JPH08129341A - 知覚統合化システム、それに用いる画像表示装置及び凹面鏡 - Google Patents

知覚統合化システム、それに用いる画像表示装置及び凹面鏡

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JPH08129341A
JPH08129341A JP7214423A JP21442395A JPH08129341A JP H08129341 A JPH08129341 A JP H08129341A JP 7214423 A JP7214423 A JP 7214423A JP 21442395 A JP21442395 A JP 21442395A JP H08129341 A JPH08129341 A JP H08129341A
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JP
Japan
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image
concave mirror
curvature
display device
radius
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Application number
JP7214423A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yoshikawa
博樹 吉川
Satoru Oishi
哲 大石
Hideo Tanide
秀雄 谷出
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】画像表示装置を用いた知覚統合システムを提供
する。 【構成】凹面に成形した合成樹脂製の成形品にアルミ蒸
着したものを1個もしくは複数個組合せて用いる凹面
鏡、中心部の曲率半径が周辺部の曲率半径よりも大きな
凹面鏡、あるいは向い合う一組の辺の長さを変えた凹面
鏡とともに、従来から存在する画像投写装置30の、少
なくとも、略球面の螢光面を持つ投写管を平面もしくは
曲率半径を大きくした球面の螢光面を持つ投写管16に
変更すると共に、略平面のスクリーンを略球面の形状の
スクリーンに変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シミュレータ、ゲーム
機器、バーチャルリアリティ(以下、VRと称する。)
機器等に代表される知覚統合化システムに係るものであ
って、特に、凹面鏡を用いた画像表示装置を備えた知覚
統合化システム、及び凹面鏡を用いた画像表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの急速な進歩によ
り、インタラクティブなグラフィック映像が安価に入手
できるようになってきた。それにより、シミュレータ、
ゲーム機器、VR機器等に代表される知覚統合化システ
ムが広く使用されるようになってきた。
【0003】知覚統合化システムは、視覚、聴覚、感覚
等人間の持つ感覚の全てまたはその中のいくつかの感覚
を同時に刺激することにより、あたかも現実に体験して
いるかのような感覚を与えるシステムであり、一般的
に、視覚を刺激する画像表示装置、聴覚を刺激する音響
装置、平衡感覚を刺激するモーションドライブ等から構
成されているものである。このような知覚統合化システ
ムは、画像、音響、加速度、振動等それぞれの出力が有
機的に結合し、知覚統合化システムを使用する人間に、
現実感を与えたり、驚きや楽しみといった特別な感情を
与えることができる。
【0004】知覚統合化システムを構成する装置の中
で、視覚を刺激する画像表示装置が最も重要であると考
えられ、様々なタイプの画像表示装置が既に提案されて
いる。中でも、凹面鏡を用いた画像表示装置は奥行き感
のある映像を作りだすことができるため、特公昭55−
13031号公報に示されるようにフライトシミュレー
タ等で実用化されている。
【0005】図20は、上記したような従来技術による
凹面鏡を用いた画像表示装置の概略図である。同図にお
いて、51は画像投写装置、52は画像投写装置51か
ら投写される画像を結像する実像スクリーン、53は実
像スクリーン52に映出された映像を反射して観視者5
4に観視させるための凹面鏡である。各々の構成要素の
位置関係は、観視者54が凹面鏡53の曲率中心近傍に
位置し、実像スクリーン52は観視者54と凹面鏡53
との中間位置、即ち凹面鏡53の焦点近傍に位置する。
以上のように配置することにより、観視者54が実像ス
クリーン52に映出された映像を凹面鏡53に反射させ
て観視するとき、その映像は、結像面が略無限遠点の虚
像となり、観視者54はあたかも奥行き感のある映像を
見ているように感じられるという点が特徴である。
【0006】このような奥行き映像は、例えばフライト
シミュレータで行われているように、操縦者が飛行場に
着陸するとき滑走路までの距離を目視で見当を付ける場
合等に極めて有効である。
【0007】凹面鏡53を用いた画像表示装置を実現す
るには曲率半径の大きい凹面鏡53、凹面鏡の約半分の
曲率半径を持つ略球面の実像スクリーン52及び実像ス
クリーン52に映像を投影する画像投写装置51が必要
となる。
【0008】凹面鏡53には、従来技術では、アルミフ
ォイルミラーやガラス研磨ミラーが用いられていた。ア
ルミフォイルミラーは、軽量で製作コストが安いといっ
た特長があるが、表面の鏡面品位の確保が困難で、更に
はモーションドライブで加振したとき、映像が揺れると
いった欠点があった。これに対し、ガラス研磨ミラー
は、これらの欠点を補うことができるが、重量が大き
く、製作コストが高いといった欠点があった。
【0009】また、画像投写装置51には、略球面の実
像スクリーン52に映像を映写するため、従来技術で
は、特殊なレンズを使う必要があった。このような特殊
なレンズは汎用部品ではないため、画像投写装置51の
コストを極めて高いものにしていた。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、比較的剛性が高く、ガラス研磨ミラーに比較
して軽量で製作コストが安く、アルミフォイルミラーに
比較して安定した映像を投写できる凹面鏡、特殊なレン
ズを使わない画像投写装置、及び、凹面鏡と特殊なレン
ズを使わない画像投写装置のどちらか一方乃至両方を備
えた画像表示装置、及びこの画像表示装置を備えた知覚
統合化システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、凹面鏡として、凹面に成形
した合成樹脂製の成形品にアルミ蒸着したものを1個も
