JPH08129942A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器

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JPH08129942A
JPH08129942A JP6264840A JP26484094A JPH08129942A JP H08129942 A JPH08129942 A JP H08129942A JP 6264840 A JP6264840 A JP 6264840A JP 26484094 A JP26484094 A JP 26484094A JP H08129942 A JPH08129942 A JP H08129942A
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arc
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JP6264840A
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Eisaku Mizufune
栄作 水船
Kenichi Natsui
健一 夏井
Yukio Kurosawa
幸夫 黒沢
Goro Daimon
五郎 大門
Yoshito Asai
義人 浅井
Katsuichi Kashimura
勝一 樫村
Osamu Koyanagi
修 小柳
Koji Ishikawa
孝二 石川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • H01H33/70Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/88Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid the flow of arc-extinguishing fluid being produced or increased by movement of pistons or other pressure-producing parts
    • H01H33/90Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid the flow of arc-extinguishing fluid being produced or increased by movement of pistons or other pressure-producing parts this movement being effected by or in conjunction with the contact-operating mechanism
    • H01H33/91Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid the flow of arc-extinguishing fluid being produced or increased by movement of pistons or other pressure-producing parts this movement being effected by or in conjunction with the contact-operating mechanism the arc-extinguishing fluid being air or gas
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/52Cooling of switch parts
    • H01H2009/526Cooling of switch parts of the high voltage switches
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明では、絶縁ノズル8からの高温排気ガス
が直接磁性体13にさらされないように、一方の主母線
導体7bと電気的に接続された導体19に着脱可能な固
定アーク接触子9を固定し、磁性体13が、該導体9を
取り囲むように配設したことを特徴とする。 【効果】本発明によれば、事故電流遮断過程において、
絶縁ノズルから排気された高温ガスに磁性体がさらされ
ることはなく、かつ磁性体の効率的な冷却構造により、
磁性体の過度の温度上昇が抑制されるため、磁性体は性
能低下することなく半永久的に使用可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッファ形ガス遮断器
