JPH08132475A - 枠体にネットを展着する方法 - Google Patents

枠体にネットを展着する方法

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JPH08132475A
JPH08132475A JP30532094A JP30532094A JPH08132475A JP H08132475 A JPH08132475 A JP H08132475A JP 30532094 A JP30532094 A JP 30532094A JP 30532094 A JP30532094 A JP 30532094A JP H08132475 A JPH08132475 A JP H08132475A
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JP
Japan
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mold plate
mold
frame
groove
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JP30532094A
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English (en)
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Katsutoshi Odaka
勝利 小高
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KODAKA KOGYO KK
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KODAKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばスクリーン印刷で使用される枠体に、
ネットの一種であるスクリーン紗を展着したり、スピー
カーボックスの前面枠にネットを張着するなど、各種の
枠体にネットを展着する方法に関する。 【構成】 上面12に凹溝3を周設した枠体1を、その
枠体1の上面12が成形型4の移動側型板41の型板面
42に位置するようにキャビティ5に挿入し、その型板
面42にネット2を付設したのち、ネット2を緊張させ
た状態で固定側型板45とで成形型4を型締めし、枠体
1の凹溝3に合成樹脂材料を射出成形する。成形型4の
型締め時に、押圧板62でネット2の周囲を型板面42
に圧着させるとともに、押込片63でネット2を凹窪6
4内に押し込んで、ネット2を緊張させることもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばスクリーン印
刷で使用される枠体に、ネットの一種であるスクリーン
紗を貼着したり、スピーカーボックスの前面枠にネット
を貼着するなど、各種の枠体にネットを展着する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】枠体にスクリーン紗などのネットを展着
するには、枠体の一つの角の上面にスクリーン紗を接着
したのち、その固定した角からの一辺を、枠辺に沿って
スクリーン紗を引っ張りながら枠辺の上面及び必要に応
じて枠辺の外側面に接着する。つぎにその固定した角の
もう一つの辺を同様に接着する。二つの辺を接着した
ら、しわが発生しないようにスクリーン紗をさらに展張
しながら残りの辺を順に接着し、最後に枠体からはみ出
した不要部分を切断して取り除いている。
【0003】また工業的には、ネットの4つの各辺を多
数個のエアシリンダで引っ張りながら、枠体上面をネッ
トに押しつけて、ネット上から接着剤を塗布し、接着剤
の硬化を待って、エアシリンダの引っ張り力を開放して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スクリーン印刷用の枠
体にネットの一種としての紗を貼着したり、スピーカー
ボックスの前面枠体にネットを貼着するとき、印刷精度
を高めるために、或いは音質を変化せないために、ネッ
トは枠体に所定の張力で展張されていなければならな
い。その他一般の品物であっても、表面のネットがたる
んでいる状態は装飾上も好まれない。このため枠体にネ
ットを容易に展着できるように、各種の独特の道具が考
案されているが、そのような道具を用いても展着するの
は厄介な作業であり、しわが発生しないように、かつ張
り具合にばらつきがないように貼着するには、その操作
に充分習熟していなければならなかった。
【0005】また、ネットを枠体に固定するために接着
剤が使用されるが、一般に接着剤の固化には時間がかか
るほか、枠体やネットの材料の組み合わせによっては、
高価なシアノアクリレート系の瞬間接着剤を用いても強
固に接着できない場合がある。