しくは複数個組み合わせた凹面鏡、一組の向い合った辺
のうちの一方が他方の辺より長い凹面鏡、または周辺部
の曲率半径が中心部の曲率半径よりも小さい凹面鏡を用
いる。
【0012】また、画像投写装置には、略球面の螢光面
を持つ投写管と略平面のスクリーンとを組み合わせた構
成の画像投写装置の、少なくとも、略球面の螢光面を持
つ投写管を平面若しくは曲率半径を大きくした球面の螢
光面を持つ投写管に置換すると共に、略平面のスクリー
ンを略球面のスクリーンに変更したものを用いる。
【0013】
【作用】上記のような手段を取ることにより、例えば、
凹面鏡を合成樹脂製にすると、合成樹脂製凹面鏡はアル
ミフォイルミラーに比べて剛性が高く、ガラス研磨ミラ
ーに比較して軽量で製作コストが安いため、従来の凹面
鏡の課題を解決できるし、一組の向い合った辺の一方が
他方の辺より長い凹面鏡とすると、凹面鏡の製造がより
容易になるし、周辺部の曲率半径が中心部の曲率半径よ
りも小さい凹面鏡とすると、観視者にとってより高視野
角な映像を提供することが可能となる。また、上記のよ
うな手段を取ることにより特殊なレンズを使わなくとも
略球面の形状のスクリーンに映像を映出することができ
るため画像投写装置のコストを大幅に下げることができ
る。更には、本発明の凹面鏡と画像投写装置のどちらか
一方または両方を備えた知覚統合化システムを提供する
ことができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明による凹面鏡の一実施例の概
略斜視図である。凹面鏡本体1は3枚の凹面鏡ピース1
1から構成されている。2は凹面鏡ピース11を所定位
置に固定するフレームであり、凹面鏡本体1が自立する
ように、脚部Aを備えている。
【0015】凹面鏡ピース11は合成樹脂製であり、透
明度の高いメタクリル酸メチル樹脂が最適であるが、ど
の様な樹脂を使用しても後述する反射層の形成方法を変
えることで対処できる。以下、凹面鏡ピース11の製造
方法の1例を示す。
【0016】図2は、本発明による凹面鏡本体1を構成
する凹面鏡ピース11の製造方法を説明する図である。
同図において、3は成形前の合成樹脂製の円盤であり、
4は内面が球状になった成形用金型、5は気密用ゴムパ
ッキン、6は押さえ板、7はボルト、8は成形用金型4
の底部に設けられた空気抜き用管継ぎ手、9は真空ポン
プ、10は加熱用ヒータである。
【0017】成形前の合成樹脂製の円盤3は、成形用金
型4の上部開口部に気密用ゴムパッキン5をはさんで押
さえ板6及びボルト7で気密状態に固定される。成形前
の合成樹脂製の円盤3と成形用金型4との間の空間の空
気を真空ポンプ9で排除するとともに、加熱用ヒータ1
0で合成樹脂製の円盤3を加熱する。これらの行程によ
り、合成樹脂製の円盤3は熱により軟化し、合成樹脂製
の円盤3と成形用金型4との間の空間の圧力と外部の大
気圧との間の圧力差で変形して成形用金型4の内面に貼
り付く。冷却後、型から取り出す。
【0018】上記説明では、真空成形法により成形する
場合について述べたが、圧空成形法により成形してもよ
い。以下、圧空成形法について述べる。
【0019】図3は、圧空成形法で本発明による凹面鏡
本体1を構成する凹面鏡ピース11を成形する場合を説
明する図である。同図において、3は成形前の合成樹脂
製の円盤、104は内面が球状である成形用金型、5は
気密用ゴムパッキン、106は加圧用密閉容器、7はボ
ルト、108は加圧用密閉容器106の底部に設けられ
た加圧空気吹き込み用管継ぎ手、109はエアーコンプ
レッサー、10は加熱用ヒータである。
【0020】成形前の合成樹脂製の円盤3は、成形用金
型104の下部開口部と加圧用密閉容器106の上部開
口部とにボルト7で固定される。このとき、加圧用密閉
容器106側は気密用ゴムパッキン5をはさんで気密状
態にされる。成形前の合成樹脂製の円盤3と加圧用密閉
容器106との間の空間に加圧空気をエアーコンプレッ
サー109で吹き込むとともに、加熱用ヒータ10で合
成樹脂製の円盤3を加熱する。これらの行程により、合
成樹脂製の円盤3は熱により軟化し、合成樹脂製の円盤
3は加圧空気の圧力により成形用金型4の内面に貼り付
く。冷却後、型から取り出す。
【0021】以上述べた2つの成形法では、成形用金型
を使用するが、成形用金型を使用しないフリーブローで
も成形できる。但し、この場合は、成形後の形状誤差が
大きくなりがちなので、複数の凹面鏡ピース11を組み
合わせて使用する場合には高精度に成形されることが要
求される。しかし、凹面鏡ピース11の単体での使用の
場合には大きな問題ではない。
【0022】反射層の形成は、金属メッキでも良いが、
一般的にはアルミ蒸着の方が反射特性に優れているので
好ましい。球面に成形した後の合成樹脂製の円盤3の内
面にアルミ蒸着を行う場合には、アルミ蒸着後対環境用
の保護層、例えば、低融点ガラス等を蒸着する。球面に
成形した後の合成樹脂製の円盤3の外面にアルミ蒸着を
行う場合には、アルミ蒸着の上から対環境用の保護塗料
を塗布する。
【0023】以上のようにして作られた円形の凹面鏡を
所定の寸法に裁断することにより、凹面鏡ピース11が
完成する。所定寸法への裁断は、反射層の形成前に行っ
ても結果は同じである。
【0024】凹面鏡ピース11は合成樹脂製であり、剛
性が高いといっても薄肉で大サイズの場合には、重力で
変形する場合もある。その場合には、凹面鏡ピース11
を所定位置に固定するフレーム2が必要となる。フレー
ム2は、剛性が要求されることからアルミ等の金属製で
あることが好ましい。このとき、合成樹脂製凹面鏡ピー
ス11と金属製のフレーム2とは温湿度による膨張率に
差が有るため、歪を逃がす工夫が必要である。
【0025】図4は、本発明による凹面鏡本体1を構成
する凹面鏡ピース11とフレーム2との締結状態を示し
た断面図である。同図において、図2と同一番号は同一
部品を示す。凹面鏡ピース11は、下押さえ金具12、
上押さえ金具13及びボルト14でフレーム2に固定さ
れる。このとき下押さえ金具12と上押さえ金具13と
は、凹面鏡ピース11をフレーム2に完全にリジットに
固定するのではなく、凹面鏡ピース11がフレーム2に
対し移動可能なように若干の隙間を持たせている。これ
は、合成樹脂製凹面鏡ピース11と金属製のフレーム2
の温湿度による膨張率の差を吸収するための隙間であ
り、特に上押さえ金具13においては、間隙Bのように
大きく取る。また、図示していないが、複数の凹面鏡ピ
ース11を組み合わせて使用する場合は、凹面鏡ピース
11間にも隙間を設ける。
【0026】図5は、単体で使用する一体型凹面鏡11
0の実施例である。同図の一体型凹面鏡110は、前述
