ基、A環また
はA1環がC1-3アルコキシ基で置換されたベンゼン環、
およびmおよびnがそれぞれ1である化合物などであ
る。
【0027】化合物(I)または(Ia)あるいはその塩
としては、例えば(E)−1−〔2−(アセチルアミ
ノ)エチリデン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン、(E)−7−メトキシ−1−〔2
−(トリフルオロアセチルアミノ)エチリデン〕−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン、(E)−1−〔2
−(シクロプロピルカルボニルアミノ)エチリデン〕−
7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン、1−〔2−(アセチルアミノ)エチル〕−6−メト
キシインダン、1−〔2−(トリフルオロアセチルアミ
ノ)エチル〕−6−メトキシインダン、1−〔2−(シ
クロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕−6−メトキ
シインダン、1−〔2−(プロピオニルアミノ)エチ
ル〕−6−メトキシインダン、1−〔2−(イソブチリ
ルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、(E)−
1−〔2−(アセチルアミノ)エチリデン〕−6−メト
キシインダン、(E)−1−〔2−(トリフルオロアセ
チルアミノ)エチリデン〕−6−メトキシインダン、
(E)−1−〔2−(シクロプロピルカルボニルアミ
ノ)エチリデン〕−6−メトキシインダン、1−〔2−
(アセチルアミノ)エチル〕−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン、7−メトキシ−1−
〔2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル〕−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1−〔2−(シク
ロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕−7−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどが好まし
いものとして挙げられる。さらに好ましくは、(S)−
1−〔2−(アセチルアミノ)エチル〕−6−メトキシ
インダン、(S)−1−〔2−(トリフルオロアセチル
アミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、(S)−1
−〔2−(シクロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕
−6−メトキシインダン、(S)−1−〔2−(プロピ
オニルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、
(S)−1−〔2−(イソブチリルアミノ)エチル〕−
6−メトキシインダン、(S)−1−〔2−(アセチル
アミノ)エチル〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン、(S)−7−メトキシ−1−〔2
−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル〕−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン、(S)−1−〔2−
(シクロプロピルカルボニルアミノ)エチル〕−7−メ
トキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンなどで
ある。
【0028】本発明の化合物(I)または化合物(I
a)の塩としては、例えば薬学的に許容可能な塩などが
用いられる。例えば、無機塩基との塩、有機塩基との
塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性ア
ミノ酸との塩などがあげられる。無機塩基との塩の好適
な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などの
アルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの
アルカリ土類金属塩、ならびにアルミニウム塩、アンモ
ニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例
としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、エタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、
N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩があ
げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げ
られる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シ
ュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リ
ンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸などとの塩があげられる。塩基性ア
ミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、
リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ
酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、
グルタミン酸などとの塩があげられる。中でも薬学的に
許容可能な塩が好ましく、その例としては、化合物
(I)内に塩基性官能基を有する場合には、例えば塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など無機酸との
塩、例えば酢酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイ
ン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸などの有機酸との塩があげられ、酸性
官能基を有する場合には、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩などが
あげられる。
【0029】本発明の化合物(I)またはその塩(以
下、単に化合物(I)略称する)、化合物(Ia)また
はその塩(以下、単に化合物(Ia)と略称する)の製
造法について以下に述べる。本発明の化合物(I)およ
び化合物(Ia)は、例えば以下の反応式で示される方
法またはこれに準じた方法等により得られる。以下にそ
の反応式の略図を示すが、略図中の化合物の各記号は前
記と同意義を示す。 反応式−1
【化35】
【0030】反応式−2
【化36】 式中の化合物(II)〜(XI)は塩を形成している場合も
含み、このような塩としては、例えば化合物(I)の塩
と同様のものなどが用いられる。
【0031】化合物(II)は自体公知またはそれに準じ
る方法などに従って製造することができ、 例えばジャー
ナル オブ ザ ケミカル ソサエティ (J. Chem. So
c.), (C), 990 (1966)などに記載される方法に従って
製造することができる。化合物(III)は自体公知の方
法またはそれに準じた方法によって製造することがで
き、 例えばジャーナル オブ オーガニック ケミスト
リー(J. Org. Chem.)55巻, 1874頁 (1990)、ジャーナ
ル オブ オーガニック ケミストリー,26巻, 27頁
(1961)、ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル
ソサエティ(J. Am. Chem. Soc.), 105巻, 3992頁 (1
983)、ジャーナル オブ ザ ケミカル ソサエティ
パーキントランス I (J. Chem. Soc. Perkin Trans.
I), 3399頁 (1988)、ジャーナル オブ ザ ケミカル
ソサエティ(J. Chem. Soc),(c), 217頁 (1969)、リー
ビッヒ アンナーレン ケミー(Liebigs. Ann. Che
m.), 263頁 (1987)などに記載の方法またはそれに準じ
た方法に従って製造することができる。化合物(V)は
自体公知の方法またはそれに準じた方法によって製造す
ることができ、 例えばカナディアン ジャーナル オブ
ケミストリー(Can.J.Chem.),53巻、3681頁(197
5)などに記載の方法またはそれに準じた方法に従って
製造することができる。
【0032】化合物(IV)はアルキルホスホン酸ジエス
テルの塩基処理より生成するホスホナートカルボアニオ
ンと化合物(III)とを反応させて、配置異性体単独ま
たはEおよびZ異性体の混合物として製造できる。化合
物(III)1モルに対しアルキルホスホン酸ジエステル
を約1〜3モル、好ましくは約1〜1.5モル用いる。
塩基としては、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、
メタルアルコラートなどをアルキルホスホン酸ジエステ
ル1モルに対し約1〜3モル、好ましくは約1〜1.5
モル用いる。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行う
のが有利である。このような溶媒として反応が進行する
限り特に限定されないが、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノールなどのアルコール類、ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミドなど
のアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類などが好ましい。反応時間は通常1時間〜24時間、
好ましくは1時間〜6時間である。反応温度は通常0〜
150℃、好ましくは0〜100℃である。
【0033】また化合物(IV)は、アセトニトリルを塩
基処理して生成するカルボアニオンと化合物(III)を
反応させ、続いて脱水反応に付すことによっても製造で
きる。化合物(III)1モルに対しアセトニトリルを約
1〜1.5モル、好ましくは等モル量用いる。塩基とし
ては、リチウムアミド(例えば、リチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウム1,1,1,3,3,3−ヘキサメ
チルジシラジドなど)を化合物(III)1モルに対し約
1〜1.5モル、好ましくは約1〜1.1モル用いる。
本反応は、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利で
ある。このような溶媒としては、反応が進行する限り特
に限定されないが、例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類などが好まし
い。反応時間は通常30分〜2時間である。反応温度は
通常−78〜50℃、好ましくは−78〜0℃である。
脱水反応は自体公知の方法に従って行えばよく、触媒と
しては、例えば酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硫酸
水素カリウム、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸、三
フッ化ホウ素エーテル錯体など)、塩基(例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなど)などが用いられ
る。さらに、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドなどの脱水剤や、ヨウ素、無水硫酸銅、アルミナ、二
酸化ナトリウム、オキシ塩化リン、塩化チオニル、メタ
ンスルホニルクロリドなどを用いて脱水反応を行っても
よい。本反応は無溶媒で行うか、反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒としては、
反応が進行する限り特に限定されないが、例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノールなどのアルコール類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシ
エタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルな
どのエーテル類、ピリジンなどの芳香族アミン類などが
好ましい。反応時間は通常30分〜6時間、好ましくは
30分〜2時間である。反応温度は通常0℃〜300
℃、好ましくは10℃〜100℃である。化合物(IV)
の異性体混合物は、例えば再結晶、蒸留、クロマトグラ
フィーなどの通常の分離手段によりE、Z異性体混合物
あるいはE体、Z体各々の単体として単離、精製するこ
とができる。
【0034】化合物(V)は、化合物(IV)を還元する
ことによって得られる。還元は、例えば金属水素化物
(例えば、水素化アルミニウム、水素化ジイソブチルア
ルミニウムなど)、金属水素錯化合物(例えば、水素化
リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムなど)
などの還元剤、またはラネーニッケル触媒やラネーコバ
ルト触媒などの水素添加触媒等を用いて行う。還元剤の
使用量は、例えば金属水素化物の場合、化合物(IV)1
モルに対して約0.5〜10モル、好ましくは約1.0
〜3.0モル、金属水素錯化合物の場合、化合物(IV)
1モルに対して約0.5〜10モル、好ましくは約1.
0〜3.0モル、水素添加の場合、ラネーニッケル、ラ
ネーコバルト等の触媒を化合物(IV)に対して約10〜
1000重量%、好ましくは約50〜300重量%であ
る。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利
である。このような溶媒としては、反応が進行する限り
特に限定されないが、例えばメタノール、エタノール、
プロパノールなどのアルコール類、シクロヘキサン、ヘ
キサンなどの飽和炭化水素類、ギ酸、酢酸などの有機酸
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロ ピルエー
テルなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミドなどのアミド類などが好ましい。ラ
ネーニッケル、ラネーコバルト触媒を用いる際には副反
応を抑えるために、さらにアンモニア、ヒドラジンなど
を添加する方が好ましい場合もある。反応時間は用いる
還元剤または触媒の活性および量によって異なるが、反
応時間は通常1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6
時間である。反応温度は通常0〜100℃、好ましくは
20〜50℃である。圧力は通常1〜100kgf/cm2
ある。化合物(V)は、例えば蒸留、クロマトグラフィ
ーなどの通常の分離手段によりE、Z異性体混合物ある
いはE体、Z体各の単体として単離、精製することがで
きる。また適当な条件を用いることにより、 ニトリルの
還元と同時に二重結合を単結合に還元することもでき
る。 さらにE体、Z体の混合物のいずれか一方のニトリ
ルのみを選択的に還元し、E体、Z体いずれか一方のア
ミン体を選択的に得ることも可能である。
【0035】化合物(I)は、化合物(V)とカルボン
酸、その塩または反応性誘導体とを反応させて製造され
る。カルボン酸としては、例えば式 R3 COOH(R3
は前記と同意義を示す)で表されるカルボン酸があげら
れる。該カルボン酸の塩としては、例えばナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、
マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウ
ム塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリ
ジン塩、ピコリン塩などの有機塩基との塩があげられ
る。該カルボン酸の反応性誘導体としては、酸ハロゲン
化物(例えば、酸塩化物、酸臭化物など)、酸アミド
(例えば、イミダゾリドなど)、酸無水物、酸アジド、
活性エステル(例えば、N−フタルイミドエステル、N
−コハク酸イミドエステルなど)などが用いられる。ま
た反応性誘導体を用いる代わりに該カルボン酸を直接化
合物(V)と反応させてもよい。その場合、例えばN,
N'−ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩(WSC)などのカップリング試薬の存在下で
反応を進行させるのが好ましい。上記カルボン酸、その
塩またはその反応性誘導体は、化合物(V)1モルに対
し通常約1〜3モル、好ましくは約1〜1.2モル用い
る。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利
である。このような溶媒として反応が進行する限り特に
限定されないが、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテルなどのエーテル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘ
キサメチルホスホリックトリアミドなどのアミド類、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジ
クロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類などが好まし
い。カルボン酸の反応性誘導体として酸ハロゲン化物を
用いる場合は、反応系内に例えばトリエチルアミン、ピ
リジン、4−ジメチルアミノピリジンなどのアミン類を
加えておくのが望ましい。反応時間は用いる試薬や溶媒
により異なるが通常30分〜24時間、好ましくは30
分〜4時間である。反応温度は通常0〜100℃、好ま
しくは0〜70℃である。
【0036】化合物(I)が尿素類である場合、化合物
(V)とイソシアナート類とを反応させることによって
も製造される。該イソシアナート類としては、例えば式
3'N=C=O(R3’は前記のR3から−NHを除い
た基を示す)で表されるイソシアナート類があげられ
る。該イソシアナート類を化合物(V)1モルに対して
1〜1.5モル、好ましくは当モル量用いる。用いられ
る溶媒としては反応が進行する限り特に限定されない
が、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテルなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミドなどのアミド類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトン、メチルエチ
ルケトンなどのケトン類などが好ましい。反応時間は用
いる試薬や溶媒により異なるが通常30分〜24時間、
好ましくは30分〜4時間である。反応温度は通常0〜
100℃、好ましくは0〜70℃である。化合物(I)
の異性体混合物は、例えば再結晶、蒸留、クロマトグラ
フィーなどの通常の分離手段によりE、Z異性体混合物
あるいはE体、Z体各々の単体として単離、精製するこ
とができる。
【0037】反応式−2の中で示される化合物(VI)
〔式中、Zは置換基を有していてもよい炭化水素基を示
す〕は、式 CH3COOZ(Zは前記と同意義)で表
される化合物を塩基処理して生成するカルボアニオンと
化合物(III)とを反応させて製造される。化合物(II
I)1モルに対し、式 CH3COOZ(Zは前記と同意
義)で表される化合物を約1〜1.5モル、好ましくは
等モル量用いる。塩基としては、リチウムアミド(例え
ば、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム−1,1,
1,3,3,3−へキサメチルジシラジドなど)を化合物
(III)1モルに対し約1〜1.5モル、好ましくは約
1〜1.1モル用いる。本反応は反応に不活性な溶媒を
用いて行うのが有利である。このような溶媒として反応
が進行する限り特に限定されないが、例えばテトラヒド
ロフラン、ジエチルエーテルなどのエーテル類が好まし
い。反応時間は通常30分間〜6時間、好ましくは30
分間〜2時間である。反応温度は通常−78℃〜50
℃、好ましくは−78℃〜0℃である。Zで示される
「置換基を有していてもよい炭化水素基」としては、前
記の「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様の
ものが用いられる。
【0038】化合物(VII)は化合物(VI)を脱水反応
に付すことにより製造される。脱水反応の触媒として
は、例えば酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硫酸水素
カリウム、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸、10−
カンファースルホン酸、三フッ化ホウ素エーテル錯体な
ど)、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなど)などが用いられる。さらに、N,N'−ジシク
ロヘキシルカルボジイミドなどの脱水剤や、ヨウ素、無
水硫酸銅、アルミナ、二酸化ナトリウム、オキシ塩化リ
ン、塩化チオニル、メタンスルホニルクロリドなどを用
いて脱水反応を行ってもよい。本反応は無溶媒で行う
か、反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。
このような溶媒としては、反応が進行する限り特に限定
されないが、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、ピリジンな
どの芳香族アミン類などが好ましい。反応時間は通常3
0分〜6時間、好ましくは30分〜2時間である。反応
温度は通常室温(約10〜35℃)〜300℃、好まし
くは室温〜100℃である。
【0039】また化合物(VII)はアルキルホスホン酸
ジエステルの塩基処理より生成するホスホナートカルボ
アニオンと化合物(III)とを反応させて、配置異性体
単独またはEおよびZ異性体の混合物として得られる。
化合物(III)1モルに対しアルキルホスホン酸ジエス
テルを約1〜3モル、好ましくは約1〜1.5モル用い
る。塩基としては、水素化ナトリウム、ナトリウムアミ
ド、メタルアルコラートなどをアルキルホスホン酸ジエ
ステル1モルに対し約1〜3モル、好ましくは約1〜
1.5モル用いる。本反応は反応に不活性な溶媒を用い
て行うのが有利である。このような溶媒として反応が進
行する限り特に限定されないが、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノールなどのアルコール類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどの
エーテル類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類などが好ましい。反応時間は通常1時間〜24時間、
好ましくは1時間〜6時間である。反応温度は通常0〜
150℃、好ましくは0〜100℃である。化合物(VI
I)の異性体混合物は、例えば再結晶、蒸留、クロマト
グラフィーなどの通常の分離手段によりE、Z異性体混
合物あるいはE体、Z体各々の単体として単離、精製す
ることができる。
【0040】化合物(VIII)は化合物(VII)を還元す
ることにより製造される。化合物(VII)1モルに対
し、金属水素化物(例えば、水素化アルミニウム、水素
化ジイソブチルアルミニウムなど)または金属水素錯化
合物(例えば、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホ
ウ素ナトリウムなど)などの還元剤を約1〜3モル、好
ましくは約1〜1.2モル用いる。本反応は反応に不活
性な溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒
として反応が進行する限り特に限定されないが、例えば
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素類、シクロヘキサン、ヘキサンなどの飽和炭化水素
類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメト
キシエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ルなどのエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、
四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素類などが好ましい。反応時間は通常30分間〜
12時間、好ましくは30分間〜4時間である。反応温
度は通常−20℃〜150℃、好ましくは−20℃〜8
0℃である。化合物(VIII)の異性体混合物は、例えば
再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの通常の分離手
段によりE、Z異性体混合物あるいはE体、Z体各々の
単体として単離、精製することができる。
【0041】化合物(IX)は化合物(VIII)をハロゲン
化物で処理することにより製造される。ハロゲン化物と
しては、例えばハロゲン化水素(例えば臭化水素、塩酸
など)、ハロゲン化リン(例えば、五塩化リン、三塩化
リン、三臭化リンなど)、ハロゲン化チオニル(例えば
塩化チオニル、臭化チオニルなど)、ホスフィンとハロ
ゲン化物(例えばトリフェニルホスフィンと四臭化炭素
あるいは四塩化炭素など)などが好ましい。ハロゲン化
物の使用量は、化合物(VIII)1モルに対して約0.2
〜5.0モル、好ましくは約0.5〜2.0モルであ
る。用いられる溶媒としては反応が進行する限り特に限
定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテルなどのエーテル類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類などが好ましい。反応時
間は通常30分間〜12時間、好ましくは30分間〜3
時間である。反応温度は通常室温(10〜35℃)〜1
50℃、好ましくは室温(10〜35℃)〜100℃で
ある。化合物(IX)の異性体混合物は、例えば再結晶、
蒸留、クロマトグラフィーなどの通常の分離手段により
E、Z異性体混合物あるいはE体、Z体各々の単体とし
て単離、精製することができる。
【0042】化合物(X)は化合物(IX)とフタルイミ
ドカリウムとを縮合させることにより製造される。化合
物(IX)1モルに対し、フタルイミドカリウム約1〜5
モル、好ましくは約1〜1.2モル用る。化合物(IX)
とフタルイミドカリウムとの縮合は所望により塩基の存
在下、無溶媒もしくは不活性な溶媒を用いて行うのが有
利である。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ナ
トリウムアミド、水素化ナトリウム、ナトリウムアルコ
キシド、リチウムジイソプロピルアミドなどが好まし
い。不活性な溶媒としては反応が進行する限り特に限定
