JPH08130085A - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents

電磁誘導加熱装置

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JPH08130085A
JPH08130085A JP26590394A JP26590394A JPH08130085A JP H08130085 A JPH08130085 A JP H08130085A JP 26590394 A JP26590394 A JP 26590394A JP 26590394 A JP26590394 A JP 26590394A JP H08130085 A JPH08130085 A JP H08130085A
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JP
Japan
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work coil
voltage
output transistor
induction heating
electromagnetic induction
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26590394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Nemoto
正明 根本
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁調理器において静電気による回路素子の
破壊を防止する。 【構成】 発振回路12が出力する信号を出力トランジ
スタ11のベースに供給し、出力トランジスタ11をス
イッチングする。これにより、ワークコイル8に流れる
電流をスイッチングし、ワークコイル8と共振コンデン
サ9よりなる共振回路に共振電流を流れるようにする。
ワークコイル8より発生する電磁線が鍋21に作用し、
鍋21に渦電流が流れ、鍋21は加熱される。鍋21を
介して人に帯電している静電気が放電したとき、ワーク
コイル8に高電圧が誘起するが、このとき放電管31が
放電を開始し、ワークコイル8の両端の電圧が所定の電
位にクランプされる。その結果、出力トランジスタ11
の破壊が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電磁調理器にお
いて、ワークコイルを駆動する場合に用いて好適な電磁
誘導加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の電磁誘導加熱装置を応用
した電磁調理器の構成例を表している。交流電源1の出
力は、ノイズ除去用のコンデンサ2を介して全波整流回
路3に供給されるようになされている。全波整流回路3
の出力は、チョークコイル5とコンデンサ6,7を有す
る平滑フィルタ4に供給され、平滑された後、直流電圧
として、ワークコイル8と共振コンデンサ9の共振回路
に供給されるようになされている。
【0003】ワークコイル8に供給される電流は、ダン
パーダイオード10と並列に接続されている出力トラン
ジスタ11によりスイッチングされ、ワークコイル8と
共振コンデンサ9により構成される共振回路に共振電流
が流れるようになされている。そして、ワークコイル8
より発生した磁力線が鍋21に作用し、鍋21に渦電流
が発生して加熱されるようになされている。発振回路
(OSC)12は、発振動作を行い、出力トランジスタ
11をスイッチングする信号を出力している。
【0004】発振回路12が出力する信号に対応して出
力トランジスタ11がスイッチング動作を行うと、ワー
クコイル8と共振コンデンサ9に供給される電流がスイ
ッチングされ、この共振回路に共振電流が流れる。その
結果、ワークコイル8に磁力線が発生し、この磁力線に
対応して鍋21に渦電流が流れ、鍋21が加熱される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、調理者が調
理をしようとして鍋21に手を触れたとき、特に冬期に
おいては、調理者に帯電していた静電気が鍋21に放電
することがある。このとき、ワークコイル8に高電圧が
誘起され、最悪の場合、例えば出力トランジスタ11な
どが破壊されるおそれがある。
【0006】そこで、従来、例えば出力トランジスタ1
1のコレクタエミッタ間あるいはベースエミッタ間に、
十分小さい値のコンデンサを接続し、出力トランジスタ
11が破壊されることを防止するようにしている。
【0007】しかしながら、このようなコンデンサを接
続したとしても、静電気を十分キャンセルすることがで
きない課題があった。その結果、想像以上の大きな値の
静電気がワークコイル8に作用し、出力トランジスタ1
1の耐圧を超える誘起電圧が発生し、出力トランジスタ
11が破壊されてしまうことがあった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、回路素子の破壊を確実に防止することがで
きるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁誘導加熱装
置は、コンデンサ(例えば図1の共振コンデンサ9)と
ともに共振回路を構成するワークコイル(例えば図1の
ワークコイル8)を駆動して磁力線を発生させる電磁誘
導加熱装置において、ワークコイルに直流電圧を供給す
る供給手段(例えば図1の全波整流回路3)と、ワーク