の合成樹脂製凹面鏡ピース11と同様にして製造される
ものであるが、円形の凹面鏡を所定の寸法に裁断すると
き、上下方向のみ裁断し、左右方向は製造時に形成され
るフランジ部を残し、凹面鏡取付け部Cとする。15は
上下に設けられた補強板で、凹面鏡ピース11と同一材
料で作ることにより、接着剤等でリジットに固定でき
る。一体型凹面鏡110を単体で使用するとき、本発明
の形状にすることにより、その設置が簡単になる。その
理由は、上記した成型法では、フランジ部の肉厚が最も
厚く丈夫であり、凹面鏡の中心部ほど肉厚が薄く強度が
低下する。従って、凹面鏡の固定部を強度のあるフラン
ジ部にすることにより、必要最小限の補強で凹面鏡を固
定することができるためである。
【0027】図6は、同じく単体で使用する一体型凹面
鏡110のその他の実施例である。
【0028】本実施例の一体型凹面鏡110の特徴は、
一体型凹面鏡110の上辺Dが下辺Eより長いことにあ
る。このような形状にすることにより、以下に説明する
ごとく、1個の成形材料から2個の一体型凹面鏡110
を取ることができる。図7は上記した各種成型方法によ
り成形したフランジ付きドーム形状材料111から2個
の一体型凹面鏡110を取る方法を示した図である。フ
ランジ付きドーム形状材料111の略中心を通る線Fで
2つにカットするとともに2点鎖線で示した部分を切り
落とすことにより、1個のフランジ付きドーム形状材料
111から2個の一体型凹面鏡110を取ることができ
る。単体で使用する一体型凹面鏡110の形状を本発明
のようにしても、その機能上特に大きな問題はないこと
を次に説明する。図8は、本発明による一体型凹面鏡1
10を用いた画像表示装置の概略図である。同図におい
て、112は画像投写装置、113は画像投写装置11
2から投写される画像を結像する実像スクリーンであ
る。各々の構成要素の位置関係は、観視者54は一体型
凹面鏡110の曲率中心近傍下側に位置し、実像スクリ
ーン113は観視者54と一体型凹面鏡110との中間
位置、すなわち一体型凹面鏡110の焦点近傍に位置す
る。同図から明らかなように、観視者54は実像スクリ
ーン113の下側から、実像スクリーン113上に映写
された映像を一体型凹面鏡110に反射させ観視する配
置になっている。一体型凹面鏡110と実像スクリーン
113との曲率中心が接近しているため、本構成の画像
表示装置の一体型凹面鏡110は半球の下半分を使用す
ることになる。このような使用例では、凹面鏡は、図5
のように球の中心から切り出す必要はなく、図6の上辺
Dが下辺Eより長い一体型凹面鏡110を使用すればよ
い。図8においては、実像スクリーン113が上で、観
視者54が下になるよう配置してあるが、実像スクリー
ン113が下で、観視者54が上になるよう配置し、半
球の上半分を使用した一体型凹面鏡110としてもよ
い。
【0029】水平方向の視野角をそれほど大きく取る必
要がない場合には、図9に示すように、フランジ付きド
ーム形状材料111から3個の一体型凹面鏡110を取
ることもできる。この場合は、フランジ付きドーム形状
材料111の略中心を通る線Hで3つにカットするとと
もに2点鎖線で示した部分を切り落とすことにより、1
個のフランジ付きドーム形状材料111から3個の一体
型凹面鏡110を取ることができる。図には示さない
が、水平方向の視野角がさらに狭くてもよい場合は、4
分割以上にすることも可能である。
【0030】図10は、本発明による画像投写装置の一
部断面の側面図、図11は、同じく一部断面の上面図で
ある。図10、11において、同一番号は同一部品を表
す。
【0031】図10、11において、16aは略平面の
螢光面を持つ赤色投写管、16bは略平面の螢光面を持
つ緑色投写管、16cは略平面の螢光面を持つ青色投写
管、17aは赤色用投写レンズ、17bは緑色用投写レ
ンズ、17cは青色用投写レンズ、18aは赤色投写管
16aと赤色用投写レンズ17aとを結合する赤色用結
合器、18bは緑色投写管16aと緑色用投写レンズ1
7aとを結合する緑色用結合器、18cは青色投写管1
6aと青色用投写レンズ17aとを結合する青色用結合
器、19は結合器18a,18b,18cを一定の位置
関係に保持する取付け金具、20は平面鏡、21は略球
面形状の透過型スクリーン、22は映像を映出するため
の電気回路、23は上記した部品を収納する筐体であ
る。
【0032】電気回路22で赤,緑,青色投写管16
a,16b,16cに映出された映像(図示せず)は、
赤,緑,青色用投写レンズ17a,17b,17cで略
球面形状の透過型スクリーン21上に投写される。透過
型スクリーン21上で、赤,緑,青色の映像は合成され
カラー映像を形成する。平面鏡20は、赤,緑,青色用
投写レンズ17a,17b,17cと透過型スクリーン
21との間に設けられており、投写光線を折り曲げて画
像投写装置の奥行きを低減している。
【0033】本発明の画像投写装置を構成する投写光学
系の第1の特徴は、投写管として略平面の螢光面を持つ
投写管を、透過型スクリーンとして略球面形状の透過型
スクリーンを採用している点にある。投写管を使用した
画像投写装置は、一般的に、略球面形状の螢光面を持つ
投写管と略平面形状の透過型スクリーンとを採用してい
るのに対し、全く逆になっている。その説明を以下に図
を用いて示す。なお、後述のように投写レンズは、特殊
なものを用意する必要はなく、全く同じか小変更で良
い。
【0034】図12は画像投写装置の投写光学系の原理
図を示したものである。同図において、24は物面であ
り投写管の螢光面に相当する。25は像面であり透過型
スクリーン面に相当する。26は投写レンズであり物面
24上の映像(a点)を像面26上に結像(a’点)さ
せる働きをする。投写管を使用した画像投写装置は、一
般的に図12に示すように物面24が球面であり、像面
26が平面の構成になっている。
【0035】図13は本発明の画像投写装置の投写光学
系の原理図を示したものである。同図において、投写レ
ンズ26は図7の例と全く同じものである。図12が従
来例と異なる点は、物面27が平面になっている点であ
る。物面27が平面になると、同図に示すように物面2
7上の映像(b点)は像面28のような球面上に結像
(b’点)する。従って、本発明による画像投写装置の
投写光学系は、画像投写装置の投写光学系の略球面の螢
光面を持つ投写管と略平面のスクリーンとを、平面若し
くは曲率半径を大きくした球面の螢光面を持つ投写管と
略球面のスクリーンとに変更することにより実現でき
る。画像投写装置の投写光学系が、R350mmの球面
の螢光面を持つ投写管と平面スクリーンとを用いるシス
テムであれば、投写管を平面の螢光面を持つ投写管に交
換することにより、R450mmからR650mmの球
