JPH08130060A - ボルト締め型コネクタ - Google Patents
ボルト締め型コネクタInfo
- Publication number
- JPH08130060A JPH08130060A JP6290604A JP29060494A JPH08130060A JP H08130060 A JPH08130060 A JP H08130060A JP 6290604 A JP6290604 A JP 6290604A JP 29060494 A JP29060494 A JP 29060494A JP H08130060 A JPH08130060 A JP H08130060A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- connector
- nut
- housing
- type connector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/621—Bolt, set screw or screw clamp
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/502—Bases; Cases composed of different pieces
- H01R13/512—Bases; Cases composed of different pieces assembled by screw or screws
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造工数が少なく安価で破断可能なボルトを
有するボルト締め型コネクタ、及びボルトの破断時にハ
ウジング及びナットに損傷が生じないボルト締め型コネ
クタの提供。 【構成】 ボルト30の頭部34から軸部32の一部まで延び
る凹部40により、軸部32の端部に破断可能な薄肉部42が
形成される。頭部34及び凹部40はヘッダ加工により、ま
た、ねじ部36及び小径部38は転造により形成され、機械
加工を必要としない。ボルト30のねじ部36に隣接して形
成された小径部38は保持部材50のスロット52に受容され
る。ボルト30の薄肉部42が破断する際、保持部材50及び
ナット70の端面74の当接により第1及び第2コネクタ1
0、60のハウジングの衝接が妨げられる。
有するボルト締め型コネクタ、及びボルトの破断時にハ
ウジング及びナットに損傷が生じないボルト締め型コネ
クタの提供。 【構成】 ボルト30の頭部34から軸部32の一部まで延び
る凹部40により、軸部32の端部に破断可能な薄肉部42が
形成される。頭部34及び凹部40はヘッダ加工により、ま
た、ねじ部36及び小径部38は転造により形成され、機械
加工を必要としない。ボルト30のねじ部36に隣接して形
成された小径部38は保持部材50のスロット52に受容され
る。ボルト30の薄肉部42が破断する際、保持部材50及び
ナット70の端面74の当接により第1及び第2コネクタ1
0、60のハウジングの衝接が妨げられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボルト及びナットの螺合
により嵌合するボルト締め型コネクタに関する。
により嵌合するボルト締め型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】自動車等の車輛に搭
載される電装品の高度化、複雑化に伴い、電装品間を相
互接続するコネクタの多極化が進行している。50極を超
えるような1対の多極コネクタはそれらの嵌合に要する
力が大きいので、作業者の手作業によって嵌合すること
が最早困難乃至は不可能である。このため、ボルト及び
ナットの螺合の際に生ずる強力な推進力により嵌合する
1対のボルト締め型コネクタが使用されている。
載される電装品の高度化、複雑化に伴い、電装品間を相
互接続するコネクタの多極化が進行している。50極を超
えるような1対の多極コネクタはそれらの嵌合に要する
力が大きいので、作業者の手作業によって嵌合すること
が最早困難乃至は不可能である。このため、ボルト及び
ナットの螺合の際に生ずる強力な推進力により嵌合する
1対のボルト締め型コネクタが使用されている。
【0003】ボルトのねじ部及びナットのねじ部の螺合
が進行すると、互いに対向する各コネクタの嵌合面が強
い力で当接し、コネクタハウジングを破損させる場合が
ある。このため、ボルトに破断可能なくびれ部を設け、
コネクタハウジングに過大な力が作用する前にくびれ部
を破断させることによりコネクタハウジングの破損を防