されないが、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロ
ロエタンなどのハロゲン化炭化水素類などが好ましい。
反応時間は通常30分間〜12時間、好ましくは30分
間〜4時間である。反応温度は通常−5℃〜150℃、
好ましくは5℃〜80℃である。化合物(IX)の異性体
混合物は、例えば再結晶、蒸留、クロマトグラフィーな
どの通常の分離手段によりE、Z異性体混合物あるいは
E体、Z体各々の単体として単離、精製することができ
る。
【0043】化合物(V)は化合物(X)を脱保護反応に
付すことにより製造される。化合物(X)1モルに対
し、アミン類(例えば、メチルアミン、エチルアミンな
ど)、ヒドラジン類(例えば、ヒドラジン、フェニルヒ
ドラジンなど)、硫化アルカリ(例えば、ナトリウム、
カリウムなど)、鉱酸(例えば、塩酸、硫酸など)など
を約1モル〜20モル、好ましくは約1モル〜5モル用
いる。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有
利である。このような溶媒として反応が進行する限り特
に限定されないが、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノールなどのアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類などが
好ましい。反応時間は通常30分間〜12時間、好まし
くは30分間〜4時間である。反応温度は通常室温〜1
50℃、好ましくは室温〜100℃である。化合物
(V)の異性体混合物は、例えば蒸留、クロマトグラフ
ィーなどの通常の分離手段によりE、Z異性体混合物あ
るいはE体、Z体各々の単体として単離、精製すること
ができる。得られた化合物(V)は前述の反応式−1記
載と同様の方法で化合物(I)に導くことができる。
【0044】また、前記各反応において、原料化合物が
置換基としてアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル
基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般
的に用いられるような保護基が導入されたものであって
もよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することに
より目的化合物を得ることができる。
【0045】アミノ基の保護基としては、例えばホルミ
ル基またはそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6
ルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル
など)、フェニルカルボニル、C1-6アルキル−オキシ
カルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7-10
ラルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシ
カルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いら
れる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキ
ル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バ
レリルなど)、ニトロ基などが用いられ、置換基の数は
1ないし3個程度である。カルボキシル基の保護基とし
ては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1-6
アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリ
チル、シリルなどが用いられる。これらの置換基として
は、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、ホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル
(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチルカルボニル
など)、ニトロ基、C1-6アルキル(例えば、メチル、
エチル、tert−ブチルなど)、C6-10アリール(例え
ば、フェニル、ナフチルなど)などが用いられ、置換基
の数は1ないし3個程度である。ヒドロキシル基の保護
基としては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよい
1-6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニ
ル、C7-11アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホル
ミル、C1-6アルキル−カルボニル(例えば、アセチ
ル、プロピオニルなど)、フェニルオキシカルボニル、
7-11アラルキル−オキシカルボニル(例えば、ベンジ
ルオキシカルボニルなど)、テトラヒドロピラニル、テ
トラヒドロフラニル、シリルなどが用いられる。これら
の置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、tert−ブチルなど)、C7-11アラルキル
(例えば、ベンジルなど)、C6-10アリール(例えば、
フェニル、ナフチルなど)、ニトロ基などが用いられ、
置換基の数は1ないし4個程度である。また、保護基の
除去方法としては、自体公知またはそれに準じる方法が
用いられるが、例えば酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、
フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナ
トリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸
パラジウムなどで処理する方法または還元反応が用いら
れる。
【0046】前記の本発明化合物(I)の原料化合物
は、塩を形成していてもよく、反応が達成される限り特
に限定されないが、例えば前記の化合物(I)が形成し
ていてもよい塩と同様の塩などが用いられる。化合物
(I)、(IV)、(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、
(X)などの配置異性体(E,Z体)については異性化
が生じた時点で、例えば抽出、再結晶、蒸留、クロマト
グラフィーなどの通常の分離手段により単離、精製する
ことができ、純粋な化合物を製造することができる。ま
た新実験化学講座14(日本化学会編)、第251〜2
53頁、第4版実験化学講座19(日本化学会編)、第
273〜274頁記載の方法およびそれに準じる方法に
従って、加熱、酸触媒、遷移金属錯体、金属触媒、ラジ
カル種触媒、光照射あるいは強塩基触媒などにより二重
結合の異性化を進行させ、対応する純粋な異性体を得る
こともできる。なお化合物(I)は置換基の種類如何に
よっては立体異性体が生ずるが、この異性体が単独の場
合も、それらの混合物の場合も本発明に含まれる。
【0047】いずれの場合にも、さらに所望により、脱
保護反応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添加反
応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基交換
反応を各々、単独あるいはその二つ以上を組み合わせて
行うことにより化合物(I)を合成することができる。
上記反応によって、目的物が遊離の状態で得られる場合
には、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として
得られる場合には、常法に従って遊離体または他の塩に
変換することもできる。かくして得られる化合物(I)
は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分溜、結
晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどにより反応溶液
から単離、精製することができる。なお、化合物(I)
が、コンフィギュレーショナル アイソマー(配置異性
体)、ジアステレオマー、コンフォーマーなどとして存
在する場合には、所望により、前記分離、精製手段によ
りそれぞれを単離することができる。また、化合物
(I)がラセミ体である場合には、通常の光学分割手段
によりd体、l体に分離することができる。
【0048】前記化合物(I)または化合物(Ia)を得
る反応工程で得られる(S)−1−(2−アミノエチ
ル)−6−メトキシインダンまたはその塩は新規化合物
であり、本発明の化合物の原料として使用され得る。
【0049】本発明の化合物(I)または化合物(I
a)は、メラトニン受容体に対し高い親和性を示し、ま
た毒性が低く、かつ、副作用も少ないため、医薬品とし
て有用である。本発明の化合物(I)または化合物(I
a)は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスタ
ー、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトな
ど)に対して、メラトニンアゴニストまたはアンタゴニ
ストとして作用し、メラトニン受容体親和性組成物、特
にメラトニン受容体作動組成物またはメラトニン受容体
拮抗組成物として有用であり、生体リズム調節障害など
のメラトニンにより影響される可能性のある疾患、例え
ば睡眠覚醒リズム障害、時差ボケ(jet lag)、三交替
勤務等による体調の変調、季節的憂鬱病、生殖および神
経内分泌疾患、老人性痴呆、アルツハイマー病、老化に
伴う各種障害(例えば、老化防止など)、脳循環障害、
ストレス、てんかん、痙攣、不安、うつ病、パーキンソ
ン病、高血圧、緑内症、癌、不眠症、糖尿病などの予防
・治療に使用でき、さらに、免疫調節、向知能、精神安
定または排卵調整(例、避妊)に対しても有効である。
本発明の化合物(I)または化合物(Ia)は、例えば
生体リズム調節剤、好ましくは睡眠障害治療剤(例え
ば、睡眠導入剤など)、睡眠覚醒リズム調節剤(睡眠覚
醒リズム調整作用も含む)、時間帯域変化症候群、いわ
ゆる時差ボケ(jet lag)治療剤等として用いられる。
【0050】本発明の化合物(I)または化合物(I
a)は、毒性が低く、そのままあるいは自体公知の方法
に従って、薬理学的に許容される担体を混合した医薬組
成物、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を
含む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセル
を含む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤、貼布剤など、
さらにはチューインガム等として、経口的または非経口
的(例、局所、直腸、静脈投与等)に安全に投与するこ
とができる。化合物(I)または化合物(Ia)の本発
明製剤中の含有量は、製剤全体の約0.01ないし10
0重量%である。該投与量は、投与対象、投与ルート、
疾患などによっても異なるが、例えば睡眠障害治療剤と
して、成人に対し、経口剤として投与する場合、有効成
分化合物(I)または化合物(Ia)として約0.1ない
し20mg/kg体重、好ましくは約0.2ないし10mg/
kg体重、さらに好ましくは約0.5ないし10mg/kg体
重であって、1日1ないし数回に分けて投与することが
できる。さらに他の活性成分(例えばベンゾジアゼピン
系化合物であるトリアゾラム、ジアゼパム、アルプラゾ
ラム、エスタゾラムなどのベンゾジアゼピン系薬剤、例
えば脂肪酸誘導体であるブトクタミドまたはその塩など
の睡眠リズム調整剤、シス−9,10−オクタデセノア
ミドなどの睡眠物質など)と併用してもよい。該その他
の活性成分と化合物(I)または(Ia)とを自体公知
の方法にしたがって混合し、医薬組成物(例えば錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含む)、
液剤、注射剤、坐剤、徐放剤など)として併用すればよ
い。
【0051】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質があげられ、例えば固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などがあげられる。また、必要に応じ
て、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着
剤、湿潤剤などの添加物を用いることもできる。賦形剤
としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デン
プン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ
酸などが挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、
コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤としては、例
えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキス
トリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デン
プン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウムなどが挙げられる。崩壊
剤としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロス
カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、L−ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。溶剤としては、例えば注射用水、アルコー
ル、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、ト
ウモロコシ油、オリーブ油などが挙げられる。溶解補助
剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、
エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、ト
リエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウムなどが挙げられる。懸濁化剤としては、例えばステ
アリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸
グリセリン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げら
れる。等張化剤としては、例えばブドウ糖、 D−ソル
ビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニト
ールなどが挙げられる。緩衝剤としては、例えばリン酸
塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙
げられる。無痛化剤としては、例えばベンジルアルコー
ルなどが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルア
ルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソル
ビン酸などが挙げられる。抗酸化剤としては、例えば亜
硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロールなどが挙
げられる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例、実験例によって詳しく説明されるが、これらの
例は単なる実施であって、本発明を限定するものではな
く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても
よい。以下の参考例、実施例中の「室温」は通常約10
℃から35℃を示す。%は特記しない限り重量パーセン
トを示す。その他の本文中で用いられている略号は下記
の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : カルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム d6−DMSO : 重ジメチルスルホキシド NMR : プロトン核磁気共鳴
【0053】
【実施例】
参考例1 (1,2,3,4−テトラヒドロ−7−メトキ
シ−1−ナフチリデン)アセトニトリル 60%水素化ナトリウム(6.24g,156mmol)のテ
トラヒドロフラン(100ml)溶液に、シアノメチルホ
スホン酸ジエチル(30.4g,172mmol)を氷冷下
で徐々に滴下した。15分間撹拌後、反応液に7−メト
キシ−1−テトラロン(25.2g,143mmol)のテ
トラヒドロフラン(50ml)溶液を滴下して反応混合物
を3時間加熱還流した。反応液を水に注いで、有機物を
クロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精
製して、表題化合物(異性体混合物)を得た(収量28
g,収率 98%,オイル状)。さらに表題化合物(異性
体混合物)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=98:2)で精製して、異性体を
各々分離精製した。 E体 融点 59−61℃ NMR(CDCl3)δ:1.85-2.00(2H,m),2.76-2.91(4
H,m),3.81(3H,s),5.70(1H,s),6.91(1H,dd,J=2.6Hz,8.4H
z),7.03(1H,d,J=2.6Hz),7.10(1H,d,J=8.4Hz)。 Z体 オイル状 NMR(CDCl3)δ:1.87-2.02(2H,m), 2.54-2.64
(2H,m),2.83(2H,t,J=6.2Hz),3.85(3H,s),5.28(1H,s),6.
93(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),7.09(1H,d,J=2.6Hz),7.86(1
H,d,J=8.4Hz)。
【0054】参考例2 (Z)−(1,2,3,4−テト
ラヒドロ−7−メトキシ−1−ナフチリデン)アセトニ
トリル (1,2,3,4−テトラヒドロ−7−メトキシ−1−ナ
フチリデン)アセトニトリル(4.0g,20mmol)の
エタノール(10ml)溶液に、飽和アンモニア/エタノ
ール溶液(5ml)およびラネーコバルト(ODHT−6
0,1g)を加え、混合物を水素雰囲気下(約4kgf/c
m2)、室温で3.5時間攪拌した。ラネーコバルトをろ
去した後、減圧下で溶媒を留去し、残渣に希塩酸を加え
て有機物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水
および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
95:5)で精製して表題化合物を得た(収量2.14
g,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.87-2.02(2H,m), 2.54-2.64
(2H,m),2.83(2H,t,J=6.2Hz),3.85(3H,s),5.28(1H,s),6.
93(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),7.09(1H,d,J=2.6Hz),7.86(1
H,d,J=8.4Hz)。
【0055】参考例3−A 1−(2−アミノエチリデ
ン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン (1,2,3,4−テトラヒドロ−7−メトキシ−1−ナ
フチリデン)アセトニトリル(25.0g,125mmo
l)のエタノール(100ml)溶液に、飽和アンモニア
/エタノール溶液(30ml)およびラネーニッケル(W
−2,3g)を加え、混合物を水素雰囲気下(3〜4kg
f/cm2)、50℃で8時間加熱攪拌した。ラネーニッ
ケルをろ去した後、減圧下で溶媒を留去して表題化合物
(異性体混合物)を得た(収量20.4g,収率80
%,オイル状)。本化合物はこれ以上精製することなく
次反応に用いた。 参考例3−B 1−(2−アミノエチリデン)−7−メ
トキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 参考例2で得た(Z)−(1,2,3,4−テトラヒドロ
−7−メトキシ−1−ナフチリデン)アセトニトリル
(1.84g,9.23mmol)のエタノール(10ml)
溶液に、飽和アンモニア−エタノール溶液(5ml)およ
びラネーコバルト(ODHT−60,1.8g)を加
え、反応混合物を水素雰囲気下(約4kgf/cm2)、室
温で3時間攪拌した。ラネーコバルトをろ去した後、減
圧下で溶媒を留去して表題化合物(異性体混合物)を得
た(収量1.46g,収率78%,オイル状)。本化合
物はこれ以上精製することなく次反応に用いた。
【0056】参考例4 (6−メトキシインダン−1−
イリデン)アセトニトリル 60%水素化ナトリウム(2.71g,67.9mmol)
のテトラヒドロフラン(150ml)溶液に、シアノメチ
ルホスホン酸ジエチル(11.5g,64.8mmol)を
氷冷下で滴下した。15分間撹拌後、反応液に6−メト
キシ−1−インダノン(10.0g,61.7mmol)の
テトラヒドロフラン(30ml)溶液を滴下して反応混合
物を室温で30分間攪拌した。反応液を水に注いで、有
機物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水およ
び水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2)で精製
した後、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して表題化合
物を得た(収量6.00g,収率53%)。融点 95
−96℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:3.01-3.18(4H,m), 3.83(3H,
s),5.61(1H,t,J=2.4Hz),6.96-7.03(2H,m),7.27(1H,d,J=
8.8Hz)。
【0057】参考例5 1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダン (6−メトキシインダン−1−イリデン)アセトニトリ
ル(4.00g,21.6mmol)のエタノール(80m
l)溶液に、飽和アンモニア/エタノール溶液(40m
l)およびラネーニッケル(W−2,4g)を加え、混
合物を水素雰囲気下(3kgf/cm2)、室温で5時間、
さらに50℃で2時間攪拌した。ラネーニッケルをろ去
した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=
97:3からクロロホルム:メタノール:トリエチルア
ミン=90:7:3)で精製して表題化合物を得た(収
量3.30g,収率80%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.50-1.76(2H,m),1.90-2.08(1
H,m),1.22-1.34(1H,m),2.65-3.20(5H,m),3.79(3H,s),6.
71(1H,dd,J=2.6Hz,8.2Hz),6.76(1H,br s),7.12(1H,d,J=
8.2Hz)。
【0058】参考例6 1−シアノメチル−1−ヒドロ
キシ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン 1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン
(4.74g,29.4mmol)のテトラヒドロフラ
ン(30ml)溶液に、ブチルリチウムヘキサン溶液
(1.56Mヘキサン溶液,18.8ml,29.4m
mol)を−78℃で徐々に滴下した。10分間撹拌
後、反応液にアセトニトリル(1.41ml,26.9
mmol)を滴下した。さらに20分間撹拌後、反応液
に7−メトキシ−2,2−ジメチル−1−テトラロン
(5.0g,24.5mmol)のテトラヒドロフラン
(10ml)溶液を滴下して、2時間撹拌した。反応液
を水に注いで、有機物をクロロホルムで抽出した。抽出
液を飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=2:8)で精製して表題化合物を得た
(収量5.3g,収率88%)。融点 107−108
℃ NMR(CDCl3)δ:0.97(3H,s),1.15(3H,s),1.60-
1.95(2H,m),1.97(1H,s),2.69-2.98(4H,m),3.83(3H,s),
6.81(1H,dd,J=2.7Hz,8.4Hz),7.00(1H,d,J=8.4Hz),7.34
(1H,d,J=2.7Hz)。 元素分析値:C1519NO2として 計算値:C,73.44;H,7.81;N,5.71. 実測値:C,73.64;H,7.74;N,5.83.
【0059】参考例7 (1,2,3,4−テトラヒド
ロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1−ナフチリデ
ン)アセトニトリル 1−シアノメチル−1−ヒドロキシ−7−メトキシ−
2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン(5.27g,21.5mmol)のトルエン(5
0ml)溶液に、カンファースルホン酸(0.5g,
2.15mmol)を加え、反応混合物を1時間加熱還
流した。反応液を飽和重曹水に注いで、有機物をクロロ
ホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:8)で精製し
て表題化合物(異性体混合物)を得た(収量4.88
g,オイル状,定量的)。 NMR(CDCl3)δ:1.16(4H,s,Z体),1.52(2H,s,
E体),1.66(0.67H,t,J=6.6Hz,E体),1.75(1.33H,t,J=6.
6Hz,Z体),2.70(0.67H,t,J=6.6Hz,E体),2.83(1.33H,t,
J=6.6Hz,Z体),3.81(1H,s,E体),3.86(2H,s,Z体),5.37
(0.67H,s,Z体),5.70(0.33H,s,E体),6.87-7.12(2.33H,
m,E体+Z体),7.64(0.67H,d,J=2.6Hz,Z体)。
【0060】参考例8 1−(2−アミノエチリデン)
−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン 参考例3−Bと同様の方法により、(1,2,3,4−
テトラヒドロ−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1−
ナフチリデン)アセトニトリルから表題化合物の異性体
混合物を得た(収率99%)。 NMR(CDCl3)δ:1.11(4H,s,Z体),1.30(2H,s,
E体),1.56(0.67H,t,J=6.9Hz,E体),1.66(1.33H,t,J=6.
