JP2917833B2 - 電気接続箱のナット保持構造 - Google Patents

電気接続箱のナット保持構造

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JP2917833B2
JP2917833B2 JP6262720A JP26272094A JP2917833B2 JP 2917833 B2 JP2917833 B2 JP 2917833B2 JP 6262720 A JP6262720 A JP 6262720A JP 26272094 A JP26272094 A JP 26272094A JP 2917833 B2 JP2917833 B2 JP 2917833B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気接続箱のナット保
持構造に関し、詳しくは、ナットの空回りを確実に防止
できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の電気接続箱、例えば、図4に
示すようなリレーボックス1には、丸穴端子を接続固定
するために、図5に示すような四角形状の金属製ナット
2を挿入して保持するためのナット挿入溝1a,1aが
形成されている。上記ナット2はボルトとの螺合時に空
回りを防ぐために、ネジ穴2aの外周部の一側部に四角
形状の台座部2bを設けた特別の形状とされている。該
各ナット挿入溝1aは、図6及び図7に示すように、底
壁1bと、該底壁1bの両側から立ち上がった両側壁1
c,1cと、該各側壁1cの上端からそれぞれ内向きに
折曲した上壁1eと、ナット挿入溝1aの奥の前壁1d
とを有し、上記ナット2をナット挿入溝1aの入口1f
から挿入し、前方へスライドさせて、ナット2の台座部
前面2cを前壁1dに当接させ、底壁1bと上壁1eと
の間に台座部2bを挟んで保持している。
【0003】上記ナット挿入溝1aの一方の側壁1cに
は、ランス部1gが一体的に形成され、該ランス部1g
により、挿入されたナット2の台座部後面2dcを係止
して、ナット2が反挿入方向(入口1fの方向)にスラ
イドしないように保持している。上記ナット2には、ワ
イヤハーネスの電線3の先端に固定した丸穴端子4を当
てがうと共に、リレーボックス1の差込部1hから挿入
するヒュージブルリンク7の端子7aの丸穴も連通さ
せ、これら丸穴にボルト6を貫通させて、上記ナット2
に螺合することにより、端子4、7aを接続すると共
に、ナット2に固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ナット2は、台座
部2bの左右両側面2e,2eと前面2cの三面がナッ
ト挿入溝1aの両側壁1c,1cと前壁1dとでそれぞ
れ保持されるようになっているが、一方の側壁1cを切
り欠いてランス部1gを形成しているため、この側壁1
cの強度が低下して、実質的には、他方の側壁1c側の
台座部側面2eと、台座部前面2cの二面がそれぞれ保
持されているに過ぎない。したがって、ボルト6の螺合
時に、ナット2に過大な回転トルクが作用すると、ラン
ス部1gを形成した側壁1cを撓ませたり、削ったりし
て破損を発生させ、ナット2が空回りするという問題が
ある。
【0005】さらに、ボルトとの螺合時に回り止めする
ため、台座部を設けナットは特別仕様であるため、コス
ト高になる欠点もあった。
【0006】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、ナットの空回りを確実に防止できると共に、
通常の六角形状のナットを用いることが出来るようにし
た電気接続箱のナット保持構造を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、断面を凹状に成形した導電金属製のナッ
ト保持用プレートを設け、該ナット保持用プレートの前
部の両側壁の間に、六角形状のナットの対向する二面を
圧入すると共に、上記ナット保持用プレートの底壁に、
上前方へ切り起こして、上記ナットの後角部を係止する
上切り起こし片と、下後方へ切り起こした下切り起こし
片とを形成する一方、電気接続箱の樹脂製のケースに、
上記ナット保持用プレートを挿入するプレート挿入溝を
形成して、該プレート挿入溝の前壁に、上記ナットの前
角部を当て止めて位置決めする位置決め凸部を設けると
共に、該プレート挿入溝の底壁に、上記ナット保持用プ
レートの下切り起こし片を係止する係止凹部を設けたこ
とを特徴とする電気接続箱のナット保持構造を提供する
ものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、断面凹状の導電金属製のナッ
ト保持用プレートの両側壁の間に、六角形状のナットの
対向する二面を圧入した後、ナット保持用プレートを電
気接続箱のプレート挿入溝に挿入して、ナットの前角部
をプレート挿入溝の前壁の位置決め凸部に当て止め、ナ
ットの後角部を係止するナット保持用プレートの上切り
起こし片との間でナットを位置決めして保持すると共
に、ナット保持用プレートの下切り起こし片を、プレー
ト挿入溝の係止凹部で係止して、ナット保持用プレート
が反挿入方向に抜けないように保持する。これにより、
ボルトの螺合時に、ナットに過大な回転トルクが作用し
ても、そのトルクは金属製のナット保持用プレートの両
側壁で受け支えられるので、樹脂製のプレート挿入溝の
両側壁が破損するおそれがなくなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。なお、図4以下の従来技術と同一構成・作用の
箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。図3に
示すように、断面を凹状にプレス成形した前後方向に長
い金属製のナット保持用プレート10(以下、プレート
10と略す)を設け、該プレート10の前部の両側壁1
0a,10aの間に、既製品である六角形状のナット1
1の対向する二面11a,11aを上方から圧入してい
る。
【0010】上記プレート10の底壁10bの前後方向
の略中間部には、底壁10bから上前方へ切り起こした
上切り起こし片10cを形成して、該上切り起こし片1
0cで上記ナット11の後角部11bを後方へ移動しな
いように係止している。また、上記プレート10の底壁
