JPH08133204A - 液体計量充填装置およびその方法 - Google Patents

液体計量充填装置およびその方法

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JPH08133204A
JPH08133204A JP7051646A JP5164695A JPH08133204A JP H08133204 A JPH08133204 A JP H08133204A JP 7051646 A JP7051646 A JP 7051646A JP 5164695 A JP5164695 A JP 5164695A JP H08133204 A JPH08133204 A JP H08133204A
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隆三 林
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光治 浜高
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裕一 石川
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久人 伊賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】温度変化による容積変化が大きい液体の充填で
も正確な重量はもちろんのこと、正確な容量によって充
填することができて、しかも、液の飛散や液吹き等を生
じさせない液体計量充填装置およびその方法を提供す
る。 【構成】充填液の流路中に検出手段5を設け、この検出
信号と、計量手段4で計測された容器b内の充填液の重
量信号と、あらかじめ制御手段6に入力された対象とな
る充填液温度と比重との関係要素とにより、充填された
液体の容積を演算出力して昇降手段3を制御し、、充填
手段2の充填先端部12aと液面との間隔を設定基準値
内に補正させつつ保持させて充填させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器への液体等の充填
包装業界において用いられる液体計量充填装置およびそ
の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】容器への液体等の充填包装業界におい
て、機械化による大量かつ自動的な容器への液体の規定
量の充填にあっては、例えば、天ぷら油やサラダ油等の
充填の場合、充填に伴って変化する液面に対して、充填
ノズルの先端部を一定の間隔を保つ追従充填を行なわな
いと、すなわち、液面とノズル先端部とに大きな間隔を
持って充填すると、ノズルから圧送されて吐出する充填
液が液面をたたくため、そのことにより飛散した油がミ
スト状となり、容器外へ飛散して容器の外面を汚した
り、あるいは充填装置の全体へ充填液である油が掛かっ
てしまう。
【0003】容器に付着した場合は油を拭き取らないと
商品にはならず、また、充填装置に該油が掛かった場合
は、装置における各摺動部に浸透した油が徐々に硬化す
るため、摺動不良を起こして充填作業や保守等にトラブ
ルを発生させる。
【0004】また、前記した追従充填を行なわないと、
充填時に容器内において発泡を起こし、充填終了時に容
器の口元から油が吹き出てしまう不都合を生ずる。
【0005】したがって、前記したような諸現象を解消
させるためには、追従充填させることが必要な条件とな
る。
【0006】しかし、重量式の追従充填での従来の方法
では、前記したような油等の充填液の場合、その問題点
を解決することができない。
【0007】その理由は、天ぷら油やサラダ油などの充
填液は、熱膨張を無視できないからであって、一日の内
で5℃程度の液温の差が生ずることもあり、年間では1
0℃程度の温度差は珍しくはないのが現状である。
【0008】樹脂ボトルでの充填の場合、液面が口径部
に来るまで充填するのが一般的で、例えば、一般的な1
リットル用の樹脂ボトルでの場合、口径はφ25程度が
多く使用され、大豆油での例では、一日の内で液温が1
8℃〜23℃で温度差5℃あった場合、容量変化は約
4.1ccである。
【0009】φ25口径部においては4ccの液量は液面
高さの違いが8mm以上となるので、重量のみの計量要素
で、すなわち、充填された液の重量を計測することでボ
トル内の容積を推量して液面を設定することは、充填ノ
ズルの先端部と液面との間隔が前記トラブルを解消する
間隔に追従・保持されず、以下の悪現象を起こす。
【0010】ノズルが液中に入ってしまい、計量誤差