面のスクリーンに映像を結像させることができる。さら
に、曲率半径の大きな球面スクリーンが必要な場合に
は、投写管にR600mmないしR800mmの球面の
螢光面を持つ投写管を採用すればよい。またR600m
mないしR800mmの球面の螢光面を持つ投写管用に
設計された投写レンズとさらに曲率半径の大きな蛍光面
を持つ投写管とを組み合わせることにより、同様の効果
が得られる。
【0036】発明者等が2種類の投写管及び2種類の投
写レンズを使用して実験した結果、表1に示す関係が得
られた。ここで、球面スクリーンの曲率半径に幅がある
のは、像面が球面に完全に一致しているわけではなく、
球面上の若干の凹凸によって、像面を球面で回帰すると
きに、重視する像高によって差が生じるためである。
【0037】
【表1】
【0038】ここで、投写管の蛍光面の曲率半径の逆数
である曲率をH、球面スクリーンの曲率半径の逆数であ
る曲率をS、平面スクリーン投写時の投写レンズの対応
蛍光面の曲率半径の逆数である曲率をLとすると、H、
S及びLの間には以下の関係が成立する。
【0039】 S=A・(L−H) (数1) ここで、Aは定数で、A=0.50〜0.78の範囲内
にある。画像投写装置の焦点性能を重視する場合には、
A=0.57〜0.71の範囲内に設定すれば、所望の
効果が得られる。
【0040】本発明の画像投写装置を構成する投写光学
系の第2の特徴は、図10から明らかなように、赤,
緑,青色投写管16a,16b,16cが略球面形状の
透過型スクリーン21に対し、略直交する略垂直平面内
にインライン状に配置されている点である。赤,緑,青
色投写管16a,16b,16cをこのように配置する
と、図11に示すように、筐体23の後部(透過型スク
リーン21と反対側)を大きく絞り、上面(下面)から
見たとき筐体23が略二等辺三角形の形状になるように
することができる。筐体23を略二等辺三角形の形状に
すると、画像投写装置を複数台並べて、マルチ画面シス
テムとして広い視野角を提供することができる。
【0041】図14は本発明の画像投写装置30を3台
並べて水平方向に180°の視野角を可能としたシステ
ムの上面概略図である。また、図15は本発明の画像投
写装置30を6台並べて水平方向に360°の視野角を
可能としたシステムの上面概略図である。
【0042】本発明の画像投写装置を構成する投写光学
系の第3の特徴は、図10から明らかなように、平面鏡
20により光路を折り曲げている点である。これにより
画像投写装置の奥行きが低減できるため、図14、15
に示したように本発明の画像投写装置30を複数台並べ
てマルチ画面システムとして使用するとき、その直径
(略球面形状の透過型スクリーン21の曲率半径の倍)
を小さくできる。
【0043】以上、図10に示したように、赤,緑,青
色投写管16a,16b,16cを略球面形状の透過型
スクリーン21に対し、略直交する略垂直平面内にイン
ライン状に配置した画像投写装置について説明したが、
赤,緑,青色投写管16a,16b,16cを略球面形
状の透過型スクリーン21に対し、略直交する略水平平
面内にインライン状に配置してもよい。図16は本発明
による画像投写装置のその他の実施例の一部断面の上面
図である。図16において、図10と同一番号は同一部
品を表す。
【0044】図16において、16aは略平面の螢光面
を持つ赤色投写管、16bは略平面の螢光面を持つ緑色
投写管、16cは略平面の螢光面を持つ青色投写管、1
7aは赤色用投写レンズ、17bは緑色用投写レンズ、
17cは青色用投写レンズ、18aは赤色投写管16a
と赤色用投写レンズ17aとを結合する赤色用結合器、
18bは緑色投写管16aと緑色用投写レンズ17aと
を結合する緑色用結合器、18cは青色投写管16aと
青色用投写レンズ17aとを結合する青色用結合器、1
14は結合器18a,18b,18cを一定の位置関係
に保持する取付け金具、21は略球面形状の透過型スク
リーン、22は映像を映出するための電気回路、115
は上記した部品を収納する筐体である。
【0045】略球面形状の透過型スクリーン21上に映
像を投写する原理は図10の実施例と同じであるが、本
実施例では平面鏡を使用していない。平面鏡を使用しな
い理由は、画像投写装置の高さを低減するためで、画像
投写装置の奥行きを低減する場合には、図10と同様に
平面鏡を赤,緑,青色用投写レンズ17a,17b,1
7cと透過型スクリーン21との間に設ければよい。
【0046】本発明による画像投写装置30を本発明に
よる凹面鏡本体1と組み合わせることにより構成した本
発明による画像表示装置31の一実施例を図17に示
す。
【0047】同図において、30は本発明による画像投
写装置、1は本発明による凹面鏡本体、32は画像投写
装置30と凹面鏡本体1とを所定位置に固定するフレー
ム、33は画像表示装置31を観視する観視者であり椅
子34に座っている状態で示している。画像投写装置3
0の透過型スクリーン上の映像cは凹面鏡のc’点で反
射して観視者33に届き、同じく透過型スクリーン上の
映像dは凹面鏡のd’点で反射して観視者33に届く。
画像表示装置31の内部を一部断面図で示しているが、
赤,緑,青色投写管16a,16b,16cが上部にあ
り、透過型スクリーン21が下部にある。平面鏡20に
より光路を折り曲げているため、観視者33の頭上にス
ペース的余裕があり、圧迫感がないといった特長があ
る。この特長は、図15に示した画像投写装置30を6
台並べて水平方向に360°の視野角を可能としたシス
テムでも同様で、観視者33の頭上にスペース的余裕が
でき、圧迫感がない。また、この場合には、凹面鏡も複
数枚組み合わせることにより、水平方向に360°の視
野角を持つ凹面鏡にする必要がある。知覚統合化システ
ム35の目的によって、画像表示装置31と透過型スク
リーン21との上下関係を逆に設定することも可能であ
る。
【0048】画像投写装置30を1台用いただけでは、
通常、水平方向の視野角は70°以下である。この視野
角は、画像投写装置30の画面のアスペクト比から決定
される。すなわち、凹面鏡を用いた画像表示装置の垂直
方向の視野角は約40°が限界であるため、画像投写装
置30の画面のアスペクト比を16:9とすると水平方
向の視野角は70°となる。これより広い水平方向の視
野角が必要な場合は、上述の図9、図10のように画像
投写装置30を複数台並べて、マルチ画面システムとす
れば良い。しかし小型のシミュレータのように、広い水
平方向の視野角が必要であるが、装置の設置場所に制限
がある場合には、図18に示すように構成することによ
り、高視野角を得ることが可能となる。図18は本発明
の画像投写装置30を1台用いて水平方向に70°以上
