JPH08131201A - 履 物 - Google Patents
履 物Info
- Publication number
- JPH08131201A JPH08131201A JP29891094A JP29891094A JPH08131201A JP H08131201 A JPH08131201 A JP H08131201A JP 29891094 A JP29891094 A JP 29891094A JP 29891094 A JP29891094 A JP 29891094A JP H08131201 A JPH08131201 A JP H08131201A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sole
- foot
- instep
- groove
- footwear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B3/00—Footwear characterised by the shape or the use
- A43B3/12—Sandals; Strap guides thereon
- A43B3/122—Sandals; Strap guides thereon characterised by the attachment of the straps
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 足の裏面に密着して高いフィット性が得られ
る履物を提供する。 【構成】 踏み面１６を下面に有し弾性部材からなるソ
ール１に幅方向に延びる少なくとも３本の溝または貫通
孔２1 〜２4 を形成する。帯状または紐状の締付材６を
設け、この締付材６を、足の甲において折り返し用の係
合部７1 〜７4 に係合させて折り返し、貫通孔２1 〜２
4 と足の側面に沿って巻く。締付材６を締め付けること
によりソール１を足の裏面に押し付ける。
る履物を提供する。 【構成】 踏み面１６を下面に有し弾性部材からなるソ
ール１に幅方向に延びる少なくとも３本の溝または貫通
孔２1 〜２4 を形成する。帯状または紐状の締付材６を
設け、この締付材６を、足の甲において折り返し用の係
合部７1 〜７4 に係合させて折り返し、貫通孔２1 〜２
4 と足の側面に沿って巻く。締付材６を締め付けること
によりソール１を足の裏面に押し付ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、靴などの履物に関する
ものである。
ものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、底部（ソール）の幅方向に設けた複数個の紐通し
孔に紐を通したサンダルが知られている（たとえば、実
開昭５７−５７７０１号公報参照）。しかし、この履物
は、ソールが固いサンダルであるから、締付紐を締め付
けても、固いソールを足の裏面に押し付けるので、ソー
ルが変形せず、したがって、フィット感が得られない。
より、底部（ソール）の幅方向に設けた複数個の紐通し
孔に紐を通したサンダルが知られている（たとえば、実
開昭５７−５７７０１号公報参照）。しかし、この履物
は、ソールが固いサンダルであるから、締付紐を締め付
けても、固いソールを足の裏面に押し付けるので、ソー
ルが変形せず、したがって、フィット感が得られない。
【０００３】また、ソールの側面に係合ベルトの一端を
固着して、これら係合ベルトの他端部を面ファスナから
なる甲パットに係合させた履物が知られている（実公昭
６０−１２４０２号公報参照）。しかし、この先行技術
では、係合ベルトでソールの側端部を足の甲に向かって
引き上げるので、ソールが殆ど変形しない。そのため足
の裏面に密着しないから、やはり、フィット感が得られ
ない。
固着して、これら係合ベルトの他端部を面ファスナから
なる甲パットに係合させた履物が知られている（実公昭
６０−１２４０２号公報参照）。しかし、この先行技術
では、係合ベルトでソールの側端部を足の甲に向かって
引き上げるので、ソールが殆ど変形しない。そのため足
の裏面に密着しないから、やはり、フィット感が得られ
ない。
【０００４】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
もので、その目的は、ソールを足の裏面に密着させて高
いフィット感が得られる履物を提供することである。
もので、その目的は、ソールを足の裏面に密着させて高