9Hz,Z体),2.61(0.67H,t,J=6.9Hz,E体),2.75(1.33H,t,
J=6.9Hz,Z体),3.63(2H,d,J=6.8Hz,Z体),3.70(1H,d,J=
6.8Hz,E体),3.80,3.81(3H,s×2,E体+Z体),5.54(0.6
7H,t,J=6.4Hz,Z体),5.89(0.33H,d,J=7.1Hz,E体),6.68
-7.10(3H,m,E体+Z体)。 参考例9 (2−メトキシ−6,7,8,9−テトラヒ
ドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−9−イリデン)ア
セトニトリル 参考例1と同様の方法により、2−メトキシ−6,7,
8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−
9−オンから表題化合物を得た。得られた化合物は精製
せずに、次の反応に用いた。
【0061】参考例10 (E)−9−(2−アミノエ
チリデン)−2−メトキシ−6,7,8,9−テトラヒ
ドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン (2−メトキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−9−イリデン)アセトニトリ
ル(2.00g,9.38mmol)のエタノール(1
0ml)溶液に、飽和アンモニア/エタノール溶液(5
ml)およびラネーニッケル(W−2,2g)を加え、
混合物を水素雰囲気下(4kgf/cm2)、50℃で
4時間攪拌した。ラネーニッケルをろ去した後、減圧下
で溶媒を留去した。残渣をシルカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1からクロ
ロホルム:メタノール:トリエチルアミン=90:8:
2)で精製して、表題化合物を得た(収量1.50g,
収率74%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.60-1.75(4H,m),2.33-2.41(2
H,m),2.61-2.72(2H,m),3.47(2H,d,J=7.0Hz),3.79(3H,
s),5.53(1H,t,J=6.6Hz),6.66-6.75(1H,m),6.96-7.02(1
H,m),7.14-7.17(1H,m)。
【0062】参考例11 (E)−1−(2−アミノエ
チリデン)−6−メトキシインダン (6−メトキシインダン−1−イリデン)アセトニトリ
ル(1.60g,8.64mmol)のエタノール(8
0ml)溶液に、2M−アンモニア/エタノール溶液
(40ml)およびラネーコバルト(1.6g)を加
え、混合物を水素雰囲気下(4kgf/cm2)、40
℃で32時間、さらに70℃で8時間攪拌した。ラネー
コバルトをろ去した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣
をシルカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:メタノール=9:1からクロロホルム:メタノー
ル:トリエチルアミン=90:8:2)で精製して、表
題化合物を得た(収量1.40g,収率86%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:2.70-2.80(2H,m),2.89-2.97(2
H,m),3.48(2H,d,J=6.6Hz),3.81(3H,s),5.91-6.01(1H,
m),6.77(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),6.96(1H,d,J=2.4Hz),7.
13(1H,d,J=8.2Hz)。
【0063】参考例12 (5,6−ジメトキシインダ
ン−1−イリデン)アセトニトリル 参考例1と同様にして、5,6−ジメトキシー1−イン
ダノンから表題化合物を得た。得られた化合物は精製せ
ずに、次の反応に用いた。 参考例13 1−(2−アミノエチル)−5,6−ジメ
トキシインダン塩酸塩 (5,6ージメトキシインダンー1−イリデン)アセト
ニトリル(1.70g,7.90mmol)およびラネ
ーニッケル(1.7g)のエタノール(80ml)溶液
に、2Mアンモニア/エタノール溶液(40ml)を加
え、混合物を水素雰囲気下(3.2kgf/cm2)、
50℃で12時間攪拌した。ラネーコバルトをろ去した
後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をエタノール(25
ml)に溶解し、5%パラジウム炭素(1g,含量50
%)を加え、水素雰囲気下、室温で2.5時間攪拌し
た。パラジウム炭素をろ去した後ろ液に塩酸エタノール
を加え、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテルから結晶化して、表題化合物を得た(収
量0.90g,収率44%)。融点 175−179℃
(分解) NMR(CDCl3)δ:1.59-1.97(2H,m),2.18-2.40(2
H,m),2.77-2.86(2H,m),3.05(2H,t,J=8.0Hz),3.18(1H,br
s),3.84(3H,s),3.85(3H,s),6.73(1H,s),6.75(1H,s)。
【0064】参考例14 1−(2−アミノエチル)−
7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン塩酸塩 1−(2−アミノエチリデン)−7−メトキシ−2,2
−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
(10.2g,44.1mmol)のエタノール(50
ml)溶液に、5%パラジウムカーボン(50%含水,
1g)を加え、混合物を水素雰囲気下、常温常圧で接触
還元した。計算量の水素添加後、パラジウムカーボンを
ろ去して、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣を塩
化水素で中和して表題化合物を得た(収量10.7g,
収率90%)。融点 141−143℃(エタノールか
ら再結晶) NMR(d6−DMSO,D2O)δ:0.83(3H,s),1.01
(3H,s),1.30-1.80(5H,m),1.90-2.10(1H,m),2.25-2.40(1
H,m),2.60-2.96(4H,m),3.72(3H,s),6.63(1H,d,J=2.2H
z),6.73(1H,dd,J=2.2Hz,8.4Hz),7.03(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C1523NO・HClとして 計算値:C,66.77;H,8.97;N,5.19;Cl,13.1
4. 実測値:C,66.61;H,9.02;N,5.20;Cl,13.1
9.
【0065】参考例15 (1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−5,7−ジメチル−1−ナフチリデン)アセトニ
トリル 参考例1と同様の方法により、5,7−ジメチル−1−
テトラロンとシアノメチルホスホン酸ジエチルから表題
化合物の異性体混合物を得た(収率93%)。融点 7
1−73℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.96(2H,m),2.23(3H,s),2.30
(3H,s),2.72(2H,t,J=6.2Hz),2.79-2.88(2H,m),5.69(1H,
s),7.06(1H,s),7.22(1H,s)。 元素分析値:C1415Nとして 計算値:C,85.24;H,7.66;N,7.10. 実測値:C,85.19;H,7.59;N,7.13. 参考例16 1−(2−アミノエチリデン)−5,7−
ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 参考例3−Bと同様の方法により、(1,2,3,4−
テトラヒドロ−5,7−ジメチル−1−ナフチリデン)
アセトニトリルから表題化合物の異性体混合物を得た
(収率88%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.75-1.93(2H,m),2.15-2.30(6
H,m),2.40-2.90(4H,m),3.44-3.65(2H,m),5.85-6.08(1H,
m),6.85-7.30(2H,m)。
【0066】参考例17 (1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−6,7−ジメトキシ−1−ナフチリデン)アセト
ニトリル 参考例1と同様の方法により、6,7−ジメトキシ−1
−テトラロンとシアノメチルホスホン酸ジエチルから表
題化合物を得た(収率95%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.85-2.00(2H,m),2.80-3.00(4
H,m),3.89(3H,s),3.90(3H,s),5.57(1H,s),6.63(1H,s),
6.99(1H,s)。 参考例18 1−(2−アミノエチリデン)−6,7−
ジメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 参考例3−Bと同様の方法により、(1,2,3,4−
テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−1−ナフチリデ
ン)アセトニトリルから表題化合物の異性体混合物を得
た(収率65%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.75-1.95(2H,m),2.20-2.90(4
H,m),3.44-3.60(2H,m),3.80-4.00(6H,m),5.77-6.00(1H,
m),6.55-7.20(2H,m)。
【0067】参考例19 2−イソプロポキシ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン−9−オン 2−ヒドロキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H
−ベンゾシクロヘプテン−9−オン(9.69g,5
6.3mmol)、炭酸カリウム(23.3g,0.1
7mol)のジメチルホルムアミド(60ml)懸濁液
に、イソプロピルブロミド(34.6g,0.28mo
l)を氷冷下で滴下した。混合物を100℃で1時間加
熱撹拌後水に注いで、有機物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=9:1)で精製して、表題化合物を得
た(収量11.4g,収率 93%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.33(6H,d,J=5.7Hz),1.70-1.9
2(4H,m),2.72(2H,t,J=5.9Hz),2.87(2H,d,J=5.9Hz),4.58
(1H,m),6.95(1H,dd,J=2.7Hz,8.2Hz),7.10(1H,d,J=8.2H
z),7.26(1H,d,J=2.7Hz)。
【0068】参考例20 (2−イソプロポキシ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン−9−イリデン)アセトニトリル 参考例1と同様の方法により、2−イソプロポキシ−
6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン−9−オンとシアノメチルホスホン酸ジエチルか
ら表題化合物の異性体混合物を得た(収率94%,オイ
ル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.20-1.43(6H,m),1.60-2.20(4
H,m),2.40-2.80(4H,m),4.40-4.60(1H,m),5.30-5.43(1H,
m),6.60-7.20(3H,m)。 参考例21 9−(2−アミノエチリデン)−2−イソ
プロポキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベ
ンゾシクロヘプテン 参考例3−Bと同様の方法により、(2−イソプロポキ
シ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテン−9−イリデン)アセトニトリルから表題化
合物の異性体混合物を得た(収率91%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.20-1.43(6H,m),1.60-1.85(4
H,m),2.20-2.80(4H,m),3.18-3.50(2H,m),4.40-4.60(1H,
m),5.47-5.65(1H,m),6.55-7.10(3H,m)。
【0069】参考例22 6−メトキシ−2,2−ジメ
チル−1−インダノン 60%水素化ナトリウム(2.22g、55.5mmo
l)の1,2−ジメトキシエタン(20ml)懸濁液
に、6−メトキシ−1−インダノン(3.00g、1
8.5mmol)の1,2−ジメトキシエタン(10m
l)懸濁液を氷冷下加えた。5分間混合物を攪拌した
後、ヨウ化メチル(4.61ml、74.0mmol)
を滴下して20分間撹拌した。反応液に水を加えた後、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウム乾燥し、溶媒を減圧下で留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサンからヘキサン/酢酸エチル、9:1)で精製し、
表題化合物3.15g(収率90%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.23(6H,s), 2.92(2H,s),3.84
(3H,s),7.16-7.34(3H,m)。
【0070】参考例23 (Z)−(6−メトキシ−
2,2−ジメチルインダン−1−イリデン)アセトニト
リルおよび(E)−(6−メトキシ−2,2−ジメチル
インダン−1−イリデン)アセトニトリル アルゴン雰囲気下、1,1,1,3,3,3−ヘキサメ
チルジシラザン(4.13ml、19.6mmol)の
テトラヒドロフラン(80ml)溶液に、1.56M
n−ブチルリチウムヘキサン溶液(12.5ml、1
9.6mmol)を−78℃で滴下し10分間撹拌した
後、アセトニトリル(0.94ml、17.9mmo
l)を滴下し、さらに15分間撹拌した。これに6−メ
トキシ−2,2−ジメチル−1−インダノン(3.00
g、16.3mmol)のテトラヒドロフラン(10m
l)溶液を加え15分間混合物を攪拌した後、反応液に
水を加えて徐々に室温に戻した。反応混合物を酢酸エチ
ルで抽出して、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫
酸マグネシウム乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣
をトルエン(100ml)に溶解し、10−カンファー
スルホン酸(0.5g)を加えて、1.5時間加熱還流
した。反応液を冷却した後水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネ
シウム乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル、97:3から9:1)に付し、(Z)−(6−メト
キシ−2,2−ジメチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリル1.03g(収率30%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.26(6H,s), 2.83(2H,s),3.86
(3H,s),5.17(1H,s),7.01(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),7.20(1
H,d,J=8.2Hz),7.88(1H,d,J=2.4Hz)。 さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーで溶出を続
け、(E)−(6−メトキシ−2,2−ジメチルインダ
ン−1−イリデン)アセトニトリル1.78g(収率5
2%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.51(6H,s), 2.91(2H,s),3.83
(3H,s),5.65(1H,s),6.92(1H,d,J=2.4Hz),7.01(1H,dd,J=
2.4Hz,8.4Hz),7.19(1H,d,J=8.4Hz)。
【0071】参考例24 1−(2−アミノエチル)−
6−メトキシ−2,2−ジメチルインダン塩酸塩 参考例3−Aと同様の方法により、(E)−(6−メト
キシ−2,2−ジメチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリルから表題化合物の遊離塩基を得、これを塩化
水素エタノール溶液を用いて塩酸塩にして表題化合物を
得た(収率74%)。融点194−195℃(エタノー
ル/イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(d6−DMSO)δ:0.93(3H,s), 1.07(3H,s),
1.59-1.94(2H,m),2.55-2.69(3H,m),2.91(2H,t,J=8.0H
z),3.72(3H,s),6.69(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),6.78(1H,d,
J=2.4Hz),7.08(1H,d,J=8.2Hz),7.94(2H,br s)。
【0072】参考例25 (E)−1−(2−アミノエ
チリデン)−6−メトキシ−2,2−ジメチルインダン 参考例3−Bと同様の方法により、(E)−(6−メト
キシ−2,2−ジメチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリルから表題化合物を得た(収率96%)。油
状。 NMR(CDCl3)δ:1.34(6H,s),2.79(2H,s),3.64
(2H,d,J=7.4Hz),3.80(3H,s),5.95(1H,t,J=7.4Hz),6.78
(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),6.92(1H,d,J=2.4Hz),7.04(1H,
d,J=8.2Hz)。 参考例26 (Z)−1−(2−アミノエチリデン)−
6−メトキシ−2,2−ジメチルインダン 参考例3−Bと同様の方法により、(Z)−(6−メト
キシ−2,2−ジメチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリルから表題化合物を得た(収率98%)。油
状。 NMR(CDCl3)δ:1.18(6H,s),2.73(2H,s),3.76-
3.84(2H,m),3.81(3H,s),5.46(1H,t,J=6.2Hz),6.79(1H,d
d,J=2.4Hz,8.2Hz),7.00(1H,d,J=2.4Hz),7.14(1H,d,J=8.
2Hz)。
【0073】参考例27 (6−メトキシインダン−1
−イル)酢酸エチル 60%水素化ナトリウム(1.84g、46.0mmo
l)のテトラヒドロフラン(200ml)懸濁液に、ホ
スホノ酢酸トリエチル(10.3g、46.0mmo
l)を氷冷下滴下して、反応液が均一になるまで撹拌し
た。これに6−メトキシ−1−インダノン(7.10
g、43.8mmol)のテトラヒドロフラン(30m
l)懸濁液を加え、室温で2時間、さらに70℃で12
時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出
し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。残渣をエ
タノール(200ml)に溶解し、5%パラジウム炭素
(2.5g)を加えて水素雰囲気下、50℃で1.5時
間撹拌した。反応液をろ過した後ろ液を減圧下で濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル、97:3から4:1)で精製し、表
題化合物6.55g(収率64%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,t,J=7.2Hz),1.67-1.8
3(1H,m),2.30-2.47(2H,m),2.69-2.95(3H,m),3.47-3.62
(1H,m),3.78(3H,s),4.18(2H,q,J=7.2Hz),6.69-6.75(2H,
m),7.11(1H,d,J=8.6Hz)。
【0074】参考例28 1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−6−メトキシインダン 水素化アルミニウムリチウム(1.06g、27.9m
mol)のテトラヒドロフラン(150ml)懸濁液
に、氷冷下、(6−メトキシインダン−1−イル)酢酸
エチル(6.53g、27.9mmol)のテトラヒド
ロフラン(20ml)溶液を滴下し、15分間撹拌し
た。反応液に水(1ml)を加えてさらに酢酸エチル、
無水硫酸マグネシウムおよびセライトを加えた。これを
ろ過した後ろ液を減圧下で濃縮し、表題化合物4.96
g(収率93%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.35(1H,br s),1.60-1.82(2H,
m),2.06-2.41(2H,m),2.69-2.96(2H,m),3.15-3.28(1H,
m),3.75-3.88(2H,m),3.79(3H,s),6.68-6.79(2H,m),7.12
(1H,d,J=8.0Hz)。 参考例29 1−(2−ブロモエチル)−6−メトキシ
インダン 1−(2−ヒドロキシエチル)−6−メトキシインダン
(4.95g、25.7mmol)のジクロロメタン
(100ml)溶液に三臭化燐(0.86ml、27.
0mmol)を−5℃で滴下し、混合物を30分間撹拌
した。反応液に水を加えてクロロホルムで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、7:
3から1:1)で精製し、表題化合物1.80g(収率
27%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.60-1.78(1H,m),1.88-2.06(1
H,m),2.24-2.41(2H,m),2.70-2.96(2H,m),3.21-3.38(1H,
m),3.41-3.60(2H,m),3.79(3H,s),6.68-6.78(2H,m),7.12
(1H,d,J=7.6Hz)。
【0075】参考例30 1−(2−シアノエチル)−
6−メトキシインダン 1−(2−ブロモエチル)−6−メトキシインダン
(1.75g、6.86mmol)のジメチルスルホキ
シド(80ml)溶液にシアン化ナトリウム(0.35
g、7.20mmol)を加え、この混合物を60℃で
40分間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽
出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後溶媒を減圧下で留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル、85:15)で精製し、表題化合物1.28g
(収率93%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.62-1.89(2H,m),2.03-2.48(4
H,m),2.71-2.96(2H,m),3.18-3.33(1H,m),3.80(3H,s),6.
72-6.78(2H,m),7.13(1H,d,J=9.0Hz)。 参考例31 1−(3−アミノプロピル)−6−メトキ
シインダン 参考例3−Aと同様にして、1−(2−シアノエチル)
−6−メトキシインダンから表題化合物を得た(収率9
6%)。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.20-1.95(8H,m),2.20-2.38(1
H,m),2.68-2.94(3H,m),3.01-3.15(1H,m),3.79(3H,s),6.
