JPH08133774A - ガラスパネルの割断方法 - Google Patents

ガラスパネルの割断方法

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JPH08133774A
JPH08133774A JP27102894A JP27102894A JPH08133774A JP H08133774 A JPH08133774 A JP H08133774A JP 27102894 A JP27102894 A JP 27102894A JP 27102894 A JP27102894 A JP 27102894A JP H08133774 A JPH08133774 A JP H08133774A
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JP
Japan
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glass panel
cutter
glass
scratches
panel
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Application number
JP27102894A
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English (en)
Inventor
Kenji Fujii
健治 藤井
Koji Yoshihara
浩二 吉原
Yukio Soyama
幸男 曽山
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Kosaka Laboratory Ltd
Original Assignee
Kosaka Laboratory Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/033Apparatus for opening score lines in glass sheets

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスパネル1の割断作業を、ガラスパネル
1を汚したり傷付けたりする事なく行なう。 【構成】 割断すべきガラスパネル1は、その下面をテ
ーブル22の上面に当接させた状態で、このテーブル2
2に載置する。テーブル22の、上記ガラスパネル1の
割断すべき部分と整合する位置には、長孔23を設け
る。この長孔23を介して、上記テーブル22の下側に
設けたカッタにより、上記ガラスパネル1の下面に条痕
5、5を形成する。条痕5、5を形成した後は、ガラス
パネル1の上面側から応力を加え、条痕5、5部分でこ
のガラスパネル1を割断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るガラスパネルの割
断方法は、大きなガラスパネルを分割して、所定の大き
さのガラスパネルを造る際に利用する。特に、本発明は
パーソナルコンピュータや電子手帳、或は液晶テレビ等
に採用される液晶画面を構成するガラスパネルを造るの
に有用である。
【0002】
【従来の技術】ガラスパネルを分割する従来技術とし
て、カッタによりガラスパネル表面に条痕を形成し、そ
の後、人手或は機械により破断し分割する割断が知られ
ている。例えば、ノートパソコンと称される携帯性に優
れた小型のパソコンや液晶テレビ等、各種電子機器の表
示部に使用する液晶画面を構成するガラスパネルを造る
場合、大型のガラスパネルを割断して分割する事によ
り、所定の大きさのガラスパネルを得る。この様に大型
のガラスパネルを分割して所定の大きさのガラスパネル
を造る作業は、先ず上面が平坦なテーブル(載置台)の
上に載置した大型のガラスパネルの上面に、ダイヤモン
ド単結晶或は超硬チップ等のカッタを押し付けて条痕を
形成する。その後、人手或は機械により、この条痕に沿
って上記ガラスパネルを割断する。
【0003】図4は、上述した様なガラスパネルの割断
を行なう従来装置の第1例を示している。この従来の割
断装置は、上面に大型のガラスパネル1を載置するテー
ブル2の上方に、下面にカッタ3を支持したヘッド4を
設けている。このヘッド4は、例えば図4の左右方向に
亙る移動自在に設けている。大型のガラスパネル1を所
定の大きさに割断する場合、カッタ3をガラスパネル1
の上面に押し付けながらヘッド4を図4の左右方向に移
動させ、このガラスパネル1に図5に示す様な条痕5を
形成する。尚、条痕5を形成する際には図示しない保持
手段により、ガラスパネル1がずれ動く事のない様にし
ている。上記保持手段としては、ガラスパネル1の両端
を抑え付けたり、テーブル2の上面の所定箇所に設けた
多数の小孔を介してガラスパネル1の下面を吸引する手