いフィット感が得られる履物を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、踏み面を下面に有し弾性部材
からなるソールに幅方向に延びる少なくとも３本の溝ま
たは貫通孔を形成し、足の甲において複数の折り返し用
の係合部に係合して斜め下方に折り返され、かつ、上記
溝または貫通孔と足の側面に沿って巻かれて上記ソール
の上面を足の裏面に押し付ける帯状または紐状の締付材
を備えている。
成するために、本発明は、踏み面を下面に有し弾性部材
からなるソールに幅方向に延びる少なくとも３本の溝ま
たは貫通孔を形成し、足の甲において複数の折り返し用
の係合部に係合して斜め下方に折り返され、かつ、上記
溝または貫通孔と足の側面に沿って巻かれて上記ソール
の上面を足の裏面に押し付ける帯状または紐状の締付材
を備えている。
【０００６】
【作用】締付材はソールの幅方向に延びる少なくとも３
本の溝または貫通孔に沿って足の裏側に回されている。
そのため、締付材の両端部を引っ張って締め付けると、
締付材は、弾性部材からなるソールを、足の裏面に沿っ
た形状に変形させながら足の裏面に密着させた状態で押
し付ける。したがって、本発明の履物は、ソールが足の
裏面全体に密着するから、フィット感を十分に高めるこ
とができる。
本の溝または貫通孔に沿って足の裏側に回されている。
そのため、締付材の両端部を引っ張って締め付けると、
締付材は、弾性部材からなるソールを、足の裏面に沿っ
た形状に変形させながら足の裏面に密着させた状態で押
し付ける。したがって、本発明の履物は、ソールが足の
裏面全体に密着するから、フィット感を十分に高めるこ
とができる。
【０００７】
【実施例】本発明は、添付の図面を参考にした以下の好
適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。
しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説
明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利
用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲
によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面に
おける同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。
しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説
明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利
用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲
によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面に
おける同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
【０００８】図１〜図３は第１実施例にかかる靴を示
す。図１の靴の底部を形成するソール１は、図２（ｄ）
のように、アウターソール１４とミッドソール１５とで
構成されている。アウターソール１４は下面に踏み面１
６を有し、ゴムのような弾性部材により一体成形されて
いる。ミッドソール１５は下面に幅方向に延びる４本の
溝状の凹所１８1 〜１８4 を有し、ＥＶＡ（エチレン・
ビニール・アセテート）により一体成形されている。
す。図１の靴の底部を形成するソール１は、図２（ｄ）
のように、アウターソール１４とミッドソール１５とで
構成されている。アウターソール１４は下面に踏み面１
６を有し、ゴムのような弾性部材により一体成形されて
いる。ミッドソール１５は下面に幅方向に延びる４本の
溝状の凹所１８1 〜１８4 を有し、ＥＶＡ（エチレン・
ビニール・アセテート）により一体成形されている。
【０００９】上記アウターソール１４とミッドソール１
５とを接着剤で接合することにより、図１のソール１に
は、幅方向に延びる４本の貫通孔２1 〜２4 が形成され
ている。ソール１の上面には、図２（ｂ）の短ソックス
状のインナー３が載置されており、このインナー３の足
の甲に対応する上面には、図２（ａ）の甲パット４が、
図１のように宛がうように乗せられ、一方、インナー３
の後部には足首パット５が宛がわれている。甲パット４