に係り、特に近距離線路故障時の遮断責務の軽減を目的
とした極間過渡回復電圧制御用磁性体の配設法と冷却法
に改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電力需要増大に伴うUHV送電等
による送電系統の高電圧・送電容量増大化により、送電
系統の地絡事故における遮断電流は漸次増大の一途を辿
り、また、変電所・開閉所等の立地条件の制約が厳しく
なりつつある今日、ガス遮断器の小型化は必須となって
いる。このため、遮断点数の低減により、一遮断点当た
りの遮断容量の増大化による遮断性能の向上が図られて
いる。
【0003】このような状況により、送電容量の増大は
近距離線路故障時における遮断電流と遮断電流変化率の
増大に繋がるため、過渡回復電圧上昇率が漸次増大し、
遮断責務はより一層厳しくなる。
【0004】このような問題に対し、従来は、例えば特
開平3−190028 号に開示されている技術的方法が知られ
ている。
【0005】一方、近距離線路故障のとき、電流アーク
を介して可動アーク接触子と固定アーク接触子に遮断電
流が流れ、磁性体が固定アーク接触子を取り囲むように
配設されているため、遮断電流により形成される磁束は
磁性体と鎖交し、遮断電流零点直前より磁性体の自己イ
ンダクタンスが増大し始める。その結果、遮断電流の変
化率は低減され、遮断器極間の過渡回復電圧上昇率が遮
断電流変化率に比例して低減されるため、等価的に遮断
部の遮断容量が増大し、遮断性能の向上が図れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来技術
では、磁性体は絶縁ノズルにより高速排気されコンタク
トベース内に流入した高温ガスに直接さらされる。さら
に、遮断電流により磁性体が励磁されるとき、ヒステリ
シス損と渦電流損の電力損失に起因した磁性体自身の発
熱により、磁性体は温度上昇する。また、磁性体が取り
囲む固定アーク接触子の先端には電流アークが点弧し加
熱されるため、固定アーク接触子を構成する導体の熱伝
導によっても磁性体は温度上昇する。
【0007】ここで、フェライトアモルファス合金等の
非晶質軟磁性体または超微粒子結晶軟磁性体から成る過
渡回復電圧制御用磁性体のキュリー温度は最大でもTc
=570℃程度であり、磁性体がキュリー温度を超える
とき、磁性体は完全に消磁される。また、前記磁性体の
温度が100℃程度を超えると、磁性体の飽和磁束密度
と保持力が増大し、磁性体が保持すべき磁束量の低下と
電力損失の増大が顕著になる。
【0008】したがって、従来構造では、磁性体は過度
の温度上昇を余儀なくされ、磁気特性の劣化により所定
の性能が得られないという問題があった。
【0009】また、従来構造では、磁性体が取り囲む固
定アーク接触子は、その構造上磁性体を1回貫通するの
みで、磁性体の有効磁束鎖交数は必然的に制約を受け
る。その結果、所定の磁束量を磁性体が保持するには、
磁性体体積の増大が不可欠となるため、磁性体の電力損
失は増大し、さらに体積増大に伴い磁性体の大形・重量
化が避けられないという問題があった。
【0010】本発明の目的は、係る問題を解決し、磁性
体の小形化と低電力損失化、さらには効率的な冷却構造
により、遮断性能の向上を図ったパッファ形ガス遮断器
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題点に
鑑み、本発明では、絶縁ノズルからの高温排気ガスが直
接磁性体にさらされないように、一方の主母線導体と電
気的に接続された導体に着脱可能な固定アーク接触子を
固定し、磁性体が前記導体を取り囲むように配設したこ
とを特徴としている。さらにコンタクトベースに具備さ
れた複数の排気口より下流側に位置するコンタクトベー
ス上の部位に絶縁部材を固定し、前記絶縁部材にて固定
アーク接触子を固定した前記導体を固定し、かつ磁性体
を前記絶縁部材の下流側に設け、前記絶縁ノズルの高温
排気ガスが磁性体に直接さらされないように前記絶縁部
材による仕切りを設けたことを特徴としている。
【0012】また、前記磁性体の外周を取り囲む絶縁筒
または金属筒に、複数の開口部を具備して成ることを特
徴としている。
【0013】さらに、一方の主母線導体と電気的に接続
され、着脱可能な固定アーク接触子を固定した導体を磁
性体が取り囲むように配設され、かつ磁性体を取り囲む
ように配設された複数の導体ロッドにより遮断電流の往
復帰還路を形成することを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明によれば、近距離線路故障時に流れる遮