止したコネクタが提案されている(実開昭60-875号公
報)。
が進行すると、互いに対向する各コネクタの嵌合面が強
い力で当接し、コネクタハウジングを破損させる場合が
ある。このため、ボルトに破断可能なくびれ部を設け、
コネクタハウジングに過大な力が作用する前にくびれ部
を破断させることによりコネクタハウジングの破損を防
止したコネクタが提案されている(実開昭60-875号公
報)。
【0004】ところが、上記公報に開示されたボルトに
は、その軸部の中間にくびれ部が形成されている。この
ため、くびれ部の破断後において、破断端部がコネクタ
ハウジングの貫通孔内の深い位置にあり、破断した残余
のボルトの取外し作業が容易ではないという問題があ
る。
は、その軸部の中間にくびれ部が形成されている。この
ため、くびれ部の破断後において、破断端部がコネクタ
ハウジングの貫通孔内の深い位置にあり、破断した残余
のボルトの取外し作業が容易ではないという問題があ
る。
【0005】そこで、破断した残余のボルトと係合する
嵌合解除を用いた嵌合解除方法や、回動可能な工具との
係合部を先端に設けたボルトを有するボルト締め型コネ
クタが提案されている(特開平4-334882号公報)。この
方法及びコネクタによれば、ボルトの取外し及び1対の
コネクタの嵌合解除は比較的容易である。
嵌合解除を用いた嵌合解除方法や、回動可能な工具との
係合部を先端に設けたボルトを有するボルト締め型コネ
クタが提案されている(特開平4-334882号公報)。この
方法及びコネクタによれば、ボルトの取外し及び1対の
コネクタの嵌合解除は比較的容易である。
【0006】しかしながら、ボルトは、その一端にヘッ
ダ加工により形成された頭部、中間に機械加工により形
成されたくびれ部及び大径のフランジ部、他端側に転造
により形成されたねじ部、及び必要に応じヘッダ加工等
により付設される工具係合部を有し、少なくとも異なる
3工程により形成される。このため、ボルトの製造工数
が多く、製造コストが安価にならないという問題があ
る。
ダ加工により形成された頭部、中間に機械加工により形
成されたくびれ部及び大径のフランジ部、他端側に転造
により形成されたねじ部、及び必要に応じヘッダ加工等
により付設される工具係合部を有し、少なくとも異なる
3工程により形成される。このため、ボルトの製造工数
が多く、製造コストが安価にならないという問題があ
る。
【0007】一方、実開平5-41078 号公報には、破断可
能なくびれ部を有するボルトを板状金具によってコネク
タハウジングに固定したコネクタが開示されている。コ
ネクタハウジングは互いに連結されていないボルト保持
ハウジングと本体ハウジングとから構成されるので、ボ
ルトの破断後、ボルト保持ハウジングを取除くことによ
って破断端面を露出させることができる。従って、ボル
トの残余部分の取外しが容易である。
能なくびれ部を有するボルトを板状金具によってコネク
タハウジングに固定したコネクタが開示されている。コ
ネクタハウジングは互いに連結されていないボルト保持
ハウジングと本体ハウジングとから構成されるので、ボ
ルトの破断後、ボルト保持ハウジングを取除くことによ
って破断端面を露出させることができる。従って、ボル
トの残余部分の取外しが容易である。
【0008】しかし、同公報に開示されたボルトはねじ
部及びくびれ部の間に径大部を有している。このため、
ボルト及びナットの螺合が進行すると径大部がナットの
ねじ部に進入してナットのねじ部の一部に損傷を与える
おそれがある。このため、ナットを有するコネクタを再
利用できない場合が生じ、極めて不経済である。尚、ボ
ルトが破断する際に、ボルトのねじ部の全てがナットの
ねじ部と螺合せず、ボルトのねじ部が余るように寸法設
定すれば前述の損傷を回避することが可能であるが、こ
の場合、嵌合するコネクタハウジングに強い力が作用し
てコネクタハウジングに悪影響を与えるおそれがある。
勿論、ボルトのくびれ部はコネクタハウジングの破損防
止を目的としたものではあるが、くびれ部の寸法、ボル
トを回動させるトルク量等にバラつきが生ずればコネク
タハウジングに不具合を生じさせる可能性がある。この
問題は、前掲の実開昭60-875号公報及び特開平4-334882
号公報に開示されたコネクタにも共通する問題である。
部及びくびれ部の間に径大部を有している。このため、
ボルト及びナットの螺合が進行すると径大部がナットの
ねじ部に進入してナットのねじ部の一部に損傷を与える
おそれがある。このため、ナットを有するコネクタを再
利用できない場合が生じ、極めて不経済である。尚、ボ