は、図２（ａ）のように足の甲を覆う形状になってお
り、折り返し用の３つの係合孔（係合部）７1 〜７3 が
左右両側に沿って２列形成されている。
５とを接着剤で接合することにより、図１のソール１に
は、幅方向に延びる４本の貫通孔２1 〜２4 が形成され
ている。ソール１の上面には、図２（ｂ）の短ソックス
状のインナー３が載置されており、このインナー３の足
の甲に対応する上面には、図２（ａ）の甲パット４が、
図１のように宛がうように乗せられ、一方、インナー３
の後部には足首パット５が宛がわれている。甲パット４
は、図２（ａ）のように足の甲を覆う形状になってお
り、折り返し用の３つの係合孔（係合部）７1 〜７3 が
左右両側に沿って２列形成されている。
【００１０】図２（ｃ）の帯状の締付材６は、図１の各
貫通孔２1 〜２4 を貫通するとともに、甲パット４の３
つの係合孔７1 〜７3 で折り返されて足の側面に沿って
巻かれ、最も後方の貫通孔２4 から足首パット５の内側
を通って足首の後部から前部に向かって巻回された後
に、甲パット５の反対側の導出孔８から引出されてい
る。
貫通孔２1 〜２4 を貫通するとともに、甲パット４の３
つの係合孔７1 〜７3 で折り返されて足の側面に沿って
巻かれ、最も後方の貫通孔２4 から足首パット５の内側
を通って足首の後部から前部に向かって巻回された後
に、甲パット５の反対側の導出孔８から引出されてい
る。
【００１１】上記締付材６は、図３のように、一本の長
尺ベルト１９、３本の短尺ベルト２０および６個のリン
グ状の係止金具２１を組み合わせて構成されている。各
短尺ベルト２０の両端部は、それぞれ、係止金具２１に
挿通して折り返した端部が縫着されて、係止金具２１に
連結されている。長尺ベルト１９は中央部分をＵ字形状
に折曲して、その中央部にソール１（図１）の引上げ部
１９Ａが設けられており、上記係止金具２１に挿通され
て連結されている。図１のソール１は、引上げ部１９Ａ
（図３）をソール１の前方から１番目の貫通孔２1 に挿
通し、かつ、各短尺ベルト２０をソール１の２番目から
４番目の貫通孔２2 〜２4 にそれぞれ嵌め込んだ後に、
アウターソール１４とミッドソール１５とが接合されて
いる。
尺ベルト１９、３本の短尺ベルト２０および６個のリン
グ状の係止金具２１を組み合わせて構成されている。各
短尺ベルト２０の両端部は、それぞれ、係止金具２１に
挿通して折り返した端部が縫着されて、係止金具２１に
連結されている。長尺ベルト１９は中央部分をＵ字形状
に折曲して、その中央部にソール１（図１）の引上げ部
１９Ａが設けられており、上記係止金具２１に挿通され
て連結されている。図１のソール１は、引上げ部１９Ａ
（図３）をソール１の前方から１番目の貫通孔２1 に挿
通し、かつ、各短尺ベルト２０をソール１の２番目から
４番目の貫通孔２2 〜２4 にそれぞれ嵌め込んだ後に、
アウターソール１４とミッドソール１５とが接合されて
いる。
【００１２】図３において、上記締付材６の長尺ベルト
１９は、足の左右について対象に折り曲げて足の両側面
に沿ってジグザグ状に巻かれている。すなわち、長尺ベ
ルト１９は、引上げ部１９Ａの両端部をほぼ直角に折り
曲げた折曲部１９Ｂを介して斜め上方の後部に向かって
延ばされ、その先端部には図２（ａ）の甲パット４の前
方から１番目の係合孔７1 に挿通して折り返された第１
の折り返し部１９Ｃ（図２（ｃ））が形成されている。
図２（ｃ）の第１の折り返し部１９Ｃから斜め下方の後
方に向かって延ばされた先端部には、係止金具２１に挿
通して折り返された第２の折り返し部１９Ｄが形成され
ている。この第２の折り返し部１９Ｄから後方側の部分
は、上述と同様に折り曲げられており、２番目の係合孔
７2 に挿通して折り返された第３の折り返し部１９Ｅ、
係止金具２１に挿通して折り返された第４の折り返し部
１９Ｆ、３番目の係合孔７3 に挿通して折り返された第
５の折り返し部１９Ｇ、係止金具２１に挿通して折り返
された第６の折り返し部１９Ｈが順次形成されている。
第６の折り返し部１９Ｈから足のかかとに向かって斜め
上方の後方に延びた部分は、図１のように、足首パット
５とインナー３の間を通って足のかかとの後部を回り、
足首パット５の反対側の導出孔８から外方に取り出され
て足首の前部側に引き出されている。長尺ベルト１９の
両端部には、縫着により締付孔１３が形成されている。
１９は、足の左右について対象に折り曲げて足の両側面
に沿ってジグザグ状に巻かれている。すなわち、長尺ベ
ルト１９は、引上げ部１９Ａの両端部をほぼ直角に折り