【0006】さらに前記した工業的なネットの展着方法
では、多数個のエアシリンダを必要とし、装置が大げさ
なものとなるほか、各エアシリンダのネット引っ張り力
を個々に調節する必要があり、作業は煩雑なものとなっ
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の枠体にネット
を展着する方法は、上面に凹溝を周設した枠体を、その
枠体の上面が成形型の固定側型板の型板面を向くよう
に、移動側型板に設けられたキャビティに挿入し、それ
ら両型板の間にネットを緊張させながら、それら両型板
の型板面でネットを挟むように成形型を型締めし、枠体
の凹溝に合成樹脂材料を射出成形することを特徴とする
ものであるから、問題点を解決することができるのであ
る。
【0008】上記の発明において、成形型の型締めに際
し、まず一方の側の型板の外縁近くで型板面から加圧手
段により突出させた押圧板の先端で、ネットの周囲を他
方の側の型板の型板面に圧着させるとともに、引き続い
て一方の側の型板の型板面上で押圧板の内側に立設した
押込片により、ネットを他方の側の型板に設けた凹窪内
に押し込んで、ネットを緊張させながら成形型を型締め
してもよい。
【0009】また上記の何れの発明においても、枠体を
移動側型板のキャビティに挿入したとき、枠体の凹溝に
対向する固定側型板の型板面位置に、凹溝に沿う小突条
を立設し、成形型の型締め時にネットを凹溝内に押し込
み、ネットと固定側型板の型板面との間に隙間を設けた
状態で、枠体の凹溝に合成樹脂材料を射出成形すること
も好ましい。
【0010】さらに上記の何れの発明においても、枠体
を挿入するキャビティにおいて、枠体の下面側と型板間
に空洞を設けるともに、枠体の凹溝の底部に前記空洞に
通じる貫通孔を設け、枠体の凹溝に合成樹脂材料を射出
成形するとき、その空洞内にも合成樹脂材料を充填する
場合がある。
【0011】
【作用】この発明の枠体にネットを展着する方法におい
て、射出成形された合成樹脂材料は、ゲートから枠体の
凹溝上のネット上に注入され、ネットを押し下げなが
ら、かつネットの目を拡げながら、凹溝内を充満する。
したがって凹溝内のネット部分は合成樹脂材料中に埋設
される。このとき、枠体材料と射出成形により注入され
た合成樹脂材料が相溶性を有しているときは、両者は強
固に熱融着され、ネットの周縁は枠体の凹溝部分で枠体
に固着される。
【0012】成形型の型締めに際し、一方の側、例えば
固定側型板の型板面から加圧手段としてのバネにより突
出させた押圧板の先端で、ネットの周囲を他方の側、す
なわち移動側型板の型板面に圧着させてネットを固定し
たのち、一方の側、例えば固定側型板に設けた押込片で
ネットを、他方の側、すなわち移動側型板に設けた凹窪
内に押し込むと、その押し込み量に応じてネットを緊張
させることができる。したがって、枠体にネットを展着
するに先だって、ネットを緊張させるための装置を格別
外部に設ける必要がない。
【0013】また、枠体をキャビティに挿入したとき、
枠体の凹溝に対向する固定側型板の型板面位置に、凹溝
に沿う小突条を立設しておき、成形型の型締め時にネッ
トを凹溝内に押し込んで、ネットと固定側型板の型板面
との間に隙間を設けておくと、ゲートから注入された合
成樹脂材料がゲート周辺のネットを突き破り、ネットが
固定側型板に接したまま、合成樹脂材料が凹溝を充満し
て、ネットの周縁が枠体の表面にただ付着されたに過ぎ
ない状態となり、枠体に強く固着されないという不具合
を防ぐことができる。
【0014】さらに、枠体を挿入するキャビティにおい
て、枠体の下面側と型板間に空洞を設け、凹溝の底部か
ら空洞に通じる貫通孔を設けておくと、空洞に注入され
た合成樹脂材料部分がアンダーカットを形成するので、
凹溝に充填された合成樹脂材料部分が枠体と接着してい
なくても、凹溝から脱落することがない。
【0015】
【実施例】この発明を図面を参照しながら、この発明の
一例を詳しく説明する。図1はこの発明の枠体1にネッ
ト2を展着した方法により製造された完成品を示す斜視
図である。図2はこの発明の方法において、使用された
枠体1の一例を示す斜視図である。この例では、枠体1
はポリプロピレン樹脂を用いて射出成形されたものであ
って、その上面12には、浅い凹溝3が枠体1の内側面
に沿って周設されている。また枠体1の下面側は図示し
ていないが、軽量化、成形時間の短縮、成形歪みの減少
などを考慮して、肉厚をできるだけ薄くかつ均一なもの
としてあり、その薄くした分を内部のリブにより補強し
ている。
【0016】図3はこの発明の方法を説明するための、
成形型4の要部断面図である。この実施例での成形型4
の主要部分は、移動側型板41、固定側型板45及びラ
ンナーストリッパプレート48とからなっている。固定
側型板45の外縁近くには、枠状の押圧板62が、加圧
手段61としてのバネにより所定の力で付勢されて、固
定側型板45の型板面46から突出している。またその