67-6.78(2H,m),7.04-7.14(1H,m)。
【0076】参考例32 (E)−1−(2−アミノエ
チリデン)インダン 参考例1と同様にして、1−インダノンから(インダン
−1−イリデン)アセトニトリルを異性体の混合物とし
て得た(収率76%)。これを参考例3−Bと同様にし
てシアノ基を還元し、表題化合物を得た(収率47
%)。油状。 NMR(CDCl3)δ:2.70-2.82(2H,m),2.96-3.05(2
H,m),3.48(2H,d,J=7.0Hz),5.96-6.07(1H,m),7.16-7.30
(3H,m),7.42-7.51(1H,m)。 参考例33 5,6,7−トリメトキシ−1−インダノ
ン 3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピオン
酸(9.40g、39.1mmol)およびポリリン酸
(50g)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。反応
液に水を加えて、これを酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後溶媒を減圧下で留去した。残渣を酢酸エチル/イソ
プロピルエーテルから再結晶し、表題化合物7.71g
(収率89%)を得た。融点114−115℃ NMR(CDCl3)δ:2.61-2.70(2H,m),2.99-3.08(2
H,m),3.86(3H,s),3.94(3H,s),4.05(3H,s),6.68(1H,s)。
【0077】参考例34 (E)−(5,6,7−トリ
メトキシインダン−1−イリデン)アセトニトリル 参考例1と同様にして、5,6,7−トリメトキシ−1
−インダノンから表題化合物を得た(収率57%)。こ
の化合物は精製せずに次の反応に用いた。 参考例35 (E)−1−(2−アミノエチリデン)−
5,6,7−トリメトキシインダン 参考例3−Bと同様にして、(E)−(5,6,7−ト
リメトキシインダン−1−イリデン)アセトニトリルか
ら表題化合物を得た(収率97%)。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.46(2H,br s),2.68-2.80(2H,
m),2.87-2.98(2H,m),3.44(2H,d,J=6.8Hz),3.85(6H,s),
3.92(3H,s),6.25-6.38(1H,m),6.56(1H,s)。 参考例36 (E)−3−(4−メトキシ−3−メチル
フェニル)アクリル酸エチル 参考例27と同様にして、4−メトキシ−3−メチルベ
ンズアルデヒドから表題化合物を得た。この化合物は精
製せずに次の反応に用いた。
【0078】参考例37 3−(4−メトキシ−3−メ
チルフェニル)プロピオン酸エチル 参考例14と同様にして、3−(4−メトキシ−3−メ
チルフェニル)アクリル酸エチルから表題化合物を得
た。この化合物は精製せずに次の反応に用いた。 参考例38 3−(3−ブロモ−4−メトキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオン酸エチル 3−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)プロピオン
酸エチル(4−メトキシ−3−メチルベンズアルデヒド
10.0g(66.6mmol)から誘導したもの)の
クロロホルム(200ml)溶液に、臭素(10.6
g、66.6mmol)を滴下し、室温で12時間撹拌
した。反応液を水、チオ硫酸ナトリウム水および飽和食
塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥して、溶
媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサンからヘキサン/酢酸エチル、
9:1)で精製し、表題化合物17.0g(収率85
%;4−メトキシ−3−メチルベンズアルデヒドから3
工程)を得た。油状。 NMR(CDCl)δ:1.24(3H,t,J=7.2Hz),2.29(3
H,s),2.57(2H,t,J=7.0Hz),2.84(2H,t,J=7.0Hz),3.78(3
H,s),4.12(2H,q,J=7.2Hz),6.95(1H,d,J=1.6Hz),7.21(1
H,d,J=1.6Hz)。
【0079】参考例39 3−(3−ブロモ−4−メト
キシ−5−メチルフェニル)プロピオン酸 3−(3−ブロモ−4−メトキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオン酸エチル(17.0g、56.4mmo
l)のメタノール(30ml)溶液に1.8N水酸化ナ
トリウム水溶液(200ml)を加え、室温で18時間
撹拌した。反応液を5N塩酸で酸性にした後、クロロホ
ルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し
て、表題化合物14.8g(収率96%)を得た。油
状。 NMR(CDCl3)δ:2.30(3H,s),2.60-2.68(2H,m),
2.81-2.89(2H,m),3.78(3H,s),6.95(1H,d,J=1.8Hz),7.22
(1H,d,J=1.8Hz)。
【0080】参考例40 5−ブロモ−6−メトキシ−
7−メチル−1−インダノンおよび7−ブロモ−6−メ
トキシ−5−メチル−1−インダノン 3−(3−ブロモ−4−メトキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオン酸(14.8g、54.2mmol)お
よびポリリン酸(75g)の混合物を、80℃で1時間
撹拌した。反応液を冷却した後水を加え、これを酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル、9:1から4:1)で精製し、5−
ブロモ−6−メトキシ−7−メチル−1−インダノン
6.06g(収率44%)を得た。融点76−77℃
(酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.62(3H,s),2.64-2.71(2H,m),
2.99-3.06(2H,m),3.80(3H,s),7.51(1H,s)。 さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーで溶出を続
け、7−ブロモ−6−メトキシ−5−メチル−1−イン
ダノン4.00g(収率29%)を得た。融点108−
109℃(酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結
晶) NMR(CDCl3)δ:2.41(3H,s),2.69-2.76(2H,m),
2.96-3.03(2H,m),3.83(3H,s),7.22(1H,s)。
【0081】参考例41 (E)−(5−ブロモ−6−
メトキシ−7−メチルインダン−1−イリデン)アセト
ニトリル 参考例1と同様にして、5−ブロモ−6−メトキシ−7
−メチル−1−インダノンから表題化合物を得た(収率
34%)。融点126−128℃(酢酸エチル/イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3) δ 2.45(3H,s),2.99-3.07(2H,m),
3.10-3.20(2H,m),3.78(3H,s),5.69-5.72(1H,m),7.43(1
H,s)。 参考例42 (E)−1−(2−アミノエチリデン)−
5−ブロモ−6−メトキシ−7−メチルインダン 参考例3−Bと同様にして、(E)−(5−ブロモ−6
−メトキシ−7−メチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリルから表題化合物を得た(収率97%)。油
状。 NMR(CDCl3)δ:2.47(3H,s),2.70-2.80(2H,m),
2.85-2.93(2H,m),3.50(2H,d,J=7.0Hz),3.76(3H,s),6.00
-6.08(1H,m),7.29(1H,s)。
【0082】参考例43 (E)−(7−ブロモ−6−
メトキシ−5−メチルインダン−1−イリデン)アセト
ニトリル 参考例1と同様にして、7−ブロモ−6−メトキシ−5
−メチル−1−インダノンから表題化合物を得た(収率
73%)。融点124−125℃(酢酸エチル/ヘキサ
ンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.37(3H,s),2.98-3.05(2H,m),
3.10-3.20(2H,m),3.80(3H,s),6.70(1H,t,J=2.4Hz),7.13
(1H,s)。 参考例44 (E)−1−(2−アミノエチリデン)−
7−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルインダン 参考例3−Bと同様にして、(E)−(7−ブロモ−6
−メトキシ−5−メチルインダン−1−イリデン)アセ
トニトリルから表題化合物を得た(収率96%)。油
状。 NMR(CDCl3)δ:2.31(3H,s),2.73-2.82(2H,m),
2.85-2.96(2H,m),3.50(2H,d,J=6.8Hz),3.78(3H,s),6.90
-7.00(2H,m)。
【0083】参考例45 1−(2−アミノエチル)−
6−エトキシインダン 1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−6−ヒドロキ
シインダン(1.00g、4.56mmol)、エタノ
ール(0.32ml、5.47mmol)およびトリフ
ェニルホスフィン(1.32g、5.02mmol)の
テトラヒドロフラン(20ml)溶液にアゾジカルボン
酸ジエチル(0.87g、5.02mmol)を氷冷下
滴下し、混合物を室温で15時間撹拌した。反応液を減
圧下で濃縮した後水を加えて、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチ
ル/メタノール、95:5)に付し、1−[2−(アセ
チルアミノ)エチル]−6−エトキシインダンを得た。
これに抱水ヒドラジン(20ml)を加えて、アルゴン
雰囲気下、15時間加熱還流した。反応液を冷却した後
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下で留去して、表題化合物0.34g(収率36
%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.40(3H,t,J=7.0Hz),1.52-1.7
8(2H,m),1.95-2.22(1H,m),2.23-2.39(1H,m),2.50-2.60
(3H,m),2.72-2.96(3H,m),3.06-3.20(1H,m),4.01(2H,q,J
=7.0Hz),6.66-6.76(2H,m),7.10(1H,d,J=8.0Hz)。
【0084】参考例46 1−(2−アミノエチル)−
6−(2−フェニルエトキシ)インダン 参考例45と同様にして、1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−6−ヒドロキシインダンおよびβ−フェ
ネチルアルコールから1−[2−(アセチルアミノ)エ
チル]−6−(2−フェニルエトキシ)インダンを得
た。さらに参考例45と同様にして、表題化合物を得た
(収率36%)。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.55-1.82(2H,m),2.20-2.37(2
H,m),2.65-2.85(2H,m),2.90-3.20(5H,m),4.13(2H,t,J=
7.2Hz),4.87(2H,br s),6.68-6.76(2H,m),7.07(1H,d,J=
8.2Hz),7.16-7.32(5H,m)。
【0085】参考例47 7−アミノ−1−テトラロン 氷冷下、1−テトラロン(15.0g、0.103mo
l)を発煙硝酸(100ml)に徐々に滴下した。混合
物を30分間撹拌した後、水に注いだ。析出した結晶を
ろ取し、ろ取した結晶を水洗した。これを酢酸エチルに
溶解し、飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下で濃縮した後残渣を酢酸エチル/イ
ソプロピルエーテルから結晶化させ、7−ニトロ−1−
テトラロンを得た。これをエタノール(100ml)に
溶解し、5%パラジウム炭素(50%、1g)を加えて
水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をろ過し
た後ろ液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、3:2)で精製し
た後酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結晶し、
表題化合物1.70g(1−テトラロンからの収率10
%)を得た。融点141−143℃ NMR(CDCl3)δ:2.09(2H,quintet,J=6.0Hz),2.
61(2H,t,J=6.0Hz),2.85(2H,t,J=3.0Hz),3.70(2H,br s),
6.83(1H,dd,J=2.6Hz,8.2Hz),7.06(1H,d,J=8.2Hz),7.32
(1H,d,J=2.6Hz)。
【0086】参考例48 7−ホルミルアミノ−1−テ
トラロン 7−アミノ−1−テトラロン(1.70g、10.5m
mol)のギ酸(3ml)溶液にギ酸(8ml)、無水
酢酸(3ml)混合物を加えて、室温で10分間撹拌し
た。反応液を減圧下で濃縮した後残渣を飽和重曹水で中
和し、これを酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧下で留去した。残渣を酢酸エチル/イソプロピルエ
ーテルから再結晶し、表題化合物1.80g(収率91
%)を得た。融点137−138℃ NMR(CDCl3)δ:2.08-2.20(2H,m),2.62-2.71(2
H,m),2.91-2.99(2H,m),7.21-7.30(1H,m),7.75-7.88(1.5
H,m),8.00-8.17(1.5H,m),8.42(0.5H,d,J=1.4Hz),8.73
(0.5H,d,J=11.4Hz)。 参考例49 1−(2−アミノエチル)−7−ホルミル
アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 参考例1と同様にして、7−ホルミルアミノ−1−テト
ラロンからシアノ体を二重結合の異性体混合物として得
た。このシアノ体のシアノ基を参考例3−Bと同様にし
て還元し、アミノ体を得た。このアミノ体の二重結合を
参考例14と同様にして水素添加し、表題化合物を得
た。収率99%。油状。得られた化合物は精製せずに、
次の反応に用いた。
【0087】参考例50 (E)−1−〔(2−トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン〕−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン 後述の実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノ
エチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ンおよび無水トリフルオロ酢酸から表題化合物の異性体
混合物を得た(収率62%)。さらにシリカゲルクロマ
トグラフィーおよび再結晶により、表題化合物を分離精
製した(収率24%)。融点 99−102℃(ヘキサ
ンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.86(2H,m),2.57(2H,t,J=6.3H
z),2.80(2H,t,J=6.1Hz),4.18(2H,t,J=6.3Hz),5.96(1H,b
r t,J=7.1Hz),6.37(1H,br s),7.05-7.30(3H,m),7.50-7.
60(1H,m)。 元素分析値:C14143NOとして 計算値:C,62.45;H,5.24;N,5.20;F,21.17. 実測値:C,62.34;H,5.24;N,5.22;F,21.29.
【0088】参考例51 1−〔(2−アセチルアミ
ノ)エチリデン〕−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン 後述の実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノ
エチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ンおよびアセチルクロリドから表題化合物の異性体混合
物を得た(収率68%)。融点 62−65℃(酢酸エ
チル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.75-2.05(5H,m),2.50-2.80(4
H,m),3.30-4.10(2H,m),5.65(1H,br s),5.85-6.05(1H,
m),7.00-7.60(4H,m)。 元素分析値:C1417NOとして 計算値:C,78.10;H,7.96;N,6.51. 実測値:C,78.22;H,7.91;N,6.66.
【0089】参考例52 1−〔2−(4−ニトロベン
ゾイルアミノ)エチリデン〕−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン 後述の実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノ
エチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ンおよびp−ニトロ塩化ベンゾイルから表題化合物の異
性体混合物を得た(収率78%)。融点 138−13
9℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.80-2.00(2H,m),2.50-2.90(4
H,m),3.60-4.40(2H,m),5.90-6.20(1H,m),6.25-6.45(1H,
br s),7.10-8.40(8H,m)。 元素分析値:C191823として 計算値:C,70.79;H,5.63;N,8.69. 実測値:C,70.76;H,5.59;N,8.70.
【0090】参考例53 1−〔2−(4−トリフルオ
ロアセチルアミノベンゾイルアミノ)エチル〕−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン 参考例11、後述の実施例1と同様の方法により、1−
(2−アミノエチリデン)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレンおよび無水トリフルオロ酢酸から表題化
合物を得た(収率68%)。融点 165−167℃
(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-2.10(6H,m),2.70-2.80(2
H,m),2.82-3.00(1H,m),3.50-3.70(2H,m),6.15-6.23(1H,
br s),7.02-7.20(4H,m),7.60-7.78(4H,m),8.52(1H,br
s)。 元素分析値:C2121322として 計算値:C,64.61;H,5.42;N,7.18;F,14.60. 実測値:C,64.62;H,5.39;N,7.23;F,14.58.
【0091】参考例54 (E)−1−〔2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン〕インダン 後述の実施例1と同様にして、(E)−1−(2−アミ
ノエチリデン)インダンおよびトリフルオロ酢酸無水物
から表題化合物を得た。収率22%。融点101−10
3℃(イソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.76-2.85(2H,m),3.01-3.09(2
H,m),4.15(2H,t,J=6.4Hz),5.84-5.96(1H,m),6.39(1H,br
s),7.18-7.24(3H,m),7.41-7.50(1H,m)。 元素分析値:C13123NOとして 計算値:C,61.18;H,4.74;N,5.4
9. 実測値:C,61.21;H,4.74;N,5.5
4.
【0092】参考例55 1−〔2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル〕インダン 後述の実施例11と同様にして、(E)−1−〔2−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチリデン〕インダン
から表題化合物を得た。収率76%。融点67−68℃
(イソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.64-1.82(2H,m),2.07-2.42(2
H,m),2.79-3.06(2H,m),3.12-3.23(1H,m),3.51(2H,q,J=
7.0Hz),6.32(1H,br s),7.20(4H,s)。 元素分析値:C13143NOとして 計算値:C,60.70;H,5.49;N,5.4
4. 実測値:C,60.60;H,5.24;N,5.4
9.
【0093】参考例56 4−(3−ブロモプロピル)
−6−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン アルゴン雰囲気下、マグネシウム(2.9g)を懸濁さ
せたテトラヒドロフラン(100ml)に、ブロモシク
ロプロパン(14.4g,11.9mmol)を氷冷下
で徐々に滴下した。30分間室温で撹拌後、反応液に7
−メトキシ−1−テトラロン(15g,85.1mmo
l)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液を滴下し
て、2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却後、飽
和塩化アンモニウム水を注いで、有機物を酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し
た。残渣を酢酸(100ml)に溶解し、20%臭化水
素酸(75ml)を加えて反応混合物を室温で一晩撹拌
した。反応液を濃縮後、飽和重曹水に注いで、有機物を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)で精
製して表題化合物を得た(収量20g,収率84%,オ
イル状)。 NMR(CDCl3)δ:2.00-2.15(2H,m),2.17-2.30(2
H,m),2.55-2.70(4H,m),3.45(2H,t,J=6.6Hz),3.80(3H,
s),5.94(1H,t,J=4.4Hz),6.69(1H,dd,J=2.6Hz,8.1Hz),6.
83(1H,d,J=2.6Hz),7.06(1H,d,J=8.1Hz)。 元素分析値:C1417BrOとして 計算値:C,59.80;H,6.09. 実測値:C,59.77;H,6.32.
【0094】参考例57 2−〔3−(7−メトキシ−
3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロピル〕イ
ソインドール−1,3−ジオン 4−(3−ブロモプロピル)−6−メトキシ−1,2−
ジヒドロナフタレン(10g,35.6mmol)およ
びフタルイミドカリウム(7.9g,42.7mmo
l)をN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)中、
100℃で1時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却
後、水を注いで有機物を酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ヘキサン=2:8)で精製して表題化合物を得た(収量
11.8g,収率95%, オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.95(2H,m),2.12-2.27(2H,m),
2.48(2H,t,J=7.7Hz),2.63(2H,t,J=7.7Hz),3.70-3.93(5
H,m),5.92(1H,t,J=4.6Hz),6.67(1H,dd,J=2.6Hz,8.1Hz),
6.78(1H,d,J=2.6Hz),7.03(1H,d,J=8.1Hz),7.65-7.90(4
H,m)。 元素分析値:C2221NO3として 計算値:C,76.06;H,6.09;N,4.03. 実測値:C,76.23;H,6.23;N,3.99.
【0095】参考例58 3−(7−メトキシ−3,4
−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロピルアミン 2−〔3−(7−メトキシ−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−1−イル)プロピル〕イソインドール−1,3−ジ
オン(11.8g,34.0mmol)およびヒドラジ
ン一水和物(5.1g,0.1mol)をエタノール
(150ml)中、1時間加熱還流した。反応液を氷冷
後、生じた不溶物を濾過して得られた母液を減圧下で濃
縮して表題化合物を得た(収量5.7g,収率77%,
オイル状)。本化合物はこれ以上精製することなく次反
応に用いた。 NMR(CDCl3)δ:1.68(2H,m),2.15-2.30(2H,m),
2.46(2H,t,J=7.5Hz),2.60-2.80(4H,m),3.80(3H,s),5.89
(1H,t,J=4.4Hz),6.68(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),6.83(1H,
d,J=2.4Hz),7.06(1H,d,J=8.2Hz)。
【0096】参考例59 4−〔3−(トリフルオロア
セチルアミノ)プロピル〕−6−メトキシ−1,2−ジ
ヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、3−(7−メトキシ−
3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロピルアミ
ンおよびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た
(収率87%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.84(2H,m),2.16-2.30(2H,m),
2.50(2H,t,J=6.8Hz),2.67(2H,t,J=7.9Hz),3.40(2H,q,J=
6.6Hz),3.80(3H,s),5.91(1H,t,J=4.6Hz),6.35(1H,br
s),6.70(1H,dd,J=2.8Hz,8.2Hz),6.77(1H,d,J=2.8Hz),7.
07(1H,d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C16183NO2として 計算値:C,61.34;H,5.79;N,4.47;F,18.19. 実測値:C,61.22;H,5.77;N,4.63;F,18.22.
【0097】参考例60 4−〔3−(アセチルアミ
ノ)プロピル〕−6−メトキシ−1,2−ジヒドロナフ
タレン 実施例1と同様の方法により、3−(7−メトキシ−
3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)プロピルアミ
ンおよびアセチルクロリドから表題化合物を得た(収率
90%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.75(2H,m),1.95(3H,s),2.13-
2.30(2H,m),2.46(2H,t,J=7.4Hz),2.66(2H,t,J=7.9Hz),
3.29(2H,q,J=6.5Hz),3.80(3H,s),5.50(1H,br s),5.89(1
H,t,J=4.4Hz),6.69(1H,dd,J=2.2Hz,8.1Hz),6.79(1H,d,J
=2.2Hz),7.07(1H,d,J=8.1Hz)。 元素分析値:C1621NO2として 計算値:C,74.10;H,8.16;N,5.40. 実測値:C,74.23;H,8.21;N,5.33.
【0098】参考例61 4−(3−シアノプロピル)
−6−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン 4−(3−ブロモプロピル)−6−メトキシ−1,2−
ジヒドロナフタレン(10g,35.6mmol)およ
びシアン化ナトリウム(1.92g,39.1mmo
l)をジメチルスルホキシド(20ml)中、室温で1
時間撹拌した。反応液に水を注いで、有機物を酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留
去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:9)で精製して表
題化合物を得た(収量7.5g,収率93%, 油状)。 NMR(CDCl3)δ:1.80-1.98(2H,m),2.18-2.30(2
H,m),2.35(2H,t,J=7.0Hz),2.50-2.75(4H,m),3.80(3H,
s),5.95(1H,t,J=4.6Hz),6.70(1H,dd,J=2.6Hz,8.1Hz),6.
78(1H,d,J=2.6Hz),7.07(1H,d,J=8.1Hz)。 元素分析値:C1517NOとして 計算値:C,79.26;H,7.54;N,6.16. 実測値:C,79.23;H,7.66;N,6.36. 参考例62 4−(4−アミノブチル)−6−メトキシ
−1,2−ジヒドロナフタレン 参考例2と同様の方法により、4−(7−メトキシ−
3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ブチロニトリ
ルから表題化合物を得た(収率90%, オイル状)。 NMR(d6−DMSO)δ:1.30-1.60(4H,m),2.05-2.