曲げた折曲部１９Ｂを介して斜め上方の後部に向かって
延ばされ、その先端部には図２（ａ）の甲パット４の前
方から１番目の係合孔７1 に挿通して折り返された第１
の折り返し部１９Ｃ（図２（ｃ））が形成されている。
図２（ｃ）の第１の折り返し部１９Ｃから斜め下方の後
方に向かって延ばされた先端部には、係止金具２１に挿
通して折り返された第２の折り返し部１９Ｄが形成され
ている。この第２の折り返し部１９Ｄから後方側の部分
は、上述と同様に折り曲げられており、２番目の係合孔
７2 に挿通して折り返された第３の折り返し部１９Ｅ、
係止金具２１に挿通して折り返された第４の折り返し部
１９Ｆ、３番目の係合孔７3 に挿通して折り返された第
５の折り返し部１９Ｇ、係止金具２１に挿通して折り返
された第６の折り返し部１９Ｈが順次形成されている。
第６の折り返し部１９Ｈから足のかかとに向かって斜め
上方の後方に延びた部分は、図１のように、足首パット
５とインナー３の間を通って足のかかとの後部を回り、
足首パット５の反対側の導出孔８から外方に取り出され
て足首の前部側に引き出されている。長尺ベルト１９の
両端部には、縫着により締付孔１３が形成されている。
【００１３】図１の靴紐１１は、締付材６の最も前方の
上部の折り返し部１９Ｃに挿通して引っ掛けられ、その
両側部が他の折り返し部１９Ｅ，１９Ｇに交互に挿通さ
れてジグザク状に巻かれた後に、締付材６の締付孔１３
を挿通して取り出されている。締付材６は上記靴紐１１
により、各折り返し部１９Ｃ、１９Ｅ，１９Ｇおよび足
首近傍の締付孔１３で締め上げられる。
上部の折り返し部１９Ｃに挿通して引っ掛けられ、その
両側部が他の折り返し部１９Ｅ，１９Ｇに交互に挿通さ
れてジグザク状に巻かれた後に、締付材６の締付孔１３
を挿通して取り出されている。締付材６は上記靴紐１１
により、各折り返し部１９Ｃ、１９Ｅ，１９Ｇおよび足
首近傍の締付孔１３で締め上げられる。
【００１４】上記靴は、インナー３に足を挿入した後に
靴紐１１の両端部を引っ張って締め付ける、つまり、通
常の靴と同様にして履く。締付材６の長尺ベルト１９
は、靴紐１１を締め付けることにより、各折り返し部１
９Ｃ〜１９Ｈが係合孔７1 〜７3 および係止金具２１内
を摺動して、引っ張られていく。そのため、引上げ部１
９Ａ（図２（ｃ））および３本の短尺ベルト２０は、ソ
ール１を４カ所においてミッドソール１５の下面側から
上方に引き上げる。これにより、弾性部材からなるソー
ル１は、足の裏面の形状に合致する形状に変形し、イン
ナー３を介して足の裏面に密着する。また、甲パット４
および足首パット５は、インナー３を介して足の甲とか
かと部に密着する。さらに、長尺ベルト１９は、ジグザ
グ状に巻かれている両側部が、インナー３を介して足の
側面に沿って密着する。
靴紐１１の両端部を引っ張って締め付ける、つまり、通
常の靴と同様にして履く。締付材６の長尺ベルト１９
は、靴紐１１を締め付けることにより、各折り返し部１
９Ｃ〜１９Ｈが係合孔７1 〜７3 および係止金具２１内
を摺動して、引っ張られていく。そのため、引上げ部１
９Ａ（図２（ｃ））および３本の短尺ベルト２０は、ソ
ール１を４カ所においてミッドソール１５の下面側から
上方に引き上げる。これにより、弾性部材からなるソー
ル１は、足の裏面の形状に合致する形状に変形し、イン
ナー３を介して足の裏面に密着する。また、甲パット４
および足首パット５は、インナー３を介して足の甲とか
かと部に密着する。さらに、長尺ベルト１９は、ジグザ
グ状に巻かれている両側部が、インナー３を介して足の
側面に沿って密着する。
【００１５】また、上記靴はソール１、インナー３、甲
パット４および足首パット５が別体になっているから、
汚れたり損傷した部材のみを購入して交換でき、したが
って経済的に優れていると共に、ユーザーの好みに応じ
た色や模様を選択して組み合わせることができる。特
に、インナー３をソール１に接着せずに別体とすること
により、靴の底部の剛性が小さくなって、底部がより変
形し易くなるから、フィット性が高まる。
パット４および足首パット５が別体になっているから、
汚れたり損傷した部材のみを購入して交換でき、したが
って経済的に優れていると共に、ユーザーの好みに応じ
た色や模様を選択して組み合わせることができる。特
に、インナー３をソール１に接着せずに別体とすること
により、靴の底部の剛性が小さくなって、底部がより変
形し易くなるから、フィット性が高まる。
【００１６】図４ないし図６はソール１の変形例を示