ルトが破断する際に、ボルトのねじ部の全てがナットの
ねじ部と螺合せず、ボルトのねじ部が余るように寸法設
定すれば前述の損傷を回避することが可能であるが、こ
の場合、嵌合するコネクタハウジングに強い力が作用し
てコネクタハウジングに悪影響を与えるおそれがある。
勿論、ボルトのくびれ部はコネクタハウジングの破損防
止を目的としたものではあるが、くびれ部の寸法、ボル
トを回動させるトルク量等にバラつきが生ずればコネク
タハウジングに不具合を生じさせる可能性がある。この
問題は、前掲の実開昭60-875号公報及び特開平4-334882
号公報に開示されたコネクタにも共通する問題である。
【0009】従って、本発明は、製造工数が少なく低コ
ストのボルトを有するボルト締め型コネクタを提供する
ことを第1の目的とする。
ストのボルトを有するボルト締め型コネクタを提供する
ことを第1の目的とする。
【0010】また、本発明は、ボルトの破断時において
コネクタハウジング及びナットに損傷を与えないボルト
締め型コネクタを提供することを第2の目的とする。
コネクタハウジング及びナットに損傷を与えないボルト
締め型コネクタを提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のボルト締め型コ
ネクタは、破断可能なボルトを有し、該ボルトを用いて
コネクタハウジングを相手コネクタハウジングに締め付
け嵌合するボルト締め型コネクタにおいて、前記ボルト
にその頭部の端面から軸部の一部まで軸方向に沿って延
びる凹部を設けることにより、前記軸部の外周と前記凹
部との間に薄肉部を形成したことを特徴とする。
ネクタは、破断可能なボルトを有し、該ボルトを用いて
コネクタハウジングを相手コネクタハウジングに締め付
け嵌合するボルト締め型コネクタにおいて、前記ボルト
にその頭部の端面から軸部の一部まで軸方向に沿って延
びる凹部を設けることにより、前記軸部の外周と前記凹
部との間に薄肉部を形成したことを特徴とする。
【0012】また、本発明のボルト締め型コネクタは、
破断可能なボルト及び該ボルトを保持する保持部材を有
する第1コネクタと、ナットを有する第2コネクタとを
具え、前記ボルト及びナットの螺合により嵌合するボル
ト締め型コネクタにおいて、前記ボルトは、前記保持部
材のスロットに挿入される小径部を前記ナットのねじ部
と螺合するねじ部に隣接して形成され、前記ナットの端
面及び前記保持部材の当接により、前記第1及び第2コ
ネクタの衝接が妨げられていることを特徴とする。
破断可能なボルト及び該ボルトを保持する保持部材を有
する第1コネクタと、ナットを有する第2コネクタとを
具え、前記ボルト及びナットの螺合により嵌合するボル
ト締め型コネクタにおいて、前記ボルトは、前記保持部
材のスロットに挿入される小径部を前記ナットのねじ部
と螺合するねじ部に隣接して形成され、前記ナットの端
面及び前記保持部材の当接により、前記第1及び第2コ
ネクタの衝接が妨げられていることを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適実施
例を説明する。
例を説明する。
【0014】図1は、本発明のボルト締め型コネクタの
プラグコネクタの一実施例を示し、(A)平面図、
(B)正面図、(C)側面図である。図2及び図3は、
それぞれ図1の線II−II、線III −III に沿った断面図
である。ボルト30を保持するプラグコネクタ(第1コネ
クタ)10のハウジングは、外側の第1ハウジング11及び
内側の第2ハウジング12の2体からなり、第2ハウジン
グ12のラッチアーム14及び第1ハウジングの係止肩16
(図3参照)の係合により互いに結合されている。第1
及び第2ハウジング11、12の間にはシール部材80が挟持
されている。シール部材80は、第2ハウジング12のコン
タクト収容室18内に保持された雌型コンタクト(図示せ
ず)の一端から図3の上方に延出する多数の電線(図示
せず)をシールする貫通孔82を有する。加えて、第1ハ
ウジング11及び嵌合相手のキャップハウジング62(図5
参照)の間に介在して、プラグ及びキャップコネクタ1
0、60(図5参照)の嵌合面に水等が侵入しないようシ
ールする機能を有する。特に、シール部材80の端縁近傍
にはキャップハウジング62の突部64(図5参照)より寸
法の若干小さい凹溝84が形成され、突部64及び第1ハウ
ジング11の外壁20内側の間、並びに突部64及び第2ハウ
ジング12の間にシール部材80が圧縮されシール性を向上
させる。更に、シール部材80の孔86においても、ボルト
30の軸部32と密に当接して水等の侵入を防止する。