押圧板62が突出している固定側型板45の型板面46
上の内側には、頂部を面取りした枠状の押込片63が立
設されている。なおこの押込片63の型板面46からの
突出高さは、無負荷時の押圧板62の突出高さより低く
なっている。一方移動側型板41には、前記押込片63
の突出位置に対応する位置に、押込片63の突出形状よ
り一回り大きな凹窪64が設けられており、さらにその
凹窪64の型板面42上の内側には、枠体1の外形に対
応する形状のキャビティ5が刻設されている。なお、図
3に示した成形型4において、押圧板62及び押込片6
3を移動側型板41に、凹窪64を固定側型板45に設
けてもよい。また押込片63を押圧板62と別の側の型
板に設けてもよい。
【0017】本願の枠体にネットを展着する方法は、枠
体1をまずその枠体1の上面12が成形型4の固定側型
板45の型板面46を向き、かつ枠体1の上面12が移
動側型板の型板面と一致するように、キャビティ5内に
挿入する。つぎにネット2の一例としてのポリエステル
繊維製のスクリーン紗を、その上下端を保持して移動側
型板41の型板面42に沿うように付設する。そして図
示していない射出成形機の型締め機構により、それら両
型板41,45の型板面42,46でネット2を挟むよ
うに成形型4の型締めを開始する。その型締めに際し、
まず固定側型板45の押圧板62の先端で、ネット2の
周囲を移動側型板41の型板面42に圧着させるととも
に、引き続いて押込片63の頂部で、ネット2部分を凹
窪64内に押し込んで、ネット2を緊張させる。
【0018】成形型4の型締めが完了すると、図示して
いない射出機構により、合成樹脂材料の一例としてのポ
リプロピレン樹脂材料を、固定側型板45に設けた、例
えば4個所のピンポイントゲート47から、ネット2を
通して、枠体1の上面12に設けた凹溝3に注入する。
【0019】図4は凹溝3に合成樹脂材料が充填された
状態を示す要部拡大断面図である。このとき凹溝3の開
口部に位置していたネット2部分は、合成樹脂材料の注
入時の圧力により、ネット2の網目が拡げられて、凹溝
3の底面側に凹んだ状態で合成樹脂材料中に埋設され
る。このようにして、ネット2は枠体1の表面に展着さ
れるのである。つぎにネット2の不要部分を切り取れば
図1に示したような完成品が得られる。
【0020】しかしながら、ネット2の網目が広いとき
や、合成樹脂材料の注入時の圧力により、ネット2の網
目が大きく拡げられたり、或いは切断されたときなど、
凹溝3の開口部に位置するネット2部分が、固定側型板
45の型板面46に接したまま、合成樹脂材料が凹溝3
を充満することがある。このような場合、ネット2が枠
体1の上面12に単に付着されたにすぎない状態とな
り、枠体1に強く固着されない。このような不具合を防
ぐために、例えば図5に示したように、キャビティ5に
挿入した枠体1の凹溝3に対向する固定側型板45の型
板面46に、2条の小突条65を立設しておき、成形型
4の型締め時に凹溝3の開口部に位置するネット2部分
を凹溝3内に押し込んで、そのネット2部分と固定側型
板45の型板面46との間に隙間を設けておくと、ネッ
ト2部分は充填された合成樹脂材料中に確実に埋設され
る。
【0021】つぎに、例えば枠体1が金属製の一体成形
品で、その凹溝3に充填する合成樹脂材料との間に接着
性がない場合には、図6に示したように、あらかじめ枠
体1の下面側と型板41間に空洞31を部分的に設け、
かつ枠体1の凹溝3の底部にその空洞31に通じる細い
貫通孔32を穿設しておく。そして枠体1の凹溝3に合
成樹脂材料を射出成形すると、その空洞31内にも合成
樹脂材料が充填されるので、空洞31に注入された合成
樹脂材料部分がアンダーカット部を形成する。このため
凹溝3に注入された合成樹脂材料部分は、枠体1と接着
していなくても凹溝3から脱落することはない。したが
ってネット2は枠体1の上面12に展着される。
【0022】また、枠体1が合成樹脂の射出成形体であ
っても、その枠体1材料と凹溝3に充填する合成樹脂材
料とが、相溶性がないか、相溶性を有していても充填す
る合成樹脂材料の樹脂温度が低いため、或いは射出成形
圧力が低いためなどの理由により、枠体1と充填された
合成樹脂材料とが強固に融着されない場合は、同様にし
て、凹溝3に連通するアンダーカット部を形成すればよ
い。図7の例では、アンダーカット部を形成する空洞3
1の容積を小さくし、かつリブ構造の枠体1を注入する
合成樹脂材料により効果的に補強するために、移動側型
板41のキャビティ5の空洞位置に突起51を設けて目
的を達成している。
【0023】この発明の枠体にネットを展着する方法に
おいて、使用される枠体1としては、合成樹脂、繊維等
で補強された合成樹脂、木材、金属、陶磁材など各種の
材料から、一体に成形されたもののほか、角棒状体を額
縁状に留め接ぎ法などで組み立てたものがある。しかし
何れの場合も、その枠体1の上面に凹溝3が周設されて