が大きくなる危険がある。ノズルが液中に入ると、ノズ
ルに浮力が働き、その反力(抗力)が重量計に掛かって
計量ミスを起こす。温度の変化によりノズルが液中に入
る長さが変わるため、その反力(抗力)も変化するので
補正もできない。このことは、ノズルが液中に入った
り、入らなかったりではなおさらである。
【0011】ノズルが液中に入ったままで充填が終了
すると、液面がその分上がるので、入る長さによっては
液がボトルの外へ漏れ出てしまう。ノズルの外壁につい
た液がいつまでも垂れて、ボトル面へ垂れ落ち、ボトル
の繰り出し時にボトルと接触する機械や器具、あるいは
ぬれていないボトルへも液が付いてしまう。
【0012】ノズルが液中に入らないようにすれば、
間隔が開き過ぎて液が飛散したり発泡して追従充填の効
果が少なくなる。
【0013】以上のように、発泡や油の飛散を抑えるに
は、液面とノズル先端との間隔は5mm以下が望まれてい
るが、現状は、液面のバラツキに備えて10mm程度の間
隔をとっているのが実情であり、温度差による液面高さ
のバラツキは大きな問題となっている。
【0014】したがって、液体の充填包装業界にあって
は、発泡性の低い液種の場合は、制御手段に入力した重
量または容量に基づいて重量または容量充填し、発泡性
の高い液種の場合は、できるだけ液面とノズル先端との
間隔を少なく正確に維持させる必要上、常に、正確な充
填容量を計測し、正確な液面を得ることで、従来生じて
いた問題点をことごとく解決し得る容量充填の兼用使用
できる充填装置や充填方法の出現が強く要望されてい
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記した
要望にかんがみなされたもので、充填液の流路中に検出
手段を設け、この検出信号と、計量手段で計測された容
器内の充填液の重量信号と、あらかじめ制御手段に入力
された対象となる充填液温度と比重との関係要素とによ
り、充填された液体の容積を演算出力して、充填手段の
充填先端部と液面との間隔を設定基準値内に補正させつ
つ保持させて充填させることにより、温度変化による容
積変化が大きい液体の充填でも正確な重量はもちろんの
こと、正確な容量によって充填することができて、しか
も、液の飛散や液吹き等を生じさせない液体計量充填装
置およびその方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、容器の受台と、該受台上の容器
の注ぎ口に対応させて、その上部に設けた容器へ液体を
充填する充填手段と、前記受台か充填手段かに連係させ
た昇降手段と、前記受台へ付設して容器の充填液重量を
計測する計量手段と、前記充填手段における液体の流路
中に設けた液体の温度か液体の比重かを計測する検出手
段と、前記昇降手段と充填手段および計量手段,検出手
段に連係させた制御手段と、を備えさせた液体計量充填
装置の構成にある。
【0017】また、前記充填手段における液体流路中
に、液体の流量を制御する流量制御手段を設ける。
【0018】この流量制御手段は、絞り弁を有する流量
制御弁,切換部材により作動される複数の異なる断面積
を有するオリフィスのいずれかである。
【0019】また、本発明の方法は、容器の受台と、該
受台上の容器の注ぎ口に対応させて、その上部に設けた
容器へ液体を充填する充填手段と、前記受台か充填手段
かに連係させた昇降手段と、前記受台へ付設して容器の
充填液重量を計測する計量手段と、前記充填手段におけ
る液体の流路中に設けた液体の温度か液体の比重かを計
測する検出手段と、前記昇降手段と充填手段および計量
手段,検出手段に連係させた制御手段とからなる液体計
量充填装置にあって、あらかじめ、充填する液体の比重
変化または液体の温度変化による容積変化数値を制御手
段へ入力しておき、充填時に得られた前記検出手段によ
る比重信号または温度信号および計量手段による重量信
号を制御手段により演算して容器内の実容積を検出し、
この信号により前記昇降手段を制御して、充填手段にお
ける充填先端部と容器内の液面との間隔を、充填液の体
積膨張による容積変化を生じても設定基準値内に保持さ
れるように補正させて液体の充填を行なう。
【0020】更には、あらかじめ、充填する液体の比重
変化またはその液体の温度変化による容積変化数値を制
御手段へ入力しておき、充填時に得られた比重信号また
は温度信号および重量信号を制御手段により演算して容
器内の充填液の実容積を検出し、この信号により前記昇
降手段を制御して、充填手段における充填先端部と容器
内の液面との間隔を、充填液の体積膨張による容積変化
を生じても設定基準値内に保持されるように補正させて