67(10H,m),3.73(3H,s),5.87(1H,t,J=4.0Hz),6.70(1H,d
d,J=2.0Hz,8.1Hz),6.76(1H,d,J=2.0Hz),7.05(1H,d,J=8.
1Hz)。
【0099】参考例63 4−〔4−(トリフルオロア
セチルアミノ)ブチル〕−6−メトキシ−1,2−ジヒ
ドロナフタレン 後述の実施例1と同様の方法により、3−(7−メトキ
シ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ブチルア
ミンおよびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得
た(収率97%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.40-1.70(4H,m),2.15-2.30(2
H,m),2.38-2.55(2H,m),2.67(2H,t,J=7.9Hz),3.30-3.42
(2H,m),3.80(3H,s),5.87(1H,t,J=4.6Hz),6.27(1H,br
s),6.69(1H,dd,J=2.6Hz,8.1Hz),6.78(1H,d,J=2.6Hz),7.
07(1H,d,J=8.1Hz)。 元素分析値:C17203NO2として 計算値:C,62.38;H,6.16;N,4.28;F,17.4
1. 実測値:C,61.94;H,6.14;N,4.14;F,17.
45. 参考例64 4−〔4−(アセチルアミノ)ブチル〕−
6−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン 後述の実施例1と同様の方法により、4−(7−メトキ
シ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)ブチルア
ミンおよびアセチルクロリドから表題化合物を得た(収
率95%)。融点 79−81℃(酢酸エチル/ヘキサ
ンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.49-1.62(4H,m),1.95(3H,s),
2.14-2.30(2H,m),2.36-2.50(2H,m),2.66(2H,t,J=8.1H
z),3.20-3.33(2H,m),3.80(3H,s),5.44(1H,br s),5.87(1
H,t,J=4.4Hz),6.68(1H,dd,J=2.4Hz,8.2Hz),6.80(1H,d,J
=2.4Hz),7.06(1H,d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C1723NO2として 計算値:C,74.69;H,8.48;N,5.12. 実測値:C,74.66;H,8.30;N,5.01. 参考例65 (E)−(6−メトキシ−2−フェニルイ
ンダン−1−イリデン)アセトニトリル 参考例23と同様の方法により、6−メトキシ−2−フ
ェニル−1−インダノンから表題化合物を得た(収率1
6%)。融点 112−114℃(酢酸エチル/イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:3.03(1H,d,J=17Hz),3.59(1H,d
d,J=8.2Hz,17Hz),3.86(3H,s),4.49(1H,d,J=8.2Hz),5.69
(1H,d,J=2.6Hz),6.95-7.32(8H,m)。
【0100】参考例66 3−(2−アミノエチル)−
5−メトキシ−2−フェニル−1H−インデン塩酸塩 参考例3−Bと同様の方法により、(E)−(6−メト
キシ−2−フェニルインダン−1−イリデン)アセトニ
トリルから得た遊離塩基を塩化水素/エタノール溶液を
用いて塩酸塩とし、表題化合物を得た(収率58%)。
本化合物はこれ以上精製することなく次反応に用いた。 参考例67 5−メトキシ−2−フェニル−3−[2−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]−1H−イン
デン 後述の実施例1と同様の方法により、3−(2−アミノ
エチル)−5−メトキシ−2−フェニル−1H−インデ
ン塩酸塩から表題化合物を得た(収率92%)。融点
138−139℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:3.03(2H,t,J=7.2Hz),3.61(2H,
q,J=7.2Hz),3.71(2H,s),3.88(3H,s),6.29(1H,br s),6.8
1(1H,dd,J=2.2Hz,8.4Hz),7.03(1H,d,J=2.2Hz),7.39(1H,
d,J=8.4Hz),7.40(5H,s)。 元素分析値:C20183NO2として 計算値:C,66.48;H,5.02;N,3.88。 実測値:C,66.23;H,4.90;N,3.65。
【0101】実施例1 (E)−1−〔2−(アセチル
アミノ)エチリデン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン 1−(2−アミノエチリデン)−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン(2.0g,9.74m
mol)およびトリエチルアミン(1.5g,14.6mmo
l)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、アセチル
クロリド(0.76g,9.74mmol)を氷冷下で徐々
に滴下した。室温で30分間攪拌した後、反応液を水に
注いで、有機物をクロロホルムで抽出した。抽出液を飽
和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精
製し、さらに酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して表題
化合物を得た(収量0.96g,収率 40%)。融点
92−94℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.73-1.90(2H,m),2.01(3H,s),
2.51(2H,t,J=5.8Hz),2.71(2H,t,J=6.2Hz),3.80(3H,s),
4.06(2H,t,J=6.2Hz),5.62(1H,br s),5.94(1H,m),6.75(1
H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),7.01(1H,d,J=8.4Hz),7.06(1H,d,J
=2.6Hz)。 元素分析値:C1519NO2として 計算値:C,73.44; H,7.81; N,5.71. 実測値:C,73.52; H,7.86; N,5.73.
【0102】実施例2 (Z)−1−〔2−(アセチル
アミノ)エチリデン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレンとアセチルクロリドから表題化合物の異性体混
合物を得た。この異性体混合物をさらにシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=6:
4)で精製して表題化合物を得た(収率30%)。融点
71−73℃ NMR(CDCl3)δ:1.81-1.97(2H,m),2.42(2H,d,J
=6.6Hz),2.75(2H,t,J=6.6Hz),3.79(3H,s),4.19(2H,t,J=
6.0Hz),5.41(1H,t,J=6.8Hz),5.60(1H,br s),6.72-6.82
(2H,m),7.05(1H,d,J=8.4Hz)。
【0103】実施例3 (E)−1−〔2−(シクロプ
ロピルカルボニルアミノ)エチリデン〕−7−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレンとシクロプロパンカルボニルクロリドから表題
化合物を得た(収率59%)。融点 130−132℃
(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:0.70-0.82(2H,m),0.90-1.08(2
H,m),1.25-1.43(1H,m),1.81(2H,m),2.52(2H,t,J=5.5H
z),2.71(2H,t,J=6.2Hz),3.80(3H,s),4.09(2H,t,J=6.2H
z),5.71(1H,br s),5.96(1H,m),6.75(1H,dd,J=2.6Hz,8.4
Hz),7.01(1H,d,J=8.4Hz),7.07(1H,d,J=2.6Hz)。 元素分析値:C1721NO2として 計算値:C,75.25; H,7.80; N,5.16. 実測値:C,75.02; H,7.85; N,5.05.
【0104】実施例4 (E)−1−〔2−(バレリル
アミノ)エチリデン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレンとバレリルクロリドから表題化合物を得た(収
率54%)。融点 64−66℃ NMR(CDCl3)δ:0.92(3H,t,J=7.2Hz),1.25-1.4
5(2H,m),1.50-1.90(4H,m),2.20(2H,t,J=7.6Hz),2.52(2
H,t,J=5.9Hz),2.71(2H,t,J=6.2Hz),3.80(3H,s),4.07(2
H,t,J=6.2Hz),5.50(1H,br s),5.94(1H,t,J=7.0Hz),6.75
(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),7.01(1H,d,J=8.4Hz),7.06(1H,
d,J=2.6Hz)。 元素分析値:C1825NO2として 計算値:C,75.22; H,8.77; N,4.87. 実測値:C,74.92; H,8.79; N,4.79.
【0105】実施例5 (E)−1−〔2−〔3−(4
−メトキシフェニル)ウレイド〕エチリデン〕−7−メ
トキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 1−(2−アミノエチリデン)−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン(3.0g,14.8m
mol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を氷冷しな
がら、4−メトキシフェニルイソシアナート(2.2
g,14.8mmol)を徐々に滴下した。室温で30分間
攪拌した後、反応液を水に注いで、有機物を10%メタ
ノール/クロロホルム混合溶媒で抽出した。抽出液を飽
和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキ
サン=6:4)で精製し、さらに酢酸エチル/メタノー
ルから再結晶して表題化合物を得た(収量2.8g,収
率 54%)。融点 168−170℃(酢酸エチル/メ
タノールから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.77(2H,m),2.47(2H,t,J=5.9H
z),2.68(2H,t,J=6.0Hz),3.78(6H,s),4.03(2H,t,J=5.9H
z),4.85(1H,br s),5.93(1H,t,J=6.5Hz),6.38(1H,br s),
6.73(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),6.84(2H,d,J=9.0Hz),6.99
(1H,d,J=8.4Hz),7.04(1H,d,J=2.6Hz),7.17(2H,d,J=9.0H
z)。 元素分析値:C212423として 計算値:C,71.57; H,6.86; N,7.95. 実測値:C,71.55; H,6.82; N,7.93.
【0106】実施例6 (E)−1−〔2−〔3−
(2,4−ジメトキシフェニル)ウレイド〕エチリデ
ン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン 実施例5と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレンと2,4−ジメトキシフェニルイソシアナート
から表題化合物を得た(収率34%)。融点 140−
143℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.70-1.88(2H,m),2.51(2H,t,J
=6.2Hz),2.70(2H,t,J=6.2Hz),3.77(3H,s),3.78(3H,s),
3.79(3H,s),4.08(2H,br s),4.80(1H,br s),5.98(1H,t,J
=6.6Hz),6.40-6.55(3H,m),6.74(1H,dd,J=2.6Hz,8.1Hz),
7.00(1H,d,J=8.1Hz),7.07(1H,d,J=2.6Hz),7.69(1H,d,J=
9.5Hz)。 元素分析値:C222624として 計算値:C,69.09; H,6.85; N,7.32. 実測値:C,69.17; H,6.89; N,7.42.
【0107】実施例7 1−〔2−(アセチルアミノ)
エチル〕−6−メトキシインダン 1−(2−アミノエチル)−6−メトキシインダン
(0.80g,4.18mmol)およびトリエチルアミン
(0.44g,4.39mmol)のジクロロメタン(15
ml)溶液に、アセチルクロリド(0.33g,4.18
mmol)を氷冷下で徐々に滴下した。室温で10分間攪拌
した後、反応液を水に注いで、有機物をクロロホルムで
抽出した。抽出液を水、1N塩酸、飽和重曹水および飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣を酢酸エチ
ル/イソプロピルエーテルから再結晶して表題化合物を
得た(収量0.68g,収率70%)。融点 73−7
4℃(酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.50-1.80(2H,m),1.93-2.15(1
H,m),1.97(3H,s),2.22-2.40(1H,m),2.68-2.86(2H,m),3.
05-3.18(1H,m),3.33(2H,q,J=5.8Hz),3.78(3H,s),5.49(1
H,br s),6.67-6.76(2H,m),7.11(1H,d,J=8.0Hz)。 元素分析値:C1419NO2として 計算値:C,72.07;H,8.21;N,6.00. 実測値:C,72.16;H,7.94;N,6.17.
【0108】実施例8 1−〔2−(トリフルオロアセ
チルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−6−メトキシインダンおよびトリフルオロ酢酸無
水物から表題化合物を得た(収率68%)。融点 66
−67℃(イソプロピルエーテル/ヘキサンから再結
晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-1.80(2H,m),2.02-2.20(1
H,m),2.24-2.41(1H,m),2.77-2.96(2H,m),3.05-3.21(1H,
m),3.50(2H,q,J=7.2Hz),3.79(3H,s),6.32(1H,brs),6.70
-6.77(2H,m),7.12(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C14163NO2として 計算値:C,58.53;H,5.61;N,4.88. 実測値:C,58.30;H,5.41;N,5.08.
【0109】実施例9 1−〔2−(シクロプロピルカ
ルボニルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−6−メトキシインダンおよびシクロプロパンカル
ボニルクロリドから表題化合物を得た(収率78%)。
融点 105−106℃(酢酸エチル/イソプロピルエ
ーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:0.68-0.77(2H,m),0.93-1.02(2
H,m),1.24-1.38(1H,m),1.55-1.80(2H,m),1.99-2.15(1H,
m),2.25-2.41(1H,m),2.70-2.92(2H,m),3.06-3.20(1H,
m),3.38-3.46(2H,m),3.79(3H,s),5.63(1H,br s),6.69-
6.77(2H,m),7.11(1H,d,J=8.0Hz)。 元素分析値:C1621NO2として 計算値:C,74.10;H,8.16;N,5.40. 実測値:C,73.90;H,7.89;N,5.44.
【0110】実施例10 1−〔2−(バレリルアミ
ノ)エチル〕−6−メトキシインダン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−6−メトキシインダンおよびバレリルクロリドか
ら表題化合物を得た(収率56%)。融点 66−67
℃(イソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:0.91(3H,t,J=7.0Hz),1.23-1.4
2(2H,m),1.51-1.80(4H,m),1.97-2.20(3H,m),2.23-2.40
(1H,m),2.69-2.95(2H,m),3.06-3.19(1H,m),3.35-3.44(2
H,m),3.79(3H,s),5.45(1H,br s),6.70-6.79(2H,m),7.11
(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C1725NO2として 計算値:C,74.14;H,9.15;N,5.09. 実測値:C,73.93;H,9.00;N,5.16.
【0111】実施例11 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン (E)−1−[2−(アセチルアミノ)エチリデン]−
7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン(2.55g,10mmol)のエタノール(20m
l)溶液に、5%パラジウムカーボン(50%含水,4
00mg)を加え、混合物を水素雰囲気下、常圧で接触
還元した。計算量の水素添加後、パラジウムカーボンを
ろ去して、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メ
タノール=98:2)で精製して表題化合物を得た(収
量2.2g,収率86%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.60-2.10(6H,m),1.96(3H,s),
2.68(2H,t,J=5.1Hz),2.80(1H,m),3.36(2H,m),3.78(3H,
s),5.50(1H,br s),6.64-6.72(2H,m),6.98(1H,d,J=9.2H
z)。
【0112】実施例12 1−[2−(シクロプロピル
カルボニルアミノ)エチル]−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン (1,2,3,4−テトラヒドロ−7−メトキシ−1−
ナフチリデン)アセトニトリル(1.0g,5.02m
mol)のエタノール(10ml)溶液に、飽和アンモ
ニア/エタノール溶液(5ml)およびラネーニッケル
(W−2,1g)を加え、混合物を水素雰囲気下(3〜
4kgf/cm2)、50℃で4時間加熱攪拌した。ラ
ネーニッケルをろ去した後、減圧下で溶媒を留去して1
−(2−アミノエチル)−7−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレンを得た。この1−(2−ア
ミノエチル)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレンおよびトリエチルアミン(0.76
g,7.53mmol)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(0.
63g,6.02mmol)を氷冷下で徐々に滴下し
た。室温で30分間攪拌した後、反応液を水に注いで、
有機物をクロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水
および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
2:8)で精製して表題化合物を得た(収量1.04
g,収率76%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:0.70-0.80(2H,m),0.92-1.06(2
H,m),1.22-1.41(1H,m),1.60-2.10(6H,m),2.62-2.90(3H,
m),3.32-3.50(2H,m),3.78(3H,s),5.66(1H,br s),6.64-
6.74(2H,m),6.98(1H,d,J=8.7Hz)。
【0113】実施例13 1−[2−(イソブチリルア
ミノ)エチル]−7−メトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン 実施例12と同様の方法により、(1,2,3,4−テ
トラヒドロ−7−メトキシ−1−ナフチリデン)アセト
ニトリルと塩化イソブチリルから表題化合物を得た(収
率72%)。融点 47−49℃ NMR(CDCl3)δ:1.13(6H,d,J=6.0Hz),1.60-2.0
0(6H,m),2.28-2.39(1H,m),2.62-2.90(3H,m),3.30-3.46
(2H,m),3.78(3H,s),5.45(1H,br s),6.64-6.73(2H,m),6.
98(1H,d,J=9.5Hz)。 元素分析値:C1725NO2として 計算値:C,74.14;H,9.15;N,5.09. 実測値:C,73.98;H,9.09;N,5.22.
【0114】実施例14 1−〔2−[3−(4−メト
キシフェニル)ウレイド]エチル〕−7−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、(E)−1−〔2−
[3−(4−メトキシフェニル)ウレイド]エチリデ
ン〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレンから表題化合物を得た(80%)。融点 12
3−125℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-1.90(6H,m),2.66(2H,t,J
=4.6Hz),2.78(1H,m),3.34(2H,m),3.75(3H,s),3.78(3H,
s),4.76(1H,br s),6.36(1H,br s),6.62-6.70(2H,m),6.8
5(2H,d,J=8.8Hz),6.92-7.00(1H,m),7.16(2H,d,J=8.8H
z)。 元素分析値:C212623として 計算値:C,71.16;H,7.39;N,7.90. 実測値:C,70.96;H,7.37;N,7.91.
【0115】実施例15 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチリデン]−7−メトキシ−2,2−ジメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレンとアセチルクロリドか
ら表題化合物の異性体混合物を得た(収率78%,オイ
ル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.09(4H,s,Z体),1.32(2H,s,
E体),1.57(0.67H,t,J=6.0Hz,E体),1.63(1.33H,t,J=6.
8Hz,Z体),2.00(2H,s,Z体),2.02(2H,s,E体),2.61(0.6
7H,t,J=6.0Hz,E体),2.75(1.33H,t,J=6.8Hz,Z体),3.79
(2H,s,Z体),3.80(1H,s,E体),4.18(1.33H,t,J=7.0Hz,
Z体),4.28(0.67H,d,J=7.3Hz,E体),5.43(0.67H,t,J=7.
0Hz,Z体),5.55(1H,br s),5.76(0.33H,t,J=7.3Hz,E
体),6.62-7.07(3H,m,E体+Z体)。
【0116】実施例16 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、1−[2−(アセチル
アミノ)エチリデン]−7−メトキシ−2,2−ジメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンから表題
化合物を得た(収率91%,オイル状)。 NMR(d6−DMSO)δ:0.81(3H,s),0.97(3H,s),
1.18-1.43(2H,m),1.58-1.90(2H,m),1.80(3H,s),2.21(1
H,dd,J=2.9Hz,8.8Hz),2.60-2.73(2H,m),3.06(2H,q,J=7.
0Hz),3.71(3H,s),6.63-7.02(3H,m),7.87(1H,t,J=5.2H
z)。
【0117】実施例17 (E)−9−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン]−2−メトキシ−
6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテン 実施例1と同様の方法により、(E)−9−(2−アミ
ノエチリデン)−2−メトキシ−6,7,8,9−テト
ラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテンおよび無水トリ
フルオロ酢酸から表題化合物を得た(収量1.97g,
収率91%)。融点 101−103℃(イソプロピル
エーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.69-1.79(4H,m),2.39-2.47(2
H,m),2.65-2.71(2H,m),3.80(3H,s),5.45(2H,t,J=7.0H
z),6.36(1H,br s),6.68-6.75(2H,m),7.00(1H,d,J=8.0H
z)。 元素分析値:C16183NO2として 計算値:C,61.34;H,5.79;N,4.47. 実測値:C,61.29;H,5.69;N,4.55.