断電流は、可動アーク接触子と固定アーク接触子間に点
弧した電流アークを介して、固定アーク接触子の固定導
体を経て、前記固定導体に電気的に接続・固定された一
方の主母線導体に流れる。このとき、磁性体は前記固定
導体を取り囲むように配設されているため、磁性体は遮
断電流により有効に励磁される。その結果、遮断電流の
零点直前にて磁性体の自己インダクタンスは増大し始
め、遮断電流変化率が低減されるため、遮断器極間の過
渡的回復電圧上昇率が低減され、遮断性能の向上が図れ
る。
【0015】また、絶縁ノズルから排気された高温ガス
は、コンタクトベースが具備した複数の排気口より下流
側に位置するコンタクトベース上の部位に絶縁部材を設
け、前記絶縁部材が固定アーク接触子の固定導体を固定
し、さらに磁性体が前記絶縁部材の下流側に配設されて
いるため、前記絶縁部材の仕切りにより、磁性体が直接
絶縁ノズルの高温排気ガスにさらされることはなく、磁
性体の過度の温度上昇は抑制され、磁気特性の劣化防止
を図ることができる。
【0016】さらに、電流遮断時に磁性体自身が発生す
る電力損失に起因した熱は、磁性体を取り囲む絶縁筒ま
たは金属筒に設けられた複数の開口部を通して効率良く
放熱され、磁性体の過度の温度上昇は抑制される。
【0017】また、固定アーク接触子の固定導体を磁性
体が取り囲むように配設され、かつ磁性体を取り囲むよ
うに配設された複数の導体ロッドにより、遮断電流の往
復帰還路を構成することにより、磁性体の鎖交磁束は、
磁性体が取り囲む前記固定導体を流れる遮断電流と前記
導体ロッドに分流して流れる遮断電流により形成される
磁束の和となる。したがって、従来に比し、導体ロッド
を流れる遮断電流により形成される磁束分が増大するた
め、磁性体が具備すべき磁束量と自己インダクタンス
は、従来より小体積の磁性体で実現され、磁性体の小形
・軽量化と低電力損失化が可能となり、遮断性能の向上
が図られ得る。
【0018】
【実施例】以下、図1から図7に示す実施例を用いて、
本発明を説明する。
【0019】図1は、本発明に係る磁性体配設法の一実
施例を示すガス遮断器の構成図である。
【0020】図1において、絶縁ノズル8とパッファシ
ャフト4、さらに図示されてない可動アーク接触子が一
体を成すパッファシリンダ2と図示されてない固定ピス
トンにより、図示されてない操作器と連結されたパッフ
ァシャフト4を駆動してパッファ作用を生ぜしめ、可動
アーク接触子と前記可動アーク接触子とほぼ同軸上に対
向配設された固定アーク接触子間に点弧した電流アーク
に、前記パッファ作用により圧縮された消弧性ガスを吹
き付けて電流アークを遮断し、電流アークにて加熱さ
れ、絶縁ノズルから少なくともコンタクトベース11側
に前記消弧性ガスの高温ガスを排気するパッファ形ガス
遮断器において、可動アーク接触子は主母線導体7aと
接続部6aを介して導体5aに電気的に接続され、また
固定アーク接触子9は他方の主母線導体7bと接続部6
bを介して導体5bと5cに電気的に接続されている。
さらに、図示されていない主可動接触子はパッファシリ
ンダ2に電気的に接続・固定され、主固定接触子10は
コンタクトベース11に電気的に接続・固定されてい
る。
【0021】さらに、交換作業の簡便化によるメンテナ
ンスの効率化を図るため、固定アーク接触子9は着脱可
能とし、磁性体13は固定アーク接触子9と主母線導体
7bを電気的に接続する固定導体19を取り囲むように
配設されている。また、前記固定導体19は、絶縁ノズ
ル8から流出し、コンタクトベース11内に流入した高
温排気ガスをコンタクトベース11外に排気するために
設けられた排気口12a,12bの下流側に位置するコン
タクトベース11上に固定した絶縁部材14aと接地タ
ンク1に固定された絶縁筒3bに固定され、前記固定導
体19とコンタクトベース11および接地タンク1は電
気絶縁され、前記磁性体13は前記絶縁部材14aの下
流側に配設されている。さらに、前記固定導体19と前
記絶縁部材14aのそれぞれに固定され、かつ前記磁性
体13を取り囲むように円筒部材15を配設し、前記円
筒部材15は絶縁物あるいは金属導体のいずれかから成
り、金属導体から成る場合、前記円筒部材15とコンタ
クトベース11とは前記絶縁部材14aにより電気絶縁
されて成ることを特徴としている。
【0022】ここで、主接触子と同様、可動アーク接触
子と固定アーク接触子9は接離可能で、近距離線路故障
が発生したとき、遮断電流は可動アーク接触子と固定ア
ーク接触子9との間に点弧した電流アークを介して前記
固定導体19を流れるため、遮断電流によって形成され
る磁束により磁性体13は励磁される。このとき、コン