プラグコネクタの一実施例を示し、(A)平面図、
(B)正面図、(C)側面図である。図2及び図3は、
それぞれ図1の線II−II、線III −III に沿った断面図
である。ボルト30を保持するプラグコネクタ(第1コネ
クタ)10のハウジングは、外側の第1ハウジング11及び
内側の第2ハウジング12の2体からなり、第2ハウジン
グ12のラッチアーム14及び第1ハウジングの係止肩16
(図3参照)の係合により互いに結合されている。第1
及び第2ハウジング11、12の間にはシール部材80が挟持
されている。シール部材80は、第2ハウジング12のコン
タクト収容室18内に保持された雌型コンタクト(図示せ
ず)の一端から図3の上方に延出する多数の電線(図示
せず)をシールする貫通孔82を有する。加えて、第1ハ
ウジング11及び嵌合相手のキャップハウジング62(図5
参照)の間に介在して、プラグ及びキャップコネクタ1
0、60(図5参照)の嵌合面に水等が侵入しないようシ
ールする機能を有する。特に、シール部材80の端縁近傍
にはキャップハウジング62の突部64(図5参照)より寸
法の若干小さい凹溝84が形成され、突部64及び第1ハウ
ジング11の外壁20内側の間、並びに突部64及び第2ハウ
ジング12の間にシール部材80が圧縮されシール性を向上
させる。更に、シール部材80の孔86においても、ボルト
30の軸部32と密に当接して水等の侵入を防止する。
【0015】ボルト30は、一端にレンチ(図示せず)等
の工具と係合する大径の頭部34を、他端近傍にキャップ
コネクタ60のナット70のねじ部72(図5参照)と螺合す
るねじ部36をそれぞれ有する。軸部32及びねじ部36の間
には小径部38が形成され、後述の如く板状金具50のスロ
ット52に受容される。
の工具と係合する大径の頭部34を、他端近傍にキャップ
コネクタ60のナット70のねじ部72(図5参照)と螺合す
るねじ部36をそれぞれ有する。軸部32及びねじ部36の間
には小径部38が形成され、後述の如く板状金具50のスロ
ット52に受容される。
【0016】図4は、図1のコネクタに用いられるボル
トを示し、(A)平面図、(B)正面図、(C)(B)
の縦断面図である。ボルト30の頭部34の先端から軸部32
の一部にかけて軸方向に延びる凹部40が形成されてい
る。この凹部40は軸部32の一端において軸部32の外周と
の間に薄肉部42を形成するので、ボルト30に過大なトル
クが作用する場合、薄肉部42で破断する。頭部34及び凹
部40は、同一のヘッダ加工で形成可能である。従って、
ボルト30は、転造で形成されるねじ部36及び小径部38と
共に、ヘッダ加工及び転造の2工程で製造できる。この
ため、工数が従来よりも削減できると共に低コストのボ
ルト30が得られる。
トを示し、(A)平面図、(B)正面図、(C)(B)
の縦断面図である。ボルト30の頭部34の先端から軸部32
の一部にかけて軸方向に延びる凹部40が形成されてい
る。この凹部40は軸部32の一端において軸部32の外周と
の間に薄肉部42を形成するので、ボルト30に過大なトル
クが作用する場合、薄肉部42で破断する。頭部34及び凹
部40は、同一のヘッダ加工で形成可能である。従って、
ボルト30は、転造で形成されるねじ部36及び小径部38と
共に、ヘッダ加工及び転造の2工程で製造できる。この
ため、工数が従来よりも削減できると共に低コストのボ
ルト30が得られる。
【0017】ボルト30は、第1ハウジング12の上端に極
めて近い位置で破断するので、ボルト30の破断後の残余
の軸部32等の取外しは容易である。尚、前掲の実開平5-
41078 号公報に開示される如く、ボルト保持ハウジング
が本体ハウジングから容易に取外せる構造にすれば、ボ
ルト30の破断端部が完全に本体ハウジングから突出する
ので取外しが一層容易になる。
めて近い位置で破断するので、ボルト30の破断後の残余
の軸部32等の取外しは容易である。尚、前掲の実開平5-
41078 号公報に開示される如く、ボルト保持ハウジング
が本体ハウジングから容易に取外せる構造にすれば、ボ
ルト30の破断端部が完全に本体ハウジングから突出する
ので取外しが一層容易になる。
【0018】再び図2において、ボルト30は、その軸方
向に直交する方向に摺動可能な板状金具(保持部材)50
によりプラグコネクタ10に保持される。より詳細には、
板状金具50は、ボルト30の小径部38を受容する略U字状
のスロット52を有し、突部54が第2ハウジング12の外側
に露出する第1位置(2点鎖線)及び突部54が第2ハウ
ジング12の係合孔22と係合する第2位置(突線)の間を