段が知られている。
【0004】図5に示した例の場合、大型のガラスパネ
ル1の中央部と左右両端部との合計3箇所を割断する事
で、所定の大きさのパネルを造る。即ち、1枚の大型の
ガラスパネル1から2枚の所定寸法のガラスパネルを造
る。従って、先ず、上記3箇所のうちの何れかの部分に
1本の条痕5を形成する。次いで上記ヘッド4を、別の
割断すべき部分に移動させ、上述した様にカッタ3をガ
ラスパネル1の上面に押し付けながらヘッド4を図4の
左右方向に移動させて、このガラスパネル1に2本目の
条痕5を形成する。最後に、上記ヘッド4を残りの割断
すべき部分に移動させ、同様にして3本目の条痕5を形
成する。
【0005】上述の様にして大型のガラスパネル1の所
定箇所に、図6(A)に示す様な条痕5を形成したなら
ば、次いで、条痕5を形成済みのガラスパネル1を次の
工程に移す。即ち、条痕5を形成したガラスパネル1
は、図6(B)に示す様に、条痕5を形成する工程と
は、その表裏面を逆にした状態で、平坦なテーブル2の
上面に載置する。そして、同図(B)に示す様に、この
条痕5形成部分にブレーカ6によって衝撃を加え、大型
のガラスパネル1をこの条痕5形成部分で破断する。上
記ブレーカ6は、上記テーブル2の上方に設置され、昇
降自在なロッド7の先端にゴム等の弾性材製の押圧端8
を設けたものである。
【0006】ところが、上述した従来の割断装置により
大型のガラスパネルを割断する場合、以下に述べる様な
解決すべき課題が存在する。即ち、上記条痕5を形成し
た後、上記ブレーカ6によってガラスパネル1を条痕
5、5に沿って破断する場合、前述した様に条痕5、5
を形成後、このパネル1を表裏反転させて、それまで上
面であった面をテーブル2に当接させる状態で載置す
る。これは、条痕5を形成した側に応力を加えるより
も、条痕5を形成しない側から応力を加えた方が、奇麗
に破断できるからである。従って、上記大型のガラスパ
ネル1は、割断作業を行なうに当たり、その両面がテー
ブル2上面と当接する事になる。この為、この両面の何
れにも傷や塵芥が付く恐れがある。
【0007】コンピュータ等の液晶画面は1対の所定寸
法のガラスパネルを用いて構成される。このうちの一方
のガラスパネルには、その表面に微小な電子回路(例え
ばTFT:Thin Film Transistor) を設ける。又、他方
のガラスパネルには、その表面に電極層やカラーフィル
タ層を設ける。この為、ガラスパネルの表面に傷が付い
たり、微小な塵芥が付着したりすると上記電子回路等を
設ける作業に支障を来す他、著しい場合には上記電子回
路等を設けられなくなる。又、上記カラーフィルタ層を
設ける面に塵芥が付着していた場合、このガラスパネル
を用いて完成させたカラー液晶画面が表色しなくなる事
もある。更に前記従来装置を用いて割断する場合、ガラ
スパネル1の上面に条痕5を形成する為、条痕5形成す
る際に微小な切り屑が付着し易く、切り屑の付着によっ
てもやはり上述した不都合が生じる。これらガラスパネ
ル表面の傷、塵芥、切り屑による上記不都合は、特にカ
ラー液晶画面を製造する際に顕著となる。
【0008】尚、実開昭62−175042号公報に
は、条痕形成後、ガラスパネルを表裏反転させる事な
く、この条痕に沿って破断する割断装置が記載されてい
る。即ち、上記公報に記載された従来の第2例の割断装
置は、図7〜8に示す様に垂直軸9を中心として90度
ずつ回転自在なテーブル10を備える。このテーブル1
0の上面は平坦に形成されており、且つ、ガラスパネル
1をずれ動かない様に保持する為に真空源に通じる多数
の小孔(図示せず)を設けている。従って、テーブル1
0上面にガラスパネル1を載置し、上記小孔部分を介し
てこのガラスパネル1の下面をテーブル10に吸着する
事で、条痕5形成時にこのガラスパネル1がずれ動く事
を防止している。
【0009】そして、モータ11への通電により主移動
台12を、ガラスパネル1の上方に向けて移動させ、更
に、副移動台15に設けたカッタ16を上昇位置から下
降させ、このカッタ16を前記ガラスパネル1の上面に
押圧する。主移動台12の移動は、例えばモータ11に
よって回転駆動される螺子杆13と、この螺子杆13に
螺合する、上記主移動台12の下面に固定したナット片
14とにより自在とする。上記副移動台15は、主移動
台12の移動方向と直角方向に配設された水平なガイド
レール17に沿って移動自在である。即ち、副移動台1
5には、モータ21の出力軸に固定の駆動プーリ18と
主移動台12の他端部に設けた従動プーリ19とに掛け
渡した、ベルト20の中間部を接続している。従って、
上記モータ21の正転或は逆転に伴って、この副移動台
15が移動する。上記モータ21に通電して、副移動台
15をガイドレール17に沿って直線的に移動させ、ガ
ラスパネル1の上面に直線状の条痕5を形成する。