す。図４（ａ），（ｂ）のソール１は、ミッドソール１
５の４本の溝状の凹所１８1 〜１８4 に対応して、アウ
ターソール１４にも４本の溝状の凹所２３1 〜２３4 を
形成し、ミッドソール１５とアウターソール１４とを接
着して、貫通孔に代えて溝３０1 〜３０4 を形成してい
る。図５のソール１は、アウターソール１４に凹所を形
成せずに、ミッドソール１５の４本の溝状の凹所１８1
〜１８4 とアウターソール１４の上面とで貫通孔２1 〜
２4 を形成している。なお、１４ａは切欠孔である。図
６のソール１は、アウターソール１４に凹所を形成せず
に、ミッドソール１５に４本の貫通孔２1 〜２4 を成形
時に形成している。
す。図４（ａ），（ｂ）のソール１は、ミッドソール１
５の４本の溝状の凹所１８1 〜１８4 に対応して、アウ
ターソール１４にも４本の溝状の凹所２３1 〜２３4 を
形成し、ミッドソール１５とアウターソール１４とを接
着して、貫通孔に代えて溝３０1 〜３０4 を形成してい
る。図５のソール１は、アウターソール１４に凹所を形
成せずに、ミッドソール１５の４本の溝状の凹所１８1
〜１８4 とアウターソール１４の上面とで貫通孔２1 〜
２4 を形成している。なお、１４ａは切欠孔である。図
６のソール１は、アウターソール１４に凹所を形成せず
に、ミッドソール１５に４本の貫通孔２1 〜２4 を成形
時に形成している。
【００１７】図７〜図１０は第２実施例を示す。図７の
アウターソール１４とミッドソール１５を接合してなる
図８のソール１には、図４に図示したように、上述の貫
通孔２1 〜２4 （図１）に代えて、溝３０1 〜３０4 が
形成されている。図８の足首パット５は両側に締付材６
の導入孔８Ａと導出孔８Ｂとを備えている。この図８は
サンダル風の靴を示しており、たとえば、夏期用の靴ま
たはサンダルとしてこのままの状態で履くことができ
る。一方、図１０は靴として用いる場合を示している。
アウターソール１４とミッドソール１５を接合してなる
図８のソール１には、図４に図示したように、上述の貫
通孔２1 〜２4 （図１）に代えて、溝３０1 〜３０4 が
形成されている。図８の足首パット５は両側に締付材６
の導入孔８Ａと導出孔８Ｂとを備えている。この図８は
サンダル風の靴を示しており、たとえば、夏期用の靴ま
たはサンダルとしてこのままの状態で履くことができ
る。一方、図１０は靴として用いる場合を示している。
【００１８】本実施例の締付材６について、図８および
図９を参照して説明する。この締付材６は１本の長尺ベ
ルト３１のみで構成されている。この長尺ベルト３１の
長さ方向の中央部は、前方から１番目の溝３０1 に嵌め
込まれてソール１の引上げ部３１Ａを構成しており、引
上げ部３１Ａに対し左右両側の部分は以下のように順次
折り曲げられている。
図９を参照して説明する。この締付材６は１本の長尺ベ
ルト３１のみで構成されている。この長尺ベルト３１の
長さ方向の中央部は、前方から１番目の溝３０1 に嵌め
込まれてソール１の引上げ部３１Ａを構成しており、引
上げ部３１Ａに対し左右両側の部分は以下のように順次
折り曲げられている。
【００１９】長尺ベルト３１は引上げ部３１Ａから、先
ず、１番目の溝３０1 の左側の開口縁で上方に折り曲げ
て折曲部３１Ｂを形成し、更に甲パット４の前方から１
番目の係合孔７1 に向かって斜め上方の後方に延び、上
記係合孔７1 に挿通された後、折り返されて左側折り返
し部３１Ｄが形成されている。この折り返し部３１Ｄか
らは、２番目の溝３０2 に向かって斜め下方に延ばさ
れ、更に、上記溝３０2に沿って幅方向に向かって折り
曲げられることで折曲部３１Ｆが形成されている。この
折曲部３１Ｆから右側に延びる部分は２番目の溝３０2
に沿った下側引上げ部３１Ｇを構成している。
ず、１番目の溝３０1 の左側の開口縁で上方に折り曲げ
て折曲部３１Ｂを形成し、更に甲パット４の前方から１
番目の係合孔７1 に向かって斜め上方の後方に延び、上
記係合孔７1 に挿通された後、折り返されて左側折り返
し部３１Ｄが形成されている。この折り返し部３１Ｄか
らは、２番目の溝３０2 に向かって斜め下方に延ばさ
れ、更に、上記溝３０2に沿って幅方向に向かって折り
曲げられることで折曲部３１Ｆが形成されている。この
折曲部３１Ｆから右側に延びる部分は２番目の溝３０2
に沿った下側引上げ部３１Ｇを構成している。
【００２０】一方、長尺ベルト３１の右側の部分には、
先ず、１番目の溝３０1 の右側の開口縁（図示せず）で
上方に折り曲げた折曲部３１Ｈから甲パット４の右側の