液体充填させる充填と、あらかじめ、制御手段へ充填す
べき重量または容量を入力しておき、充填する液体の比
重変化またはその液体の温度変化による容積変化に関係
なく、重量または容量値による液体充填させる充填とを
選択的に行なう方法にある。
【0021】また、この方法にあって、前記充填手段に
おける液体流路中に設けた液体の流量制御手段により、
充填開始時は小流量により行なう。
【0022】
【作用】前記のように構成される本発明の液体計量充填
装置およびその方法は以下に述べる作用を奏する。
【0023】制御手段へ、充填する液体の比重変化また
は液体の温度変化による容積変化数値をあらかじめ入力
しておく。
【0024】充填装置にあって、容器を載置した受台か
充填手段における充填部かのどちらかが、昇降手段によ
り昇降作動される。(本作用においては受台が昇降する
例を示す。) そして、充填手段における液体の流路中に設けた検出手
段より、液体の比重または液体の温度を計測する。
【0025】こうして、容器内に液体が充填されるもの
で、これに伴って、受台に付設した計量手段により充填
量が計測され、逐次、比重または温度と重量の両信号が
制御手段へ送られて演算される。
【0026】この演算により、容器内に充填された液体
の実容積、すなわち、熱膨張より体積膨張した充填済み
液体容積を検出することで液面位置が正確に得られる。
【0027】なお、充填時に得られた前記検出手段によ
る比重信号または温度信号は、充填作業を開始する前に
計測したもの、または、容器一個当たりに対してその直
前に計測したもの、あるいは、容器への充填最中におい
て計測したもの(容器一個当たりに複数の検出信号を得
るもの)等の各ケースによるもので、これらいずれかの
計測は選択的に行なわれる。
【0028】これにより前記昇降手段を制御すると、充
填手段における充填先端部と容器内の液面との間隔を設
定基準値内に補正されて保持されるもので、追従充填が
なされる。
【0029】また、前記充填手段における液体流路中に
設けた液体の流量制御手段を操作すると、充填開始時は
充填手段からの充填量は小流量となる。
【0030】一方、発泡性の低い液種の場合は、重量ま
たは容量を制御手段に入力することで、前記した充填す
る液体の比重変化またはその液体の温度変化による容積
変化に関係なく、重量または容量値による液体充填させ
る。
【0031】
【実施例】次に本発明に関する液体計量充填装置および
その方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】図1および図2においてAは、本発明の一
実施例方法を採用した液体計量充填装置で、図1に示す
装置Aは、容器bの昇降式で、図2に示す装置Aは充填
ノズル12の昇降式をそれぞれ示す。
【0033】そして、その構成は、容器bの受台1と、
充填手段2と、昇降手段3と、計量手段4と、検出手段
5と、制御手段6とよりなる。
【0034】図1に示す装置Aにあって、受台1は、機
台7へ昇降自在の取付体8を介して取り付けられてい
て、その上部に容器bが安定載置される受面1aが形成
されている。
【0035】また、前記した充填手段2は、充填すべき
液体の所定量を収容した液タンク9と、該液タンク9と
配管10により接続されて送液と液停止とを行なう充填
バルブ11と、この充填バルブ11に連接して垂下させ
た充填ノズル12とにより構成され、該充填ノズル12
の下縁部から液タンク9の液体が吐出される。
【0036】前記した昇降手段3は、受台1における取
付体8へ連係させてあって、数値制御されるサーボモー
タ等の駆動部材13により操作される螺軸14の移動に
よって、取付体8すなわち受台1の任意量が昇降され
る。
【0037】なお、前記した駆動部材13は、制御手段
6による数値制御可能の駆動源であれば任意の手段が採
用されるものである。
【0038】前記した計量手段4は、受台1へ付設して
該受台1上に載置された容器bの充填液重量を計測する
もので、慣用のひずみ計(ロードセル)等が用いられる
もので、この検出信号は制御手段6へ送られる。
【0039】前記した検出手段5は、測温部材や比重計
によるもので、充填手段2における液体の流路中、例え
ば、液タンク9内に設けて液体の充填直前の比重や温度
を計測するもので、該検出手段5は、測温部材と比重計
の両方またはどちらか一方を選択的に使用される。
【0040】そして、電気的な計測が可能な比重計や、
測温部材は、温度を電気信号に変える温度センサー部
と、電気信号を増幅して出力する変換部とからなる、例
えば、温度トランスミッター等が用いられるもので、液
中にセンサー部があることが好ましい。