タクドベース11に設けられた前記絶縁部材14aの仕
切りにより、磁性体13が絶縁ノズル8からの高温排気
ガスにさらされることを防止できるため、磁性体13の
過度の温度上昇による性能低下がまったくなく、磁性体
13は半永久的に使用可能となる。また、通電電流は主
として、互いに接離可能な主可動接触子と主固定接触子
10の両主接触子間を介して前記コンタクトベース11
を流れ、さらに前記コンタクトベース11に電気的に接
続された導体5bを通して主母線導体7bに流れるた
め、磁性体13に及ぼす磁気的影響は非常に小さい。
【0023】図2は、図1の磁性体の配設構成におけ
る、磁性体の冷却法の一実施例を示す構造断面図であ
る。
【0024】図2より、磁性体13を取り囲む前記円筒
部材15の側面に複数の開口部17aを設けることによ
り、電流遮断時の磁性体13の電力損失に起因した発熱
が効率的に前記開口部17aを通して放熱されるため、
磁性体13の過度の温度上昇が防止される。また、固定
アーク接触子9はその先端に点弧した電流アークにより
極度に加熱され、固定アーク接触子9の固定導体19を
通して熱伝導が生じることにより磁性体13は過度に加
熱されるため、加熱防止の目的で、電気絶縁を兼ねた絶
縁部材14bを固定導体19と磁性体13の間隙に設け
て成ることを特徴としている。
【0025】また、図3は本発明に係る磁性体配設法の
他の実施例を示すガス遮断器の構成図である。
【0026】図3より、複数の導体ロッド16の一端を
磁性体13が取り囲む固定導体19に電気的に接続・固
定し、他端をコンタクトベース11に固定した前記絶縁
部材14aを介して固定し、かつ前記導体ロッド16が
磁性体13を取り囲むように配設され、前記固定導体1
9と前記導体ロッド16を通して遮断電流が磁性体13
を取り囲むように往復帰還路を流れ、さらに前記導体ロ
ッド16の前記絶縁部材14a側の端部に接続された導
体5dにより主母線導体7bに接続されて成ることを特
徴としている。このとき、遮断電流は固定導体19を通
って複数の導体ロッド16に分流し、さらに導体5dを
介して主母線導体7bに流れる。このため、固定導体1
9を流れる遮断電流と導体ロッド16を分流して流れる
遮断電流が形成する両磁束が磁性体13に鎖交するた
め、鎖交磁束数は実質的に増大する。その結果、所定の
磁束量と自己インダクタンスを保持するために必要な磁
性体13は、従来より小形化と低電力損失化が図られ得
る。また、複数の導体ロッド16は磁性体13を取り囲
むように配設され、導体ロッド16相互間には複数の間
隙が設けられているため、磁性体13の発熱は前記間隙
を通して効率的に放熱され、磁性体13の過度の温度上
昇を抑制することができる。また、通電電流は主とし
て、主固定接触子10が電気的に接続・固定されたコン
タクトベース11を流れ、さらに導体5bを通して主母
線導体7bに流れるため、磁性体13に及ぼす磁気的影
響は非常に小さい。
【0027】さらに、図4は本発明に係る磁性体配設法
の他の実施例を示すガス遮断器の構成図である。
【0028】図4より、着脱可能な固定アーク接触子9
を固定した前記固定導体19を接地タンク1に固定した
絶縁筒3bに固定し、コンタクトベース11が具備する
前記排気口12a,12bの下流側に位置するコンタク
トベース11上に前記絶縁部材14aを固定し、かつ前
記絶縁部材14aにより固定導体19とコンタクトベー
ス11を電気絶縁し、また金属筒20aを前記絶縁部材
14aと前記固定導体19に固定し、かつ金属筒20a
とコンタクトベース11を電気絶縁する。さらに主母線
導体7bと前記固定導体19に電気的に接続・固定され
た着脱可能な接続導体5fを取り囲むように磁性体13
が配設され、前記金属筒20aと前記接続導体5fのフ
ランジ部に磁性体13を取り囲むように絶縁筒3cが固
定され、前記接続導体5fは主母線導体7bと電気的に
接続され、コンタクトベース11と主母線導体7bは導
体5bにより電気的に接続され、前記固定導体19と前
記接続導体5fは絶縁筒3cにより電気絶縁されて成る
ことを特徴としている。
【0029】したがって、本実施例によっても、磁性体
13は絶縁ノズル8からの高温排気ガスにさらされるこ
とはないので、磁性体13の熱的な性能低下を防止でき
る。さらに、通電電流は主として主固定接触子10を電
気的に接続・固定したコンタクトベース11を流れ、前
記導体5bを通して主母線導体7bに流れるため、磁性
体13に及ぼす磁気的影響は非常に小さい。また、近距
離線路故障においては、遮断電流は固定アーク接触子9
の固定導体19に電気的に接続された接続導体5fを介
して主母線導体7bに流れるため前記接続導体5fを流
れる遮断電流に磁性体13は有効に励磁される。