１番目の係合孔（図示せず）に向かって斜め上方の後方
に延び、上記係合孔に挿通した後、折り返されて右側折
り返し部３１Ｊが形成されている。この折り返し部３１
Ｊからは、２番目の溝３０2 に向かって斜め下方に延ば
され、更に２番目の溝３０2 に沿って幅方向に向かって
折り曲げられて折曲部３１Ｋが形成され、この折曲部３
１Ｋから左側に延びる部分は、下側引上げ部３１Ｇの上
面に重なる上側引上げ部３１Ｍを構成している。つま
り、２番目の溝３０2 においては、長尺ベルト３１が２
重になっている。以下、同様にして、長尺ベルト３１が
足の側面と底面に沿って巻かれている。
先ず、１番目の溝３０1 の右側の開口縁（図示せず）で
上方に折り曲げた折曲部３１Ｈから甲パット４の右側の
１番目の係合孔（図示せず）に向かって斜め上方の後方
に延び、上記係合孔に挿通した後、折り返されて右側折
り返し部３１Ｊが形成されている。この折り返し部３１
Ｊからは、２番目の溝３０2 に向かって斜め下方に延ば
され、更に２番目の溝３０2 に沿って幅方向に向かって
折り曲げられて折曲部３１Ｋが形成され、この折曲部３
１Ｋから左側に延びる部分は、下側引上げ部３１Ｇの上
面に重なる上側引上げ部３１Ｍを構成している。つま
り、２番目の溝３０2 においては、長尺ベルト３１が２
重になっている。以下、同様にして、長尺ベルト３１が
足の側面と底面に沿って巻かれている。
【００２１】ところで、インナー３としては図１０に示
すように、足首をも覆う足袋状のインナー３を用いるこ
ともできる。このインナー３は足首を覆う形状で、か
つ、足挿入口の開口部に封止紐３３を備えており、その
ため、例えば、砂地の場所などに出かける場合に適して
いる。
すように、足首をも覆う足袋状のインナー３を用いるこ
ともできる。このインナー３は足首を覆う形状で、か
つ、足挿入口の開口部に封止紐３３を備えており、その
ため、例えば、砂地の場所などに出かける場合に適して
いる。
【００２２】図１１は締付材６の他の変形例を示す。締
付材６は、この図に示すように、１本の長尺ベルト１９
と１本の短尺ベルト２０と４個の係止金具２１とで構成
してもよい。
付材６は、この図に示すように、１本の長尺ベルト１９
と１本の短尺ベルト２０と４個の係止金具２１とで構成
してもよい。
【００２３】図１２は第４実施例を示す。図１２におい
て、長尺ベルト１９の両端部には、それぞれ面ファスナ
３６が縫着され、かつ、長尺ベルト１９の端部近傍に上
記面ファスナ３６が係着する面ファスナ３７が縫着され
ている。この実施例では、靴紐１１は巻き付けられてお
らず、長尺ベルト１９を導出孔８で折り返し、この長尺
ベルト１９の両端部を、甲パット４の導出孔１０から引
き出して引っ張った後、折り返して両面ファスナ３６，
３７を足首の近傍で互いに係着させることにより締付材
６を締め付ける。
て、長尺ベルト１９の両端部には、それぞれ面ファスナ
３６が縫着され、かつ、長尺ベルト１９の端部近傍に上
記面ファスナ３６が係着する面ファスナ３７が縫着され
ている。この実施例では、靴紐１１は巻き付けられてお
らず、長尺ベルト１９を導出孔８で折り返し、この長尺
ベルト１９の両端部を、甲パット４の導出孔１０から引
き出して引っ張った後、折り返して両面ファスナ３６，
３７を足首の近傍で互いに係着させることにより締付材
６を締め付ける。
【００２４】以上のとおり、図面を参照しながら好適な
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、甲パット４は、足の指先まで
覆う形状としてソール１に一体としてもよく、あるい
は、足首パット５を一体に設けた形状としてもよい。一
方、足首パット５はソール１に一体的に接着してもよ
い。また、甲パット４を設けずに、図１の靴紐１１を締
付材６の上部の折り返し部１９Ｃ，１９Ｅ，１９Ｇに左
右交互に挿通させるように巻付けて、締付材６の折り返
し用の係合部を靴紐１１で形成することもできる。さら
に、インナー３はその底面をソール１に接着してソール
１と一体化してもよい。締付材６はベルトなどの帯状に
限らず、紐状のものを用いてもよい。また、１つの履物
において、貫通孔２i と図１０の溝３０i とを混在させ
てもよい。したがって、そのような変更および修正は、
請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈され
る。
実施例を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見