【0010】条痕5形成後は、ガラスパネル1を移動さ
せる事なく、条痕5に向けてレーザーヘッド27からレ
ーザービームを照射する。条痕5の全長又は一部にレー
ザービームを照射する事により、ガラスパネル1の条痕
5形成部分が熱膨張し、この熱膨張に伴って発生する歪
が条痕5に沿って伝わり、上記ガラスパネル1が条痕5
形成部分で割断される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第2例の割
断装置を用いて割断する場合、前記従来の第1例の装置
を用いて割断する場合の様に、条痕5を形成後、次の破
断工程でガラスパネル1を表裏反転させる必要がない。
この為、前述した様な不都合は改善される傾向となる
が、やはりガラスパネル1の上面に条痕5を形成する
為、条痕5形成時に発生する切り屑等が、上記ガラス5
の上面に付着する事が避けられない。又、この従来の第
2例の装置を用いて割断する場合、特別に対策を講じな
い限り、条痕5へのレーザービーム照射に基づき、条痕
5の周囲に形成された盛り上がり部で生じたチッピング
によってガラス細片が発生する。この様なガラス細片が
発生すると、このガラス細片が周囲に飛散し、ガラスパ
ネル1の上面を汚したり、更には傷付ける原因となる。
この様なレーザービーム照射に基づくガラス細片の発生
は、例えば上記条痕5部分に純水等の液体を付着させる
事で抑えられるが、上記条痕5形成に伴って発生する切
り屑の発生は抑えられず、この切り屑が上記ガラスパネ
ル上面を汚損若しくは傷付ける原因となる。本発明の割
断方法は、上述の様な事情に鑑みて考えたものである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明のガラスパネルの割
断方法は、載置台の上面にガラスパネルを載置した後、
この載置台に沿って移動するカッタによって、上記ガラ
スパネルの下面で上記載置台により覆われない部分に、
このガラスパネルの一端縁から他端縁にまで達する直線
状の条痕を形成し、次いで上記ガラスパネルの上面側か
ら上記条痕の形成部分に応力を加える事により、上記ガ
ラスパネルを上記条痕の形成部分で割断する。
【0013】
【作用】上述の様に構成される本発明のガラスパネル割
断方法により、大型のガラスパネルの割断作業を行なう
場合、ガラスパネルの上面に条痕形成に伴う切り屑が付
着する事がない。即ち、上記切り屑はガラスパネル下方
に落下し、このガラスパネルには付着しない。更に、破
断作業を行なう場合に、ガラスパネルを表裏反転させな
い為、このガラスパネルの上面はテーブル上面に当接す
る事がなく、この上面に傷や塵芥が付着しにくい。従っ
て、この上面を上記電子回路やカラーフィルタ層を設け
る表面とすれば、これらの電子回路やカラーフィルタ層
を設ける作業を歩留良く行なえる。この結果、液晶画面
製造の効率化を図れる。
【0014】
【実施例】図1〜2は、本発明のガラスパネルの割断方
法を実施する場合に使用する割断装置の略図である。こ
の図1〜2に示した割断装置の場合、大型のガラスパネ
ル1の幅方向(図1の上下方向)両端部と、このガラス
パネル1の中央部との合計3箇所を割断する場合に使用
するものに適用している。従って、載置台であるテーブ
ル22の幅寸法(図1の上下方向)は上記ガラスパネル
1の幅寸法よりも小さくし、上記ガラスパネル1の両端
部がこのテーブル22から突出して、この両端部下面が
上記テーブル22により覆われない様にしている。又、
このテーブル22の長さ寸法(図1の左右方向寸法)は
上記ガラスパネル1の長さ寸法(図1の左右方向寸法)
よりも長くし、このテーブル22の中央部分に、上記ガ
ラスパネル1の長さ寸法よりも長い長孔23を形成して
いる。
【0015】上記テーブル22の下方には従来から知ら
れた、算盤玉状のカッタ24を設けている。このカッタ
24は、前記従来の第1、第2例の装置と同様、図1の
左右方向、並びに上下方向に移動自在なヘッド(図示せ
ず)に設けられている。そして、上記ガラスパネル1の
割断すべき部分に整合する位置に移動した後、このガラ
スパネル1の下面(図2の下面)に向けて上昇させ、上
記カッタ24の周縁をガラスパネル1の下面に押し付け
る。ガラスパネル1は後述する抑え板25等の保持手段
により不動に保持されている為、ずれ動く事はない。こ
の状態で、上記カッタ24を水平方向(図1の左右方
向)に沿って移動させれば、ガラスパネル1に条痕5を
形成できる。従って、上記ヘッドを、順次条痕を形成す
べき部分に整合する位置に移動後、このカッタ24をパ
ネル1下面に押し付けつつ、図1の左右方向に移動させ
る事で、所定数の条痕5を形成自在である。
【0016】図2に於いて、25はガラスパネル1の両
端部上面を抑え付ける為の抑え板である。この抑え板2
5は、テーブル22の幅方向両端部に設ける。この抑え
板25の存在により、条痕5の形成時にガラスパネル1