いなければならない。なお角棒状体を組み立てて枠体と
するものでは、その組立前に凹溝の開口部の溝幅をその
内部の溝幅より狭くした、いわゆる、あり溝状に凹溝を
加工することが可能であり、そのような断面形状の凹溝
に充填された合成樹脂材料は、アンダーカット部を形成
するから、枠体と接着していなくとも凹溝から脱落する
ことなく、ネットを枠体に展着することができる。
【0024】この発明の方法で枠体1に展着されるネッ
ト2としては、スクリーン印刷用の紗としての、絹、ナ
イロン、テトロンなどの各種天然繊維、或いは合成繊維
材料から100ないし500メッシュに織られたものか
ら、スピーカーの前面枠用のネット用としては、20〜
80メッシュの網があり、その他装飾用には各種の素材
からなる、織布、不織布、編布などがある。なお、網目
が広い場合や、糸の太さが太いときは、凹溝の幅を大き
くするとよい。また、それらネット2に各種表面処理
剤、例えば感光乳剤などが塗布されていても、本発明を
実施することが可能である。
【0025】凹溝3に充填される合成樹脂材料は、射出
成形可能な各種熱可塑性材料が使用可能である。前記し
たように、枠体1の構成材料と融着しない材料でも、凹
溝3に連通する空洞31を設けたり、凹溝3をあり溝構
造とすることにより、充填する合成樹脂材料によりアン
ダーカット部を形成して、合成樹脂材料を凹溝3に固定
することができる。なお凹溝3への合成樹脂材料の供給
に、ホットランナー方式を採用すれば、スプルーやラン
ナーを回収し粉砕して再利用する手間が省ける。
【0026】枠体1を受け入れる移動側型板41に設け
るキャビティ5の形状は、成形型4の型締めの際に、枠
体1をその凹溝3の開口部がゲートに対向する位置に設
置することができ、かつ凹溝3開口部縁が固定側型板4
5の型板面46に、ネット2を介して密着するものであ
ればよい。しがたって、キャビティ5の底面と枠体1の
下面との間に、ゴム等の弾性体を挿入して、凹溝3開口
部縁と固定側型板45の型板面46との間の、ネット2
を介して密着性をに向上させてもよい。なお、図3に示
したように、移動側型板41及び固定側型板45の両型
板面42,46のキャビティ5およびその対向位置の内
側部分に凹所49を設けて、型締め時に両型板面42,
46によって挟まれるネット2部分を、キャビティ5に
挿入された枠体1の周辺に限定することにより、凹溝3
開口部縁と固定側型板45の型板面46との間の、ネッ
ト2を介して密着性がさらに向上する。
【0027】前記した実施例において、押圧板62の加
圧手段61としてバネを使用した例を示したが、流体圧
などの他の手段も用いることができる。またネット2の
緊張を成形型4の型締めと同時に、成形型4に設けた押
圧板62及び押込片63によって自動的に実施する例を
示したが、成形型の外部に設けた緊張装置により実施す
ることも可能である。
【0028】枠体1に合成樹脂材料を充填後、ネット2
の不要部分を切り取るとき、図7に示したように、枠体
1の上面上で凹溝3の外周に切り込み溝13を、枠体1
の成形時に設けておくと、ネット3の上からナイフをそ
の切り込み溝13に差し込むことにより、定規などを使
用せずとも簡単に所定形状に切り取ることができる。ま
た固定側型板45のその切り溝13に対峙する位置に、
刃物の出没を調節可能に内蔵させておき、成形型4の型
開き直前に刃物を突出させて、ネット2を自動的に切断
することも可能である。
【0029】上述したように、成形型4の型締め時にネ
ット2を緊張させる手段、及びネット2を自動的に切断
する手段に加えて、それ自体公知のロボットで枠体1を
キャビティ5に挿入する手段、並びにネット2が展着さ
れた枠体1をキャビティ5から取り出す手段、そのほか
ロール状に巻かれたネット2を送出する手段及び切り取
られた不要の部分のネットを巻き取る手段を追加すれ
ば、この発明の枠体1にネット2を展着する方法を全自
動で実施することができる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、上記したように構成されて
いるから、つぎのような効果を奏する。すなわち、枠体
の凹溝に射出成形された合成樹脂材料により、ネットは
凹溝内に埋設される。枠体材料と射出成形により注入さ
れた合成樹脂材料が相溶性を有しているときは、両者は
強固に熱融着され、極めて短い合成樹脂材料の成形時間
で、ネットを枠体の凹溝部分で枠体に固着することがで
きる。
【0031】枠体の下面側と型板間に空洞を設け、凹溝
の底部から空洞に通じる貫通孔を設けておいて空洞にも
合成樹脂材料部分を充填したり、凹溝をあり溝とするこ
とで、アンダーカット部を形成すると、凹溝に充填され
た合成樹脂材料が枠体と接着していなくても、凹溝から
脱落することがない。したがって、枠体が注入する合成
樹脂と融着しない合成樹脂、木材、金属、陶磁材などで
あっても、この発明の方法は実施することができる。