て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定
するであろう。たとえば、甲パット４は、足の指先まで
覆う形状としてソール１に一体としてもよく、あるい
は、足首パット５を一体に設けた形状としてもよい。一
方、足首パット５はソール１に一体的に接着してもよ
い。また、甲パット４を設けずに、図１の靴紐１１を締
付材６の上部の折り返し部１９Ｃ，１９Ｅ，１９Ｇに左
右交互に挿通させるように巻付けて、締付材６の折り返
し用の係合部を靴紐１１で形成することもできる。さら
に、インナー３はその底面をソール１に接着してソール
１と一体化してもよい。締付材６はベルトなどの帯状に
限らず、紐状のものを用いてもよい。また、１つの履物
において、貫通孔２i と図１０の溝３０i とを混在させ
てもよい。したがって、そのような変更および修正は、
請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈され
る。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
締付材は、足の甲において折り返し用の係合部に係合し
て折り返されるとともに、ソールの幅方向に延びる少な
くとも３本の溝または貫通孔を通って少なくとも３カ所
でソールの裏側に回され、かつ足の側面に沿って巻かれ
ている。そのため、締付材の両端部を引っ張って締め付
けると、弾性部材からなるソールが足の裏面に沿った形
状に変形しながら足の裏面に密着する。したがって、ソ
ールが足の裏面全体に密着するから、極めて高いフィッ
ト性が得られる。
締付材は、足の甲において折り返し用の係合部に係合し
て折り返されるとともに、ソールの幅方向に延びる少な
くとも３本の溝または貫通孔を通って少なくとも３カ所
でソールの裏側に回され、かつ足の側面に沿って巻かれ
ている。そのため、締付材の両端部を引っ張って締め付
けると、弾性部材からなるソールが足の裏面に沿った形
状に変形しながら足の裏面に密着する。したがって、ソ
ールが足の裏面全体に密着するから、極めて高いフィッ
ト性が得られる。
【００２６】また、足の甲を覆う甲パットを設け、この
甲パットに締付材の折り返し用の孔からなる係合部を２
列形成すれば、組立性が向上するとともに、履物全体を
足全体に密着させることができ、極めて履き心地の良い
ものとなる。
甲パットに締付材の折り返し用の孔からなる係合部を２
列形成すれば、組立性が向上するとともに、履物全体を
足全体に密着させることができ、極めて履き心地の良い
ものとなる。
【００２７】さらに、締付材の折り返し部に紐を係合さ
せれば、紐を引っ張ることにより締付材の締め付け力を
高めて、より高いフィット感が得られる。
せれば、紐を引っ張ることにより締付材の締め付け力を
高めて、より高いフィット感が得られる。
【００２８】また、アウターソールとミッドソールとを
接着してソールを形成し、アウターソールとミッドソー
ルとの間で貫通孔を形成すれば、貫通孔の成形性が向上
する。
接着してソールを形成し、アウターソールとミッドソー
ルとの間で貫通孔を形成すれば、貫通孔の成形性が向上
する。
【００２９】また、ソールとは別体のインナーを設けれ
ば、ユーザーの好みや用途などに応じて所望のインナー
を選択して取り替えることができるとともに、部材が汚
れたような場合には、その部材のみを取り替えればよい
ので、ユーザーの経済的負担が軽くなる。しかも、履物
の底部の剛性が小さくなるから、ソールが足にフィット
し易くなって、フィット性が高まる。
ば、ユーザーの好みや用途などに応じて所望のインナー
を選択して取り替えることができるとともに、部材が汚
れたような場合には、その部材のみを取り替えればよい
ので、ユーザーの経済的負担が軽くなる。しかも、履物
の底部の剛性が小さくなるから、ソールが足にフィット
し易くなって、フィット性が高まる。
【図１】本発明の第１実施例にかかる靴の斜視図であ
る。
る。
【図２】同実施例の分解斜視図である。
【図３】同締付材の斜視図である。
【図４】ソールの変形例を示す概略右側面図および底面
図である。
図である。
【図５】ソールの他の変形例を示す概略右側面図および
底面図である。
底面図である。
【図６】ソールのさらに他の変形例を示す概略右側面図
および底面図である。
および底面図である。
【図７】本発明の第２実施例にかかる締付材およびソー
ルの分解斜視図である。
ルの分解斜視図である。
【図８】第２実施例の履物をサンダルとして用いた場合
の斜視図である。
の斜視図である。
【図９】同締付材の斜視図である。