【0041】また、温度測定は、単位時間当たりの平均
値を取り、これを制御手段6へ入力する。
【0042】なお、前記した液体の流路中とは、液タン
ク9の適所や配管10の途中,充填バルブ11,充填ノ
ズル,液体の吐出された位置,容器b内のいずれかの位
置である。
【0043】なお、充填時に得られた検出手段5による
比重信号または温度信号は、充填作業の就業開始する前
に計測したもの、または、連続的に大量供給される容器
bの一個当たりに対して、充填手段3へ対応させるその
直前に計測したもの、あるいは、容器b内への充填最中
において継続的に計測したもの(容器b一個当たりに複
数回の検出信号を得るもの)等の各ケースによるもの
で、これらいずれかの計測は選択的に行なわれるもので
あり、また、これらケースを適宜組合せた制御手段6に
よる複数のプログラミングによった制御であってもよ
い。
【0044】前記した制御手段6は、昇降手段3と充填
手段2および計量手段4,検出手段5とに連係させてあ
って、入力部や出力部,表示部,記憶部,演算部,制御
部等を備えたコンピュータを用いる。
【0045】したがって、前記した実施例によれば、例
えば、大豆油を樹脂ボトルbへ充填する場合には、大豆
油の熱による体積膨張数値(係数,関数)である、下記
にその一例を、表1に示すような、充填する液体の量と
それに対する温度と比重との関係要素(温度・比重変化
による容積変化数値)をあらかじめ制御手段6(コンピ
ュータ)へ入力しておく。
【0046】なお、実際に行なう充填作業には、温度・
比重数値は、この表より更に細かい範囲で入力される。
【0047】 そして、この大豆油500gを樹脂ボトルへ充填すると
きは、図1に示すように、受台1へ容器bを供給した
後、該受台1を昇降手段3により、同図の仮想線で示す
位置まで容器bを上昇させると充填準備ができるもの
で、充填ノズル12の先端部12aと液面との間隔は1
0mmを設定した。
【0048】そして、液タンク9に設けた検出手段5に
おける測温部材により大豆油の温度を計測したところ、
20℃であった。
【0049】したがって、制御手段6へ充填量500g
と温度20℃とのデータおよび樹脂ボトルbの形状(口
径等)を入力した。
【0050】容器b内への大豆油の充填が開始される
と、これに伴って、受台1に付設した計量手段4が液体
の充填量を計測し始め、この信号は、逐次制御手段6へ
送られた。
【0051】これにより、逐次、制御手段6では前記デ
ータと充填重量に基づいて、ボトルb内に充填されてい
る実容積を演算して、受台2の昇降手段3へ作動信号が
送られ、ボトルbが降下して、充填ノズル12の先端部
12aと液面との間隔が、常に、設定基準値内である1
0mm(誤差±2〜3mm)に維持されて規定量(543.90cc
であり、若干の誤差として過剰分を見越した量が設定さ
れている。 )の充填が行なわれた。
【0052】この間、充填液である大豆油は飛散してミ
トス状となったり、あるいは、ボトルbの外部へ飛び出
てボトルbや周囲の機器を汚染することはなく、ボトル
b内において発泡することもなかった。
【0053】なお、前記した充填ノズル12の先端部1
2aと液面との間隔である設定基準値は、充填工程にお
いて一定であったり、あるいは、図5に示すように、充
填中においてL1,L2,L3のように変化してもよい
ものであるが、このL1〜L3の値は前記設定基準値内
に保持される。
【0054】前記した検出手段5に、比重計を用いた場
合は、大豆油の比重が0.91929 を示し、この信号を制御
手段6へ送ることで、500g充填の大豆油は、容量54
3.90ccである演算がなされる。
【0055】図1において16は、流量制御手段で、充
填手段2における液体流路中に設けて、充填ノズル12
の先端部12aからの単位時間当たりの液体の流量を制
御して、容器bへの液体の充填を小流量とし、充填ノズ
ル12からの吐出圧等により容器b面をたたくことで、
受台1に連結した計量手段4への悪影響を防止するもの
である。
【0056】この流量制御手段16は、例えば、図3
(a)に示すように、慣用のしぼり弁を有する無段階式
の流量制御弁や、図3(b)に示すような、複数の異な
る断面積のオリフィス17と、これに複数のオリフィス
17を回動手段等により選択的に切り替える切換部材1
8とからなる段階的なもの等が用いられるもので、該オ
リフィスタイプは、充填当初は、あらかじめ定めた重量
または容量になるまでは小断面積のオリフィス17を選
択する。
【0057】容器bへの液体充填にあって、正確な容量
または重量に充填されるか否かは、充填完了直前の充填
状態が重要で、充填ノズル12からの吐出量は可及的に