摺動可能である。第1位置では、ボルト30のねじ部36が
スロット52を挿通可能である。第2位置では、ボルト30
のねじ部36の上端37が板状金具50の下面56と当接するこ
とによりボルト30の上方への脱抜が阻止される。
向に直交する方向に摺動可能な板状金具(保持部材)50
によりプラグコネクタ10に保持される。より詳細には、
板状金具50は、ボルト30の小径部38を受容する略U字状
のスロット52を有し、突部54が第2ハウジング12の外側
に露出する第1位置(2点鎖線)及び突部54が第2ハウ
ジング12の係合孔22と係合する第2位置(突線)の間を
摺動可能である。第1位置では、ボルト30のねじ部36が
スロット52を挿通可能である。第2位置では、ボルト30
のねじ部36の上端37が板状金具50の下面56と当接するこ
とによりボルト30の上方への脱抜が阻止される。
【0019】図5は、図1のコネクタ及び相手コネクタ
の嵌合状態を示す断面図である。但し、ボルトは断面し
ていない。ナット70を有するキャップコネクタ(第2コ
ネクタ)60のハウジング62は、そのコンタクト収容室
(図示せず)のそれぞれに雄型コンタクト(図示せず)
を保持固定する。また、中央にはナット70がインサート
成形されている。雄型コンタクトは、キャップハウジン
グ62と一体的に形成されたユニット(図示せず)内の回
路まで延出し接続されている。
の嵌合状態を示す断面図である。但し、ボルトは断面し
ていない。ナット70を有するキャップコネクタ(第2コ
ネクタ)60のハウジング62は、そのコンタクト収容室
(図示せず)のそれぞれに雄型コンタクト(図示せず)
を保持固定する。また、中央にはナット70がインサート
成形されている。雄型コンタクトは、キャップハウジン
グ62と一体的に形成されたユニット(図示せず)内の回
路まで延出し接続されている。
【0020】ナット70の端面74は、キャップハウジング
62のナット収容部65の上面66から突出しているので、ボ
ルト30及びナット70の螺合が進行すると板状金具50の下
面56がナット70の端面74と当接する。この時点では、ナ
ット70のねじ部72はボルト30のねじ部36のみと螺合する
ので、両ねじ部36、72の噛込が阻止される。従って、ナ
ット70のねじ部72の損傷を防止する。また、板状金具50
及びナット70の当接時においては、キャップコネクタ60
及びプラグコネクタ10の間、即ちキャップハウジング62
の上面66及び第2ハウジング12の対向面24の間、並びに
第2ハウジング12のフード先端26及びキャップハウジン
グ62のフード収容部底面68の間には間隙が形成されてい
る。従って、板状金具50及びナット70が当接することに
よってボルト30の螺入が阻止され薄肉部42でボルト30が
破断する際においても、プラグ及びキャップコネクタ1
0、60は衝接しない。このため、プラグ及びキャップハ
ウジング12、62の損傷は発生せず、プラグコネクタ10に
関してはボルト30の交換により、また、キャップコネク
タ60に関してはそのまま再利用できる。
62のナット収容部65の上面66から突出しているので、ボ
ルト30及びナット70の螺合が進行すると板状金具50の下
面56がナット70の端面74と当接する。この時点では、ナ
ット70のねじ部72はボルト30のねじ部36のみと螺合する
ので、両ねじ部36、72の噛込が阻止される。従って、ナ
ット70のねじ部72の損傷を防止する。また、板状金具50
及びナット70の当接時においては、キャップコネクタ60
及びプラグコネクタ10の間、即ちキャップハウジング62
の上面66及び第2ハウジング12の対向面24の間、並びに
第2ハウジング12のフード先端26及びキャップハウジン
グ62のフード収容部底面68の間には間隙が形成されてい
る。従って、板状金具50及びナット70が当接することに
よってボルト30の螺入が阻止され薄肉部42でボルト30が
破断する際においても、プラグ及びキャップコネクタ1
0、60は衝接しない。このため、プラグ及びキャップハ
ウジング12、62の損傷は発生せず、プラグコネクタ10に
関してはボルト30の交換により、また、キャップコネク
タ60に関してはそのまま再利用できる。
【0021】以上、本発明の好適実施例を詳細に説明し
たが、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形、変更が
可能である。例えば、上記実施例のボルト30は破断を容
易にするために横断面が円形の凹部40を有していたが、
横断面が四角形等の多角形又はその他の形状の凹部であ
ってもよい。この場合、凹部と相補的な形状の係合部を