【0118】実施例18 9−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−2−メトキシ−6,7,8,
9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン 実施例11と同様の方法により、9−[2−(トリフル
オロアセチルアミノ)エチリデン]−2−メトキシ−
6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘ
プテンから表題化合物を得た(収率97%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:1.65-1.96(7H,m),2.08-2.25(1
H,m),2.72-2.89(3H,m),3.22-3.38(1H,m),3.40-3.60(1H,
m),3.78(3H,s),6.18(1H,br s),6.61-6.68(2H,m),7.02(1
H,d,J=8.0Hz)。
【0119】実施例19 (E)−6−メトキシ−1−
[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチリデン]イ
ンダン 実施例1と同様の方法により、(E)−1−(2−アミ
ノエチリデン)−6−メトキシインダンおよび無水トリ
フルオロ酢酸から表題化合物を得た(収率49%)。融
点 95−96℃(イソプロピルエーテル−ヘキサンか
ら再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.78-2.87(2H,m),2.93-3.01(2
H,m),3.82(3H,s),4.15(2H,t,J=6.4Hz),5.83-5.92(1H,
m),6.34(1H,br s),6.83(1H,dd,J=2.2Hz,8.4Hz),6.94(1
H,d,J=2.2Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C14143NO2として 計算値:C,58.95;H,4.95;N,4.91. 実測値:C,58.73;H,5.08;N,5.02.
【0120】実施例20 (E)−1−[2−(アセチ
ルアミノ)エチリデン]−6−メトキシインダン 実施例1と同様の方法により、(E)−1−(2−アミ
ノエチリデン)−6−メトキシインダンおよびアセチル
クロリドから表題化合物を得た(収率47%)。融点
100−102℃(酢酸エチル−イソプロピルエーテル
から再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.01(3H,s),2.76-2.87(2H,m),
2.90-3.00(2H,m),3.81(3H,s),4.03(2H,t,J=6.2Hz),5.53
(1H,br s),5.82-5.93(1H,m),6.80(1H,dd,J=2.2Hz,8.2H
z),6.93(1H,d,J=2.2Hz),7.15(1H,d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C1417NO2として 計算値:C,72.70;H,7.41;N,6.06. 実測値:C,72.65;H,7.31;N,6.20.
【0121】実施例21 5,6−ジメトキシ−1−
[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]インダ
ン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−5,6−ジメトキシインダン塩酸塩および無水ト
リフルオロ酢酸から表題化合物を得た(収率73%)。
融点 114−115℃(イソプロピルエーテル−ヘキ
サンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-1.82(2H,m),2.03-2.19(1
H,m),2.25-2.43(1H,m),2.72-2.98(2H,m),3.07-3.22(1H,
m),3.49(2H,dd,J=7.2Hz,13.6Hz),3.86(3H,s),3.87(3H,
s),6.30(1H,br s),6.73(1H,s),6.77(1H,s)。 元素分析値:C15183NO3として 計算値:C,56.78;H,5.72;N,4.41. 実測値:C,56.73;H,5.79;N,4.55.
【0122】実施例22 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−5,6−ジメトキシインダン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−5,6−ジメトキシインダン塩酸塩およびアセチ
ルクロリドから表題化合物を得た(収率94%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:1.48-1.80(2H,m),1.96-2.12(1
H,m),1.98(3H,s),2.24-2.40(1H,m),2.70-2.95(2H,m),3.
03-3.18(1H,m),3.37(2H,dd,J=7.4Hz,13.6Hz),3.85(3H,
s),3.86(3H,s),5.60(1H,br s),6.74(1H,s),6.76(1H,
s)。
【0123】実施例23 1−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−2,2−ジメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 1−(2−アミノエチル)−7−メトキシ−2,2−ジ
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン塩酸
塩(1.5g,5.56mmol)のピリジン(10m
l)溶液に、無水トリフルオロ酢酸(2.34g,1
1.1mmol)を氷冷下で徐々に滴下した。室温で4
時間攪拌した後、反応液を水に注いで、有機物をクロロ
ホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒
を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し
て表題化合物を得た(収量1.55g,収率85%,オ
イル状)。 NMR(CDCl3)δ:0.87(3H,s),1.04(3H,s),1.36-
2.10(4H,m),2.26(1H,dd,J=3.6Hz,9.1Hz),2.70-2.80(2H,
m),3.20-3.61(2H,m),3.78(3H,s),6.13(1H,br s),6.57(1
H,d,J=2.6Hz),6.72(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),7.02(1H,d,J
=8.4Hz)。 元素分析値:C17223NO2として 計算値:C,61.99;H,6.73;N,4.25;F,17.30. 実測値:C,61.64;H,6.74;N,4.29;F,17.58.
【0124】実施例24 7−メトキシ−1−[2−
(メトキシカルボニルアミノ)エチル]−2,2−ジメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例23と同様の方法により、1−(2−アミノエチ
ル)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン塩酸塩およびクロロ炭酸メ
チルから表題化合物を得た(収率81%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:0.86(3H,s),1.02(3H,s),1.35-
1.55(2H,m),1.65-2.05(2H,m),2.23(1H,dd,J=3.0Hz,8.8H
z),2.68-2.80(2H,m),3.10-3.32(2H,m),3.66(3H,s),3.78
(3H,s),4.60(1H,br s),6.59(1H,d,J=2.7Hz),6.70(1H,d
d,J=2.7Hz,8.3Hz),6.99(1H,d,J=8.3Hz)。 元素分析値:C1725NO3として 計算値:C,70.07;H,8.65;N,4.81. 実測値:C,69.87;H,8.46;N,4.93.
【0125】実施例25 7−メトキシ−2,2−ジメ
チル−1−[2−(3,3−ジメチルウレイド)エチリ
デン]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレンおよび塩化ジメチルカ
ルバミルから表題化合物の異性体混合物を得た(収率8
1%,オイル状)。さらにシリカゲルクロマトグラフィ
ーおよび再結晶により、異性体を各々分離精製した。 E体 融点 146−148℃(石油エーテル/ジエチルエー
テルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.34(6H,s),1.57(2H,t,J=6.0H
z),2.61(2H,t,J=6.0Hz),2.92(6H,s),3.80(3H,s),4.26(2
H,dd,J=5.3Hz,7.1Hz),4.40(1H,br s),5.82(1H,t,J=7.1H
z),6.72(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),6.96-7.04(2H,m)。 元素分析値:C182622として 計算値:C,71.49;H,8.67;N,9.26. 実測値:C,71.32;H,8.62;N,9.36. Z体 オイル状 NMR(CDCl3)δ:1.09(6H,s),1.66(2H,t,J=6.8H
z),2.75(2H,t,J=6.8Hz),2.90(6H,s),3.78(3H,s),4.17(2
H,t,J=6.0Hz),4.21(1H,br s),5.50(1H,t,J=6.4Hz),6.69
(1H,d,J=2.6Hz),6.76(1H,dd,J=2.6Hz,8.2Hz),7.03(1H,
d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C182622として 計算値:C,71.49;H,8.67;N,9.26. 実測値:C,71.51;H,8.72;N,9.18.
【0126】実施例26 (Z)−1−[2−(3−t
ert−ブチルウレイド)エチリデン]−7−メトキシ
−2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン 1−(2−アミノエチリデン)−7−メトキシ−2,2
−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
(1.5g,6.48mmol)のテトラヒドロフラン
(30ml)溶液に、イソシアン酸tert−ブチル(0.
84g,8.43mmol)を氷冷下で徐々に滴下し
た。室温で2時間攪拌した後、反応液を水に注いで、有
機物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水およ
び水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:
2)で精製し、さらに再結晶を行って表題化合物を得た
(収量780mg,収率36%)。融点 175−17
6℃(酢酸エチル/ジエチルエーテルから再結晶) NMR(d6−DMSO)δ:1.05(6H,s),1.21(9H,s),
1.60(2H,t,J=6.8Hz),2.70(2H,t,J=6.8Hz),3.73(3H,s),
3.81(2H,t,J=5.9Hz),5.42(1H,t,J=6.8Hz),5.60(1H,br
s),5.78(1H,t,J=6.8Hz),6.68(1H,d,J=2.6Hz),6.79(1H,d
d,J=2.6Hz,8.6Hz),7.06(1H,d,J=8.6Hz)。 元素分析値:C203022として 計算値:C,72.69;H,9.15;N,8.48. 実測値:C,72.81;H,9.07;N,8.65.
【0127】実施例27 7−メトキシ−−1−[2−
(メトキシアセチルアミノ)エチリデン]−2,2−ジ
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレンおよびメトキシアセチ
ルクロリドから表題化合物の異性体混合物を得た(収率
75%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.00-1.15(6H,m),1.50-1.70(2
H,m),2.70-2.80(2H,m),3.38-3.50(3H,m),3.80-4.00(5H,
m),4.20-4.40(2H,m),5.40-5.80(1H,m),6.60-7.20(3H,
m)。 元素分析値:C1825NO3として 計算値:C,71.26;H,8.31;N,4.62. 実測値:C,71.33;H,8.38;N,4.51.
【0128】実施例28 7−メトキシ−1−[2−
(4−メトキシベンゾイルアミノ)エチル]−2,2−
ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1および11と同様の方法により、1−(2−ア
ミノエチリデン)−7−メトキシ−2,2−ジメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンおよびp−メ
トキシ塩化ベンゾイルから表題化合物を得た(収率71
%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:0.86(3H,s),1.04(3H,s),1.32-
2.16(4H,m),2.30(1H,m),2.68-2.80(2H,m),3.25-3.72(2
H,m),3.76(3H,s),3.82(3H,s),6.10(1H,br s),6.65-6.74
(2H,m),6.87(2H,d,J=8.8Hz),7.00(1H,d,J=8.4Hz),7.62
(2H,d,J=8.8Hz)。 元素分析値:C2329NO3・0.5H2Oとして 計算値:C,73.37;H,8.03;N,3.72. 実測値:C,73.30;H,7.78;N,3.55.
【0129】実施例29 (E)−1−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン]−5,7−ジメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−5,7−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレンおよび無水トリフルオロ酢酸から表題化
合物を得た(収率89%)。融点 143−146℃
(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.89(2H,m),2.21(3H,s),2.47
(3H,s),2.50(2H,t,J=6.0Hz),2.66(2H,t,J=6.2Hz),4.17
(2H,t,J=6.4Hz),5.92(1H,t,J=7.3Hz),6.35(1H,br s),6.
93(1H,s),7.23(1H,s)。 元素分析値:C16183NOとして 計算値:C,64.64;H,6.10;N,4.71;F,19.17. 実測値:C,64.47;H,6.17;N,4.81;F,19.32.
【0130】実施例30 (E)−5,7−ジメチル−
1−[2−(3,3−ジメチルウレイド)エチリデン]
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−5,7−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレンおよび塩化ジメチルカルバミルから表題
化合物の異性体混合物を得た(収率89%)。さらにシ
リカゲルクロマトグラフィーおよび再結晶により、表題
化合物を分離精製した(収率25%)。 融点 141−143℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.86(2H,m),2.20(3H,s),2.28
(3H,s),2.50(2H,t,J=5.9Hz),2.64(2H,t,J=6.2Hz),2.92
(6H,s),4.04(2H,t,J=6.2Hz),4.37(1H,br s),5.98(1H,t,
J=7.0Hz),6.89(1H,s),7.26(1H,s)。 元素分析値:C17242Oとして 計算値:C,74.96;H,8.88;N,10.28. 実測値:C,75.16;H,8.92;N,10.32.
【0131】実施例31 5,7−ジメチル−1−[2
−(3,3−ジメチルウレイド)エチル]−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、5,7−ジメチル−1
−[2−(ジメチルウレイド)エチリデン]−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレンから表題化合物を得た
(収率80%)。融点 121−123℃(酢酸エチル
/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.65-2.00(6H,m),2.17(3H,s),
2.26(3H,s),2.50-2.63(2H,m),2.75-2.87(1H,m),2.86(6
H,s),3.28-3.44(2H,m),4.30(1H,br s),6.82(1H,s),6.84
(1H,s)。 元素分析値:C17262Oとして 計算値:C,74.41;H,9.55;N,10.21. 実測値:C,74.45;H,9.56;N,10.13.
【0132】実施例32 1−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−5,7−ジメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、1−[2−(トリフル
オロアセチルアミノ)エチリデン]−5,7−ジメチル
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンから表題化
合物を得た(収率83%)。融点 103−105℃
(ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-2.00(6H,m),2.18(3H,s),
2.26(3H,s),2.50-2.63(2H,m),2.75-2.90(1H,m),3.40-3.
57(2H,m),6.23(1H,br s),6.80(1H,s),6.84(1H,s)。 元素分析値:C16203NOとして 計算値:C,64.20;H,6.73;N,4.68;F,19.04. 実測値:C,64.22;H,6.73;N,4.67;F,19.18.
【0133】実施例33 (E)−1−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン]−7−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレンおよび無水トリフルオロ酢酸から表題化合物
の異性体混合物を得た(収率85%)。さらにシリカゲ
ルクロマトグラフィーおよび再結晶により、表題化合物
を分離精製した(収率37%)。融点 98−100℃
(ジエチルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.84(2H,m),2.53(2H,t,J=5.5H
z),2.73(2H,t,J=6.2Hz),3.81(3H,s),4.18(2H,t,J=6.2H
z),5.93(1H,t,J=7.1Hz),6.40(1H,br s),6.78(1H,dd,J=
2.6Hz,8.4Hz),7.00-7.10(2H,m)。 元素分析値:C15163NO2として 計算値:C,60.20;H,5.39;N,4.68. 実測値:C,60.23;H,5.39;N,4.76.
【0134】実施例34 1−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、1−[2−(トリフル
オロアセチルアミノ)エチリデン]−7−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンから表題化合
物を得た(収率82%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.60-2.10(6H,m),2.69(2H,t,J
=5.4Hz),2.84(1H,m),3.47(2H,q,J=7.0Hz),3.78(3H,s),
6.30(1H,m),6.65-6.76(2H,m),6.99(1H,d,J=7.7Hz)。 元素分析値:C15183NO2として 計算値:C,59.79;H,6.02;N,4.65. 実測値:C,60.09;H,6.06;N,4.40.
【0135】実施例35 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−7−ヒドロキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン 1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−7−メトキシ
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(3.14
g,12.7mmol)のジクロロメタン(70ml)
溶液に、三臭化ほう素(6.4g,25.4mmol)
を氷冷下で滴下した。混合物を室温で50分間撹拌後水
に注いで、有機物をクロロホルムで抽出した。抽出液を
飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=9:1)で精製して、表題化合物を得た
(収量1.54g,収率 52%)。融点 153−1
55℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.55-2.10(6H,m),1.98(3H,s),
2.66(2H,t,J=5.8Hz),2.68-2.82(1H,m),3.28-3.42(2H,
m),5.72(1H,br s),6.61-6.70(2H,m),6.85(1H,br s),6.9
2(1H,d,J=7.7Hz)。 元素分析値:C1419NO2として 計算値:C,72.07;H,8.21;N,6.00. 実測値:C,72.01;H,8.34;N,6.01.
【0136】実施例36 (E)−1−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン]−6,7−ジメト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレンおよび無水トリフルオロ酢酸から表題
化合物の異性体混合物を得た(収率75%)。さらにシ
リカゲルクロマトグラフィーおよび再結晶により、表題
化合物を分離精製した(収率29%)。 融点 117−119℃(酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶) NMR(CDCl3)δ:1.85(2H,m),2.53(2H,t,J=6.4H
z),2.74(2H,t,J=6.2Hz),3.88(3H,s),3.90(3H,s),4.18(2
H,t,J=6.2Hz),5.83(1H,t,J=7.1Hz),6.36(1H,br s),6.59
(1H,s),7.03(1H,s)。 元素分析値:C16183NO3として 計算値:C,58.36;H,5.51;N,4.25. 実測値:C,58.16;H,5.60;N,4.22.
【0137】実施例37 (E)−1−[2−(アセチ
ルアミノ)エチリデン]−6,7−ジメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例1と同様の方法により、1−(2−アミノエチリ
デン)−6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレンおよびアセチルクロリドから表題化合
物の異性体混合物を得た(収率78%)。さらにシリカ
ゲルクロマトグラフィーおよび再結晶により、表題化合
物を分離精製した(収率39%)。融点 131−13
3℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.83(2H,m),2.02(3H,s),2.51
(2H,t,J=5.8Hz),2.73(2H,t,J=6.2Hz),3.87(3H,s),3.89
(3H,s),4.07(2H,t,J=6.1Hz),5.58(1H,br s),5.84(1H,t,
J=7.1Hz),6.58(1H,s),7.05(1H,s)。 元素分析値:C1621NO3として 計算値:C,69.79;H,7.69;N,5.09. 実測値:C,69.63;H,7.46;N,4.99.
【0138】実施例38 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−6,7−ジメトキシ−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、1−[2−(アセチル
アミノ)エチリデン]−6,7−ジメトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレンから表題化合物を得た
(収率78%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.60-1.93(6H,m),1.98(3H,s),
2.68(2H,t,J=4.9Hz),2.76(1H,m),3.22-3.49(2H,m),3.84
(3H,s),3.86(3H,s),5.57(1H,br s),6.56(1H,s),6.66(1
H,s)。 元素分析値:C1623NO3として 計算値:C,69.29;H,8.36;N,5.05. 実測値:C,69.86;H,8.33;N,4.89.
【0139】実施例39 1−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−6,7−ジメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、1−[2−(トリフル
オロアセチルアミノ)エチリデン]−6,7−ジメトキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンから表題
化合物を得た(収率53%)。融点 76−78℃(酢
酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-2.10(6H,m),2.69(2H,t,J
=5.5Hz),2.75-2.87(1H,m),3.40-3.57(2H,m),3.84(3H,
s),3.86(3H,s),6.33(1H,br s),6.57(1H,s),6.63(1H,
s)。 元素分析値:C16203NO3として 計算値:C,58.00;H,6.08;N,4.23. 実測値:C,57.94;H,5.94;N,4.37.
【0140】実施例40 1’−[2−(トリフルオロ
アセチルアミノ)エチル]−1,3,3’,4’−テト
ラヒドロ−7’−メトキシスピロ[2H−インデン−
2,2’(1’H)−ナフタレン] 参考例6、7、実施例11、参考例3−B、実施例1と
同様の方法により1,3,3’,4’−テトラヒドロス
ピロ[2H−インデン−2,2’(1’H)−ナフタレ
ン]−1’−オンから表題化合物を得た(収率13
%)。融点 149−152℃(酢酸エチル/ヘキサン
から再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-2.12(4H,m),2.44-3.13(7
H,m),3.20-3.72(2H,m),3.80(3H,s),6.10(1H,br s),6.58
(1H,d,J=2.6Hz),6.77(1H,dd,J=2.6Hz,8.2Hz),7.10-7.22
(5H,m)。 元素分析値:C23243NO2として 計算値:C,68.47;H,6.00;N,3.47. 実測値:C,68.69;H,5.98;N,3.55.
