JPH081298U - カ−トリッジ式固形化粧料容器 - Google Patents

カ−トリッジ式固形化粧料容器

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JPH081298U
JPH081298U JP008623U JP862394U JPH081298U JP H081298 U JPH081298 U JP H081298U JP 008623 U JP008623 U JP 008623U JP 862394 U JP862394 U JP 862394U JP H081298 U JPH081298 U JP H081298U
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芳和 団村
康博 竹浪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固形化粧料の揮発成分の拡散を防止するとと
もに、細径芯状のものにあってもその折損を防止し、交
換の容易な化粧料容器を得ようとする。 【構成】 揮発成分を有する化粧料をパイプに充填し、
これをカ−トリッジ筒に気密に内挿するとともに、この
カ−トリッジ筒を軸筒先端に回動自在に嵌合し、かつ、
小さい繰出ピッチをもつ繰出機構の摺動軸をカ−トリッ
ジ筒に固定するねじ筒と回止筒の角形孔に嵌挿して、軸
筒の回動により僅かづつ化粧料を出没することにより、
細径の化粧料にあっても揮発成分を漏らすことなく、移
動量を小さくして折損を防止でき、化粧料の交換が容易
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、アイブロー、アイライナー、アイシャドー、リップライナー等の 固形化粧料、特に、細径軟質で折れ易い芯状のもので揮発成分を有する化粧料を 気密的に繰出す化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パイプ内に充填固化した化粧料を、摺動軸の先端で押出し使用する化粧 料容器があり、また、固形化粧料を充填したカートリッジ容器を取換自在とし、 これを繰出すことができるようにしたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、化粧料を揮発性のある細径の芯状のものとして、化粧に当りす べりがよく、つきのよい化粧料とするには、その芯状化粧料を軟質のものとする 必要があり、このように軟質、細径にするとそれ自体が折損し易いばかりでなく 、一旦、化粧料を押出すと引戻して容器内に収納することが困難となり、これに よっても化粧料が折損するものであり、特に揮発成分をもつ化粧料の場合には、 揮発成分の放散により変質するおそれがあるものである。
【0004】 そこで、この考案は上記従来のものの欠点を改善するものであり、固形化粧料 の揮発成分の放散を防止するとともに、細径芯状のものにあってもその折損を防 止し、交換の容易なカ−トリッジ式にするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために、揮発成分を有する化粧料をパイプに充填固化した上、これを軸筒 から脱着自在としたカ−トリッジ筒内に気密に内挿するとともに、軸筒先端に上 記カ−トリッジ筒を回動自在に嵌合し、かつ、小さな繰出ピッチをもつ繰出機構 の摺動軸をカ−トリッジ筒に固定するねじ筒に螺合し、その摺動軸の先端には、 パイプ内を気密摺動するパツキンを嵌着するとともに、摺動軸後端周面に偏平面 を設け、この偏平面をねじ筒前方に固定する回止筒の角形孔に嵌挿し、先端に嵌 着するキャップ内にはカ−トリッジ筒先端を気密的に被冠する中栓を嵌合固着し てなるものである。
【0006】
【作用】
上記構成を具えるので、先軸内に気密内挿するパイプ内壁との間に間隙のない ように化粧料を充填し、この化粧料を小さい繰出しピッチを有する繰出機構によ り、突出量を僅かづつとして突出させ、必要量以上を突出させることがないので 細径、軟質の化粧料を折損のおそれなく使用でき、しかも、揮発成分を含む化粧 料をパイプに溶融充填してあるからパイプとの間隙がなく、それより揮発成分が 放散することがないばかりか、カ−トリッジ筒内にも気密的に内挿し、化粧料後 端を気密的に摺動軸先端により押出するものであり、かつ、カ−トリッジ筒に嵌 合するキャップ内にも中栓を嵌着してカ−トリッジ筒先端を気密的に被冠するも のであって、全体として揮発成分を有する化粧料の成分放散を阻止してその変質 を防止し、パイプと繰出機構をカートリッジ容器として、必要に応じて化粧料の 取換えを容易にしたものである。