【0032】また、成形型の型締めに際し、型板面から
突出させた押圧板の先端面で、ネットの周囲を他方の側
の型板の型面に圧着させてネットを固定したのち、押込
片でネットを他方の側の型板に設けた凹窪内に押し込む
と、その押し込み量に応じてネットを緊張させることが
できる。したがって、ネットの枠体への固着に先だっ
て、ネットを緊張させるための装置を外部に格別設ける
必要がない。
【0033】さらに、枠体をキャビティに挿入したと
き、枠体の凹溝に対向する固定側型板面位置に、凹溝に
沿う小突条を立設しておき、成形型の型締め時にネット
を凹溝内に押し込んで、ネットと固定側型板面との間に
隙間を設けておくと、ゲートから注入された合成樹脂材
料がネットを突き破り、ネットが固定側型板に接したま
ま、合成樹脂材料が凹溝を充満して、ネットが枠体の表
面に単に付着された状態となり、枠体に強く固着されな
いという不具合を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の方法により、枠体の上面にネット
が展張された状態を示す斜視図である。
【図2】 この発明の方法で使用される枠体の一例を示
す斜視図である。
【図3】 この発明で方法で使用される成形型の一例を
示す断面図である。
【図4】 枠体の凹溝に合成樹脂材料が注入された状態
を説明する、成形型の要部拡大断面図である。
【図5】 枠体の凹溝内にネット部分が押し込められた
状態を説明する、要部拡大断面図である。
【図6】 下面側に空洞を設けた枠体を、キャビティに
挿入した状態の一例を示す要部拡大断面図である。
【図7】 空洞の容積を小さくするために、キャビティ
に突起を設けた状態の一例を示す要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 枠体 2 ネット 3 凹溝 4 成形型 5 キャビティ 12 枠体の上面 31 空洞 41 移動側型板 42 型板面 45 固定側型板 46 型板面 61 加圧手段 62 押圧板 63 押込片 64 凹窪 65 小突条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に凹溝を周設した枠体を、その枠体
    の上面が成形型の固定側型板の型板面を向くように、移
    動側型板に設けられたキャビティに挿入し、それら両型
    板の間にネットを緊張させながら、それら両型板の型板
    面でネットを挟むように成形型を型締めし、枠体の凹溝
    に合成樹脂材料を射出成形することを特徴とする、枠体
    にネットを展着する方法。
  2. 【請求項2】 成形型の型締めに際し、まず一方の側の
    型板の外縁近くで型板面から加圧手段により突出させた
    押圧板の先端で、ネットの周囲を他方の側の型板の型板
    面に圧着させるとともに、引き続いて一方の側の型板の
    型板面上で押圧板の内側に立設した押込片により、ネッ
    トを他方の側の型板に設けた凹窪内に押し込んで、ネッ
    トを緊張させながら成形型を型締めすることを特徴とす
    る請求項1記載の枠体にネットを展着させる方法。
  3. 【請求項3】 枠体を移動側型板のキャビティに挿入し
    たとき、枠体の凹溝に対向する固定側型板の型板面位置
    に、凹溝に沿う小突条を立設し、成形型の型締め時にネ
    ットを凹溝内に押し込み、ネットと固定側型板の型板面
    との間に隙間を設けた状態で、枠体の凹溝に合成樹脂材
    料を射出成形することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の枠体にネットを展着する方法。
  4. 【請求項4】枠体を挿入するキャビティにおいて、枠体
    の下面側と型板間に空洞を設けるともに、枠体の凹溝の
    底部に前記空洞に通じる貫通孔を設け、枠体の凹溝に合
    成樹脂材料を射出成形するとき、その空洞内にも合成樹
    脂材料を充填することを特徴とする請求項1乃至請求項
    3記載の枠体にネットを展着する方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220871A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 吉田プラ工業株式会社 ネット付き中蓋を備えた化粧料容器、ネット付き中蓋、ネット付き中蓋の製造方法、および金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220871A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 吉田プラ工業株式会社 ネット付き中蓋を備えた化粧料容器、ネット付き中蓋、ネット付き中蓋の製造方法、および金型

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