10bの前後方向の後部には、底壁10bから下後方へ
切り起こした下切り起こし片10dを形成している。
【0011】一方、図1及び図2に示すように、樹脂製
のリレーボックス9には、上記プレート10の両側壁1
0a,10aを挿入方向にガイドする両側壁9c,9c
と、プレート10の底壁10bを挿入方向にガイドする
底壁9bとを有するプレート挿入溝9aを形成してい
る。該プレート挿入溝9aの前壁9dには、プレート挿
入溝9aにプレート10とともに挿入されたナット11
の前角部11cを当て止めて位置決めする位置決め凸部
9eを設けている。
【0012】また、上記プレート挿入溝9aの底壁9b
には、上記ナット11の前角部11cが位置決め凸部9
eで当て止められた位置で、プレート10の下切り起こ
し片10dを係止して、プレート10が反挿入方向に抜
けないように保持する係止凹部9fを設けている。
【0013】組付は、まず、プレート10の前部の両側
壁10a,10a間に、ナット11の対向する二面11
a,11aを上方から圧入する。その後、プレート10
をリレーボックス9のプレート挿入溝9aに挿入する
と、ナット11の前角部11cがプレート挿入溝9aの
前壁9dの位置決め凸部9eで当て止められて、ナット
11の後角部11bを係止するプレート10の上切り起
こし片10cとの間で、ナット11が位置決めされた状
態で保持される。
【0014】また、ナット11の前角部11cが位置決
め凸部9eで当て止められた位置で、プレート10の下
切り起こし片10dがプレート挿入溝9aの係止凹部9
fで係止されて、プレート10が反挿入方向に抜けない
ように保持される。
【0015】上記実施例のように、プレート10の両側
壁10a,10aでナット11の二面11a,11aを
保持することにより、ボルト6の螺合時に、ナット11
に過大な回転トルクが作用しても、そのトルクは、プレ
ート10の両側壁10a,10aで受け支えられて、プ
レート挿入溝9aの両側壁9c,9cに作用しないか
ら、プレート挿入溝9aの両側壁9c,9cが破損する
おそれがなくなり、ナット11が空回りするのを確実に
防止できる。これに伴って、プレート挿入溝9aの両側
壁9c,9cの破損を防止するためのナット11の細か
なトルク管理も不要になる。しかも、別注品の高価な四
角形状のナットが必要なく、規格品の安価な六角ナット
11を使用できる。
【0016】なお、先にプレート10をプレート挿入溝
9aに組みつけておき、該プレート10にナット11を
圧入してもよい。
【0017】また、本発明は上記実施例に限定されず、
図3(A)に二点鎖線で示すように、プレート10に羽
根部10e,10eを設けて、図1(B)に二点鎖線で
示すように、プレート挿入溝9aの底壁9bに沿って、
羽根部10e,10eを挿入する挿入溝9g,9gを形
成すると、プレート10とナット11の上下方向も正確
に位置決めできるので、ヒュージブルリンク7の端子7
aをナット11に接触させるための差し込みがスムーズ
になる。
【0018】上記実施例では、電気接続箱としてリレー
ボックス9を例にとったが、ヒュージブルリンクブロッ
ク7等にも本発明を適用できることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の電気接続箱のナット保持構造は、金属製プレートの両
側壁の間に、六角形状のナットの対向する二面を圧入し
た後、プレートを電気接続箱のプレート挿入溝に挿入し
て、ナットの前角部をプレート挿入溝の前壁の位置決め
凸部に当て止め、ナットの後角部を係止するプレートの
上切り起こし片との間でナットを位置決めして保持する
と共に、プレートの下切り起こし片を、プレート挿入溝
の係止凹部で係止して、プレートが反挿入方向に抜けな
いように保持するようにしたから、ボルトの螺合時に、
ナットに過大な回転トルクが作用しても、そのトルクは
金属製プレートの両側壁で受け支えられるので、プレー
ト挿入溝の両側壁が破損するおそれがなくなり、ナット
が空回りするのを確実に防止できるようになる。
【0020】これに伴って、従来のようなナット挿入溝
の破損を防止するためのきめ細かなナットのトルク管理
も不要になると共に、別注品の高価な四角形状のナット
が必要なく、既製の規格品からなる安価な六角形状のナ
ットを使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリレーボックスであり、(A)
は正面図、(B)は底面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 (A)はプレートの正面図、(B)は側面断
面図である。
【図4】 従来のヒュージブルリンクブロックの斜視図
である。
【図5】 ナットの斜視図である。
【図6】 ヒュージブルリンクブロックの正面図であ
る。
【図7】 (A)はナットを挿入しない図7のB−B線
断面図、(B)はボルト及び接続する端子を示すと共に
ナットを挿入した図7のB−B線断面図である。
【符号の説明】
9 リレーボックス 9a プレート挿入溝 9b 底壁 9c 両側壁 9d 前壁 9e 位置決め凸部 9f 係止凹部 10 プレート 10a 両側壁 10b 底壁 10c 上切り起こし片 10d 下切り起こし片 11 ナット 11a 対向する二面 11b 後角部 11c 前角部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面を凹状に成形した導電金属製のナッ
    ト保持用プレートを設け、該ナット保持用プレートの両
    側壁の間に六角形状のナットの対向する二側面を圧入す
    ると共に、上記ナット保持用プレートの底壁に、上前方
    へ切り起こして、上記ナットの後角部に係止する上切り
    起こし片と、下後方へ切り起こした下切り起こし片とを
    形成する一方、 電気接続箱の樹脂製のケースに、上記ナット保持用プレ
    ートを挿入するプレート挿入溝を形成して、該プレート
    挿入溝の前壁に、上記ナットの前角部を当て止めて位置
    決めする位置決め凸部を設けると共に、該プレート挿入
    溝の底壁に、上記ナット保持用プレートの下切り起こし
    片を係止する係止凹部を設けたことを特徴とする電気接
    続箱のナット保持構造。
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