の視野角を可能としたシステムの上面概略図である。
【0049】同図において、30は本発明の画像投写装
置、45は本発明の凹面鏡の一実施例である。今まで説
明した凹面鏡は、図に破線で示したように略球面であっ
た。これに対して図18の凹面鏡は、その周辺部の曲率
半径がその中心部の曲率半径に比べて小さくなってい
る。凹面鏡の曲率半径が小さくなると、倍率が大きくな
るため、画像投写装置が相対的に小さくとも良いことに
なる。従って、凹面鏡の周辺部の曲率半径を小さくする
ことにより、同じ画像投写装置でも、図のeからfのよ
うに水平方向の視野角を広げることができる。この時発
生する画像歪は、画像投写装置30のコンバーゼンス回
路で補正でき、また同時に発生する非点収差は、画面周
辺部ということで無視できる。この場合、凹面鏡の中心
部と周辺部とで曲率半径を変えるよう工夫すれば、これ
らの効果は得られるので、凹面鏡の材料は必ずしも合成
樹脂である必要はない。
【0050】図18で述べた凹面鏡45は、非球面であ
り製造が若干困難である。画像投写装置30の画面のア
スペクト比を16:9より大きくさらに横長画面にする
と、略球面の凹面鏡を用いても水平方向の視野角を70
°より広げることができることは言うまでもない。
【0051】図19は本発明による画像投写装置30、
及び凹面鏡1を備えた画像表示装置31を使用した知覚
統合化システム35の概略構成図である。同図におい
て、図17と同一番号は同一部品を表す。同図における
知覚統合化システム35は、操作者33が凹面鏡1を通
して画像投写装置30の映像(図示せず)を見ながら、
入出力装置36を動かすと、その動きは入出力インター
フェイス37を介して、中央制御装置38に伝達される
というものである。中央制御装置38は、入出力装置3
6の動作量に応じて映像発生装置39、音響発生装置4
0、油圧制御装置41に指令を送る。その指令に合わせ
て、映像発生装置39は画像投写装置30の映像を動か
し、音響発生装置40はスピーカ42から音を出し、油
圧制御装置41は油圧装置43によりモーションドライ
ブ44を動作させる。これにより、知覚統合化システム
35を使用する操作者33に現実感を与えたり、驚きや
楽しみといった特別な感情を与えることができる。
【0052】図17及び図19に示すように、操作者3
3から見て凹面鏡の上辺が下辺よりも長い構造とする
と、凹面鏡の製造が容易になるばかりでなく、操作者3
3に与える知覚統合化システムとしての効果は一層充実
する。もちろんこの場合は画像投写装置30を操作者3
3の上方に設置しているため、凹面鏡の上辺を下辺より
も長くしているが、画像投写装置30を操作者33の下
方に設置した場合には、凹面鏡の下辺を上辺よりも長く
することでその効果が得られる。すなわち凹面鏡の形状
は、画像投写装置30と操作者33との位置関係によっ
て決めることができるものである。また同様に、この効
果は凹面鏡の材料が樹脂でなくとも得られるものであ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像表示装置に用いる凹面鏡として、凹面に成形した合
成樹脂製の成形品にアルミ蒸着したものを1個もしくは
複数個組み合わせて用いるので、アルミフォイルミラー
に比較して剛性が高く、ガラス研磨ミラーに比較して軽
量で製作コストが安い凹面鏡、あるいは中心部の曲率半
径を周辺部の曲率半径よりも大きくすることで、観視者
にとって視野角が広がって見える凹面鏡、さらに上辺と
下辺の長さを変えることで、観視者にとってより臨場感
を感じられる凹面鏡及びこれらの凹面鏡を用いた画像表
示装置を提供できる。もちろん上述の凹面鏡の特性を組
み合わせることで、さらにその効果は顕著なものにな
る。
【0054】また、画像投写装置には、略球面の螢光面
を持つ投写管と略平面のスクリーンとを組み合わせた構
成の画像投写装置の、少なくとも、略球面の螢光面を持
つ投写管を平面もしくは曲率半径を大きくした球面の螢
光面を持つ投写管に変更すると共に、略平面のスクリー
ンを略球面の形状のスクリーンに変更したものを用いる
ことにより、従来から存在するレンズによって略球面の
形状のスクリーンに映像を映出することができるため、
画像投写装置のコストを大幅に下げることができる。
【0055】また画像投写装置の投写光学系において、
略球面形状のスクリーンに対し、略直交する略垂直平面
内にインライン状に映像源の赤,緑,青色投写管を配置
し、画像投写装置の筐体の後部(スクリーンと反対側)
を大きく絞り、上面(下面)から見たとき筐体が略二等
辺三角形の形状になるようにすると、画像投写装置を複
数台並べて、マルチ画面システムとすることができる。
【0056】さらには、上述した凹面鏡または画像投写
装置のどちらか一方あるいは両方を備えた画像表示装
置、及びこの画像表示装置を備えた知覚統合化システム
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例としての凹面鏡を用
いた画像表示装置の凹面鏡の外観を概略的に示した斜視
図である。
【図2】図2は、図1の本発明の一実施例としての凹面
鏡の製造方法を概略的に示した説明図である。
【図3】図3は、図1の本発明の一実施例としての凹面
鏡の製造方法を概略的に示した説明図である。
【図4】図4は、図1の本発明の一実施例としての凹面
鏡の取付け方法を概略的に示した側面図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施例としての凹面鏡
を用いた画像表示装置の凹面鏡の外観を概略的に示した
斜視図である。
【図6】図6は、本発明の第3の実施例としての凹面鏡
を用いた画像表示装置の凹面鏡の外観を概略的に示した
斜視図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施例としての凹面鏡
を製造する過程を説明する斜視図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例として図6に示した
凹面鏡を用いた画像表示装置の構成を示す概略図であ
る。
【図9】図9は、本発明の第4の実施例としての凹面鏡
を製造する過程を説明する斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第1の実施例としての画
像投写装置の内部構成を、側面から見て概略的に示した
断面図である。
【図11】図11は、図10の本発明の第1の実施例と
しての画像投写装置の内部構成を、上面から見て概略的
に示した断面図である。
【図12】図12は、画像投写装置の投写光学系の原理
を模式的に示した説明図である。
【図13】図13は、本発明の第1の実施例として図1