少量であることが好ましいものであって、この作動は前
記した流量制御手段16を用いることで解決されるもの
で、例えば、制御弁のしぼり弁を操作させるか、切換部
材18を操作して小断面積のオリフィスを選択するかす
るものである。
【0058】図2においてAは、充填ノズル12の昇降
式の例を示す液体計量充填装置で、容器bの受台1は取
付体8を介して機台7へ固着されており、また、充填手
段2および受台1へ連係させた計量手段4,検出手段
5,制御手段6の構成は、前記した受台昇降式の例とほ
ぼ同様の構成によるので、その詳細な説明は省略する。
この例における昇降手段3は、機体7へ昇降自在(図示
せず)に支承させた充填バルブ11や充填ノズル12
を、数値制御されるサーボモータ等の駆動部材19によ
り操作される螺軸20の移動によって充填ノズル12す
なわちその先端部12aが任意量に昇降される。
【0059】なお、この駆動部材19は、前記した駆動
部材13と同様に、数値制御可能の駆動源であれば任意
の手段が採用されるものである。
【0060】したがって、この例の装置Aも、前記した
例と同様の作用効果が得られるものである。
【0061】なお、この装置Aにおいては、重量または
容量を制御手段6に入力して、前記した充填する液体の
比重変化またはその液体の温度変化による容積変化には
関係なく、重量または容量値による液体充填させること
ができるもので、主には、発泡性の低い液種の充填に採
用される。
【0062】この液種の場合は、液体の比重変化または
その液体の温度変化による容積変化に対して、受台1か
充填手段2に連係させた昇降手段3を、微細に制御させ
て充填ノズル12の先端部12aを液面追従させること
なく充填するもので、専ら、充填の能力アップを図るも
のである。
【0063】そして、この装置Aにあって、液体の比重
や温度が起因する容積変化に対応させた液面追従充填
と、あらかじめ定められた重量・容量数値の制御手段6
による充填とが、制御手段6においてのボタンの選択操
作により、二種類の充填方法が兼用使用できるものであ
る。
【0064】すなわち、重量指定すれば、指定重量を充
填するモード、また、液温およびその液温での容量を指
定すれば、充填時の重量・温度計測値と、あらかじめ入
力してある充填液の温度と比重との関係要素によって、
指定温度時に、指定された容量になるように演算補正し
て充填モード、更に、容量のみの指定にすれば、充填時
の重量・温度計測値と、あらかじめ入力してある充填液
の温度と比重との関係要素によって、充填時の液温での
指定された容量になるように演算補正して充填するモー
ドとを備えた装置A、あるいはその方法である。
【0065】また、出力表示は、重量,指定またはリア
ルタイム温度における容量のいずれでも充填できる装置
Aである。
【0066】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、温度
変化による体積膨張が起こりやすい液体の容器への充填
も、あらかじめ入力したデータと逐次計測される検出手
段および計量手段からの信号とを制御手段により演算さ
せて、昇降手段へ昇降の制御信号として送られるので、
常に、充填手段の充填先端部と容器内の液面との間隔が
設定基準値内に補正されて保持されるため、液の飛散や
液吹きあるいは発泡等が抑えられて、重量、容量いずれ
でも正確な液体充填が行なわれる。
【0067】充填の開始当初から正確な容量の計測を継
続的に行なうため、常に、その信号が制御手段に送ら
れ、この信号を昇降手段へフィードバックさせて制御さ
せるので、充填先端部と液面との間隔が定められた基準
値内に維持される、いわゆる、リアルタイムによる正確
な液面追従を行ないながら液体充填がなされる。
【0068】異種類の液でも同じ形状の容器であれば、
温度と比重の関係要素を入力するだけで円滑で迅速な型
換えが行なわれる。
【0069】また、充填のズルと充填液面との間隔補正
に対して、詳細な制御が必要でない液種の充填の場合
は、重量または容量の数値入力によってあらかじめ入力
された充填プログラムに従って充填することができるの
で、充填の能力アップを期待する液体充填に対しても兼
用的な使用が行なえる。等の格別な効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する液体充填方法を実施した装置の
受台昇降式を概略的に示す要部の正面図である。
【図2】本発明に関する液体充填方法を実施した装置の
充填ノズル昇降式を概略的に示す要部の正面図である。
【図3】図1における装置に用いる流量制御手段の各例
を示す説明図である。