【0007】
【実施例】
この考案を図に示す実施例により更に詳細に説明する。各図中同一部品符号を もつ部分は同一部品を示すものである。第1図と第2図は第1実施例を示し、カ ートリッジ式として容器の取換えを容易にしたものである。カートリッジ筒(2 ’)内には化粧料(10)を溶融充填の上固化して収容するパイプ(11)が気 密内挿されており、このパイプ(11)の後端にはカ−トリッジ筒(2’)内の ローレット(8)に係止するローレット(8’)を外周に具えるねじ筒(5)が 嵌挿され、ねじ筒(5)の雌ねじに摺動軸(4)のピッチの小さいねじ(13) が螺合し、このねじ筒(5)の後方にある回止筒(21)は摺動軸(4)の軸方 向側面に設けられる偏平面(15)に接する角形孔(18)をもち、カ−トリッ ジ筒(2’)の内壁に設けた凹溝に係止するとともに、摺動軸(4)と一体に回 動する。回止筒(21)の後端は軸筒(1)内に固着する操作子(20)の先端 のローレット(7’)が嵌入係止されるローレット(7)を具え、操作子(20 )の先端の環状突起(33)には、カ−トリッジ筒(2’)の後端内壁の環状凹 部が嵌合して、カ−トリッジ筒(2’)を係止する。キャップ(3)は内部に中 栓(9)を具え、カ−トリッジ筒(2’)先端部に気密に封鎖できる。(19) は中具であり、軸筒(1)と一体に連結し、外周にはキャップ(3)を嵌合し、 内周には先軸(2’)すなわちカートリッジ筒を貫挿して回動自在に保持するも のである。
【0008】 第1実施例は上記のように構成されるので、キャップ(3)を外して、カ−ト リッジ筒(2’)を把持して軸筒(1)を回動すると、操作子(20)は一体に 回動し、この回動はローレット(7)を介して回止筒(21)先端の角形孔(1 8)に嵌挿する摺動軸(4)は、回止筒(21)と一体に回動し、一方先軸(2 ’)内のローレット(8)により回動阻止されたねじ筒(5)内の雌ねじ(35 )によって軸筒(1)の回動に伴い回動しながら前進し、パイプ(11)を前方 に移動して、パイプ(11)内の化粧料(10)をねじ(13)の小さい繰出ピ ッチに応じて僅かづつ押出することとなるので、一度に大きく突出して化粧料を 折損するおそれがない。しかも、化粧料と繰出機構をカートリッジ筒に収容する から全体に気密に保持し、化粧料の揮発成分が放散して変質することを防止でき 、かつ、取換えを容易にできるものである。また、第2図の(3’)はカートリ ッジ単体で保存するときの仮キャップを示し、使用開始時まで気密を保持するこ とができる。
【0009】 第3図と第4図に示すものはこの考案の第2実施例であり、カートリッジ式と した上、パイプより突出した化粧料をその突出状態のまま先軸より没入収納する 構成をもつものである。軸筒(1)内底には繰出しねじ筒(26)が嵌着固定さ れ、繰出しねじ筒(26)の内壁に設ける比較的大きいピッチ長(m)を有する 雌ねじ(27)には、押棒(23)の後端突出部(28)が嵌合し、継手(29 )はねじ筒(26)と回動自在に嵌合し、押棒(23)は継手(29)内を縦リ ブ(31)と係止して回動せずに縦方向に摺動できるようになっており、その先 端は先軸(2’)内に内挿された後端チャック(22)に設けるチャック爪(3 0)に係止され、ローレット(24)に係止される。一方、カートリッジ筒(2 ’)内には、先端に化粧料(10)を溶融充填固化して収容するパイプ(11) が気密パツキン(36)をを介して内挿し、その化粧料(10)の後部に当接す る摺動軸(4)先端にはパイプ(11)内壁と気密に嵌合するパッキン(14) を設け、ねじ(13)は、カ−トリッジ筒(2’)内に移動できるように挿入さ れる第2ねじ筒(5)の先端に螺合し、このねじ筒(5)の先端にあってこれと 回動自在に嵌合する回止筒(21)の回止孔(32)を通り化粧料(10)後端 に当接する。また回止筒(21)のロ−レット(12)はカ−トリッジ筒(2’ )のロ−レット(12’)と摺動自在に係合する。回止孔(32)は摺動軸(4 )の回動を阻止するため偏平面(15)が形成され、(25)はカートリッジ筒 (2’)の後部開口部より繰出機構等の脱落を防止するために嵌着するブッシュ である。