【0030】図5は、図4の磁性体の配設構成におけ
る、磁性体の冷却法の一実施例を示す構造断面図であ
る。
【0031】図5より、磁性体13が取り囲む前記固定
導体19と前記接続導体5fを電気絶縁する絶縁筒3c
の側面に複数の開口部17bと、かつ主母線導体7bに
接続された前記接続導体5fのフランジ部に複数の開口
部17cを設け、前記開口部17bと17cを通して効
率的に磁性体13の放熱を促進し、磁性体13の過度の
温度上昇を防止している。特に、磁性体13により温め
られたガスは上昇するため、前記開口部17cを通して
の放熱はより効率的に促進される。
【0032】さらに、図6は本発明に係る磁性体配設法
の他の実施例を示すガス遮断器の構成図である。
【0033】図6において、図4と同様、コンタクトベ
ース11が具備する排気口12a,12bの下流側に位
置するコンタクトベース11上に絶縁部材14aを固定
し、固定アーク接触子9の固定導体19と絶縁筒3bに
固定された支持導体21の間に絶縁部材14cを設け、
前記絶縁部材14cにより電気絶縁しながら前記固定導
体19と前記支持導体21を連結固定し、さらに前記固
定導体19と着脱可能な前記接続導体5fを取り囲むよ
うに磁性体13を配設し、前記金属筒20aの一端を前
記支持導体21に電気的に接続・固定し、かつ他端をコ
ンタクトベース11に固定された前記絶縁部材14aに
より電気絶縁しながら前記絶縁部材14aに固定し、さら
に複数の導体ロッド16が前記金属筒20aと前記接続
導体5fのフランジ部に電気的に接続・固定され、かつ
磁性体13は前記接続導体5fを取り囲むように配設し
て、図3と同様に、磁性体13に対し遮断電流の往復帰
還路を形成して成ることを特徴としている。
【0034】また、コンタクトベース11と主母線導体
7bは導体5bにより電気的に接続され、接続導体5f
と主母線導体7b間に絶縁部材14dを設けて前記接続
導体5fと主母線導体7bを電気絶縁し、かつ前記金属
筒20aに固定された前記導体ロッド16の一端を主母
線導体7bと導体5eにより電気的に接続する。これに
より、遮断電流が前記接続導体5fを流れるとき、磁性
体13は前記導体ロッド16に分流する遮断電流と前記
接続導体5fを流れる遮断電流が形成する両磁束により
励磁されるため、実質的に磁束鎖交数の増大に繋がり、
磁性体13の小形化と低電力損失化が図れる。また、前
記導体ロッド16は磁性体13を取り巻くように配設さ
れ、前記導体ロッド16の相互間には間隙が設けられて
いるため、磁性体13の発熱は前記間隙を通して効率的
に放熱され、その結果、磁性体13の過度の温度上昇は
抑制される。また、図6より、電流遮断時における磁性
体13の発熱に起因して、磁性体13の周囲ガスは温め
られ、前記温められたガスは上昇するため、前記接続導
体5fのフランジ部と前記絶縁部材14d、さらには主
母線導体7bと着脱可能な金属フランジ22のそれぞれ
に設けられた複数の開口部17d,17e,17fが連
通し合い、前記開口部17d,17e,17fを通して
磁性体13は効率的に放熱される。また、通電電流は主
としてコンタクトベース11に電気的に接続・固定され
た導体5bを介して主母線導体7bに流れるため、磁性
体13に及ぼす磁気的影響は非常に小さい。さらに、遮
断電流は前記固定導体19を介して前記接続導体5fに
電気的に接続された前記導体ロッド16に分流し、前記
導体ロッド16に固定された導体5eを介して主母線導
体7bに流れるため、磁性体13は遮断電流によって有
効に励磁されることになる。
【0035】さらに、図7は、図6の磁性体配設法に関
連した他の実施例を示すガス遮断器の構成図である。
【0036】図7において、図6に示す、主母線導体7
bと導体ロッド16の両導体に接続・固定された導体5
eを金属筒20bに置き換え、前記金属筒20bが磁性
体13を同軸上に取り囲むように配設されたことを特徴
している。本構成により、前記導体ロッド16に分流し
て流れる遮断電流は前記金属筒20bを介して主母線導
体7bに流れるため、前記金属筒20bを流れる遮断電
流が磁性体13に及ぼす磁気的影響をまったくない。ま
た、通電電流は図6と同様に、主としてコンタクトベー
ス11と主母線導体7bを固定した前記金属フランジ2
2に電気的に接続された導体5bを介して主母線導体7
bに流れるため、磁性体13に及ぼす磁気的影響は非常
に小さい。さらに、磁性体13が取り囲む前記固定導体
5fのフランジ部と前記金属筒20bの側面および前記
金属フランジ22にそれぞれ複数の開口部17h,17
g,17iを設けることにより、前記開口部17h,1
7g,17iを通して磁性体13の発熱を効率的に放熱