1に示した凹面鏡を用いた画像表示装置の構成を示す概
略図である。
【図14】図14は、本発明の第1の実施例としての画
像投写装置を3台並べて水平方向に180°の視野角を
可能としたシステムの上面概略図である。
【図15】図15は、本発明の第1の実施例としての画
像投写装置を6台並べて水平方向に360°の視野角を
可能としたシステムの上面概略図である。
【図16】図16は、本発明の第2の実施例としての画
像投写装置の内部構成を、上面から見て概略的に示した
断面図である。
【図17】図17は、本発明の第1の実施例としての凹
面鏡と本発明の第1の実施例としての画像投写装置を組
み合わせた本発明の一実施例としての画像表示装置を、
側面から見た一部断面を含む概略図である。
【図18】図18は、本発明の第5の実施例としての凹
面鏡と本発明の第1の実施例としての画像投写装置を組
み合わせた本発明のその他の実施例としての画像表示装
置を、上面から見た概略図である。
【図19】図19は、本発明の第1の実施例としての凹
面鏡と本発明の第1の実施例としての画像投写装置を組
み合わせた本発明の一実施例としての画像表示装置を使
用した知覚統合化システムの概略構成図である。
【図20】図20は、従来技術による凹面鏡及び従来技
術による画像投写装置を用いた従来技術による画像表示
装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1…凹面鏡本体、2…フレーム、11…凹面鏡ピース、
12…下押さえ金具、13…上押さえ金具、16…投写
管、17…投写レンズ、18…結合器、20…平面鏡、
21…略球面形状の透過型スクリーン、22…電源回路
基板、23、115…筐体、30…画像投写装置、31
…画像表示装置、35…知覚統合化システム、37…入
出力インターフェース、38…中央制御装置、39…映
像発生装置、40…音響発生装置、41…油圧制御装
置、42…スピーカ、43…油圧装置、44…モーショ
ンドライブ、110…一体型凹面鏡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷出 秀雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、画像を反射させるための凹面
    鏡を使用した画像表示装置を備えた知覚統合化システム
    であって、 前記凹面鏡が、その表面に反射層が形成された合成樹脂
    製の凹面鏡であることを特徴とする知覚統合化システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一方
    の辺が他方の辺より長いことを特徴とする請求項1記載
    の知覚統合化システム。
  3. 【請求項3】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率半
    径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の知覚統合化システム。
  4. 【請求項4】前記凹面鏡の表面に形成された反射層は、
    前記凹面鏡の凹面側にアルミニウム蒸着により形成さ
    れ、前記アルミニウム蒸着層の上からさらに低融点ガラ
    ス層が蒸着された反射層であることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3記載の知覚統合化システム。
  5. 【請求項5】前記凹面鏡の材質は透明合成樹脂で、前記
    凹面鏡の表面に形成される反射層は、前記凹面鏡の凸面
    側にアルミニウム蒸着により形成され、前記アルミニウ
    ム蒸着層の上からさらに透明あるいは不透明の保護層が
    設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    記載の知覚統合化システム。
  6. 【請求項6】少なくとも、画像を反射させるための凹面
    鏡を使用した画像表示装置を備えた知覚統合化システム
    であって、 前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一方の辺が他方の
    辺より長いことを特徴とする知覚統合化システム。
  7. 【請求項7】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率半
    径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請
    求項6記載の知覚統合化システム。
  8. 【請求項8】少なくとも、画像を反射させるための凹面
    鏡を使用した画像表示装置を備えた知覚統合化システム
    であって、 前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率半径が中心部の
    曲率半径よりも小さいことを特徴とする知覚統合化シス
    テム。
  9. 【請求項9】前記凹面鏡の曲率半径が1m以上であり、
    かつ前記凹面鏡の横幅が1m以上であることを特徴とす
    る請求項3、請求項7または請求項8記載の知覚統合化
    システム。
  10. 【請求項10】前記凹面鏡は、複数の凹面鏡の組合せで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項9記載の知覚
    統合化システム。
  11. 【請求項11】前記凹面鏡は、前記複数の凹面鏡のそれ
    ぞれがフレームで固定されて組み合わされ、前記複数の
    凹面鏡はそれぞれのフレームに対して移動可能なように
    隙間を持たせて固定されていることを特徴とする請求項
    10記載の知覚統合化システム。
  12. 【請求項12】前記凹面鏡の縦と横のアスペクト比は、
    略4:3または略4:3より横長であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項9記載の知覚統合化システム。
  13. 【請求項13】少なくとも、実像を映出する映像源と前
    記映像源の画像を表示する実像スクリーン部とを有する
    画像表示装置を備えた知覚統合化システムであって、 前記映像源は背面投写型の映像表示装置であり、前記実
    像スクリーン部の形状は縦と横のアスペクト比が略4:
    3または略4:3より横長であることを特徴とする知覚
    統合化システム。
  14. 【請求項14】前記実像スクリーン部の形状は、前記映
    像源の方向に凹形状であることを特徴とする請求項13
    記載の知覚統合化システム。