有する工具を用いれば、ボルト30の破断後において残余
の軸部32等を容易に回転させることができる。また、横
断面が円形の凹部40に連続して更に横断面が三角形等の
多角形、プラス又はマイナスドライバの先端を受容する
形状又はその他の形状の第2凹部44(2点鎖線)を形成
すると、破断トルクの管理の容易性と残余の軸部32等の
取外し容易性とが両立する。さらに、保持部材は板状の
金具に限定することなく、厚肉の金属ブロックから形成
した金具であってもよい。この場合、保持部材の耐久性
が向上することは勿論である。
たが、本発明はその要旨の範囲内で種々の変形、変更が
可能である。例えば、上記実施例のボルト30は破断を容
易にするために横断面が円形の凹部40を有していたが、
横断面が四角形等の多角形又はその他の形状の凹部であ
ってもよい。この場合、凹部と相補的な形状の係合部を
有する工具を用いれば、ボルト30の破断後において残余
の軸部32等を容易に回転させることができる。また、横
断面が円形の凹部40に連続して更に横断面が三角形等の
多角形、プラス又はマイナスドライバの先端を受容する
形状又はその他の形状の第2凹部44(2点鎖線)を形成
すると、破断トルクの管理の容易性と残余の軸部32等の
取外し容易性とが両立する。さらに、保持部材は板状の
金具に限定することなく、厚肉の金属ブロックから形成
した金具であってもよい。この場合、保持部材の耐久性
が向上することは勿論である。
【0022】
【発明の効果】請求項1に係るボルト締め型コネクタに
よれば、少ない工数で破断可能なボルトを製造できるの
で、低コストのボルト締め型コネクタが得られる利点を
有する。また、破断箇所がボルトの頭部近傍なので、破
断したボルトの残余部分の取外しが容易である。
よれば、少ない工数で破断可能なボルトを製造できるの
で、低コストのボルト締め型コネクタが得られる利点を
有する。また、破断箇所がボルトの頭部近傍なので、破
断したボルトの残余部分の取外しが容易である。
【0023】請求項2に係るボルト締めコネクタによれ
ば、ボルトの破断時においてナットのねじ山及びコネク
タハウジングに損傷が生じないボルト締め型コネクタが
得られるという利点を有する。
ば、ボルトの破断時においてナットのねじ山及びコネク
タハウジングに損傷が生じないボルト締め型コネクタが
得られるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボルト締め型コネクタのプラグコネク
タの一実施例を示し、(A)平面図、(B)正面図、
(C)側面図である。
タの一実施例を示し、(A)平面図、(B)正面図、
(C)側面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図1の線III −III に沿った断面図である。
【図4】図1のコネクタに用いられるボルトを示し、
(A)平面図、(B)正面図、(C)(B)の縦断面図
である。
(A)平面図、(B)正面図、(C)(B)の縦断面図
である。
【図5】図1のコネクタ及び相手コネクタの嵌合状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
10 プラグコネクタ(第1コネクタ) 30 ボルト 32 軸部 34 頭部 36 ねじ部 38 小径部 40 凹部 42 薄肉部 50 板状金具(保持部材) 52 スロット 60 キャップコネクタ(第2コネクタ) 70 ナット 72 ねじ部 74 端面
Claims (2)
- 【請求項1】 破断可能なボルトを有し、該ボルトを用
いてコネクタハウジングを相手コネクタハウジングに締
め付け嵌合するボルト締め型コネクタにおいて、 前記ボルトにその頭部の端面から軸部の一部まで軸方向
に沿って延びる凹部を設けることにより、前記軸部の外
周と前記凹部との間に薄肉部を形成したことを特徴とす
るボルト締め型コネクタ。 - 【請求項2】 破断可能なボルト及び該ボルトを保持す
る保持部材を有する第1コネクタと、ナットを有する第
2コネクタとを具え、前記ボルト及びナットの螺合によ
り嵌合するボルト締め型コネクタにおいて、 前記ボルトは、前記保持部材のスロットに挿入される小
径部を前記ナットのねじ部と螺合するねじ部に隣接して
形成され、 前記ナットの端面及び前記保持部材の当接により、前記
第1及び第2コネクタの衝接が妨げられていることを特
徴とするボルト締め型コネクタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6290604A JPH08130060A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ボルト締め型コネクタ |