がずれ動かない。但し、この抑え板25に代えて、或は
この抑え板25と共に、テーブル22の上面に多数の小
通孔(図示せず)を開口させ、この小通孔を介して図示
しない真空源によりガラスパネル1の下面を吸着し、ず
れ動かない様に支持する等、従来知られた保持手段を採
用する事もできる。
【0017】尚、上記カッタ24(を設けたヘッド)を
図1の矢印a方向並びに矢印b方向に移動自在とする代
わりに、上記カッタ24を固定(但し、昇降は自在とす
る。)とし、上記テーブル22を上記矢印a方向並びに
矢印b方向に移動自在としても良い。要は上記カッタ2
4と上記パネル1を載置したテーブル22とが相対的に
移動する事で、条痕5を形成すべき位置にカッタ24が
対向し、且つこのカッタ24によって条痕5が形成され
れば良い。
【0018】上記装置により本発明の方法を実施する場
合、先ず、ガラスパネル1をテーブル22に、その下面
をテーブル22上面に当接させた状態で載置する。そし
て、上記抑え板25等の保持手段により、このガラスパ
ネル1がずれ動かない様に保持する。次いで、上記テー
ブル22の下面側に設けたカッタ24とこのテーブル2
2とを相対移動させ、カッタ24を上記ガラスパネル1
の割断すべき部分に対向させる。カッタ24が所望の位
置に移動したならば、カッタ24を上昇させ、カッタ2
4をガラスパネル1下面に押し付ける。この状態で上記
テーブル22とカッタ24とを図1の左右方向に相対移
動させ、上記ガラスパネル1下面側の上記割断すべき部
分に、このガラスパネル1の長さ方向一端縁(図1の左
端縁)から他端縁(同図の右端縁)にまで達する条痕5
を形成する。上記割断すべき部分は上記長孔23等の存
在により、テーブル22に覆われない。従って、上述の
様にガラスパネル1の下面側にカッタ24により条痕5
を形成できる。この様にして所定の場所にそれぞれ条痕
5を形成したならば、前記ブレーカ6(図6参照)を上
昇位置から下降させ、上記条痕5形成部分に応力を加え
る。これにより、この条痕5形成部分で上記ガラスパネ
ル1を割断する。尚、上記ブレーカ6により条痕形成部
分に応力を加える際には、上記ガラスパネル1の下面で
ブレーカ6と対向する位置に、図示しない当て板を当接
させておく。この当て板の上面の面積は小さい為、当て
板を当接する事によってガラスパネル1下面に塵芥等が
付着する事は、殆どない。
【0019】本発明のガラスパネルの割断方法は上述の
様に構成され実施される為、ガラスパネル1表面に条痕
5形成に伴う切り屑が付着する事がない。即ち、上記切
り屑はこのガラスパネル1の下面よりも下方に落下し、
このガラスパネル1には付着しない。更に、破断工程に
於いてガラスパネル1を表裏反転させる事がない為、こ
のガラスパネル1の上面はテーブル22上面に当接する
事がない。従って、このガラスパネル1の上面に傷が付
く事もない為、この上面にTFT等の微小な電子回路や
電極層、或はカラーフィルタ層を確実に設ける事がで
き、液晶画面の製造を効率良く行える。
【0020】次に、図3は本発明方法を実施する為の装
置の別例を示している。本実施例も、大型のガラスパネ
ル1をその中央部、並びに幅方向両端部(図3の上下両
端部)の3箇所で割断する。本実施例の場合、テーブル
22を、それぞれガラスパネル1の幅方向(図3の上下
方向)両側部分を支持する1対の小テーブル22a、2
2bにより構成している。即ち、これら1対の小テーブ
ル22a、22bは、互いに対向する端縁同士の間に間
隙26を設けた状態で配置する。又、上記小テーブル2
2a、22bの一部で、大型のガラスパネル1を載置し
た場合に上記両端部に整合する位置には、このガラスパ
ネル1の長さ寸法(図3の左右方向寸法)よりも長い長
孔27、27を形成している。
【0021】この装置には、前述した算盤玉状のカッタ
24(前記図2参照。図3には省略。)を設け、上記間
隙26及び長孔27、27を介して、ガラスパネル1の
下面側に条痕5を形成する。カッタ24は、それぞれ間
隙26及び長孔27、27に整合する位置に、これら間
隙26及び長孔27、27と同数設けても、或は前述し
た従来の第1例、第2例の装置の様に、1個のカッタを
図3の矢印a方向、矢印b方向に移動自在としても良
い。或は、カッタ24を固定(但し、昇降は自在とす
る。)し、上記1対の小テーブル22a、22bを上記
矢印a、b方向に移動自在とする事もできる。この様な
装置により、本発明の方法を実施する場合、やはりガラ
スパネル1を1対の小テーブル22a、22bに載置
し、図示しない抑え板やガラスパネル1を吸着する等の
保持手段により、ずれ動かない様に保持する。次いで、
上記カッタ24をテーブル22に対して相対移動させて
このガラスパネル1の下面側に条痕5を形成する。所定
の位置に所定数の条痕5を形成したならば、ガラスパネ
ル1下面でブレーカ6と対向する位置に前記当て板を当