コイルに供給される電流をスイッチングするスイッチン
グ手段(例えば図1の出力トランジスタ11)と、ワー
クコイルの両端の電圧をクランプするように、ワークコ
イルに並列に接続されたクランプ手段(例えば図1の放
電管31)とを備えることを特徴とする。
【0010】クランプ手段は、放電管としたり、スイッ
チング手段は、MOS FET、トランジスタ、または
IGBTなどとすることができる。
【0011】
【作用】上記構成の電磁誘導加熱装置においては、ワー
クコイル8に並列に放電管31が接続される。したがっ
て、ワークコイル8の両端に発生する電圧が所定値以上
に達すると、放電管31が放電動作を行い、ワークコイ
ル8の端子電圧が所定値以上になることが防止される。
したがって、回路素子の破壊を防止することができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の電磁誘導加熱装置を応用し
た電磁調理器の構成例を表しており、図3における場合
と対応する部分には、同一の符号を付してある。この実
施例は、図3に示した場合と基本的に同様の構成をして
おり、ワークコイル8の両端に放電管31が並列に接続
されている点だけが図3における場合と異なっている。
【0013】この放電管31の放電開始電圧は、放電管
31の電極間の距離を適当な値に設定することにより、
所定の値に設定することができる。そして、この放電管
31の放電開始電圧は、ワークコイル8の両端に発生す
る電圧を規制する値に設定されている。図1の実施例の
その他の構成は、図3における場合と同様である。
【0014】次に、図2の波形図を参照して、図1の実
施例の動作について説明する。交流電源1より出力され
た交流電圧が全波整流回路3により全波整流され、脈流
として平滑フィルタ4に入力される。平滑フィルタ4は
入力された脈流を直流電圧に変換し、ワークコイル8、
共振コンデンサ9および放電管31の並列回路に供給す
る。
【0015】発振回路12は発振動作を行い、図2
(A)に示すような、所定の周期で高レベルまたは低レ
ベルに変化する信号を出力トランジスタ11のベースに
印加する。出力トランジスタ11は、そのベースに供給
される信号の電圧VB が高レベルの時オンし、低レベル
の時オフする。
【0016】出力トランジスタ11がオンしていると
き、図2(B)に示すように、出力トランジスタ11に
流れるIQ は次第に増加し、出力トランジスタ11がオ
フしたとき、電流IQ は0となる。
【0017】これに対して、出力トランジスタ11のコ
レクタ電圧VC は、図2(C)に示すように、出力トラ
ンジスタ11がオフすると、次第に増大した後、再び減
少し、出力トランジスタ11がオンすると、0となる。
【0018】すなわち、出力トランジスタ11がオフす
ると、図2(D)に示すように、共振コンデンサ9に共
振電流IC が流れる。この共振電流IC の値は、出力ト
ランジスタ11をオフした直後、最も大きくなり、その
後次第に減少し、0になった後、今度は逆に負の方向に
大きくなる。そして、出力トランジスタ11がオンにな
ったとき、再び0となる。
【0019】一方、出力トランジスタ11がオフからオ
ンに変化したとき、図2(E)に示すように、ダンパー
ダイオード10に負の電流ID が流れる。その結果、ワ
ークコイル8、共振コンデンサ9および放電管31の並
列回路には、図2(F)に示すように、出力トランジス
タ11のコレクタエミッタ間に流れる電流IQ と、ダン
パーダイオード10に流れる電流ID と(D)の電流I
C を合成した電流ILが流れる。
【0020】ワークコイル8に電流が流れると、そこか
ら磁力線が発生し、その磁力線が鍋21に作用する。そ
して、鍋21に渦電流が流れ、鍋21が加熱される。
【0021】今、調理者から鍋21に静電気が放電し、
ワークコイル8の両端に所定値以上の誘起電圧が発生し
たとすると、その時、放電管31が放電を開始する。そ
の結果、ワークコイル8の両端の電圧は、放電管31の
放電開始電圧でクランプされ、放電開始電圧より大きな
電圧にはならない。したがって、この放電管31の放電
開始電圧を出力トランジスタ11の耐圧と等しいか、そ
の近傍の値に設定しておくことで、出力トランジスタ1
1の破壊を防止することができる。
【0022】正常動作時においてワークコイル8の両端
に発生する電圧は、数千ボルトにも達するので、放電管
31の放電開始電圧は、その電圧よりも高い電圧に設定
する必要がある。このような大容量の放電管31は、電
極間の距離を調整することで容易に実現することが可能
である。
【0023】ワークコイル8の両端の電圧をクランプす
るための素子として、放電管以外に、例えばバリスタ、
ツェナーダイオード、ヒュージングレジスタなどを用い
ることが理論的には可能である。しかしながら、これら
の素子は、比較的インピーダンスが大きく、動作を開始
するのに時定数を有することになる。これに対して、例
えばコロナ放電現象を利用した放電管はインピーダンス
が小さく、瞬時に動作させることが可能である。したが
って、電圧クランプ素子としては、アレスタなどの放電
管を用いることが好ましい。
【0024】また、放電管31はワークコイル8の一端
とアース間に接続することも可能である。しかしなが
ら、実験の結果、そのように接続すると、出力トランジ
スタ11が破壊されてしまう場合があった。したがっ
て、ワークコイル8の両端に放電管31を並列接続する
ことが好ましい。
【0025】さらに、出力トランジスタ11として、M
OS FETなど、MOS系のトランジスタを使用した