【0141】実施例41 1’−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−1,3,3’,4’−テトラヒドロ−
7’−メトキシスピロ[2H−インデン−2,2’
(1’H)−ナフタレン] 参考例6、7、実施例11、参考例3−B、実施例1と
同様の方法により1,3,3’,4’−テトラヒドロス
ピロ[2H−インデン−2,2’(1’H)−ナフタレ
ン]−1’−オンから表題化合物を得た(収率16
%)。融点 139−141℃(酢酸エチル/ヘキサン
から再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.41-2.06(4H,m),1.92(3H,s),
2.45-3.10(7H,m),3.10-3.60(2H,m),3.80(3H,s),5.38(1
H,br s),6.63(1H,d,J=2.6Hz),6.74(1H,dd,J=2.6Hz,8.2H
z),7.00-7.21(5H,m)。 元素分析値:C2327NO2として 計算値:C,79.05;H,7.79;N,4.01. 実測値:C,79.23;H,7.82;N,4.00.
【0142】実施例42 (E)−9−[2−(アセチ
ルアミノ)エチリデン]−2−イソプロポキシ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン 実施例1と同様の方法により、9−(2−アミノエチリ
デン)−2−イソプロポキシ−6,7,8,9−テトラ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテンおよびアセチルク
ロリドから表題化合物の異性体混合物を得た(収率80
%)。さらにシリカゲルクロマトグラフィーにより、表
題化合物を分離精製した(収率33%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,d,J=6.0Hz),1.71(4H,
br s),2.01(3H,s),2.40(2H,br s),2.65(2H,t,J=5.4Hz),
4.02(2H,t,J=5.5Hz),4.52(1H,m),5.43(1H,t,J=6.9Hz),
5.68(1H,br s),6.60-6.72(2H,m),6.97(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C1825NO2として 計算値:C,75.22;H,8.77;N,4.87. 実測値:C,75.41;H,8.58;N,4.81.
【0143】実施例43 9−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−2−イソプロポキシ−6,7,8,9−
テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン 実施例11と同様の方法により、9−[2−(アセチル
アミノ)エチリデン]−2−イソプロポキシ−6,7,
8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテンか
ら表題化合物を得た(収率92%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,d,J=6.2Hz),1.50-2.2
0(8H,m),1.91(3H,s),2.70-2.95(3H,m),3.07-3.50(2H,
m),4.51(1H,m),5.45(1H,br s),6.60(1H,dd,J=2.6Hz,8.1
Hz),6.66(1H,d,J=2.6Hz),6.98(1H,d,J=8.1Hz)。 元素分析値:C1827NO2として 計算値:C,74.70;H,9.40;N,4.84. 実測値:C,74.58;H,9.37;N,4.76.
【0144】実施例44 (E)−9−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチリデン]−2−イソプロポ
キシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシ
クロヘプテン 実施例1と同様の方法により、9−(2−アミノエチリ
デン)−2−イソプロポキシ−6,7,8,9−テトラ
ヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテンおよび無水トリフ
ルオロ酢酸から表題化合物の異性体混合物を得た(収率
89%)。さらにシリカゲルクロマトグラフィーによ
り、表題化合物を分離精製した(収率38%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:1.33(6H,d,J=6.2Hz),1.73(4H,
br s),2.42(2H,br s),2.65(2H,br s),4.14(2H,t,J=6.4H
z),4.52(1H,m),5.44(1H,t,J=7.0Hz),6.40(1H,brs),6.63
-6.74(2H,m),6.98(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C18223NO2として 計算値:C,63.33;H,6.50;N,4.10. 実測値:C,63.51;H,6.62;N,4.26.
【0145】実施例45 9−[2−(トリフルオロア
セチルアミノ)エチル]−2−イソプロポキシ−6,
7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテ
ン 実施例11と同様の方法により、9−[2−(トリフル
オロアセチルアミノ)エチリデン]−2−イソプロポキ
シ−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシク
ロヘプテンから表題化合物を得た(収率91%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:1.32(6H,d,J=6.2Hz),1.45-2.2
5(8H,m),2.70-2.90(3H,m),3.17-3.60(2H,m),4.51(1H,
m),6.20(1H,br s),6.58-6.68(2H,m),6.99(1H,d,J=8.4H
z)。 元素分析値:C18243NO2として 計算値:C,62.96;H,7.04;N,4.08. 実測値:C,62.81;H,7.00;N,3.97.
【0146】実施例46 6−メトキシ−2,2−ジメ
チル−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチ
ル]インダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシ−2,2−ジメチルインダン塩酸塩およびト
リフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た。収率93
%。油状。 NMR(CDCl3 )δ:1.01(3H,s),1.12(3H,s),1.61
-1.97(2H,m),2.51-2.71(3H,m),3.53(2H,dd,J=7.2Hz,13.
8Hz),3.80(3H,s),6.32(1H,br s),6.70(1H,dd,J=2.4Hz,
8.0Hz),6.76(1H,d,J=2.4Hz),7.07(1H,d,J=8.0Hz)。 実施例47 (E)−6−メトキシ−2,2−ジメチル
−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチリデ
ン]インダン 実施例1と同様にして、(E)−1−(2−アミノエチ
リデン)−6−メトキシ−2,2−ジメチルインダンお
よびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た。収
率96%。油状。 NMR(CDCl3 )δ:1.37(6H,s),2.83(2H,s),3.81
(3H,s),4.32(2H,dd,J=6.0Hz,7.4Hz),5.82(1H,t,J=7.4H
z),6.36(1H,br s),6.83(1H,dd,J=2.4Hz,8.0Hz),6.89(1
H,d,J=2.4Hz),7.10(1H,d,J=8.0Hz)。
【0147】実施例48 (Z)−6−メトキシ−2,
2−ジメチル−1−[2−(トリフルオロアセチルアミ
ノ)エチリデン]インダン 実施例1と同様にして、(Z)−1−(2−アミノエチ
リデン)−6−メトキシ−2,2−ジメチルインダンお
よびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た。収
率43%。融点107−108℃(イソプロピルエーテ
ル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3 )δ:1.20(6H,s),2.75(2H,s),3.81
(3H,s),4.41(2H,t,J=6.4Hz),5.35(1H,t,J=6.4Hz),6.39
(1H,br s),6.85(1H,dd,J=2.2Hz,8.4Hz),6.95(1H,d,J=2.
2Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C16183NO2として 計算値:C,61.34;H,5.79;N,4.47. 実測値:C,61.25;H,5.92;N,4.52.
【0148】実施例49 6−メトキシ−1−[3−
(トリフルオロアセチルアミノ)プロピル]インダン 実施例1と同様にして、1−(3−アミノプロピル)−
6−メトキシインダンおよびトリフルオロ酢酸無水物か
ら表題化合物を得た。収率97%。油状。 NMR(CDCl3 )δ:1.40-1.94(5H,m),2.01-2.38
(1H,m),2.69-2.90(2H,m),3.02-3.18(1H,m),3.42(2H,q,J
=6.6Hz),3.80(3H,s),6.30(1H,br s),6.69-6.75(2H,m),
7.08-7.15(1H,m)。 実施例50 1−[3−(アセチルアミノ)プロピル]
−6−メトキシインダン 実施例1と同様にして、1−(3−アミノプロピル)−
6−メトキシインダンおよびアセチルクロリドから表題
化合物を得た。収率69%。融点74−75℃(イソプ
ロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3 )δ:1.35-1.92(5H,m),1.98(3H,
s),2.20-2.38(1H,m),2.71-2.90(2H,m),3.02-3.16(1H,
m),3.29(2H,dd,J=7.0Hz,13.0Hz),3.80(3H,s),5.49(1H,b
r s),6.67-6.74(2H,m),7.08-7.14(1H,m)。 元素分析値:C1521NO2として 計算値:C,72.84;H,8.56;N,5.66. 実測値:C,72.81;H,8.49;N,5.97.
【0149】実施例51 6−メトキシ−1−[2−
(プロピオニルアミノ)エチル]インダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダンおよびプロピオニルクロリドから表
題化合物を得た(収率60%)。融点76−77℃(イ
ソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.15(3H,t,J=7.8Hz),1.50-1.8
0(2H,m),1.97-2.40(2H,m),2.19(2H,q,J=7.8Hz),2.68-2.
95(2H,m),3.04-3.18(1H,m),3.33-3.45(2H,m),3.79(3H,
s),5.46(1H,br s),6.68-6.76(2H,m),7.11(1H,d,J=8.0H
z)。 元素分析値:C1521NO2として 計算値:C,72.84;H,8.56;N,5.66. 実測値:C,72.82;H,8.42;N,5.62.
【0150】実施例52 (E)−5,6,7−トリメ
トキシ−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チリデン]インダン 実施例1と同様にして、(E)−1−(2−アミノエチ
リデン)−5,6,7−トリメトキシインダンおよびト
リフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た。収率83
%。融点97−98℃(イソプロピルエーテルから再結
晶) NMR(CDCl3)δ:2.75-2.83(2H,m),2.90-3.02(2
H,m),3.84(3H,s),3.86(3H,s),3.93(3H,s),4.12(2H,t,J=
6.4Hz),6.20-6.40(2H,m),6.57(1H,s)。 元素分析値:C16183NO4として 計算値:C,55.65;H,5.25;N,4.06. 実測値:C,55.64;H,5.23;N,4.10.
【0151】実施例53 5,6,7−トリメトキシ−
1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イ
ンダン 実施例11と同様にして、(E)−5,6,7−トリメ
トキシ−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チリデン]インダンから表題化合物を得た。収率97
%。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.62-1.95(2H,m),2.18-2.38(1
H,m),2.69-2.84(1H,m),2.90-3.12(2H,m),3.21-3.34(1H,
m),3.55-3.77(2H,m),3.84(3H,s),3.85(3H,s),3.93(3H,
s),6.60(2H,br s)。 実施例54 (E)−5−ブロモ−6−メトキシ−7−
メチル−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チリデン]インダン 実施例1と同様にして、(E)−1−(2−アミノエチ
リデン)−5−ブロモ−6−メトキシ−7−メチルイン
ダンおよびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得
た。収率89%。融点138−139℃(イソプロピル
エーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.44(3H,s),2.76-2.86(2H,m),
2.88-2.99(2H,m),3.76(3H,s),4.15(2H,t,J=6.4Hz),5.87
-5.96(1H,m),6.41(1H,br s),7.32(1H,s)。 元素分析値:C1515BrF3NO2として 計算値:C,47.64;H,4.00;N,3.70. 実測値:C,47.59;H,3.96;N,3.60.
【0152】実施例55 6−メトキシ−7−メチル−
1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イ
ンダン 実施例11と同様にして、(E)−5−ブロモ−6−メ
トキシ−7−メチル−1−[2−(トリフルオロアセチ
ルアミノ)エチリデン]インダンから表題化合物を得
た。収率68%。融点126−127℃(酢酸エチル/
ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.62-2.32(4H,m),2.16(3H,s),
2.74-3.05(2H,m),3.22-3.58(3H,m),3.81(3H,s),6.17(1
H,br s),6.69(1H,d,J=8.2Hz),7.02(1H,d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C15183NO2として 計算値:C,59.79;H,6.02;N,4.65. 実測値:C,59.96;H,5.95;N,4.62.
【0153】実施例56 1−[2−(クロトノイルア
ミノ)エチル]−6−メトキシインダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダンおよびクロトノイルクロリドから表
題化合物を得た。収率37% 融点107−108℃(酢酸エチル/イソプロピルエー
テルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.52-1.78(2H,m),1.85(3H,dd,
J=1.6Hz,6.8Hz),2.01-2.18(1H,m),2.25-2.41(1H,m),2.6
9-2.95(2H,m),3.05-3.20(1H,m),3.40-3.51(2H,m),3.79
(3H,s),5.47(1H,br s),5.77(1H,dd,J=1.6Hz,15.2Hz),6.
70-6.93(3H,m),7.11(1H,d,J=8.2Hz)。 元素分析値:C1621NO2として 計算値:C,74.10;H,8.16;N,5.40. 実測値:C,73.80;H,8.22;N,5.28.
【0154】実施例57 6−メトキシ−1−[2−
(メトキシカルボニルアミノ)エチル]インダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダンおよびクロル炭酸メチルから表題化
合物を得た。収率67%。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.50-1.80(2H,m),1.97-2.14(1
H,m),2.23-2.40(1H,m),2.69-2.96(2H,m),3.02-3.20(1H,
m),3.25-3.38(2H,m),3.68(3H,s),3.80(3H,s),4.72(1H,b
r s),6.72(1H,dd,J=2.6Hz,8.4Hz),6.74(1H,br s),7.11
(1H,d,J=8.4Hz)。 実施例58 (E)−7−ブロモ−6−メトキシ−5−
メチル−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エ
チリデン]インダン 実施例1と同様にして、(E)−1−(2−アミノエチ
リデン)−7−ブロモ−6−メトキシ−5−メチルイン
ダンおよびトリフルオロ酢酸無水物から表題化合物を得
た。収率88%。融点117−118℃(酢酸エチル/
イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:2.33(3H,s),2.78-2.88(2H,m),
2.90-2.98(2H,m),3.79(3H,s),4.17(2H,t,J=6.2Hz),6.42
(1H,br s),6.81-6.91(1H,m),7.03(1H,s)。 元素分析値:C1515BrF3NO2として 計算値:C,47.64;H,4.00;N,3.70. 実測値:C,47.85;H,3.90;N,3.75.
【0155】実施例59 6−メトキシ−5−メチル−
1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]イ
ンダン 実施例11と同様にして、(E)−7−ブロモ−6−メ
トキシ−5−メチル−1−[2−(トリフルオロアセチ
ルアミノ)エチリデン]インダンから表題化合物を得
た。収率49%。融点105−106℃(酢酸エチル/
ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.61-1.80(2H,m),2.04-2.41(2
H,m),2.19(3H,s),2.70-2.96(2H,m),3.08-3.21(1H,m),3.
50(2H,q,J=7.0Hz),3.82(3H,s),6.30(1H,br s),6.68(1H,
s),7.00(1H,s)。 元素分析値:C15183NO2として 計算値:C,59.79;H,6.02;N,4.65. 実測値:C,59.44;H,6.04;N,4.71.
【0156】実施例60 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−6−ヒドロキシインダン 1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−6−メトキシ
インダン(6.40g、27.4mmol)のジクロロ
メタン(150ml)溶液に三臭化ほう素(5.19m
l、54.8mmol)を氷冷下で滴下し、滴下終了後
1時間撹拌した。反応液を水に注いで室温で8時間撹拌
した後、クロロホルムで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム乾燥し、溶媒を減
圧下で留去した。残渣を酢酸エチル/イソプロピルエー
テルから再結晶し、表題化合物4.70g(収率78
%)を得た。融点 107−108℃ NMR(CDCl3)δ:1.50-1.75(2H,m),1.90-2.08(1
H,m),1.98(3H,s),2.20-2.35(1H,m),2.66-2.87(2H,m),2.
98-3.13(1H,m),3.35(2H,dd,J=7.0Hz,13.2Hz),5.80(1H,b
r s),6.64-6.74(2H,m),7.04(1H,d,J=7.8Hz)。 元素分析値:C1317NO2として 計算値:C,71.21;H,7.81;N,6.39. 実測値:C,70.93;H,7.90;N,6.21.
【0157】実施例61 1−ベンジルオキシカルボニ
ル−N−[2−(6−メトキシインダン−1−イル)エ
チル]−4−ピペリジンカルボキサミド 1−(2−アミノエチル)−6−メトキシインダン
(1.00g、5.23mmol)、1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−ピペリジンカルボン酸(1.38
g、5.23mmol)および1−ヒドロキシ−1H−
ベンゾトリアゾール(0.78g、5.75mmol)
のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(WSC;1.10g、5.75mm
ol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応液に水を加
えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄した後無水硫酸マグネシウム乾燥し、溶媒を減圧下で
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム/メタノール、95:5)で精製し、表
題化合物2.10g(収率92%)を得た。融点132
−133℃(酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再
結晶) NMR(CDCl3)δ:1.50-1.88(6H,m),1.95-2.40(3
H,m),2.70-2.95(4H,m),3.02-3.20(1H,m),3.33-3.45(2H,
m),3.78(3H,s),4.13-4.26(2H,m),5.12(2H,s),5.42(1H,b
r s),6.67-6.74(2H,m),7.11(1H,d,J=7.6Hz),7.35(5H,
s)。 元素分析値:C263224として 計算値:C,71.53;H,7.39;N,6.42. 実測値:C,72.00;H,7.53;N,7.09.
【0158】実施例62 6−エトキシ−1−[2−
(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]インダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−エトキシインダンおよびトリフルオロ酢酸無水物から
表題化合物を得た。収率36%。融点85−86℃(イ
ソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.41(3H,t,J=7.0Hz),1.62-1.8
1(2H,m),2.04-2.20(1H,m),2.28-2.41(1H,m),2.71-2.98
(2H,m),3.08-3.21(1H,m),3.50(2H,q,J=7.0Hz),4.02(2H,
q,J=7.0Hz),6.32(1H,br s),6.71-6.76(2H,m),7.12(1H,
d,J=8.4Hz)。 元素分析値:C15183NO2として 計算値:C,59.79;H,6.02;N,4.65. 実測値:C,59.31;H,6.00;N,4.85.
【0159】実施例63 6−(2−フェニルエトキ
シ)−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチ
ル]インダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−(2−フェニルエトキシ)インダンおよびトリフルオ
ロ酢酸無水物から表題化合物を得た。収率63%。融点
114−115℃(イソプロピルエーテル/ヘキサンか
ら再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.60-1.80(2H,m),2.02-2.18(1
H,m),2.22-2.40(1H,m),2.70-2.95(2H,m),3.04-3.19(3H,
m),3.48(2H,q,J=7.2Hz),4.15(2H,t,J=7.0Hz),6.23(1H,b
r s),6.69-6.74(2H,m),7.10(1H,d,J=8.6Hz),7.20-7.38
(5H,m)。 元素分析値:C21223NO2として 計算値:C,66.83;H,5.88;N,3.71. 実測値:C,66.86;H,5.77;N,4.04.