【0010】 第2実施例はこのように構成されているので、まず、キャップ(3)を外し、 カ−トリッジ筒(2’)を把持して軸筒(1)を回動すると、これと一体の繰出 しねじ筒(26)が回動し、継手(29)により押棒(23)は回動しないよう になっており、(m)のピッチをもつ繰出しねじ筒(26)に後端突出部(28 )が係持されているから、押棒(23)はその先端があらかじめ軸筒(1)先端 に嵌挿されているカ−トリッジ筒(2’)のチャック爪(30)と係止された上 、ローレット(24)に係止して、第2ねじ筒(5)、回止筒(21)、パイプ (11)とともに、雌ねじ(27)のピッチ(m)だけ前進し、化粧料(10) 先端が、先軸(2’)先端より突出できる状態になる。この状態で更に軸筒(1 )を回動すると、前記軸筒(1)の回動は押棒(23)を第2ねじ筒(5)を回 動させることとなり、その先端の雌ねじ(35)と螺合する摺動軸(4)のねじ (13)は、回止筒(21)の回止孔(32)とロ−レット(12)(12’) により回動できず、パイプ(11)内の化粧料(10)を突出させるようにねじ (13)の小さいピッチに応じて僅かづつパイプ(11)より繰出されることと なるものである。したがって、必要量以上の化粧料が突出して折損することもな く、その上、パイプ内の化粧料も気密充填され、パイプの先軸への内挿も気密で 、先軸先端の密閉も中栓によりされるから、化粧料の揮発成分の放散による変質 を防止できる。なお、、使用後は若干の化粧料の突出があっても軸筒を逆転する ことにより、ねじ筒の比較的大きいピッチでパイプともどもカートリッジ容器内 に収容でき、折損も免れるものである。
【0011】
【考案の効果】
以上のとおりであるから、細径で軟質の揮発成分を有する化粧料であっても、 変質、折損を防止して使用でき、更には、カートリッジ式とすることによりその 取換えも容易にすることができる優れた効果をもつものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の縦断側面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】第2実施例の縦断側面図である。
【図4】図3の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 軸筒 2’カ−トリッジ筒 3 キャップ 3’仮キャップ 4 摺動軸 5 第2ねじ筒 6 回止筒 7、7’、8、8’、12、12’、24 ロ−レット 9 中栓 10 化粧料 11 パイプ 14、36 パツキン 13 ねじ 15 偏平面 18 角形孔 19 中具 20 操作子 21 回止筒 23 押棒 25 ブッシュ 26 繰出しねじ筒 27、35 雌ねじ 28 後端突出部 29 継手 30 チャック爪 31 縦リブ 32 回止孔 33 環状突起

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ内に揮発成分を有する化粧料を充
    填し、このパイプを軸筒から脱着自在としたカ−トリッ
    ジ筒内に気密に内挿するとともに、軸筒先端に上記カ−
    トリッジ筒を回動自在に嵌合し、かつ、小さい繰出ピッ
    チをもつ繰出機構の摺動軸をカ−トリッジ筒に固定する
    ねじ筒に螺合し、その摺動軸の先端には、パイプ内を気
    密摺動するパツキンを嵌着するとともに、摺動軸後端周
    面に偏平面を設け、この偏平面をねじ筒前方に固定する
    回止筒の角形孔に嵌挿し、先端に嵌着するキャップ内に
    はカ−トリッジ筒先端を被冠する中栓を嵌合固着してな
    るカ−トリッジ式固形化粧料容器。
JP1994008623U 1994-06-24 1994-06-24 カ−トリッジ式固形化粧料容器 Expired - Lifetime JP2528490Y2 (ja)

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