KR2019950030163U KR960015688U (ko) | 1994-10-31 | 1995-10-25 | 볼트 체결형 컨넥터 |
CN95118526A CN1130811A (zh) | 1994-10-31 | 1995-10-31 | 螺栓固定式连接器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6290604A JPH08130060A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ボルト締め型コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08130060A true JPH08130060A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17758159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6290604A Pending JPH08130060A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ボルト締め型コネクタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08130060A (ja) |
KR (1) | KR960015688U (ja) |
CN (1) | CN1130811A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010098301A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立建機株式会社 | 建設機械用コネクタ装置 |
JP2015105755A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 台湾固而美工業股▲ふん▼有限公司 | 車輪用締結具 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012186002A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JP5814021B2 (ja) * | 2011-07-19 | 2015-11-17 | 矢崎総業株式会社 | ボルト付きコネクタ |
JP7028153B2 (ja) * | 2018-12-17 | 2022-03-02 | 住友電装株式会社 | コネクタ嵌合体 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6290604A patent/JPH08130060A/ja active Pending
-
1995
- 1995-10-25 KR KR2019950030163U patent/KR960015688U/ko not_active Application Discontinuation
- 1995-10-31 CN CN95118526A patent/CN1130811A/zh active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010098301A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-02 | 日立建機株式会社 | 建設機械用コネクタ装置 |
CN102177621A (zh) * | 2009-02-27 | 2011-09-07 | 日立建机株式会社 | 工程机械用连接器装置 |
JPWO2010098301A1 (ja) * | 2009-02-27 | 2012-08-30 | 日立建機株式会社 | 建設機械用コネクタ装置 |
JP2015105755A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 台湾固而美工業股▲ふん▼有限公司 | 車輪用締結具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1130811A (zh) | 1996-09-11 |
KR960015688U (ko) | 1996-05-17 |
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