JPH081339A - ９クロム１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造 - Google Patents
９クロム１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造Info
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- JPH081339A JPH081339A JP13473594A JP13473594A JPH081339A JP H081339 A JPH081339 A JP H081339A JP 13473594 A JP13473594 A JP 13473594A JP 13473594 A JP13473594 A JP 13473594A JP H081339 A JPH081339 A JP H081339A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶着金属部の衝撃特性を向上させた９クロム
１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造を提供することに
ある。 【構成】 ９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部にお
いて、初層部および終層部には、ティグ溶接が施工され
ていて、中間層部には、少なくともメタルアーク溶接と
サブマージアーク溶接のいずれかが施工されている。
１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造を提供することに
ある。 【構成】 ９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部にお
いて、初層部および終層部には、ティグ溶接が施工され
ていて、中間層部には、少なくともメタルアーク溶接と
サブマージアーク溶接のいずれかが施工されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラのヘッダなどに
用いられる耐熱性に富んだ９クロム１モリブデン鋼管の
多層盛溶接部構造に関するものである。
用いられる耐熱性に富んだ９クロム１モリブデン鋼管の
多層盛溶接部構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近のボイラにおいては、温度が高くな
り、そのヘッダには、耐熱性に富んだ９クロム１モリブ
デン鋼管が用いられるようになっている。そして、その
溶接は、図３に示すように、９クロム１モリブデン鋼管
の母材１１と１２をメタルアーク溶接またはサブマージ
アーク溶接によって溶着金属部１３を構成してる。
り、そのヘッダには、耐熱性に富んだ９クロム１モリブ
デン鋼管が用いられるようになっている。そして、その
溶接は、図３に示すように、９クロム１モリブデン鋼管
の母材１１と１２をメタルアーク溶接またはサブマージ
アーク溶接によって溶着金属部１３を構成してる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
９クロム１モリブデン鋼管の溶接は、従来は、図３に示
すように、メタルアークまたはサブマージアークによっ
ているので、その溶着金属部１３の衝撃値が母材１１，
１２や溶接影響部に比べてかなり小さく、たとえば、衝
撃試験によると、温度０度Ｃで１平方センチメートル当
り２キログラムメートルであった。
９クロム１モリブデン鋼管の溶接は、従来は、図３に示
すように、メタルアークまたはサブマージアークによっ
ているので、その溶着金属部１３の衝撃値が母材１１，
１２や溶接影響部に比べてかなり小さく、たとえば、衝
撃試験によると、温度０度Ｃで１平方センチメートル当
り２キログラムメートルであった。
【０００４】このため、この程度の溶着金属部１３の衝
撃特性では、経年劣化が考えられ、脆性破壊につながる
という問題点がある。本発明は、上記のような問題点を
解決しようとするものである。すなわち、本発明は、溶
着金属部の衝撃特性を向上させた９クロム１モリブデン
鋼管の多層盛溶接部構造を提供することを目的とするも
のである。
撃特性では、経年劣化が考えられ、脆性破壊につながる
という問題点がある。本発明は、上記のような問題点を
解決しようとするものである。すなわち、本発明は、溶
着金属部の衝撃特性を向上させた９クロム１モリブデン
鋼管の多層盛溶接部構造を提供することを目的とするも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部
において、初層部および終層部には、ティグ溶接が施工
されていて、中間層部には、少なくともメタルアーク溶
接とサブマージアーク溶接のいずれかが施工されている
ものとした。
め、本発明は、９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部
において、初層部および終層部には、ティグ溶接が施工
されていて、中間層部には、少なくともメタルアーク溶
接とサブマージアーク溶接のいずれかが施工されている
ものとした。
【０００６】
【作用】本発明によれば、９クロム１モリブデン鋼管の
多層溶接部において、初層部および終層部には、ティグ
溶接が施工されていて、中間層部には、少なくともメタ
ルアーク溶接とサブマージアーク溶接のいずれかが施工
されているので、ちょうど、脆性破壊が発生し易い内外
表層部である初層部と終層部が、衝撃に強いティグ溶接
になっているため、溶着金属部の衝撃特性が向上する。
多層溶接部において、初層部および終層部には、ティグ
溶接が施工されていて、中間層部には、少なくともメタ
ルアーク溶接とサブマージアーク溶接のいずれかが施工
されているので、ちょうど、脆性破壊が発生し易い内外
表層部である初層部と終層部が、衝撃に強いティグ溶接
になっているため、溶着金属部の衝撃特性が向上する。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の第１実施例を示した断面図で
ある。図１において、１は９クロム１モリブデン鋼管の
一方の母材、２は同じく他方の母材、３は該両母材１と
２の間の溶着金属部である。そして溶着金属部３は、テ
ィグ溶接による初層部４と、メタルアーク溶接またはサ
ブマージアーク溶接による中間層部５と、ティグ溶接に
よる終層部６とからなっている。
ある。図１において、１は９クロム１モリブデン鋼管の
一方の母材、２は同じく他方の母材、３は該両母材１と
２の間の溶着金属部である。そして溶着金属部３は、テ
ィグ溶接による初層部４と、メタルアーク溶接またはサ
ブマージアーク溶接による中間層部５と、ティグ溶接に
よる終層部６とからなっている。
【０００８】なお７は内周面、８は外周面を示してい
る。
る。
【０００９】図１に示すように構成された９クロム１モ
リブデン鋼管の多層盛溶接部構造においては、初層部４
と終層部６のテイグ溶接部の衝撃値が、温度０度Ｃで１
平方センチメートル当り７キログラムメートルであっ
て、かつ、劣化が進んだ脆性によるクラックは表層部の
初層部４または終層部６から発生するので、中間層部５
を手間のかかるテイグ溶接によることを省略して溶接作
業性のよいメタルアーク溶接またはサブマージアーク溶
接によっても、該中間層部５をもテイグ溶接にした場合
より、ごく僅かに衝撃特性が劣るだけで、実用上は差支