  15. 【請求項15】前記映像源は、平面あるいは略平面の螢
    光面を有する投写管と、略球面の形状のスクリーンとを
    備えることを特徴とする請求項13記載の知覚統合化シ
    ステム。
  16. 【請求項16】少なくとも、実像を映出する映像源、前
    記映像源の画像を表示する実像スクリーン部及び前記実
    像スクリーン部に表示された画像を反射させるための凹
    面鏡を有する画像表示装置を備えた知覚統合化システム
    であって、 曲率Lの蛍光面上の映像を平面に投写するレンズを用い
    て、曲率Hの蛍光面を有する前記映像源に設けられた投
    写管によりスクリーン上に画像を投写するとき、前記ス
    クリーンの曲率Sが、前記曲率L及び曲率Hとの間に以
    下の関係を有することを特徴とする知覚統合化システ
    ム。 S=A・(L−H) (Aは0.50〜0.78の範囲にある定数である。)
  17. 【請求項17】前記定数Aが、0.57〜0.71の範
    囲にあることを特徴とする請求項16記載の知覚統合化
    システム。
  18. 【請求項18】前記凹面鏡が、その表面に反射層が形成
    された合成樹脂製の凹面鏡であることを特徴とする請求
    項16または請求項17記載の知覚統合化システム。
  19. 【請求項19】前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一
    方の辺が他方の辺より長いことを特徴とする請求項16
    または請求項17記載の知覚統合化システム。
  20. 【請求項20】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率
    半径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする
    請求項16または請求項17記載の知覚統合化システ
    ム。
  21. 【請求項21】前記映像源内の投写光学系の光路は、平
    面鏡により折り曲げられていることを特徴とする請求項
    16乃至請求項20記載の知覚統合化システム。
  22. 【請求項22】前記映像源の赤、緑及び青色投写管は、
    前記スクリーンに対して、略直交する略垂直平面内にイ
    ンライン状に配置されていることを特徴とする請求項1
    6乃至請求項20記載の知覚統合化システム。
  23. 【請求項23】前記映像源の筐体のスクリーンと反対側
    は、絞られた構造であり、前記筐体のスクリーンと反対
    側を少なくとも一方から見たとき、前記筐体が略二等辺
    三角形の形状であることを特徴とする請求項16乃至請
    求項20記載の知覚統合化システム。
  24. 【請求項24】前記実像スクリーン部上に映出された画
    像の水平方向のリニアリティは、画像中心部と画像周辺
    部とで異なり、前記画像中心部での画像の水平方向のリ
    ニアリティが前記画像周辺部での画像の水平方向のリニ
    アリティよりも相対的に大きいことを特徴とする請求項
    16乃至請求項20記載の知覚統合化システム。
  25. 【請求項25】実像を映出する映像源と、前記映像源に
    表示された画像を反射させるための凹面鏡とを備えた画
    像表示装置であって、 前記凹面鏡が、その表面に反射層が形成された合成樹脂
    製の凹面鏡であることを特徴とする画像表示装置。
  26. 【請求項26】前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一
    方の辺が他方の辺より長いことを特徴とする請求項25
    記載の画像表示装置。
  27. 【請求項27】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率
    半径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする
    請求項25または請求項26記載の画像表示装置。
  28. 【請求項28】前記凹面鏡の表面に形成された反射層
    は、前記凹面鏡の凹面側にアルミニウム蒸着により形成
    され、前記アルミニウム蒸着層の上からさらに低融点ガ
    ラス層が蒸着された反射層であることを特徴とする請求
    項25乃至請求項27記載の画像表示装置。
  29. 【請求項29】前記凹面鏡の材質は透明合成樹脂で、前
    記凹面鏡の表面に形成される反射層は、前記凹面鏡の凸
    面側にアルミニウム蒸着により形成され、前記アルミニ
    ウム蒸着層の上からさらに透明あるいは不透明の保護層
    が設けられていることを特徴とする請求項25乃至請求
    項27記載の画像表示装置。
  30. 【請求項30】実像を映出する映像源と、前記映像源に
    表示された画像を反射させるための凹面鏡とを備えた画
    像表示装置であって、 前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一方の辺が他方の
    辺より長いことを特徴とする画像表示装置。
  31. 【請求項31】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率
    半径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする
    請求項30記載の画像表示装置。
  32. 【請求項32】実像を映出する映像源と、前記映像源に
    表示された画像を反射させるための凹面鏡とを備えた画
    像表示装置であって、 前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率半径が中心部の
    曲率半径よりも小さいことを特徴とする画像表示装置。
  33. 【請求項33】前記凹面鏡の曲率半径が1m以上であ
    り、かつ前記凹面鏡の横幅が1m以上であることを特徴
    とする請求項27、請求項31または請求項32記載の
    画像表示装置。
  34. 【請求項34】前記凹面鏡は、複数の凹面鏡の組合せで
    あることを特徴とする請求項25乃至請求項33記載の
    画像表示装置。
  35. 【請求項35】前記凹面鏡は、前記複数の凹面鏡のそれ
    ぞれがフレームで固定されて組み合わされ、前記複数の
    凹面鏡はそれぞれのフレームに対して移動可能なように
    隙間を持たせて固定されていることを特徴とする請求項
    34記載の画像表示装置。
  36. 【請求項36】前記凹面鏡の縦と横のアスペクト比は、