【0160】実施例64 1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−
(N−メチルアミノ)ナフタレン 1−(2−アミノエチル)−7−ホルミルアミノ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン(1.80g、
8.25mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)
溶液に水素化アルミニウムリチウム(0.63g、1
6.5mmol)を氷冷下加え、この混合物をアルゴン
雰囲気下で4時間加熱還流した。反応液を氷冷した後水
(0.9ml)を加え、さらに酢酸エチル、無水硫酸マ
グネシウムおよびセライトを順次加えた後、ろ過した。
ろ液を減圧下で濃縮して、残渣をN,N−ジメチルホル
ムアミド(20ml)に溶解した。これに酢酸4−ニト
ロフェニル(1.33g、7.34mmol)を加え、
室温で20分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫
酸マグネシウム乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/
酢酸エチル、97:3から95:5)で精製し、表題化
合物1.10g(収率54%)を得た。油状。 NMR(CDCl3)δ:1.60-2.00(6H,m),1.95(3H,s),
2.60-2.85(3H,m),2.81(3H,s),3.20-3.50(3H,m),5.63(1
H,br s),6.40-6.47(2H,m),6.89(1H,d,J=7.8Hz)。
【0161】実施例65 (R)−1−[2−(アセチ
ルアミノ)エチル]−6−メトキシインダン 1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−6−メトキシ
インダンを高速液体クロマトグラフィー(ポンプ,L−
6000;検出器,L−4000;データ処理装置,D
−2500;オートサンプラー,AS−2000;カラ
ム,Ceramospher RU−1;移動相,メタ
ノール;流速,0.6ml/min;カラム温度,50
℃;検出波長,290nm;試料濃度,6%;注入量,
0.1ml;注入回数,100回)を用いて光学分割
し、表題化合物を得た(収量99mg)。[α]Hg365
−61.3°(c 0.3,CHCl3)。融点 9
5−96℃
【0162】実施例66 (S)−1−[2−(アセチ
ルアミノ)エチル]−6−メトキシインダン 実施例65と同様にして、1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−6−メトキシインダンを高速液体クロマ
トグラフィーを用いて光学分割し、表題化合物を得た
(収量119mg)。[α]Hg365 +80.7°(c
0.3,CHCl3)。融点 93−94℃ 実施例67 (R)−1−[2−(トリフルオロアセチ
ルアミノ)エチル]−6−メトキシインダン (R)−1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−6−
メトキシインダン(50mg、0.21mmol)およ
び抱水ヒドラジン(1ml)の混合物を、アルゴン雰囲
気下、26時間加熱還流した。反応液を冷却した後飽和
食塩水を加え、クロロホルムで抽出した。抽出液を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム乾燥した。
溶媒を減圧下で留去して、(R)−1−(2−アミノエ
チル)−6−メトキシインダン39mg(収率95%)
を得た。油状。これをクロロホルム(0.8ml)に溶
解してトリエチルアミン(57μl、0.41mmo
l)を加え、氷冷した。これにトリフルオロ酢酸無水物
(43μl、0.31mmol)を滴下し、20分間撹
拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄した後無水硫酸マグネシウム乾
燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、7:
3)で精製し、表題化合物41mg(収率70%)を得
た。[α]Hg365−51.8°(c 0.3,CHC
3)。融点 65−66℃(イソプロピルエーテル/
ヘキサンから再結晶)
【0163】実施例68 (S)−1−[2−(トリフ
ルオロアセチルアミノ)エチル]−6−メトキシインダ
ン 実施例67と同様にして、(S)−1−[2−(アセチ
ルアミノ)エチル]−6−メトキシインダン(50m
g、0.21mmol)から(S)−1−(2−アミノ
エチル)−6−メトキシインダン38mg(収率93
%)を得た。この一部を塩化水素エタノール溶液に溶解
した後ジエチルエーテルを加え折出結晶を濾取、減圧乾
燥し、(S)−1−(2−アミノエチル)−6−メトキ
シインダン塩酸塩を得た。[α]D −30.0°(c
0.15,H2O)。融点 180−181℃ さらに実施例67と同様に(S)−1−(2−アミノエ
チル)−6−メトキシインダンをトリフルオロアセチル
化し、表題化合物を得た。収率63%。[α]Hg365
+54.9°(c 0.3,CHCl3)。融点65−
66℃(イソプロピルエーテル/ヘキサンから再結晶)
【0164】実施例69 1−[2−(イソブチリルア
ミノ)エチル]−6−メトキシインダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダンおよびイソブチリルクロリドから表
題化合物を得た(収率94%)。融点104−105℃
(酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.14(6H,d,J=6.6Hz),1.50-1.8
1(2H,m),1.96-2.14(1H,m),2.25-2.40(2H,m),2.68-2.95
(2H,m),3.02-3.18(1H,m),3.32-3.44(2H,m),3.78(3H,s),
5.49(1H,br s),6.67-6.75(2H,m),7.11(1H,d,J=8.0Hz)。 元素分析値:C1623NO2として 計算値:C,73.53;H,8.87;N,5.36. 実測値:C,73.64;H,9.02;N,5.35.
【0165】実施例70 (S)−1−[2−(3−エ
チルウレイド)エチル]−6−メトキシインダン (S)−1−(2−アミノエチル)−6−メトキシイン
ダン塩酸塩(0.10g、0.44mmol)およびト
リエチルアミン(61μl、0.44mmol)のアセ
トニトリル(3ml)懸濁液にイソシアン酸エチル(3
5μl、0.44mmol)を加え、混合物を室温で3
0分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を1N塩酸および飽和食塩水で洗浄した後
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去し
た。残渣を酢酸エチル/イソプロピルエーテルから再結
晶し、表題化合物79mg(収率69%)を得た。 [α]Hg365 +48.8゜(c 0.5, CHCl3)。 融点 104−105℃ NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,t,J=7.2Hz),1.52-1.8
0(2H,m),1.97-2.15(1H,m),2.26-2.40(1H,m),2.68-2.95
(2H,m),3.07-3.37(5H,m),3.79(3H,s),4.20-4.35(2H,m),
6.68-6.75(2H,m),7.11(1H,d,J=8.2Hz)。
【0166】実施例71 1−[2−(4−ブロモベン
ゾイルアミノ)エチル]−6−メトキシインダン 実施例1と同様にして、1−(2−アミノエチル)−6
−メトキシインダンおよび4−ブロモベンゾイルクロリ
ドから表題化合物を得た(収率94%)。融点142−
143℃(酢酸エチルから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.62-1.95(2H,m),2.03-2.24(1
H,m),2.26-2.43(1H,m),2.70-2.96(2H,m),3.12-3.30(1H,
m),3.56-3.63(2H,m),3.77(3H,s),6.09(1H,br s),6.68-
6.77(2H,m),7.12(1H,d,J=8.0Hz),7.55(4H,s)。 元素分析値:C1920BrNO2として 計算値:C,73.53;H,8.87;N,5.36. 実測値:C,73.64;H,9.02;N,5.35.
【0167】実施例72 6−メトキシ−2−フェニル
−1−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]
インダン 実施例11と同様にして、5−メトキシ−2−フェニル
−3−[2−(トリフルオロアセチルアミノ)エチル]
−1H−インデンから表題化合物を得た(収率68
%)。融点109−111℃(酢酸エチル/ヘキサンから
再結晶) NMR(d6−DMSO)δ:1.20-1.45(2H,m),2.95-3.
38(5H,m),3.70-3.82(1H,m),3.75(3H,s),6.76(1H,dd,J=
2.4Hz,8.2Hz),6.90(1H,d,J=2.4Hz),7.16-7.36(6H,m),9.
31(1H,br s)。 元素分析値:C20203NO2として 計算値:C,66.11;H,5.55;N,3.85;F,15.68. 実測値:C,66.04;H,5.58;N,3.79;F,15.73.
【0168】実施例73 1−[3−(トリフルオロア
セチルアミノ)プロピル]−7−メトキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、4−[3−(トリフル
オロアセチルアミノ)プロピル]−6−メトキシ−1,
2−ジヒドロナフタレンから表題化合物を得た(収率9
1%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.53-1.90(8H,m),2.69(2H,t,J
=5.7Hz),2.77(1H,m),3.30-3.46(2H,m),3.78(3H,s),6.33
(1H,br s),6.65-6.73(2H,m),6.99(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C16203NO2として 計算値:C,60.94;H,6.39;N,4.44. 実測値:C,61.01;H,6.30;N,4.39.
【0169】実施例74 1−[3−(アセチルアミ
ノ)プロピル]−7−メトキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、4−[3−(アセチル
アミノ)プロピル]−6−メトキシ−1,2−ジヒドロ
ナフタレンから表題化合物を得た(収率84%)。融点
71−73℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結晶) NMR(CDCl3)δ:1.50-1.95(8H,m),1.97(3H,s),
2.61-2.81(3H,m),3.20-3.35(2H,m),3.78(3H,s),5.47(1
H,br s),6.63-6.71(2H,m),6.98(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C1623NO2として 計算値:C,73.53;H,8.87;N,5.36. 実測値:C,73.26;H,8.66;N,5.38.
【0170】実施例75 1−[4−(トリフルオロア
セチルアミノ)ブチル]−7−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、4−[4−(トリフル
オロアセチルアミノ)ブチル]−6−メトキシ−1,2
−ジヒドロナフタレンから表題化合物を得た(収率58
%,オイル状)。 NMR(CDCl3)δ:1.30-1.90(10H,m),2.61-2.80
(3H,m),3.38(2H,q,J=6.7Hz),3.78(3H,s),6.33(1H,br
s),6.64-6.72(2H,m),6.98(1H,d,J=9.1Hz)。 元素分析値:C17223NO2として 計算値:C,61.99;H,6.79;N,4.25;F,17.30. 実測値:C,61.79;H,6.72;N,4.11;F,17.25.
【0171】実施例76 1−[4−(アセチルアミ
ノ)ブチル]−7−メトキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン 実施例11と同様の方法により、4−[4−(アセチル
アミノ)ブチル]−6−メトキシ−1,2−ジヒドロナ
フタレンから表題化合物を得た(収率86%,オイル
状)。 NMR(CDCl3)δ:1.30-1.90(10H,m),1.97(3H,
s),2.62-2.80(3H,m),3.25(2H,q,J=6.4Hz),3.78(3H,s),
5.52(1H,br s),6.63-6.72(2H,m),6.98(1H,d,J=8.8Hz)。 元素分析値:C1725NO2として 計算値:C,74.14;H,9.15;N,5.09. 実測値:C,73.92;H,9.10;N,5.04.
【0172】以下に、参考例および実施例で得られた化
合物の構造式を示す。
【化37】
【0173】
【化38】
【0174】
【化39】
【0175】
【化40】
【0176】
【化41】
【0177】
【化42】
【0178】
【化43】
【0179】
【化44】
【0180】
【化45】
【0181】製剤例1 (1)実施例68の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例68で得られた化合物10.0gと乳糖60.0g
およびコーンスターチ35.0gの混合物を10重量%
ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0g)を用
い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で
乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグ
ネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得られた中心錠
を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの
水懸濁液による糖衣でコーティングした。コーティング
が施された錠剤をミツロウで艶出して1000錠のコー
ト錠を得た。
【0182】製剤例2 (1)実施例68の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0g 実施例68で得られた化合物10.0gとステアリン酸
マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液70ml
(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ50.0gと
混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠剤を得た。
【0183】実験例1 2−〔125I〕ヨードメラトニン結合の阻害作用 生後7日のヒヨコ(白色レグホン)より前脳を摘出し、
氷冷したアッセイ緩衝液(50mM トリス−HCl,p
H7.7,25℃)でホモジネートを調製し、44,00
0×g、10分間の遠心により沈渣を得た。これを同緩
衝液で1回洗浄した後に0.3−0.4mg タンパク/m
lとなるようにアッセイ緩衝液でホモジナイズして膜サ
ンプルとした。試験管に薬液、膜サンプル、リガンド
(80pM2−〔125I〕ヨードメラトニン、約100,
000dpm)を全量0.5mlで混合し、25℃、90分
間インキュベートした。氷冷したアッセイ緩衝液3ml
を加えて直ちにワットマン(Whatman)GF/B上に吸
引濾過し、フィルターはさらに氷冷したアッセイ緩衝液
3mlで2回洗った後にγ−カウンターで放射活性を測
定した。10μMメラトニン存在下の結合をノンスペシ
フィックバインディングとして差し引いた値をスペシフ
ィックバインディングとした。50%阻害濃度(I
50)はログプロビット(log−probit)法により算出
した。
【表1】 〔表1〕の結果から、本発明の化合物(I)は、優れた
メラトニン受容体親和性、特にメラトニン受容体作動活
性を有することがわかる。
【0184】
【発明の効果】本発明の化合物(I)および化合物(I
a)は、メラトニン受容体に対する優れた親和性を示す
ので、生体内におけるメラトニンの作用と関連した疾患
の臨床上有用な予防・治療剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/165 AAB 9455−4C 31/17 AED 9455−4C 31/185 9455−4C 31/215 9455−4C 31/275 9455−4C 31/445 C07C 231/02 233/25 9547−4H 233/27 9547−4H 233/43 9547−4H 233/60 9547−4H 233/73 9547−4H 235/08 9547−4H 235/48 9547−4H 269/04 271/16 9451−4H 273/18 275/24 9451−4H 275/32 9451−4H C07D 211/62 // C07D 209/48

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、置換基を有
    していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
    よい複素環基を示すか、あるいはR1とR2は隣接する炭
    素原子と一緒になって置換基を有していてもよいスピロ
    環を形成していてもよく、R3は置換基を有していても
    よい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、
    置換基を有する水酸基または置換基を有していてもよい
    複素環基、R4は水素原子または置換基を有していても
    よい低級アルキル基、A環は置換されたベンゼン環、m
    およびnはそれぞれ1ないし4の整数、および 【化2】
  2. 【請求項2】R1およびR2がそれぞれ水素原子または置
    換基を有していてもよい炭化水素基、あるいはR1とR2
    が隣接する炭素原子と一緒になってスピロ環を形成、お
    よびR3が置換基を有していてもよい炭化水素基、置換
    基を有していてもよいアミノ基または置換基を有する水
    酸基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】炭化水素基が、炭素数1ないし6個の脂肪
    族炭化水素基、炭素数3ないし6の単環式飽和炭化水素
    基または炭素数6ないし10個の芳香族炭化水素基であ
    る請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】複素環基が、炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から選ばれたヘテロ原子を1ない
    し3個含む5ないし7員複素環基である請求項1記載の
    化合物。
  5. 【請求項5】スピロ環が、3ないし8員環である請求項
    1記載の化合物。
  6. 【請求項6】アミノ基の置換基が、置換基を有していて
    もよい低級アルキル基または置換基を有していてもよい
    アリール基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】置換基を有する水酸基が、置換基を有して
    いてもよい低級アルコキシ基である請求項1記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】R1およびR2がそれぞれ水素原子、低級ア
    ルキル基またはアリール基である請求項1記載の化合
    物。
  9. 【請求項9】R1およびR2がそれぞれ水素原子または低
    級アルキル基である請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】R3が(i)置換基を有していてもよい低
    級アルキル基、(ii)置換基を有していてもよい低級シ
    クロアルキル基、(iii)置換基を有していてもよい低
    級アルケニル基、(iv)置換基を有していてもよいアリ
    ール基、(v)置換基を有していてもよい低級アルキル
    アミノ基、(vi)置換基を有していてもよいアリールア
    ミノ基、(vii)置換基を有していてもよい5または6
    員含窒素複素環基または(viii)置換基を有していても
    よい低級アルコキシ基である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】R3がハロゲン化されていてもよいC1-3
    アルキル基である請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R4が水素原子である請求項1記載の化
    合物。
  13. 【請求項13】 【化3】
  14. 【請求項14】nが1ないし3の整数である請求項1記
    載の化合物。
  15. 【請求項15】nが1である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】mが1または2である請求項1記載の化
    合物。
  17. 【請求項17】A環が(i)ハロゲン原子、(ii)低級
    アルキル基、(iii)アリール基を有していてもよい低
    級アルコキシ基、(iv)ヒドロキシル基および(v)モ
    ノ−低級アルキルアミノ基から選ばれた1ないし3個の
    置換基で置換されたベンゼン環である請求項1記載の化
    合物。
  18. 【請求項18】A環が 【化4】 〔R5は置換基を有していてもよい低級アルコキシ基を
    示す。〕である請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】mが1、nが2、および 【化5】
  20. 【請求項20】mが1、nが2、および 【化6】
  21. 【請求項21】mが1または2、nが1、および 【化7】
  22. 【請求項22】mが1、nが3、および 【化8】
  23. 【請求項23】R1、R2およびR4が水素原子である請
    求項1記載の化合物。
  24. 【請求項24】R3がハロゲン化されていてもよい低級
    アルキル基である請求項23記載の化合物。
  25. 【請求項25】R3が低級シクロアルキル基である請求
    項23記載の化合物。
  26. 【請求項26】R1、R2およびR4が水素原子、R3がハ
    ロゲン化されていてもよい低級アルキル基、および、m
    およびnが1である請求項18記載の化合物。
  27. 【請求項27】式 【化9】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物である請求項1記載の化合物。
  28. 【請求項28】(S)−1−〔2−(アセチルアミノ)
    エチル〕−6−メトキシインダン、(S)−1−〔2−
    (トリフルオロアセチルアミノ)エチル〕−6−メトキ
    シインダン、(S)−1−〔2−(シクロプロピルカル
    ボニルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、
    (S)−1−〔2−(プロピオニルアミノ)エチル〕−
    6−メトキシインダン、(S)−1−〔2−(イソブチ
    リルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダン、(S)
    −1−〔2−(アセチルアミノ)エチル〕−7−メトキ
    シ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、(S)−
    7−メトキシ−1−〔2−(トリフルオロアセチルアミ
    ノ)エチル〕−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
    または(S)−1−〔2−(シクロプロピルカルボニル
    アミノ)エチル〕−7−メトキシ−1,2,3,4−テト
    ラヒドロナフタレンである請求項1記載の化合物。
  29. 【請求項29】(S)−1−〔2−(トリフルオロアセ
    チルアミノ)エチル〕−6−メトキシインダンである請
    求項1記載の化合物。
  30. 【請求項30】(S)−1−〔2−(プロピオニルアミ
    ノ)エチル〕−6−メトキシインダンである請求項1記
    載の化合物。
  31. 【請求項31】(S)−1−(2−アミノエチル)−6
    −メトキシインダンまたはその塩。
  32. 【請求項32】式 【化10】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と、式 R3COOH〔式中の記
    号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表されるカルボ
    ン酸、その塩または反応性誘導体、あるいは式 R3'N
    =C=O〔式中、R3'は請求項1記載のR3から−NH
    を除いた基を示す。〕で表されるイソシアナート類とを
    反応させることを特徴とする請求項1記載の化合物の製
    造法。
  33. 【請求項33】請求項1記載の化合物を含有してなる医
    薬組成物。
  34. 【請求項34】メラトニン受容体親和性組成物である請
    求項33記載の組成物。
  35. 【請求項35】生体リズム調節剤である請求項34記載
    の組成物。
  36. 【請求項36】睡眠覚醒リズム調節剤である請求項35
    記載の組成物。
  37. 【請求項37】時差ボケ調節剤である請求項36記載の
    組成物。
  38. 【請求項38】睡眠障害治療剤である請求項35記載の
    組成物。
  39. 【請求項39】式 【化11】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、置換基を有
    していてもよい炭化水素基または置換基を有していても
    よい複素環基を示すか、あるいはR1とR2は隣接する炭
    素原子と一緒になって置換基を有していてもよいスピロ
    環を形成していてもよく、R3は置換基を有していても
    よい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ基、
    置換基を有する水酸基または置換基を有していてもよい
    複素環基、R4は水素原子または置換基を有していても
    よい低級アルキル基、A1環は置換基を有していてもよ
    いベンゼン環、mおよびnはそれぞれ1ないし4の整
    数、および 【化12】 を含有してなるメラトニン受容体親和性組成物。
  40. 【請求項40】メラトニン受容体作動組成物である請求
    項39記載の組成物。
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