えない。
リブデン鋼管の多層盛溶接部構造においては、初層部４
と終層部６のテイグ溶接部の衝撃値が、温度０度Ｃで１
平方センチメートル当り７キログラムメートルであっ
て、かつ、劣化が進んだ脆性によるクラックは表層部の
初層部４または終層部６から発生するので、中間層部５
を手間のかかるテイグ溶接によることを省略して溶接作
業性のよいメタルアーク溶接またはサブマージアーク溶
接によっても、該中間層部５をもテイグ溶接にした場合
より、ごく僅かに衝撃特性が劣るだけで、実用上は差支
えない。
【００１０】図２は本発明の第２実施例を示した断面図
である。この第２実施例においても、初層部４と終層部
６は前述の第１実施例と同様に、テイグ溶接によるもの
であるが、母材１，２が厚肉大径管であるため、中間層
部を第１中間層部５１ないし第７中間層部５７に分け、
このうち、第２中間層部５２、第４中間層部５４、第６
中間層部５６をテイグ溶接によるものとし、第１中間層
部５１、第３中間層部５３、第５中間層部５５、第７中
間層部５７をメタルアーク溶接またはサブマージアーク
溶接によるものとしている。
である。この第２実施例においても、初層部４と終層部
６は前述の第１実施例と同様に、テイグ溶接によるもの
であるが、母材１，２が厚肉大径管であるため、中間層
部を第１中間層部５１ないし第７中間層部５７に分け、
このうち、第２中間層部５２、第４中間層部５４、第６
中間層部５６をテイグ溶接によるものとし、第１中間層
部５１、第３中間層部５３、第５中間層部５５、第７中
間層部５７をメタルアーク溶接またはサブマージアーク
溶接によるものとしている。
【００１１】このように、中間層部をメタルアーク溶接
またはサブマージアーク溶接と、テイグ溶接との、交互
にすることにより、中間層部全体をテイグ溶接にした場
合と、衝撃特性は殆んど同等である。
またはサブマージアーク溶接と、テイグ溶接との、交互
にすることにより、中間層部全体をテイグ溶接にした場
合と、衝撃特性は殆んど同等である。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部において、初層
部および終層部には、テイグ溶接が施工されていて、中
間層部には、少なくともメタルアーク溶接とサブマージ
アーク溶接のいずれかが施工されているので、ちょう
ど、脆性破壊が発生し易い内外層である初層部と終層部
が衝撃に強いテイグ溶接になっているため、溶着金属部
の衝撃特性が向上する。しかも、中間層部の全部を手間
のかかるテイグ溶接によらないで、溶接作業性のよい少
なくともメタルアーク溶接またはサブマージアーク溶接
によっているため、溶接工程に要する時間と費用をそれ
だけ低減するすることができる。
９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部において、初層
部および終層部には、テイグ溶接が施工されていて、中
間層部には、少なくともメタルアーク溶接とサブマージ
アーク溶接のいずれかが施工されているので、ちょう
ど、脆性破壊が発生し易い内外層である初層部と終層部
が衝撃に強いテイグ溶接になっているため、溶着金属部
の衝撃特性が向上する。しかも、中間層部の全部を手間
のかかるテイグ溶接によらないで、溶接作業性のよい少
なくともメタルアーク溶接またはサブマージアーク溶接
によっているため、溶接工程に要する時間と費用をそれ
だけ低減するすることができる。
【図１】本発明の第１実施例を示した断面図である。
【図２】本発明の第２実施例を示した断面図である。
【図３】従来の技術の一例を示した断面図である。
３ 溶着金属部 ４ 初層部 ５ 中間層部 ６ 終層部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２３Ｋ 9/173 Ａ 8315−4Ｅ 9/18 Ｆ 8315−4Ｅ Ｃ２２Ｃ 38/00 ３０２ Ｚ 38/22
Claims (2)
- 【請求項１】 ９クロム１モリブデン鋼管の多層溶接部
において、初層部および終層部には、ティグ溶接が施工
されていて、中間層部には、少なくともメタルアーク溶
接とサブマージアーク溶接のいずれかが施工されている
ことを特徴とする、９クロム１モリブデン鋼管の多層盛
溶接部構造。 - 【請求項２】 中間層部には、メタルアーク溶接とサブ
マージアーク溶接のいずれかと、ティグ溶接とが、交互
に施工されている請求項１記載の９クロム１モリブデン
鋼管の多層盛溶接部構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13473594A JP3568048B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ９クロム１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13473594A JP3568048B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ９クロム１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH081339A true JPH081339A (ja) | 1996-01-09 |
| JP3568048B2 JP3568048B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=15135370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13473594A Expired - Fee Related JP3568048B2 (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ９クロム１モリブデン鋼管の多層盛溶接部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3568048B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100398246C (zh) * | 2004-06-30 | 2008-07-02 | 上海锅炉厂有限公司 | 集箱环缝自动氩弧焊及窄间隙埋弧焊接工艺及设备 |
| CN109048003A (zh) * | 2018-08-25 | 2018-12-21 | 鲁西工业装备有限公司 | 一种小直径厚壁碳钢管道焊接方法 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP13473594A patent/JP3568048B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100398246C (zh) * | 2004-06-30 | 2008-07-02 | 上海锅炉厂有限公司 | 集箱环缝自动氩弧焊及窄间隙埋弧焊接工艺及设备 |
| CN109048003A (zh) * | 2018-08-25 | 2018-12-21 | 鲁西工业装备有限公司 | 一种小直径厚壁碳钢管道焊接方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3568048B2 (ja) | 2004-09-22 |
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