    略4:3または略4:3より横長であることを特徴とす
    る請求項25乃至請求項34記載の画像表示装置。
  37. 【請求項37】実像を映出する映像源と、前記映像源の
    画像を表示する実像スクリーン部とを備えた画像表示装
    置であって、 前記映像源は背面投写型の映像表示装置であり、前記実
    像スクリーン部の形状は縦と横のアスペクト比が略4:
    3または略4:3より横長であることを特徴とする画像
    表示装置。
  38. 【請求項38】前記実像スクリーン部の形状は、前記映
    像源の方向に凹形状であることを特徴とする請求項38
    記載の画像表示装置。
  39. 【請求項39】前記映像源は、平面あるいは略平面の螢
    光面を有する投写管と、略球面の形状のスクリーンとを
    備えることを特徴とする請求項38記載の画像表示装
    置。
  40. 【請求項40】実像を映出する映像源と、前記映像源の
    画像を表示する実像スクリーン部と、前記実像スクリー
    ン部に表示された画像を反射させるための凹面鏡と、を
    有する画像表示装置であって、 曲率Lの蛍光面上の映像を平面に投写するレンズを用い
    て、曲率Hの蛍光面を有する前記映像源に設けられた投
    写管によりスクリーン上に画像を投写するとき、前記ス
    クリーンの曲率Sが、前記曲率L及び曲率Hとの間に以
    下の関係を有することを特徴とする画像表示装置。 S=A・(L−H) (Aは0.50〜0.78の範囲にある定数である。)
  41. 【請求項41】前記定数Aが、0.57〜0.71の範
    囲にあることを特徴とする請求項40記載の画像表示装
    置。
  42. 【請求項42】前記凹面鏡が、その表面に反射層が形成
    された合成樹脂製の凹面鏡であることを特徴とする請求
    項40または請求項41記載の画像表示装置。
  43. 【請求項43】前記凹面鏡の一組の向い合った辺は、一
    方の辺が他方の辺より長いことを特徴とする請求項40
    または請求項41記載の画像表示装置。
  44. 【請求項44】前記凹面鏡の曲率半径は、周辺部の曲率
    半径が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする
    請求項40または請求項41記載の画像表示装置。
  45. 【請求項45】前記映像源内の投写光学系の光路は、平
    面鏡により折り曲げられていることを特徴とする請求項
    40乃至請求項44記載の画像表示装置。
  46. 【請求項46】前記映像源の赤、緑及び青色投写管は、
    前記スクリーンに対して、略直交する略垂直平面内にイ
    ンライン状に配置されていることを特徴とする請求項4
    0乃至請求項44記載の画像表示装置。
  47. 【請求項47】前記映像源の筐体のスクリーンと反対側
    は、絞られた構造であり、前記筐体のスクリーンと反対
    側を少なくとも一方から見たとき、前記筐体が略二等辺
    三角形の形状であることを特徴とする請求項40乃至請
    求項44記載の画像表示装置。
  48. 【請求項48】前記実像スクリーン部上に映出された画
    像の水平方向のリニアリティは、画像中心部と画像周辺
    部とで異なり、前記画像中心部での画像の水平方向のリ
    ニアリティが前記画像周辺部での画像の水平方向のリニ
    アリティよりも相対的に大きいことを特徴とする請求項
    40乃至請求項44記載の画像表示装置。
  49. 【請求項49】実像を映出する映像源に表示された画像
    を反射させるための凹面鏡であって、 その表面に反射層が形成された合成樹脂製であることを
    特徴とする凹面鏡。
  50. 【請求項50】前記凹面鏡であって、一組の向い合った
    辺の一方の辺が他方の辺より長いことを特徴とする請求
    項49記載の凹面鏡。
  51. 【請求項51】前記凹面鏡であって、周辺部の曲率半径
    が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求
    項49または請求項50記載の凹面鏡。
  52. 【請求項52】前記凹面鏡であって、表面に形成された
    反射層として凹面側にアルミニウムが蒸着され、前記ア
    ルミニウム蒸着層の上からさらに低融点ガラス層が蒸着
    されていることを特徴とする請求項49乃至請求項51
    記載の凹面鏡。
  53. 【請求項53】前記凹面鏡であって、材質は透明合成樹
    脂であり、表面に形成された反射層として凸面側にアル
    ミニウムが蒸着され、前記アルミニウム蒸着層の上から
    さらに透明あるいは不透明の保護層が設けられているこ
    とを特徴とする請求項49乃至請求項51記載の凹面
    鏡。
  54. 【請求項54】実像を映出する映像源に表示された画像
    を反射させるための凹面鏡であって、 一組の向い合った辺の一方の辺が他方の辺より長いこと
    を特徴とする凹面鏡。
  55. 【請求項55】前記凹面鏡であって、周辺部の曲率半径
    が中心部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求
    項54記載の凹面鏡。
  56. 【請求項56】実像を映出する映像源に表示された画像
    を反射させるための凹面鏡であって、 周辺部の曲率半径が中心部の曲率半径よりも小さいこと
    を特徴とする凹面鏡。
  57. 【請求項57】前記凹面鏡であって、曲率半径が1m以
    上であり、かつ横幅が1m以上であることを特徴とする
    請求項51、請求項55または請求項56記載の凹面
    鏡。
  58. 【請求項58】前記凹面鏡であって、複数の凹面鏡が組
    み合わされていることを特徴とする請求項49乃至請求
    項57記載の凹面鏡。
  59. 【請求項59】前記凹面鏡であって、前記複数の凹面鏡
    のそれぞれがフレームで固定されて組み合わされ、前記
    複数の凹面鏡はそれぞれのフレームに対して移動可能な
    ように隙間を持たせて固定されていることを特徴とする
    請求項58記載の凹面鏡。
  60. 【請求項60】前記凹面鏡であって、縦と横のアスペク
    ト比は、略4:3または略4:3より横長であることを
    特徴とする請求項49乃至請求項57記載の凹面鏡。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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