し、磁性体13の過度の温度上昇による磁気特性の低下
を防止する構造としている。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、事故電流遮断過程にお
いて、絶縁ノズルから排気された高温ガスに磁性体がさ
らされず、かつ磁性体の効率的な冷却構造により、磁性
体の過度の温度上昇に起因した性能低下が防止され、磁
性体の半永久的な使用が可能となる。
【0038】また、磁性体に対し、遮断電流の往復帰還
路を形成することにより、磁性体の有効鎖交磁束数が増
大し、磁性体の小形化と低電力損失化が図れると共に、
ガス遮断器の小形化にも繋がる。その結果、磁性体によ
り遮断零点直前にて遮断電流変化率が低減され、遮断器
極間の過渡回復電圧上昇率が低減されるため、等価的に
遮断部の遮断容量が増大し、遮断性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁性体配設法の一実施例を示すガ
ス遮断器の構成図。
【図2】図1の磁性体配設法における、冷却法の一実施
例を示す構造断面図。
【図3】本発明に係る磁性体配設法の他の実施例を示す
ガス遮断器の構成図。
【図4】本発明に係る磁性体配設法の他の実施例を示す
ガス遮断器の構成図。
【図5】図4の磁性体配設法における、冷却法の一実施
例を示す構造断面図。
【図6】本発明に係る磁性体配設法の他の実施例を示す
ガス遮断器の構成図。
【図7】図6に関連した磁性体配設法の他の実施例を示
すガス遮断器の構成図。
【符号の説明】
1…接地タンク、2…パッファシリンダ、3a,3b,
3c…絶縁筒、4…パッファシャフト、5a,5b,5
c,5d,5e,5f…接続導体、6a,6b…接続
部、7a,7b…主母線導体、8…絶縁ノズル、9…固
定アーク接触子、10…主固定接触子、11…コンタク
トベース、12a,12b…排気口、13…磁性体、1
4a,14b,14c,14d…絶縁部材、15…円筒
部材、16…導体ロッド、17a,17b,17c,1
7d,17e,17f,17g,17h,17i…開口
部、19…固定アーク接触子の固定導体、20a,20
b…金属筒、21…支持導体、22…金属フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大門 五郎 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 浅井 義人 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 樫村 勝一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小柳 修 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 石川 孝二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁ノズルとパッファシャフト,可動アー
    ク接触子に接続したパッファシリンダと固定ピストンに
    よりパッファ室内の消弧性ガスを圧縮し、圧縮された消
    弧性ガスを、前記可動アーク接触子と前記可動アーク接
    触子に対向配設された固定アーク接触子に点弧した電流
    アークに吹き付けて消弧し、高温に加熱された前記消弧
    性ガスを絶縁ノズルを介して排気し、前記高温排気ガス
    を少なくとも固定主接触子と前記固定アーク接触子を固
    定したコンタクトベース側で冷却し、パッファシリンダ
    に電気的に接続・固定された前記主可動接触子が一方の
    主母線導体と電気的に接続され、主固定接触子が固定さ
    れた前記コンタクトベースが他方の主母線導体と電気的
    に接続され、通電電流が接離可能な前記主可動接触子と
    前記主固定接触子を介して前記主母線導体間を流れるパ
    ッファ形ガス遮断器において、 着脱可能な固定アーク接触子の固定導体と主母線導体間
    を電気的に接続する導体を磁性体が取り囲むように設け
    てあることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】コンタクトベースが具備する複数の排気口
    より下流側に位置する前記コンタクトベース上に絶縁部
    材を固定し、固定アーク接触子の固定導体の少なくとも
    一ケ所を前記絶縁部材により固定して前記コンタクトベ
    ースと前記固定アーク接触子の前記固定導体を電気絶縁
    し、磁性体を前記絶縁部材の下流側に配設して前記磁性
    体が絶縁ノズルの高温排気ガスにさらされないように前
    記絶縁部材にて仕切りを設けて成ることを特徴とするパ
    ッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】一端を接地タンクに固定した絶縁筒に固定
    し、他端をコンタクトベースが具備する複数の排気口の
    下流側に位置する前記コンタクトベース上の部位に固定
    した絶縁筒、または一端を前記接地タンクに固定した前
    記絶縁筒に固定し、他端を前記コンタクトベースが具備
    する複数の排気口の下流側に位置する前記コンタクトベ
    ース上の部位に絶縁部材を介して固定することにより前
    記コンタクトベースと電気絶縁を施した金属筒が、同軸
    上に磁性体を取り囲むように配設され、前記コンタクト
    ベースと前記固定アーク接触子の前記固定導体が一方の
    主母線導体と電気的に接続され、前記絶縁筒または金属
    筒の側面に複数の開口部を具備して成ることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のパッファ形ガス遮断器。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したパッファ形ガス遮断器
    において、 コンタクトベースと一方の主母線導体を電気的に接続す
    る導体を円筒導体により形成し、前記円筒導体が前記絶
    縁筒または前記金属筒を同軸上に取り囲むように設けて
    あることを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
  5. 【請求項5】一方の主母線導体と固定アーク接触子の固
    定導体を電気的に接続し、前記固定導体を取り囲むよう
    に配設された磁性体と前記固定導体との間に耐熱性の絶
    縁部材を設けて成ることを特徴とするパッファ形ガス遮
    断器。
  6. 【請求項6】接地タンクに固定された絶縁筒に固定アー
    ク接触子の固定導体を固定し、一端が前記固定導体と電
    気的に接続・固定され、他端がコンタクトベースの具備
    する排気口より下流側に位置する前記コンタクトベース
    上に絶縁部材を介して固定され、かつ前記コンタクトベ
    ースと電気絶縁された複数の導体ロッドが磁性体を取り
    囲むように配設され、前記導体ロッドの前記コンタクト
    ベース側端部と前記コンタクトベースとがそれぞれ一方
    の主母線導体に電気的に接続され、前記磁性体を遮断電
    流が取り囲むように流れる往復帰還路を形成したことを
    特徴とする請求項1,2,3または5に記載したパッフ
    ァ形ガス遮断器。
  7. 【請求項7】接地タンクに固定された絶縁筒に支持導体
    を固定し、前記支持導体と固定アーク接触子の固定導体
    を絶縁部材により連結固定して電気絶縁し、金属筒の一
    端を前記支持導体と電気的に接続・固定し、他端をコン
    タクトベースと固定アーク接触子の固定導体に固定され
    た絶縁部材を介してコンタクトベースと電気絶縁しなが
    ら固定し、さらに複数の導体ロッドの一端が前記金属筒
    に電気的に接続・固定され、他端が一方の主母線導体と
    電気的に接続された固定アーク接触子の固定導体に電気
    的に接続・固定され、かつ前記導体ロッドが磁性体を取
    り囲むように配設され、さらに前記金属筒と前記コンタ
    クトベースのそれぞれが、固定アーク接触子の固定導体
    と電気的に接続された一方の主母線導体に電気的に接続
    されて成ることを特徴とする請求項1,2,3または5
    に記載したパッファ形ガス遮断器。
  8. 【請求項8】請求項7に記載したパッファ形ガス遮断器
    において、 一方の主母線導体と前記金属筒を電気的に接続する導体
    が、前記磁性体と前記導体ロッドを取り囲むように配設
    された円筒導体から成り、かつ前記円筒導体が複数の開
    口部を具備して成ることを特徴とするパッファ形ガス遮
    断器。
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US08/553,754 US5610381A (en) 1994-10-28 1995-10-23 Compression gas puffer type circuit breaker
KR1019950038038A KR100194530B1 (ko) 1994-10-28 1995-10-27 압축가스 퍼퍼형 회로차단기

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