【図4】本発明に関する液体充填方法を示すブロック図
である。
【図5】図1における設定基準値を示す説明図である。
【符号の説明】
A 液体計量充填装置 b 容器 1 受台 2 充填手段 3 昇降手段 4 計量手段 5 検出手段 6 制御手段 16 流量制御手段 17 オリフィス 18 切換部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊賀 久人 静岡県清水市天神二丁目8番1号 靜甲株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の受台と、該受台上の容器の注ぎ口
    に対応させて、その上部に設けた容器へ液体を充填する
    充填手段と、前記受台か充填手段かに連係させた昇降手
    段と、前記受台へ付設して容器の充填液重量を計測する
    計量手段と、前記充填手段における液体の流路中に設け
    た液体の温度か液体の比重かを計測する検出手段と、前
    記昇降手段と充填手段および計量手段,検出手段に連係
    させた制御手段とを備えさせたことを特徴とする液体計
    量充填装置。
  2. 【請求項2】 充填手段における液体流路中に液体の流
    量を制御する流量制御手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の液体計量充填装置。
  3. 【請求項3】 充填手段における液体流路中に液体の流
    量を制御する流量制御手段を設け、この流量制御手段
    は、絞り弁を有する流量制御弁,切換部材により作動さ
    れる複数の異なる断面積を有するオリフィスのいずれか
    であることを特徴とする請求項1記載の液体計量充填装
    置。
  4. 【請求項4】 容器の受台と、該受台上の容器の注ぎ口
    に対応させて、その上部に設けた容器へ液体を充填する
    充填手段と、前記受台か充填手段かに連係させた昇降手
    段と、前記受台へ付設して容器の充填液重量を計測する
    計量手段と、前記充填手段における液体の流路中に設け
    た液体の温度か液体の比重かを計測する検出手段と、前
    記昇降手段と充填手段および計量手段,検出手段に連係
    させた制御手段とからなる液体計量充填装置にあって、 あらかじめ、充填する液体の比重変化またはその液体の
    温度変化による容積変化数値を制御手段へ入力してお
    き、充填時に得られた比重信号または温度信号および重
    量信号を制御手段により演算して容器内の充填液の実容
    積を検出し、この信号により前記昇降手段を制御して、
    充填手段における充填先端部と容器内の液面との間隔
    を、充填液の体積膨張による容積変化を生じても設定基
    準値内に保持されるように補正させて液体充填させるこ
    とを特徴とする液体充填方法。
  5. 【請求項5】 容器の受台と、該受台上の容器の注ぎ口
    に対応させて、その上部に設けた容器へ液体を充填する
    充填手段と、前記受台か充填手段かに連係させた昇降手
    段と、前記受台へ付設して容器の充填液重量を計測する
    計量手段と、前記充填手段における液体の流路中に設け
    た液体の温度か液体の比重かを計測する検出手段と、前
    記昇降手段と充填手段および計量手段,検出手段に連係
    させた制御手段とからなる液体計量充填装置にあって、 あらかじめ、充填する液体の比重変化またはその液体の
    温度変化による容積変化数値を制御手段へ入力してお
    き、充填時に得られた比重信号または温度信号および重
    量信号を制御手段により演算して容器内の充填液の実容
    積を検出し、この信号により前記昇降手段を制御して、
    充填手段における充填先端部と容器内の液面との間隔
    を、充填液の体積膨張による容積変化を生じても設定基
    準値内に保持されるように補正させて液体充填させる充
    填と、 あらかじめ、制御手段へ充填すべき重量または容量を入
    力しておき、充填する液体の比重変化またはその液体の
    温度変化による容積変化に関係なく、重量または容量値
    による液体充填させる充填とを選択的に行なうことを特
    徴とする液体充填方法。
  6. 【請求項6】 充填手段における液体流路中に設けた液
    体の流量制御手段により、充填開始時は小流量により行
    なうことを特徴とする請求項4または5記載の液体充填
    方法。
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