【図１０】第２実施例の履物を靴として用いた場合の斜
視図である。
視図である。
【図１１】締付材のさらに他の変形例の斜視図である。
【図１２】本発明の第３実施例の斜視図である。
１：ソール ２1 〜２4 ：貫通孔 ３：インナー ４：甲パット ６：締付材 ７1 〜７3 ：係合孔（係合部） １１：靴紐（紐） １４：アウターソール １５：ミッドソール １６：踏み面 １８1 〜１８4 ：ミッドソールの凹所 ２３1 〜２３4 ：アウターソールの凹所 ３０1 〜３０4 ：溝
Claims (8)
- 【請求項１】 踏み面を下面に有し弾性部材からなるソ
ールに幅方向に延びる少なくとも３本の溝または貫通孔
を形成し、 足の甲において複数の折り返し用の係合部に係合して斜
め下方に折り返され、かつ、上記溝または貫通孔と足の
側面に沿って巻かれて上記ソールの上面を足の裏面に押
し付ける帯状または紐状の締付材を備えた履物。 - 【請求項２】 請求項１において、上記締付材が、前方
からｎ（ｎ＝自然数）番目に位置する溝または貫通孔か
ら足の側面に沿って巻かれ、足の甲において前方からｎ
番目の折り返し用の係合部に係合して斜め下方に折り返
され、前方から（ｎ＋１）番目の溝または貫通孔に向か
って巻かれ、最も後方の溝または貫通孔から足の側面に
沿って斜め後方に巻き出されて足首の近傍で締め上げら
れている履物。 - 【請求項３】 請求項１もしくは２において、足の甲を
覆う甲パットを有し、この甲パットには孔からなる上記
折り返し用の係合部が２列形成されている履物。 - 【請求項４】 請求項１もしくは２において、上記締付
材に係合して締付材を引っ張って上記締付材による締付
力を高める紐を有している履物。 - 【請求項５】 請求項１もしくは２において、足の甲を
覆う甲パットを有し、この甲パットに孔からなる上記折
り返し用の係合部が２列形成され、上記締付材に係合し
て締付材を引っ張って上記締付材による締付力を高める
紐を有している履物。 - 【請求項６】 請求項１もしくは２において、上記ソー
ルはミッドソールとアウターソールとが接着されて形成
され、上記ミッドソールとアウターソールとの間で上記
貫通孔が形成されている履物。 - 【請求項７】 請求項１もしくは２において、上記ソー
ルはミッドソールとアウターソールとが接着されて形成
され、上記ミッドソールおよびアウターソールの両方に
溝状の凹所を形成して上記溝を形成した履物。 - 【請求項８】 請求項１，２，３，４，５，６もしくは
７において、上記ソールとは別体のインナーを有する
靴。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29891094A JP2832684B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 履 物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29891094A JP2832684B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 履 物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08131201A true JPH08131201A (ja) | 1996-05-28 |
| JP2832684B2 JP2832684B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=17865760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29891094A Expired - Fee Related JP2832684B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 履 物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2832684B2 (ja) |
Cited By (28)
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-
1994
- 1994-11-07 JP JP29891094A patent/JP2832684B2/ja not_active Expired - Fee Related
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