り、あるいはIGBT(Insulated Gate
Bipolar Transitor)を用いた場
合、これらの回路素子は特に静電気に対して弱いため、
静電気により破壊されることが多い。このため、出力回
路(出力トランジスタ11)としてこれらの回路素子を
用いる場合においては、特にこのように放電管31をワ
ークコイル8の両端に並列接続するようにすることが好
ましい。
【0026】次に、実験の結果について説明する。試験
セットとして、100Vで使用する出願人会社の電磁調
理器UF−300Bを用い、この電磁調理器の上にホー
ロ鍋を載置した。静電試験器に、200pF,0Ωのコ
ンデンサを装着し、このコンデンサに静電気を蓄積し
た。そして、静電試験器の静電気を、ホーロ鍋に放電さ
せた。静電試験器より発生する電圧を14kVまで上昇
させた場合においては、特に異常は発生しなかったが、
電圧を15kVとしたとき、出力トランジスタが破壊さ
れ、かつ、装置のヒューズがとんだ。
【0027】同一の形式の電磁調理器において、320
0Vで放電を開始するアレスタ(放電管)をワークコイ
ル8の両端に並列に接続して、同様の実験を行った。ア
レスタを接続しない場合と同様に、200pF,0Ωの
コンデンサに静電気を蓄積し、15kV乃至18kVの
電圧を、ホーロ鍋に100回放電したところ、特に異常
は認められなかった。
【0028】そこでさらに、静電試験器に装着するコン
デンサを500pF,0Ωのものに変更し、同様の試験
を行ったところ、やはり異常が認められなかった。
【0029】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、ワークコ
イルの両端に、ワークコイルの両端の電圧をクランプす
るクランプ手段を並列接続するようにしたので、回路素
子の破壊を確実に防止することが可能になる。そして、
そのためのコストもそれほど増大することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁誘導加熱装置を応用した電磁調理
器の一実施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明する波形図である。
【図3】従来の電磁誘導加熱装置を応用した電磁調理器
の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 交流電源 3 全波整流器 4 平滑フィルタ 8 ワークコイル 9 共振コンデンサ 10 ダンパーダイオード 11 出力トランジスタ 12 発振回路 21 鍋 31 放電管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサとともに共振回路を構成する
    ワークコイルを駆動して磁力線を発生させる電磁誘導加
    熱装置において、 前記ワークコイルに直流電圧を供給する供給手段と、 前記ワークコイルに供給される電流をスイッチングする
    スイッチング手段と、 前記ワークコイルの両端の電圧をクランプするように、
    前記ワークコイルに並列に接続されたクランプ手段とを
    備えることを特徴とする電磁誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ手段は、放電管であること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段は、MOS FE
    T、MOS IC、またはIGBTを含むことを特徴と
    する請求項2に記載の電磁誘導加熱装置。
JP26590394A 1994-10-31 1994-10-31 電磁誘導加熱装置 Withdrawn JPH08130085A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26590394A JPH08130085A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 電磁誘導加熱装置

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JP26590394A JPH08130085A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 電磁誘導加熱装置

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JPH08130085A true JPH08130085A (ja) 1996-05-21

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JP (1) JPH08130085A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292576A (ja) * 2000-04-04 2001-10-19 Furukawa Electric Co Ltd:The インバータ回路
JP2010005249A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Panasonic Corp 炊飯器
US9057756B2 (en) 2010-12-15 2015-06-16 Advantest Corporation Test apparatus

Cited By (3)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115