接させた状態でガラスパネル1の上方から上記ブレーカ
6を下降させ、各条痕5形成部分に応力を加え、このガ
ラスパネル1を割断する。
【0022】上述した様な装置を用いて実施される本発
明の方法により、大きなガラスパネル1を所望の寸法に
割断すれば、条痕5形成に伴う切り屑は床面に向け落下
し、上記ガラスパネル1に付着する事はない。更に、割
断すべくブレーカ6によって上記条痕5形成部分に応力
を加える(破断工程)場合、従来の第1例の装置を用い
た際の様に、このガラスパネル1を表裏反転させる必要
はない。この為、このガラスパネル1の上面はテーブル
22上面に当接する事がなく、従って、傷が付いたり、
切り屑や塵芥が付着する事がほとんどなくなる。尚、本
実施例の場合、上記1対の小テーブル22a、22bを
遠近動させる事で、各種大きさの大型ガラスパネル1に
対応させる事ができる。
【0023】尚、上述した各実施例に於いて、条痕5を
形成済みのガラスパネル1を破断する場合、上記ブレー
カ6に代えてガラスパネル1の上面にレーザー光を照射
する事で行なっても良い。この場合、前述した当て板は
不要である。但し、この様にレーザー光によりガラスパ
ネル1を破断する場合には前述したチッピングによるガ
ラス細片が発生しない様、ガラスパネル1の上面で条痕
5形成部分に対応する部分(条痕5の反対面部分)に純
水等の液体を付着させる等の従来から知られた対策を講
じる。又、上述の各実施例に於いては、1枚の大型のガ
ラスパネル1に3本の条痕5を形成する例に就いて説明
したが、形成する条痕の数は必要に応じて定める。
【0024】
【発明の効果】本発明のガラスパネルの割断方法は、以
上に述べた通り構成され作用する為、ガラスパネルの割
断作業を、ガラスパネルの上面を汚したり傷めたりする
事なく行なえる。この為、品質の良いガラスパネルを安
価に提供する事が可能となる。又、ガラスパネルの表面
にTFTやカラーフィルタ層等を設ける作業を歩留良く
行なえる様になる。更に、これらの効果に伴って、所定
寸法のガラスパネルの製造コストの低減、液晶画面の製
造効率の向上、並びにこのパネルを使用した電子機器等
の製品全体としての価格の低廉化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する為の装置の要部を示す
略平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明の方法を実施する為の装置の別例を示
す、図1と同様の図。
【図4】従来から知られた割断装置の第1例を示す側面
図。
【図5】条痕を形成した状態を示すガラスパネルの平面
図。
【図6】条痕を形成した後のガラスパネルの断面を示し
ており、(A)は割断前の状態を、(B)は割断時の状
態を示す、それぞれ断面図。
【図7】従来から知られた割断装置の第2例を示す正面
図。
【図8】同じく側面図。
【符号の説明】
1 ガラスパネル 2 テーブル 3 カッタ 4 ヘッド 5 条痕 6 ブレーカ 7 ロッド 8 押圧端 9 垂直軸 10 テーブル 11 モータ 12 主移動台 13 螺子杆 14 ナット片 15 副移動台 16 カッタ 17 ガイドレール 18 駆動プーリ 19 従動プーリ 20 ベルト 21 モータ 22 テーブル 22a、22b 小テーブル 23 長孔 24 カッタ 25 抑え板 26 間隙 27 レーザーヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置台の上面にガラスパネルを載置した
    後、この載置台に沿って移動するカッタによって、上記
    ガラスパネルの下面で上記載置台により覆われない部分
    に、このガラスパネルの一端縁から他端縁にまで達する
    直線状の条痕を形成し、次いで上記ガラスパネルの上面
    側から上記条痕の形成部分に応力を加える事により、上
    記ガラスパネルを上記条痕の形成部分で割断するガラス
    パネルの割断方法。
JP27102894A 1994-11-04 1994-11-04 ガラスパネルの割断方法 Pending JPH08133774A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308368A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp ガラス基板の分割方法

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JP2008308368A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp ガラス基板の分割方法

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